| 【発明の名称】 |
隙間密閉方法及び密閉素子 |
| 【発明者】 |
【氏名】マルクス ケグラー
【氏名】フランツ ハイムペル
【氏名】シルビア フーバー
【氏名】ペテル フォーゲル
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| 【要約】 |
【課題】貫通案内路の密閉を異なる貫通案内路の直径とこの貫通案内路に挿通した物体との間を迅速かつ簡単に密閉することができ、かつ環境に負担をかけない上述の密閉方法及び密閉素子を得る。
【解決手段】構造素子1に設けた貫通案内路2と少なくとも1個のこの貫通案内路2に挿通した物体3との間の隙間4を少なくとも1個の密閉素子5を配置することによって隙間を密閉する方法において、密閉素子5として少なくとも1個の温度活性化膨張媒体を含有する熱溶融性素子5を使用し、この熱溶融性素子5を隙間4に充填した後外部から熱を加える溶融膨張させ、硬化させることによって隙間を完全に密閉する。好適には、棒状の熱溶融性素子5を多数個、隙間4に差し込んで充填する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 構造素子(1)に設けた貫通案内路(2)と少なくとも1個のこの貫通案内路(2)に挿通した物体(3)との間の隙間(4)を少なくとも1個の密閉素子(5)を配置することによって隙間を密閉する方法において、密閉素子(5)として少なくとも1個の温度活性化膨張媒体を含有する熱溶融性素子(5)を使用し、この熱溶融性素子(5)を隙間(4)に充填した後外部から熱を加えることを特徴とする隙間密閉方法。 【請求項2】 好適には、棒状の熱溶融性素子(5)を多数個、隙間(4)に差し込む請求項1記載の方法。 【請求項3】 熱を熱風として外部から供給する請求項1又は2記載の方法。 【請求項4】 隙間を密閉する密閉素子において、少なくとも温度で活性化する膨張媒体を含有する熱溶融性物質により構成したことを特徴とする密閉素子。 【請求項5】 棒状に形成した請求項4記載の密閉素子。 【請求項6】 複数個の棒状密閉素子(5)を順次長手方向端縁を相互に連結してを帯状体にした請求項5記載の密閉素子。 【請求項7】 金属繊維を含有させて熱伝導を高めた請求項4乃至6のうちのいずれか一項に記載の密閉素子。 【請求項8】 発熱剤を含有させて熱を発生するようにした請求項4乃至7のうちのいずれか一項に記載の密閉素子。 【請求項9】 硬化剤を含有させた請求項4乃至8のうちのいずれか一項に記載の密閉素子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、構造素子に設けた貫通案内路と少なくとも1個のこの貫通案内路に挿通した物体との間の隙間を少なくとも1個の密閉素子を配置することによって隙間を密閉する方法に関するものである。更に、この方法を実施するのに好適な隙間を密閉する密閉素子に関するものである。 【0002】 【従来の技術】密閉は、管又はケーブルを家内に引き込む際に外部から壁の開口を経て導入する領域に行なわれる。管又はケーブルと壁との間に生じた環状の隙間は種々の方法で密閉することができる。この方法の一つとしては、例えば、機械的密閉がある。これは、隙間に密閉素子を充填し、形状ロック又は弾性的押圧力により基礎構造を密閉するものである。更に、化学的密閉も考えられる。この場合、環状の隙間に反応系材料を充填し、これを硬化して環状隙間を密封する。反応系材料としては例えば、モルタルのような無機系材料、又は有機系材料を使用し、例えば、ポリマー発泡体等の密閉材料とする。特に、化学‐機械的密閉も使用することができ、この場合、通常は機械的な型枠を使用し、この型枠内に化学材料を充填する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】機械的な方法は、管又はケーブルの直径と貫通案内路の直径との間に配置するのにコスト、時間、労力を必要とする。化学的方法は環状隙間に、発泡体、モルタル等の密閉物質を充填するもので欠点はないように見える。しかし、流体密、例えば水密にしようとする場合、耐久性のある密閉を保証することができない。更に、液状の化学成分による作業には、汚れや環境汚染、健康阻害、エコロジー、残留ごみ等の問題がある。 【0004】従って、本発明の目的は、貫通案内路の密閉を異なる貫通案内路の直径とこの貫通案内路に挿通した物体との間を迅速かつ簡単に密閉することができ、かつ環境に負担をかけない上述の密閉方法及び密閉素子を得るにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、構造素子に設けた貫通案内路と少なくとも1個のこの貫通案内路に挿通した物体との間の隙間を少なくとも1個の密閉素子を配置することによって隙間を密閉する方法において、密閉素子として少なくとも1個の温度活性化膨張媒体を含有する熱溶融性素子を使用し、この熱溶融性素子を隙間に充填した後外部から熱を加えることを特徴とする。 【0006】例えば、膨張可能材料からなる棒状の熱溶融性素子を、壁に設けた貫通案内路と、この貫通案内路に挿通した少なくとも1個の物体との間の隙間に密に挿入し、集積させる。隙間の大きさに応じて投入する熱溶融性素子の量を加減する。隙間をできるだけ完全に熱溶融性素子で充填した後加熱する。これにより、熱溶融性素子は溶融し、膨張し、硬化する。このようにして貫通案内路の残存する隙間も密閉され、耐久性のある密封を生ずる。