| 【発明の名称】 |
防音カバー付きホース製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】板倉 正道
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| 【要約】 |
【課題】低コストの防音カバー付きホース製造方法を提供する。
【解決手段】チューブ2aがスパイラル状に巻き付けられたホース1を上型4と下型5の間にセットし、高分子材料を上型4と下型5の間に注入し、型を閉じた後、チューブ2aに高圧エアを導入し、チューブ2aの内部の圧力を高め、高分子材料が発泡し、発泡圧がチューブ2aの外周にかかっても、チューブ2aはつぶれることなく、高分子材料が発泡することにより、防音カバー3が形成される防音カバー付きホース製造方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホースに空気層形成部材を巻き付け、前記空気層形成部材を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法。 【請求項2】 ホースにチューブを巻き付け、前記チューブを巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法。 【請求項3】 ホースに軟質チューブを巻き付け、前記軟質チューブを巻き付けられた前記ホースを型にセットするとともに前記軟質チューブの一端を前記型でつぶしシールし他端をエアパイプにつなぎ、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じた後前記エアパイプよりエアを導入して加圧し、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法。 【請求項4】 ホースにスパイラル状にパイプまたは中実棒を巻き付け、前記パイプまたは中実棒を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースから前記パイプまたは中実棒を抜き取るようにして、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法。 【請求項5】 ホースにスパイラル状に成形したパイプまたは中実棒を巻き付け、前記パイプまたは中実棒を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースから前記パイプまたは中実棒を抜き取るようにして、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などのたとえばエンジンルーム内のエアクリーナに外部からエアを導入する吸気管などのホースの製造方法に関し、特に吸音性の向上を図った防音カバー付きホース製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】防音カバー付きホース製造方法に関する従来技術として特開平10―306716号公報がある。図6、7、8により、この従来技術の防音カバー付きホース製造方法を説明する。なお、図6は、従来技術の防音カバー付きホースの軸方向に沿う断面図であり、図7は、従来技術の防音カバー付きホース製造方法を示し、表皮層を成形用の型内に配置した状態を示す説明図であり、図8は、従来技術の防音カバー付きホース製造方法を示し、成形用の型のキャビティに高分子材料を注入した状態を示す説明図である。 【0003】図6に示すように、防音カバー13は、ホース11の曲がり部分に取り付けられ、この防音カバー13は、ホース11の外周形状と対応して略直角に曲がった筒状に形成され、周方向の1個所を軸方向全長にわたって分断する図示のないスリットを有し、防音カバー13の内部に形成された環状凹部12の空気層16と、防音カバー13の外面を覆う柔軟樹脂シートの表皮層17とを備えている。 【0004】従来技術の防音カバー付きホース製造方法を説明する。まず、表皮層17を形成する柔軟樹脂シートとして、軸方向に沿って二分割に形成され、一方側の相対向する部分に接合部19、19を有する半筒状に形成された一対のPVCシート21、21を用意する。 【0005】次に、図7に示すように、上型14、下型15、中子18よりなる防音カバー13を形成する成形型内の所定位置に、一対のPVCシート21、21を配置する。このとき、一対のPVCシート21、21が接合部19、19で重合するように配置される。成形型の中子18の外周面には、防音カバー13の内部に環状凹部12を形成するための図示のない凸部が設けられ、また、防音カバー13および表皮層17にスロットを形成するための仕切部20が設けられている。 【0006】図8に示すように、成形型のキャビティに、ポリウレタンと発泡剤を所定の割合で配合したポリウレタン発泡材料を注入して発泡成形を行う。このとき、重合した接合部19、19の間にポリウレタン発泡材料が進入し、そのポリウレタン発泡材料により接合部19、19どうしが接合される。次に、型を開き、取り出された防音カバー13の接合部19、19の余分な部分を除去する。 【0007】以上のようにして製造された防音カバー13は、その弾性を利用して、スリットの部分を拡開し、その拡開した部分よりホース11の所定位置の外周面を覆うように装着し、表皮層17のスリットが形成されている端部どうしを連結するように、たとえば、PVC製の接着テープを貼着することにより取り付けられ。