| 【発明の名称】 |
保温筒の製造方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】別府 明人
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| 【要約】 |
【課題】保護シートを巻ほどく時の伸び及びその収縮の問題を解消すると共に、かつ保温材、保護シート、剥離紙それぞれの熱膨張率の違いに基づく形状の不安定を解決でき、その結果、品質の向上が図れる保温筒の製造方法及びその装置を提供する。
【解決手段】管を覆う筒状の保温材11と、片面に接着面12を有し接着面12を介して保温材11の外周面に巻き付け、貼着され、かつ巻き付け端部13に接着面12を介して貼着された剥離紙14を備えた剥離紙付き保護シート15とを有する保温筒の製造方法において、筒状の保温材11及び帯状の剥離紙付き保護シート15を別々に製作し、保温材11の外周面に剥離紙付き保護シート15を巻き付け、貼着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 管を覆う筒状の保温材と、片面に接着面を有し該接着面を介して前記保温材の外周面に巻き付け、貼着され、かつ巻き付け端部に前記接着面を介して貼着された剥離紙を備えた剥離紙付き保護シートとを有する保温筒の製造方法において、前記筒状の保温材及び帯状の前記剥離紙付き保護シートを別々に製作し、前記保温材の外周面に前記剥離紙付き保護シートを巻き付け、貼着することを特徴とする保温筒の製造方法。 【請求項2】 請求項1記載の保温筒の製造方法において、前記保温材を前記剥離紙付き保護シートの前記接着面上に転動させることを特徴とする保温筒の製造方法。 【請求項3】 請求項2記載の保温筒の製造方法において、前記保温材は前記剥離紙付き保護シートの上に配置することを特徴とする保温筒の製造方法。 【請求項4】 管を覆う筒状の保温材と、片面に接着面を有し該接着面を介して前記保温材の外周面に巻き付け、貼着され、かつ巻き付け端部に前記接着面を介して貼着された剥離紙を備えた剥離紙付き保護シートとを有する保温筒の製造装置において、予め製作された帯状の前記剥離紙付き保護シートの接着面上に、筒状の前記保温材を転動させる保温材転動手段を備えたことを特徴とする保温筒の製造装置。 【請求項5】 請求項4記載の保温筒の製造装置において、前記保温材に前記剥離紙付き保護シートが巻き付けられ、貼着された保温筒素材を固定する固定手段と、該固定手段によって固定された前記保温筒素材の両端部を切断する端部切断手段を備えていることを特徴とする保温筒の製造装置。 【請求項6】 請求項4又は5記載の保温筒の製造装置において、前記剥離紙付き保護シートを製作する剥離紙付き保護シート形成手段を一体的に備えたことを特徴とする保温筒の製造装置。 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の保温筒の製造装置において、前記剥離紙付き保護シートの非接着面はメッシュ状の当接面に吸引手段により吸着されて当接することを特徴とする保温筒の製造装置。 【請求項8】 請求項4〜7のいずれか1項に記載の保温筒の製造装置において、前記保温材転動手段は、前記剥離紙付き保護シート面に対して平行で、かつ前記保温材の外周面に当接する無端ベルトを備えたベルトコンベアを有し、前記無端ベルトの送り速度と前記ベルトコンベアの前記剥離紙付き保護シート面に平行な移動速度とを同一としたことを特徴とする保温筒の製造装置。 【請求項9】 請求項8記載の保温筒の製造装置において、前記無端ベルトと前記剥離紙付き保護シート間の間隔を調整可能とすることを特徴とする保温筒の製造装置。 【請求項10】 請求項8又は9記載の保温筒の製造装置において、前記ベルトコンベアは前記剥離紙付き保護シートの上方に配置されていることを特徴とする保温筒の製造装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水道管やガス管等の断熱を図るために使用する保温筒の製造方法及びその装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、水道管やガス管等の断熱を図るために保温筒が使用されている。保温筒の製造方法として、まず、ポリエチレン発泡シートからなる帯状に製造された保温材の片面に、保温材の幅より少し大きい幅を有し、片面に接着層を備えたビニールテープ状の保護シートを該接着層を介して接着し、保護シートの保温材との非接着部分に接着層を介して帯状の剥離紙を取付けた帯状の保温素材シートを製作する。