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【発明の名称】 連結装置
【発明者】 【氏名】オリビエール ギバルシュ

【要約】 【課題】連結装置の管状本体からパイプの端部を容易に取り出すことのできる連結装置を提供する。

【解決手段】本発明はパイプの一端を受容するよう配置された端部(6)を有する管状本体(3)に対してパイプを連結させる連結装置を提供する。連結装置は第一および第二の部分(16、17)に軸線方向に連続的に細分されるスリーブ15を具備し、これら第一および第二の部分は、管状本体およびパイプの端部にそれぞれ漏れ止め可能で解放可能なように連結されている。連結装置は固定手段を有する着脱可能な当接式リング(8)も具備しており、前記パイプが前記環状本体内および前記スリーブの第二の部分(17)と前記パイプとの間の軸線方向当接式肩部とに係合されるときに、前記固定手段は前記当接式リング(8)をパイプに対して該パイプの端部から軸線方向に後方に固定して当接式肩部を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パイプの一端を受容するよう配置された端部(6)を有する管状本体(3)に前記パイプ(1、2)を連結させる連結装置において、前記連結装置がスリーブ(15)を具備しており、該スリーブ(15)は第一の部分と第二の部分(16、17)とに軸線方向に連続して細分されており、前記第一および第二の部分が前記管状本体および前記パイプの端部に漏れ止め可能で解放可能なようにそれぞれ連結されている連結装置において、前記連結装置が、固定手段(14)を有する着脱可能な当接式リング(8)を有しており、前記固定手段は前記当接式リング(8)をパイプに対して該パイプの端部から軸線方向に後方の位置に固定して、前記管状本体内の前記パイプに係合する当接式肩部と、前記スリーブの第二の部分(17)および前記パイプの間に軸線方向当接式肩部とを構成する連結装置。
【請求項2】 前記当接式リング(8)が半径方向に拡張可能であって、内方突出面を有しており、前記当接式リング(8)を前記パイプに軸線方向に固定する少なくとも一つのスタッド(14)が前記内方突出面から延びており、前記スタッドは、前記パイプの壁部に対応するように形成されたハウジング(29)内に受容されるよう形成されている請求項1に記載の連結装置。
【請求項3】 前記当接式リング(8)が二つの半型リング(9)を具備しており、これら半型リングは、これら半型リングの外面(12)に形成された周方向溝(11)内に受容される弾性バンド(10)によって結合されている請求項2に記載の連結装置。
【請求項4】 前記連結装置が環状のピストン(24)を有しており、該ピストン(24)は前記スリーブ(15)の前記第二の部分(17)内に摺動可能に取り付けられていて、前記リングの方を向いている半径方向面(25)と該半径方向面とは反対側に端部(26)とを有しており、該端部(26)は前記スリーブ(15)の前記第二の部分(17)の内部の肩部(23)と協動して、変形可能な環状ガスケット(27)のために体積が変更可能な環状ハウジングを形成している請求項1から3のいずれか一項に記載の連結装置。
【請求項5】 前記ピストン(24)は円筒形状の室を有しており、連結作用が行われるときに、前記当接式リング(8)が前記室内に少なくとも部分的に受容される請求項4に記載の連結装置。
【請求項6】 前記室の内側円筒形状表面(31)に接触するようにするために、前記当接式リング(8)の前記弾性バンド(10)が、前記当接式リング(8)の外面から突出している請求項5に記載の連結装置。
【請求項7】 前記スリーブの前記第一の部分(16)が環状封止用ガスケット(20)を有しており、該ガスケット(20)は前記第一の部分内の溝(19)内に受容されていて、前記管状本体(3)の外側円筒形状表面(6a)に協動するよう形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の連結装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパイプを管状本体に連結させる連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】そのような連結装置は、例えば加圧流体回路内において二つの回路要素、例えばパイプを相互接続するのに使用されうる。