| 【発明の名称】 |
サージ抑制装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ジョン アンソニー ロジャース
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| 【要約】 |
【課題】改良された単純な形態のサージ抑制装置を提供する。
【解決手段】本発明のサージ抑制装置はダイヤフラムによって第一のサブチャンバと第二のサブチャンバとに分割されるチャンバと、ダイアフラムと接触したままに維持され且つ第一のサブチャンバと第二のサブチャンバとの間の圧力差に応じたダイヤフラムの動きに追従するのに使用されるダイヤフラム従動部分とを有する。チャンバの壁に対するダイヤフラム従動部分の位置は第二のサブチャンバとガス入口との間の連絡路および第二のサブチャンバとガス出口との間の連絡路が存在するか否かを決定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 サージ抑制装置であって、ダイヤフラムによって第一のサブチャンバと第二のサブチャンバとに分割されたチャンバと、該第一のサブチャンバと該第二のサブチャンバとの間の圧力差に応じた前記ダイヤフラムの動きに追従するのに使用されるダイヤフラム従動部分とを有し、該ダイヤフラム従動部分は前記チャンバの壁に対して移動可能であって、且つ前記第二のサブチャンバとガス入口との間の連絡路が存在するか否かを決定する第一のバルブの可動要素であって、さらに前記第二のサブチャンバとガス出口との間の連絡路が存在するか否かを決定する第二のバルブの可動要素であるサージ抑制装置。 【請求項2】 前記ダイヤフラム従動部分は前記第二のサブチャンバのガス圧から得られる負荷により常に該ダイヤフラムに接触するように付勢される請求項1に記載のサージ抑制装置。 【請求項3】 前記ダイヤフラム従動部分はダイヤフラムに連結される請求項1または2に記載のサージ抑制装置。 【請求項4】 前記第二のバルブは、前記ガス出口を通る圧力の解放を制御するために該第二のバルブが全開になる前に開く流出通路を有する請求項1〜3のいずれか一つに記載のサージ抑制装置。 【請求項5】 前記チャンバの壁は前記第一のバルブおよび第二のバルブの静的な部分を形成するハウジング組立体の一部である請求項1〜4のいずれか一つに記載のサージ抑制装置。 【請求項6】 前記第一のバルブおよび第二のバルブは、装置の作動中に”デッドバンド”を形成するように、両バルブが作動しない程度に中央の釣合い位置の両側に前記ダイヤフラムが移動する領域が存在するように配設される請求項1〜5のいずれか一つに記載のサージ抑制装置。 【請求項7】 前記ダイヤフラム従動部分は、前記ダイヤフラムに係合し且つその曲がりを制御するための、該ダイヤフラム従動部分の直径より直径が大きく且つ該ダイヤフラムの直径より直径が小さいディスクを有する請求項1〜6のいずれか一つに記載のサージ抑制装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は圧力調整組立体と組み合わされたサージ抑制装置に関する。さらに詳細には、且つ非限定的には、本発明は加圧ガスの圧力を調整するための手段を有するサージ抑制装置に関する。 【0002】 【従来の技術】送出装置では流体をポンプ輸送するために往復ポンプが使用されることは公知である。このような往復ポンプでは出力がなめらかではなく、ポンプのストロークが戻っている間に流体の圧力が降下してしまう。サージ抑制装置はこの圧力降下を打ち消すのに使用され、これにより流体の出力圧の定常性が改善される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】公知のサージ抑制装置は受動的なサージボトルを具備し、このサージボトルは基本的に圧力リザーバとして作用する閉じた(静止)ガス容器である。受動的なサージボトルでは必然的に使用において圧力が漏れてしまうので、定期的にサージボトルに圧縮ガスを再充填し、その後にサージボトルに使用されるシステムを再較正する必要性がある。欧州特許出願第0707173A1号には、自動的にガス圧を再充填する能動的な圧力調節機構と組み合わされたサージ抑制装置が開示されている。サージ抑制装置のこのような能動的な圧力調整機構は受動的なサージボトルで行われた定期的な再充填の必要性をなくすが、欧州特許出願第0707173A1号に開示された装置は大きくなり且つ使用するのが不便になってしまう傾向にある。