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、従来技術の防音カバー付きホース製造方法によると、上型、下型、中子からなる型が必要になるので、成形型が多くなり、生産性が悪く、コストが高くなるという問題が発生する。 【0009】本発明は、上記の問題を解決するために、中子を使用せず、ホースを介して直接発泡し、成形するようにした防音カバー付きホース製造方法を提供することを目的にしたものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するために、請求項1の発明は、ホースに空気層形成部材を巻き付け、前記空気層形成部材を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法である。 【0011】前述の目的を達成するために、請求項2の発明は、ホースにチューブを巻き付け、前記チューブを巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法である。 【0012】前述の目的を達成するために、請求項3の発明は、ホースに軟質チューブを巻き付け、前記軟質チューブを巻き付けられた前記ホースを型にセットするとともに前記軟質チューブの一端を前記型でつぶしシールし他端をエアパイプにつなぎ、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じた後前記エアパイプよりエアを導入して加圧し、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法である。 【0013】前述の目的を達成するために、請求項4の発明は、ホースにスパイラル状にパイプまたは中実棒を巻き付け、前記パイプまたは中実棒を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースから前記パイプまたは中実棒を抜き取るようにして、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法である。 【0014】前述の目的を達成するために、請求項5の発明は、ホースにスパイラル状に成形したパイプまたは中実棒を巻き付け、前記パイプまたは中実棒を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースから前記パイプまたは中実棒を抜き取るようにして、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法である。 【0015】 【発明の実施形態】本発明の1実施形態にかかる防音カバー付きホース製造方法を図1、2、3に基づき説明する。図1は、本発明の1実施形態の1工程を示し、ホースに空気層形成部材(チューブ)を巻き付けた状態を示す全体斜視図である。図2は、本発明の1実施形態にかかる防音カバー付きホース製造方法により製造された防音カバー付きホースの全体斜視図であり、図3は、本発明の1実施形態にかかる防音カバー付きホース製造方法の別の工程を示し、ホースを型にセットし、高分子材料を型内に注入し、型を閉じ、高分子材料を発泡させた状態を示す断面図である。 【0016】図1に示すように、ホース1には、空気層形成部材2としてのチューブ2aがスパイラル状に巻き付けられる。変形例として、あらかじめスパイラル状に成形しておいたチューブ2aをホース1に挿入してもよい。、チューブ2aは図示のないエアパイプにつながれ、エアパイプよりエアが導入され、チューブ2aの内部は加圧される。チューブ2aとしては、軟質チューブが望ましい。軟質チューブが望ましい理由は、エアクリーナーに付設されたバルブの駆動音やホース内を通過するエアの風切り音や吸気時の脈動により発生する共鳴音などを空気層6に伝達するのに有効であるためである。 【0017】チューブ2aがスパイラル状に巻き付けられたホース1は、図3に示すように、上型4と下型5の間にセットされる。チューブ2aを巻き付けられたホース1が上型4と下型5の間にセットされるとき、チューブ2aの一端を上型4と下型5でつぶしシールし、他端をエアパイプにつなぐ。 【0018】次に、ウレタン原液などの高分子材料を上型4と下型5の間に注入し、型を閉じる。型を閉じた後、エアパイプよりエアを導入し、チューブ2aの内部の圧力を高める。このとき、高分子材料が発泡し、発泡圧がチューブ2aの外周にかかるが、チューブ2aの内部の圧力は高いので、チューブ2aはつぶれることはない。高分子材料が発泡することにより、防音カバー3が形成される。 【0019】エアパイプよりエアを導入し、チューブ2aの内部の圧力を高めるといった簡単な方法により、発泡圧によるチューブ2aのつぶれ対策を実施するので、コスト増加を抑制することができる。 【0020】発泡完了後、離型し、はみ出たチューブ2aの端部をカットすると、図2に示すような、空気層6としてチューブ2aを内蔵した防音カバー3付きホース1が完成する。 【0021】以上説明した防音カバー付きホース製造方法によれば、型は、上型と下型の2つですむので、成形型が少なくなり、生産性が高く、コストが低くなる。 