| 【発明の名称】 |
水素吸蔵コア |
| 【発明者】 |
【氏名】森島 信悟
【氏名】寺尾 公良
【氏名】真船 利宏
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| 【要約】 |
【課題】水素の吸蔵・解離に伴ってチューブに発生する応力を緩和する。
【解決手段】チューブ121に弾性変形可能なチューブ変形部(チューブ湾曲部121b)を設けるとともに、チューブ121間寸法の変化に対してフィン123が変形するようにフィン123にバネ特性を持たせる。したがって、チューブ変形部(チューブ湾曲部121b)によって応力を緩和(吸収)することができるとともに、チューブ変形部(チューブ湾曲部121b)が変形しても、フィン123がチューブ121から剥離することを未然に防止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱媒体が流通するチューブ(121)と、前記チューブ(121)の周りに充填され、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材(110)とを有し、前記水素吸蔵材(110)と熱媒体との間で熱交換を行う水素吸蔵コアであって、前記チューブ(121)に弾性変形可能なチューブ変形部(121b、121e)を設けるとともに、前記チューブ変形部(121b、121e)の厚み(tbをその他の部位(121a)の厚み(ta)に比べて薄くしたことを特徴とする水素吸蔵コア。 【請求項2】 前記チューブ(121)の断面形状は、略円弧状に湾曲したチューブ湾曲部(121b)を有して形成されており、前記チューブ変形部は、前記チューブ湾曲部(121b)により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水素吸蔵コア。 【請求項3】 前記チューブ(121)の外表面には、熱交換を促進するフィン(123)が設けられ、前記フィン(123)は、前記外表面のうち異なる2カ所にて前記チューブ(121)に接合されており、さらに、前記フィン(123)には、前記異なる2カ所間の寸法変化に応じて弾性変形するフィン変形部(123a)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水素吸蔵コア。 【請求項4】 前記フィン変形部は、前記フィン(123)の一部を湾曲させたフィン湾曲部(123a)により構成されていることを特徴とする請求項3に記載の水素吸蔵コア。 【請求項5】 熱媒体が流通する複数本のチューブ(121)と、前記チューブ(121)の長手方向両端側に設けられ、前記複数本のチューブ(121)と連通するヘッダタンク(122)と、前記複数本のチューブ(121)間に形成されたチューブ間空間(121c)に充填され、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材(110)とを有し、前記水素吸蔵材(110)と熱媒体との間で熱交換を行う水素吸蔵コアであって、前記チューブ間空間(121c)のうち前記チューブ(121)の長手方向端部側には、前記水素吸蔵材(110)が充填されていない未充填部(121d)が設けられていることを特徴とする水素吸蔵コア。 【請求項6】 熱媒体が流通するチューブ(121)と、前記チューブ(121)の周りに充填され、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材(110)とを有し、前記水素吸蔵材(110)と熱媒体との間で熱交換を行う水素吸蔵コアであって、前記水素吸蔵材(110)は、水素を吸蔵・解離しない材質からなる容器(110a)内に収納された状態にて前記チューブ(121)の周りに充填されていることを特徴とする水素吸蔵コア。 【請求項7】 熱媒体が流通するチューブ(121)と、前記チューブ(121)の周りに充填され、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材(110)とを有し、前記水素吸蔵材(110)と熱媒体との間で熱交換を行う水素吸蔵コアであって、前記水素吸蔵材(110)は、弾性変形可能な弾性部材(111)と共に前記チューブ(121)の周りに充填されていることを特徴とする水素吸蔵コア。 【請求項8】 前記弾性部材(111)は、多数個の孔を有する多孔質弾性材料にて構成されていることを特徴とする請求項7に記載の水素吸蔵コア。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材と熱媒体とを熱交換する水素吸蔵コア(水素吸蔵材一体型熱交換器)に関するものである。 