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【発明の名称】 水素貯蔵装置及び水素貯蔵システム
【発明者】 【氏名】中村 賢治

【氏名】蓑原 雄敏

【要約】 【課題】水素吸蔵合金の局在化を防止し、迅速な水素放出を実現する。

【解決手段】水素貯蔵装置20はその長手方向に所定間隔で配列されている複数の多孔質性成形体30を有し、各成形体30の間および各成形体30と断熱絶縁材25との間には導電性緩衝材32が挿入されている。導電性緩衝材32は断熱絶縁材25と成形体30の上下端面との間に挿入される第1の導電性緩衝材32aおよび断熱絶縁材25左右端面との間に挿入される第2の導電性緩衝材32bとを含んでいる。成形体列の両端には成形体30の体積変化に起因する寸法変化に伴って可動であると共に成形体30を付勢して成形体30および蓋40、41との物理的接触を常時維持する可動式付勢電極60、61が配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水素吸蔵合金を用いた水素貯蔵装置であって、粉体状の水素吸蔵合金を所定形状に成形して得られる成形体と、前記成形体の温度を制御する温度制御装置とを備える水素貯蔵装置。
【請求項2】 請求項1に記載の水素貯蔵装置において、前記温度制御装置は前記成形体に電流を通電する電極を含む水素貯蔵装置。
【請求項3】 請求項1に記載の水素貯蔵装置であって、さらに、前記成形体を内包する水素貯蔵容器と、その水素貯蔵容器中にて前記成形体を保持すると共に前記成形体の体積変化に伴う前記成形体と前記水素貯蔵容器の内面との接触を緩衝する緩衝材を備える水素貯蔵装置。
【請求項4】 請求項3に記載の水素貯蔵装置において、前記成形体は所定方向に沿って複数個配列され、前記緩衝材は絶縁性を有すると共に配列されている前記各成形体間に配置され、前記電極は前記成形体の配列方向に沿って対向配置されていると共に、前記成形体の体積変化に応じて移動する可動機構および前記成形体の径方向端部を付勢する付勢機構を有し、前記成形体の径方向端部と常に接触を維持する水素貯蔵装置。
【請求項5】 請求項3に記載の水素貯蔵装置において、前記成形体は所定方向に沿って複数個配列され、前記緩衝材は導電性を有すると共に配列されている前記各成形体間に配置され、前記電極は前記成形体の体積変化に応じて移動する可動機構および前記成形体を付勢する付勢機構を有すると共に前記複数個の成形体のうち両端に配置されている成形体と常に接触を維持する水素貯蔵装置。
【請求項6】 請求項5に記載の水素貯蔵装置において、前記緩衝材は、前記成形体の配列方向に垂直な方向において前記各成形体と前記水素貯蔵容器内面との間に配置され、前記緩衝材のうち少なくとも1つの緩衝材は他の緩衝材とは異なる方向において前記成形体と前記水素貯蔵容器内面との間に配置される水素貯蔵装置。
【請求項7】 請求項4ないし請求項6のいずれかの請求項に記載の水素貯蔵装置において、前記電極の接触面は前記成形体の接触面の形状に対応する形状を有する水素貯蔵装置。
【請求項8】 請求項2ないし請求項7のいずれかの請求項に記載の水素貯蔵装置において、前記温度制御装置は前記電極に対して電流を通電する電源を有し、前記成形体の内部抵抗値を電源の内部抵抗値にほぼ一致させる内部抵抗可変機構を備える水素貯蔵装置。
【請求項9】 請求項2ないし請求項7のいずれかの請求項に記載の水素貯蔵装置が複数個接続されてなる水素貯蔵システムであって、前記水素貯蔵装置に対して電流を通電する電源と、前記各水素貯蔵装置に内包されている前記成形体の合計内部抵抗値を電源の内部抵抗値にほぼ一致させる抵抗値制御機構とを備える水素貯蔵システム。
【請求項10】水素吸蔵合金を用いた水素貯蔵装置であって、粉体状の水素吸蔵合金を所定形状に成形して得られる成形体と、前記成形体とは別個に設けられていると共に、前記成形体の温度を制御する温度制御装置とを備える水素貯蔵装置。
【請求項11】請求項10に記載の水素貯蔵装置であって、さらに、前記成形体を内包する水素貯蔵容器と、その水素貯蔵容器中にて前記成形体を保持すると共に前記成形体の体積変化に伴う前記成形体と前記水素貯蔵容器の内面との接触を緩衝する緩衝材を備える水素貯蔵装置。
【請求項12】請求項11に記載の水素貯蔵装置において、前記成形体は所定方向に沿って複数個配列され、前記緩衝材は配列されている前記各成形体間に配置されている水素貯蔵装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金を用いた水素貯蔵装置および水素貯蔵システムに関する。
【0002】
