| 【発明の名称】 |
既設管の管割装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】北岡 利道
【氏名】吉田 乙雄
【氏名】前羽 博行
【氏名】山田 昌弘
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| 【要約】 |
【課題】新設管に損傷を与えにくい状態で、破砕予定範囲の既設管を安全、かつ、能率良く撤去できるようにする。
【解決手段】硬質の既設管Bのうちの管長手方向両端位置を管周方向に沿って予め切断してある破砕予定範囲Dを、管割する既設管Bの管割装置Cであって、前記既設管Bの外周面に押し付ける回転刃4をその既設管Bの管軸方向に対して略垂直な軸まわりで回転自在に設けた押圧部材1a,1bを、管径方向に相対移動自在に設け、前記押圧部材1a,1bを管径方向に相対移動操作する移動操作部3を設けてある既設管の管割装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 硬質の既設管のうちの管長手方向両端位置を管周方向に沿って予め切断してある破砕予定範囲を、管割する既設管の管割装置であって、前記既設管の外周面に押し付ける回転刃をその既設管の管軸方向に対して略垂直な軸まわりで回転自在に設けた押圧部材を、管径方向に相対移動自在に設け、前記押圧部材を管径方向に相対移動操作する移動操作部を設けてある既設管の管割装置。 【請求項2】 前記回転刃が前記管壁に食い込むに伴って管壁外面に接当して、前記回転刃の前記管壁への食い込み量を規制する食い込み規制部を設けてある請求項1記載の既設管の管割装置。 【請求項3】 前記押圧部材に、前記回転刃の複数を、前記既設管の管軸方向に対し略平行な共通の仮想線分に沿って転動するように設けてある請求項1又は2記載の既設管の管割装置。 【請求項4】 前記押圧部材の複数を、管周方向に配設自在にしてある請求項1又は2又は3記載の既設管の管割装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、硬質の既設管のうちの管長手方向両端位置を管周方向に沿って予め切断してある破砕予定範囲を、管割する既設管の管割装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、硬質の既設管の内側に挿通してある新設管に分岐管を接続する必要が生じた場合、その分岐管の接続予定箇所の既設管を所定の破砕予定範囲に亘って破砕して撤去する必要があり、従来、管長手方向両端位置を管周方向に沿って予め切断してある破砕予定範囲の既設管を管割する適当な装置はなく、そのために、その破砕予定範囲の既設管の管壁を衝撃力で叩き割って、その破砕予定範囲の既設管を破砕している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このため、破砕予定範囲の既設管の管壁が不規則な形状の多数の破片となって飛散し易いので、それらの破片を回収するのに手間がかかると共に、作業にも危険を伴う欠点がある。また、それらの破片が新設管の外周面に衝撃的に押し付けられて新設管を損傷し易い欠点がある。従って、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、新設管に損傷を与えにくい状態で、破砕予定範囲の既設管を安全、かつ、能率良く撤去できるようにすることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特徴構成は図1〜図3に例示するごとく、硬質の既設管Bのうちの管長手方向両端位置を管周方向に沿って予め切断してある破砕予定範囲Dを、管割する既設管Bの管割装置Cであって、前記既設管Bの外周面に押し付ける回転刃4をその既設管Bの管軸方向に対して略垂直な軸まわりで回転自在に設けた押圧部材1a,1bを、管径方向に相対移動自在に設け、前記押圧部材1a,1bを管径方向に相対移動操作する移動操作部3を設けてある点にある。 