| 【発明の名称】 |
高圧ガス貯蔵タンク及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】パトリック・ガルソー
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| 【要約】 |
【課題】従来のタンク容量に匹敵する容量を持ち、サイズ及び重量が小さいにもかかわらず、必要な保護基準を満足する高圧ガス貯蔵タンクを提供すること。
【解決手段】カップリング手段4,5を介してアクセスできる容積部2を有するタンクを、渦巻き状に配置されたダクト3により構成した。容積部2は、互いに支承しあう略直線状の伸長部10,11を有しており、ガス圧によりダクト3の伸長部10,11に加わる力は、隣接する伸長部10,11に加わる力により相殺される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カップリング手段を介して外部と選択的に連通する容積部を有する高圧ガス貯蔵タンクであって、上記容積部は、細長い第1及び第2の部分と、該第1及び第2の部分を互いに接続する曲線状の第3及び第4の部分によって形成された細長い断面のダクトを有し、該ダクトは複数のセグメントが互いに当接するように配置され、各セグメントの上記第1及び第2の部分の少なくとも一つは隣接するセグメントの上記第1及び第2の部分の対応する部分を支承していることを特徴とする高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項2】 上記ダクト(3)はサイズが変化する断面を有することを特徴とする請求項1に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項3】 上記ダクト(3;103;203)は中心軸(ZZ’)の回りに上記カップリング手段(4,5;104,105;204,205)を有する内端(16;116;216)から上記ダクト(3;103;203)の終端である閉塞された外端(15;115;215)まで延在する渦巻きコイルとして配置されたことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項4】 タンク(1)が車輪状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項5】 タンク(1)が矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項6】 タンクが、実質的に平面的で平行な前壁部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項7】 タンクが実質的に截頭円錐形の少なくとも1つの前壁部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項8】 上記ダクト(303)は中心軸(ZZ’)の回りに閉塞した第一端(315)から始まって上記カップリング手段(304,305)を有する第二端(316)まで延在するらせんコイルとして配置されたことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項9】 コイル状のダクト(3;103;203;303)により形成されたタンクの内面(9;109;209;309)に内輪(6)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項10】 コイル状のダクト(3;103;203;303)により形成されたタンクの外面(17;117;217)に外輪(7)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項11】 上記ダクト(403)が上記カップリング手段(404,405)を有する第一端(416)から第二端(415)に向かってジグザグに配置されていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項12】 上記第二端(415)が閉塞されていることを特徴とする請求項11に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項13】 上記第二端にカップリング手段が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項14】 上記ダクト(403)が、少なくとも一つの溶接ビード(421)が形成されたベンド(420)を有することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項15】 ジグザグ状の上記ダクト(403)の側面に巻付け材(407)が設けられていることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項16】 タンクが略直方体の形を呈していることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項17】 曲線状の上記第3及び第4の部分(12,13)が半円形を呈していることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項18】 上記第1及び第2の部分(10,11)が実質的に直線状であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンク。 