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【発明の名称】 ダクトへの機能性被覆材の取付方法
【発明者】 【氏名】保田 訓雄

【氏名】月守 孝幸

【要約】 【課題】ダクトに対する機能性被覆材の取付を迅速かつ容易に行い得る機能性被覆材の取付方法を提供する。

【解決手段】ダクト3の周囲に機能性被覆材2を取り付ける方法であって、ダクト3の外表面側に金網5を取り付け、金網5の所定箇所を切断して、金網5の一部分を金網5面に対して曲げ起こし、機能性被覆材2を金網5に押しつけて固定しつつ、この曲起し部分11を前記機能性被覆材2に貫通させ、機能性被覆材2から突出している曲起し部分11の端部に、抜止固定手段12を取り付けて機能性被覆材2を固定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ダクトの周囲に機能性被覆材を取り付ける方法であって、前記ダクトの外表面側に金網を取り付け、前記金網の所定箇所を切断して、前記金網の一部分を金網面に対して曲げ起こし、前記機能性被覆材を前記金網に押しつけて固定しつつ、この曲起し部分を前記機能性被覆材に貫通させ、前記機能性被覆材から突出している前記曲起し部分の端部に、抜止固定手段を取り付けて前記機能性被覆材を固定するダクトへの機能性被覆材の取付方法。
【請求項2】 ダクトの周囲に機能性被覆材を取り付ける方法であって、金網の所定箇所を切断して、前記金網の一部分を金網面に対して曲げ起こしておき、前記ダクトの外表面側に前記金網を取り付け、前記機能性被覆材を前記金網に押しつけて固定しつつ、この曲起し部分を前記機能性被覆材に貫通させ、前記機能性被覆材から突出している前記曲起し部分の端部に、抜止固定手段を取り付けて前記機能性被覆材を固定するダクトへの機能性被覆材の取付方法。
【請求項3】 前記機能性材料が保温・防音材である請求項1又は2に記載のダクトへの機能性被覆材の取付方法。
【請求項4】 前記金網が溶接組立による金網である請求項1から3の何れかに記載のダクトへの機能性被覆材の取付方法。
【請求項5】 前記抜止固定手段が、前記曲起し部分に係合可能な係合部材である請求項1から4の何れかに記載のダクトへの機能性被覆材の取付方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダクトの周囲に機能性被覆材を取り付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般の発電所・焼却設備等には、燃焼用の空気を燃焼室に導いたり、燃焼室で発生した燃焼排気を煙突まで導くため等に用いる風煙道を備えている。例えば、燃焼用の空気を燃焼室に供給する場合には所定の温度に加熱することが多い。また、燃焼排気は高温であり、かつ、燃焼排気の流量・流速は比較的大きなものである。よって、風煙道は高温となるばかりでなく、風煙道の構成部材に振動が発生して騒音が発生することにもなる。このため、上記風煙道をはじめとする各種ダクトの周囲には、主に断熱及び防音の目的から機能性被覆材を設ける場合が多い。
【0003】このような機能性被覆材2としては、例えば、保温・防音材2aがあり、図6にその取付要領の一例を示す。即ち、前記ダクト3は、板状のダクトプレート3aで構成され、その外周部には、ダクトプレート3aを補強し、かつ、変形を防止するためにアングル材で形成したダクトスチフナ6を取り付けてある。このダクトスチフナ6に溶接で金網5を取り付け、さらに、この金網5に保温・防音材2aを取り付けるのである。