【0002】 【従来の技術】水素吸蔵コアとして、例えば特開平5−106792号公報に記載の発明では、熱媒体が流通するチューブ間に粒子状の水素吸蔵材を充填することにより、熱交換能力の向上を図っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、水素吸蔵材は、水素を吸蔵すると膨張拡大し、水素を解離すると縮小微粒化するため、上記公報に記載のごとく、単純にチューブ間に水素吸蔵材を充填すると、水素吸蔵材の膨張縮小に伴ってチューブに応力が発生するので、水素吸蔵材が水素の吸蔵・解離を繰り返すと、チューブが破損するおそれがある。。 【0004】本発明は、上記点に鑑み、水素の吸蔵・解離に伴ってチューブに発生する応力を緩和することをを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、熱媒体が流通するチューブ(121)と、チューブ(121)の周りに充填され、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材(110)とを有し、水素吸蔵材(110)と熱媒体との間で熱交換を行う水素吸蔵コアであって、チューブ(121)に弾性変形可能なチューブ変形部(121b、121e)を設けるとともに、チューブ変形部(121b、121e)の厚み(tbをその他の部位(121a)の厚み(ta)に比べて薄くしたことを特徴とする。 【0006】これにより、水素の吸蔵・解離に伴って発生するチューブ(121)に発生する応力を緩和(吸収)することができるので、チューブ(121)の破損を未然に防止でき、水素吸蔵コアの信頼性及び耐久性を向上させることができる。 【0007】なお、チューブ変形部は、請求項2に記載の発明のごとく、略円弧状に湾曲したチューブ湾曲部(121b)により構成してもよい。 【0008】ところで、フィン(123)はチューブ(121)の外表面のうち異なる2カ所にてチューブ(121)に接合されている場合には、水素の吸蔵・解離に伴って発生するチューブ(121)に発生する応力を緩和(吸収)すべく、チューブ変形部が変形すると、フィン(123)が接合された異なる2カ所間の寸法が大きくなってしまうので、フィン(123)がチューブ121から剥離するおそれがある。 【0009】これに対して、請求項3に記載の発明では、フィン(123)には、異なる2カ所間の寸法変化に応じて弾性変形するフィン変形部(123a)が設けられているので、異なる2カ所間の寸法の変化を吸収することができ、フィン(123)がチューブ121から剥離することを未然に防止できる。 【0010】なお、フィン変形部は、請求項4に記載の発明のごとく、フィン(123)の一部を湾曲させたフィン湾曲部(123a)により構成してもよい。 【0011】ところで、チューブ(121)の長手方向端部側がヘッダタンク(122)に固定されていると、チューブ(121)は固定梁と見なすことができるので、チューブ(121)の長手方向端部側に最も大きな曲げモーメント(曲げ応力)が発生する。 【0012】これに対して、請求項5に記載の発明では、チューブ間空間(121c)のうちチューブ(121)の長手方向端部側に、水素吸蔵材(110)が充填されていない未充填部(121d)が設けられているので、チューブ(121)に発生する最大応力を低減することができ、チューブ(121)の破損を未然に防止できる。 【0013】請求項6に記載の発明では、熱媒体が流通するチューブ(121)と、チューブ(121)の周りに充填され、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材(110)とを有し、水素吸蔵材(110)と熱媒体との間で熱交換を行う水素吸蔵コアであって、水素吸蔵材(110)は、水素を吸蔵・解離しない材質からなる容器(110a)内に収納された状態にてチューブ(121)の周りに充填されていることを特徴とする。 【0014】これにより、水素吸蔵材(110)の体積変化に対して容器(110a)の体積がほとんど変化しないので、水素の吸蔵・解離に伴ってチューブ(121)に発生する応力を緩和することができる。 【0015】請求項7に記載の発明では、熱媒体が流通するチューブ(121)と、チューブ(121)の周りに充填され、水素を吸蔵・解離する水素吸蔵材(110)とを有し、水素吸蔵材(110)と熱媒体との間で熱交換を行う水素吸蔵コアであって、水素吸蔵材(110)は、弾性変形可能な弾性部材(111)と共にチューブ(121)の周りに充填されていることを特徴とする。 