| 【発明の名称】 |
ドレン装置誤作動防止フィルター |
| 【発明者】 |
【氏名】茶谷 勝
|
| 【要約】 |
【課題】ドレン装置の上部に、比較的大きな塵埃を取り除き、粗い目のフィルターと、細かい塵埃を除去する細かい目のフィルターを設け、排気量の低下を来すことなくドレン装置内へ塵埃が侵入しないようにしたものである。
【解決手段】30は、付加されたフィルターで、該フィルター30は、従来より設けられているフィルター20の下部に所定の間隔をもって配設され、フィルター20によって除去されなかった小さな塵埃除去し水滴をドレン装置内に表す。フィルター30によってこれら小さな塵埃や水滴中の塵埃の通過が阻止され、ドレン装置内がスラリー等によって汚れることはなく、フロートや弁の動作が阻害されることはない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドレンが溜まるハウジングと、該ハウジング内に配設されたフロートと、該フロートによって開閉される弁と、該弁が開放されることによって開放されるドレンコックとを有するドレン装置において、前記ハウジングの上部にフィルターを具備し、該フィルターは上部の空気の流通を阻害しない粗い目のフィルターと、下部の水分のみを通す細い目のフィルターの2重構造となっていることを特徴とするドレン装置誤作動防止フィルター。 【請求項2】 ドレンが溜まるハウジングと、該ハウジング内設けられたフロートと、該スリット管内に摺動自在に配設されかつ上端部が該スリット管より上部に延長して設けられたピストンと、該ピストンの上端部下面と前記スリット管の上端面との間に配設され、前記ピストンを上方に押圧しているスプリングと、前記スリット管内に摺動可能にかつ前記ピストンの下方に設けられたドレンコックとよりなり、該ドレンコックを下方に移動させることにより前記ピストンを前記スプリングに抗して下方に移動し、常時は、前記ピストンの外周壁と前記スリット管の内周壁とが液密状態に接しており、前記ピストンが下方に移動された時は、前記液密状態が解除され、該解除された部分の隙間を通して前記ドレンが前記ドレンコックを通して流出するようにしたドレン装置において、前記ハウジングの上部にフィルターを具備し、該フィルターは上部の空気の流通を阻害しない粗い目のフィルターと、下部の水分のみを通す細い目のフィルターの2重構造となっていることを特徴とするドレン装置誤作動防止フィルター。 【請求項3】 ドレンが溜まるハウジングと、該ハウジングの底部に該ハウジングを貫通して設けられたスリット管と、該スリット管内に摺動自在に配設されかつ上端部が該スリット管より上部に延長して設けられたピストンと、該ピストンの上端部下面と前記スリット管の上端面との間に配設され、前記ピストンを上方に押圧しているスプリングと、前記スリット管内に摺動可能にかつ前記ピストンの下方に設けられたドレンコックとよりなり、該ドレンコックを下方に移動させることにより前記ピストンを前記スプリングに抗して下方に移動し、常時は、前記ピストンの外周壁と前記スリット管の内周壁とが液密状態に接しており、前記ピストンが下方に移動された時は、前記液密状態が解除され、該解除された部分の隙間を通して前記ドレンが前記ドレンコックを通して流出するようにしたドレン装置であって、前記スリット管の内壁面と前記ドレンコックの外壁面とが液密に接触され、該スリット管の内壁面と前記ドレンコックの外壁面との間を通して前記ドレンが外部に漏れないようにしたドレン装置において、前記ハウジングの上部にフィルターを具備し、該フィルターは上部の空気の流通を阻害しない粗い目のフィルターと、下部の水分のみを通す細い目のフィルターの2重構造となっていることを特徴とするドレン装置誤作動防止フィルター。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ドレン装置の誤作動防止用フィルター、より詳細には、管路内のドレン(排水する必要のある液体)を排出するためのドレン装置において、ドレン装置内の廃水が汚れて、或いは、該廃水内に汚物(塵埃)が混入し、それによって、ドレン装置の可動部の動きが阻害され、ドレン装置が誤作動してしまうのを防止するようにしたものである。 