【0004】前記保温・防音材2aの取り付けは、例えば以下のごとく行っていた。一つは、保温・防音材2aを金網5に押しつけつつ、前記ダクトプレート3aに取り付けた支持ボルト17に保温・防音材2aを貫通させ、この状態で前記支持ボルト17の突出側端部にナット18を螺合させて固定する方法である。他の方法としては、前記金網5に保温・防音材2aを押しつけつつ、線部材を用いて前記金網5に直接縛り付けるものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方法を用いる場合であって、例えば、支持ボルト17を用いる場合には、ダクト3の設置現場において、ダクトプレート3aに前記支持ボルト17を溶接する作業が必要となる。通常、このようなダクト3は、例えば焼却設備等に係るものである。よって、特にダクト3の交換作業を行う場合などには、焼却炉が休止している間など限られた時間内に作業を終える必要があり、作業効率を向上させるにも、上記支持ボルト17の取り付け作業が障害となっていた。また、線部材を用いて保温・防音材2aを縛り付ける場合には、保温・防音材2aに線部材を貫通させて締結するという作業が極めて煩雑であり、ダクト3の設置作業を円滑に行う際の障害となっていた。
【0006】本発明の目的は、上記従来の問題点を解消し、ダクトに対する機能性被覆材の取付を迅速かつ容易に行い得る機能性被覆材の取付方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔手段1〕本発明に係るダクト3への機能性被覆材2の取付方法は、請求項1に記載したごとく、ダクト3の外表面側に金網5を取り付け、前記金網5の所定箇所を切断して、前記金網5の一部分を金網5面に対して曲げ起こし、機能性被覆材2を前記金網5に押しつけて固定しつつ、この曲起し部分11を前記機能性被覆材2に貫通させ、前記機能性被覆材2から突出している前記曲起し部分11の端部に、抜止固定手段12を取り付けて機能性被覆材2を固定する点に特徴を有する。
〔作用効果〕本手段のごとく、機能性被覆材を取り付けるのに際し、ダクトに金網を取り付けたのち、切断して曲げ起こすだけでよいから、従来のごとく、機能性被覆材を支持するための支持部材を、個々にダクトに取り付けていた場合と比較して、その取付手間を大幅に削減することができる。
【0008】〔手段2〕本発明に係るダクト3への機能性被覆材2の取付方法は、請求項2に記載したごとく、金網5の所定箇所を切断して、前記金網5の一部分を金網5面に対して曲げ起こしておき、ダクト3の外表面側に前記金網5を取り付け、機能性被覆材2を前記金網5に押しつけて固定しつつ、この曲起し部分11を前記機能性被覆材2に貫通させ、前記機能性被覆材2から突出している前記曲起し部分11の端部に、抜止固定手段12を取り付けて前記機能性被覆材2を固定することができる。
〔作用効果〕本手段のごとく、保温・防音材を取り付けるための金網をダクトに取り付ける前に前記金網の所定部分を切断し、かつ、切断した近傍の部分を曲げ加工しておくこととすれば、上記手段1に記載した方法に比べて機能性被覆材の取付現場における作業工数をさらに省略することができる。よって、機能性被覆材の取付・交換作業が時間的に制約されている場合などには極めて有利である。
【0009】〔手段3〕本発明に係るダクト3への機能性被覆材2の取付方法は、請求項3に記載したごとく、前記機能性被覆材2として保温・防音材2aを用いることができる。
〔作用効果〕本手段のごとく、前記機能性材料として保温・防音材を用いる場合には、一般に保温・防音材は繊維状のものであるなど軽量で変形容易なものが多い。一方、保温・防音材の支持部材である前記曲起し部分が金網の一部で構成されている本発明の方法においては、支持する対象は軽量なほど取付状態が安定する。よって、機能性材料が保温・防音材である場合には、当該保温・防音材の取付作業を迅速に行えるばかりでなく、その取付状態を長期に亘って維持することができるから、保温・防音材の取付け部の信頼性を向上させることができる。
【0010】〔手段4〕本発明に係るダクト3への機能性被覆材2の取付方法は、請求項4に記載したごとく、前記金網5として溶接組立による金網5を用いることができる。
〔作用効果〕前記溶接金網であれば、例えば、直線状の線部材を縦方向と横方向とに直行させつつ互いに溶接して組み立てることができる。この場合、線部材どうしの交点の間隔を任意に設定できるから、支持する保温・防音材の重量や変形程度に応じて支持部分の配置密度を設定することができる。また、前述のごとく線部材どうしの交点の間隔を任意に設定することで、前記曲起し部分の長さを自在に選択することができるから、支持する保温・防音材の厚みに応じて最適な長さの曲起し部分を構成することができる。