【0016】これにより、水素吸蔵材(110)が膨張縮小しても弾性部材(111)により水素吸蔵材(110)の体積変化を吸収できるので、水素の吸蔵・解離に伴って発生するチューブ(121)に発生する応力を緩和(吸収)することができる。 【0017】なお、弾性部材(111)は、請求項8に記載の発明のごとく、多数個の孔を有する多孔質弾性材料にて構成してもよい。 【0018】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。 【0019】 【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、本発明に係る水素吸蔵コアを用いた水素供給装置からなる車両用暖房装置に適用したものであり、図1は本実施形態に係る車両用暖房装置の模式図である。 【0020】図1中、100は水素を貯蔵・供給する水素供給装置であり、200は水素供給装置100から供給される水素を燃焼させて熱を発生する燃焼式ヒータ(以下、ヒータと略す。)である。なお、水素供給装置の詳細は、後述する。 【0021】300はヒータ200にて加熱された熱媒体(本実施形態では、水にエチレングリコール系の不凍液を混合した流体)を熱源として車室内に吹き出す空気を加熱するヒータコアであり、400は熱媒体と室外空気とを熱交換して熱媒体を冷却する放熱器である。 【0022】なお、ヒータコア300の熱媒体出口側の熱媒体流流路(熱媒体配管)は、放熱器400に熱媒体を導く放熱器流路410、放熱器400を迂回させて熱媒体を水素供給装置100(水素吸蔵コア)に流通させる第1バイパス流路420、並びに熱媒体を放熱器400及び水素供給装置100を迂回させてヒータ200に流通させる第2バイパス流路430の3本に分岐している。 【0023】そして、この分岐部位には、各流路410、420、430を流通する熱媒体の流量を調節する流量制御弁500が設けられており、流量制御弁500を調節することにより水素供給装置100(水素吸蔵コア)の温度(水素吸蔵材の解離平衡圧)を制御する。 【0024】また、210は水素供給装置100にて発生した水素をヒータ200に供給する水素供給管であり、220は水素供給管210の連通状態を調節するバルブである。 【0025】次に、水素供給装置について述べる。 【0026】水素供給装置100は、図1に示すように、水素を吸蔵・解離する粒子状の水素吸蔵材(以下、吸蔵材と略す。)110、吸蔵材110と熱媒体とを熱交換する熱交換器120、並びに吸蔵材110及び熱交換器120を収納するケーシング131等からなるものである。 【0027】そして、熱交換器120は、図2に示すように、熱媒体が流通する複数本のチューブ121、チューブ121の長手方向両端側に配設されて複数本のチューブ121に連通するヘッダタンク(以下、ヘッダと略す。)122、及び各チューブ121間に配設されて熱媒体と吸蔵材110との熱交換を促進するフィン123等からなる、いわゆるマルチフロー型の熱交換器である。 【0028】なお、チューブ121及びヘッダ122は、アルミニウム材を押し出し加工又は引き抜き加工にて成形したものであり、フィン123はアルミニウム材をローラ成形にて波状に成形したものである。そして、これら121〜123は、ろう付けにて一体接合されている。 【0029】また、吸蔵材110は、チューブ121の周囲(本実施形態では、フィン123が配設されたチューブ121間の空間121c)に充填されており、吸蔵材110より小さく、かつ、水素分子より大きな孔を有する2枚の水素透過膜124(図2では1枚のみ表示)にてチューブ121間を閉塞して吸蔵材110がチューブ121間の隙間から脱落することを防止している。以下、吸蔵材110が充填された熱交換120を水素吸蔵コア130と呼ぶ。 【0030】ところで、チューブ121の断面形状は、図3に示すように、互いに対向するようにチューブ121の長手方向に延びる帯状の平板部121a、及び平板121aの幅方向(長手方向と直交する方向)両端部を繋ぐ略円弧状に湾曲したチューブ湾曲部121bを有するように長円状(扁平状)になっており、湾曲部121bの厚みtbを平板部121aの厚みtaより薄くして弾性変形可能なチューブ変形部を形成している。 【0031】また、フィン123は、図4に示すように、厚みの薄い帯板の一部を湾曲させた多数箇所のフィン湾曲部123a、及びに隣り合うフィン湾曲部123a間を繋ぐ平面部123bを有して、チューブ121の長手方向に進む波状に形成されたもので、隣り合う平面部123bは、平面部123bの長さL1がチューブ121間の寸法L2より長くなるよにチューブ121に対して傾いた状態で互いに平行となっている。