【0002】 【従来の技術】図2は、本発明によるフィルターが適用されるドレン装置の一例としての従来のドレン装置(弁)の一例を説明するための断面図で、該ドレン装置は、周知のように、上端側は、図示しない管路のドレンが溜まる部分に取り付けられており、該ドレン装置のハウジング1内にドレン5が溜まってくると、該ドレン5によってフロート2が上昇し、それに伴って弁3が上昇し、チャンバ4のオリフィス4aが開く。チャンバオリフィス4aが開くと、該オリフィス4aを通してチャンバ4内に管路内の圧縮空気が矢印Aにて示すように導入され(該チャンバ4内は、該チャンバ4内を摺動するピストン6及び該ピストン6とチャンバ4の摺動面に設けられたパッキン8によって液密(ただし、細孔6aは後述する)に形成されている)、ピストン6を、図中に上端を点線にて示す位置より実線にて示す位置まで、スプリング7に抗して押し下げる。 【0003】弁3(オリフィス4a)が開いている時は、チャンバ4内の圧縮空気は、ピストン6の下方に設けられた細孔6aを通して排出されており、従って、ピストン6はスプリング7によって上方に持ち上げられ、図中に点線にて示した位置に保持されている。ピストン6が上方に持ち上げられている時(図の点線位置にある時)は、該ピストン6のOリング9を含む外周壁部6aとスリット管10の内周壁面10aが液密に接しており、これにより、ドレン5が排出されないようになっている。なお、スリット管10は、上方の内径は小径10aに形成され、これに続く下方の内径は大径に形成されており、ピストン6の外周壁部6aが該小径部10aに対向している時は、該スリット管10の小径壁部10aとピストン6の外周壁部6bとによって液密状態を形成し、ピストン6が押し下げられると、該ピストン6の外周壁部6bはスリット管10の大内径部に対向にこれらの間に隙間が生じる。 【0004】しかしながら、上述のように、ハウジング1内にドレン5が溜まり、フロート2が上昇すると、チャンバ4のオリフィス4aが開き、ピストン6が押し下げられ、前記ピストン6の外周壁面6bとスリット管10の内周壁面10aとの液密状態が解かれ、図中に実線にて示す状態となり、ピストン6の外周壁とスリット管10の内周壁との間に隙間が生じ、ドレン5は、配管内の加圧エアにより押され、図中に矢印Bにて示すように、チャンバ4の横穴4b及び前記隙間を通して流出される。前記隙間を通して流れたドレンは、その一部は、矢印Cにて示すように流れるが、他の一部は、矢印Dにて示すように、ドレンコック11とロックナット12との螺合部を通して、ドレン装置の外部へ流れ出る。 【0005】なお、以上には、ドレンを自動的に排出する場合について説明したが、手動で排出する場合には、ドレンコック11を回転させると(この時、ピストン6は上方に持ち上っているので、ピストン6の下端部の連結爪6cとドレンコック11の上端部の連結爪11aが係合している)、ドレンコック11が下方に移動し、それに引きずられてピストン6も下方に移動し、これにより、前述のように、ピストン6の外周壁部6bとスリット管10の小径内周壁部10aの液密接合が解かれ、前述の自動動作の場合と同様、ドレン5は該ピストン6の外周壁6bとスリット管10の大径内周壁との間に形成される隙間を通して流出する。 【0006】上述のように、従来のドレン装置は、自動,手動操作のいずれにおいても、該ドレン装置内に溜まったドレンを排出することができるものであるが、ドレン排出時、前述のように、いずれの場合においても、矢印Dにて示すように、ドレンが外部へ流出し、該流出したドレンで床面を汚したり、自動操作の場合には、作業者の手を汚す等の問題があり、不衛生であった。 【0007】上述のごとき問題を解決するために、本発明人は、先にドレン排出時、該ドレンが外部へ流出しないようにし、もって、床面や作業者の手を汚さないようにしたドレン装置について提案した。 【0008】図3及び図4は、本発明人が先に提案したドレン装置であって、本発明によるフィルターが適用されるドレン装置の一例を説明するための断面図で、図3は、ドレンが溜まっていない時の状態(ドレン排出非作動時の状態)を示す図、図4は、ドレンを排出している時の状態(ドレン排出作動時の状態)を示す図で、両図とも、図2に示した例と同様の作用をする部分には、図2の場合と同一の参照番号が付してある。