トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 車両用前照灯
【発明者】 【氏名】金子 啓

【要約】 【課題】プロジェクタ型の車両用前照灯において、灯具を前方やや上方側から観察したときの見映えを向上させる。

【解決手段】リフレクタ14と集光レンズ18との間に設けられた遮光板22の前面22bに、遮光板22の背面22cよりも明るい青色の塗料24を塗布する。これにより、灯具を前方やや上方側から観察したとき集光レンズ18を透して灯具内部が明るくかつ青白く見えるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両前後方向に延びる灯具光軸上に設けられた光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記灯具光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタの前方側に設けられた集光レンズと、この集光レンズと上記リフレクタとの間に設けられ、該リフレクタからの反射光の一部を遮蔽して上向き照射光を除去する遮光板と、を備えてなるプロジェクタ型の車両用前照灯において、上記遮光板の前面に、該前面を該遮光板の背面よりも明るくする表面処理が施されている、ことを特徴とする車両用前照灯。
【請求項2】 車両前後方向に延びる灯具光軸上に設けられた光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記灯具光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタの前方側に設けられた集光レンズと、この集光レンズと上記リフレクタとの間に設けられ、該リフレクタからの反射光の一部を遮蔽して上向き照射光を除去する遮光板と、を備えてなるプロジェクタ型の車両用前照灯において、上記遮光板の前方近傍に、該遮光板の前面よりも明るい前面を有する高明度部材が設けられている、ことを特徴とする車両用前照灯。
【請求項3】 上記表面処理が施された遮光板の前面または上記高明度部材の前面の色が、寒色系の色に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用前照灯。
【請求項4】 上記表面処理が施された遮光板の前面または上記高明度部材の前面が、反射処理面で構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用前照灯。
【請求項5】 上記表面処理が施された遮光板の前面または上記高明度部材の前面に、模様が施されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の車両用前照灯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、プロジェクタ型の車両用前照灯に関するものであり、特に、すれ違いビーム用前照灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用前照灯として近年、プロジェクタ型前照灯が多く採用されるようになってきている。
【0003】このプロジェクタ型前照灯は、図10に示すように、車両前後方向に延びる灯具光軸Ax上に設けられた光源102と、この光源102からの光を前方へ向けて灯具光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ104と、このリフレクタ104の前方側に設けられた集光レンズ106とを備えている。
【0004】さらに、このプロジェクタ型前照灯をすれ違いビーム用前照灯として用いる場合には、同図に示すように、集光レンズ106とリフレクタ104との間に、該リフレクタ104からの反射光の一部を遮蔽して上向き照射光を除去する遮光板108が設けられ、これにより明暗境界線を有するすれ違いビーム用配光パターンを形成するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の車両用前照灯においては、灯具を前方やや上方側から観察したとき灯具内部が暗く見えてしまうため、あまり見映えが良くないという問題がある。
【0006】すなわち、プロジェクタ型前照灯の遮光板108は一般にダイカストあるいは金属板で構成されており、その前面108aおよび背面108bは同一色を有している。
【0007】一方、プロジェクタ型前照灯においては、リフレクタ104からの収束反射光の一部が遮光板108の背面108bに入射するが、この背面108bで反射した光は灯具配光上有害な迷光となる。このため従来の車両用前照灯においては、遮光板108の色を暗い色に設定し、その背面108bの反射率を低くすることにより、迷光発生を極力抑えるようにしている。