次いで、この保温素材シートを筒状成形具の内面形状に沿って漸次湾曲させて筒状に成形すると共に、保温材の当接端部を互いに突き合わせて加熱装置によって加熱して溶着することによって保温筒を製造している。保温筒が適用される管の直径は8〜200mm程度であり、保温材の厚さは2〜10mm程度、保護シートの厚さは20〜50μm程度、剥離紙の厚さは10〜50μm程度である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の保温筒の製造方法においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。保護シートの表面には接着層が設けられ、かつ保護シートはコイル状に巻付けらた保護シート材を巻戻しながら帯状の保温材との貼り付けを行うため、保護シートを巻き戻す時、保護シートが伸びた状態で保温材に貼り付けられ、この結果、保護シートの収縮時に変形を生じ、このため保温素材シートの形状が安定しないという問題があった。さらに、保護シートを貼り付けた保温素材シートを加熱しながら筒状に成形するので、保温材、保護シート、剥離紙それぞれの熱膨張率の違いにより、保温筒の仕上がり形状が安定せず、そのため品質が劣るという問題もあった。 【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、保護シートを巻ほどく時の伸び及びその収縮の問題を解消すると共に、かつ保温材、保護シート、剥離紙それぞれの熱膨張率の違いに基づく形状の不安定を解決でき、その結果、品質の向上が図れる保温筒の製造方法及びその装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に係る保温筒の製造方法は、管を覆う筒状の保温材と、片面に接着面を有し該接着面を介して保温材の外周面に巻き付け、貼着され、かつ巻き付け端部に接着面を介して貼着された剥離紙を備えた剥離紙付き保護シートとを有する保温筒の製造方法において、筒状の保温材及び帯状の剥離紙付き保護シートを別々に製作し、保温材の外周面に剥離紙付き保護シートを巻き付け、貼着するように構成している。これによって、筒状の保温材に保護シートを巻き付け、貼着するので、従来のように、必要長さの帯状の保護シートに巻ほどく時、保護シートが伸び、この保護シートが伸びた状態で保温材との貼り付けを行う必要が無くなり、かつ、保温材を加熱しながら筒状に成形する必要も無くなる。 【0006】本発明に係る保温筒の製造方法において、保温材を剥離紙付き保護シートの接着面上に転動させることもできる。これによって、転動により保温材の外周面に剥離紙付き保護シートを変形させること無く、巻き付け、貼着することができる。本発明に係る保温筒の製造方法において、保温材は剥離紙付き保護シートの上に配置することもできる。これによって、保温材は重力によって保護シートの上に当接できる。前記目的に沿う本発明に係る保温筒の製造装置は、管を覆う筒状の保温材と、片面に接着面を有し接着面を介して保温材の外周面に巻き付け、貼着され、かつ巻き付け端部に接着面を介して貼着された剥離紙を備えた剥離紙付き保護シートとを有する保温筒の製造装置において、予め製作された帯状の剥離紙付き保護シートの接着面上に、筒状の保温材を転動させる保温材転動手段を備えた構成としている。これによって、保温材の外周面に剥離紙付き保護シートを変形させること無く、巻き付け、貼着することができる。 【0007】本発明に係る保温筒の製造装置において、保温材に剥離紙付き保護シートが巻き付けられ、貼着された保温筒素材を固定する固定手段と、固定手段によって固定された保温筒素材の両端部を切断する端部切断手段を備えることもできる。これによって、保温筒の端面の品質を向上させることができる。本発明に係る保温筒の製造装置において、剥離紙付き保護シートを製作する剥離紙付き保護シート形成手段を一体的に備えることもできる。これによって、ハンドリング作業及びハンドリング時間を短縮することができる。本発明に係る保温筒の製造装置において、剥離紙付き保護シートの非接着面はメッシュ状の当接面に吸引手段により吸着されて当接するように構成することもできる。これによって、たとえ、非接着面が上側であっても剥離紙付き保護シートを確実に保持できる。 