| 【発明の名称】 |
埋設管を除去する方法及び埋設管を新管と置き換える方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】長根 武信
【氏名】鈴木 洋
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| 【要約】 |
【課題】推進機の構造を簡単にでき、作業性を向上できる、埋設管を除去する方法を提供すること。
【解決手段】地中の埋設管を除去する方法は、埋設管(20)に接続する2つの立坑(22,24)を作り、一方の立坑(24)に推進機(30)を設置する。その後、フィーダスクリュー(34)を推進機に連結して埋設管内に差し込み、他方の立坑(22)に向けて押し出す。フィーダスクリューが立坑(22)に到達したとき、フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッド(36)をフィーダスクリューに連結する。そして、破砕ヘッド及びフィーダスクリューを回転しながらフィーダスクリューを引き抜いて埋設管を破砕し、破砕された破砕片をフィーダスクリューと埋設管とによって推進機のある立坑(24)に導く。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 破砕可能な地中の埋設管を除去する方法であって、前記埋設管の軸線方向に間隔をおいて前記埋設管に接続する第1の立坑と第2の立坑を作ること、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有する推進機を設置すること、フィーダスクリューを前記推進機の作動部に連結して前記埋設管内に差し込み、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に向けて押し出すこと、前記フィーダスクリューが前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結すること、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕された破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導くことを含む、埋設管を除去する方法。 【請求項2】 破砕可能な地中の埋設管を新管と置き換える方法であって、前記埋設管の軸線方向に間隔をおいて前記埋設管に接続する第1の立坑と第2の立坑を作ること、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有する推進機を設置すること、フィーダスクリューを前記推進機の作動部に連結して前記埋設管内に差し込み、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に向けて押し出すこと、前記フィーダスクリューが前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結し、前記新管を前記破砕ヘッドに連結すること、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕された破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導き、前記新管を破砕された埋設管の部位に導くことを含む、埋設管を新管と置き換える方法。 【請求項3】 破砕可能な地中の埋設管を新管と置き換える方法であって、前記埋設管の軸線方向に間隔をおいて前記埋設管に接続する第1の立坑と第2の立坑を作ること、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有する推進機を設置すること、フィーダスクリューを前記推進機の作動部に連結して前記埋設管内に差し込み、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に向けて押し出すこと、前記フィーダスクリューが前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結すること、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕された破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導くこと、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に設置した、押し出し可能な作動部を有する第2の推進機によって前記新管を破砕された埋設管の部位に押し出すことを含む、埋設管を新管と置き換える方法。 【請求項4】 破砕可能な地中の埋設管を新管と置き換える方法であって、前記埋設管の軸線方向に間隔をおいて前記埋設管に接続する上流側の立坑と下流側の立坑を作ること、これら立坑を作るのに先立って、作るのと並行して、又は作った後、上流側の立坑の上流にある埋設管の部分と下流側の立坑の下流にある埋設管の部分とをバイパス管で連結すること、前記上流側の立坑及び前記下流側の立坑の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有する推進機を設置すること、フィーダスクリューを前記推進機の作動部に連結して前記埋設管内に差し込み、前記上流側の立坑及び前記下流側の立坑の他方に向けて押し出すこと、前記フィーダスクリューが前記上流側の立坑及び前記下流側の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結し、前記新管を前記破砕ヘッドに連結すること、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕した破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導き、前記新管を破砕された埋設管の部位に導くことを含む、埋設管を新管と置き換える方法。 