| 【発明の名称】 |
グリス用カートリッジタンク及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】川上 桂
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| 【要約】 |
【課題】タンク容量が変わってもグリスの供給機能を損なうことがないようにして種々の容量のものを作成できるようにし、容量の変更に容易に対応できるようにし、汎用性を増す。
【解決手段】グリスポンプのグリス給油口に着脱可能に取付けられる取付口部11を有しグリスが封入される容器本体10を備え、この容器本体10をその底部を開放させた開放口12を有した円筒状に形成し、容器本体10の開放口12から挿入されてグリスポンプのグリスの消費に伴って容器本体10内にグリスを封入しながら容器本体10内を取付口部11側に向けて摺動するフォロー体15を設け、このフォロー体15を、底部を有した状態で一次成形された容器本体10の一次製品を切断して得られ底部を含む部分で構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グリスポンプのグリス給油口に着脱可能に取付けられる取付口部を有しグリスが封入される容器本体を備えた樹脂製のグリス用カートリッジタンクにおいて、上記容器本体をその底部を開放させた開放口を有した円筒状に形成し、該容器本体の開放口から挿入されて該容器本体内にグリスを封入するとともに上記グリスポンプのグリスの消費に伴って該容器本体内にグリスを封入しながら該容器本体内を取付口部側に向けて摺動するフォロー体を設けたことを特徴とするグリス用カートリッジタンク。 【請求項2】 上記フォロー体の外周に複数の溝を形成し、該溝に上記容器本体とのシールを行なうシールリングを嵌着したことを特徴とする請求項1記載のグリス用カートリッジタンク。 【請求項3】 上記フォロー体を凹部を有したカップ状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載のグリス用カートリッジタンク。 【請求項4】 上記容器本体の開放口を覆う蓋を設けたことを特徴とする請求項1,2または3記載のグリス用カートリッジタンク。 【請求項5】 上記フォロー体を、底部を有した状態で一次成形された容器本体の一次製品を切断して得られ該底部を含む部分で構成したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載のグリス用カートリッジタンク。 【請求項6】 グリスポンプのグリス給油口に着脱可能に取付けられる取付口部を有しグリスが封入される容器本体を備えた樹脂製のグリス用カートリッジタンクであって、上記容器本体をその底部を開放させた開放口を有した円筒状に形成し、該容器本体の開放口から挿入されて該容器本体内にグリスを封入するとともに上記グリスポンプのグリスの消費に伴って該容器本体内にグリスを封入しながら該容器本体内を取付口部側に向けて摺動するフォロー体を設けたグリス用カートリッジタンクの製造方法において、底部を有した状態の容器本体の一次製品を中空成形し、その後、該一次製品の底部を切断して容器本体を形成するとともに、該切断した底部を上記フォロー体として用いることを特徴とするグリス用カートリッジタンクの製造方法。 【請求項7】 グリスポンプのグリス給油口に着脱可能に取付けられる取付口部を有しグリスが封入される容器本体を備えた樹脂製のグリス用カートリッジタンクであって、上記容器本体をその底部を開放させた開放口を有した円筒状に形成し、該容器本体の開放口から挿入されて該容器本体内にグリスを封入するとともに上記グリスポンプのグリスの消費に伴って該容器本体内にグリスを封入しながら該容器本体内を取付口部側に向けて摺動するフォロー体を設け、該フォロー体の外周に複数の溝を形成し、該溝に上記容器本体とのシールを行なうシールリングを嵌着したグリス用カートリッジタンクの製造方法において、底部を有した状態の容器本体の一次製品を中空成形し、かつ、該一次製品の底部及び該底部に連続し該底部から所定幅の側部をフォロー体の形状に成形し、その後、該一次製品の底部から所定幅の側部部分を切断して容器本体を形成するとともに該切断した底部及び所定幅の側部をフォロー体とし、該フォロー体の溝にシールリングを嵌着し、その後、該フォロー体をグリスを充填した容器本体内に挿入したことを特徴