トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F17 ガスまたは液体の貯蔵または分配




【発明の名称】 ガス充填台
【発明者】 【氏名】榎本 潤

【氏名】和田 敏

【氏名】松田 美智春

【要約】 【課題】容器弁に装着する充填金具を適当な位置に吊り下げておくことができ、容器弁への充填金具の着脱も容易に行えるガス充填台を提供する。

【解決手段】ボンベB1の容器弁B1aに装着される充填金具18を充填台上方に設けたバランサー19で吊持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柔軟性を有する充填枝管の先端に、ボンベの容器弁に装着される充填金具を設けたガス充填台において、前記充填金具部分を、充填台上方に設けたバランサーで吊持したことを特徴とするガス充填台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス充填台に関し、詳しくは、大小各種のボンベにガスを充填するためのガス充填台に関する。
【0002】
【従来の技術】ボンベ内にガスを充填する充填台において、近年は、充填枝管と容器弁との接続を、従来の袋ナットに代えて、容器弁への着脱をワンタッチで行える充填金具で行うようになってきている。この充填金具は、袋ナットに比べて重量があり、袋ナットのように充填枝管の剛性で保持することができないため、充填台上方に取付けたスプリングを使用して充填枝管を吊り下げておくようにしている。この場合、一般的な充填台では、広く流通している46リットルや47リットルボンベを対象にしており、容器弁の高さは略同一になるので、吊り下げ用のスプリングの強さや長さに関係なく、充填金具の吊り下げ位置が略同じ高さになっていればよかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、医療用酸素は、使用先の条件により、標準的な47リットルボンベから、容量が1.1リットルの小型ボンベまで、直径や高さが異なる様々な容量のボンベが使用されている。したがって、医療用酸素を充填するための充填台では、容器弁の高さが異なるボンベを多数扱うことになるため、前述のようにスプリングで充填金具を吊り下げる場合は、スプリングの強さや長さが大きな影響を与えることになる。例えば、スプリングが短いと容器弁の位置が低い小型ボンベに対する充填金具の装着が困難になり、スプリングが長いと充填台にボンベをセットする際の邪魔になるという問題がある。また、スプリングが強すぎるとFRP製の軽量小型ボンベが吊り上げられてしまうこともある。
【0004】そこで本発明は、医療用酸素のように、様々な大きさのボンベにガスを充填する充填台において、容器弁に装着する充填金具を任意の位置に吊り下げておくことができ、容器弁への充填金具の着脱も容易に行えるガス充填台を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のガス充填台は、柔軟性を有する充填枝管の先端に、ボンベの容器弁に装着される充填金具を設けたガス充填台において、前記充填金具部分を、充填台上方に設けたバランサーで吊持したことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】図は本発明のガス充填台の一形態例を示すもので、図1は47リットルボンベにガスを充填している状態を示す正面図、図2は台車に積載した10リットルボンベにガスを充填している状態を示す正面図、図3は2.4リットルボンベ及び1.1リットルボンベを積載した台車をリフターで上昇させてガスを充填している状態を示す正面図、図4は同じく側面図である。
【0007】このガス充填台は、ボンベ内にガスを充填するための充填用配管や弁を含む充填用機器11を、天井部12から吊り下げ状態で設置したフレーム13に配置するとともに、該フレーム13の下方の床面14に、リフター15により昇降するテーブル16を設置したものであって、フレーム13は、図1に示すように、標準的な47リットルボンベB1の容器弁B1aの高さに対応した高さで形成されている。
【0008】充填用機器11は、充填するガスの配管、パージ用の配管、ガスの流れを切換えるための複数の弁等を備えており、この充填用機器11に、充填するボンベ数に応じた充填枝管17が接続され、該充填枝管17の先端に、容器弁に装着される充填金具18が設けられている。充填枝管17は、ガスの充填操作における圧力変動に耐えられる強度を有し、かつ、各ボンベの容器弁の高さに応じて充填金具18を上下動させることができる柔軟性を有している。また、充填金具18は、容器弁にワンタッチで着脱できる機構を有している。
【0009】前記フレーム13の上部には、前記充填金具18を適当な高さに吊り下げ状態で保持するためのバランサー19が取付けられている。このバランサー19は、例えば、ケース20内に所定長さのワイヤー21と引張力を調整可能なゼンマイとを収納した定トルクバランサー(スプリングバランサー)を使用することができる。この定トルクバランサーは、ゼンマイの引張力を充填金具18の重量に応じた引張力に調整することにより、ワイヤー21に吊り下げた充填金具18を任意の高さに保持しておくことができ、上下動は軽い力で行えるように形成されている。なお、バランサーとしては、ゼンマイを使用したものの他、圧縮空気を使用したものやガス封入型等、充填金具18の重量に対応した市販品を任意に選択して使用することができる。また、ワイヤー21の先端は、充填金具18に接続するようにしてもよく、充填金具18の近傍の充填枝管17に接続するようにしてもよい。
【0010】このように、充填金具18を、その位置に関係なく一定の吊り上げ力が得られるバランサー19で吊持しておくことにより、充填金具18の上下動を極めて軽い力で行うことができるので、片手で容易に操作することができ、しかも、手を離した位置で充填金具18が保持された状態になるので、小型軽量ボンベに充填金具18を装着した場合でも、従来のように単にスプリングで吊持したときのような上向きの力が作用しないので、ボンベが吊り上げられてしまうこともない。また、下向きの力も作用しないので、非使用時の充填金具18は、ボンベの運搬の邪魔にならない高位置に待避させておくことができる。
【0011】また、小型ボンベも、前記同様に床面上に置いた状態でガスの充填を行ってもよいが、図2に示すように、中型の10リットルボンベB2にガスを充填する際には、ボンベB2を台車22上に積載した状態で行うことにより、容器弁B2aの位置を床置き時に比べて高くすることができるので、充填金具18の着脱作業をより容易に行うことができる。さらに、小型の2.4リットルや1.1リットルのボンベB3,B4の場合には、これらのボンベB3,B4を積載した台車22をテーブル16上に位置させ、リフター15を作動させてテーブル16を上昇させることにより、小型ボンベB3,B4の容器弁B3a,B4aの位置を高くすることができるので、このような小型ボンベB3,B4への充填金具18の着脱も容易に行うことができる。これにより、バランサー19のストロークを短くできるとともに、作業性の向上も図ることができる。
【0012】なお、本形態例においては、充填金具18として重量があるワンタッチ充填金具を用いたが、充填金具18は、このワンタッチ充填金具に限定されるものではなく、従来の袋ナットを用いた柔軟性を有する充填枝管の場合でも、同様に操作性の向上を図ることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス充填台によれば、充填金具を任意の位置に吊り下げておくことができるので、ボンベの運搬の邪魔になることはなく、また、容器弁への充填金具の着脱も容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000231235
【氏名又は名称】日本酸素株式会社
【出願日】 平成11年12月20日(1999.12.20)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦 (外1名)
【公開番号】 特開2001−173896(P2001−173896A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−360573