【請求項5】 前記埋設管は地上につながる2つの作業孔を有し、前記上流側の立坑と前記下流側の立坑は前記作業孔を改造して作られた、請求項4に記載の埋設管を新管と置き換える方法。 【請求項6】 前記破砕ヘッドが前記推進機のある立坑に到達した後、前記破砕ヘッド、前記フィーダスクリュー及び前記推進機を前記立坑から撤去することを含む、請求項4又は5に記載の埋設管を新管と置き換える方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設された埋設管を除去する方法及び埋設管を新管と置き換える方法に関する。 【0002】 【従来の技術】フューム管や、ボックスカルバートと呼称される四角形断面のコンクリート管のような地中の埋設管は、埋設してからの時間が経過するにつれて、ひび割れが生じたり、特に下水用の埋設管では内周面が腐食したりすることがある。この場合、内周面に耐食性のプラスチックシートなどを貼り付けることによっても、ひび割れによる漏水を防止し、腐食による流れの障害の改善を図ることができる。反面、埋設管の内周面にプラスチックシートを貼り付けることにより、流れのための有効断面積が減少するため、流量を確保する観点からは好ましくない。加えて、人が内部に入ることができない小口径の埋設管では、プラスチックシートの貼り付けそのものが不可能である。 【0003】前記に鑑み、埋設管を破砕して除去し、除去した箇所に新管を導く方法も実施されている。この従来の方法は、破砕ヘッドを先頭に有するフィーダスクリューを推進機によって回転しながら、前記破砕ヘッドを埋設管に向けて押し出すと共に、フィーダスクリューを取り巻くように配置された新管を破砕ヘッドに後続させて推進するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、フィーダスクリューと新管とによってスクリューフィーダないしスクリューコンベヤを形成させ、このスクリューコンベヤによって破砕片を取り出すようにすると、新管の内周面の損傷が激しいことから、新管の内方に独立のトラフを配置してトラフとフィーダスクリューとによってスクリューコンベヤを形成させていた。その結果、フィーダスクリューを取り巻いてトラフと新管との二重構造が存在することとなり、これらを同時的に推進するための推進機の構造が複雑であった。加えて、新管を地中に推進するには不要であるトラフを介在することによって作業性が低下していた。 【0005】本発明は、推進機の構造を簡単にでき、作業性を向上できる、埋設管を除去する方法を提供する。 【0006】本発明はまた、推進機の構造を簡単にでき、作業性を向上できる、埋設管を新管と置き換える方法を提供する。 【0007】 【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明は、破砕可能な地中の埋設管を除去する方法である。まず、前記埋設管の軸線方向に間隔をおいて前記埋設管に接続する第1の立坑と第2の立坑を作る。次いで、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有する推進機を設置する。その後、フィーダスクリューを前記推進機の作動部に連結して前記埋設管内に差し込み、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に向けて押し出す。前記フィーダスクリューが前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結する。そして、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕された破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導く。 【0008】フィーダスクリューを埋設管内に差し込んだとき、フィーダスクリューと埋設管の内周面との間に適当な大きさのすきまができるようにフィーダスクリューの寸法を定めておく。そうすると、埋設管がトラフとなり、スクリューコンベヤが形成される。 【0009】破砕ヘッド及びフィーダスクリューを回転しながらフィーダスクリューを推進機に向けて引き抜くと、埋設管が破砕ヘッドによって破砕され、破砕された破砕片はフィーダスクリューと埋設管とによって形成されるスクリューコンベヤにより推進機のある立坑に導かれる。 【0010】推進機は、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有するものであればよく、これは推進機として最も簡単な構造である。 【0011】埋設管そのものをスクリューコンベヤのトラフとして使用しているため、破砕された埋設管を除去するためのトラフを別途設ける必要がなく、作業性を向上できる。 