よって、本発明の目的は改良された単純な形態のサージ抑制装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、ダイヤフラム(隔壁)により第一のサブチャンバと第二のサブチャンバとに分割されたチャンバと、第一のサブチャンバと第二のサブチャンバとの圧力差に応じたダイヤフラムの動きに追従するダイヤフラム従動部分とを有するサージ抑制装置が提供される。ダイヤフラム従動部分はチャンバの壁に対して移動可能であって、且つ第二のサブチャンバとガス入口との間の連絡路が存在するか否かを決定する第一のバルブの可動要素であって、さらに第二のサブチャンバとガス出口との間の連絡路が存在するか否かを決定する第二のバルブの可動要素である。 【0005】ダイヤフラム従動部分は第二のサブチャンバ内のガス圧から得られる負荷により常にダイヤフラムに接触するように付勢される。これとは別にあるいはこれに加えて、ダイヤフラム従動部分がダイヤフラムに連結されていると都合がよい。 【0006】望ましくは、第二のバルブはガス出口を通る圧力の解放を制御するために第二のバルブが全開になる前に開く放出通路を有する。また、チャンバの壁が第一のバルブおよび第二のバルブの静的な部分を形成するハウジング組立体の一部であると都合がよい。 【0007】好ましくは、第一のバルブと第二のバルブとは、装置の作動中に”デッドバンド”を形成するように、両バルブが作動しない程度に中央の釣合い位置の両側にダイヤフラムが移動する領域が存在するように配設される。 【0008】また、ダイヤフラム従動部分が、ダイヤフラムに係合し且つその曲がりを制御するための、シャフトの直径より直径が大きく且つダイヤフラムの直径より直径が小さいディスクを有すると都合がよい。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して例として本発明を説明する。 【0010】サージ抑制装置10は円環状のハウジング12と、円筒状のスリーブ14と、スリーブ形状の従動シャフト16と、中央供給シャフト18と、可撓性を有するダイヤフラム20とを有する。 【0011】図示した実施例では、ハウジング12はサージ抑制装置本体22と一体的な部分である。ダイヤフラム20はチャンバ24を第一のサブチャンバ26と第二のサブチャンバ28とに分割する。ハウジング12はほぼ筒状の中空本体部分30とほぼ環状のキャップ32とを具備する。 【0012】本体部分30の壁34はその周方向に亘って厚さが異なり、よって壁34により画成されるキャビティ36の長手軸線は本体部分30の長手軸線と一致しない。壁34の上方の内面には外側に向かって延びる棚部38が設けられる。第二のサブチャンバ28から壁34の最も厚い部分を通り、棚部38より上方でキャビティ36と通じるように通路40が延びる。さらに、サージ抑制装置本体22に近接して壁34の最も薄い部分を通って通路41が延びる。中空本体部分30の頂面44はキャップ32の環状基部46と係合し、これらの間にはリングシール52が設置される。 【0013】キャップ32の環状基部46から面取りされた小さい環状突出部54が垂れ下がる。キャップ32はこのキャップ32を通る中央長手ボア49を有する。このボア49はその中に段56を有し、ボア49の下方部分がその上方部分より広くなっている。 【0014】スリーブ14は外面58と内面60とを有する。スリーブ14の上端付近の高さで外面58から径方向にリップ62が突出する。リップ62の高さより上方でスリーブ14の内面60と外面58との間を径方向に一連の通路63が延びる。外面58は周方向に延びる第一の溝64と第二の溝68とを有する。第一の溝64はリップ62の高さの僅かに下方に配置され且つ第一の環状リングシール66を収容する。第二の溝68はスリーブ14の底部付近に配置され且つ第二の環状リングシール70を収容する。外面58上には軸線方向に延びる細長い細路72が形成される。この細路72は実質的に第一の溝64と第二の溝68との間で延びる。周方向に離間された複数の通路74が細路72の基部付近からスリーブ14を通って径方向に延びる。周方向に延びる第三の溝76が通路74と第二の溝68との間の高さでスリーブ14の内面に形成され、周方向に延びる第一のラジアルリップシール(radial lip seal)78を収容する。 【0015】従動シャフト16はヘッド部分80と本体部分82とを有する。本体部分82の直径はヘッド部分80の直径より小さい。ヘッド部分80はその外面に周方向に延びる第一の溝86を有する。この第一の溝86は周方向に延びる第二のラジアルリップシール88を収容する。従動シャフト16の内面であって第一の溝86の僅かに下方に周方向に延びる第二の溝90が配置される。この第二の溝90は周方向に延びる第三のラジアルリップシール92を収容する。