【0008】本発明に係る保温筒の製造装置において、保温材転動手段は、剥離紙付き保護シート面に対して平行で、かつ保温材の外周面に当接する無端ベルトを備えたベルトコンベアを有し、無端ベルトの送り速度とベルトコンベアの剥離紙付き保護シート面に平行な移動速度とを同一にすることもできる。これによって、ベルトコンベアの移動に無関係に無端ベルトと保温材の外周面との接点は一定位置に設定できる。本発明に係る保温筒の製造装置において、無端ベルトと剥離紙付き保護シート間の間隔を調整可能とすることもできる。これによって、保温材のサイズの違いに対応できる。本発明に係る保温筒の製造装置において、ベルトコンベアは剥離紙付き保護シートの上方に配置されるように構成することもできる。これによって、保温材は重力によって保護シートの上に当接できる。 【0009】 【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る保温筒の製造方法の工程図、図2は同保温筒の製造方法を適用した保温筒の製造装置の概略斜視図、図3は同保温筒の製造方法を適用した保温筒の製造装置の保温材転動部の平面図、図4は同保温筒の製造方法を適用した保温筒の製造装置の保温材転動部の正断面図、図5は同保温筒の製造方法を適用した保温筒の製造装置の保温材転動部の側断面図、図6は保温材転動手段の動作を説明する側面図、図7は保温材転動手段の要部正断面図、図8は保温筒素材の固定手段の正面図である。 【0010】図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る保温筒の製造方法によって製造された保温筒10(図1(e))は、従来の形態のものと材質や構成は基本的に同じであり、管の一例である水道管(図示せず)を覆う筒状の保温材11と、片面に接着面12を有し、接着面12を介して保温材11の外周面に巻き付け、貼着され、かつ巻き付け端部13に接着面12を介して貼着された剥離紙14を備えた剥離紙付き保護シート15とを有している。ここで図1に示す保温筒10は、両端面をカットする必要のない程度に精度良く製作されているものとする。 【0011】図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る保温筒の製造方法においては、コイル状の保護シート材16から保護シート材を巻戻し(図1(a))、必要長さの帯状の保護シート17にカットし(図1(b))、コイル状の剥離紙材18を巻戻して(図1(c))、保護シート17の巻き付け端部13に、必要長さにカットされた帯状の剥離紙14を接着面12を介して貼着して剥離紙付き保護シート15を作製する(図1(d))。その後、剥離紙付き保護シート15の巻き付け端部13とは反対側から、事前に製作しておいた筒状の保温材11を接着面12上で、巻き寿司を作る要領で転動させて保温筒10を製造する(図1(e))。 【0012】図2には、本発明の一実施の形態に係る保温筒の製造装置20を示す。図に示すように、保温筒の製造装置20は、床面21を移動可能なように下端に複数のキャスター22が取付けられた取付け架台の一例である移動架台23を備えている。平面視して矩形状の移動架台23の左端部には、コイル状の保護シート材16から保護シート材を巻戻す一対のピンチローラ24が設けられ、ピンチローラ24を通過した保護シート材の下面(非接着面)をガイドして搬送手段の一例であるベルトコンベア25の上流(テール)側に送り込む傾斜ガイド26が設けられている。移動架台23の右端部には、ベルトコンベア25の駆動プーリー27が設けられ、駆動プーリー27は減速機付きモータ等を備えたベルト駆動手段28によって駆動されるようになっている。 【0013】ベルトコンベア25の従動プーリー29は傾斜ガイド26の下方右側に設けられており、ピンチローラ24により巻戻された保護シート材は、従動プーリー29上の無端ベルト30と従動プーリー29上に設けられたガイドローラ31とによって挟まれて下流側に設けられた保護シート切断手段32に送り出されるようになっている。無端ベルト30の幅は保護シート材の幅より少し大きく設定されている。保護シート切断手段32は、保護シート材の幅方向に移動可能な円板状の回転刃33を備えており、回転刃33を回転させながら無端ベルト30の幅方向に移動させて保護シート材を所定の長さに切断して、帯状の保護シート17を製作することができる。 【0014】移動架台23の長手(左右)方向の中央部の無端ベルト30の前側上方には、コイル状の剥離紙材18を巻戻しローラ34を介して巻戻して、保護シート17の巻き付け端部13に貼着される帯状の剥離紙14を必要長さにカットする剥離紙切断手段35が設けられている。