【請求項19】 高圧ガスを貯蔵するタンクの製造方法であって、(a)細長い断面のダクトを曲げて複数のセグメントを互いに当接するように配置し、各セグメントの少なくとも一つの伸長部を隣接するセグメントの伸長部により支承させ、(b)上記ダクトを一時的に束ねて熱処理を施し、(c)上記ダクトの外面にカーボンファイバあるいはグラスファイバを巻回するようにしたことを特徴とする高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。 【請求項20】 上記ダクトの第一端(15)を閉塞し、上記ダクトの第二端(16)に連通手段(4,5)を固定するようにしたことを特徴とする請求項19に記載の高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。 【請求項21】 金属ストリップを軸方向に溶接して閉止することにより細長い断面の上記ダクト(3)を形成するようにしたことを特徴とする請求項19あるいは20に記載の高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。 【請求項22】 上記ダクト(3)を曲げる工程(a)において、上記ダクトの内部に圧力を加えるか、あるいは、上記ダクトを予熱するようにしたことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。 【請求項23】 上記ダクト(3)を曲げる工程(a)において、中心軸(ZZ’)の回りにダクト(3;103;203;303)をコイル状に巻回し、(d)該コイルにより形成された内面に内輪(6)を挿入するようにしたことを特徴とする請求項19乃至22のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。 【請求項24】 上記ダクト(3)を曲げる工程(a)において、ダクト(403)をジグザグに折り曲げ、(d’)ダクト(403)のベンドをジグザグに溶接するようにしたことを特徴とする請求項19乃至22のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。 【請求項25】 (e)上記ダクトに外輪(7)を取り付け、該外輪(7)にテンションを加えるようにしたことを特徴とする請求項19乃至24のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。 【請求項26】 (f)タンクをグラスファイバ製保護材料で包装するようにしたことを特徴とする請求項19乃至25のいずれか1項に記載の高圧ガス貯蔵タンクの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カップリング手段を介して外部と選択的に連通する容積部を有し、高圧ガスを貯蔵するタンクに関し、さらに詳しくは、汚染のない陸上車両(液化天然ガス、水素、液化石油ガス等を使用した車両)あるいは航空機、宇宙船に適用される高圧ガスを貯蔵するための軽量でコンパクトなタンクに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の高圧ガス貯蔵タンクは、一般に円筒状あるいは球状の形を呈している。この種のタンクは単独使用のものでもラックに載置されるものでも、その形状のため、あるいは、カップリングのために突設した手段や(衝撃、火災等に対する)安全規則に基づく保護手段があるため、かなりのスペースを占有する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】円筒の組み合わせは、貯蔵に必要なサイズの一つ(例えば、高さ寸法)を減少することができるが、装置全体が重くて高価なものとなり、他の寸法が大きくなるという問題がある。最もよく知られた従来の形状では、ガス貯蔵だけに必要な容量は、1.5リットル/kgの最大構造比の場合、総容量の40%を超えることはない。 【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、従来のタンクの容量に匹敵する容量を持ち、サイズ及び重量が小さいにもかかわらず、従来要求された保護基準を満足する高圧ガス貯蔵タンクを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を達成するために、本発明は、カップリング手段を介して外部と選択的に連通する容積部を有する高圧ガス貯蔵タンクであって、容積部は、細長い第1及び第2の部分と、該第1及び第2の部分を互いに接続する曲線状の第3及び第4の部分によって形成された細長い断面のダクトを有し、該ダクトは複数のセグメントが互いに当接するように配置され、各セグメントの第1及び第2の部分の少なくとも一つは隣接するセグメントの第1及び第2の部分の対応する部分を支承していることを特徴とする。 【0006】上記構成の本発明にかかるタンクは、所定の貯蔵量の従来タンクに比べて、重量及び大きさがかなり小さくなっている。さらに、本発明にかかるタンクは、重量及びサイズの点でタンクの最適化を図るとともに、この種の貯蔵容器に要求される安全基準を満足している。 【0007】ダクトはサイズが変化する断面を有していてもよい。 【0008】特定の実施の形態では、曲線状の第3及び第4の部分は半円形を呈している。また、第1及び第2の部分は実質的に直線状である。 【0009】ある実施の形態では、ダクトは中心軸の回りに、カップリング手段を有する内端からダクトの終端である閉塞された外端まで延在する渦巻きコイルとして配置されている。 【0010】したがって、タンクのカップリング手段はもはや突出することはなく、タンク全体のサイズが小さくなる。 