ドレン動作非作動時は、図3に示すように、ピストン6はスプリング7によって上方に(図2において点線にて示した位置まで)押し上げされており、この状態でピストン6の外周壁面部6bとスリット管10の内周壁面10aとが液密に接触しており、これによって、ドレンが排出しないようになっている。なお、この時、ピストン6の下端部の連結爪6cとドレンコック11の上端部の連結爪11aとは係合或いは係合に近い状態にあり、手動操作の場合に、このドレンコック11を回すことにより、これら連結爪6cと11aを係合させ、該ピストン6をドレンコック11と共に下方に下げてドレンを排出する。 【0009】図4は、ドレン動作作動時の状態を示す図で、同図は、自動動作によって、ピストン6が押し下げされた時の状態を示している。ピストン6は、図2に示した例で説明したように、ドレン5によってフロート2が上昇してチャンバ4内に圧縮空気が導入されると、該圧縮空気によってピストン6が押し下げられ、該ピストン6の外周壁部6bとスリット管10の内周壁部10aとの間の液密接触(図3参照)が解除され、ドレンはこの隙間を通して矢印B方向からC方向に流れる。以上の動作は、図2に示した例と同じである。 【0010】而して、図2に示した例においては、チャンバ4の横穴4bを通したドレンは、矢印C方向以外にも、スリット管10の内周壁面とドレンコック11の外周壁面との間の隙間、及び、ロックナット12とドレンコック11との螺合部の隙間を通してD方向にも流れ、このD方向に流れるドレンが外部漏れのドレンとなり、このドレンが床面を汚し、或いは、手動操作時における作業者の手を汚す原因となっていた。 【0011】図3及び図4に示した例は、上述のD方向へのドレンの流出を防止し、もって、ドレンの漏出による床面の汚れや作業者の手の汚れをなくすようにしたもので、図3及び図4に示すように、スリット管10の内周面とドレンコック11の外周面との間に(好ましくは、手動操作時、ドレンコック11はスリット管10内を摺動するので、ドレンコックの外周壁面側に)、Oリング13を設けて液密状態を形成し、これにより、図3に示したD方向へのドレンの流出を防止するようにしている。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】上記ドレン装置は、ハウジング1の上部にフィルターを具備し、該フィルターによって、ドレン装置内に塵埃が侵入するのを阻止し、侵入した塵埃によってフロートや弁の動作が阻害されないようにしているが、該フィルターの網目を細かくすると、エアーの通過が阻害され、本来の排気機能が損なわれてしまう。 【0013】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、前記フィルターの下部に更に網目の細かいフィルターを設けて、フィルターを2重構造とし、上部の、従来の粗い目のフィルターによって、空気の流通を阻害することなく、比較的大きな塵埃を取り除き、下部の、本発明によって付加された細かい目のフィルターによって、細かい塵埃を除去して、前述のドレン装置内へ塵埃が侵入しないようにし、もって、排気量の低下を来すことなく、しかも、ドレン装置の機能を損なうことのないようにしたドレン装置を提供するようにしたものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明は、ドレンが溜まるハウジングと、該ハウジングの底部に該ハウジングを貫通して設けられたスリット管と、該スリット管内に摺動自在に配設されかつ上端部が該スリット管より上部に延長して設けられたピストンと、該ピストンの上端部下面と前記スリット管の上端面との間に配設され、前記ピストンを上方に押圧しているスプリングと、前記スリット管内に摺動可能にかつ前記ピストンの下方に設けられたドレンコックとよりなり、該ドレンコックを下方に移動させることにより前記ピストンを前記スプリングに抗して下方に移動し、常時は、前記ピストンの外周壁と前記スリット管の内周壁とが液密状態に接しており、前記ピストンが下方に移動された時は、前記液密状態が解除され、該解除された部分の隙間を通して前記ドレンが前記ドレンコックを通して流出するようにしたドレン装置であって、前記スリット管の内壁面と前記ドレンコックの外壁面とが液密に接触され、該スリット管の内壁面と前記ドレンコックの外壁面との間を通して前記ドレンが外部に漏れないようにしたドレン装置において、前記ハウジングの上部にフィルターを着脱自在に具備し、該フィルターは上部の空気の流通を阻害しない粗い目のフィルターと下部の水分のみを通す細い目のフィルターの2重構造となっていることを特徴としたものである。