| 【発明の名称】 |
エンジンのマウント装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】胡子 英策
【氏名】出口 博明
【氏名】宮腰 勝信
【氏名】半田 友久
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| 【要約】 |
【課題】エンジンの車載状態まで勘案して、エンジンの搭載性とエンジンマウント部分のコンパクト化を図る。
【解決手段】金属製カバー10は、上下方向に所定幅を持って延びる前面壁部11と、この前面壁部11の周辺縁11aから曲折された側壁部12とを有する。金属製カバー10の幅方向の一方側の側壁部12上方には、前面壁部11から前方に及び側壁部12から側方に突出する突出部13が形成され、この突出部13にはクランク軸1の軸心を通る垂線L1線に対して略直角な突出面13aが形成されている。突出部13は、エンジンを締結するボルト14若しくはボルト14の締結孔15を有するエンジンマウントブラケット40を形成してエンジンをスラントさせて車体に支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下方向に所定幅を持って延びる前面壁部と該前面壁部の周辺縁から曲折された側壁部とを有する断面コの字状の金属製カバーをエンジン本体に締結して、クランク軸の回転をカム軸に伝動する伝動部材を収納するケースを形成したエンジンにおいて、車両に搭載されるエンジン位置でのエンジン前面側から見た状態において、前記金属製カバーの幅方向の一方側の側壁部上方に、前記前面壁部から前方に及び側壁部から側方に突出して、クランク軸の軸心を通る垂線に対して略直角な突出面を有する突出部を形成し、該突出部に弾性体を有するエンジンマウント本体を締結する螺合部材若しくは螺合部材の締結孔を設け、該突出面が該クランク軸の軸心を通る垂線上に位置するようにエンジンをスラントさせて支持することを特徴とするエンジンのマウント装置。 【請求項2】 前記突出部を挟んで上下少なくとも一方が、側壁部に沿った位置に、前記前面壁部から前方に突出するエンジン本体への締結用ボス部を複数形成し、これら締結用ボス部と突出部とを接続したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのマウント装置。 【請求項3】 前記金属製カバーの複数の締結用ボス部とそれぞれ同心上となるエンジン本体の前面壁部の各締結ボス部の間に、カム軸側への圧送オイルの供給制御を行う制御弁の収納部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのマウント装置。 【請求項4】 前記金属製カバーの前面壁部の中央部分から突出部に連なって前方に突出する補強リブを形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのマウント装置。 【請求項5】 前記制御弁は可変バルブタイミング機構を作動させるためのオイル制御弁であって、該オイル制御弁の軸線を水平方向とし、該オイル制御弁の収納部が前記エンジン本体の前面壁部の締結ボス部間に加えてエンジン後方に位置するエンジン本体の、マニホールドとの締結面のフランジ部に連なることを特徴とする請求項3に記載のエンジンのマウント装置。 【請求項6】 前記金属製カバーの前記突出部近傍の側壁部に沿った位置に設けられた複数の締結ボス部のさらに外側方に補機取付用ボス部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のエンジンのマウント装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのマウント装置に関し、特にカム軸を駆動する伝動部材のケースにエンジンマウント本体を締結するための突出部を形成したエンジンのマウント装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のエンジンのマウント装置として、例えば、特開平10−47157号公報には、カム軸を駆動するチェーンケースにエンジンマウントブラケットを一体形成した構造が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術では、エンジンマウントブラケット全体がチェーンケースの前面壁部から前方に突出させた構造のために、エンジンマウントブラケットの剛性確保の面で、チェーンケースの大型化、重量増大を招き、エンジンマウント部分の小型化ができないという欠点がある。 【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、エンジンの車載状態まで勘案して、エンジンの搭載性とエンジンマウント部分のコンパクト化が図れるエンジンのマウント装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明のエンジンのマウント装置は、以下の構成を備える。