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【発明の名称】 大型回転機用オイルフラッシング装置の組立て方法および装置
【発明者】 【氏名】森 厚

【氏名】中原 政幸

【要約】 【課題】蒸気タービンや発電機等の大型回転機のオイルフラッシング装置において、迅速且つ容易にそれを組立てることができる方法及びその装置の提供。

【解決手段】容量の異なる複数組のポンプブロックと、オイルストレーナブロックと、形状および長さの異なる仮配管ブロックとを用意し、各々の大型回転機の軸受潤滑油の配管系に応じて、各ブロックから最適なものを選択して、その配管系に接続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 夫々、オイルフラッシング用仮設ポンプ1a,1b,1cの出入口に、制御弁2および接続配管3並びに圧力検出装置4が取付られて可動自在なコンパクトに予め一体に組立てられた容量の異なる複数組のポンプブロック5a,5b,5cと、夫々、一以上のストレーナ6の出入口に、制御弁7および圧力計8ならびにそれらを接続する配管9が取付られて可動自在なコンパクトに予め一体に組立てられた容量の異なる複数組のオイルストレーナブロック10a,10b,10cと、夫々各種長さで、その軸線が、直線、L型、S型その他の二次元以上に曲折された多数の仮配管ブロック11a,11b,11cと、を用意し、夫々の大型回転機の軸受潤滑油配管系に応じて、夫々複数組のポンプブロック5a,5b,5cおよびオイルストレーナブロック10a,10b,10c、仮配管ブロック11a,11b,11cから最適なものを選択して、その配管系に接続することとした大型回転機用オイルフラッシング装置の組立て方法。
【請求項2】 請求項1において、大型回転機の軸受潤滑油配管系の少なくともフラッシング必要オイル容量、配管諸元を、計算機に入力し、それに基づき、夫々複数組のポンプブロック5a,5b,5cおよびオイルストレーナブロック10a,10b,10c、仮配管ブロック11a,11b,11cから最適なものを選択する共に、その仮設配管接続経路を演算し、その計算機の出力に従って、ポンプブロックおよびオイルストレーナブロック、仮配管ブロックをその配管系に接続することとした大型回転機用オイルフラッシング装置の組立て方法。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の方法により組立てられた大型回転機用オイルフラッシング装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型回転機の軸受潤滑油配管系における、仮設オイルフラッシング装置の組立て方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントや原子力発電プラントの大型タービンや発電機等の大型回転機の軸受に連通される潤滑油系配管は、その配管及び付属設備を完成したときに、配管系内部を入念に油洗浄する必要がある。そこで従来から配管にオイルフラッシングを行っている。このフラッシングをする油配管には、高速でオイルを流通し、確実にスラッジ等の有害物質を補足する必要がある。大型回転機や発電機等では通常10,000(l/min )をこえる大量のフラッシングオイルを流す必要があり、そのために仮設のポンプや大型ストレーナシステム及び仮配管が必要となる。従来、仮設のオイルポンプ及びステレーナは汎用化されているが、それらを接続する仮配管や、さらにそれらに接続される各種機器は、そのつど製作してた。その理由は、プラント毎に発電所の機器配置構造が異なるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のオイルフラッシング装置は、仮設配管や弁等の仮部品をプラント毎に製作するため、多大な労力と時間と費用を要し無駄が多かった。そこで本発明は、特に配管の面倒なポンプ近傍の部品および、オイルストレーナ周辺部品を、各容量ごとに一体にブロック化しておき、迅速かつ無駄なくオイルフラッシング装置を組立て得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、夫々、オイルフラッシング用仮設ポンプ1a,1b,1cの出入口に、制御弁2および接続配管3並びに圧力検出装置4が取付られて可動自在なコンパクトに予め一体に組立てられた容量の異なる複数組のポンプブロック5a,5b,5cと、夫々、一以上のストレーナ6の出入口に、制御弁7および圧力計8ならびにそれらを接続する配管9が取付られて可動自在なコンパクトに予め一体に組立てられた容量の異なる複数組のオイルストレーナブロック10a,10b,10cと、夫々各種長さで、その軸線が、直線、L型、S型その他の二次元以上に曲折された多数の仮配管ブロック11a,11b,11cと、を用意し、夫々の大型回転機の軸受潤滑油配管系に応じて、夫々複数組のポンプブロック5a,5b,5cおよびオイルストレーナブロック10a,10b,10c、仮配管ブロック11a,11b,11cから最適なものを選択して、その配管系に接続することとした大型回転機用オイルフラッシング装置の組立て方法である。