【従来の技術】水素吸蔵合金に吸蔵されている水素を放出させる一般的な技術として、発熱体によって生成された熱を熱伝導を利用して水素吸蔵合金全体に行き渡らせる技術が知られている。この技術では発熱体の熱容量と水素吸蔵合金の熱容量との総和が総熱容量となる。したがって、水素放出のために要求されるエネルギの一部は発熱体の加熱のために消費されることとなり、水素吸蔵合金の比較的長い加熱時間を要すると共に必ずしもエネルギ効率が高いとは言えなかった。
【0003】これに対して、水素吸蔵合金に吸蔵されている水素を迅速に放出させるべく容器内に封入されている粉末状の水素吸蔵合金に直接通電し、水素吸蔵合金を自家発熱させる技術が知られている。すなわち、この技術では、水素吸蔵合金の有する抵抗によって水素吸蔵合金自身が発熱体として発熱するため、発熱体は不要となり、システム全体の総熱容量は水素吸蔵合金の有する熱容量のみとなる。また、水素吸蔵合金自身が発熱するため、熱伝導により水素吸蔵合金全体を加熱する場合と比較して理論上はより迅速に水素を放出させることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような粉末状の水素吸蔵合金を用いる場合には、水素吸放出の繰り返しにより水素吸蔵合金がより微細化することにより、特に容器底部に高密度で充填される(圧密化)傾向がある。かかる場合には、容器内部の粉末密度分布にばらつきが発生し、電流経路が局在化してしまうという問題があった。すなわち、一般的には、微細化した水素吸蔵合金が容器底部に局在化し、これにより容器底部の抵抗値が低下するため容器底部に電流経路が局在してしまう。かかる状態では容器底部の水素吸蔵合金は自家発熱するものの、他の位置に在る水素吸蔵合金は発熱部位からの熱伝達によってのみ加熱されることになるため、全体が加熱されるまでに時間を要する。したがって、特に、水素貯蔵装置の冷間時に水素を迅速に放出することができないという問題があった。
【0005】また、容器底部に微細化した水素吸蔵合金が局在化することにより、水素吸蔵時には水素吸蔵合金の体積膨張に起因して容器底部に不測の負荷がかかり、亀裂等の損傷をもたらすという問題があった。
【0006】さらに、両電極端子間の電気抵抗は水素吸放出に伴う水素吸蔵合金の体積変化に起因する接触抵抗変化の影響を受けるため、通電による水素吸蔵合金の温度制御が困難になるという問題があった。また、粉末体の場合には水素吸蔵合金は定形を有していないため、電極端子と水素吸蔵合金との物理的な接触を常時維持することは困難であった。
【0007】また、水素貯蔵装置、すなわち水素吸蔵合金の有する内部抵抗は一定であるため、電力供給源の内部抵抗が変化する環境下においては、必ずしも水素吸蔵合金の発熱量は最大とならず、極短時間で水素吸蔵合金を加熱することができず、その結果、水素が迅速に放出されないという問題があった。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、水素吸蔵合金の局在化を防止し、迅速な水素放出を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、水素吸蔵合金を用いた水素貯蔵装置を提供する。この水素貯蔵装置は、粉体状の水素吸蔵合金を所定形状に成形して得られる成形体と、前記成形体の温度を制御する温度制御装置とを備えることを特徴とする。この第1の態様によれば、成形体を用いることによって水素吸蔵合金の局在化を防止し、この成形体の温度を制御することによって迅速な水素放出を実現することができる。
【0010】ここで、前記温度制御装置は前記成形体に電流を通電する電極を含んでも良く、かかる場合には、成形体が自己発熱するため迅速な水素放出を実現することができる。
【0011】第1の態様に係る水素貯蔵装置はさらに、前記成形体を内包する水素貯蔵容器と、その水素貯蔵容器中にて前記成形体を保持すると共に前記成形体の体積変化に伴う前記成形体と前記水素貯蔵容器の内面との接触を緩衝する緩衝材を備えても良い。かかる構成を備える場合には、水素貯蔵容器との接触に起因する成形体の損傷を防止することができる。
【0012】また、第1の態様に係る水素貯蔵装置において、前記成形体は所定方向に沿って複数個配列され、前記緩衝材は絶縁性を有すると共に配列されている前記各成形体間に配置され、前記電極は前記成形体の配列方向に沿って対向配置されていると共に、前記成形体の体積変化に応じて移動する可動機構および前記成形体の径方向端部を付勢する付勢機構を有し、前記成形体の径方向端部と常に接触を維持する構成を備えることもできる。かかる構成を備える場合には、複数の成形体の内のいくつかが損傷しても、水素貯蔵装置の機能を維持することができる。また、電極は、成形体の体積変化に影響されることなく、常に成形体と接触を維持することができる。また、電極は、成形体を付勢しているので、水素貯蔵装置内における成形体の位置を一定位置に維持することができる。