即ち、上下方向に所定幅を持って延びる前面壁部と該前面壁部の周辺縁から曲折された側壁部とを有する断面コの字状の金属製カバーをエンジン本体に締結して、クランク軸の回転をカム軸に伝動する伝動部材を収納するケースを形成したエンジンにおいて、車両に搭載されるエンジン位置でのエンジン前面側から見た状態において、前記金属製カバーの幅方向の一方側の側壁部上方に、前記前面壁部から前方に及び側壁部から側方に突出して、クランク軸の軸心を通る垂線に対して略直角な突出面を有する突出部を形成し、該突出部に弾性体を有するエンジンマウント本体を締結する螺合部材若しくは螺合部材の締結孔を設け、該突出面が該クランク軸の軸心を通る垂線上に位置するようにエンジンをスラントさせて支持する。 【0006】また、好ましくは、前記突出部を挟んで上下少なくとも一方が、側壁部に沿った位置に、前記前面壁部から前方に突出するエンジン本体への締結用ボス部を複数形成し、これら締結用ボス部と突出部とを接続した。 【0007】また、好ましくは、前記金属製カバーの複数の締結用ボス部とそれぞれ同心上となるエンジン本体の前面壁部の各締結ボス部の間に、カム軸側への圧送オイルの供給制御を行う制御弁の収納部を設けた。 【0008】また、好ましくは、前記金属製カバーの前面壁部の中央部分から突出部に連なって前方に突出する補強リブを形成した。 【0009】また、好ましくは、前記制御弁は可変バルブタイミング機構を作動させるためのオイル制御弁であって、該オイル制御弁の軸線を水平方向とし、該オイル制御弁の収納部が前記エンジン本体の前面壁部の締結ボス部間に加えてエンジン後方に位置するエンジン本体の、マニホールドとの締結面のフランジ部に連なる。 【0010】また、好ましくは、前記金属製カバーの前記突出部近傍の側壁部に沿った位置に設けられた複数の締結ボス部のさらに外側方に補機取付用ボス部を設けた。 【0011】 【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によれば、車両に搭載されるエンジン位置でのエンジン前面側から見た状態において、金属製カバーの幅方向の一方側の側壁部上方に、前面壁部から前方に及び側壁部から側方に突出して、クランク軸の軸心を通る垂線に対して略直角な突出面を有する突出部を形成し、突出部に弾性体を有するエンジンマウント本体を締結する螺合部材若しくは螺合部材の締結孔を設け、突出面がクランク軸の軸心を通る垂線上に位置するようにエンジンをスラントさせて支持することにより、エンジンのスラント支持を有効利用して、カム軸を駆動する伝動部材の収納ケースにおいて高い剛性を有する部位にエンジンマウントブラケットを設けることができ、かつエンジン重心の上方近傍にエンジンマウントブラケットを配置することができ、エンジンマウントのコンパクト化とエンジン支持性能の向上を図ることができる。 【0012】請求項2の発明によれば、突出部を挟んで上下少なくとも一方が、側壁部に沿った位置に、前面壁部から前方に突出するエンジン本体への締結用ボス部を複数形成し、これら締結用ボス部と突出部とを接続したことにより、突出部の剛性を高めることができる。 【0013】請求項3の発明によれば、金属製カバーの複数の締結用ボス部とそれぞれ同心上となるエンジン本体の前面壁部の各締結ボス部の間に、カム軸側への圧送オイルの供給制御を行う制御弁の収納部を設けたことにより、制御弁の収納性及びエンジンマウントブラケット周辺の全体剛性を高めることができ、制御弁を含めたエンジンのコンパクト化とエンジン支持性能の向上を図ることができる。 【0014】請求項4の発明によれば、金属製カバーの前面壁部の中央部分から突出部に連なって前方に突出する補強リブを形成したことにより、突出部の剛性を更に高めることができる。 【0015】請求項5の発明によれば、制御弁は可変バルブタイミング機構を作動させるためのオイル制御弁であって、オイル制御弁の軸線を水平方向とし、オイル制御弁の収納部が前記エンジン本体の前面壁部の締結ボス部間に加えてエンジン後方に位置するエンジン本体の、マニホールドとの締結面のフランジ部に連なることにより、エンジン本体の前面壁部とケースとの間の取付剛性を、オイル制御弁の収納部への取り付けを有効利用して高く設定でき、エンジンマウント全体の剛性を向上できる。 【0016】請求項6の発明によれば、金属製カバーの突出部近傍の側壁部に沿った位置に設けられた複数の締結ボス部のさらに外側方に補機取付用ボス部を設けたことにより、補機取付用のブラケットが不要となり、補機取付部の構成を簡略化できると共に、エンジンの軽量化が図れる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。 