【0012】フィーダスクリューは埋設管内に押し出されるとき、また引き抜かれるとき、埋設管によって案内されるため、特別な案内機構や誘導機構を設けることなく、確実に導かれる。加えて、破砕ヘッドは引っ張り力によって埋設管の端部と接触する、いわゆる引き勝手で作動されるところ、引き勝手の作動は、破砕ヘッドが押し付け力によって埋設管の端部と接触する、いわゆる押し勝手の作動と比べて方向性がよいことが経験的に知られている。以上の二点から、破砕ヘッドによる埋設管の破砕を埋設管の軸線方向へ正確に進行させることができる。 【0013】本発明はまた、破砕可能な地中の埋設管を新管と置き換える方法である。まず、前記埋設管の軸線方向に間隔をおいて前記埋設管に接続する第1の立坑と第2の立坑を作る。そして、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有する推進機を設置する。その後、フィーダスクリューを前記推進機の作動部に連結して前記埋設管内に差し込み、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に向けて押し出す。 【0014】1つの発明では、前記フィーダスクリューが前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結し、前記新管を前記破砕ヘッドに連結する。その後、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕された破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導き、前記新管を破砕された埋設管の部位に導く。 【0015】埋設管を除去する方法を基本において利用しているため、前述の作用及び効果が得られる。さらに、新管を破砕ヘッドに連結し、フィーダスクリューの引き抜きによって新管を破砕された埋設管の部位に導くところ、埋設管の破砕が埋設管の軸線方向へ正確に進行しているため、新管を正確に位置させて埋設管と置き換えることができる。 【0016】埋設管の破砕と、破砕された埋設管の部位への新管の導きとを同時的に行うため、作業性を向上できる。 【0017】別の発明では、前記フィーダスクリューが前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結する。その後、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕された破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導く。そして、前記第1の立坑及び前記第2の立坑の他方に設置した、押し出し可能な作動部を有する第2の推進機によって前記新管を破砕された埋設管の部位に押し出す。 【0018】埋設管を除去する方法を基本において利用しているため、前述の作用及び効果が得られる。 【0019】埋設管の破砕と、破砕された埋設管の部位への新管の導きとを別個の推進機によって行うため、個々の推進機の能力を低く設定できる。 【0020】本発明はまた、破砕可能な地中の埋設管を新管と置き換える方法である。まず、前記埋設管の軸線方向に間隔をおいて前記埋設管に接続する上流側の立坑と下流側の立坑を作る。これら立坑を作るのに先立って、作るのと並行して、又は作った後、上流側の立坑の上流にある埋設管の部分と下流側の立坑の下流にある埋設管の部分とをバイパス管で連結する。そして、前記上流側の立坑及び前記下流側の立坑の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部を有する推進機を設置する。その後、フィーダスクリューを前記推進機の作動部に連結して前記埋設管内に差し込み、前記上流側の立坑及び前記下流側の立坑の他方に向けて押し出す。前記フィーダスクリューが前記上流側の立坑及び前記下流側の立坑の他方に到達したとき、前記フィーダスクリューの押し出しを停止し、破砕ヘッドを前記フィーダスクリューに連結し、前記新管を前記破砕ヘッドに連結する。その後、前記破砕ヘッド及び前記フィーダスクリューを回転しながら前記フィーダスクリューを引き抜いて前記埋設管を前記破砕ヘッドによって破砕すると共に、破砕した破砕片を前記フィーダスクリューと前記埋設管とによって前記推進機のある立坑に導き、前記新管を破砕された埋設管の部位に導く。 【0021】この発明は、水が埋設管内を流れている状態のとき適する。例えば、大規模再開発のような現場では、水が埋設管内へ流入するのを停止した状態で埋設管を新管と置き換えることができるが、日常生活を継続しつつある現場では、水の流入を停止することはできない。そこで、上流側の立坑の上流にある埋設管の部分と下流側の立坑の下流にある埋設管の部分とをバイパス管で連結し、水をバイパス管に流す。 【0022】破砕ヘッドをフィーダスクリューに連結し、新管を破砕ヘッドに連結して行う前述の、埋設管を新管と置き換える方法と実質的に同じ作用及び効果が得られる。加えて、日常生活を継続しつつある現場においても埋設管を新管と置き換えることができる。 【0023】別の発明では、前記埋設管は地上につながる2つの作業孔を有し、前記上流側の立坑と前記下流側の立坑は前記作業孔を改造して作られている。 【0024】マンホールと呼称される作業孔が例えば50-100m間隔で埋設管に設けられているため、このマンホールを改造して立坑を作るようにすれば、立坑を作る際の作業性を高めることができる。 