【0013】さらに、第1の態様に係る水素貯蔵装置において、前記成形体は所定方向に沿って複数個配列され、前記緩衝材は導電性を有すると共に配列されている前記各成形体間に配置され、前記電極は前記成形体の体積変化に応じて移動する可動機構および前記成形体を付勢する付勢機構を有すると共に前記複数個の成形体のうち両端に配置されている成形体と常に接触を維持する構成を備えることもできる。かかる構成を備える場合には、電極は、成形体の体積変化に影響されることなく、常に成形体と接触を維持することができる。また、電極は、成形体を付勢しているので、水素貯蔵装置内における成形体の位置を一定位置に維持することができる。
【0014】また、第1の態様に係る水素貯蔵装置において、前記緩衝材は、前記成形体の配列方向に垂直な方向において前記各成形体と前記水素貯蔵容器内面との間に配置され、前記緩衝材のうち少なくとも1つの緩衝材は他の緩衝材とは異なる方向において前記成形体と前記水素貯蔵容器内面との間に配置される構成を備えることもできる。かかる構成を備える場合には、体積変化に起因する成形体の損傷がより低減化されると共に、各成形体間の導電性および十分な水素の流動距離を確保することができる。また、多方向における各成形体と水素貯蔵容器との接触をより効果的に防止することができる。
【0015】さらにまた、第1の態様に係る水素貯蔵装置において、前記電極の接触面は前記成形体の接触面の形状に対応する形状を有する構成を備えても良い。かかる構成を備える場合には、電極と成形体とをより確実に接触させることができる。
【0016】また第1の態様に係る水素貯蔵装置において、前記温度制御装置は前記電極に対して電流を通電する電源を有し、前記成形体の内部抵抗値を電源の内部抵抗値にほぼ一致させる内部抵抗可変機構を備えることができる。かかる構成を備える場合には、電源の内部抵抗値が変動する場合であっても、成形体である水素吸蔵合金の発熱量を最大とすることができる。
【0017】本発明の第2の態様は、第1の態様に係る水素貯蔵装置が複数個接続されてなる水素貯蔵システムを提供する。この水素貯蔵システムは、前記水素貯蔵装置に対して電流を通電する電源と、前記各水素貯蔵装置に内包されている前記成形体の合計内部抵抗値を電源の内部抵抗値にほぼ一致させる抵抗値制御機構とを備える。この第2の態様に係る水素貯蔵システムによれば、電量供給源の内部抵抗値が変動する場合であっても、成形体である水素吸蔵合金の発熱量を最大とすることができる。
【0018】本発明の第3の態様は、水素吸蔵合金を用いた水素貯蔵装置を提供する。この水素貯蔵装置は、粉体状の水素吸蔵合金を所定形状に成形して得られる成形体と、前記成形体とは別個に設けられていると共に、前記成形体の温度を制御する温度制御装置とを備えることを特徴とする。この第3の態様によれば、成形体を用いることによって水素吸蔵合金の局在化を防止し、この成形体の温度を制御することによって迅速な水素放出を実現することができる。
【0019】また、第3の態様に係る水素貯蔵装置は、前記成形体を内包する水素貯蔵容器と、その水素貯蔵容器中にて前記成形体を保持すると共に前記成形体の体積変化に伴う前記成形体と前記水素貯蔵容器の内面との接触を緩衝する緩衝材を備えることができる。かかる構成を備える場合には、水素貯蔵容器との接触に起因する成形体の損傷を防止することができる。
【0020】さらに、第3の態様に係る水素貯蔵装置は、前記成形体は所定方向に沿って複数個配列され、前記緩衝材は配列されている前記各成形体間に配置されている構成を備えることができる。かかる構成を備える場合には、水素貯蔵容器との接触に起因する成形体の損傷をさらに良く防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水素貯蔵装置について、図面を参照していくつかの好適な実施例に基づき説明する。
【0022】・第1実施例:図1は第1の実施例に従う水素貯蔵装置の外形正面図である。図2は図1に示す水素貯蔵装置の側面図である。図3は図1に示す水素貯蔵装置20の本体21および蓋40、41を縦に切断した縦内部構成図である。
【0023】水素貯蔵装置20は矩形筒状断面を有する金属製の本体21、本体21の内部に配置されている水素吸蔵合金の多孔質性成形体30(図3参照)、本体21の両端部を閉じるための金属製の矩形の蓋40、41を備えている。本体21の両端部にはフランジ部22、23が形成されており、本体21の上側中央部には水素導入出口24が形成されている。本体21のフランジ部22、23と蓋40、41との間には、本体21と蓋40、41とを電気的に絶縁すると共に、水素貯蔵装置20の内部を密封状態にするために絶縁パッキン50、51が配置されている。絶縁パッキン50、51は電気絶縁体であって水素に対する十分な気密性を有していれば良く、例えば、無孔質セラミックスが用いられ得る。本体21と蓋40、41は、フランジ部22、23および蓋40、41に形成されているボルト孔を貫通する複数のボルト52およびナット53によって結合されている。また、ボルト52と蓋40、41およびナット53とフランジ部22、23の間には、ボルト52およびナット53を介した本体21と蓋40、41との電気的短絡を防ぐためにワッシャ状の絶縁碍子54がそれぞれ介装されている。
