| 【発明の名称】 |
管受口 |
| 【発明者】 |
【氏名】村山 次雄
【氏名】井上 正二
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| 【要約】 |
【課題】拡径受口内に差口を挿入後、差口の抜け出しが生じず、挿入状態を保持することなく、配管接続を行える管受口を提供すること。
【解決手段】一端部に、開口端側に向かって拡がる受口内面を有する受口付きPVC管において、受口11内面の奥部に拡径部12が設けられ,拡径部12の開口端側の内径が接着接続されるPVC管の差口10外径よりも小径とされている受口付きPVC管1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】一端部に、開口端側に向かって拡がる受口内面を有する管受口において、前記受口内面の奥部に拡径部が設けられ,この拡径部の開口端側の内径が接着接続される樹脂管の差口外径よりも小径とされ、かつ、同拡径部の最大内径が接着接続される樹脂管の差口外径とほぼ同径とされていることを特徴とする管受口。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、接着タイプの管受口に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、下水管,水道管あるいは電力ケーブルや通信ケーブルなどのケーブル保護管として、たとえば硬質塩化ビニル樹脂管(以下、単にPVC管という)が使用されている。その際、PVC管の一端部にはTS受口が加熱拡径されて形成されている。そして、このTS受口内に接着剤を塗布したのち、隣接するPVC管の他端部の差口を挿入し、接着剤の膨潤作用とPVC管の弾性により接着接続している(図5を参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のPVC管1の場合は、差口10が挿入される受口11の内面が外拡がりのテーパー面11aであるため、差口10を挿入した直後は接着面の流動化が生じ、しかも、受口10内面のテーパーによって、差口10の抜け出し(戻り)が生じることになる。 【0004】そのため、受口内に差口を挿入したのち、上記抜け出し力を上回る初期接着力が得られるまで、挿入状態を所定約60秒保持しなければならない。この保持時間はPVC管の口径や接着剤の種類によって異なるが、通常は30秒〜100秒である。このように、待ち時間が必要となるため、接続作業に時間がかかり施工作業者への負担は多大であった。 【0005】本発明の目的は、受口内に差口を挿入後、差口の抜け出しが生じず、挿入状態を保持することなく、配管接続を行える管受口を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、一端部に、開口端側に向かって拡がる受口内面を有する管受口において、前記受口内面の奥部に拡径部が設けられ,この拡径部の開口端側の内径が接着接続される樹脂管の差口外径よりも小径とされ、かつ、同拡径部の最大内径が接着接続される樹脂管の差口外径とほぼ同径とされている管受口に存する。 【0007】(作用)請求項1記載の本発明の管受口では、受口内面の奥部に設けられた拡径部の開口端側の内径が接着接続される樹脂管の差口外径よりも小径とされ、かつ、同拡径部の最大内径が同樹脂管の差口外径とほぼ同径とされているので、受口内に接着接続される樹脂管の差口の挿入直後の抜け出しを防止できる。 【0008】また、接着接続される樹脂管の差口外径よりも、拡径部の開口端側の内径が小径とされていることで、接続部の接着強度は向上する。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明の管受口の第1実施例を示す縦断面図である。 【0010】図1において、1はPVC管であり、外径(D)が60mm,内径が56mmおよび肉厚が2mmのVU50である。PVC管1の一端部は拡径受口11とされ、他端部は差口10とされている。拡径受口11は、開口端側に向かってテーパー状に拡がる内面を有する第1の拡径部13と、拡径部13より奥側に位置する第2の拡径部12とから構成されている。 【0011】第1の拡径部13の内面は、開口端側に向かって緩やかなテーパー面13aを有している。第2の拡径部12の内面は、急勾配のテーパー面12a,水平面12bおよび緩勾配のテーパー面12cを有している。 【0012】第1の拡径部13の最小内径は、接続されるPVC管1の差口10の外径、望ましくは最小外径よりも小径とされている。この場合、第1の拡径部13の最大内径(A)が60.8mm、最小内径(B)が59.6mmとされている。このように、第1の拡径部13の最小内径を差口10の外径よりも小径とすることによって、すぐれた接着力を得ることができる。 【0013】第2の拡径部12は断面略台形状の環状膨出部を有しており、この環状膨出部の最大内径は、接続されるPVC管1の差口10の外径とほぼ同径か、あるいは外径よりも大径とされている。