| 【発明の名称】 |
高強度金属螺旋管 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 正利
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の素材から成るテンションワイヤーを張架し、該テンションワイヤーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする高強度金属螺旋管。 【請求項2】金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の弾性素材から成る帯状のテンションバーを張架し、該テンションバーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする高強度金属螺旋管。 【請求項3】金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の弾性素材から成る帯状体を幅方向に湾曲させて成るテンションバーを張架し、該テンションバーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする高強度金属螺旋管。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電話機や通信機器等に用いられる電線コードを保護するために用いられる高強度金属螺旋管に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、電話機や通信機器等に用いられる電線コードの破損や切断を防ぐために(図1)に示すような金属性の螺旋管が用いられていた。これは、金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに帯状体の幅方向端部を互いに噛合した構成から成り、これで電線コードを覆ってその保護を図らんとするものである。しかしながら従来のこの金属螺旋管には、その巻き方向とは逆方向へ捻回する力を加えた場合には噛合部分が外れてしまい、さらに引っ張り力を加えた場合には(図2)に示すように金属螺旋管が破損してしまうという欠点があった。そこで出願人はかかる問題を解決するために(図3)に示される構成の高強度金属螺旋管を出願し、既に特許を取得しているものである(特許第2838382号)。この高強度金属螺旋管は、金属性の帯状体(110)を螺旋状に巻くとともに、帯状体(110)の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管(10)において、金属螺旋管(10)内部に、金属螺旋管(10)の巻き方向とは逆方向に撚合された金属性のワイヤーロープ(20)を張架し、その両端部を金属螺旋管(10)の両端部に固着した構成より成るものである。そしてその作用は、電線コード(A)が挿通された金属螺旋管(10)に、その巻き方向とは逆方向に捻回する力が加わった場合に(図4)に示されるように内部に張架されているワイヤーロープ(20)が、その撚合方向と同方向に捻じられて捩れるためにその全長が短縮しつつ、固着されている金属螺旋管(10)の両端部を中心へ引き寄せる強い力を発生させる。この力が金属螺旋管(10)を捻回する力に対抗して、その破損が防止されるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記の高強度金属螺旋管の発明は既に製品化されており、実際に所期の効果を奏して金属螺旋管の破損を有効に防止しているものである。しかしながらその後の研究開発において、この発明に用いられているワイヤーロープ(20)は必ずしも金属螺旋管(10)の巻き方向とは逆方向に撚合された構成でなくてもよいことが判明した。即ち、金属螺旋管(10)の巻き方向とは逆方向に撚合された金属性のワイヤーロープ(20)を用いる構成はベストではあるが、この他の構成によっても同等の効果が得られることを出願人において実証したものである。即ち、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の素材から成るテンションワイヤーあるいはテンションバーを用いることによっても所期の効果が得られることを実証したものである。そこで出願人はあらためて、捻回力による破損を防止することのできる高強度金属螺旋管の一形態として本発明を出願するに至ったものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の構成は、金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の素材から成るテンションワイヤーを張架し、該テンションワイヤーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする。請求項2記載の発明の構成は、金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の弾性素材から成る帯状のテンションバーを張架しし、該テンションバーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする。請求項3記載の発明の構成は、金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の弾性素材から成る帯状体を幅方向に湾曲させて成るテンションバーを張架し、該テンションバーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする高強度金属螺旋管。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明は以下のとおり作用する。本発明の金属螺旋管内部に電線コードを挿通し、金属螺旋管とテンションワイヤーあるいは金属螺旋管とテンションバーの両端部を、電線コードが接続されている機器本体に固定する。金属螺旋管をその巻き方向とは逆方向に捻回すると、金属螺旋管に対してその両端部に向かって引っ張られる力が加わるが、金属螺旋管内部に張架されているテンションワイヤーあるいはテンションバーがこの力に対抗するので必要以上の引っ張り力が生じることがなく、金属螺旋管の破損が防止されるものである。 