〔作用〕押圧部材を移動操作部によって既設管に対して近接方向に相対移動させて回転刃を既設管の外周面に押し付けながら、押圧部材を管軸方向に移動させて、管長手方向両端位置を管周方向に沿って予め切断してある既設管の破砕予定範囲で、回転刃を管軸方向に沿って転動させることによって、管壁の外周部を砕きながら、回転刃を管壁に食い込ませて、管軸方向に沿う割り溝を管壁の内外に到る亀裂が回転刃の転動跡に沿って発生するまで形成することにより、破砕予定範囲の既設管の管壁を周方向で複数の短冊状の破片に管割することができる。 〔効果〕従って、既設管に大きな衝撃力を加えることなく、効率良く力を加えて回転刃を管壁に食い込ませ、破砕予定範囲の既設管の管壁を管割することができるので、管壁の破片が飛散しにくく、安全に破砕予定範囲の管壁を撤去でき、しかも、既設管の内側に新設管を挿通してある場合でも、新設管に損傷を与えるおそれを少なくできる。また、破砕予定範囲の既設管の管壁を周方向で複数の短冊状の破片に管割することができるので、それらの破片を除去し易く、破砕予定範囲の既設管を能率良く撤去できる。その上、回転刃を既設管の外周面に沿って転動させて、その既設管に割り溝を形成するので、破砕予定範囲の長さに応じて回転刃を転動移動させて、その破砕予定範囲の管壁を短冊状の破片に能率良く管割することができる。 【0005】請求項2記載の発明の特徴構成は図4に例示するごとく、前記回転刃4が前記管壁に食い込むに伴って、管壁外面に接当して、前記回転刃4の前記管壁への食い込み量を規制する食い込み規制部7を、前記請求項1記載の既設管の管割装置Cに設けてある点にある。 〔作用〕回転刃が管壁に食い込むに伴って、食い込み規制部が管壁外面に接当して、回転刃の管壁への食い込み量が規制される。 〔効果〕従って、回転刃の管壁への食い込み量をタイミング良く規制でき、既設管の内側に挿通してある新設管を傷付けるおそれを少なくできる。 【0006】請求項3記載の発明の特徴構成は図1,2に例示するごとく、前記押圧部材1a,1bに、前記回転刃4の複数を、前記既設管Bの管軸方向に対し略平行な共通の仮想線分に沿って転動するように設けてある点にある。 〔作用〕押圧部材に取付けた複数の回転刃を、管軸方向に対し略平行な共通の仮想線分に沿って転動させて、既設管の管軸方向に沿う割り溝を形成する。 〔効果〕そのために、破砕予定範囲の管軸方向長さが長い場合でも、複数の回転刃が共通の仮想線分に沿って転動することにより、回転刃による割り溝の入る進行方向が定まりやすくなり、管軸方向に沿って安定した割り溝を能率良く形成できる。また、移動方向先端側の回転刃の転動跡に、その後方側の回転刃を転動させる状態で押圧部材を移動させることによって、深い割り溝を能率良く形成できる。 【0007】請求項4記載の発明の特徴構成は図1,2に例示するごとく、前記押圧部材の複数を、管周方向に配設自在にしてある点にある。 〔作用〕押圧部材の複数は、それらに取付けた回転刃で既設管の管壁を管長手方向に沿って複数の管径方向から挟むように、既設管に装着でき、一度に、管周方向に複数の短冊状の破片に管割することができる。 〔効果〕従って、効率良く破砕予定範囲の既設管を複数の短冊状の破片に管割して、撤去することができる。 【0008】尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0010】図1〜図4は、内側にガス供給用のポリエチレン樹脂製新設管Aを挿通してある鋳鉄製既設管(硬質の既設管の一例)のうちの、管長手方向両端位置を管周方向に沿って予め切断してある破砕予定範囲Dの既設管B部分を撤去する本発明による既設管の管割装置Cを示す。図1〜3に示すように、既設管の管割装置Cは、上下一対の押圧部材1a,1bと、それら一対の押圧部材1a,1bを既設管Bを挟んで管径方向に相対移動自在に支持する4本の支持柱2と、油圧シリンダ8の伸縮作動で一対の押圧部材1a,1bどうしを近接方向に相対移動させる移動操作部3とを設けてある。