この場合、第2の拡径部12の最大内径(C)が60.1mm、最小内径は56mmとされている。 【0014】つぎに、PVC管1の一端部に拡径受口を形成する方法について説明する。図2は図1の拡径受口11を形成するための金型2を示す断面図である。金型2は前部型21と、後部型23と、この両部型の間に位置している中間部型22とを備えており、後部型23の一部が固定部材4に支持されている。なお、この固定部材4はシリンダーなど(図示せず)にて前後方向に移動できるように支持されている。 【0015】前部型21はテーパー部21aと水平部21bとを有している。水平部21bはガイド部としての機能を有しているものであり、その外径は、未拡径のPVC管1の内径よりも少し小径とされている。そして、前部型21の前端にテーパー部21aが設けられているので、PVC管1の加熱端部の挿入をスムーズに行える。 【0016】中間部型22は、急勾配のテーパー部22a,水平部22bおよび緩勾配のテーパー部22cを有している。後部型23は後端側に向かって緩やかなテーパー部23aを有している。3は拡径受口を形成した後に、金型2から拡径受口を脱型するためのリング体であり、複数の支持棒31にて支持されて後部型23の後端側に配置されている。 【0017】あらかじめ加熱されたPVC管1の端部を前部型21側から挿入すると、この端部は中間部型22の急勾配のテーパー部22aを経て拡径され、さらに水平部22bおよび緩勾配のテーパー部22cを経て後部型23に達する。後部型23のテーパー部23aと、中間部型22のテーパー部22a,水平部22bおよびテーパー部22cにて最終形状に成形される。そして、この最終形状に成形されたPVC管1の拡径受口の端部を冷却・固化したのち、シリンダーなどにて固定部材4を後方向に移動させ、リング体3にてPVC管1の端面を押圧して拡径受口内から金型2を脱型することにより、図1に示す拡径受口付きPVC管1が得られる。 【0018】つぎに、この拡径受口付きPVC管1同士の接続方法について説明する。まず、一方のPVC管1の第1および第2の両拡径部12,13の内面に刷毛を用いて接着剤を塗布するとともに、接続する他方のPVC管1の差口10の外面にも接着剤を塗布する。接着剤を塗布したのち、一方のPVC管1の拡径受口11内に他方のPVC管1の差口10を約35mm程度挿入する。 【0019】この場合、拡径受口11の内面は、第1の拡径部13の緩やかなテーパー面13aに続いて、逆テーパーの緩勾配のテーパー面12cとされているので、挿入される差口10の先端は、第1の拡径部13の最小内径部を通過する際に一時的に縮径されて元の外径に復元される。このため、図3に示すように、差口10の先端部外面が第2の拡径部12のテーパー面12cと当接係止することで、差口10に抜出し力は生じない。したがって、拡径受口11に差口10を挿入したのち、両PVC管1,1を初期接着力が発現するまで保持しておく必要はなく、配管接続時間を短縮化できる。 【0020】また、第2の拡径部12のテーパー面12cが緩やかな勾配であるので、実質的に接着面積が増加することになる。この結果、接続部の接着強度は大きくなる。 【0021】上記図1の第1実施例では、第1の拡径部13のテーパー面13aに続く第2の拡径部12のテーパー面12cを緩やかにしたが、図4に示すように急勾配のテーパー面12cとしてもよい。このように、急勾配のテーパー面12cとすることで、差口10の抜出し防止効果がより高まる。 【0022】 【発明の効果】請求項1記載の本発明では、受口内面の奥部に設けられた拡径部の開口端側の内径が接着接続される樹脂管の差口外径よりも小径とされ、かつ、同拡径部の最大内径が同樹脂管の差口外径とほぼ同径とされているので、受口内に接着接続される樹脂管の差口の抜け出しを防止できる。このため、初期接着力が得られるまで、挿入状態を保持しておく待ち時間が不要となり、配管接続に要する工数を低減できる。 【0023】また、接着接続される樹脂管の差し口外径よりも、拡径部の開口端側の内径が小径とされていることで、接続部の接着強度は向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596163747 【氏名又は名称】小松化成株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102956 【弁理士】 【氏名又は名称】九十九 高秋
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| 【公開番号】 |
特開2001−241578(P2001−241578A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−49838(P2000−49838) |
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