【0008】そしてこれに伴い、遮光板108の前面108aも暗い色に設定されることとなるので、灯具を前方やや上方側から観察したとき、集光レンズ106を透して暗い色の遮光板108が見えてしまい、これにより灯具内部が暗く見えるという問題がある。
【0009】本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、プロジェクタ型前照灯において、灯具を前方やや上方側から観察したときの見映えを向上させることができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、灯具内部の配色に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0011】すなわち、本願発明は、車両前後方向に延びる灯具光軸上に設けられた光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記灯具光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタの前方側に設けられた集光レンズと、この集光レンズと上記リフレクタとの間に設けられ、該リフレクタからの反射光の一部を遮蔽して上向き照射光を除去する遮光板と、を備えてなるプロジェクタ型の車両用前照灯を前提とし、その上で、本願第1の発明は、上記遮光板の前面に、該前面を該遮光板の背面よりも明るくする表面処理が施されている、ことを特徴とするものであり、本願第2の発明は、上記遮光板の前方近傍に、該遮光板の前面よりも明るい前面を有する高明度部材が設けられている、ことを特徴とするものである。
【0012】上記「光源」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、放電バルブの放電発光部であってもよいし、ハロゲンバルブ等の白熱バルブのフィラメント等であってもよい。
【0013】上記「遮光板」の材質、形状等の具体的構成は特に限定されるものではない。
【0014】上記「表面処理」は、遮光板の前面の少なくとも一部をその背面よりも明るくすることができるものであれば特定種類の表面処理に限定されるものではなく、例えば、塗装、蒸着、メッキ等の表面処理が採用可能である。
【0015】また、上記「高明度部材」は、遮光板の前面よりも明るい前面を有する部材であれば、その配設位置、大きさ、材質、形状等は特に限定されるものではなく、また、遮光板と一体で形成されたものであってもよいし、別体で形成されたものであってもよい。
【0016】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願第1の発明に係る車両用前照灯は、遮光板の前面に、これを背面よりも明るくする表面処理が施されているので、灯具を前方やや上方側から観察したとき集光レンズを透して遮光板が比較的明るく見えることとなる。また、本願第2の発明に係る車両用前照灯は、遮光板の前方近傍に、該遮光板の前面よりも明るい前面を有する高明度部材が設けられているので、灯具を前方やや上方側から観察したとき集光レンズを透して高明度部材が比較的明るく見えることとなる。したがって、本願第1および第2の発明いずれにおいても、灯具内部を明るく見えるようにすることができる。
【0017】その際、灯具非点灯時には、外部光が集光レンズを透して表面処理が施された遮光板の前面あるいは高明度部材の前面に入射し、該前面の明るい色が反射することにより灯具内部が明るく見える。また、灯具点灯時には、リフレクタで反射して集光レンズに到達した光の一部が該集光レンズの背面において反射し、これが表面処理が施された遮光板の前面あるいは高明度部材の前面に入射し、該前面の明るい色が反射することにより灯具内部が明るく見える。
【0018】このように本願発明によれば、プロジェクタ型前照灯において、灯具を前方やや上方側から観察したとき灯具内部を明るく見えるようにすることができ、これにより灯具の見映えを向上させることができる。
【0019】本願第1の発明における表面処理が施された遮光板の前面の色は、該遮光板の背面よりも明るい色であれば特定の色に限定されるものではなく、また、本願第2の発明における高明度部材の前面の色は、遮光板の前面よりも明るい色であれば特定の色に限定されるものではなく、任意の色(例えば赤色や黄色あるいは車体色と同じ色等)に設定可能であるが、これを例えば青色等の寒色系の色に設定すれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0020】すなわち、光源が放電バルブの放電発光部である場合には、灯具点灯時には高い色温度でビーム照射が行われ灯具自体も高い色温度で光って見えるが、上記寒色系の色設定により、灯具非点灯時にも灯具内部が寒色系の色で明るく見えるので、従来のように灯具点灯時と灯具非点灯時とで灯具の見え方が異なるために観察者に違和感を与えてしまうのを防止することができる。