【0022】さらに、上記の防音カバー付きホース製造方法によれば、バリ取り、接合部の除去、接着などの工程がないので、工程が少なく、コストが低くなる。 【0023】本発明の別の実施形態にかかる防音カバー付きホース製造方法を図4、5に基づき説明する。図4は、本発明の別の実施形態にかかる防音カバー付きホース製造方法の1工程を示し、ホースに空気層形成部材(パイプ)を巻き付けた状態を示す全体斜視図であり、図5は、本発明の別の実施形態にかかる防音カバー付きホース製造方法により製造された防音カバー付きホースの全体斜視図である。 【0024】図4に示すように、ホース1には、空気層形成部材2としてのパイプ2bが等ピッチでかつスパイラル状に巻き付けられる。空気層形成部材2の変形例として、ワイヤなどの中実棒でもよい。本発明のさらに別の実施形態として、あらかじめ等ピッチでかつスパイラル状に成形しておいたパイプ2bまたは中実棒2bをホース1に挿入してもよい。パイプ2bまたは中実棒2bの材料としては、金属、樹脂が利用される。 【0025】パイプ2bまたは中実棒2bがスパイラル状に巻き付けられたホース1は、図1のチューブ2aと同様に、上型と下型の間にセットされる。 【0026】次に、ウレタン原液などの高分子材料を上型と下型の間に注入し、型を閉じる。型を閉じた後、高分子材料が発泡し、防音カバー3が形成される。 【0027】発泡完了し離型後、パイプ2bまたは中実棒2bをホース1の軸中心を回転中心として回転させ、ネジをゆるめるときと同様な原理により、防音カバー3からパイプ2bまたは中実棒2bを抜き取る。逆に、ホース1をパイプ2bまたは中実棒2bの中心を回転中心として上記とは逆回転させ、ネジをゆるめるときと同様な原理により、防音カバー3からパイプ2bまたは中実棒2bを抜き取ってもよい。その結果、図5に示すように、パイプ2bまたは中実棒2bが抜き取られた空間が空気層6として形成された防音カバー付きホースが完成する。 【0028】以上説明した防音カバー付きホース製造方法によれば、型は、上型と下型の2つですむので、成形型が少なくなり、生産性が高く、コストが低くなる。 【0029】さらに、上記の防音カバー付きホース製造方法によれば、バリ取り、接合部の除去、接着などの工程がないので、工程が少なく、コストが低くなる。 【0030】 【発明の効果】請求項1の発明は、ホースに空気層形成部材を巻き付け、前記空気層形成部材を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法であるので、成形型が少なくなり、生産性が高く、コストが低くなるという優れた効果を奏する。 【0031】請求項2の発明は、ホースにチューブを巻き付け、前記チューブを巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法であるので、成形型が少なくなり、生産性が高く、コストが低くなるという優れた効果を奏する。 【0032】請求項3の発明は、ホースに軟質チューブを巻き付け、前記軟質チューブを巻き付けられた前記ホースを型にセットするとともに前記軟質チューブの一端を前記型でつぶしシールし他端をエアパイプにつなぎ、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じた後前記エアパイプよりエアを導入して加圧し、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法であるので、成形型が少なくなり、生産性が高く、コストが低くなるという優れた効果を奏する。 【0033】請求項4の発明は、ホースにスパイラル状にパイプまたは中実棒を巻き付け、前記パイプまたは中実棒を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースから前記パイプまたは中実棒を抜き取るようにして、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法であるので、成形型が少なくなり、生産性が高く、コストが低くなるという優れた効果を奏する。 【0034】請求項5の発明は、ホースにスパイラル状に成形したパイプまたは中実棒を巻き付け、前記パイプまたは中実棒を巻き付けられた前記ホースを型にセットし、高分子材料を前記型内に注入し、前記型を閉じ、前記高分子材料を発泡させ、成形後、離型し、前記ホースから前記パイプまたは中実棒を抜き取るようにして、前記ホースに防音カバーを形成するようにしたことを特徴とする防音カバー付きホース製造方法であるので、成形型が少なくなり、生産性が高く、コストが低くなるという優れた効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003207 【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月27日(1999.10.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−124281(P2001−124281A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−304763 |
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