とするグリス用カートリッジタンクの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や産業機械等に潤滑等の目的でグリスを供給する各種グリスポンプに取付けられる所謂使い捨てタイプのグリス用カートリッジタンク及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、例えば、図7に示すように、グリスポンプ1として、グリス用カートリッジタンク2を用いるタイプのものが知られており、モータ3で駆動されるポンプ部4を有し、グリス給油口5に取付けられたグリス用カートリッジタンク2から供給されるグリスをポンプ部4で吐出させるようにしている。従来、グリス用カートリッジタンク2としては、例えば、グリスポンプ1のグリス給油口5に着脱可能に取付けられる取付口部6を一端に有し他端に底部7を有し、グリスが封入される伸縮可能な樹脂製のジャバラ筒状に形成されている。そして、このグリス用カートリッジタンク2を取付けるときは、グリスポンプ1のグリス給油口5に取付口部6をねじ込む等して装着し、カートリッジタンク2の底部7を押圧するコイルスプリング8が内装されたケース9でこのカートリッジタンク2を覆うとともにこのケース9をグリスポンプ1にビスで固定する。そして、グリスポンプ1の使用の際には、コイルスプリング8で、常時カートリッジタンク2を押圧してグリスがグリス給油口5から押し出されるようにし、グリスがなくなったならば、新たなカートリッジタンク2と交換するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のグリスポンプ1においては、例えば、グリスの使用頻度が多いために容量の大きいカートリッジタンク2を設けたい場合があるが、グリスポンプ1のケース9の大きさが一義的に定まっているので、容量の異なるカートリッジタンク2を装着できないという問題があった。また、ケース9のグリスポンプ1に対する取付部9aも一義的なので、単にケース9の大きいものを用意することは難しいが、仮に、高さを高くして容量を増したカートリッジタンク2を用意して、高さの高いケース9を作成したとしても、カートリッジタンク2が大きくなる分、押圧抵抗が増してカートリッジタンク2がきれいに潰れないことがあってグリスの押し出し機能が低下してしまい、グリスが残ってしまって無駄になるという問題があり、また、ケース9の種類が増すので部品点数が増し、製造上や部品管理上煩雑になるという問題がある。尚、従来のグリスポンプにおいては、カートリッジタンク2を用いずに、タンクを固定したものもあるが、タンクが固定されているので交換ができないことから容量の増加には対応できないし、交換できないことからグリスを注ぎ足さなければならないのでグリスの補給が煩雑で、カートリッジタンク2の便利さに到底及ばない。 【0004】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、グリスポンプ側のケースを廃止して、容量が大きくなってもグリスの供給機能を損なうことがないようにして種々の容量のものを作成できるようにし、容量変更に容易に対応できるようにし、汎用性を増すことのできるグリス用カートリッジタンク及びその製造方法を提供することを目的とする。また、グリス用カートリッジタンクの製造方法においては、その製造を容易にして、製造効率の向上を図る点も目的とした。 【0005】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決するための本発明のグリス用カートリッジタンクは、グリスポンプのグリス給油口に着脱可能に取付けられる取付口部を有しグリスが封入される容器本体を備えた樹脂製のグリス用カートリッジタンクにおいて、上記容器本体をその底部を開放させた開放口を有した円筒状に形成し、該容器本体の開放口から挿入されて該容器本体内にグリスを封入するとともに上記グリスポンプのグリスの消費に伴って該容器本体内にグリスを封入しながら該容器本体内を取付口部側に向けて摺動するフォロー体を設けた構成としている。これにより、このグリス用カートリッジタンクを、グリスポンプに取付けるときは、グリスポンプのグリス給油口にタンクの取付口部を装着する。これにより、カートリッジタンクが装着される。 