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【発明の名称】 道路灯
【発明者】 【氏名】宮丸 正人

【氏名】村上 忠史

【要約】 【課題】輝度及び均斉度の高い道路灯を提供する。

【解決手段】光源7と、この光源7の周を略覆い下方に透光開口を有する反射体6を備え、この反射体6の透光開口側を路面に向けて道路2上方に配設される道路灯1において、反射体6は、道路2上の車両の走行方向と同一方向であるフォロー側に光源を反射する部分と、道路上の車両の走行方向と逆方向であるカウンター側に光源を反射する部分とを備え、光源7からの距離が遠方となる路面に到達する光量が、フォロー側に比してカウンター側の方が多くなるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源と、この光源の周を略覆い下方に透光開口を有する反射体を備え、この反射体の透光開口側を路面に向けて道路上方に配設される道路灯において、前記反射体は、道路上の車両の走行方向と同一方向であるフォロー側に光源を反射する部分と、道路上の車両の走行方向と逆方向であるカウンター側に光源を反射する部分とを備え、光源からの距離が遠方となる路面に到達する光量が、フォロー側に比してカウンター側の方が多くなるようにしたことを特徴とする道路灯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の道路灯は、筐体内部に反射体を収容し、反射体内部に配設された高圧ナトリウムランプなどの光源及び反射体下部取着されるガラス製グローブから構成される。道路灯の光源から放射された光は直接光又は反射体による反射光により道路の路面を幅方向から長手方向まで照射する照明である。上述した道路灯は、一般的に道路の中央部や路肩側に立設され、約30m〜50mの所定間隔で道路に沿って立設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成の道路灯にあっては、光源が反射体内部に収容され、前記光源は中心軸を道路幅方向に向けて設置されている。また、前記反射体は光源の中心軸を含む垂直面において面対称であり、道路灯から放射される光(配光)は、前記垂直面により対称となる。
【0004】この時、1スパン(道路灯の設置間隔)あたりの路面輝度は、路面に入射した光が観察者(例えば、車のドライバー)の視線方向へ反射される光量に依存することになる。この時、路面に入射した光(照度)が観察者の方向へ反射し、輝度として感じる割合は論理的にも既知である。従来の道路灯にあっては、図7に示すように、路面の水平面照度と輝度との換算を行う照度輝度換算係数(輝度1cd/m2に必要とされる水平面照度)の分布は一定ではなく非対称であるため、路面輝度に高低差が生じることになるという問題点を有していた。すなわち、道路灯のフォロー側の照度輝度換算係数は、カウンター側に比較して値が高く、輝度への寄与が小さい。また、道路灯からの距離が遠方となる路面には道路灯近傍に比較して照射距離が長くなるため、全域にわたって同じ輝度を得るために光量を多く分配しなければならない。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、輝度及び均斉度の高い道路灯を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、光源と、この光源の周を略覆い下方に透光開口を有する反射体を備え、この反射体の透光開口側を路面に向けて道路上方に配設される道路灯において、前記反射体は、道路上の車両の走行方向と同一方向であるフォロー側に光源を反射する部分と、道路上の車両の走行方向と逆方向であるカウンター側に光源を反射する部分とを備え、光源からの距離が遠方となる路面に到達する光量が、フォロー側に比してカウンター側の方が多くなるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係る道路灯について図1乃至図6に基づき詳細に説明する。
【0008】図2に示すように、道路灯1は道路2の例えば片側(路肩側)に所定の高さに立設され、道路2の幅方向の路面を照明するとともに、道路2の長手方向(走行方向)に対してフォロー側及びカウンター側を放射状に照明するようになっている。道路灯1は道路2に沿って所定の間隔をおいて配設される。
【0009】道路灯1は道路灯本体3が支柱4に支持される。道路灯本体3は図1に示すように、ボックス状の本体ハウジング5を有し、この本体ハウジング5内に逆椀状あるいは半楕円球状の反射体6が内蔵されている。反射体6には高圧ナトリウムランプ等の線状光源7が道路2の短手方向に沿って、即ち道路2の長手方向に対して垂直となるように収容される。なお、図1において、「カウンター側」の反射体6とは道路2のカウンター側に線状光源7からの光を反射する部分であり、「フォロー側」の反射体6とは道路2のフォロー側に線状光源7からの光を反射する部分である。
【0010】本体ハウジング5の下面開口には、透光性を有するグローブ8が照明カバーとして覆設される。グローブ8は本体ハウジング5にヒンジ等で開閉自在に装着されている。グローブ8は、アクリル樹脂等の透明樹脂または硬質ガラスや強化処理の軟質ガラス等の透明ガラスで形成される。
【0011】本体ハウジング5に内蔵される反射体6は、図3及び図4に示すように、直下方向から最大照射方向まで5度ピッチで放射する方向が変更された部分反射体で構成されている。部分反射体は、鉛直角0度方向から5度ピッチで最大65度又は70度方向まで線状光源7から照射された光を反射するものであり、各々の部分反射体は光源中央を焦点とする放物面の一部をなしている。反射体6は点光源からの光を平行光としてそれぞれ鉛直方向の路面に対して照射を行う。
【0012】各照射方向への光量(配光)は部分反射体の面積に依存し、各部分反射体の面積(図4において角度αがこれに相当する)を鉛直方向の角度毎に変更するようにしている。図4において、天面部の部分反射体が鉛直角度0度方向、すなわち線上光源7の直下方向への反射を行い、隣接する部分反射体が鉛直角度5度方向、次に隣接する部分反射体が鉛直角度10度方向、その次が鉛直角度20度方向というようになっており、それぞれの方向へ配光する光測量を放物状の面が成す角度αで決定している。例えば、図4の斜線部Sは、道路2のフォロー側に対して鉛直角度45度方向に反射光を照射する部分反射体であり、この時の角度αにより分光される光測量が決定される。本実施の形態にあっては、各部分反射体の鉛直角度方向、すなわち照射方向と各部分反射体の面積(正面図では角度αで示される)との関係は、フォロー側に反射する反射体6(「フォロー側」と記載)及びカウンター側に反射する反射体6(「カウンター側」と記載)において図5に示す値を有するように設計されている。
【0013】上述した反射体6の構成により、カウンター側に反射される反射光のうち線状光源7からの距離が遠方となる路面内に到達する光量は、フォロー側に反射される反射光のそれよりも多くなるように指向されることになる。これにより、フォロー側に照射する光は、効率的ではない遠方への配光を少なくすることが可能になり、道路灯1近傍を主に照射することとし、道路灯1より遠方への路面にはカウンター側の光を主に分配することが可能になる。したがって、道路灯1より放射される光は非対称となり、放射された光が効率的に路面輝度へ寄与することになり、路面輝度の向上及び均斉度の向上を図ることが可能になる。
【0014】なお、図6に示すように、従来の反射体6の内壁に、補助反射体6aを溶接又はねじ止めにより取着し、カウンター側に反射される反射光のうち線状光源7からの距離が遠方となる路面内に到達する光量が、フォロー側に反射される反射光のそれよりも多くなるようにするようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあっては、路面輝度及び均斉度を向上することが可能になる道路灯を提供することが可能になるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年6月24日(1999.6.24)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開2001−6406(P2001−6406A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−177825