巻戻しローラ34及び剥離紙切断手段35を通過する剥離紙材18は、移動する無端ベルト30の上面と剥離紙貼着ローラ36との間に送られ、帯状の保護シート17の巻き付け端部13上に帯状の剥離紙14を挟んで貼着することができる。保護シート17の巻き付け端部13上に剥離紙14が貼着された剥離紙付き保護シート15は、無端ベルト30の移動によって、移動架台23の下流側端部の保温材転動部37に搬送される。なお、コイル状の保護シート材16とコイル状の剥離紙材18から剥離紙付き保護シート15を製作するに要する構成要素を剥離紙付き保護シート形成手段と呼び、剥離紙付き保護シート形成手段は移動架台23上に一体的に設けられている。 【0015】保温材転動部37には、図1(d)、(e)及び図5に示すように、剥離紙付き保護シート15の巻き付け端部13とは反対側で剥離紙付き保護シート15の長さ方向に直交する方向から、事前に製作しておいた筒状の保温材11を接着面12上で、巻き寿司を作る要領で転動させて保温筒素材10a(図1では保温筒10)を製造する保温材転動手段38(図4及び図6を参照)が設けられている。以下、保温材転動手段38について詳しく説明する。 【0016】図5に示すように、保温材転動手段38は、剥離紙付き保護シート15面に対して平行で、かつ筒状の保温材11の外周面39に当接する摩擦材を設けた無端ベルト40を備えたベルトコンベア41を有している。ベルトコンベア41は保温材11の転動面42に平行に、保温材11がベルトコンベア25の無端ベルト30の幅方向の両側を移動できるように、対向して配置された走行ガイド43、44にガイドされて進退可能な走行フレーム45に取付けられている(図3参照)。図2、図3及び図4に示すように、保温材転動部37において、移動架台23に固定された4つの脚部46を備えた門型フレーム47には、走行ガイド43、44を上下方向に昇降するガイド昇降手段48が設けられている。 【0017】図6には、走行フレーム45に取付けられたベルトコンベア41の無端ベルト40の動きと、転動面42上(又は剥離紙付き保護シート15上)を転動する保温材11の動きとの関係を簡略化して示す。転動面42上の保温材11の上端に当接する無端ベルト40の移動方向は矢印で示すように、前進方向とし、無端ベルト40の移動速度vは、走行フレーム45の走行速度Vと同一としている。このように構成することによって、保温材11は、転動面42上(剥離紙付き保護シート15上)を滑ることなく、転動することができ、かつ、移動開始位置Sにおける無端ベルト40と保温材11との接点pは、移動終了位置Fまで、常に同じ位置を維持することになる。 【0018】上述のことを考慮して、走行フレーム45の走行機構49について説明する。図3〜図5及び図7に示すように、走行機構49は、溝形鋼等の形鋼や鉄板等で構成された走行フレーム45の前側上面に配置された減速機付き走行モータ50と、減速機付き走行モータ50の出力軸に取付けられたチェーンスプロケット51を有している。チェーンスプロケット51に掛け渡された無端のチェーン52はチェーンスプロケット53に掛け渡されており、チェーンスプロケット53は回転駆動軸54に固定され、回転駆動軸54の両端部には軸受55を介して、走行ガイド43、44の転動用部材56に回転可能に車輪57が取付けられている。さらに、走行フレーム45の後側には、回転駆動軸54に対応する回転従動軸58の両端部が図示しないテークアップ形軸受ユニットによって支持されており、回転従動軸58のテークアップ形軸受ユニットよりさらに外側の両端部には、車輪57に対応する車輪が走行ガイド43、44の転動部材56に回転可能に軸受を介して設けられている。 【0019】図4及び図7に示すように、回転駆動軸54の車輪57の内側には、ベルトコンベア41の上側の無端ベルト40の表面から、下側の無端ベルト40の表面までの距離Hと同じピッチ径Pを有する平ギア59がキーによって固定されている。平ギア59に噛合するラック60がそれぞれ、走行ガイド43、44の内側上部にブラケット61、62を介して取付けられている。走行フレーム45の左右端部には、回転駆動軸54の両側を回転支持する軸受63が取付けられている。回転駆動軸54の両軸受63間には、4個のシンクロベルトプーリー64がキーによって固定されている。 【0020】図3に示すように、回転従動軸58にも回転駆動軸54の4個のシンクロベルトプーリー64に対応する位置にシンクロベルトプーリー64が固定されている。