ヘッド部分80の直ぐ下方において本体部分80に浅い環状溝94が配置される。環状溝94の直ぐ下方であって従動シャフト16の内面に周方向に延びる第三の溝96が形成される。この第三の溝96は周方向に延びる第四のラジアルリップシール98を収容する。径方向に延びるボア100が本体部分82の下端部の方に提供される。 【0016】中央供給シャフト18はその下端部に近接した周方向の溝102と、この溝102と通じている横断穿孔104と、中央供給シャフト18の頂部から延びて穿孔104と交差する中央長手ボア106とを有する。 【0017】使用時には、スリーブ14をこのスリーブ14と同軸のハウジング12内に固定し、リップ62の下側を棚部38の上面と係合させる。次いで、中央供給シャフト18を、中央供給シャフト18の上端部が段56に当接して、ボア49とボア106とが同軸になるようにキャップ32内に固定する。次いで、突出部54の段のところを内面60に接して位置させ、中央供給シャフト18の下端部をスリーブ14の下端部と整列させる。 【0018】次いで、従動シャフト16をスリーブ14の内壁60に摺動可能に受け入れさせ、斯くして従動シャフト16が中央供給シャフト18を摺動可能に受容する。次いで、従動シャフト16がダイヤフラム20の撓みに応じてダイヤフラムと共にスリーブ14および中央供給シャフト18に対して移動するように、従動シャフト16の下端部をダイヤフラム20に当接させる。 【0019】通路40および通路63は第二のサブチャンバ28とチャンバ108とが通じるようにしてこれらの内圧を等しく維持する。なお、チャンバ108は従動シャフト16のヘッド部分80と突出部54との間に形成される。第二のサブチャンバ28内の圧力とチャンバ108内の圧力とが等しいので、従動シャフト16のヘッド部分80および本体部分82にかかる鉛直方向の力は有効面積により決まる。ヘッド部分80の直径が本体部分82の直径より大きいので、ヘッド部分80の有効面積は本体部分82の有効面積より大きい。したがって、正味の下向きの力が従動シャフト16にかかり、これによりこの従動シャフト16がダイヤフラム20と接触した状態に維持される。使用時には、使用中のサブチャンバ26内の液体媒体の圧力を越えた圧力の圧縮空気がキャップ32を通る長手ボア49を介して中央供給シャフト18に供給される。 【0020】図2は釣合い形態にあるサージ抑制装置10を示し、ここでは第一のサブチャンバ26内の圧力は第二のサブチャンバ28の圧力とほぼ等しい。この釣合い形態では、第一のラジアルリップシール78は環状溝94の下方において従動シャフト16と係合し、これに対応して第二のラジアルリップシール88は環状溝94の上方においてスリーブ14と係合し、斯くして空気が通路41を介して第二のサブチャンバ28から大気中へ漏れることが防止される。さらに、第三のラジアルリップシール92および第四のラジアルリップシール98はそれぞれ溝102(および横断穿孔104)の上下において中央供給シャフト18と係合し、これにより圧縮空気が第二のサブチャンバ28に侵入するのが防止される。 【0021】図3は第一のサブチャンバ26の圧力が第二のサブチャンバ28の圧力より高いことに対応した形態にあるサージ抑制装置10を示す。この形態では、従動シャフト16がダイヤフラム20が撓んだ分だけ上方に変位し、これにより第四のラジアルリップシール98が溝102の高さより上方へ移動する。キャップ32で供給される圧縮空気がボア106と、穿孔104と、従動シャフト16と中央供給シャフト18との間に形成された間隙110とを通り、さらにボア100を通って第二のサブチャンバ28内へ流入し、これにより第二のサブチャンバ28の圧力が高くなる。 【0022】第二のサブチャンバ28の圧力が高くなるにつれて、第一のサブチャンバ26と第二のサブチャンバ28との間の圧力差が小さくなり、そして元の釣合状態に戻るようにダイヤフラム20が下方に撓む。従動シャフト16はこの撓みに追従し、よって第四のラジアルリップシール98が環状溝102よりも下方の位置へ戻り、これにより圧縮空気が更に第二のサブチャンバ28に侵入するのが防止される。 【0023】図4は第一のサブチャンバ26の圧力が第二のサブチャンバ28の圧力より低い形態にあるサージ抑制装置10を示す。この形態では、従動シャフト16はダイヤフラム20の下方への撓みを追従する。 【0024】従動シャフト16の下方への変位により、環状溝94の下端部は第一のラジアルリップシール78の高さより下方まで進む。第二のサブチャンバ28および通路41は、通路74および細路72を介して互いに通じるように配置され、これにより過剰圧力を通路41を介して大気中に放出することができるようになる。