【0005】請求項2に記載の本発明は、請求項1において、大型回転機の軸受潤滑油配管系の少なくともフラッシング必要オイル容量、配管諸元を、計算機に入力し、それに基づき、夫々複数組のポンプブロック5a,5b,5cおよびオイルストレーナブロック10a,10b,10c、仮配管ブロック11a,11b,11cから最適なものを選択する共に、その仮設配管接続経路を演算し、その計算機の出力に従って、ポンプブロックおよびオイルストレーナブロック、仮配管ブロックをその配管系に接続することとした大型回転機用オイルフラッシング装置の組立て方法である。請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の方法により組立てられた大型回転機用オイルフラッシング装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。図1は本発明のオイルフラッシング装置の全体的説明図であり、図2は夫々容量の異なる仮設ポンプを有する複数組のポンプブロックを示し、図3は同様に容量の異なる複数組のオイルストレーナブロックを示す。また、図4は各種仮配管ブロックを示す。図2に示すポンプブロックは、夫々(a)〜(c)の順に容量が大きくなるオイルフラッシング用仮設ポンプ1a,1b,1cの入口側及び出口側に制御弁2が接続配管3を介して配置されると共に、それらに圧力検出装置4が設けられている。そして、各ブロックの出入口配管の端に接続用フランジ17が設けられ、それら全体が可動自在なベース18上に設置され、一体に組立てられている。
【0007】また図3に示す(a)〜(c)は、夫々の順に容量の大きなオイルストレーナブロック10a,10b,10cであり、夫々複数のストレーナ6が配管9により並列配置されている。即ち、各ブロック(a),(b),(c)は夫々ストレーナ6の並列される数が順に多くなっている。そして各ブロックの出入口に圧力計8が取付けられると共に、そのブロックの出入口配管の端に接続用フランジ17が突設されている。次に、図4は多数の仮配管ブロック11a,11b,11cの一例であり、(a)の仮配管ブロック11aは軸線が直線状であって、夫々、長さの異なるもののブロック体であり、(b)の仮配管ブロック11bは軸線がL型で且つその長さが異なるもののブロック体である。また、(c)の仮配管ブロック11cは逆S字状に形成され、夫々の長さが異なるものである。更には、その他二次元以上に曲折された多数の仮配管ブロックが用意される。このように用意された各種のポンプブロックとオイルストレーナブロックと仮配管ブロックの各諸元が計算機の入力装置に予め入力される。
【0008】次に、目的とする大型回転機の軸受潤滑油配管系において、その位置やフラッシング必要オイル容量、その他が計算機に入力される。そして計算機に演算させ、それらの入力諸元値に応じて、夫々複数組のポンプブロック5a,5b,5c及びオイルストレーナブロック10a,10b,10c並びに仮配管ブロック11a,11b,11cから最適なものが選択されると共に、その仮設配管接続経路が出力される。そしてその計算機の出力に従って、選択されたポンプブロック及びストレーナブロック並びに仮配管ブロックをその配管系に接続し、大型回転機用オイルフラッシング装置を図1の如く組立てる。この例では、中間容量のポンプブロック5bとオイルストレーナブロック10bとが選択されると共に、それら及びオイルタンク16との間を接続する特定の形状の仮配管ブロックが選択され且つ、それらの配置位置が決定される。そして、それらとオイルポンプ12及びオイル冷却器13とを接続し、全体を軸受配管15に連通する。そして、夫々のオイルポンプ12及びオイルフラッシング用仮設ポンプ1bを駆動し、軸受配管15より図示しない大型回転機器の軸受潤滑油配管系に高速のオイルを大量に流通させる。そして、オイル中に含まれた各種スラッジをストレーナ6により補足し、各軸受潤滑油配管内を洗浄するものである。
【0009】
【発明の作用・効果】請求項1に記載の本発明は、夫々容量の異なる複数組のポンプブロックとオイルストレーナブロックと仮配管ブロックとを用意し、それらの中から夫々最適なものを選択して、大型回転機の軸受潤滑油配管系に接続するようにしたから、装置の組立てを極めて容易迅速に行うことができる。請求項2に記載の本発明は、その選択にあたって、少なくとも大型回転機の軸受潤滑油配管系のフラッシング必要オイル容量、配管諸元を計算機に入力し、各ブロックの選択及び仮設配管接続経路を演算し、その出力に従ってオイルフラッシング装置を組立てるものであるから、より迅速に且つ的確にオイルフラッシング装置の組立てができる。請求項3に記載の本発明によれば、オイルフラッシング装置として最適なものを迅速に提供することができる。
【出願人】 【識別番号】390014568
【氏名又は名称】東芝プラント建設株式会社
【出願日】 平成11年8月25日(1999.8.25)
【代理人】 【識別番号】100082843
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 卓美
【公開番号】 特開2001−65788(P2001−65788A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−238896