また、押圧部材1a,1bの各々には、既設管Bの外周面に押し付ける回転刃4を、その既設管Bの管軸方向に対し略垂直な軸まわりで回転自在に取付けてあり、既設管の管割装置Cはその管長手方向に沿う長さが破砕予定範囲Dの既設管Bの長さよりも短い長さになるように設けられている。 【0011】そして、各押圧部材1a,1bに取付けた回転刃4で既設管Bの管壁を管長手方向に沿って管直径方向から挟むように、各押圧部材1a,1bを、管長手方向両端位置をチェーンカッタ等で管周方向に沿って予め切断してある破砕予定範囲Dの既設管B部分に装着して、移動操作部3によって一対の押圧部材1a,1bを近接方向に相対移動させて、回転刃4を既設管Bの外周面に押し付けながら、一対の押圧部材1a,1bを管軸方向に移動させて、回転刃4を管軸方向に沿って転動させることにより、既設管Bの外周面を砕いて、既設管Bに管軸方向に沿った割り溝18を形成するように構成してある。 【0012】前記押圧部材1a,1bの各々には、その中間部に、既設管Bへの装着状態で管軸方向に対し略平行な溝5を形成して、その溝5の内側に3枚の回転刃4を既設管Bの管軸方向に対し略平行な共通の仮想線分に沿って転動するよう取付けてある。上側の押圧部材1aは既設管Bの管径方向に移動自在となるように、支持柱2に沿って上下移動自在に支持され、下側の押圧部材1bは支持柱2の下端に着脱自在に固定されている。下側の押圧部材1bは、その四隅に貫通孔が形成してあり、そこに支持柱2を挿入し、支持柱2の下端内周に設けた雌ネジに対応する雄ネジを形成したビスネジ12で固定してある。 【0013】前記回転刃4の各々は、既設管Bの管軸方向に対し略垂直な軸まわりで回転自在となるように、溝5の左右両側から支持されている。また、回転刃4が管壁に食い込むに伴って管壁外面に接当して、回転刃4の管壁への食い込み量を規制する接当面6を備えた食い込み規制部7を各押圧部材1a,1bで兼用して、回転刃の刃部4aを管壁の厚みの80%程度の厚さでその接当面6から突出させて、刃部4aが既設管Bの管壁を貫通する状態で食い込まないようにしてある。 【0014】前記移動操作部3は、支持柱2の上端に固定してある固定板17に油圧シリンダ8を固定し、そのピストン9を上側の押圧部材1aに連結して、ピストン9の上下移動で上側の押圧部材1aを下側の押圧部材1bに対して遠近方向に移動させるように構成されている。油圧シリンダ8は、ピストン9が押圧部材1aのガイド溝上部付近に接するように設けられており、ピストン9の伸長作動により、一対の押圧部材1a,1bが互いに近接方向に相対移動するように構成されている。 【0015】以下、上記既設管の管割装置Cを使用して、破砕予定範囲Dの既設管B部分を管割する方法を説明する。下側の押圧部材1bを外した既設管の管割装置Cを、支持柱2の間に既設管Bが入り込むように跨がせてから、支持柱2の下端に下側の押圧部材1bを固定して、図2に示すように、一対の押圧部材1a,1bに設けられた回転刃4で管径方向上下から既設管Bを挟むように既設管の管割装置Cを設置し、回転刃4を管壁に接当させる。次に、油圧シリンダ8の駆動で一対の押圧部材1a,1bどうしを互いに近接方向に移動させて、回転刃4を管壁に押し付けながら、既設管の管割装置Cを管軸方向に往復移動させて、回転刃4を管軸方向に沿って転動させることにより、管壁の外周面を砕きながら、回転刃4を管壁に食い込ませる。そして、食い込み規制部7の接当面6が管壁外面に接当して新設管Aを傷付けないように回転刃4の管壁への食い込み量を規制しながら、図4(イ)に示すように、管壁の内外に到る亀裂19が回転刃4の転動跡に沿って発生するまで、既設管Bに管軸方向に沿う割り溝18を形成して、図4(ロ)に示すように、破砕予定範囲Dの管壁を周方向で二つの半割筒型で短冊状の破片29に管割する。 【0016】〔第2実施形態〕図5,6は、既設管の管割装置Cの別実施形態を示し、上下一対の軸状押圧部材1a,1bと、それら一対の押圧部材1a,1bを既設管Bを挟んで管径方向に相対移動自在に支持する横断面形状が下向きコの字状の支持部材10と、一対の押圧部材1a,1bどうしを近接方向に相対移動させる移動操作部11とを設けてある。