【0011】タンクは車輪状、卵型あるいは矩形状でもよい。 【0012】また、タンクは、実質的に平面的で平行な前壁部か、あるいは、実質的に截頭円錐形の少なくとも1つの前壁部を有する形状にしてもよい。 【0013】ある実施の形態では、コイル状のダクトにより形成されたタンクの内面に内輪が設けられている。コイルの内端側の巻回部(一巻き)は、その内面にガス圧による力を相殺する巻回部が隣接していないため、内輪により補強している。 【0014】また、コイル状のダクトにより形成されたタンクの外面に外輪が設けられている。コイルの外端側の巻回部(一巻き)は、その外面にガス圧による力を相殺する巻回部が隣接していないため、外輪により補強している。 【0015】本発明にかかるタンクの設計は、らせんコイルとして配置することにより最適化することもできる。 【0016】ある実施の形態では、ダクトは中心軸の回りに、閉塞した第一端から始まってカップリング手段を有する第二端まで延在するらせんコイルとして配置されている。 【0017】さらに、本発明にかかるタンクの設計は、ダクトをジグザグ状に配置して、略直方体のタンクを製作することにより最適化することもできる。 【0018】この実施の形態では、ダクトがカップリング手段を有する第一端から第二端に向かってジグザグに配置されており、第二端は閉塞してもカップリング手段を設けてもよい。 【0019】また、ダクトが、少なくとも一つの溶接ビードが形成されたベンドを有する構成とすることもできる。 【0020】さらに、ジグザグ状のダクトの側面に巻付け材を設けることもできる。 【0021】本発明はまた、高圧ガス貯蔵タンクの製造方法を提供するものであり、細長い断面のダクトを曲げて複数のセグメントを互いに当接するように配置し、各セグメントの少なくとも一つの伸長部を隣接するセグメントの伸長部により支承させ、ダクトを一時的に束ねて熱処理を施し、ダクトの外面にカーボンファイバあるいはグラスファイバを巻回するようにしている。 【0022】この方法により、従来公知のタンクと同様に、少なくとも安全性において信頼性があり、かつ、重量及び大きさをかなり低減することのできるタンクを提供することができる。 【0023】ある実施の形態では、ダクトの第一端を閉塞し、ダクトの第二端に連通手段を固定する。 【0024】金属ストリップを軸方向に溶接して閉止することにより細長い断面のダクトを形成することができる。 【0025】ダクトを曲げる工程では、ダクトの内部に圧力を加えたり、あるいは、ダクトを予熱するのがよい。 【0026】また、ダクトを曲げる工程において、中心軸の回りにダクトをコイル状に巻回し、コイルにより形成された内面に内輪を挿入することができる。 【0027】さらに、ダクトを曲げる工程において、ダクトをジグザグに折り曲げ、ダクトのベンドをジグザグに溶接するようにしてもよい。 【0028】ダクトに外輪を取り付け、外輪にテンションを加えるようにすることもできる。 【0029】好ましくは、タンクはグラスファイバ製保護材料で包装される。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は高圧ガスを貯蔵するタンク1を示しており、本発明の実施の形態1では、このタンクはガスを収容する容積部2を有し、この容積部2は、中心軸ZZ’の周囲に設けられた渦巻きコイル状の金属製ダクト3により形成されている。ダクト3は扁平あるいは矩形の断面を持ち、複数の巻回部(ここでは、コイルの一巻きのことをいう)が隣接して渦巻き状に形成され、外端側及び内端側の巻回部を除くと、略直線状の伸長部10,11を介して互いに支承しあっている。外端側及び内端側の巻回部は、片側の直線部のみが隣接する巻回部と当接している。 【0031】隣接する巻回部が当接するように扁平な断面のダクトをコイル状に巻回することにより本発明の目的が達成され、同じ量のガスを貯蔵する従来のタンクに比べて、特にタンクの重量、サイズ及びコストが低減される。 【0032】図2はダクト3の断面図であり、二つの直線状伸長部10,11が半円形の曲線部12,13により連結されていることを示している。伸長部10,11にガス圧によって加えられる力は、力のキャンセル領域hにおいて一連の矢印F1,F2により示されている。隣接する巻回部によりダクトの外壁に加えられる力は、領域hにおいて一連の矢印F1',F2’により示されている。ダクトの内側のガス圧により直線部10,11に加えられる半径方向の力F1,F2は、隣接する巻回部の対応部に加えられる半径方向の力F1',F2’によりそれぞれ相殺される。したがって、軸方向の力F3,F4を受ける曲線部12,13にのみ加わるガス圧による応力を考えればよい。ダクト壁の肉厚は相殺量に比例して減少することができる。圧力に応じてダクト3のサイズを決定するためには、二つの曲線部12,13を組み合わせることによって構成される直径D’の管のサイズを決定する必要がある。ダクトの材料及びガス圧に応じて、ダクト壁の肉厚は直線部10,11より曲線部12,13を大きくすることもできる。 【0033】図10は所定圧のガスを収容するための管30の断面を示している。この断面の直径はDで、壁部の肉厚はeである。所定の材料で所定圧の場合、管30の直径Dと肉厚eとの関係は、e/D=一定となる。したがって、断面の直径Dが減少すると、e/D=一定の関係に基づいて、肉厚eをそれに比例して同様に減少することができる。例えば、直径を半分にしてD’=D/2とすると、タンク壁の肉厚を同様にe’=e/2に減少することができる。