【0021】一方、光源がハロゲンバルブ等の白熱バルブのフィラメントである場合には、上記寒色系の色設定により、灯具点灯時には実際の光源よりも高い色温度で灯具が光って見えるようにすることができ、また、灯具非点灯時には灯具内部が寒色系の色で明るく見えるので、灯具を点灯したときにあたかも高い色温度でビーム照射が行われるような印象を観察者に与えることができ、これにより灯具に高級感を醸し出すことができる。
【0022】あるいは上記構成において、表面処理が施された遮光板の前面または高明度部材の前面を反射処理面で構成すれば、灯具内部を広い範囲にわたってリフレクタ反射面と調和した見え方とすることができる。また、このようにした場合には、灯具前方へ向けて多少の上方照射光が照射されるので、これをオーバヘッドサイン照射光として利用することも可能となる。
【0023】さらに上記構成において、表面処理が施された遮光板の前面または高明度部材の前面に模様を施すようにしてもよく、このようにすることにより灯具の見え方を斬新なものとすることができる。特に、プロジェクタ型前照灯においては、灯具を前方やや上方側から観察したとき、集光レンズのレンズ作用により表面処理が施された遮光板の前面または高明度部材の前面が拡大されて見えるので、該前面に記載された模様(例えばロゴやマーク等)を強調表示することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0025】まず、本願第1の発明の第1実施形態について説明する。
【0026】図1は、本実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図である。
【0027】図示のように、本実施形態に係る車両用前照灯(灯具)10は、プロジェクタ型のすれ違いビーム用前照灯であって、放電バルブ12と、リフレクタ14と、ホルダ16と、集光レンズ18と、リテーニングリング20と、遮光板22とを備えてなっている。
【0028】放電バルブ12は、メタルハライドバルブであって、車両前後方向に延びる灯具光軸Ax上に放電発光部12a(光源)を位置させるようにしてリフレクタ14に取り付けられている。
【0029】リフレクタ14は、灯具光軸Axを中心軸とする略楕円球面状の反射面14aを有している。この反射面14aは、灯具光軸Axを含む断面形状が楕円で形成されており、その離心率が鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。ただし、これら各断面を形成する楕円の後方側頂点は同一位置に設定されている。上記放電発光部12aは、この反射面14aの鉛直断面を形成する楕円の第1焦点F1に配置されている。そしてこれにより、反射面14aは、放電発光部12aからの光を前方へ灯具光軸Ax寄りに反射させるようになっており、その際、灯具光軸Axを含む鉛直断面内においては上記楕円の第2焦点F2に略収束させるようになっている。
【0030】ホルダ16は、亜鉛ダイカスト製であって、リフレクタ14の前端開口部14bから前方へ向けて延びるようにして筒状に形成されており、その後端部においてリフレクタ14を固定支持するとともに、その前端部においてリテーニングリング20を介して集光レンズ18を固定支持している。
【0031】集光レンズ18は、前方側表面18aが凸面で後方側表面18bが平面の平凸レンズからなり、その後方側焦点位置がリフレクタ14の反射面14aの第2焦点F2に一致するように配置されている。そしてこれにより、集光レンズ18は、リフレクタ14の反射面14aからの反射光を灯具光軸Ax寄りに集光させるようにして透過させるようになっている。
【0032】遮光板22は、ホルダ16の内部空間の下部に位置するようにして該ホルダ16と一体で形成されており、反射面14aからの反射光の一部を遮蔽して灯具10から出射される上向き照射光を除去し、これにより灯具光軸Axに対して下向きに照射されるすれ違いビーム用照射光Bを得るようにしている。
【0033】図2は、遮光板22をホルダ16の一部と共に示す斜視図である。
【0034】図示のように、この遮光板22は、その上端縁22aが第2焦点F2を通るようにして形成されている。そして、この上端縁22aにおける灯具光軸Axの左側領域(図2では右側領域)は灯具光軸Axを含む水平面内に形成されており、上端縁22aにおける灯具光軸Axの右側領域(図2では左側領域)は灯具光軸Axから15°斜め下方へ延びる傾斜平面内に形成されている。
