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【発明の名称】 無電極放電ランプ用照明装置
【発明者】 【氏名】松井 俊成

【氏名】大城 豊

【要約】 【課題】コイルを略球状のランプ周囲の適切な位置に位置させてランプ自体を効率よく発光させることができて且つランプ単体の交換可能な無電極放電ランプ用照明装置を提供すること。

【解決手段】内部に封入物が封入されて下方に被係合部となる口金22をもった略球状の発光部21を備えたランプ2と、同ランプ2の周囲に設けられて前記封入物を励起させるコイル部5と、同コイル部5を支持する基台3上面に設けられて口金22に係合しランプ2を支持する係合部4とを備えた無電極放電ランプ用照明装置である。係合部4を弾性を有するものとするとともに、ランプ2がコイル部5または基台3に着脱自在に係止された押さえ具6にてその略球状の上部を押圧されて保持されるようなす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に封入物が封入されて下方に被係合部となる口金をもった略球状の発光部を備えたランプと、同ランプの周囲に設けられて前記封入物を励起させるコイル部と、同コイル部を支持する基台上面に設けられて口金に係合しランプを支持する係合部とを備えた無電極放電ランプ用照明装置であって、係合部を弾性を有するものとするとともに、ランプがコイル部または基台に着脱自在に係止された押さえ具にてその略球状の上部を押圧されて保持されるようなしたことを特徴とする無電極放電ランプ用照明装置。
【請求項2】 口金を、Eベース等の雄ねじの形成されたものとし、係合部にはその雄ねじに対応する雌ねじを形成してなることを特徴とする請求項1記載の無電極放電ランプ用照明装置。
【請求項3】 押さえ具を複数の線材にて形成し、同線材の少なくとも一端にコイル部または基台に設けられた係止部に係止される被係止部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の無電極放電ランプ用照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に封入物が封入された無電極放電ランプを、その周囲に設けられたコイルの磁界にて封入物を励起させ発光させる無電極放電ランプ用照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内部に封入物が封入されて下方に被係合部となる口金をもった略球状の発光部を備えたランプと、同ランプの周囲に設けられて前記封入物を励起させるコイル部と、同コイル部を支持する基台上面に設けられて口金に係合しランプを支持する係合部とを備えた無電極放電ランプ用照明装置がある。
【0003】上記ランプは、無電極放電ランプと呼ばれるものであって、内部の封入物として、水銀蒸気のような中圧ないし高圧のイオン化可能ガスを有し、また、上記の口金がその封入物の封止用として設けられている。この封入物は、ランプの周囲に設けられたコイルに高周波電流を通電したときに、ランプ内部に発生する高周波磁界にてアーク放電を生じて励起され発光する。
【0004】したがって、上記の無電極放電ランプ用照明装置においては、ランプには故障の原因となる電極が内部に設けられていないためにランプ自体を高寿命のものとすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術においては、効率よくランプを発光させるためにコイルを略球状の発光部の周囲にほぼ均等に密接させる必要がある。すなわち、ランプ内部の、最も効率よく発光可能な位置にアーク放電を発生させるために、コイルをランプの周囲に接着させて設けていた。また、コイルには、そのコイルへ高周波電流を通電するための高周波出力回路を設けた回路基板が接続されており、上記ランプ、コイル及び回路基板が一体化されてランプユニットを構成していた。したがって、例えば長期間使用してランプの発光出力が低下したときに、ランプ単体のみを交換することが実質上不可能で、ランプユニット全体を交換することとなって交換費用が高くなるという問題があった。
【0006】ところで、実開平7−22407として、効率的な動作およびランプの容易な取り替えを可能にした無電極放電ランプ用照明装置が提案されている。この場合、口金を有してその内部に光透過性アーク管を備えたする細長のランプを、その口金を受け入れるソケット手段に設けて取り替え可能としており、略球状のランプを取り替え可能とした無電極放電ランプ用照明装置は従来は無い。
【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、コイルを略球状のランプ周囲の適切な位置に位置させてランプ自体を効率よく発光させることができて且つランプ単体の交換可能な無電極放電ランプ用照明装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の無電極放電ランプ用照明装置にあっては、内部に封入物が封入されて下方に被係合部となる口金をもった略球状の発光部を備えたランプと、同ランプの周囲に設けられて前記封入物を励起させるコイル部と、同コイル部を支持する基台上面に設けられて口金に係合しランプを支持する係合部とを備えた無電極放電ランプ用照明装置であって、係合部を弾性を有するものとするとともに、ランプがコイル部または基台に着脱自在に係止された押さえ具にてその略球状の上部を押圧されて保持されるようなしたことを特徴としている。
