| 【発明の名称】 |
油圧配管用メガネ金具の製造方法及びその金具を用いた油圧配管用ホース |
| 【発明者】 |
【氏名】萩原 秀樹
【氏名】青柳 克弘
【氏名】今川 義光
【氏名】山形 汎
【氏名】滑川 義裕
【氏名】桜庭 吉治
【氏名】鈴木 正志
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| 【要約】 |
【課題】液漏れの可能性がない安価なメガネ金具が生産できる油圧配管用メガネ金具の製造方法及びその金具を用いた油圧配管用ホースを提供する。
【解決手段】ソケット部4と同径のブランク材からなる材料を塑性加工することによりソケット部4の開口2を形成すると共にアイジョイント部9となる球状の膨らみ11を形成し、さらにこの材料を塑性加工することによりニップル部5を形成しつつ首部7の中空部6を穴明け形成し、この材料を切削加工することにより前記首部7の外殻を形成すると共に前記球状の膨らみ11を偏平に整形しかつ穴明けして前記アイジョイント部9を仕上げる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端に開口を有し他端に底部を有する筒体状のソケット部と、そのソケット部の開口内に収容された中空管状のニップル部と、前記ソケット部の底部を貫通して前記ニップル部に連通する中空部を有し前記ソケット部より外殻径の細い首部と、この首部に連なり前記中空部に対して交差した穴を有する偏平なアイジョイント部とからなる金具を製造する際に、塑性加工することにより前記ソケット部の開口を形成すると共に前記アイジョイント部となる球状の膨らみを形成し、さらにこの材料を塑性加工することにより前記ニップル部を形成しつつ前記首部の中空部を穴明け形成し、この材料を切削加工することにより前記首部の外殻を形成すると共に前記球状の膨らみを偏平に成形しかつ穴明けして前記アイジョイント部を仕上げることを特徴とする油圧配管用メガネ金具の製造方法。 【請求項2】 前記ソケット部の開口を形成した材料を焼きなまし加工してから前記ニップル部の塑性加工を行うことを特徴とする請求項1記載の油圧配管用メガネ金具の製造方法。 【請求項3】 前記ニップル部及び前記首部の中空部の塑性加工による穴明け形成は、複数回に分け順次穴を深くしていくことを特徴とする請求項1又は2記載の油圧配管用メガネ金具の製造方法。 【請求項4】 前記ニップル部及び前記首部の中空部の塑性加工による穴明け形成は、1回の塑性加工で所定の深さまで穴明けすることを特徴とする請求項1又は2記載の油圧配管用メガネ金具の製造方法。 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の方法で製造された油圧配管用メガネ金具をホースの少なくとも一端に接続してなることを特徴とする油圧配管用ホース。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、油圧配管用ホースの端部に接合される油圧配管用メガネ金具に係り、特に、液漏れの可能性がない安価なメガネ金具が生産できる油圧配管用メガネ金具の製造方法及びその金具を用いた油圧配管用ホースに関するものである。 【0002】 【従来の技術】ブレーキホースやパワーステアリングホース等の油圧配管用ホースに使用される油圧配管用メガネ金具は、図2のような形状のものである。即ち、油圧配管用メガネ金具1は、ホースの先端部を収容するために、一端に開口2を有し他端に底部3を有する筒体状のソケット部4と、ホースに嵌合して流路を形成するために、ソケット部4の開口2内に収容された中空管状のニップル部5と、ソケット部4の底部3を貫通してニップル部5に連通する中空部6を有しソケット部4より外殻径の細い首部7と、中空部6からの流路を他の配管部材に連結するべく、首部7に連なり中空部6に対して交差した穴8を有する偏平なアイジョイント部9と、このアイジョイント部9に連なり屈曲した棒状のピン部10とからなる。アイジョイント部9の内部において、穴8は拡径され、シート部及び油溝部が構成されている。図2のメガネ金具は、ピン部10付きのものであるが、ピン部10のないメガネ金具も構成することができる。 【0003】メガネ金具を製造する従来の方法を2つ説明する。 【0004】第一の方法は、各部を別体で製造しておき接合して一体化するものである。即ち、図4に示されるように、ソケット部4及び首部7、ニップル部5、アイジョイント部9、ピン部10は、予め別体で製造される。ソケット部及び首部の部品41は、塑性加工によりソケット部の開口2、首部7の外殻及び中空部6を形成したものである。ニップル部の部品42は、中空部6内に嵌め込み可能な管体である。アイジョイント部9の部品43は、首部7の外殻が嵌め込まれる穴、この穴に交差する穴、ピン部10を挿入する穴をそれぞれ切削加工により形成したものである。ピン部10の部品44は丸棒状のものである。これらの部品を銅ロー付けにより接合してメガネ金具1を製造することができる。 【0005】第二の方法は、一体のブランク材を主として切削加工することにより製造するものである。即ち、図5に示されるように、ソケット部4と同径の円柱状のブランク材からなる材料を塑性加工することにより、円柱状部分51の一端にアイジョイント部となる球状の膨らみ52を形成し、この材料を切削加工することにより首部7の外殻を形成し、次いで、切削加工によりニップル部5及び首部7の中空部6となる連通穴53を形成し、さらに、ニップル部5の周囲を切削加工してソケット部4の開口2を形成する。また、アイジョイント部となる部分では、切削加工により前記球状の膨らみ52に穴明けを行い、その穴8の周辺を偏平に成形する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の第一の方法は、別体の部品を接合しているため、メガネ金具にはその銅ロー付け部分より液漏れの可能性がある。また、この方法は、部品点数が多いため、管理工数が多くかかり、コスト高になる。 【0007】第二の方法は、一体のブランク材から成形するのでメガネ金具には液漏れの可能性がないが、切削加工の工程が多いため、加工に要する時間が長く、コスト高になる。また、この方法は、切削加工に用いる刃具の消耗が多く、特にニップル部及び首部の穴明けでは、刃具寿命が短く、加工品質を維持するための刃具交換を行う管理が難しい。 【0008】以上のように、メガネ金具の信頼性を向上させるためには、別体の部品を接合するのではなく、一体のブランク材から成形するのがよいが、切削加工の工程が多いと生産性が低下してコスト高を招いてしまう。 