| 【発明の名称】 |
装飾用電球及びこれを用いた多灯照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】高崎 博
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| 【要約】 |
【課題】直列点灯回路を構成する装飾用電球の一部に断線等による不点灯が生じても、他の装飾用電球の点灯が続き、直列点灯回路の全装飾用電球が消灯する状態を妨ぐと共に、各装飾用電球は小型で低価格の多灯照明器具を提供する。
【解決手段】商用電源等の供給電圧に対して定格電圧が低い値の装飾用電球の複数個を、該装飾用電球の定格電圧の和が前記供給電圧に近い値になる個数だけ直列に接続した多灯照明器具であって、各装飾用電球は、装飾用電球10と、該装飾用電球間を直列に接続する被覆導線52の端部に取付けられた端子板50と、該装飾用電球10のリード線14と該端子板50とを接触した状態で収容するソケット本体22と、該ソケット本体の該装飾用電球のリード線側と該被覆導線の挿入口側の中間にバックアップ素子60を収容したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電力を供給する被覆導線の端部に取付けられた端子板と、装飾用電球のリード線と該端子板とを接触した状態で収容するソケット本体と、該ソケット本体の該装飾用電球のリード線側と該被覆導線の挿入口側の中間に収容されたバックアップ素子と、を有し、該バックアップ素子は、前記装飾用電球が切断したときに前記装飾用電球の点灯時抵抗相当の抵抗値で前記端子板と電気的に接続することを特徴とする装飾用電球。 【請求項2】 前記バックアップ素子は円筒形であると共に、両端にはリード部が形成されており、前記端子板は、前記ソケット本体に対向する状態で2個収容されると共に、該リード部と弾性的に接触する凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の装飾用電球。 【請求項3】 商用電源等の供給電圧に対して定格電圧が低い値の装飾用電球の複数個を、該装飾用電球の定格電圧の和が前記供給電圧に近い値になる個数を直列に接続した多灯照明器具であって、各装飾用電球は、前記直列に接続された装飾用電球に電力を供給する被覆導線の端部に取付けられた端子板と、該装飾用電球のリード線と該端子板とを接触した状態で収容するソケット本体と、該ソケット本体の該装飾用電球のリード線側と該被覆導線の挿入口側の中間に収容されたバックアップ素子とを有することを特徴とする多灯照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、装飾用電球を多数直列に接続した多灯照明器具に関し、特に装飾用電球の数個が断線しても残りの装飾用電球が点灯を継続する改良に関する。 【0002】 【従来の技術】白熱電球等の点灯光源を数多く用いる多灯照明器具としては、シャンデリヤや装飾照明器具、クリスマス用照明が知られている。多灯照明器具では、直列点灯回路が単位ユニットとして構成され、照明器具の大きさに応じて単位ユニットが複数用いられる。直列点灯回路は、商用電源(100V)入力に対して定格電圧5V・消費電力数W程度の装飾用電球が複数個(例えば25個)直列に接続されている。 【0003】図4は従来の多灯照明器具の構成図で、例えば特開平10−243872号公報に開示されているものである。ここでは、直列点灯回路を2単位ユニット並列に用いる構成を示している。なお、図示する関係で、直列点灯回路は3個の装飾用電球を直列に接続している。図において、プラグ1は商用電源に接続するもので、幹導線40によってソケット30と接続されている。ソケット30は、幹導線40を枝導線42により分岐させて2個並列に設けられた直列点灯回路と接続する。好ましくは、ソケット30に点灯制御回路を設けて、並列に接続された直列点灯回路の中で点灯するものを選択したり、点滅する周期を定めたり、点灯する順序を定めるとよい。 【0004】直列点灯回路の両端にある2端子ソケット20は、枝導線42によりソケット30と接続され、接続導線44により隣接する2端子ソケット20と接続される。直列点灯回路の中間にある2端子ソケット20は、接続導線44により隣接する2端子ソケット20と接続される。各2端子ソケット20には、装飾用電球10が取付けられている。 【0005】図5は2端子ソケットと装飾用電球の構成図で、例えば特開平11−39925号公報に開示されているものである。装飾用電球10は、白熱電線を内部に有する円筒状のガラス電球で、底部には2本のリード線14が露出している。凹支持部材12は、樹脂より成形されるもので、装飾用電球10の底部に取付けられると共に、2端子ソケット20に嵌合される。