【0011】〔手段5〕本発明に係るダクト3への機能性被覆材2の取付方法は、請求項5に記載したごとく、前記抜止固定手段12として、前記曲起し部分11に係合可能な係合部材を用いることができる。
〔作用効果〕前記係合部材としては、例えば、円盤状の部材の中央にH形の切込みを設けて構成することができる。この場合には、切込み部分を前記曲起し部分に挿通させることで、前記切込み部分が曲がり変形し、曲起し部分の奥側への押し込みが許容される。ただし、係合部材は、前記曲起し部分からの引き抜きには抵抗する。このような部材は、例えば一般にスピードワッシャ等といわれるが、これらは単にロッド部材に押し込むだけで取付可能であるから、その取付作業が非常に簡便なものとなる。よって、前記機能性被覆材を取り付ける際の作業効率が大幅に向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】(概要)本発明に係るダクトへの機能性被覆材の取付方法について、図面を参照しながら説明する。図1および図2には、例えば発電所の燃焼炉等において、燃焼用の空気或いは燃焼排気を流通させるため等に用いる風煙道1に機能性被覆材2を取り付ける例を示す。図1は斜視図であり、図2は断面図である。当該風煙道1は、主に、最内周部を構成して燃焼排気等と直に接触するダクト3と、当該ダクト3との間に所定の間隔を設けて配置する前記機能性被覆材2と、最外周部を構成する外装板4とを備えている。前記ダクト3は、例えば、通常の鋼材あるいはステンレス鋼等で構成する。前記機能性被覆材2および前記外装板4については後述する。本発明に係るダクト3への機能性被覆材2の取付方法は、特に、前記機能性被覆材2の取付作業或いは交換作業を容易かつ迅速に行うためのものである。
【0013】(機能性被覆材)本実施形態における前記機能性被覆材2としては、例えば保温・防音材2aを用いる。即ち、燃焼排気を前記風煙道1に流通させる場合には、単に燃焼排気を外部に放出するだけではなく、保有する燃焼熱を有効に利用すべく、通常、別途設けた廃熱ボイラ等に供給する。そのため、燃焼排気の温度をできるだけ保持すべく前記保温・防音材2aを用いて前記ダクト3を被覆するのである。
【0014】また、前記風煙道1を流通する燃焼排気の流量が多い場合などには、燃焼排気によってダクト3が振動し、多大な騒音を発生させる場合がある。このような騒音を遮断するためにも前記保温・防音材2aが用いられる。
【0015】前記保温・防音材2aとしては、例えば、ロックウールやグラスウール等を用いる。サイズとしては、25mm,50mm,75mm,100mm程度の厚さを有し、600mm×900mm程度の広さを有する保温・防音パネルを用いる。これらの保温・防音パネルを組み合わせて用い、全体として150〜250mm程度の厚さを有する保温・防音層を形成する。前記保温・防音パネルは、原則として作業者自身が搬送できるよう軽量に形成しておく。
【0016】(溶接金網)前記保温・防音材2aをダクト3に固定するのに、本発明では金網5を用いるが、ここでは特に溶接金網5aを用いる。図1および図2に示すごとく、前記ダクト3を構成するダクトプレート3aには、主に当該ダクト3を補強するためのダクトスチフナ6を取り付けてあり、前記溶接金網5aは、このダクトスチフナ6に取り付ける。当該ダクトスチフナ6は、例えば、一般鋼材などで構成するL形アングルを用い、前記ダクト3の外周を取り巻くように、前記ダクト3の長手方向Xに対して周方向Yに取り付けたものである。ダクトスチフナ6は、例えば溶接によって取付ける。
【0017】さらに、当該ダクトスチフナ6に対して、前記溶接金網5aを溶接等によって取り付ける。当該溶接金網5aは、一般の軟鋼あるいはステンレス鋼製の線材を縦横に配設したものを溶接によって組み立てたものである。隣接する縦材7どうしの間隔、および、隣接する横材8どうしの間隔は、例えば150mmピッチに設定する。ただし、当該ピッチは支持する保温・防音材2aのサイズ・重量等に応じて任意に設定すればよい。尚、線材どうしの間隔は、支持する保温・防音材2aの重量あるいは変形の容易さなどに応じて適宜変更可能である。