熱溶融性材料は液体、特に水に対する抵抗性を示し、貫通案内路を液体密に閉鎖する。 【0007】本発明によれば、熱溶融性素子は、熱溶融性(又は温熱溶融性)ポリマー、例えば、エポキシ又はポリウレタン(PUR)を基材とするものにより構成する。これらの熱溶融性素子を棒状又は他の任意の形状に形成する。この熱溶融素子には少なくとも一種類の温度活性化膨張媒体を含有させる。温度活性化膨張材料としては、熱ガス例えば、窒素ガスを放出するようなあらゆる物質を使用することができる。温度活性化膨張媒体としては、ガス放出の際に所定の温度を発生して分解する固体物質とすることができる。このような温度活性化膨張媒体を熱溶融素子に一様に分布させる。このような膨張媒体は有機化合物又は窒素含有化合物例えば、アゾ化合物、ヒドラジン等とすることができる。 【0008】温度活性化膨張媒体としては、マイクロカプセルに封入した液状発泡媒体を使用することができる。このような液状発泡媒体としては例えば、ペンタン、i‐ブタン等がある。 【0009】本発明の好適な実施例においては、熱溶融素子に、膨張した状態で非可逆的に硬化する温度活性化又は封鎖硬化剤を含有させる。この温度活性化又は封鎖硬化材としては、例えば、化学的硬化剤例えば、変装アミン又はマイクロカプセルに封入した機械的封鎖硬化材がある。 【0010】更に、熱溶融素子の活性化のためには、熱を発生し、熱溶融素子全体に分散させることが必要である。熱溶融素子に熱を分散させるため、例えば、金属繊維を材料に分布させる。このとき、外部から熱を供給すると、例えば、ドライヤの作用の下で発生する熱風を供給することによって熱気流が熱溶融素子全体に長手方向に貫通する金属繊維に伝導する。熱を外部から供給した後、熱は金属繊維によって熱溶融素子全体に一様に伝導され、熱溶融素子を溶融する。この溶融において、温度活性化膨張媒体が活性化し、熱溶融素子の容積が増大する。硬化剤を含有している場合、この硬化剤も所定温度で活性化する。熱溶融素子の発泡材料は冷却後に硬化し、貫通案内路は液密にしっかりと閉鎖される。 【0011】本発明の他の実施例においては、熱溶融素子に発熱剤粒子を含有させる。この発熱剤は、活性化によって発熱反応を生じて熱を放出する化学物質とする。この熱もやはり金属繊維によって熱溶融素子に分散される。理想的には、熱溶融素子ポリマーが温度活性化又は封鎖硬化剤と反応する際に、多量の熱が得られ、連鎖反応的な独自の反応促進効果を生ずる。発熱剤粒子の活性化により外部からの熱供給を僅かにかつ短時間で済ますことができるようになる。 【0012】取り扱いを簡単にするためには、棒状の密閉素子又は熱溶融素子を、特に長手方向端縁に沿って帯状に順次に互いに結合する。このことにより、物体と壁の貫通案内路との間の隙間の大きさに応じて棒状の物体を周囲に並べたり又は巻き付けたりすることができ、従って、隙間における密閉素子の位置決めを簡単にすることができるようになる。 【0013】 【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な実施の形態を説明する。 【0014】図1に示す構造素子1は例えば、貫通案内路2を有する建造物の壁とすることができる。貫通案内路2に2個の線条素子3を挿通し、図示の実施例ではこれらの線条素子を2個の管とする。管3と周囲の貫通案内路2の壁との間には隙間4が存在する。 【0015】隙間4を密閉するため、先ず棒状の熱溶融性素子5を壁側から長手方向に隙間4に押し込む。これらの棒状の熱溶融性素子5は、複数個の熱溶融性素子5の長手方向側面を互いに連結してなる帯状体6から切り離すことができる。 【0016】このように隙間4を熱溶融性素子5によって密に充填した後、外部から熱を供給する。このことを図2に示す。熱溶融性素子5は、ドライヤ7の熱風によって端面側が加熱される。熱は、各熱溶融性素子5内に存在する金属繊維を介して、熱溶融性素子に一様に分散され、熱溶融性素子に保持した膨張媒体が活性化する。場合によっては、熱溶融性素子内に発熱剤も混入させ、発熱反応によって一層多い熱量を発生するようにすることもできる。 【0017】隙間4内の熱溶融性素子5はこのようにして活性化し、膨張し、隙間を完全に密閉し、特に流体密となる。均一に溶解して硬化した熱溶融性材料の塊からなる栓体8を生じ、この栓体は管3の周囲を密閉し、また貫通案内路2の周壁にも接合し、栓体8を貫通案内路2にしっかりと密着する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591010170 【氏名又は名称】ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
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| 【出願日】 |
平成12年11月15日(2000.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072051 【弁理士】 【氏名又は名称】杉村 興作 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−200959(P2001−200959A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−347387(P2000−347387) |
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