【0035】遮光板22の前面22bには、青色の塗料24が塗布されている。この塗料24の塗布は、前面22bから前方へ延びる略半円筒状凹面22dの後端部との境界位置まで前面22bの全域にわたって行われている。そして、このように遮光板22の前面22bに塗料24の塗布を行うことにより、遮光板22の前面22bを亜鉛ダイカスト素材のままの該遮光板22の背面22cよりも明るい色にするようになっている。
【0036】以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、遮光板22の前面22bに該前面22bを背面22cよりも明るくする表面処理が施されているので、灯具10を前方やや上方側から観察したとき集光レンズ18を透して遮光板22が比較的明るく見える。例えば、灯具10を比較的近距離の斜め上方から観察したときには、図3に示すように、遮光板22の前面22bの中心領域が集光レンズ18のレンズ作用により拡大されて見えるので、灯具内部がかなり明るく見えることとなる。
【0037】その際、灯具非点灯時には、外部光が集光レンズ18を透して表面処理が施された遮光板22の前面22bに入射し、該前面22bの明るい色が反射することにより灯具内部が明るく見える。また、灯具点灯時には、リフレクタ14の反射面14aで反射して集光レンズ18に到達した光の一部が該集光レンズ18の背面18bにおいて反射し、これが上記表面処理が施された遮光板22の前面22bに入射し、該前面22bの明るい色が反射することにより灯具内部が明るく見える。
【0038】このように本実施形態によれば、プロジェクタ型前照灯において、灯具を前方やや上方側から観察したとき灯具内部を明るく見えるようにすることができ、これにより灯具の見映えを向上させることができる。
【0039】しかも本実施形態においては、遮光板22の前面22bに対する表面処理が、青色の塗料24を塗布することにより行われているので、単に灯具内部が明るく見えるだけでなく、次のような作用効果を得ることができる。
【0040】すなわち、本実施形態に係る車両用前照灯10の光源は放電バルブ12の放電発光部12aであるので、灯具点灯時には高い色温度でビーム照射が行われ灯具自体も高い色温度で光って見えるが、遮光板22の前面22bに青色の塗料24が塗布されていることにより、灯具非点灯時にも灯具内部が青白く見えるので、従来のように灯具点灯時と灯具非点灯時とで灯具の見え方が異なるために観察者に違和感を与えてしまうのを防止することができる。
【0041】次に、本実施形態の変形例について説明する。
【0042】図4は、本変形例に係る車両用前照灯の要部を示す、図2と同様の図である。
【0043】図示のように、本変形例においては、遮光板22の前面22bのみならず略半円筒状凹面22dの全域にわたって青色の塗料24が塗布されており、また、遮光板22の前面22bの略中心位置には青色以外の塗料でマーク26が塗布形成されている。
【0044】本変形例のように青色の塗料24の塗布領域を広げることにより、灯具内部を一層明るくかつ青白く見えるようにすることができる。また、図5に示すように、遮光板22の前面22bの略中心位置に塗布形成されたマーク26は、集光レンズ18のレンズ作用により拡大されて見えるので、マーク26を強調表示することができる。
【0045】次に、本願第1の発明の第2実施形態について説明する。
【0046】図6は、本実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図である。
【0047】図示のように、本実施形態に係る車両用前照灯(灯具)50も、プロジェクタ型のすれ違いビーム用前照灯であるが、その光源はハロゲンバルブ52のフィラメント52aである。また、本実施形態においては、ホルダ56がリフレクタ54の前端部から前方へ延びる複数のブラケットで構成されており、これら各ブラケット56の先端部がリテーニングリング60にランス係合している。そして、本実施形態においては、遮光板62が金属板で構成されており、リフレクタ54の前端部から前方へ延びる複数のボス54bおよび位置決めピン54cに当接した状態でボス54bにネジ締め固定されている。
【0048】遮光板62は、リフレクタ54の反射面54aからの反射光の一部を遮蔽して灯具50から出射される上向き照射光を除去する遮蔽部62Aを有している。そして、この遮蔽部62Aの前面62Abには青色の塗料64が塗布されている。
【0049】本実施形態に係る車両用前照灯50においても、遮光板62の遮蔽部62Aの前面62Abに該前面62Abを背面62Acよりも明るくする表面処理が施されているので、灯具50を前方やや上方側から観察したとき集光レンズ58を透して遮光板62が比較的明るく見える。