【0006】そして、グリスポンプを作動させると、カートリッジタンクにおいては、グリスが消費されていくが、消費の際の吸引力によってフォロー体が容器本体内にグリスを封入しながら容器本体内を取付口部側に向けて摺動していく。この場合、フォロー体は容器本体を摺動して容器本体にガイドされるので、従来のジャバラ式のタンクのようにタンク自身を潰していくタイプのものに比較して抵抗が少なく、そのため、グリスの供給機能を低下させる事態が防止され、円滑にグリスの消費が行なわれていく。また、フォロー体が容器本体内にグリスを封入しながら容器本体内を取付口部側に向けて摺動していくので、グリス内部に空気溜ができることがなく、そのため、グリスが残ってしまうという事態が抑制され、無駄が防止される。また、容器本体の取付口部を同じにした種々の容量のものを数種類作成しておけば、所望の容量のカートリッジタンクを選択してこれを装着するだけで容易に容量の変更に対応させることができるようになる。即ち、従来のグリスポンプ側のケースを廃止して、容量が大きくなってもカートリッジタンクのグリスの供給機能を損なうことがないようにしたので、容量の変更に容易に対応できるようになる。 【0007】また、必要に応じ、上記フォロー体の外周に複数の溝を形成し、該溝に上記容器本体とのシールを行なうシールリングを嵌着した構成としている。容器本体とのシールが確実になり、グリス内部に空気溜ができることが確実に防止されるので、グリスの供給機能をより一層確実に確保することができる。また、シールリングが多条になるので、より一層容器本体とのシールを確実にすることができる。更に、必要に応じ、上記フォロー体を凹部を有したカップ状に形成した構成としている。側部に溝をつけ易くなる。更にまた、必要に応じ、上記容器本体の開放口を覆う蓋を設けた構成としている。容器本体内部にごみが入り込む事態が防止される。そしてまた、必要に応じ、上記フォロー体を、底部を有した状態で一次成形された容器本体の一次製品を切断して得られ該底部を含む部分で構成している。これにより、容器本体とフォロー体とを同時に成形でき、別々に成形する場合に比較して、型も1つで良いことから、成形工数が減り成形が容易になり、製造効率を大幅に向上させることができる。また、一次製品を切断するだけで容器本体とフォロー体とを作成することができ、この点でも、製造効率の向上を図ることができる。 【0008】また、本発明のグリス用カートリッジタンクの製造方法は、グリスポンプのグリス給油口に着脱可能に取付けられる取付口部を有しグリスが封入される容器本体を備えた樹脂製のグリス用カートリッジタンクであって、上記容器本体をその底部を開放させた開放口を有した円筒状に形成し、該容器本体の開放口から挿入されて該容器本体内にグリスを封入するとともに上記グリスポンプのグリスの消費に伴って該容器本体内にグリスを封入しながら該容器本体内を取付口部側に向けて摺動するフォロー体を設けたグリス用カートリッジタンクの製造方法において、底部を有した状態の容器本体の一次製品を中空成形し、その後、該一次製品の底部を切断して容器本体を形成するとともに、該切断した底部を上記フォロー体として用いる構成としている。これにより、容器本体とフォロー体とを同時に成形でき、別々に成形する場合に比較して、型も1つで良いことから、成形工数が減り成形が容易になり、製造効率を大幅に向上させることができる。また、一次製品を切断するだけで容器本体とフォロー体とを作成することができ、この点でも、製造効率の向上を図ることができる。 【0009】そしてまた、グリスポンプのグリス給油口に着脱可能に取付けられる取付口部を有しグリスが封入される容器本体を備えた樹脂製のグリス用カートリッジタンクであって、上記容器本体をその底部を開放させた開放口を有した円筒状に形成し、該容器本体の開放口から挿入されて該容器本体内にグリスを封入するとともに上記グリスポンプのグリスの消費に伴って該容器本体内にグリスを封入しながら該容器本体内を取付口部側に向けて摺動するフォロー体を設け、該フォロー体の外周に複数の溝を形成し、該溝に上記容器本体とのシールを行なうシールリングを嵌着したグリス用カートリッジタンクの製造方法において、底部を有した状態の容器本体の一次製品を中空成形し、かつ、該一次製品の底部及び該底部に連続し該底部から所定幅の側部をフォロー体の形状に成形し、その後、該一次製品の底部から所定幅の側部部分を切断して容器本体を形成するとともに該切断した底部及び所定幅の側部をフォロー体とし、該フォロー体の溝にシールリングを嵌着し、その後、該フォロー体をグリスを充填した容器本体内に挿入した構成としている。