【0024】次に図3〜図6を参照して水素貯蔵装置20の内部構造並びに成形体30の構造について詳細に説明する。図4は図1に示す水素貯蔵装置20の本体21および蓋40、41を横に切断したの横内部構成図である。図5は図3における5−5切断線によって切断された水素貯蔵装置20の横断面図である。図6は図3における6−6切断線によって切断された水素貯蔵装置20の横断面図である。
【0025】蓋40、41は本体21内部に延伸する電極案内部42、43をそれぞれ備えている。電極案内部42、43内にはそれぞれ、成形体30の体積変化に起因する寸法変化に伴って可動であると共に成形体30を付勢して成形体30および蓋40、41との物理的接触を常時維持する可動式付勢電極60、61が収容されている。可動式付勢電極60、61は、一対の電極板44a、44b、および45a、45bと、一対の電極板44a、44b、45a、45bを互いに離間する方向に付勢する導電性弾性体、すなわちコイルスプリング46とを備えている。
【0026】このコイルスプリング46の付勢力によって、電極板44a、45aはそれぞれ成形体30に押圧され、電極板44b、45bはそれぞれ蓋40、41に押圧されている。この結果、蓋40、41、電極板44a、44b、45a、45b、および成形体30間の物理的接触が常時維持される。なお、導電性弾性体はコイルスプリングに限られるものでなく、例えば、リーフスプリング、導電性プラスチック、導電性ゴム等といった導電性並びに弾性を有しているものであれば用いられ得る。また、可動式付勢電極60、61の機構は図示のものに限定されるものでなく、例えば、導電性弾性体の一端が電極板に結合され他端が蓋40、41に対して直接結合されていても良い。
【0027】本体21の内壁には、水素導入出口24を除きその全域にわたって断熱絶縁材25が配置されている。この断熱絶縁材25は、水素吸蔵時における生成熱の水素貯蔵装置20外部への伝達を防止し、また電極案内部42、43ならびに後述する導電性緩衝材32と本体21の内壁との電気的導通を防止する。断熱絶縁部材25としては、例えば、多孔質セラミックスが用いられ得る。
【0028】本実施例においては、複数の多孔質性成形体30が水素貯蔵装置20の長手方向に所定間隔で配列されている。多孔質の成形体30は、水素吸蔵合金の粉末体と結着材との混練体を大きい略板状の形態を有するように型に入れ成形・乾燥(無加圧)させることにより、あるいは、金型プレス成形後に乾燥させることにより得られる。より詳細には、水素吸蔵合金としてAB5系(MmNiAlCoMn系)あるいはBCC系(TiCrV系)等の合金が用いられる。また、結着材としてはSBR(スチレン−ブタジエン−ラバー)あるいはSEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)等の材料が用いられる。成形体30の製造方法としては、この他に水素吸蔵合金の粉末を型枠に満たした後に焼結結合させるといった手法も採用することができる。
【0029】成形体30は、例えば、各辺が約45mm程度の正方形状、あるいは、約45mm程度の長辺および約35mm程度の短辺を有する長方形状に成形される。成形体30の厚さは、平面寸法よりも小さければ任意であり、例えば約10mm程度である。なお、成形体30の寸法は、以下に説明する導電性緩衝材32の挿入厚さ、可動式付勢電極60、61の移動寸法および体積膨張時における寸法変化を考慮し、体積膨張時に成形体30に対して許容値以上の応力がかからないように決定される。
【0030】このように水素吸蔵合金を成形体形状で用いることにより、水素吸蔵合金を粉末体形状で用いた場合に問題となっていた、圧密化、電流経路の局在化、容器の損傷を防止することができる。また、通電による水素吸蔵合金の温度調整を極めて容易に実行することができる。さらに、これに加えて、成形体30を多孔質状に成形することにより、水素の拡散経路が十分に確保されるため、粉末体と同等の水素吸蔵効率を確保することができる。
