| 【発明の名称】 |
ウォーターハンマー防止器 |
| 【発明者】 |
【氏名】丸田 智則
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| 【要約】 |
【課題】蒸気配管の曲り部において、高速の復水流れを吸収して緩衝することにより、確実にウォーターハンマーを防止することのできるウォーターハンマー防止器を得ること。
【解決手段】本体3に曲り部6を介して入口1と出口2を設ける。曲り部6の入口1に対向した位置に緩衝器7を取り付ける。緩衝器7は、板バネ部材18と抵抗板17で構成する。入口1から流入してくる高速の復水流は、緩衝器7の抵抗板17に衝突して緩衝されることにより、ウォーターハンマーの発生を防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蒸気と液体の二相流が流れる蒸気配管中に流体の緩衝部材を取り付けて、当該緩衝部材によりウォーターハンマーを緩衝して防止するものにおいて、ケーシングに少なくとも2つの流体接続口を曲り部を介して形成し、当該曲り部にバネ部材を内蔵した抵抗板を変位自在に配置した緩衝器を取り付けたことを特徴とするウォーターハンマー防止器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水撃作用即ちウォーターハンマーを防止するものに関し、特に、蒸気配管におけるウォーターハンマーを防止するのに適したものに関する。ウォーターハンマーは、蒸気配管中の液体が蒸気の流れによって高速流となり、配管の曲り部や、配管に取り付けられている弁などに激しく衝突して、著しい衝撃や振動を与え、場合によっては配管や弁あるいは配管接続された装置などに損傷を与えるものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のウォーターハンマー防止器としては、例えば特開平11−148591号公報に示されたものがある。これは、円筒状の本体の内部に、螺旋状の長尺板状部材を摺動自在に取り付けて、流体の流速を減じると共に、螺旋状部で気液を分離することによって、ウォーターハンマーを防止するものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のウォーターハンマー防止器では、蒸気配管の曲り部において確実にウォーターハンマーを防止することができない問題があった。即ち、ウォーターハンマーは配管の曲り部において液体が高速で衝突することにより生じるのであるが、上記従来のものは直管状であり、曲り部でのウォーターハンマーを確実に防止することができないのである。 【0004】従って本発明の課題は、蒸気配管の曲り部においてウォーターハンマーをより確実に防止することのできるウォーターハンマー防止器を得ることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために講じた手段は、蒸気と液体の二相流が流れる蒸気配管中に流体の緩衝部材を取り付けて、当該緩衝部材によりウォーターハンマーを緩衝して防止するものにおいて、ケーシングに少なくとも2つの流体接続口を曲り部を介して形成し、当該曲り部にバネ部材を内蔵した抵抗板を変位自在に配置した緩衝器を取り付けたものである。 【0006】 【発明の実施の形態】ケーシングの曲り部に、バネ部材を内蔵した抵抗板を変位自在に配置した緩衝器を取り付けたことにより、ウォーターハンマーの発生し易い蒸気配管の曲り部において、高速液体流を抵抗板の変位によって確実に緩衝してウォーターハンマーを防止することができる。 【0007】 【実施例】本実施例においては、蒸気配管が水平方向から直角上方に曲がる所謂立上がり部に本発明のウォーターハンマー防止器5を取り付けた例を示す。図1において、蒸気及び液体としての復水の二相流の流体入口1と出口2を設けた防止器本体3と、本体3内の曲り部6に取り付けた緩衝器7とでウォーターハンマー防止器5を構成する。 【0008】流体接続口としての入口1と出口2は曲り部6を介して直角に位置して、入口1の右側には図示はしていないが水平な蒸気配管が接続され、同じく出口2の上方には垂直な蒸気配管が接続されて上方へ蒸気が通過して行くものである。曲り部6の中央部はその通路断面積を入口1や出口2よりも大きく形成する。 【0009】緩衝器7は、中央部に板バネ部材18を内蔵した断面円弧状の抵抗板17で構成する。抵抗板17の下端部19を本体3に取り付け固定し、抵抗板17の上端部23側を変位自在に配置する。 