これにより、フォロー体の側部に溝を形成し易くなるので、製造効率の向上を図ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るグリス用カートリッジタンク及びその製造方法について説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。先ず、本発明の実施の形態に係るグリス用カートリッジタンクについて説明する。図1乃至図3に示すように、実施の形態に係るグリス用カートリッジタンクTは、図3に示すようなグリスポンプ1に取付けられる。このグリスポンプ1は、グリス給油口5に取付けられたグリス用カートリッジタンクTから供給されるグリスをモータ3で駆動されるポンプ部4で吐出させるようにしている。グリス給油口5には、雌ネジ5aが形成されている。1aは取付けられたグリス用カートリッジタンクTの下側周囲を覆うカバーである。 【0011】実施の形態に係るグリス用カートリッジタンクTは、グリスポンプ1のグリス給油口5に着脱可能に取付けられる取付口部11を有しグリスが封入される容器本体10を備えている。容器本体10は、透明もしくは半透明の樹脂製であり、その底部を開放させた開放口12を有した円筒状に形成されている。取付口部11は、開放口12の反対側に容器本体10の軸線を軸心とする小径の円筒状に突出形成されており、その外周には、グリス給油口5の雌ネジ5aに螺合する雄ネジ11aが形成されている。そして、この取付口部11の雄ネジ11aをグリスポンプ1のグリス給油口5の雌ネジ5aに螺合することによりグリス用カートリッジタンクTはグリスポンプ1に取付けられる。また、開放口12の外側には後述の蓋20が螺合する雄ネジ部13が形成されている。 【0012】容器本体10には、その開放口12から挿入され容器本体10内を摺動するフォロー体15が設けられている。フォロー体15は、容器本体10内にグリスを封入するとともにグリスポンプ1のグリスの消費に伴って容器本体内10にグリスを封入しながら容器本体10内を取付口部11側に向けて摺動する。フォロー体15は、凹部17を有したカップ状に形成されている。このフォロー体15の外周には複数(実施の形態では2つ)の溝18が形成されており、各溝18にシールリング19が嵌着されている。また、後述するように、フォロー体15は、図4に示すように、底部31を有した状態で一次成形された容器本体10の一次製品30を切断して得られ底部31を含む部分で構成されている。20は容器本体10の開放口12を覆う蓋である。この蓋20は、容器本体10と同様に、透明もしくは半透明の樹脂製であり、カップ状に型成形され、内側に雄ネジ部13に螺合する雌ネジ部21が形成されている。尚、雄ネジ部13と雌ネジ部21とは、空気が流通可能な隙間を有して螺合しており、フォロー体15の取付口部11側に向かう摺動によってフォロー体15と蓋20との間が負圧にならないようにしている。これは、蓋20に空気流通用の小孔を設けることによっても実現できる。また、容器本体10としては、その取付口部11のネジ径が同じ種々の容量のものを数種類作成しておく。例えば、その容量が、400ml,700ml,1000ml,1300mlの4種類作成しておく。 【0013】次に、このグリス用カートリッジタンクTの実施の形態に係る製造方法について、図4の製造工程図を用いて説明する。図4(a)に示すように、底部31を有した状態の容器本体10の一次製品30を周知のインジェクションマシン等を用いて中空成形する。この一次製品30においては、底部31及び底部31に連続する所定幅Hの側部32がフォロー体15の形状に形成されている。フォロー体15の外径D1 は、容器本体10の内径D2 よりも僅かに小さい外径に設定されている。また、所定幅の側部32には、溝18が形成されている。更に、所定幅よりも取付口部11側の外側に上記の雄ネジ部13が形成されている。一次製品30の中空成形後は、図4(b)に示すように、この一次製品30の底部31から所定幅Hの側部32部分を切断して容器本体10を形成するとともに、切断した底部31及び所定幅の側部32の部分をフォロー体15として構成する。この場合、容器本体10とフォロー体15とを同時に成形できるので、別々に成形する場合に比較して、型も1つで良いことから、成形工数が減り成形が容易になり、製造効率が向上させられる。