【0018】図3に示すごとく、前記保温・防音材2aを実際に前記溶接金網5aに支持固定するのは、前記溶接金網5aの一部を構成する支持線材9による。さらに具体的には、当該支持線材9を折り曲げた曲起し部分11である。前記支持線材9も前記縦材7及び前記横材8と同じ軟鋼あるいはステンレス鋼で構成する。そして、当該支持線材9は、例えば隣接する前記縦材7どうしの中間位置に配設する。この場合、当該支持線材9と、この支持線材9に隣接する縦材7との間隔はおよそ75mmとなる。
【0019】尚、前記支持線材9を縦材7どうしの間に設けた場合には、横材8どうしの間には支持線材9を設けない。つまり、図3および図4に示すごとく、保温・防音材2aを支持するには、所定の間隔で前記支持線材9を曲げ起こしておけばよく、縦材7あるいは横材8のうち何れか一方の並びの間に支持線材9を混在させておけば十分だからである。
【0020】縦材7の間に支持線材9を配設した図4(イ)の場合、まず、前記支持線材9は前記横材8に溶接して組み立てられる。このとき、横材8との交点10は一つおきに溶接しておく。溶接金網5aを前記ダクトスチフナ6に溶接取付けした後、前記支持線材9を、前記溶接した交点10の近傍で切断する。当該切断は、夫々の交点10に対して一方側で行う。これにより、前記支持線材9は、およそ300mmピッチで切断される。短尺となった支持線材9の夫々は、その一方の端部で前記横材8に溶接され、他方の端部は自由端部となる。そして、図4(ロ)に示すごとく、当該自由端部を前記溶接金網5aの面に対しておよそ垂直に曲げ起こし、保温・防音材2aを支持固定するための曲起し部分11とする。この場合には、前記曲起し部分11は、縦横にそれぞれ約300mmピッチで形成される。そして、当該曲起し部分11によって、約300mm程度までの厚さを有する保温・防音材2aを支持可能である。尚、前記曲起し部分11の長さは、支持する保温・防音材2aの厚みに応じて適宜変更可能である。
【0021】本実施形態のごとく、溶接金網5aを取り付けたのち、所定の箇所を切断し、曲げ起こすものとすれば、保温・防音材2aを支持する部材を容易かつ迅速に形成することができる。よって、保温・防音材2aの設置或いは交換に時間的な制約を受ける場合に最適な手段である。
【0022】(機能性被覆材の取付け)図3に示すごとく、前記曲起し部分11に保温・防音材2aを取り付ける。ロックウール等で構成する保温・防音材2aに対して、前記曲起し部分11を挿通することは容易である。つまり、前記溶接金網5aに対して前記保温・防音材2aを押しつけるだけで、保温・防音材2aを仮止めすることができる。保温・防音材2aを仮止めした状態では、保温・防音材2aに対して前記曲起し部分11が完全に貫通し、曲起し部分11の先端部が保温・防音材2aから突出しているものとする。
【0023】次に、当該曲起し部分11の突出端部に、抜止固定手段12を取り付けて前記保温・防音材2aを固定する。前記抜止固定手段12としては、係合部材や螺合部材を用いることができる。本実施形態においては、係合部材を用いることとし、その中でも例えばスピードワッシャ12aを用いる例を示す。当該スピードワッシャ12aの一例を図5に示す。円盤状の板状部材の中央にH形の切欠部分13を設けて構成したものである。この切欠部分13を前記曲起し部分11に挿通させることで、前記切欠部分13が押込み方向の手前側に曲がり変形し、曲起し部分11の奥側への押し込みが許容される。一方、スピードワッシャ12aを引き抜こうとする場合には、曲起し部分11に対して前記切欠部分13が抵抗するから、スピードワッシャ12aの抜け出しが阻止される。ただし、スピードワッシャ12aの抜け出しが防止されるのは、通常の引張力が作用したような場合であるから、例えば、保温・防音材2aを交換するような場合には、スピードワッシャ12aに過大な外力を加えることで、前記曲起し部分11から取り外すことは容易である。よって、係合部材による取付けは、保温・防音材2aを交換する際の作業性の観点からも有利な手法である。