本発明にかかるダクトは、直径Dの管30を平坦にすることにより形成することができるので、直径D’=D/2の二つの曲線部12,13を持つ図2のような細長い形状にすることができ、管30と同じ圧力基準を満足するにもかかわらず、壁の肉厚をe’=e/2にすることができる。 【0034】いずれにしても、単位長さあたりの重量の軽減は50%である。ここで、ダクト3の変形後の断面は元の管30の断面より小さいことに注目すべきである。この例では、容積を同じくするためには管の長さを33%長くする必要がある。したがって、重量の実際の軽減は全体として33%となり、本発明のタンクの構造比は1.5リットル/kgよりも大きくなる。 【0035】本発明にかかるタンク及びその製造方法を、図1乃至図4に示される実施の形態1を参照しながら以下説明する。 【0036】細長い断面のダクト3は、金属ストリップを曲げて軸方向に溶接したり、あるいは、シームレス管を引き出すことにより溶接することなく安価に得ることができる。このようにして得られたダクト3の一端16は、図4に示されるように、円筒−円錐状の煙突形14となるように金属加工により成形され、カップリング部材4と連通部材5との接続が可能となる。連通部材5は、弁、ピストン、あるいは、他の部材を備えていてもよく、充填及び排出のためにタンクを選択的に開閉することができる。 【0037】図3はダクト3の他端15を示しており、同様に成形され先端に向かって次第に狭くなるテーパが形成されており、先端は溶接により閉塞されている。 【0038】次の工程で、ダクト3は端部16から始まって他端部15で終端する渦巻きコイルに曲げられる。この曲げ工程は数値制御機で行うことができ、ダクト3の輪郭の特性に応じて、ダクト3の内部に所定の圧力を加えることにより、あるいは、それを予熱することにより、あるいは、二つを組み合わせることにより達成される。コイルブランクはそれから一時的に束ねられ、適切な熱処理サイクルが施される。ダクト3の渦巻きコイルはさらに、その最終形状に固定されるとともに、ダクトに圧力が加えられた時にコイル構造の密着性及び信頼性を保つために、その外面17を補強する必要がある。コイル化工程の後互いに当接するダクト3には、その巻回部間に所定の材料を介在させて、二つの隣接巻回部の二つの直線状に細長い部分10,11間の摩擦力を低減するようにしてもよい。 【0039】コイルの外端側巻回部により形成される円筒状外面17は、カーボンファイバやグラスファイバを巻いてコイルを囲繞する外輪7を形成することにより束縛される。それから、内輪6がコイルの内面9上の所定位置に挿入され取り付けられる。内輪6はエポキシ系樹脂に被覆された金属リングからなる。コイルにより形成されたリング全体に任意のグラスファイバ製保護材料8を巻き(包装し)、衝撃や化学物質から保護するようにすることもできる。 【0040】複合物を硬化させた後、集合体に締り加工を施し、ガス圧がない状態で外輪7にテンションを加え金属ダクト3に圧縮力を加える。最後に、タンクの用途に応じて、圧力基準に基づく水圧テストを行う。 【0041】このようにして得られたタンク1は、例えば巻き数7.5のコイルを使用することにより、外径950mm、外部の高さ190mmで100リットルの貯蔵量を持つことになる。 【0042】様々な変形例が考えられる。例えば、外輪7を金属材料を使用して製作することもできる。 【0043】図1に示されるタンクは車輪状に形成されている。この形状は、この種の装置の容量や重量の最適化を行う必要のある小型あるいは大型の自動車のような構造体に組み込まれるタンクに非常に適している。 【0044】しかしながら、本発明にかかるタンク(平坦な断面の管の巻回部が当接する構造)の最適デザインを維持しながら、様々なタンク形状を得ることもできる。 【0045】例えば、図5及び図6は、僅かに非対称な断面のダクト3を使用することにより、タンクが占有する輪郭の形状を変えることができることを示している。図5は、断面一定のダクトをコイルの中心から外側に向かって各巻回部が縦方向にずれるように配置した形状のタンクの断面を示している。図6は、断面が変化するダクト3を使用して、その底面を外側に向かって上昇させる一方、その上面を平坦(水平)に維持した形状のタンクの断面を示している。 【0046】このようなタンク形状により、サイズが一定で非対称でないダクトの場合のように、実質的に平面的で平行な形状(図1のタンクの場合)の代わりに、実質的に截頭円錐形で一つもしくは二つの前壁部を有するタンクを提供することができる。これら二つの変形例は、取り付けあるいは使用に際し別の利点がある。特に、カップリング手段4や連通手段5を近傍に取り付けることができる低い部位をタンクに設けることができる。 【0047】本発明にかかるタンクには様々な形状が可能で、図7乃至図9のタンク100,200,300は、本発明の実施の形態2、実施の形態3、実施の形態4をそれぞれ示している。 【0048】このような形状のタンク100,200,300は、二つの渦巻きコイル(図7及び図8)と一つのらせんコイル(図9)から構成されている。図7乃至図9に示される実施の形態2〜4のタンク100,200,300の構成要素のすべては、実施の形態1のタンク1のものと形状及び機能において同等であるので、その説明は省略する。さらに、図7乃至図9に示される実施の形態においては、カバー部材を取り外しているので、図1に示される内輪6、外輪7、保護あるいは包装材料8等は図示されていない。当業者には、上述の製造方法を実施することにより、これらの部材を含む構成の実施の形態2〜4のタンクが製作されることは容易に理解できるところである。 