【0050】その際、灯具非点灯時には、外部光が集光レンズ58を透して表面処理が施された遮蔽部62Aの前面62Abに入射し、該前面62Abの明るい色が反射することにより灯具内部が明るく見える。また、灯具点灯時には、リフレクタ54の反射面54aで反射して集光レンズ58に到達した光の一部が該集光レンズ58の背面58bにおいて反射し、これが上記表面処理が施された遮蔽部62Aの前面62Abに入射し、該前面62Abの明るい色が反射することにより灯具内部が明るく見える。
【0051】このように本実施形態によれば、プロジェクタ型前照灯において、灯具を前方やや上方側から観察したとき灯具内部を明るく見えるようにすることができ、これにより灯具の見映えを向上させることができる。
【0052】しかも本実施形態においても、遮蔽部62Aの前面62Abに対する表面処理が、青色の塗料64を塗布することにより行われているので、単に灯具内部が明るく見えるだけでなく、次のような作用効果を得ることができる。
【0053】すなわち、本実施形態に係る車両用前照灯50の光源はハロゲンバルブ52のフィラメント52aであるので、遮蔽部62Aの前面62Abに青色の塗料64が塗布されていることにより、灯具点灯時には実際の光源よりも高い色温度で灯具が光って見えるようにすることができ、また、灯具非点灯時には灯具内部が青白く見えるので、灯具を点灯したときにあたかも高い色温度でビーム照射が行われるような印象を観察者に与えることができ、これにより灯具に高級感を醸し出すことができる。
【0054】次に、本願第2の発明の一実施形態について説明する。
【0055】図7は、本実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図であり 図8は、その遮光板22をホルダ16の一部と共に示す斜視図である。
【0056】これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用前照灯(灯具)80は、基本的構成は本願第1の発明の第1実施形態と略同様であるが、本実施形態においては、遮光板22の前面22bに表面処理が施されておらず、該前面22bを覆うようにして高明度部材82が取り付けられている。
【0057】この高明度部材82は、金属板で構成されており、その背面には後方へ突出するネジ部82cが一体形成されている。そして、この高明度部材82は、ネジ部82cを遮光板22に形成されたネジ挿通孔(図示せず)を挿通させて該ネジ部82cにナット84を締め付けることにより、遮光板22に固定されるようになっている。
【0058】この高明度部材82は、その前面82bが反射処理面で構成されている。すなわち、高明度部材82の前面82bには、リフレクタ14の反射面14aと同様のアルミ蒸着処理が施されている。
【0059】なお、高明度部材82の上端縁82aの位置は、遮光板22の上端縁22aよりも多少低い位置に設定されており、これによりリフレクタ14の反射面14aから灯具光軸Ax寄りに反射して遮光板22の上端縁22a近傍を通過する光が高明度部材82によって不用意に遮蔽されてしまうのを防止するようになっている。
【0060】本実施形態のように、前面82bにアルミ蒸着処理が施された高明度部材82を、遮光板22の前面22bに取り付けることにより、灯具内部を明るくかつ広い範囲にわたってリフレクタ14の反射面14と調和した見え方とすることができる。
【0061】また、このようにした場合には、灯具点灯時、リフレクタ14の反射面14で反射して集光レンズ18に到達した光の一部がその背面18bで反射し、これが高明度部材82の前面82bにおいて再度反射し、集光レンズ18を透して灯具前方へ向けて上方照射光B1として照射される。そして、この上方照射光B1により、図9に示すように、すれ違いビーム用の基本配光パターンP(すれ違いビーム用照射光Bにより形成される配光パターン)の上方に、オーバヘッドサイン(OHS)照射用配光パターンP1を形成することができる。
【出願人】 【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
【出願日】 平成11年9月8日(1999.9.8)
【代理人】 【識別番号】100099999
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 隆
【公開番号】 特開2001−76510(P2001−76510A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−254364