【0006】 【実施例】以下、図面にしたがい本発明の実施例につき説明する。(図5)は請求項1の発明の一実施例を示す一部切り欠き正面図である。金属性の帯状体(11)を螺旋状に巻いて管体を形成するとともに、帯状体(11)の幅方向端部を互いに噛合する。より具体的には、帯状体(11)の幅方向端部のうち一端をカギ状に屈曲し、他端を逆カギ状に屈曲し、これらを互いに噛合させる。以上より成る金属螺旋管(1)において、金属螺旋管(1)内部に、引っ張り力に対する伸び率の小さな素材から成るテンションワイヤー(2)を張架し、該テンションワイヤー(2)の両端部を金属螺旋管(1)の両端部に溶接その他の手段により固着する。そして固定金具(3)を、金属螺旋管(1)およびテンションワイヤー(2)の両端部に固着する。テンションワイヤー(2)は具体的には、主に金属性のワイヤーロープを用い、金属の素材には、引っ張り力に対する伸び率が小さく、なおかつ高強度の素材を選択する。 【0007】本発明の作用を説明する。(図6)に示すように、金属螺旋管(1)内部に電線コード(A)を挿通し、金属螺旋管(1)およびテンションワイヤー(2)の両端部に固着されている固定金具(3)を、それぞれ電線コード(A)が接続されている機器本体(B)に固定する。金属螺旋管(1)により電線コード(A)表面が保護され、また電線コード(A)を引っ張った場合にも無理な力が加わるのを防ぐことができる。金属螺旋管(1)をその巻き方向とは逆方向に捻回すると、金属螺旋管(1)に対してその両端部に向かって引っ張られる力が加わる。しかし、(図7)に示すように金属螺旋管(1)内部に張架されているテンションワイヤー(2)がこの力に対抗するので必要以上の引っ張り力が生じることがなく、金属螺旋管(1)の破損が防止されるものである。テンションワイヤー(2)は引っ張り力に対する伸び率の小さな素材から成っているので、金属螺旋管(1)捻回による引っ張り力に有効に対抗し、破損を防止するものである。 【0008】請求項2の発明では、上記請求項1の発明の構成要素であるテンションワイヤー(2)の代わりにテンションバー(21)を用いる。このテンションバー(21)は、(図8)に示されるように主に金属性の帯状体であり、テンションワイヤー(2)と同様、金属の素材には、引っ張り力に対する伸び率が小さく、なおかつ高強度の弾性素材を用いるものである。このテンションバー(21)を金属螺旋管(1)内部に張架し、その両端部を金属螺旋管(1)の両端部に固着して、固定金具(3)を該両端部に固着するものである。請求項3の発明では、このテンションバー(21)を(図9)に示すようにその幅方向に湾曲させた形状とする。 【0009】テンションバー(21)はテンションワイヤー(2)と比較して幅寸法を有するので、これを用いた高強度金属螺旋管では、巻き方向とは逆方向の捻回力が加えられた場合に、より強い対抗力を発揮するものである。また、テンションバー(21)は弾性を有するので、捻回力が加わるとこの弾性作用により元に復元しようとする力が働き、より強い対抗力が生じるものである。 【効果】請求項1の高強度金属螺旋管の構成は、金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率の小さな素材から成るテンションワイヤーを張架し、該テンションワイヤーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする。したがって、以下の特有の効果を奏するものである。 (イ)金属螺旋管内部に張架されたテンションワイヤーの作用により、金属螺旋管に対してその巻き方向とは逆方向の捻回力が加えられた場合であっても有効にその破損を防止することができる。したがって従来の金属螺旋管のように壊れて本来の目的を達成できなかったり、破損部分で手指をケガすることがなく、出願人が既に特許を取得している発明と同様、極めて実用性の高い金属螺旋管として実現されるものである。請求項2の高強度金属螺旋管の構成は、金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の弾性素材から成る帯状のテンションバーを張架し、該テンションバーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする。したがって、以下の特有の効果を奏するものである。 (ロ)本発明のテンションバーはテンションワイヤーと比較して幅寸法を有し、なおかつ弾性を有するので、高強度金属螺旋管に加えられる捻回力に対してより強力な対抗力を発揮してその破損を防止することができるものである。請求項3の高強度金属螺旋管の構成は、金属性の帯状体を螺旋状に巻くとともに、帯状体の幅方向端部を互いに噛合して成る金属螺旋管において、金属螺旋管内部に、引っ張り力に対する伸び率が小さくなおかつ高強度の弾性素材から成る帯状体を幅方向に湾曲させて成るテンションバーを張架し、該テンションバーの両端部を螺旋管の両端部に固着したことを特徴とする。したがって前記(ロ)の効果に加えて以下の特有の効果を奏するものである。 (ハ)本発明のテンションバーはその幅方向に湾曲した形状であるので、金属螺旋管の内壁に沿って配置することができ、電線コード挿通の妨げとなることがない。また、十分な幅寸法を確保することができるので、捻回力に対するより強力な対抗力を得ることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595133954 【氏名又は名称】日本カールコード工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月27日(1999.10.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−124249(P2001−124249A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−342393 |
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