【0031】各成形体30の間および各成形体30と断熱絶縁材25との間には導電性緩衝材32が挿入されている。この導電性緩衝材32は、例えば、厚さ約5mm程度の金属繊維のフェルトであり、成形体30の保持および成形体30の体積変化(膨張)時における寸法変化を考慮して各成形体30間および各成形体30と断熱絶縁材25との直接接触を防止(緩衝)することができる程度、例えば、約3mm程度にまで圧縮された状態で各成形体30間および各成形体30と断熱絶縁材25との間に挿入される。このように導電性緩衝材32を圧縮することにより、その弾性力によって各成形体30が適当に押圧され本体21内部で保持されるとともに、各成形体30の体積膨張等に起因する少なくとも各成形体30同士および各成形体30と断熱絶縁材25との直接接触の一方が防止され、また、成形体30に作用する衝撃が緩衝されることにより損傷が防止される。
【0032】図3〜図6および図7を参照して、導電性緩衝材32について詳述する。図7は、水素貯蔵装置20内に配置されている成形体30および導電性緩衝材32の一部を取り出し、両者の配置関係を示す斜視図である。導電性緩衝材は、図3〜図7から見て取れるように、第1の導電性緩衝材32a(第1の緩衝材)(図3、図5および図7参照)と第2の導電性緩衝材32b(第2の緩衝材)(図4、図6および図7参照)とを含んでいる。第1の導電性緩衝材32aは、図5ないし図7に示す位置関係において、本体21の内部上面および内部下面に配置されている断熱絶縁材25と成形体30の上下端面との間に挿入される第1の位置にて配置される。同様に、第2の導電性緩衝材32bは、本体21の内部側面に配置されている断熱絶縁材25と成形体30の左右端面との間に挿入される第2の位置にて配置される。
【0033】このような配置によって、第1の導電性緩衝材32aは、成形体30が体積変化に伴い上下方向へ寸法変化する場合に本体21の内部上下面に配置されている断熱絶縁材25と成形体30の上下端面との直接接触を防止すると共に成形体30にかかる衝撃を緩衝して成形体30の損傷を防止する。また、第2の導電性緩衝材32bは、成形体30が体積変化に伴い左右方向へ寸法変化する場合に本体21の内部側面に配置されている断熱絶縁材25と成形体30の左右端面との直接接触を防止すると共に成形体30にかかる衝撃を緩衝して成形体30の損傷を防止する。なお、いずれの場合も、その位置関係は図5および図6における位置関係に基づくものとする。
【0034】導電性緩衝材32には、成形体30に対する通電を許容するために導電性を有すること、水素の流れを妨げない(水素を透過させる)こと、水素吸蔵・放出反応時における約150度程度の温度に対する耐熱性を備えること、弾性を有すること等が要求される。かかる要件を満たす導電性緩衝材としては、例えば、ステンレス鋼繊維、発泡ニッケルがある。ステンレス鋼繊維としては、例えば、日本精線株式会社のナスロンウェブ、ナスロンフェルト、ナスロン織布、ナスロンフィルタ(いずれも商品名)等が、発泡ニッケルとしては、住友電工株式会社のセルメット(商品名)等が用いられ得る。
【0035】次に、成形体30が水素を吸放出する際における水素貯蔵装置20の作用について説明する。先ず、水素吸蔵時には水素導入出口24から水素ガスが導入され、導入された水素ガスの水素原子は各成形体30内に吸着される。ここで、本実施例においては、水素透過性の導電性緩衝材32を介して多孔質性の成形体30が複数個配列される構成を備えている。したがって、導入された水素ガスの拡散経路を十分に取ることができるとともに、水素ガスと成形体30との総接触面積を増大化することができる。この結果、水素吸蔵合金、すなわち成形体30による水素原子の吸着(吸蔵)が効率よく実行され得る。
【0036】水素吸蔵合金である成形体30は、水素原子の吸着に伴ってその体積を増大させる。体積増大に伴う成形体30の厚さ方向(水素貯蔵装置20の長軸方向)への厚さ寸法増大分は、各成形体30間に挿入配置されている導電性緩衝材32および可動式付勢電極60、61によって吸収される。すなわち、成形体30の厚さ方向への寸法増大分が導電性緩衝材32および可動式付勢電極60、61の収縮によって吸収される。したがって、成形体列の両端に位置する成形体と可動式付勢電極60、61との物理的な接触を保持しつつ、各成形体30同士の接触が防止されると共に各成形体30に作用する応力が緩衝されて成形体30の損傷を防ぐことができる。また、体積増大に伴う成形体30の平面方向(水素貯蔵装置20の短軸方向)への変化分は、各成形体30と断熱絶縁材25との間に挿入配置されている導電性緩衝材32によって吸収される。したがって、少なくとも各成形体30同士の接触および各成形体30と断熱絶縁材25との接触の一方が防止されると共に各成形体30に作用する応力が緩衝され、成形体30の損傷を防ぐことができる。