ベルトコンベア41は、減速機付き走行モータ50によって回転駆動軸54が駆動され、回転駆動軸54のシンクロベルトプーリー64及び回転従動軸58のシンクロベルトプーリー64に掛け渡された無端ベルト40を介して回転従動軸58を回転する構造となっている。従って、保温材転動手段38においては、減速機付き走行モータ50を駆動することによって、図6に示すように、ベルトコンベア41の無端ベルト40は矢印の方向に移動速度v移動すると共に、走行フレーム45に取付けられたベルトコンベア41は走行速度Vで移動し、v=Vであるので、保温材11は転動面42を転動しながら、しかも保温材11と無端ベルト40との接点pは、移動中常に同じ位置になる。 【0021】図2〜図4に示すように、ガイド昇降手段48は、門型フレーム47の前後の脚部46の上部連結部それぞれの中間を連結する連結架台65と、連結架台65の左右の中央部に前側に突出して水平に取付けられたモータ架台66に固定された減速機付き昇降モータ67を備えている。減速機付き昇降モータ67の出力軸にはカップリング68を介してマイタギアボックス69が連結されており、マイタギアボックス69の両出力軸にはカップリング70を介してそれぞれ同期軸71、72が連結されている。同期軸71、72の出力端にはそれぞれカップリング73を介して昇降ジャッキ74、75が連結されている。昇降ジャッキ74、75の出力軸76の下端部には走行ガイド43、44の前後方向の中央部の上端部が連結されている。図3及び図4に示すように、走行ガイド43、44の前後方向の両側には、左右の4つの脚部46の内側に沿って上下方向にガイドするリニアガイド77が取付けられている。従って、減速機付き昇降モータ67を駆動することによって、昇降ジャッキ74、75を介して走行ガイド43、44は上下方向に昇降することになる。 【0022】図5に示すように、保温材転動手段38によって保温材11の外周部に剥離紙付き保護シート15が巻き付け、貼着された保温筒素材10aは落下ガイド78を経由して落下して、断面V字状の保温筒受け79によって保持されるようになっている。図8には、保温筒受け79によって保持される保温筒素材10aの両端部を切断するために保温筒素材10aを固定する固定手段80を示す。固定手段80は、図に示すように、保温筒受け79で保持される保温筒素材のサイズは、覆う管のサイズによって外径が変化する(図8の符号10bはサイズの小さい保温筒素材を表している)ので、この点を考慮した構造としている。 【0023】移動架台23上に固定された移動用エアシリンダー81のロッド金物82を介して取付けられた水平移動フレーム83に、保温筒素材のサイズに応じて、固定された保温筒受け79との間にて保温筒素材10aを押さえて固定する断面逆V字状の保温筒押さえ79aが設けられている。保温筒押さえ79aは水平移動フレーム83に対して上下方向に昇降できるように構成されている。保温筒押さえ79aの上部にはブラケット84、85が設けられ、ブラケット85と水平移動フレーム83との間にはリニアガイド86が設けられている。さらに、ブラケット85の上部は、図に示すように、水平移動フレーム83に沿って上下方向に取付けられた昇降用エアシリンダー87のロッド金物88にブラケット89を介して取付けられている。従って、図8に示すように、移動用エアシリンダー81の駆動によって、保温筒押さえ79aの水平位置を移動して保温筒素材10aの投入、保持及び保温筒10の払出しを行うことができ、かつ、昇降用エアシリンダー87の駆動によって保温筒受け79と保温筒押さえ79aとの間でサイズの異なる保温筒素材を固定することができる。 【0024】固定手段80によって固定された保温筒素材10a(図示せず)は、図2に示すように、固定手段80(図示せず)の両側に配置された一対の端部切断手段90によって両端部を切断するようになっている。端部切断手段90は円板状の回転刃物を備えており、回転刃物を水平方向に進退して保温筒素材10aの端面をカットして所定に長さの保温筒10を製造することができる。端面をカットされた保温筒10は図2に示すように、ベルトコンベア25の右端部の下方で移動架台23上に設けられた保温筒払出し手段91によって、ダンボール箱からなる製品収納箱92内に投入されるようになっている。なお、保温筒払出し手段91は、チューブシリンダーを有しており、保温筒受け79にある保温筒10を払出すことができる。 