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されたドレン装置の一実施例を説明するための断面構成図で、図中、I部は、図2〜図4に示した、ドレン装置と同じもの(ただし図1には図3の例が示されている)であるので、図2〜図4に示したドレン装置と同じ作用をとる部分には、図2〜図4の場合と同一の参照符号を付して、その説明を省略する。 【0016】図1において、II部は、図2〜図4に示したドレン装置の上部構造を示す要部概略構成図で、図中、20はフィルターで、該フィルター20は、図2乃至図4に示した従来のドレン装置においても使用されているもので、図示のように例えば、歯科治療装置におけるバキューム管路中に配設され、該排気中の気液と分離して、該排気中の液体をドレン装置内に落下し、同時に、該排気中に混入されてくる個体をトラップし、個体汚物がドレン装置内に侵入(落下)するのを阻止するものであるが、その場合、排気の流通を防げないように、比較的、粗い目のフィルターが使用されている。そのため、排気中に混入している小さな塵埃も、該水滴とともにドレン装置内に落下し、これらが、ドレン装置内を汚し、フロートの上下動、動作を阻害し、或いは、弁の開閉動作を阻害する等の原因になっていた。 【0017】本発明は、上述のごとき従来技術におけるドレン装置の欠点を除去するためになされたもので、図1において、30は、本発明によって付加されたフィルターで、該フィルター30は、前述の従来のフィルター20の下部に所定の間隔をもって配設され、前記従来のフィルター20によって除去されなかった小さな塵埃がドレン装置内落下するのを阻止するとともに水滴中の塵埃の通過を阻止し、好適には、ドレン装置内には、水滴のみが落下され、ドレン装置内が塵埃が混入したり、ドレン内の水がスラリー等によって汚されることのないようにし、もって、フロートや弁の動作が阻害されることのないようにしたものである。なお、図1には、フィルター30の網目を比較的大きな網目で描いているが、これは、視覚的に理解を要にするためであって、目に見える程大きな網目でないことは容易に理解できよう。 【0018】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によると、フロート式のドレン装置において、粗い目のフィルターと細かい目のフィルターとからなる2重構造のフィルターを用い、粗い目のフィルターによって、排気の流通を妨げることなく、比較的大きな塵埃を除去し、該粗い目のフィルターを通過した細かい塵埃や水滴中に含まれる塵埃を細かい目のフィルターで除去するようにしたので、ドレン装置内が塵埃やスラリー等が汚れることがなく、従って、ドレン装置内のフロートや弁等の可動部の動作が妨げられることなく、ドレン装置の機能を十分を果たすことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000150671 【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
|
| 【出願日】 |
平成11年9月13日(1999.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079843 【弁理士】 【氏名又は名称】高野 明近 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−82691(P2001−82691A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−259455 |
|