【0037】本実施例では、図8に等価回路で示すように、水素貯蔵装置20から水素を取り出すために、水素貯蔵合金である成形体30に対して直接通電して自己発熱させる。すなわち、水素放出時には外部の電力供給源80から蓋40、41に対して所定電圧が印加される。この結果、蓋40、41、および可動式付勢電極60、61(電極板44a、44b、45a、45b)を介して成形体30に電流が通電される。通電すると、各成形体30は自己の有する内部抵抗によって発熱体として発熱し、この発熱によって各成形体30に吸着されている水素原子が各成形体30から放出される。放出された水素原子(水素ガス)は水素導入出口24から外部回路へ導出される。水素吸蔵合金すなわち各成形体30は水素原子の放出に伴ってその体積を元の体積まで減少させる。このとき、本実施例においては電極に成形体30を付勢する可動式付勢電極60、61を用いているため、コイルスプリング46によって付勢されている電極板44a、45aは成形体30の体積減少に伴う寸法変化(寸法減少)に追随して物理的接触を維持しつつ移動する。また、水素貯蔵装置20の径方向における各成形体30の寸法変化分は、導電性緩衝材32が弾性変形することにより補完され、各成形体30は水素貯蔵装置20内部にて保持される。
【0038】また、本実施例では、成形体状の水素吸蔵合金を用いているので、水素吸蔵合金を粉末体の形状で用いていた従来例で問題とされている、圧密化(微粉末が高密度で充填される現象)が防止される。したがって、直接通電する際に電流経路が成形体30内部に均一に分散され効率の良い発熱を実現することが可能となり、成形体30を迅速に加熱することができる。さらに、成形体30は定形を有しているため、導電性緩衝材32および可動式付勢電極60、61を採用することにより、成形体30と可動式付勢電極60、61との物理的な接触を常に維持することができる。
【0039】ここで、理想状態における水素吸蔵合金の加熱時間に関する比較例を図9を参照いて説明する。図9は水素吸蔵合金成形体通電加熱(直接加熱)A、水素吸蔵合金成形体ヒータ加熱(間接加熱)B、水素吸蔵合金粉末体ヒータ加熱(間接加熱)Cの時間に対する温度変化の関係を示すグラフである。
【0040】この比較例では、0〜10秒までの間通電し、その後20秒まで放置した際の温度変化を比較した。図示されるグラフから理解されるように、水素吸蔵合金の成形体を通電加熱する場合(A)には、到達温度が極めて高く、水素吸蔵合金から迅速な水素の放出が期待される。これに対して、ヒータ加熱により水素吸蔵合金を加熱する場合(B、C)には、温度上昇が遅く、到達温度も低い。したがって、水素の迅速な放出および十分な水素の放出量を実現することができない。
【0041】このように、粉末体の水素吸蔵合金を多孔質状の成形体30に成形することにより、また、成形体30に通電して成形体30を自家発熱させることにより、極めて迅速な水素の放出および十分な水素の放出量を実現することができる。この利点は、例えば、水素貯蔵装置20を車両に搭載した場合に有利に作用する。実用上、車両の始動に許容される時間は僅かであり、車載の水素貯蔵装置には、特に迅速な立ち上がりが要求されるからである。あるいは、間欠運転が実行される水素利用システム、例えば、改質器により水素を得るシステム、水素を燃料として発電する燃料電池等においても、かかる利点は有益である。
【0042】・第2実施例:第2実施例では、水素貯蔵装置、例えば、第1実施例において説明した水素貯蔵装置20を複数個接続し、抵抗値制御機構82によって水素貯蔵装置20の接続パターンを切り替えることにより、水素貯蔵装置20内における水素吸蔵合金の内部抵抗を電流供給源80の有する内部抵抗に一致させることを特徴とする。一般的に、水素貯蔵装置20内の水素吸蔵合金(成形体30)を最短時間で加熱するためには、水素吸蔵合金に対して電力供給源80から最大の電力を供給しなければならない。ここで、図8に図示される第1実施例の等価回路における水素吸蔵合金の発熱出力Pは以下の式によって定義される。
【0043】
P=IV=I2R=V2R/(r+R)2 (式1)
ここで、Vは電力供給源80により供給される電圧、Iは図9に図示される電気回路を流れる電流、Rは水素吸蔵合金の抵抗、rは電力供給源の内部抵抗をそれぞれ示す。RをPの変数と見なした場合におけるPが最大値を採るための条件、すなわち式1の最大値は、dP/dR=(R−r)V2/(r+R)3=0を満たすR=rのときに得られる。したがって、水素吸蔵合金の抵抗Rと電力供給源の内部抵抗rとが一致する場合に水素吸蔵合金の発熱量は最大となる。この結果に基づき、水素貯蔵装置20に対して常に一定電流を通電することができる場合には、予め水素貯蔵装置20内の水素吸蔵合金の抵抗を電力供給源80の内部抵抗に一致させておくことにより常に水素吸蔵合金の発熱量を最大とすることができる。
【0044】第2実施例においては、図10および図11に図示するように、複数個の水素貯蔵装置20から構成される水素貯蔵システムを採用し、水素貯蔵装置20間の接続態様を抵抗値制御機構82によって切り替えることにより水素貯蔵システムにおける水素吸蔵合金の抵抗Rを電力供給源80である二次電池の内部抵抗rに一致させる。図10は水素貯蔵システムが低い抵抗を有する場合における水素貯蔵装置20間の接続態様を示す。図11は水素貯蔵システムが高い抵抗を有する場合の水素貯蔵装置20間の接続態様を示す。