【0018】図1は、本発明に係る実施形態のエンジンのマウント装置を含むエンジンのチェーンカバーの外観図である。図2は、図1のX方向から見た図である。図3は、図1のY方向から見た図である。図4は、図1の詳細図である。 【0019】図1乃至図4に示すように、本実施形態のエンジンのマウント装置は、クランク軸1の駆動力を不図示の各カム軸に伝達するチェーン4及び各カム軸と同軸上のスプロケット5、6を収納する金属製カバー10をエンジン本体であるシリンダブロック2とシリンダヘッド3とに締結してチェーンケースを形成している。、金属製カバー10は、上下方向に所定幅を持って延びる前面壁部11と、この前面壁部11の周辺縁11aから曲折された側壁部12とを有する。 【0020】金属製カバー10の幅方向の一方側の側壁部12上方には、前面壁部11から前方に及び側壁部12から側方に突出する突出部13が形成され、この突出部13にはクランク軸1の軸心及びエンジンの重心近傍を通る垂線L1線に対して略直角な突出面13aが形成されている。 【0021】突出部13は、弾性体を有するエンジンマウントと締結するボルト14若しくはボルト14の締結孔15が設けられて、金属製カバー10と一体形成の突出部13、ボルト14若しくは締結孔15により、エンジンマウントブラケット40を形成する。そして、このエンジンマウントブラケット40を介してクランク軸1が不図示の車軸の方向に延びる、いわゆる横置搭載型エンジンを車体に支持することにより、エンジン頭部が約12°だけ車体前方側にスラントして搭載される。 【0022】これにより、チェーンケース(金属製カバー10)の剛性が高い部位にエンジンマウントブラケット40を設けてエンジンをスラント支持でき、エンジンマウント部位のコンパクト化が図ることができる。また、クランク軸1の軸心及びエンジンの重心近傍を通る垂線L1線上に突出面13aを位置させてエンジンを支持するのでエンジン振動を効果的に抑えることができる。 【0023】突出部13を挟んで上下方向の側壁部12に沿った位置には、前面壁部11から前方に突出するエンジン本体(シリンダブロック2及びシリンダヘッド3)への締結用ボス部16が複数形成され、これら締結用ボス部16と突出部13の略中央部分とが連結されて剛性を高めている。 【0024】金属製カバー10の前面壁部11には、その中央部分のシリンダヘッド3への中央部締結用ボス16a部分から突出部13に連なって前方に突出する補強リブ18が形成されている。 【0025】金属製カバー10の前面壁部11に設けられた複数の締結ボス部16のさらに外側方には延設部17が形成され、この延設部17には補機取付用ボス部19が設けられている。補機30は、例えばオルタネータであり、補機取付用ボス部19とシリンダブロック2側のボス部とに取り付られる。 【0026】このように、前面壁部11と側壁部12の曲折部分に突出部13を設けたことで剛性が高い部分でエンジン及び補機を支持でき、特に補機取付用のブラケット等が不要となる。 【0027】また、複数の締結用ボス部16に対応して同心上に設けられたエンジン本体側のシリンダブロック2及びシリンダヘッド3の前面壁部の各締結ボス部26a,26bの間に、カム軸側への圧送オイルの供給制御を行う可変バルブタイミング機構を作動させるためのオイル制御弁20の収納部21が設けられている。 【0028】オイル制御弁20の軸線L2を水平方向として、オイル制御弁20の収納部21はシリンダヘッド3の前面壁部の締結ボス部26bが配置される剛性が高い部位に加えてエンジン後方側に位置するシリンダヘッド3の、吸気マニホールド22との締結面22aのフランジ部23に連なるように形成されている。 【0029】これにより、シリンダヘッド3の前面壁部とチェーンケースとの間の取付剛性を、オイル制御弁20の収納部21への取付を有効利用して高く設定でき、エンジンマウントブラケット40部分全体の剛性を向上できる。 【0030】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003137 【氏名又は名称】マツダ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月19日(1999.10.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076428 【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 康徳 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−116184(P2001−116184A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−297097 |
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