また、一次製品30を切断するだけで容器本体10とフォロー体15とを作成することができ、この点でも、製造効率の向上が図られる。 【0014】次に、図4(c)に示すように、フォロー体15の溝18にシールリング19を嵌着する。その後、図4(d)に示すように、フォロー体15の底部31外面がわを容器本体10内側に挿入させてフォロー体15を装着するとともに、容器本体10内にグリスGを注入し、容器本体10の取付口部11にキャップ(図示せず)を被せ、容器本体10の開放口12を蓋20で覆う。そして、このグリスGが封入された容器本体10を製品とし、箱詰する等して販売の用に供する。 【0015】このグリス用カートリッジタンクTを、グリスポンプ1に取付けるときは、図3に示すように、先ず、グリスポンプ1のグリス給油口5にカートリッジタンクTの取付口部11をねじ込んで装着する。この場合、従来のようにカートリッジタンクTを押圧するケース9(図7)をグリスポンプ1に付けなくても、カートリッジタンクTをねじ込むだけで装着することができ、そのため、取付けが極めて容易に行なわれる。 【0016】このようにカートリッジタンクTが装着されたグリスポンプ1を作動させるときは、ポンプ部4を駆動してグリス給油口5からのグリスを吐出する。カートリッジタンクTにおいては、グリスが消費されていくが、消費の際の吸引力によってフォロー体15が容器本体10内にグリスを封入しながら容器本体10内を取付口部11側に向けて摺動していく。この場合、フォロー体15は容器本体10を摺動して容器本体10にガイドされるので、従来のジャバラ式のタンクのようにタンク自身を潰していくタイプのものに比較して抵抗が少なく、そのため、グリスの供給機能を低下させる事態が防止され、円滑にグリスの消費が行なわれていく。また、フォロー体15が容器本体10内にグリスを封入しながら容器本体10内を取付口部11側に向けて摺動していくので、グリス内部、特に、グリス上面とフォロー体15との間に空気溜ができることがなく、そのため、グリスが残ってしまうという事態が抑制され、無駄が防止される。また、この場合、フォロー体15の外周に形成した溝18に容器本体10とのシールを行なうシールリング19を嵌着しているので、容器本体10とのシールが確実になる。しかも、溝18を複数設けて各溝18にシールリング19を嵌着しているので、シールリング19が多条になり、より一層容器本体10とのシールが確実になる。 【0017】カートリッジタンクTのグリスがなくなったならば、別の新たなカートリッジタンクTに交換する。この際には、カートリッジタンクTの取付口部11のネジを緩めてグリスポンプ1のグリス給油口5から外し、新たなカートリッジタンクTを上記と同様に装着すれば良い。この場合にも、カートリッジタンクTの取付口部11を回転させる簡単な操作で交換できるので、交換作業性が極めて良いものになる。また、グリスポンプ1においては、例えば、グリスの使用頻度が多いために容量の大きいカートリッジタンクTを設けたい場合があるが、その場合には、容量の大きいカートリッジタンクTを選択してこれを上記と同様に装着する。この場合、従来においてはグリスポンプ1のケース9の大きさが一義的に定まっていて容量の異なるカートリッジタンクTを装着できないことがあったが、実施の形態では、グリスポンプ1側のケース9を廃止して、カートリッジタンクT自らグリスの供給作用を持つことができるようにし、しかも、容量が大きくなってもグリスの供給機能が損なわれないので、容量の変更に容易に対応できるようになる。 【0018】次に、本発明の別の実施の形態に係るグリス用カートリッジタンクについて説明する。図5及び図6に示すように、この別の実施の形態に係るグリス用カートリッジタンクTは、上記と同様のグリスポンプ1に取付けられる。このグリス用カートリッジタンクTは、グリスポンプ1のグリス給油口5に着脱可能に取付けられる取付口部11を有しグリスが封入される容器本体10を備えている。容器本体10は、透明もしくは半透明の樹脂製であり、その底部を開放させた開放口12を有した円筒状に形成されている。取付口部11は、開放口12の反対側に容器本体10の軸線を軸心とする小径の円筒状に突出形成されており、その外周には、グリス給油口5の雌ネジ5aに螺合する雄ネジ11aが形成されている。そして、この取付口部11の雄ネジ11aをグリスポンプ1のグリス給油口5の雌ネジ5aに螺合することによりグリス用カートリッジタンクTはグリスポンプ1に取付けられる。