【0045】図10および図11においては、それぞれ断面積S、長さL、比抵抗ρを有する水素吸蔵合金の成形体を用いた。図10の接続形態における水素貯蔵システムの抵抗R1は、R1=(L/2S)ρで表される。これに対して図11の接続形態における水素貯蔵システムの抵抗R2は(2L/S)ρで表される。ここで、R1とR2との間には、R2=4R1の関係が成立する。したがって、電力供給源80の内部抵抗rが高い場合には、例えば、抵抗値制御機構82により、図11の接続形態に切り替えることによって水素貯蔵システムの内部抵抗を電力供給源80の内部抵抗rに一致、あるいは、近づけることができる。この結果、電力供給源80から水素吸蔵合金に対して実質的に最大の電力が供給されることとなり、水素吸蔵合金を迅速に発熱させることができる。
【0046】ここで、車両における電力供給源80としては二次電池が用いられることが一般的であるが、二次電池は一般的にその内部抵抗が温度変化に依存するため、特定の温度環境下における二次電池の内部抵抗rに水素吸蔵合金の抵抗Rを一致させておいたとしても、使用に伴って内部抵抗rと抵抗Rとが一致しなくなることも多い。しかしながら、本実施例に係る構成を備えることにより、水素貯蔵装置20を車両に搭載する場合であっても、二次電池の内部抵抗変化に関わらず水素吸蔵合金を迅速に発熱させることができる。したがって、水素を迅速に供給(放出)することができる。
【0047】なお、本実施の形態では、抵抗値制御機構82を介して水素貯蔵装置20を複数個接続した水素貯蔵システムにおいて、水素貯蔵装置20の合計内部抵抗を電力供給源80の内部抵抗rに一致あるいは近づける構成を備える。これに対して、図12に示すように、単一の水素貯蔵装置20において、可動式付勢電極60、61および62間に介在させる成形体30の数を内部抵抗可変機構84によって調整することにより水素貯蔵装置20の内部抵抗を変更しても良い。例えば、可動式付勢電極板62を予め所定間隔毎に成形体間に配置しておき、内部抵抗可変機構84によって電力供給源80接続する電極板を切り替えることにより、水素貯蔵装置20の内部抵抗は変更され得る。
【0048】・第3実施例:本発明に従う第3実施例に係る水素貯蔵装置100について図13を参照して説明する。第3実施例における水素貯蔵装置100は複数の多孔質状の成形体30を用いる代わりに一体の多孔質状の成形体110を用いる点で第1実施例における水素貯蔵装置20と相違する。成形体110および緩衝材120を除く他の構成は第1実施例における構成と同一であるから、同一の符号を付してその説明を省略する。水素貯蔵装置100は可動式付勢電極60、61の間に一体の水素吸蔵合金の成形体110を有している。この成形体110は、第1実施例において説明したように粉末状の水素吸蔵合金と結着材の混練物を、所望の形状、ここでは、矩形断面を有する柱状成形体に成形・乾燥させることにより得られる。成形体110は、可動式付勢電極60、61によって押圧されており、成形体110と可動式付勢電極60、61とは常に物理的な接触を維持している。また、成形体110の長軸方向への寸法増加分は可動式付勢電極60、61が収縮することによって吸収される。
【0049】成形体110の本体21内部との各対向面とこれに対応する本体21内部の各面に配置されている断熱絶縁材25との間には緩衝材120が挿入されている。この緩衝材120は、水素吸蔵時における成形体110の体積膨張に伴う上下左右方向(図13において紙面に対する垂直方向を左右方向、紙面に平行な上下方向を上下方向とする)への寸法変化時にも成形体110に許容値以上の応力が賞しない程度に圧縮された状態で成形体110と断熱絶縁材25との間に挿入配置される。より詳細には、緩衝材120は、成形体110の上下面とこれに対応する断熱絶縁材25との間に配置されている第1緩衝材120a、成形体110の左右面とこれに対応する断熱絶縁材25との間に配置されている第2緩衝材120bとを有している。また、第1実施例とは異なり、緩衝材120は成形体110に対する通電方向には配置されていないので、緩衝材120には導電性は必ずしも要求されない。また、緩衝材120は水素拡散経路を保持するようにして配置されているので、水素透過性は必ずしも要求されるものでないが、水素透過性を備えることは好ましい。なお、本実施例では、第1実施例にて例示した導電性緩衝材32を緩衝材120として用いるものとする。