【0025】さらに別の発明では、前記破砕ヘッドが前記推進機のある立坑に到達した後、前記破砕ヘッド、フィーダスクリュー及び推進機を前記立坑から撤去する。 【0026】破砕ヘッド、フィーダスクリュー及び推進機を立坑から撤去し、別の立坑に運んで次の作業の準備に入ることができる。 【0027】 【発明の実施の形態】本発明に係る、破砕可能な地中の埋設管20を除去する方法は、図1に示すように、埋設管20の軸線方向に間隔をおいて埋設管20に接続する第1の立坑22と第2の立坑24を作る。 【0028】埋設管20はフューム管又はボックスカルバートと呼称されるコンクリート管であり、例えば鋼管と比べて破砕し易い。埋設管20の断面形状は、通常、円形又はほぼ四角形である。埋設管20が下水用である場合、埋設管20には汚水桝26からの排水を埋設管20に導く排水管28が適宜に接続されている。汚水桝26は家庭又は事業所からの汚水を受ける。2つの立坑22,24は、管推進工法において実施されている、それ自体公知の工法によって作られる。 【0029】2つの立坑22,24を作った後、図3に示すように、第1の立坑22及び第2の立坑24の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部32を有する推進機30を設置する。図示の実施例では、立坑24が立坑22の下流側に位置しており、推進機30は下流側の立坑24に設置されている。 【0030】推進機30を設置した後、フィーダスクリュー34を推進機30の作動部32に連結して埋設管20内に差し込み、第1の立坑22及び第2の立坑24の他方に向けて押し出す。図示の実施例では、矢印Aのように立坑24から立坑22に向けてフィーダスクリュー34を押し出している。フィーダスクリュー34を押し出す際、フィーダスクリュー34を回転する必要はない。 【0031】フィーダスクリュー34はらせん状の羽根35を有するもので、その下側に位置する羽根の部分が埋設管20の内周面21に載ったとき、左右側と上側とに適切なすきまができるように、すなわち埋設管20とフィーダスクリュー34とによってスクリューコンベヤが形成されるように寸法を定めておくことが好ましい。埋設管20の断面形状がほぼ四角形である場合、四角形の各辺のほぼ中央とフィーダスクリュー34との間の寸法が最小となり、隅部とフィーダスクリュー34との間の寸法が最大となるが、最小寸法がスクリューコンベヤを形成するのに適するように寸法を定めておく。 【0032】埋設管20とフィーダスクリュー34とをこのような寸法関係に定めておけば、フィーダスクリュー34の羽根が埋設管20の内周面21に載ってフィーダスクリュー34が支持され、また、押し出す際や引き抜く際にフィーダスクリュー34が埋設管20によって案内されるため、支持や案内のための特別の器具が不要である。 【0033】推進機30の作動部32は所定のストロークの範囲内で作動する。そこで、このストロークを越えてフィーダスクリュー34を押し出すためには、換言すると、埋設管20の全長が作動部32のストロークより長い場合には、フィーダスクリュー34を推進機30のストロークとほぼ同じ長さの相当数の単位スクリューで形成する。推進機30による1ストロークの押し出しが完了したとき、埋設管20内に先行している単位スクリューをその場所に留めて推進機30の作動部32をストローク開始位置に戻し、新たな単位スクリューを先行している単位スクリューと作動部32とに接続し、順次押し出すようにする。 【0034】フィーダスクリュー34が第1の立坑22及び第2の立坑24の他方に到達したとき、フィーダスクリュー34の押し出しを停止し、破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結する。図4に示した実施例では、フィーダスクリュー34の先端部が上流側の立坑22に到達したとき、フィーダスクリュー34の押し出しを停止し、フィーダスクリュー34の先端部に破砕ヘッド36を連結している。破砕ヘッド36は埋設管20に対面する側にカッタを有する。 【0035】破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結した後、破砕ヘッド36及びフィーダスクリュー34を回転しながら、図5に示すように、フィーダスクリュー34を矢印Bに向けて、つまり立坑24に向けて引き抜いて埋設管20を破砕ヘッド36によって破砕すると共に、破砕された破砕片をフィーダスクリュー34と埋設管20とによって推進機30のある立坑24に導く。 【0036】既に述べたように、フィーダスクリュー34と埋設管20とはスクリューコンベヤを形成する。すなわち、埋設管20が固定されたトラフとして機能するため、このトラフの内部にあるフィーダスクリュー34を回転すると、フィーダスクリュー34にあるらせん状の羽根35とトラフとの作用によって破砕片は立坑24に向けて移動する。したがって、立坑24において埋設管20の破砕片を回収し、これを立坑24の外部に搬出することができる。 【0037】フィーダスクリュー34の全長が推進機30の作動部32の1ストロークより長い場合、押し出すときとは逆に、作動部32の1ストローク分ずつフィーダスクリュー34を引き抜いて単位スクリューを外し、破砕ヘッド36が立坑24に到達するまでこれを繰り返す。破砕ヘッド36は引き勝手によって埋設管20の端面と接触し、埋設管20を破砕するため、破砕は埋設管20の全長にわたって良好に進行する。 