2端子ソケット20は、被覆導線52の先端に設けられた端子板50とリード線14が接触した状態で、装飾用電球10と被覆導線52を保持する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のような多灯照明器具において、直列点灯回路を構成する装飾用電球10の一灯若しくは複数灯が同時期に断線等により不点灯が生じても、他の装飾用電球10の点灯が続き、直列点灯回路の全装飾用電球が消灯する状態を妨ぐことが出来るならば、多灯照明器具の使用者にとって好ましい。装飾用電球の平均照明時間は1000時間乃至2000時間であるが、直列点灯回路の寿命が装飾用電球の中で最も早く断線したもので定まることは、多灯照明器具を購入した人にとって好ましくない。 【0007】そこで、例えば特開平6−140163号公報では、装飾用電球と並列に高抵抗とサイリスタ回路からなるスイッチ回路を設けることが提案されている。そして、不点灯に並設したスイッチ回路などを作動させて不点灯と同時に短絡回路を形成する自動復帰手段が実用的である。この場合、短絡回路にはダミー抵抗(電球フィラメント抵抗相当)を附設して、スイッチ回路の短絡で、復帰した点灯回路の点灯電球列に対する印加電圧が上昇するのを防止している。 【0008】ここで、スイッチ回路を収容しても装飾用電球の形状が大型化するのを防止する必要があるという課題がある。また、スイッチ回路は全ての装飾用電球と並列に設ける必要があるため、多灯照明器具で使用するスイッチ回路の個数は非常に多くなり、低コストで製造・組み立てる必要があるという課題が生ずる。 【0009】本発明は、このような課題を解決したもので、直列点灯回路を構成する装飾用電球の一部に断線等による不点灯が生じても、他の装飾用電球の点灯が続き、直列点灯回路の全装飾用電球が消灯する状態を妨ぐと共に、各装飾用電球は小型で低価格の多灯照明器具を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を解決するために、本発明の装飾用電球は、図1に示すように、電力を供給する被覆導線52の端部に取付けられた端子板50と、装飾用電球10のリード線14と端子板50とを接触した状態で収容するソケット本体22と、ソケット本体22の装飾用電球10のリード線14側と被覆導線52の挿入口側の中間に収容されたバックアップ素子60とを有し、バックアップ素子60は装飾用電球10が切断したときに装飾用電球の点灯時抵抗相当の抵抗値で端子板50と電気的に接続することを特徴としている。 【0011】このように構成された装飾用電球においては、バックアップ素子が設けられているので、装飾用電球が断線しても被覆導線間の導通が確保できると共に、短絡のように電源側に過大な負担を負わせることもない。バックアップ素子は、ソケット本体に収容される小型のものであるため、装飾用電球の美観を損なうことがない。バックアップ素子は被覆導線と装飾用電球の中間に収容される為、組立も容易である。 【0012】好ましくは、請求項2のように、バックアップ素子60は円筒形であると共に、両端にはリード部62が形成されており、端子板50は、ソケット本体22に対向する状態で2個収容されると共に、リード部62と弾性的に接触する凸部58を有する構成とすると、バックアップ素子のソケット本体への収容が簡便になると共に、バックアップ素子と端子板との接触が確実に行える。 【0013】本発明の多灯照明器具は、商用電源等の供給電圧に対して定格電圧が低い値の装飾用電球の複数個を、該装飾用電球の定格電圧の和が前記供給電圧に近い値になる個数を直列に接続した多灯照明器具であって、各装飾用電球は、装飾用電球10と、該装飾用電球間を直列に接続する被覆導線52の端部に取付けられた端子板50と、該装飾用電球10のリード線14と該端子板50とを接触した状態で収容するソケット本体22と、該ソケット本体の該装飾用電球のリード線側と該被覆導線の挿入口側の中間にバックアップ素子60を収容したものである。 【0014】 【実施の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施の形態を示す構成図である。なお、図1において前記図5と同一作用をするものには同一符号を付して説明を省略する。図において、コップ状に形成されたソケット本体22は、底部に形成された2個の挿入口24から被覆導線52が装着されると共に、頂部には装飾用電球10が凹支持部材12を用いて取付けられている。ソケット本体22の中空室26では、装飾用電球10の底部に取付けられた2本のリード線14がU字形に屈曲されて2個の端子板50にそれぞれ接触している。 【0015】バックアップ素子60は、両端に設けられたリード部62が端子板50に設けられた凸部58と接触する状態で、中空室26に収容されている。バックアップ素子60は、装飾用電球10が点灯中は電流を消費せず、装飾用電球10が切断したときに、装飾用電球10が点灯中相当の抵抗で端子板50間を接続するもので、例えばダイオード、ダミー抵抗、サイリスタ回路、バリスタ等を用いて構成する。 