【0049】上記すべての実施の形態において、カップリング部材4,104,204,304と連通部材5,105,205,305は、コイルの内面9,109,209,309により形成された内部円筒状あるいは矩形スペースの内側に配置されている。この配置のみに限定されるわけではないが、この配置では、タンクからカップリング手段4,104,204,304を突出させる必要がない。 【0050】図7は、図1を参照しながら既に説明した製造方法を使用して渦巻きコイル状に形成されたタンク100を示しているが、ダクト103を曲げる時に適当に調節することにより卵型の最終形状にすることもできる。同様に、異なる曲げパラメータを使用するとともに、場合によりダクトの再寸法化を図ることにより、本発明のタンク200を図8に示されるように細長い矩形状にすることもできる。 【0051】図9に示される実施の形態4にかかるタンク300は、形状のみならずダクト303が軸ZZ’の回りにコイル状に巻回されている点において、既に説明した実施の形態と相違している。 【0052】図1、図7及び図8を参照して説明した実施の形態において、ダクト3,103,203は軸ZZ’の回りに渦巻き状に巻回され、隣接する巻回部の伸長部10,11は軸ZZ’に平行に延在している。この形状はダクト3,103,203を順次巻回すればよく、その結果形成されるタンク1,100,200の直径あるいは横方向のサイズを決定するのは、コイルの巻き数である。これとは異なり、図9に示されるタンク300は、断面が同様に細長いダクト303を備えているが、軸ZZ’の回りにらせん状に巻回されている。この構造では、溶接された先端に向かってテーパ状の一端315から巻回が開始し、カップリング手段304と連通手段305が取り付けられた他端316に向かって上方に軸ZZ’の回りに巻回が行われている。この実施の形態においては、隣接する巻回部の全体で軸ZZ’に沿ったタンク300の長手方向のサイズが決定される。 【0053】図11は本発明の実施の形態5にかかるタンク400を示している。この実施の形態においては、ダクト403にベンド420を設けてジグザグに折り曲げ、複数のセグメントを互いに当接させることによりタンク400が形成されている。単一ダクト403をこのように配置することにより本発明の所望の効果が達成される。最外部のセグメント415,416を除く他のセグメントの伸長部410,411は、隣接するセグメントの伸長部と互いに当接して支承しあっており、最外部のセグメント416,415には、その一端に連通手段を含むカップリング手段404,405、その他端にテーパ状の閉塞部が設けられるか、あるいは、その両端にカップリング手段が設けられている。この場合の端部415は、内部を補強するとともにベンドを半分にした形を呈している。タンク400の全側面にわたって巻付け材407が設けられており、ジグザグに折り曲げられ互いに当接するセグメントがガス圧の影響を受けて移動するのを防止している。各ベンド420は、その全外周部あるいは全内周部にわたって形成された一つもしくはそれ以上の溶接ビード421により成形され補強されている。これは一つには、ダクト403に180°の短いベンドを設けるとともに素早く充填できるようにタンク内のヘッドロス(圧力損失)を保持するためであり、もう一つは、圧力による変形を抑制するためである。 【0054】当然のことながら、上述の実施の形態のすべては、ダクトの特殊な配置(例えば、非対称な配置)や、実施の形態1で説明した様々なサイズの断面形状と組み合わせることもできる。このようにして得られたタンクの形状は、選択されたダクトの配置の仕方あるいはダクトの配置及びサイズを支配するパラメータにより変化する。本発明のタンクの様々な形状は当業者には容易に理解できるところである。 【0055】図11に示される実施の形態5は、タンク中央に空所のないコンパクトで略直方体のタンクを得るのに特に適している。 【0056】本発明のタンクは、例えば200バールあるいはそれ以上のオーダーの圧力でガスを貯蔵するのに適している。特にアルミニウム等の材料で製作するとタンク重量を軽減できる。 【0057】本発明のタンクを車両に組み込んだ場合、安全性から見ると、あたかも分割されたような形状により、例えば衝撃による圧力の急激なロスが貯蔵された媒体の慣性により緩和される。特に、タンクにおけるサイズの大きい面(図1、図7及び図8の実施の形態では軸ZZ’に垂直な面、図9の実施の形態では軸ZZ’を含む軸方向の面、図11の実施の形態では横方向の面)において衝撃を吸収するためのかなりの容量を持っていることが分かる。この場合、タンクは弾力性のある「サンドイッチ」構造を呈しており、車両に配置されるような用途では頻繁に発生する衝撃(例えば、横方向の衝撃)を吸収するのに適している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500576500 【氏名又は名称】エスエヌウセエムア・モートゥール 【氏名又は名称原語表記】SNECMA MOTEURS
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| 【出願日】 |
平成12年12月18日(2000.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−214997(P2001−214997A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−383819(P2000−383819) |
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