【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、液漏れの可能性がない安価なメガネ金具が生産できる油圧配管用メガネ金具の製造方法及びその金具を用いた油圧配管用ホースを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の製造方法は、一端に開口を有し他端に底部を有する筒体状のソケット部と、そのソケット部の開口内に収容された中空管状のニップル部と、前記ソケット部の底部を貫通して前記ニップル部に連通する中空部を有し前記ソケット部より外殻径の細い首部と、この首部に連なり前記中空部に対して交差した穴を有する偏平なアイジョイント部とからなる金具を製造する際に、塑性加工することにより前記ソケット部の開口を形成すると共に前記アイジョイント部となる球状の膨らみを形成し、さらにこの材料を塑性加工することにより前記ニップル部を形成しつつ前記首部の中空部を穴明け形成し、この材料を切削加工することにより前記首部の外殻を形成すると共に前記球状の膨らみを偏平に成形しかつ穴明けして前記アイジョイント部を仕上げるものである。 【0011】前記ソケット部の開口を形成した材料を焼きなまし加工してから前記ニップル部の塑性加工を行ってもよい。 【0012】前記ニップル部及び前記首部の中空部の塑性加工による穴明け形成は、複数回に分け順次穴を深くしてもよいし、1回の塑性加工で所定の深さまで穴明けをしてもよい。 【0013】また、本発明の油圧配管用ホースは、上記方法で製造された油圧配管用メガネ金具をホースの少なくとも一端に接続してなるものである。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。 【0015】図1は、本発明の製造方法による工程を示したものである。即ち、図1(a)は、ソケット部の開口とアイジョイント部となる球状の膨らみとを形成する工程、図1(b)は、ニップル部と記首部中空部とを形成する工程、図1(c)は、首部の外殻を形成する工程、図1(d)は、アイジョイント部を仕上げる工程、図1(e)は、ピン部を仕上げる工程を示す。 【0016】まず、図1(a)に示されるように、例えばソケット部4と同径のブランク材(図示せず)からなる材料を塑性加工することにより、その材料の一端にソケット部4の開口2を形成すると共に材料の反対端にアイジョイント部9となる球状の膨らみ11及びピン部10を形成する。このとき、ソケット部4の開口2内にはニップル部5のための円柱状の肉盛り12を形成し、中間ブランク材とする。その後、この材料を焼きなまし加工する。この焼きなまし加工は、次工程での加工を容易にするために行うものである。なお、焼きなまし加工の工程は省略してもよい。 【0017】次に、図1(b)に示されるように、図1(a)の材料を塑性加工することにより、ニップル部5を形成しつつ首部7の中空部6を穴明け形成する。その際、多段式の油圧プレスを使用し、例えば、4工程に分けて穴明けを行う。図示のように、最初はソケット部4内にニップル部5を形成し、それから中空部6を徐々に深くして球状の膨らみ11の内部まで到達させる。このように、複数回のプレスにより順次穴明けを深くする理由は、塑性加工用のパンチ具の寿命を長く保つためである。 【0018】次に、図1(c)に示されるように、図1(b)の材料を切削加工することにより、ソケット部4と球状の膨らみ11との間に首部7の外殻を形成し所望の径に仕上げる。 【0019】次に、図1(d)に示されるように、球状の膨らみ11を切削加工して偏平に整形し、この偏平部分に対し垂直に穴8を切削してアイジョイント部9を仕上げる(穴明けを先に行い、その後で偏平に整形してもよい)。 【0020】最後に、図1(e)に示されるように、曲げ加工によりピン部10を屈曲形状に仕上げる。ただし、ピン部10の無いメガネ金具の場合は、この工程が省略される。この後、メッキ工程、検査工程を経てメガネ金具を完成する。 【0021】材質は、例えば、SWCH12Aである。しかし、これに限らずJIS G3539で規定される「冷間圧造用炭素鋼線」であれば何でもよい。また、アルミ、アルミ合金、銅、銅合金であってもよい。 【0022】以上の工程により、図2に示したメガネ金具が製造される。図2のメガネ金具の構造については、すでに説明したとおりである。 【0023】本発明によれば、一体もので成形するのでメガネ金具1には液漏れの可能性がない。そして、主として塑性加工により製造を行うので、加工に要する時間が短縮されて生産性が向上し、安価なメガネ金具1が製造される。特に、ニップル部5及び首部7の穴明けは切削加工が困難であったが、塑性加工を行うようにしたので、製造が容易になった。 【0024】本発明の方法で製造したメガネ金具は、油圧配管用ホースに使用される。図3に示されるように、ブレーキホース31は、ホース32の少なくとも一端にメガネ金具1を接続したものである。 【0025】本発明のブレーキホース31は、メガネ金具1が一体もので成形されているため液漏れの可能性がなく、高い信頼性を有するものである。 【0026】 【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮する。 【0027】(1)一体もので成形するので、メガネ金具は液漏れの可能性がなく信頼性が高い。 【0028】(2)主として塑性加工により製造を行うので生産性が向上し、安価なメガネ金具が製造される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005120 【氏名又は名称】日立電線株式会社 【識別番号】592061050 【氏名又は名称】大川精螺工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月24日(2000.2.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068021 【弁理士】 【氏名又は名称】絹谷 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−241582(P2001−241582A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−52277(P2000−52277) |
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