【0016】このように構成された装置においては、装飾用電球10が点灯中はバックアップ素子60に電流が実質的に流れず、装飾用電球10の照度は明るいまま維持される。装飾用電球10が切断したときに、バックアップ素子60は装飾用電球10が点灯中相当の抵抗で端子板50間を接続するので、切断された装飾用電球10は消灯するものの、他の装飾用電球10については点灯を維持するので、多灯照明器具としての機能が維持される。 【0017】図2は被覆導線と端子板の詳細を示す構成図である。被覆導線52の先端には多数の銅線よりなる芯線54が露出している。端子板50は加工が容易で導電性の大きな黄銅などの金属材料よりなるもので、芯線54を把持するかしめ部51と、リード線14と当接するリード線当接部56と、バックアップ素子60のリード部62と当接する凸部58を有している。リード線当接部56は、端子板50の先端に矩形の凸状突起として形成されたもので、リード線14と確実に接触する。凸部58は、リング状の凸状突起として形成されたもので、リード部62と確実に接触する。 【0018】図3はバックアップ素子の詳細を示す構成斜視図である。バックアップ素子60は円筒形をしており、両端にリード部62が取付けられている。バックアップ素子60は、ダイオード、サイリスタ、バリスタのような半導体を用いた回路であり、絶縁性の樹脂で半導体素子全体が覆われている。保持部材64は、先端にU字形の凹部66を有し、他端が凸状突起部68を有している。凹部66には、バックアップ素子60が取付けられる。凸状突起部68は、ソケット本体22の挿入口24側に装着される。 【0019】このように構成された装飾用電球の組立について説明する。まず、被覆導線52の先端に端子板50を取付け、かしめ部51により芯線54を把持する。そして、挿入口24から端子板50を挿入して、ソケット本体22に収容する。そして、保持部材64の凹部66にバックアップ素子60を装着し、ソケット本体22に対して凸状突起部68から挿入する。すると、バックアップ素子60のリード部62が端子板50の凸部58と当接する。 【0020】次に、装飾用電球10に凹支持部材12を装着し、リード線14をU字形に屈曲させて、ソケット本体22に装着する。すると、端子板50のリード線当接部56とリード線14とが当接して、装飾用電球10に対して被覆導線52から電力が供給される。 【0021】なお、上記実施例においてはソケット本体22として2端子ソケット20の場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ソケット本体22として3端子ソケットを用いてもよい。また、バックアップ素子60の形状は円筒形に樹脂モールドされている場合を示したが、矩形に樹脂モールドされていてもよく、また端子板50に表面実装して、他方の端子板とリード線を用いて接続するものでもよい。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の装飾用電球は、バックアップ素子が設けられているので、装飾用電球が断線しても被覆導線間の導通が確保できる。バックアップ素子は、ソケット本体に収容される小型のものであるため、装飾用電球の美観を損なうことがない。バックアップ素子は被覆導線と装飾用電球の中間に収容される為、組立も容易である。 【0023】また、本発明の多灯照明器具は、商用電源等の供給電圧に対して定格電圧が低い値の装飾用電球の複数個を、該装飾用電球の定格電圧の和が前記供給電圧に近い値になる個数を直列に接続した多灯照明器具であって、各装飾用電球は、装飾用電球と、該装飾用電球間を直列に接続する被覆導線52の端部に取付けられた端子板と、該装飾用電球のリード線と該端子板とを接触した状態で収容するソケット本体と、該ソケット本体の該装飾用電球のリード線側と該被覆導線の挿入口側の中間にバックアップ素子を収容したものであり、装飾用電球の一部に断線が発生しても残りの装飾用電球は点灯を続けるから多灯照明器具として好ましい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596114255 【氏名又は名称】本郷 静子
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| 【出願日】 |
平成11年9月3日(1999.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−76507(P2001−76507A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−250958 |
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