【0050】本実施例に係る水素貯蔵装置100では、水素吸蔵時における成形体110の体積膨張に伴う長軸方向の寸法変化は可動性付勢電極60、61によって吸収され、径方向の寸法変化は第1および第2導電性緩衝材120a、120bによって吸収される。これにより成形体110と断熱絶縁材25との直接接触が防止されると共に成形体110に作用する衝撃が緩衝され成形体110の損傷が防止される。これに対して、水素放出時における成形体110の体積減少に伴う長軸変化分は、可動性付勢電極60、61が成形体110を付勢しつつ伸長することによって補完される。
【0051】したがって、成形体110の両端と可動性付勢電極60、61との物理的な接触を維持することができる。また、径方向の寸法変化分は第1および第2導電性緩衝材120a、120bが弾性変形することによって補完され、成形体110は水素貯蔵装置100内にて断熱絶縁材25と接触しないように保持される。このように、本実施例においても成形体状の水素吸蔵合金を用いることによる利益を有することができる。
【0052】以上、いくつかの実施例に基づき本発明に係る水素貯蔵装置を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0053】例えば、上記第1実施例では矩形板状の多孔質性成形体30を用いたが、円板状、多角形状の成形体を用いても良い。どのような形状の成形体を用いても第1実施例において得られる利益を得ることができると共に、どのような形状の成形体を用いるかは設計事項だからである。
【0054】また、第1実施例では、第1導電性緩衝材32aおよび第1導電性緩衝材32aに対して90度ずらして配置される第2導電性緩衝材32bを交互に配置しているが、全ての導電性緩衝材のうち少なくとも1つの導電性緩衝材が他の導電性緩衝材の配置向きとは異なる向きに配置されていればよい。また、成形体が円板状に成形されている場合には、各導電性緩衝材を所定角度ずつずらして配置しても良い。これらの場合にも、成形体30の体積変化(膨張)に起因する、各方向における成形体30と断熱絶縁材25との衝突が緩衝され、成形体30の損傷を防止することができるからである。
【0055】さらに、第1実施例では、可動式付勢電極60、61を成形体30の配列方向に対して交差するように配置、すなわち、成形体30を電気的に直列接続するように配置した。しかしながら、図14に示すように、可動式付勢電極160、161を成形体30の配列方向に沿って配置、すなわち、成形体30を電気的に並列接続するように配置しても良い。この場合には、成形体30相互間の電気的に絶縁する必要があるので、緩衝材として絶縁性緩衝材132を用いる。また、成形体30の径寸法は、成形体30の通電加熱に要求される電気抵抗値を実現するように決定される。
【0056】かかる構成を備える場合には、複数個配列されている成形体30の内の1個あるいはいくつかが損傷した場合であっても、水素貯蔵装置120としての機能を保持することができるという利点を有する。
【0057】また、第1実施例における導電性緩衝材32の形状は一例であり、例えば、図14に緩衝材132として示すように、2つの成形体30間に挟まれると共にその両端部が2つの成形体30の端部に跨るように配置されても良い。すなわち、断面視にて各端部が略T字状をなすように配置されても良い。この場合には、1つの導電性緩衝材32によって、隣接する成形体30を本体21の内面(断熱絶縁材25)との接触による損傷からより効果的に保護することができる。
【0058】また、第3実施例では四角柱状の成形体110を用いたが、円柱状、多角柱状の成形体を用いても良い。かかる場合にも、成形体110であることに変わりなく、成形体状の水素吸蔵合金を用いた場合の利益を有するからである。
【0059】上記各実施例にて説明したように本発明に係る水素貯蔵装置は迅速な水素放出を実現するため、例えば、燃料電池を利用する水素利用システム、メタノール改質器を用いる水素利用システムの冷間始動時における水素供給源として有用である。しかしながら、大型の水素貯蔵装置と併用することで定常運転中にシステム全体の最大水素流量を増大させて、水素供給先である燃料電池等の最大出力を向上させることができる。
【0060】また、必要に応じて小型水素貯蔵装置と大型水素貯蔵装置の容量比を調整する事も有用である。さらに、水素貯蔵装置全体を通電可能な小部屋に分割した構造を備えることもできる。
【出願人】 【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【出願日】 平成11年9月1日(1999.9.1)
【代理人】 【識別番号】100096817
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 孝雄 (外3名)
【公開番号】 特開2001−65797(P2001−65797A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−247342