環状溝94がシール78を通過する直前に少量の空気を排気通路41へ流出させるために、ダイヤフラムに最も近接した溝の端部にある溝のショルダに一つ以上の細いV字形状の溝94aが設けられる。V字形状の溝94aは第一のラジアルリップシール78と並んだ時に、圧力が第一のラジアルリップシール78を通って通路74へ流出することができるようにする。溝102は第三のラジアルリップシール92と第四のラジアルリップシール98とにより上下を閉じられ、これにより圧縮ガスが第二のサブチャンバ28内に侵入するのが防止される。 【0025】第二のサブチャンバ28内の圧力が低くなるにつれて、第一のサブチャンバ26と第二のサブチャンバ28との間の圧力差が小さくなり、そして元の釣合状態に戻るようにダイヤフラム20が上方に撓む。従動シャフト16はこの撓みに追従し、よって第一のラジアルリップシール78が環状溝94よりも下方の位置に戻り、これにより第二のサブチャンバ28と通路41とが通じなくなり、第二のサブチャンバ28から空気が更に漏れることが防止される。 【0026】サブチャンバ26および28内の圧力が釣り合うと(図2の形態)、溝やシールの作動位置が変わらない程度にシャフト16を小さい範囲(”デッドバンド”と称す)で移動させることにより、サブチャンバ28へ圧縮空気が吸気されることもサブチャンバ28から圧縮空気が排出されることもなくダイヤフラムの小さな撓みは収束する。”デッドバンド”は、継続的な圧力調整の必要性をなくし、概してサブチャンバ28内の圧力の調整することをサブチャンバ26内の流体圧に大きな変化が起こった時のみに制限する。 【0027】大多数の応用例では、シャフト16はダイヤフラムに対して付勢されることにより正確にダイヤフラムの移動に追従する。しかしながら、従動シャフト16をダイヤフラム20と接触するように付勢することに加えて、場合によっては、付勢することに関係なくダイヤフラムの移動に追従するように従動シャフト16を物理的にダイヤフラムに連結することが所望されることもある。このような場合、シャフト16をダイヤフラムに付勢しないで済ませることができる。 【0028】図5は望ましくは図1〜図4に開示した実施例と組み合わされる修正例である。シャフト16はディスク111の媒介物を介してダイヤフラム20に係合する。このディスク111の直径はダイヤフラムの直径とシャフトの直径との間の大きさである。したがって、ディスクはシャフトとダイヤフラムとの接触面積を増加させ、ダイヤフラムを支持し、圧力差が起きた時にダイヤフラムがとる形状を制御する。ディスクは中空で外側にネジ山の付いた栓112を有する。この栓112はディスクをシャフトに繋止するためにシャフト16の端部にネジ式に係合するように受容される。さらに、栓112は横断穿孔114を有し、これによりシャフト16の内部はサブチャンバ28と通じるようになる。図5には、シャフトを二つの同軸な構成要素として示したが、内側構成要素は単にシール98をシャフト16の適所に保持するのに使用されるスリーブである。シャフト16とダイヤフラム20とを連結することが好ましい場合、ディスク111は提供されたままで、所望であればダイヤフラムの反対側に第二の同様なディスクを提供し、間にシールを係合させてダイヤフラムを通って延びる要素によりディスク111と連結してもよいことは明らかである。 【0029】とりわけ、上述した構成を、サブチャンバ26をポンプからの供給ラインと通じさせて、往復供給ポンプから一つ以上の塗料噴射ステーションに液体塗料または流体塗料を供給する時の圧力変化をなくすために使用してもよい。例えば往復ポンプがストロークの方向を変え且つ一つ以上のスプレーガンが作動を中止した時に、上述した抑制装置で除去するべき圧力の”スパイク”が供給ラインで起こる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500404373 【氏名又は名称】ロンバード プレシングス リミティド
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| 【出願日】 |
平成12年8月28日(2000.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−124282(P2001−124282A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願2000−257998(P2000−257998) |
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