【0025】なお、図3に示すように、走行ガイド43、44の後端部の両側には、転動面42上の移動開始位置S(図5及び図6参照)において、保温材11をベルトコンベア41の無端ベルト40と転動面42との間に配置し易いように、ベルトコンベア41を反時計方向に少しの角度(10〜30°)傾動させて開口部を形成するため、回転従動軸58の両端部を昇降可能な一対のフレーム傾動機構45aが設けられている。フレーム傾動機構45aにはそれぞれ、走行フレーム45の前端下部の両側を傾動中心として、回転従動軸58の両端部を下方から掛止可能な吊り金具を吊るしたエアシリンダーが設けられている。 【0026】次いで、本発明の一実施の形態に係る保温筒の製造方法について図を参照しながら詳細に説明する。 (1)事前に、従来の筒状成形具を用いて、保温素材シートを内面形状に沿って漸次湾曲させて筒状の保温材11を成形しておく。 (2)図2に示すように、ベルトコンベア25を駆動させながら、コイル状の保護シート材16から保護シート材を巻戻すと共に、コイル状の剥離紙材18を巻戻して、それぞれ保護シート切断手段32、剥離紙切断手段35により所定の長さに切断して剥離紙付き保護シート15を製作し、ベルトコンベア25の右端部の保温材転動部37に搬送する。 【0027】(3)図2及び図5に示すように、保温材転動部37において、作業者93が保温材11を転動面42上の移動開始位置Sに預ける。 (4)図5及び図6に示すように、ガイド昇降手段48を駆動して走行フレーム45を介してベルトコンベア41を下降させ、下側の無端ベルト40の下面中央部を保温材11の上端に当接して押し付ける。 (5)図5及び図6に示すように、保温材転動手段38の減速機付き走行モータ50を駆動して保温材11を転動面42上で転動させ、さらにベルトコンベア25の無端ベルト30上の剥離紙付き保護シート15上を転動させて保温筒素材10aを製作する。 【0028】(6)保温筒素材10aを製作した後、保温材転動手段38をガイド昇降手段48によって上昇させた後、減速機付き走行モータ50を駆動して移動開始位置Sまで後退させて、次の保温材11の転動に備えて待機させる。 (7)前記(6)と平行して、図5に示すように、保温筒素材10aを落下ガイド78を経由して落下させ、保温筒受け79によって保持する。 (8)図8に示す固定手段80によって、保温筒受け79及び保温筒押さえ79aにより固定された保温筒素材10aの両端を、図2に示す端部切断手段90によって切断して最終製品である保温筒10を製造する。 (9)図2に示すように、保温筒10を保温筒払出し手段91によって搬送して製品収納箱92内に投入する。 【0029】前記実施の形態においては、移動架台23上において剥離紙付き保護シート15を製作したが、これに限定されず、移動架台23以外の所で剥離紙付き保護シート15を製作して、剥離紙付き保護シート15を移動架台23の転動面42に配置することもできる。移動架台23上に固定手段80、端部切断手段90及び保温筒払出し手段91を設けたが、これに限定されず、保温材転動手段38によって製作された保温筒素材10aを別の場所で、両端を切断して最終製品である保温筒10を製造することもできる。さらに、必要に応じて、例えば、保温筒素材10aの端面の精度が十分に出ていたり、又は端面の精度がそれほど厳しく要求されない場合などには、固定手段80及び端部切断手段90を省略することもできる。移動架台23は、キャスター22が取付けられて移動可能としたが、これに限定されず、固定式の架台とすることもできる。なお、図2中の符号94は、移動架台23の位置を固定するために移動架台23のキャスター22近傍に設けられた複数の位置固定手段を表している。 【0030】剥離紙付き保護シート15を筒状の保温材11にすし巻きする方法として、ベルトコンベア41を用いて剥離紙付き保護シート15上に筒状の保温材11を転動するようにしたが、作業者93が手によって保温材11を剥離紙付き保護シート15上に転動させることもできる。さらに、筒状の保温材11を剥離紙付き保護シート15上に転動させる代わりに、筒状の保温材11を固定しておき、剥離紙付き保護シート15を保温材11に巻き付けることによって保温筒素材10aを製作することもできる。剥離紙付き保護シート15は、ベルトコンベア25の無端ベルト30上に配置した状態で保温材11を転動させたが、剥離紙付き保護シート15の位置がずれないように無端ベルト30の構造は、吸引手段により剥離紙付き保護シート15を吸着できるようにメッシュ構造とすることもできる。 【0031】保温材11を剥離紙付き保護シート15上で転動させたが、これに限定されず、剥離紙付き保護シート15の上面(非接着面)を吸引手段等によって当接面に吸着して支持し、剥離紙付き保護シート15の下面(接着面)に保温材11を転動させることもできる。