ここで、平面部123bの長さL1とは、フィン123に沿って測った隣り合うフィン湾曲部123a間の長さを言うものである。 【0032】次に、本実施形態の特徴を述べる。 【0033】本実施形態によれば、チューブ121に弾性変形可能なチューブ変形部(チューブ湾曲部121b)が設けられているので、水素の吸蔵・解離に伴って発生するチューブ121に発生する応力を緩和(吸収)することができる。したがって、チューブ121の破損を未然に防止できるので、水素吸蔵コア130の信頼性及び耐久性を向上させることができる。 【0034】ところで、フィン123は波状に形成されて、チューブ121の外表面のうち異なる2カ所にてチューブ121に接合されているので、水素の吸蔵・解離に伴って発生するチューブ121に発生する応力を緩和(吸収)する際に、チューブ変形部(チューブ湾曲部121b)がその曲率半径(チューブ121の短径寸法)が小さくなる変形すると、フィン123が接合された異なる2カ所間の寸法(チューブ121間の寸法L2)が大きくなってしまい、フィン123がチューブ121から剥離するおそれがある。 【0035】これに対して本実施形態では、異なる2カ所間の寸法(チューブ121間の寸法L2)が変化すると、フィン湾曲部123aがその曲率半径が変化するように弾性変形し、異なる2カ所間の寸法変化に応じて弾性変形するフィン変形部として機能するので、異なる2カ所間の寸法(チューブ121間の寸法L2)の変化を吸収することができる。 【0036】したがって、水素の吸蔵・解離に伴って発生するチューブ121に発生する応力を緩和(吸収)すべく、チューブ変形部(チューブ湾曲部121b)がその曲率半径(チューブ121の短径寸法)が小さくなる変形しても、フィン123がチューブ121から剥離することを未然に防止できる。 【0037】(第2実施形態)第1実施形態では、フィン123の一部を湾曲させて波状としたが、本実施形態は、図5に示すように、平面部123bの一部を湾曲させて段付き状としてフィン123にバネ特性を持たせたものである。 【0038】これにより、第1実施形態と同様に、フィン湾曲部123aが弾性変形してフィン変形部として機能するので、チューブ変形部(チューブ湾曲部121b)がその曲率半径(チューブ121の短径寸法)が小さくなる変形しても、フィン123がチューブ121から剥離することを未然に防止できる。 【0039】(第3実施形態)第1、2実施形態では、チューブ121の長手方向全域に渡ってチューブ121間の空間121cに吸蔵材110が充填されていたが、本実施形態は、図6、7に示すように、チューブ間空間121cのうちチューブ121の長手方向両端部側に吸蔵材110が充填されていない未充填部121dを設けたものである。 【0040】なお、図6は第1実施形態に係る水素吸蔵コア130に未充填部121dを設けた例であり、図7は第2実施形態に係る水素吸蔵コア130に未充填部121dを設けた例である。 【0041】次に、本実施形態の特徴を述べる。 【0042】チューブ121の長手方向両端側は、ヘッダ122に固定されているので、チューブ121は両端固定の梁と見なすことができる。したがって、チューブ121の長手方向全域に渡ってチューブ121間空間121cに吸蔵材110が充填された状態で吸蔵材110が膨張すると、チューブ121の長手方向全域に渡って等分布荷重を受ける梁と同等となるので、チューブ121の長手方向両端側に最も大きな曲げモーメント(曲げ応力)が発生する。 【0043】これに対して、本実施形態では、最も大きな曲げモーメント(曲げ応力)が発生するチューブ121の長手方向両端部側に吸蔵材110が充填されていない未充填部121dが設けられているので、チューブ121に発生する最大応力を低減することができ、チューブ121の破損を未然に防止できる。 【0044】(第4実施形態)上述の実施形態では、吸蔵材110を直接にチューブ間空間120cに充填したが、本実施形態は、図8に示すように、吸蔵材110の外表面を水素を吸蔵・解離しない材質(本実施形態では、銅)にて被覆(コーティング)することにより、吸蔵材110を水素を吸蔵・解離しない材質からなる容器110a内に収納した状態としてチューブ間空間121cに充填したものである。 【0045】なお、吸蔵材110は容器(被覆膜)110aにてコーティングされているので、吸蔵材110と熱媒体との間における熱交換効率が悪化するおそれがある。したがって、容器(被覆膜)110aの材質を選定するに当たっては、熱伝導率の大きいものを選定することが望ましい。 