【0024】このように、曲起し部分11の端部にスピードワッシャ12aを取り付けるものであれば、曲起し部分11の端部およびスピードワッシャ12aの形状を単純化することができる。しかも、スピードワッシャ12aの取付操作は単に押込みだけ等の簡便なものであるから、保温・防音材2aの支持固定作業を極めて容易にかつ迅速に行うことができる。
【0025】尚、スピードワッシャ12aの抜け出しをより確実に防止するためには、前記曲起し部分11の先端部の表面粗度を高めておいたり、環状の凹部あるいは凸部を前記先端部に複数設けておくことができる。勿論、曲起し部分11の表面に特段の加工を施さなくても、前記スピードワッシャ12aは係合力を発揮し得るし、前記切欠部分13の縁部を鋭利に形成しておけば、さらに強い係合力を発揮させることができる。
【0026】(外装板の取付け)前記保温・防音材2aの取付を終了した後、さらにその外周部分に外装板4を取り付ける。図1および図2に示すごとく、前記ダクト3の外周面には、前記外装板4を取り付けるための基材14を、前記ダクトスチフナ6に混在させた状態で取り付けてある。当該基材14としては例えばH形鋼を用い、ダクト3に対して溶接等によって取り付ける。
【0027】前記基材14の外周部には、ダクト3から離間する方向に突出するピース部材15を断続的に取付け、さらに、当該ピース部材15には、前記外装板4を取り付ける受け材16を取り付ける。前記ピース部材15および前記受け材16は、共にアングル材などを用いて形成する。本実施形態では、外装板4として波状板4aを用いる。図1に示すごとく、本実施形態では、前記波状板4aの溝方向をダクト3の周方向Yに沿わせて設置するから、前記受け材16は、ダクト3の長手方向Xに沿わせて設置する。本構成により、前記波状板4aの変形を抑制することができる。前記波状板4aは、各種ねじ材を用いて前記受け材16に固定する。
【0028】尚、前記ピース部材15及び前記受け材16によって、前記保温・防音材2aと前記外装板4との間には空間が形成される。当該空間は、保温・防音材2aの熱・振動が外装板4に伝搬するのを有効に防止するものである。特に、防音をより確実に遮断したい場合には、前記外装板4として制振鋼板等を用いるとよい。
【0029】(効果)本発明のごとく、ダクト3の外表面側に取り付けた金網5の所定箇所を切断して、前記金網5の一部分を金網5面に対して曲げ起こすものとすれば、保温・防音材2aを支持する部材を容易かつ迅速に形成することができる。よって、保温・防音材2aの設置或いは交換に時間的な制約を受ける場合等に有効である。
【0030】また、曲起し部分11を前記機能性被覆材2に貫通させ、曲起し部分11の端部に抜止固定手段12を取り付けて前記機能性被覆材2を固定するものであれば、曲起し部分11の端部および係合部材の形状を単純化すると共に、係合部材の取付操作を単に押込みだけ等の簡便なものにできるから、保温・防音材2aの支持固定作業を極めて容易かつ迅速なものにすることができる。
【0031】(別実施形態)
〈1〉 上記実施形態では、金網5をダクト3に取り付けた後、金網5を切断して曲げ起こす例を示したが、本別実施形態のごとく、金網5の所定箇所を切断して前記金網5の一部分を金網5面に対して曲げ起こしておき、当該金網5をダクト3の外表面側に取り付けることとしてもよい。
【0032】本別実施形態のごとく、前記曲起し部分11の曲げ起こし作業を予め行っておくことで、保温・防音材2aの設置現場における溶接金網5aの取付工程を、さらに省略することができる。よって、保温・防音材2aの設置・取替作業に時間的な制約を受けるような場合には特に有利である。
【出願人】 【識別番号】000244084
【氏名又は名称】明星工業株式会社
【出願日】 平成11年12月17日(1999.12.17)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−173884(P2001−173884A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−358331