また、開放口12の外側には後述の押え体40が係止される係止部14が形成されている。この係止部14は、開放口12の外側の180度対称位置に一体に突設される一対の突条で形成されている。 【0019】容器本体10には、その開放口12から挿入され外側から押圧されて容器本体10内を摺動して内部のグリスを取付口部11側に押圧するフォロー体15が設けられている。16はフォロー体15の外側に配設されフォロー体15を押圧するコイルスプリングである。フォロー体15は、コイルスプリング16が挿入される凹部17を有したカップ状に形成されている。このフォロー体15の外周には複数(実施の形態では2つ)の溝18が形成されており、各溝18にシールリング19が嵌着されている。40は容器本体10の係止部14に係止されてコイルスプリング16を押える押え体である。この押え体40は、容器本体10の開放口12に架設される金属製板状体で構成され、この板状体の両端には、内側に折曲形成され係止部14の一対の突条に夫々係止するフック部41が形成されている。また、容器本体10としては、その取付口部11のネジ径が同じ種々の容量のものを数種類作成しておく。例えば、その容量が、400ml,700ml,1000ml,1300mlの4種類作成しておく。このグリス用カートリッジタンクTの製造方法は、上記と同様である。 【0020】このグリス用カートリッジタンクTを、グリスポンプ1に取付けるときは、図6に示すように、先ず、グリスポンプ1のグリス給油口5にカートリッジタンクTの取付口部11をねじ込んで装着する。次に、コイルスプリング16をフォロー体15の凹部17に挿入し、押え体40をそのフック部41が係止部14のないところを通過可能な位置に位置させてコイルスプリング16上に載置し、押え体40を押圧してコイルスプリング16を縮小させ、回転させてフック部41を係止部14に係止する。これにより、カートリッジタンクTの装着が終わる。この場合、従来のようにカートリッジタンクTを押圧するケース9(図7)をグリスポンプ1に付けなくても、カートリッジタンクTをねじ込むだけで装着することができ、そのため、取付けが極めて容易に行なわれる。また、押え体40のフック部41を係止部14に夫々係止するので、簡易な構造でコイルスプリング16を押えることができ、取付の操作性が向上させられ、コストダウンも図られる。 【0021】このようにカートリッジタンクTが装着されたグリスポンプ1を作動させるときは、ポンプ部4を駆動してグリス給油口5からのグリスを吐出する。カートリッジタンクTにおいては、コイルスプリング16で常時フォロー体15が押圧されており、この押圧により、グリスがグリス給油口5側に押圧されるようになる。この場合、フォロー体15で直接グリスを押圧し、しかも、フォロー体15は容器本体10をグリスの消費に伴って摺動して容器本体10にガイドされるので、従来のジャバラ式のタンクのようにタンク自身を潰していくタイプのものに比較して押圧抵抗が少なく、そのため、グリスの押し出し供給機能を低下させる事態が防止され、円滑にグリスを押し出すことができ、グリスが残ってしまうという事態が抑制され、無駄が防止される。また、この場合、フォロー体15の外周に形成した溝18に容器本体10とのシールを行なうシールリング19を嵌着しているので、容器本体10とのシールが確実になり、押圧機能がより一層確実に確保される。しかも、溝18を複数設けて各溝18にシールリング19を嵌着しているので、シールリング19が多条になり、より一層容器本体10とのシールが確実になる。更に、コイルスプリング16はフォロー体15の凹部17に挿入されているので、コイルスプリング16の左右への撓みが凹部17の壁部で押えられ、コイルスプリング16の押圧機能がより一層確実に確保される。更にまた、係止部14を一対の突条で形成し、押え体40を突条に夫々係止するフック部41を備えて構成したので、簡易な構造でコイルスプリング16を押えることができ、取付の操作性が向上させられ、コストダウンも図られる。 【0022】カートリッジタンクTのグリスがなくなったならば、別の新たなカートリッジタンクTに交換する。この際には、カートリッジタンクTの取付口部11のネジを緩めてグリスポンプ1のグリス給油口5から外し、新たなカートリッジタンクTを上記と同様に装着すれば良い。この場合にも、カートリッジタンクTの取付口部11を回転させる簡単な操作で交換できるので、交換作業性が極めて良いものになる。