【0009】この構成により、周囲にその内部の封入物を励起させるコイル部の設けられる、下方に被係合部となる口金をもった略球状の発光部を備えたランプが、その口金を、該コイル部を支持する基台上面に設けられた弾性を有する係合部に係合させて支持させ、且つその略球状の上部を、同コイル部または基台に着脱自在に係止された押さえ具にて押圧されて保持される。
【0010】そして、上記口金を、Eベース等の雄ねじの形成されたものとし、係合部にはその雄ねじに対応する雌ねじを形成している。
【0011】この場合、ランプが、そのEベース等の雄ねじの形成された口金を、その雄ねじに対応する雌ねじの形成された弾性を有する係合部に係合させて該コイル部を支持する基台上面に支持される。
【0012】また、上記押さえ具を複数の線材にて形成し、同線材の少なくとも一端にコイル部または基台に設けられた係止部に係止される被係止部を設けるのが好ましい。
【0013】この場合、ランプは、その略球状の上部が、複数の線材にて形成された、少なくとも同線材一端の被係止部をコイル部または基台に設けられた係止部に着脱自在に係止させた押さえ具にて押圧されて保持される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は、本発明の請求項1乃至3全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、本発明の一実施の形態の無電極放電ランプ用照明装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、同無電極放電ランプ用照明装置の側面を示す部分断面図である。図3は、同無電極放電ランプ用照明装置のコイル部の説明図である。図4は、同無電極放電ランプ用照明装置の係止部の説明図である。図5は、同無電極放電ランプ用照明装置の、他の実施例による概略構成の説明図である。
【0015】この実施の形態の無電極放電ランプ用照明装置1は、内部に封入物が封入されて下方に被係合部となる口金22をもった略球状の発光部21を備えたランプ2と、同ランプ2の周囲に設けられて前記封入物を励起させるコイル部5と、同コイル部5を支持する基台3上面に設けられて口金22に係合しランプ2を支持する係合部4とを備えた無電極放電ランプ用照明装置であって、係合部4を弾性を有するものとするとともに、ランプ2がコイル部5または基台3に着脱自在に係止された押さえ具6にてその略球状の上部を押圧されて保持されるようなしている。
【0016】又、該実施の形態の無電極放電ランプ用照明装置1においては、口金22を、Eベース等の雄ねじ23の形成されたものとし、係合部4にはその雄ねじ23に対応する雌ねじ41を形成してもいる。又、該実施の形態の無電極放電ランプ用照明装置1においては、押さえ具6を複数の線材61にて形成し、同線材61の少なくとも一端にコイル部5または基台3に設けられた係止部7に係止される被係止部62を設けてもいる。
【0017】詳しくは、この無電極放電ランプ用照明装置1は、例えば橋梁、ビルの壁面、水中等の保守作業の困難な場所に使用して最適な省メンテナンスを図った照明装置で、ランプ2と、同ランプ2の口金22に係合する係合部4、ランプ2周囲に位置するコイル部5を有する基台3とを備えている。
【0018】ランプ2は、その外部から高周波磁界を加えると内部に封入された封入物が励起されて発光する無電極放電ランプで、封入物として例えば水銀蒸気のような中圧ないし高圧のイオン化可能ガスを封入してガラスにて形成された略球状の発光部21と、同発光部21の封止用として設けられている口金22とを有している。口金22は、発光部21の封止部分を覆うもので、この場合、図2に示すように、例えばEベースと呼ばれている雄ねじ23がその金属シェルの外郭に形成されている。
【0019】基台3は、この場合、アルミダイカストにて形成された下面開口の略円筒体で、その上面側には、後述する係合部4と、同係合部4周囲に設けられる支持片53にて支持されたコイル部5とが設けられている。この基台3の内部には、後述するこのコイル部5のコイル体51に接続されて、そのコイル体51へ高周波電流を通電するための高周波出力回路を設けた回路基板(図示せず)が設けられており、底部に図示していない蓋体が設けられている。
【0020】係合部4は、ランプ2の口金22に係合してランプ2を保持するとともに、同ランプ2から伝導する熱が基台3側に伝達されるの防止するためもので、この場合、上方開口の略円筒体の内壁に、上記口金22のEベースの雄ねじ23に対応する雌ねじ41を有してゴム材料等の弾性材料にて形成されている。この係合部4は、その周囲に後述する支持片53の下端部が固着されて、図1に示すように、基台3の略中央にその下部が埋設され固着されている。したがって、後述するコイル部5がランプ2の発光部21の適切な位置となるよう、雌ねじ41に雄ねじ23の形成された口金22を任意の高さ寸法に係合させて、ランプ2を基台上面に弾性をもってランプ2を支持し、略球状の発光部21の周囲にその支持片53にて支持されたコイル部5を適切な位置にてほぼ均等に密接させることができる。
【0021】コイル部5は、図3の発光部21の横断面図に示すように、銅または銅合金による条材を所定回数巻回して形成されたコイル体51と、このコイル体51を巻回すための略円環状の巻枠部をもった耐熱性合成樹脂材料製のコイル枠52とを有している。コイル枠52は、同図に示す如く、コイル体51が発光部21周囲に密接するよう、巻枠部の円環が例えば3点にて接触してその内側にランプ2の発光部21が挿通可能となるよう内径寸法の設定がされており、また、その外周の所定位置に、その下端部が上記係合部4の外周に固着されている支持片53を一体に有して形成されている。支持片53の基端部には、この場合、図4に示すように、後述する押さえ具6の線材61一端に設けられている被係止部62を係止するための凹所71の設けられる係止部7が形成されている。