例えば、剥離紙付き保護シート15の上方に搬送用のベルトコンベアを配置されるように構成し、ベルトコンベアの無端ベルトをメッシュ状にし、無端ベルトを介して吸引手段により剥離紙付き保護シート15を無端ベルトに吸着して固定することもできる。剥離紙付き保護シート15の非接着面を通常の無端ベルト30上に配置したが、これに限定されず、メッシュ状の無端ベルトとし、吸引手段によりこの無端ベルトに剥離紙付き保護シート15を吸着して固定することもできる。これによって、剥離紙付き保護シート15のずれを確実に防止することができる。 【0032】保温材転動手段38は、剥離紙付き保護シート15面に対して平行で、かつ保温材11の外周面に当接する無端ベルト40を備えたベルトコンベア41を有し、無端ベルト40の送り速度とベルトコンベア40の剥離紙付き保護シート15面に平行な移動速度とを同一としたが、これに限定されず、保温材11を剥離紙付き保護シート15上に転動できる構造のものであれば、その他の構造であっても構わない。無端ベルト40と剥離紙付き保護シート15間の間隔を調整可能として、種々のサイズの保温材を転動可能としたが、保温材11のサイズが一定であれば、間隔を調整する必要はない。 【0033】 【発明の効果】請求項1〜3記載の保温筒の製造方法においては、筒状の保温材に保護シートを巻き付け、貼着するので、従来のように、必要長さの帯状の保護シートに巻ほどく時、保護シートが伸び、この保護シートが伸びた状態で保温材との貼り付けを行う必要が無くなり、かつ、保温材を加熱しながら筒状に成形する必要も無くなり、これによって、保温筒の品質を向上できる。特に、請求項2記載の保温筒の製造方法においては、転動により保温材の外周面に剥離紙付き保護シートを変形させること無く、巻き付け、貼着することができるので、品質がさらに向上できる。請求項3記載の保温筒の製造方法においては、保温材は重力によって保護シートの上に当接できるので、保温材転動方法又は保温材転動手段が簡略化できる。 【0034】請求項4〜10記載の保温筒の製造装置においては、保温材の外周面に剥離紙付き保護シートを変形させること無く、巻き付け、貼着することができるので、従来のように、必要長さの帯状の保護シートに巻ほどく時、保護シートが伸び、この保護シートが伸びた状態で保温材との貼り付けを行う必要が無くなり、かつ保温材を加熱しながら筒状に成形する必要も無くなり、これによって、保温筒の品質を向上できる。特に、請求項5記載の保温筒の製造装置においては、保温筒の端面の品質を向上させることができるので、保温筒全体の品質をアップできる。請求項6記載の保温筒の製造装置においては、ハンドリング作業及びハンドリング時間を短縮することができるので、経済性が増す。 【0035】請求項7記載の保温筒の製造装置においては、たとえ、剥離紙付き保護シートの非接着面が上側であっても剥離紙付き保護シートを確実に保持できるので、品質が安定する。請求項8記載の保温筒の製造装置においては、ベルトコンベアの移動に無関係に無端ベルトと保温材の外周面との接点は一定位置に設定できるので、均一な押し付けができ、この結果、品質を向上できる。請求項9記載の保温筒の製造装置においては、保温材のサイズの違いに対応できるので、汎用性が増す。請求項10記載の保温筒の製造装置においては、保温材は重力によって保護シートの上に当接できるので、保温材転動方法又は保温材転動手段が簡略化できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000143455 【氏名又は名称】株式会社高田工業所
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| 【出願日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090697 【弁理士】 【氏名又は名称】中前 富士男
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| 【公開番号】 |
特開2001−241594(P2001−241594A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−54220(P2000−54220) |
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