あるいは、管状本体は、二つのパイプの間の結合部材またはパイプを機能的部材に結合するための端部材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二つのパイプを一緒に結合するための公知の結合装置は二つの端部を備えた管状本体からなるユニオンを具備しており、これら端部のそれぞれは、ユニオン内に挿入されるパイプの端部の各一つを受容するようになっている。結合装置は管状本体の各端部に螺合される二つのスリーブも具備しており、それにより、各スリーブは、スリーブの内側肩部と管状本体の端部との間の各つめ付き座金を変形させるようになる。このつめ付き座金が円錐状であって内径がパイプの外径よりも大きい休止状態と、外面に噛み合うためにこのつめ付き座金が平坦であって内径がパイプの外径よりも小さい変形状態との間で、各つめ付き座金は変形する。パイプのユニオン内への追加の貫通作用に対するアバットメントを形成するために、パイプは、環状本体内に形成された環状肩部によって管状本体内において概ね軸線方向に位置決めされる。そのような結合装置によって流体回路の二つのパイプを互いに、または流体回路の他の要素に連結するときに、一旦、スリーブを引き込むと、パイプの一方を例えば交換する目的で取り外すことによって、この結合装置の管状本体からパイプの端部を引き出すために、二つの結合装置を離間させられることが必要である。そのような分離作用は、複雑であって特定の要素が支持部に固定されうる流体回路内で行うことは困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、現存の手段に対して単純でかつ変更可能な実施形態を提供して、流体回路に挿入されているときに流体回路に連結されている要素から横方向に分離できる新規な形態の連結装置を提供することである。この目的のため、本発明は、パイプの一端を受容するよう配置された端部を有する管状本体に前記パイプを連結させる連結装置において、前記連結装置がスリーブを具備しており、このスリーブは第一の部分と第二の部分とに軸線方向に連続して細分されており、前記第一および第二の部分が前記管状本体および前記パイプの端部に漏れ止め可能で解放可能なようにそれぞれ連結されている連結装置において、前記連結装置が、固定手段を有する着脱可能な当接式リング(abutment ring)を有しており、前記固定手段は前記当接式リングをパイプに対してこのパイプの端部から軸線方向に後方の位置に固定して、前記管状本体内の前記パイプに係合する当接式肩部と、前記スリーブの第二の部分および前記パイプの間に軸線方向当接式肩部とを構成する連結装置を提供する。
【0005】着脱可能な当接式リング、パイプまたは部材を加圧流体回路内にこのように配置することによってさらに容易に分解できるようになる。スリーブの一方または両方が設置されているパイプからこれらスリーブを解放させるためには、対応する管状本体のスリーブの一方または両方を分離して、当接式リングを取り外すことで足り、従ってパイプにアクセスすることができる。従って、連結用の構成要素間における相対的な摺動作用に対する障害物が存在せず、それゆえ、これら構成要素を係合させて分離させるために、これら構成要素を互いに移動させる自由度を高めることができる。
【0006】特別の実施形態によれば、前記当接式リングが半径方向に拡張可能であって、内方突出面を有しており、前記当接式リングを前記パイプに軸線方向に固定する少なくとも一つのスタッドが前記内方突出面から延びており、前記スタッドは、前記パイプの壁部に対応するように形成されたハウジング内に受容されるよう形成されている。当接式リングをチューブに容易に固定してチューブから容易に解放させられる。
【0007】好ましくは、前記当接式リングが二つの半型リングを具備しており、これら半型リングは、これら半型リングの外面に形成された周方向溝内に受容される弾性バンドによって結合されている。結果として、二つの半型リングを弾性的に互いに遠方に移動させて、その結果、当接式リングをパイプ上に配置して、当接式リングを移動させて、スタッドをハウジングから分離させることができる。
【0008】本発明の他の特性および他の利点は、本発明を制限するものではない特別の実施形態に関する説明より明らかであろう。