また、グリスポンプ1においては、例えば、グリスの使用頻度が多いために容量の大きいカートリッジタンクTを設けたい場合があるが、その場合には、容量の大きいカートリッジタンクTを選択してこれを上記と同様に装着する。この場合、従来においてはグリスポンプ1のケース9の大きさが一義的に定まっていて容量の異なるカートリッジタンクTを装着できないことがあったが、実施の形態では、グリスポンプ1側のケース9を廃止して、カートリッジタンクT自らグリスの押圧作用を持つことができるようにし、しかも、容量が大きくなってもグリスの押し出し機能が損なわれないので、容量の変更に容易に対応できるようになる。 【0023】なお、上記実施の形態において、グリスポンプ1は手動,自動を問わずどのようなタイプのポンプであっても良い。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のグリス用カートリッジタンク及びその製造方法によれば、フォロー体を容器本体内にグリスを封入しながら容器本体内を取付口部側に向けて摺動させるので、従来のグリスポンプ側のケースを廃止して、グリスの供給機能を損なうことがないようにして種々の容量のものを作成できるようになり、容量変更に容易に対応でき、汎用性を増すことができるという効果がある。即ち、容器本体の取付口部を同じにした種々の容量のものを数種類作成しておけば、所望の容量のカートリッジタンクを選択してこれを装着するだけで容易に容量の変更に対応させることができるようになる。また、フォロー体は容器本体を摺動して容器本体にガイドされるので、従来のジャバラ式のタンクのようにタンク自身を潰していくタイプのものに比較して抵抗が少なく、そのため、グリスの供給機能を低下させる事態が防止され、円滑にグリスの消費を行なわせることができる。また、フォロー体が容器本体内にグリスを封入しながら容器本体内を取付口部側に向けて摺動していくので、グリス内部に空気溜ができることがなく、そのため、グリスが残ってしまうという事態が抑制され、無駄を防止することができる。 【0025】そして、フォロー体の外周に形成した溝に容器本体とのシールを行なうシールリングを嵌着した場合には、容器本体とのシールが確実になり、押圧機能をより一層確実に確保することができる。特に、溝を複数設けて各溝にシールリングを嵌着したので、シールリングが多条になることから、より一層容器本体とのシールを確実にすることができる。また、フォロー体を凹部を有したカップ状に形成した場合には、フォロー体を押圧するコイルスプリングを挿入することができ、コイルスプリングの左右への撓みを凹部の壁部で押えることができるので、コイルスプリングの押圧機能を確実に確保することができる。更に、容器本体の開放口を覆う蓋を設けた場合には、容器本体内部にごみが入り込む事態を防止することができる。 【0026】また、本発明のグリス用カートリッジタンクの製造方法によれば、底部を有した状態の容器本体の一次製品を中空成形し、その後、一次製品の底部を切断して容器本体を形成するとともに、切断した底部をフォロー体として用いる構成としたので、容器本体とフォロー体とを同時に成形でき、別々に成形する場合に比較して、型も1つで良いことから、成形工数が減り成形が容易になり、製造効率を大幅に向上させることができる。また、一次製品を切断するだけで容器本体とフォロー体とを作成することができ、この点でも、製造効率の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591231926 【氏名又は名称】リューベ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月20日(1999.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093148 【弁理士】 【氏名又は名称】丸岡 裕作
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| 【公開番号】 |
特開2001−173887(P2001−173887A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−360236 |
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