前記押圧部材1a,1bの各々には、既設管Bの外周面に押し付ける回転刃4を、既設管Bの管軸方向に対し略垂直な軸まわりで回転自在となるよう取付けてある。上側の押圧部材1aは既設管Bの管径方向に移動自在となるように、その両端が支持部材10のガイド溝13に抜け止め状態で上下摺動移動自在に支持され、下側の押圧部材1bはその両端が支持部材10に着脱自在に固定されている。 【0017】下側の押圧部材1bは、その両端に雄ネジ部を備えた軸状に形成してあり、支持部材10の一方の下端側に貫通孔を形成すると共に、他方の下端側に蝶番22で外向きに揺動自在に支持した揺動板23に貫通孔を設け、揺動板23を外向きに揺動させた状態で、押圧部材1bを支持部材10の内側に入り込ませて、それらの雄ネジ部を各貫通孔に挿入し、ナット24で固定してある。前記移動操作部11は、ウォームギア14を介して、回転操作ハンドル25に連動する螺軸26を支持部材10の上面に回転自在に支持すると共に、螺軸26に螺合するコマ部材27にクサビ部材15を固定し、回転操作ハンドル25の回転操作で螺軸26を回転させて、コマ部材27をクサビ部材15と共に移動させることにより、上側の押圧部材1aに固定した被押圧部16をクサビ面28で下方に押し下げて、一対の押圧部材1a,1bが互いに近接する方向に相対移動するように設けられている。 【0018】以下、上記既設管の管割装置Cを使用して、破砕予定範囲Dの既設管B部分を管割する方法を説明する。下側の押圧部材1bを外した既設管の管割装置Cを、支持部材10の間に既設管Bが入り込むように跨がせてから、押圧部材1bをその支持部材10に固定して、図7(イ)に示すように、一対の押圧部材1a,1bに設けられた回転刃4で管径方向上下から既設管Bを挟むように既設管の管割装置Cを装着し、回転刃4を管壁に接当させる。次に、回転操作ハンドル25の回転操作で、一対の押圧部材1a,1bどうしを互いに近接方向に移動させて、回転刃4を既設管Bの外周面に押し付けながら、既設管の管割装置Cを管軸方向に往復移動させて、回転刃4を管軸方向に沿って転動させることにより、図7(ロ)に示すように、管壁の外周面を砕きながら、回転刃4を管壁にその厚みより浅く食い込ませる。そして、図6に示すように、管壁の内外に到る亀裂19が回転刃4の転動跡に沿って発生するまで、既設管Bに管軸方向に沿う割り溝18を形成して、破砕予定範囲Dの管壁を周方向で二つの半割筒型で短冊状の破片29に管割する。 【0019】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明する。 〈1〉前記押圧部材を既設管の管軸方向に対して平行に移動させる方法は先の実施形態で説明した手動に限るものではなく、例えば、駆動機等を介して自動で移動させても良い。 〈2〉前記押圧部材は先の実施形態で説明した2つからなる一対のものに限るものではなく、例えば、3つ以上で一組としたもの等であっても良い。 〈3〉前記回転刃は先の実施形態で説明した枚数に限るものではなく、必要に応じた枚数を設ければ良い。 〈4〉前記押圧部材を相対移動させる方法は先の実施形態で説明した油圧シリンダ、クサビ部材を用いた方法に限るものではなく、押圧部材を相対移動できれば如何なる方法であっても良い。 〈5〉前記回転刃の管壁への食い込み量を規制する食い込み規制部は、例えば、回転刃の側面に、回転刃が管壁に食い込むに伴って管壁外面に接当して、回転刃の管壁への食い込み量を規制する接当面を形成して構成しても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月1日(2000.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−241567(P2001−241567A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−55124(P2000−55124) |
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