【0010】緩衝器7は、入口1から蒸気が流入してくると、蒸気の質量は小さいために、抵抗板17は何等変位することなく図1に示す状態を維持したまま蒸気を出口2側に案内して流下させるものであるが、入口1から高速の復水流が流入してくると、復水は質量が大きいために、抵抗板17はその流れに応じた力を受けて、この力が板バネ部材18のバネ力を上回ると、抵抗板17の上側部分23が反時計回り方向に変位することによって、高速復水流を緩衝することができるものである。 【0011】本実施例では、曲り部6の下部に、流入してきた液体としての復水を系外に排出するためのスチームトラップ4を取り付けた例を示す。即ち、防止器本体3の下方に連通路20と切換弁21とスチームトラップ4を配置する。切換弁21は二方口の開閉弁として上下口をそれぞれ連通路20とスチームトラップ4に接続する。切換弁21を図示しない操作ハンドルで開弁することにより、曲り部6とスチームトラップ4を連通することができ、反対に閉弁することによりスチームトラップ4を曲り部6から遮断することができるものである。 【0012】スチームトラップ4は、トラップケーシング22と蓋8とで一体に形成して、トラップ室10内にステンレス製薄板で製作した中空フロート9を自由状態で配置し、フロート9の下方にトラップ弁口11を設けた弁座12を蓋8にねじ結合して取り付け、フロート9の上方にフロートカバー13を取り付ける。図1に示す状態は、フロート9が弁座12と、弁座12の反対側に設けたフロート座14に着座した状態を示し、トラップ弁口11はフロート9の外表面により閉口されている。 【0013】フロートカバー13は、微小な孔を多数有する多孔質部材で製作して、入口1から流入する蒸気配管中のゴミや鉄錆やスケール等の異物がトラップ室10内へ流下し難くすると共に、切換弁21が開弁している場合に、入口1から出口2へと通過する蒸気の流れによってフロート9が動揺することを防止するためのものである。フロートカバー13の中央部には貫通孔15を設けて、復水がトラップ室10内へフロートカバー13の多孔質部を通過しなくても流入できるようにする。また、入口1から連通路20に至る通路の下部16は、連通路20側ほど低くして復水が連通路20と切換弁21を通ってトラップ室10内へ流入し易くする。 【0014】ウォーターハンマー防止器本体3の入口1から流入してきた一部復水を含む蒸気は、曲り部6と抵抗板17を経て出口2側へ通過する。本体3底部の復水は、通路下部16に沿って下方の連通路20と切換弁21を介してトラップ室10側へ流下して外部に排出される。 【0015】ウォーターハンマーは、本体3の下部16に溜った比較的多量の復水が、蒸気の速い流れによって高速流となり、曲り部6の対向壁面に激しく衝突して著しい衝撃や振動を発生するものであるが、本実施例においては、入口1に対向した位置に板バネ部材18を内蔵した抵抗板17から成る緩衝器7を取り付けたことによって、入口1から流入してきた高速の復水流は、抵抗板17に衝突して板バネ部材18の弾性力により吸収され、緩衝されることによってウォーターハンマーを発生することがない。 【0016】切換弁21を開弁状態としている場合、トラップ室10に復水が溜りその水位が上昇すると、フロート9が浮上してトラップ弁口11を開口することにより、復水は外部へ排出される。復水が排出されトラップ室10の水位が低下するとフロート9も降下してトラップ弁口11を閉口することによって蒸気が外部へ漏洩することを防止する。 【0017】切換弁21を閉弁状態とすることによって、入出口1,2とスチームトラップ4との間が遮断され、従って、入出口1,2の間に蒸気を通気したままの状態で、スチームトラップ4を分解したりあるいは切換弁21から取り外して、部品の交換や清掃等のメンテナンスを行うことができる。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、ケーシングの曲り部に板バネ部材を内蔵した抵抗板から成る緩衝器を取り付けたことにより、ウォーターハンマーの発生し易い蒸気配管の曲り部において、高速液体流を緩衝器によって確実に吸収してウォーターハンマーを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000133733 【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
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| 【出願日】 |
平成11年12月15日(1999.12.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−173874(P2001−173874A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−355344 |
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