| 【発明の名称】 |
チューブ端末固定具の連結構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 明典
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| 【要約】 |
【課題】目視しながらの作業が困難なところでの作業性を低下させないように連結する際の操作力をさほど増大させなくともがたつきを適切に抑制することの可能なチューブ固定具の連結構造を提供する。
【解決手段】チューブ1の端末とその固定具3とにそれぞれ設けた筒状をなす一対の連結部5・6を雌雄嵌合させると共に、その一方に設けた弾発係止片9を他方に設けた切欠部15に係合させて両連結部の離脱並びに回転を規制するようにした連結構造において、弾発係止片が設けられた一方の連結部6に、他方の連結部5の嵌合面5aに対して圧接可能な弾発押さえ片10を、弾発係止片と独立して動作し得るように設けると共に、弾発係止片における切欠部に嵌入する係止爪16を除く部分17を、嵌合面6aからの突出寸法が弾発押さえ片より小さくなるように形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 チューブの端末とその固定具とにそれぞれ設けた筒状をなす一対の連結部を雌雄嵌合させると共に、その一方に設けた弾発係止片を他方に設けた切欠部に係合させて両連結部の相対的な離脱並びに回転を規制するようにした連結構造であって、前記弾発係止片が設けられた一方の前記連結部に、他方の前記連結部の嵌合面に対して圧接可能な弾発押さえ片を、前記弾発係止片と独立して動作し得るように設けると共に、前記弾発係止片における前記切欠部に嵌入する係止爪を除く部分を、嵌合面からの突出寸法が前記弾発押さえ片より小さくなるように形成したことを特徴とする連結構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、チューブの端末とこれを所定位置に保持する固定具とを連結する連結構造に関し、特に雌雄嵌合可能な筒状をなす一対の連結部を、弾発係止片にて嵌合操作のみで抜け止めがなされるようにした連結構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】燃料タンクのベントチューブの末端を燃料タンク内の所定位置に保持固定するには、チューブ側のコネクタと結合可能な連結口を備えた固定具を、燃料タンク内に予め固着しておき、燃料タンクの周壁に開設された孔からベントチューブを差し込んでその末端のコネクタを固定具の連結口に結合するようにすれば良く、このとき、固定具の連結口とチューブ側のコネクタとを目視しながらの作業が困難であるため、簡単な操作で連結可能な連結構造が望まれる。 【0003】そこで、従来、固定具の連結口とチューブ側のコネクタとを雌雄嵌合可能な円筒状に形成すると共に、奥側に向けて高くなる傾斜状に形成された弾発係止片を固定具の連結口に設け、連結口とコネクタとを互いに嵌合させるだけで両者の相対的な離脱並びに回転が不能な状態に連結される連結構造が採用されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような連結構造においては、連結口内に挿入されるコネクタの外周を連結口の内周よりも小径に形成することで、コネクタの連結口内への挿入を円滑になし得るようになるが、その反面、連結口とコネクタとの間の遊びが原因でがたつきが生じることから、このがたつきを適切に抑えることが望まれる。 【0005】これに対して、弾発係止片におけるコネクタの係止孔に嵌入する係止爪を除くの部分をコネクタの外周面に圧接させるようにすると、簡単な構成でがたつきを抑制することができる。ところが、十分にがたつきを抑えようとすると、所要の弾発力を得るために嵌合時の弾発係止爪の撓み量が極端に大きくなり、これに応じて差し込む際の操作力が大きくなって作業性が低下する不都合が生じる。 【0006】本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、目視しながらの作業が困難なところでの作業性を低下させないように連結する際の操作力をさほど増大させなくてもがたつきを適切に抑制することの可能なチューブ固定具の連結構造を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような目的を果たすために、本発明においては、チューブ1の端末とその固定具3とにそれぞれ設けた筒状をなす一対の連結部5・6を雌雄嵌合させると共に、その一方に設けた弾発係止片9を他方に設けた切欠部15に係合させて両連結部の離脱並びに回転を規制するようにした連結構造において、弾発係止片が設けられた一方の連結部6に、他方の連結部5の嵌合面5aに対して圧接可能な弾発押さえ片10を、弾発係止片と独立して弾性変形による動作が可能なように設けると共に、弾発係止片における切欠部に嵌入する係止爪16を除く部分17を、嵌合面6aからの突出寸法が弾発押さえ片より小さくなるように形成した。 【0008】これによると、弾発係止片と独立した弾発押さえ片で主にがたつきを抑制するようにして嵌合時の弾発係止片の撓み量を小さく抑えるようにしたため、挿入抵抗をさほど増大させなくともがたつきを適切に抑制することができる。この場合、弾発係止片における係止爪を除く部分を他方の連結部の嵌合面に圧接させない態様も可能であるが、両者を圧接可能として、弾発押さえ片と弾発係止片とが協働してがたつきを抑制するように構成することががたつきを抑える上で好ましい。さらに、複数の弾発押さえ片を弾発係止片の両側に対称に設ける構成、例えば両側に一片ずつ設ける構成とすることががたつきを抑える上で望ましい。なお、前記の切欠部は、貫通孔であっても有底の凹所であってもかまわない。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発明の構成を詳細に説明する。 【0010】図1は、本発明による連結構造を燃料タンクのベントチューブに適用した例を示している。ここでは、ベントチューブ1の末端を燃料タンク2内の所定位置に固定するための固定具3が、燃料タンク2の上壁内面に固着されており、燃料タンク2の上壁に開設された孔4からベントチューブ1を差し込んで、その末端に装着されたコネクタ5(連結部)を固定具3の連結ボス6(連結部)に結合するようになっている。 