【0009】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して本発明を説明する。後述される本発明は、管状本体3によって二つのパイプ1、2を一緒に結合させて、各パイプ1、2の各端部分4、5が係合されているユニオンを形成するようになっている。当然のことながら、本発明はパイプを、機能的部材、例えばフィルタ、拡張器、弁、またはディストリビュータに結合させるのに適用できる。管状本体は機能的部材に固定される端部材を構成している。
【0010】図面を参照すると、ユニオンを形成する管状本体3は両側に二つの端部6を有しており、これら端部6内にパイプ1、2の端部分4、5が挿入される。管状本体3の各端部6は外方ネジ山部7を有している。管状本体3は、ストッパによって閉鎖されているパージ用オリフィスを管状本体3の側部に有している。パージ用オリフィスを有する代わりに、管状本体3は例えば分岐ダクトのための横断方向のT字接続部を有してもよい。
【0011】本発明の連結装置は、弾性バンド10によって結合された二つの半型リング9から構成されている当接式リング8も具備している。半型リング9は金属または剛体の熱可塑性材料から構成されている。弾性バンド10はエラストマから形成されていて、各半型リング9の外面12に形成された周方向溝11内に受容されている。それにより、弾性バンド10は外面12からわずかに突出するようになる。各半型リング9は突出式内面を有しており、この突出式内面から各スタッド14が突出している。弾性バンド10が休止状態にあるときに、内面13に対する当接式リング8の内径の大きさは、対応するパイプ1、2の外径dにほぼ等しいか、またはこの外径dよりもわずかに小さい。弾性バンド10が弾性的であるので、リング8をパイプ1、2上に摺動させるためにスタッド14を互いに離すよう移動させることができる。
【0012】管状本体3の各端部6のために、連結装置はスリーブ15をさらに具備しており、このスリーブ15は二つの軸線方向連続部分16、17に細分されている。軸線方向連続部分16、17は、管状本体3の一つの端部6と管状本体3内に受容される対応するパイプとに対してこれら軸線方向連続部分を漏れ止め可能で解放可能であるように固定する固定手段を有している。
【0013】従って、各スリーブ15の連続部分16は、管状本体3のネジ山部7に協動するために連続部分16の自由端の方を向いているタッピング部18と、連続部分17に隣接していてOリングまたはガスケット20を受容する溝19とを具備している。このOリング20は溝19からわずかに突出している。各スリーブ15の連続部分17は、パイプの外径にほぼ等しい直径を有する開口部を形成する自由端21と、この開口部の直径よりも大きい直径を有するハウジング22とを有している。ハウジング22は肩部23を介して自由端21に連結されていて、溝19と同じ程度に遠方に反対方向に延びている。
【0014】ハウジング22はピストン24を摺動可能に受容する。このピストン24は、内径がパイプの外径に等しくて自由端21に隣接しているセクション24.1と、軸線方向開放室を形成しているセクション24.2とを有している。セクション24.2は半径方向面25によってセクション24.1に隣接して終端している。半径方向面25はリング8に向かって対面しており、セクション24.2の内径は、パイプに係合されるときの当接式リング8の外径にほぼ等しい。セクション24.1の自由端26は内部が円錐形状であって、セクション24.2から漏斗状に開放している。この自由端26はスリーブ15の肩部23と協動して、体積が変更可能な環状ハウジングを形成する。
【0015】エラストマからなる環状封止要素またはガスケット27は体積が変更可能なハウジング内に配置される。環状封止要素27は弾性変形可能であって、休止状態における環状封止要素27の内径はパイプの外径にほぼ等しいか、またはこれよりわずかに大きい。環状封止要素27はピストン24の自由端26に隣接して延びている面取された端部28を有している。
【0016】二つのパイプ1、2の一部分を結合させる前に、パイプの端部に隣接するパイプ1、2の壁部に形成されたハウジング29内にスタッド14が受容されるように、スリーブ15(ピストン24およびガスケット20、27に係合されている)と当接式リング8との両方を、対応するパイプ1、2の端部分4、5に連続的に係合させる。この場合には、このハウジングは貫通孔であって、これらハウジングに対する押し込み量は等しくなりうる。