【0022】押さえ具6は、例えば図1に示すように、その一端に上記係止部7に係止される略角状の合成樹脂にて形成された被係止部62(図4参照)を有する、ステンレス等のばね性金属材による3本の線材61の他端に、略円盤状の合成樹脂製の押さえ片63が一体化されて設けられている。この押さえ具6は、押さえ片63にてランプ2の略球状の上部を押圧するようにばね性をもって、図4に示す如く、被係止部62がコイル部5の係止部7に着脱自在に係止されコイル部5に装着される。
【0023】上記の無電極放電ランプ用照明装置1においては、下方に被係合部となる口金22をもった略球状の発光部21を備えたランプ2を、基台3上面に設けられた弾性を有する係合部4にその口金22を係合させて支持させ、その略球状の発光部21上部を、係止部7に着脱自在に係止された押さえ具6にて押圧するように保持させる。このときランプ2の発光部21周囲に設けられる、ランプ2内部の封入物を励起させる、基台3上面側に設けられているコイル部5が、ランプ2の発光部21の適切な位置となるよう雌ねじ41に、雄ねじ23の形成された口金22を任意の高さ寸法に係合されるとともにその発光部21自体にて位置決めされて変位自在に支持される。しかして発光部21の周囲にコイル部5をほぼ均等に密接させてすることができるのである。
【0024】また、このときにランプ2を、そのEベース等の雄ねじ23の形成された口金22を、その雄ねじ23に対応する雌ねじ41の形成された弾性を有する係合部4に係合させて、容易に離脱することなく基台3上面の適切な高さ位置に確実に支持させることができる。さらにランプ2は、その略球状の上部を、複数の線材61にて形成され、その線材61一端の被係止部62をコイル部5に設けられた係止部7に着脱自在に係止させた押さえ具6にて容易に押圧させ保持させることができるので、ランプ2を取り替えて、より容易且つ確実に設置できるのである。
【0025】したがって、以上説明した無電極放電ランプ用照明装置によると、周囲にその内部の封入物を励起させるコイル部5の設けられる、下方に被係合部となる口金22をもった略球状の発光部21を備えたランプ2が、その口金22を、該コイル部5を支持する基台3上面に設けられた弾性を有する係合部4に係合させて支持させ、且つその略球状の上部を、同コイル部5に着脱自在に係止された押さえ具6にて押圧されて保持されるので、コイル部5を略球状のランプ2周囲の適切な位置に位置させてランプ2自体を効率よく発光させることができて、且つランプ2単体の交換を容易にできる。
【0026】そして、ランプが、そのEベース等の雄ねじ23の形成された口金22を、その雄ねじ23に対応する雌ねじ41の形成された弾性を有する係合部4に係合させてコイル部5を支持する基台3上面に支持されるので、ランプ2を基台3上面の適切な高さ位置により確実に支持させることができ、以て、より効率よく発光させることができる。また、ランプ2は、その略球状の上部が、複数の線材61にて形成された、少なくとも同線材61一端の被係止部62をコイル部5または基台3に設けられた係止部7に着脱自在に係止させた押さえ具6にて押圧されて保持されるので、ランプ2を取り替えて、より容易且つ確実に設置できる。
【0027】なお、本発明は、上記に示したもの以外に、例えば、図5に示すように、係合部4を、同図(b)に示す如く、剛部材の内部に弾性部材42を挿入して弾性をもたせるとともに雌ねじを形成することなくEベース等の雄ねじの形成された口金22を支持するもの、押さえ具を、同図(a)に示す如く、複数の線材61の両端に被係止部62を設けて形成し上下に分割したコイル枠52にて狭持させたもの、あるいは図示していないが、押さえ具の被係止部を基台に係止部を設けて係止させたもの等、各種の実施形態のものを含むことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】本発明の無電極放電ランプ用照明装置は、上述の実施態様の如く実施されて、周囲にその内部の封入物を励起させるコイル部の設けられる、下方に被係合部となる口金をもった略球状の発光部を備えたランプが、その口金を、該コイル部を支持する基台上面に設けられた弾性を有する係合部に係合させて支持させ、且つその略球状の上部を、同コイル部または基台に着脱自在に係止された押さえ具にて押圧されて保持されるので、コイル部を略球状のランプ周囲の適切な位置に位置させてランプ自体を効率よく発光させることができて、且つランプ単体の交換を容易にできる。
【0029】そして、ランプが、そのEベース等の雄ねじの形成された口金を、その雄ねじに対応する雌ねじの形成された弾性を有する係合部に係合させて該コイル部を支持する基台上面に支持されるので、ランプを基台上面の適切な高さ位置により確実に支持させることができ、以て、より効率よく発光させることができる。
【0030】また、ランプは、その略球状の上部が、複数の線材にて形成された、少なくとも同線材一端の被係止部をコイル部または基台に設けられた係止部に着脱自在に係止させた押さえ具にて押圧されて保持されるので、ランプを取り替えて、より容易且つ確実に設置できる。
【0031】
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年6月25日(1999.6.25)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開2001−6402(P2001−6402A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−179176