【0011】固定具3は、可撓性に富む合成樹脂材にて一体成形されたものであり、図2に示すように、方形状断面をなす本体8の側壁に連結ボス6が突出形成されている。また、固定具3の底部には、ベントチューブ1を燃料タンク2の内部に連通させるための開口7が設けられている。連結ボス6とコネクタ5とは共に円筒状に形成され、連結ボス6内にコネクタ5が嵌入して両者が結合される。 【0012】連結ボス6には、チューブ1側のコネクタ5を係止する弾発係止片9と、この弾発係止片9の両側においてコネクタ5の外周面(嵌合面)5aに圧接する一対の弾発押さえ片10とが、共に周壁に開設された孔11の入口12側の内縁から延出された態様で片持ちばり状に設けられている。 【0013】連結ボス6の奥には、コネクタ5の端面が突き当たってこれを衝止するストッパ13が設けられている。このストッパ13は、本体8における連結ボス6の近傍(図2中下方)の周壁部分に設けた段部14の内面に立設されており、その上縁部はコネクタ5の開口の内周縁に沿って円弧状に形成されている。 【0014】弾発係止片9並びに弾発押さえ片10の内面側は、連結ボス6の奥側に位置する先端側に向けて次第に高くなる傾斜状に形成されており、図3並びに図4に示す自然状態では、連結ボス6の内周面(嵌合面)6aから突出している。他方、弾発係止片9並びに弾発押さえ片10の外面側は、連結ボス6の外周面6bと同一円筒面上にある。 【0015】弾発係止片9の内面側は、中間部分を境にして傾斜角度が異なり、その先端側は、図5に示すように、コネクタ5を連結ボス6内に差し込んだ際にコネクタ5の係止孔(切欠部)15に嵌入する係止爪16となっており、これにより連結ボス6に対するコネクタ5の抜け出し並びに回転が規制される。他方、弾発係止片9の基端側は、コネクタ5の外周面5aに圧接してがたつきを抑える押さえ部17となっている。この押さえ部17は、コネクタ5の外周面5aに対応して凹面状に形成されている。 【0016】このように構成されたチューブ固定具の連結構造においては、連結ボス6の奥のストッパ13によりコネクタ5が適切な嵌合位置に位置決めされるため、コネクタ5を連結ボス6内に差し込んでコネクタ5を適宜な方向に回すことで係止爪16と係止孔15とを整合させることができ、目視しながらの作業が困難なところでも簡単に連結することができる。 【0017】そして、弾発係止片9並びに弾発押さえ片10は、コネクタ5を連結ボス6内に差し込んだ際にコネクタ5の先端部に押されて撓むことでコネクタ5の嵌入を許容する。このとき、弾発係止片9は、一旦、図5中に想像線(2点鎖線)で示す位置まで弾性変形して、係止爪16が連結ボス6の内周面6a付近まで変位し、さらにコネクタ5を押し込んで係止爪16と係止孔15とが整合した段階で係止爪16が係止孔15に突入して図中に実線で示す係止位置になる。 【0018】この嵌合状態では、弾発係止片9の押さえ部17は、コネクタ5の外周面5aに圧接してがたつきを抑えるように作用する。他方、弾発押さえ片10も、図6に示すように、コネクタ5の外周面5aに圧接してがたつきを抑えるように作用し、コネクタ5の外周面5aに対して一対の弾発押さえ片10と、弾発係止片9の押さえ部17と、これらに対向した連結ボス6の内周面6a部分との合計4点が圧接してコネクタ5が支持される。 【0019】このように、弾発押さえ片10は、弾発係止片9の押さえ部17と協働してがたつきを抑えるように作用するが、図4に示すように、弾発係止片9の押さえ部17の内周面6aからの突出量aが弾発押さえ片10の内周面6aからの突出量bよりも小さくなるように設定されており、弾発押さえ片10は弾発係止片9の押さえ部17に比較して相対的に肉厚になっている。そして、弾発押さえ片10は弾発係止片9に比較して幅狭に形成されている。このため、弾発押さえ片10は高い圧力でコネクタ5の外周面5aを押圧し、コネクタ5のがたつきは主に弾発押さえ片10の弾発力で抑制される。 【0020】そして、弾発係止片9は、前記の通り、コネクタ5の嵌入を許容するべく、係止爪16を連結ボス6の内周面6a付近まで変位させるために比較的大きな変形を生じるが、押さえ部17の内周面6aからの突出高を小さくすることによりコネクタ5の係止孔15に対する所要の係合量を確保しつつ弾発係止片9全体の突出高が小さく抑えられている。したがって、弾発係止片9単独でがたつきを抑制する構成に比較して、弾発係止片9に起因する挿入抵抗を大幅に低減することができ、弾発押さえ片10による挿入抵抗の増加分を上乗せしても、全体として挿入抵抗を低減することができる。 【0021】なお、本実施形態においては、弾発係止片が設けられる一方の連結部としての連結ボス内に、他方の連結部としてのコネクタが嵌入する構成としたが、これとは逆な形態、すなわち弾発係止片を設けた連結部を他方の連結部内に嵌入する構成も可能である。 【0022】 【発明の効果】このように本発明によれば、弾発係止片と独立した弾発押さえ片で主にがたつきを抑制するようにして、嵌合時の弾発係止片の撓み量を小さく抑えるようにしたので、挿入抵抗をさほど増大させることなくがたつきを適切に抑制することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135209 【氏名又は名称】株式会社ニフコ
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| 【出願日】 |
平成11年10月27日(1999.10.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089266 【弁理士】 【氏名又は名称】大島 陽一
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| 【公開番号】 |
特開2001−124276(P2001−124276A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−305362 |
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