【0017】次いで、パイプ1、2の端部分4、5は、当接式リング8が管状本体3の端部6に押し当たって支持されるようになるまで、管状本体3内に連続的に挿入される。次いで、スリーブ15が管状本体3の端部6上へと導かれ、スリーブ15の連続部分16がネジ山部7に螺合される。次いで、当接式リング8はピストン24のセクション24.2の室内に受容される。
【0018】各スリーブ15が管状本体3に締め付けられるとき、各スリーブ15のピストン24のセクション24.2の自由端30は、管状本体3の対応する端部6に当接し、および/またはピストン室の半径方向面25は当接式リング8に押し当たって当接するようになる。その結果、ピストン24は、環状封止要素27を圧縮するハウジング22内を摺動して、ピストン24の端部28、26における円錐状の外面と内面との間の協動作用によって、環状封止要素27を対応するパイプの外面に付勢する。結合部分は、管状本体3の端部6における支持用表面6aを支持するガスケット20によって封止される。このガスケット20は、ピストン24のセクション24.2における室の内側円筒形状表面31に押圧される弾性バンド10、およびピストン24のセクション24.1の自由端26とスリーブ15の肩部23と対応するパイプの外面との間に圧縮される環状封止要素27によってネジ山部7の正面に配置されている。
【0019】パイプ1、2は、これらパイプの端部分4、5が挿入されている管状本体3に取り付けられたスリーブ15を緩めることによって分離される。流体回路がいまだ圧力下にある場合には、スリーブ15を緩め始めると、環状封止要素27を介して漏れが生じ、それにより、操作者に対し警告を与えることとなる。一旦、スリーブ15を緩めると、パイプ1の端部分4に取り付けられている当接式リング8は、スタッド14をハウジング29から分離させるために各半型リング9を互いに遠方に移動させることによって、および対応するパイプに沿ってスタッドを摺動させることによって、対応する管状本体3から離れるよう移動される。次いで管状本体3を、パイプ2の端部分5を解放させるのに十分にパイプ1に沿って移動させることができる。
【0020】図2は、パイプ2の他端において同一の方法により行われた分離状態を示しており、その結果、パイプ2を流体回路から側路まで移動させることができる。パイプが十分に可撓性を有する場合には、対応する管状本体にパイプを連結しているスリーブを単に緩めることによってパイプの他端を分離させることができる。この後、曲げ作用によってパイプを管状本体から軸線方向に引き出すことができる。
【0021】スリーブ15が緩められつつ流体回路が圧力下にある場合には、管状本体3は当接式リング8によってパイプの端部の所定位置に保持される。その結果、突然に制御不能になることを妨げることができ、それゆえ、連結部の構成要素が危険なように運動するのを排除できる。スリーブ15を取り外すときに、ガスケット20はピストン24をハウジング22内に保持する役目を果たす。
【0022】当然のことながら、本発明は前述した実施形態に制限されるものではなく、特許請求の範囲により限定される本発明の範囲を越えることなく、本発明の変更例を適用することができる。特に、スリーブ15と管状本体3との間のネジ山付き連結部を、他の連結部、例えば管状本体3の端部6において対応する方法に含まれる当接式リング8と襟部との間の外側把持作用により保持される干渉はまり(interference fit)によって置き換えることは、本発明の範囲を越えるものではない。
【0023】さらに、ピストンを有することなしにスリーブを単一部材として形成してもよい。最終的に、当接式リング8は、この当接式リング8を解放可能なようにパイプの所定の位置に軸線方向に固定できる適切な固定手段(例えば把持手段)をスタッドの代わりに有することができる。当接式リング8を、弾性変形可能な部分または引き込み式スタッドを含む単一部材として形成することもできる。
【0024】さらに、弾性バンド10は任意な部材であって、スリーブ内に形成されたハウジングの内面に半型リングを単に保持することもできる。
【出願人】 【識別番号】593002034
【氏名又は名称】レグリ ソシエテ アノニム
【出願日】 平成12年9月20日(2000.9.20)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
【公開番号】 特開2001−124257(P2001−124257A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願2000−285422(P2000−285422)