【0046】因みに、本実施形態では、水素透過膜124を廃止し、銅にて吸蔵材110被覆すると同時に隣り合う被覆膜(容器110a)を接合することにより吸蔵材110がチューブ間空間121cから脱落することを防止している。 【0047】これにより、吸蔵材110の体積変化に対して容器110aの体積がほとんど変化しないので、水素の吸蔵・解離に伴ってチューブ121に発生する応力を緩和することができる。 【0048】ところで、吸蔵材110は水素を吸蔵・解離することによって膨張縮小するので、水素の吸蔵・解離に伴って吸蔵材110の表面積が拡大縮小してしまい、吸蔵材110と熱媒体との間における熱交換効率が変化する。 【0049】しかし、本実施形態では、吸蔵材110を容器(被覆膜)110aにてコーティングしているため、見かけ上の表面積(容器(被覆膜)110aの表面積)が殆ど変化しなくなり、(特に、吸蔵材110が縮小する際の)吸蔵材110と熱媒体との間における熱交換効率が大きく変化することを防止できる。 【0050】(第5実施形態)第1〜3実施形態では、吸蔵材110のみをチューブ間空間120cに充填したが、本実施形態は、図9に示すように、吸蔵材110を多数個の孔を有する多孔質弾性材料からなる弾性変形可能な弾性部材111(ダミー材)と共にチューブ間空間121cに充填したものである。 【0051】これにより、吸蔵材110が膨張縮小しても弾性部材111により吸蔵材110の体積変化を吸収できるので、水素の吸蔵・解離に伴って発生するチューブ121に発生する応力を緩和(吸収)することができる。 【0052】なお、本実施形態は、弾性部材111(ダミー材)の弾性変形により吸蔵材110の体積変化を吸収するものであるので、弾性部材111の総量と吸蔵材110の総量との体積比を吸蔵材110の体積変化率と一致させることが望ましい。具体的には、吸蔵材110の体積変化率が20%のときには、弾性部材111の総量を全体の体積比で20%とするとよい。 【0053】(第6実施形態)上述の実施形態では、断面形状が扁平状となった複数本のチューブ121からなる水素吸蔵コア130であったが、本実施形態では、図10、11に示すように、熱媒体が流通するチューブ121と吸蔵材110が充填される空間121cとを押し出し加工又は引く抜き加工にて一体形成するとともに、チューブ121と空間121cとを区画する区画壁(チューブ変形部)121eの厚みをその他の部位より薄くして弾性変形可能としたものである。 【0054】(その他の実施形態)第1〜5実施形では、フィン123を有する水素吸蔵コア130であったが、本発明はフィン123を廃止してもよい。 【0055】また、本発明は上述の実施形態に示された水素吸蔵コア130のみに限定されるものではなく、全ての実施形態を組み合わせたもの、チューブにチューブ変形部を設けたのみのもの、フィン123にバネ特性を持たせたのみもの、未充填部を設けたのみのもの、吸蔵材110を水素を吸蔵・解離しない材質からなる容器110a内に収納したのみのもの、又は吸蔵材を弾性部材(ダミー材)と共に充填したのみのもの等であってもよい。 【0056】また、上述の実施形態では、直線状に形成された複数本のチューブ121を有するマルチフロー型の熱交換器120からなる水素吸蔵コア130であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、チューブを蛇行させたサーペンタイン型の熱交換器からなる水素吸蔵コアであってもよい。 【0057】また、上述の実施形態では、本発明に係る水素吸蔵コアを有する水素供給装置は、暖房用のヒータ300に水素を供給する水素供給装置に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、水素と酸素とを化学反応させて電力を起こす燃料電池の水素供給装置等その他の水素供給装置に適用してもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成11年12月17日(1999.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100022 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 洋二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−173897(P2001−173897A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−359765 |
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