【0038】以上の説明では、立坑24が下流側にあり、この立坑24に推進機30を設置してフィーダスクリュー34を上流側の立坑22に向けて押し出し、フィーダスクリュー34が立坑22に到達したとき、押し出しを停止して破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結し、フィーダスクリュー34を下流側の立坑24に向けて引き抜いている。これとは逆に、上流側の立坑22に推進機30を設置してフィーダスクリュー34を下流側の立坑24に向けて押し出し、フィーダスクリュー34が立坑24に到達したとき、押し出しを停止して破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結し、フィーダスクリュー34を上流側の立坑22に向けて引く抜くこともできる。次に説明する発明においても同様である。 【0039】本願の基本的発明は前述したとおりである。この基本的発明に加えて種々の発明が成立する。次に、これを説明する。 【0040】破砕可能な地中の埋設管20を新管と置き換える方法は、埋設管20の軸線方向に間隔をおいて埋設管20に接続する第1の立坑22と第2の立坑24を作り、第1の立坑22及び第2の立坑24の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部32を有する推進機30を設置し、フィーダスクリュー34を推進機30の作動部32に連結して埋設管20内に差し込み、第1の立坑22及び第2の立坑24の他方に向けて押し出し、フィーダスクリュー34が第1の立坑22及び第2の立坑24の他方に到達したとき、押し出しを停止して破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結する。ここまでは前述の発明と同じである。 【0041】破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結した後、又は連結に先立って、図5に示すように、新管40を破砕ヘッド36に連結する。新管40はフューム管、鋼管又はプラスチック管であり、推進機30の作動部32の1ストロークとほぼ等しい長さの単位管からなることが好ましい。これら単位管を連結して所要長さとする。 【0042】破砕ヘッド36及び新管40をフィーダスクリュー34に連結した後、破砕ヘッド36及びフィーダスクリュー34を回転しながらフィーダスクリュー34を矢印Bのように引き抜いて埋設管20を破砕ヘッド36によって破砕すると共に、破砕された破砕片をフィーダスクリュー34と埋設管20とによって推進機30のある立坑24に導き、新管40を破砕された埋設管の部位に導き、埋設管20を新管40と置き換える。このとき、破砕ヘッド36とフィーダスクリュー34は必ず回転させるが、新管40は回転させてもよく、非回転であってもよい。 【0043】フィーダスクリュー34の全長が推進機30の作動部32の1ストロークより長い場合、1ストローク分フィーダスクリュー34を引き抜き、立坑24において単位スクリューを取り外すと共に、立坑22において単位管を既に推進されている単位管に連結し、再びフィーダスクリュー34を引き抜く。新管40が立坑24に到達するまで前記操作を繰り返す。立坑22において案内台42に載せて新管40を支えることが好ましく、さらに案内台42に沿って移動可能な心押し台44によって新管40の端部を支え、新管40の振れを防止することが好ましい。 【0044】破砕可能な地中の埋設管20を新管と置き換える別の方法では、破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結するまで、前述の発明と同じであるが、破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結した後、破砕ヘッド36及びフィーダスクリュー34を回転しながらフィーダスクリュー34を引き抜いて埋設管を破砕ヘッド36によって破砕すると共に、破砕された破砕片をフィーダスクリュー34と埋設管20とによって推進機30のある立坑24に導く。 【0045】一方、第1の立坑22及び第2の立坑24の他方に設置した、押し出し可能な作動部を有する第2の推進機(図示せず)によって新管を破砕された埋設管の部位に押し出す。図5に示したように、推進機30を立坑24に設置する場合、この推進機と同様な推進機であるが、より簡単なものであってもよい推進機を立坑22に設置し、新管40を押し出す。すなわち、立坑24の推進機30によってフィーダスクリュー34を引き抜き、破砕ヘッド36によって埋設管20を破砕すると共に、立坑22に設置した推進機によって新管40を押し出して埋設管20の破砕された部位に導き、埋設管を新管と置き換える。このように、埋設管20の破砕と、新管40の押し出しとをそれぞれ独立した推進機によって行う。 【0046】排水管28が埋設管20に接続されている場合、埋設管20を破砕して新管40と置き換えると、排水管28が新管40から分離された状態となる。このように分離された排水管28と新管40との接続は、本発明とは別の技術によって行えばよい。 【0047】前述の発明は、地域ぐるみの再開発現場のように埋設管20を一時的に使用しない場合に適する。これに対して、家庭や事業所から絶えず汚水が流れているような現場では、次のようにする。 【0048】破砕可能な地中の埋設管20を新管と置き換える別の方法では、図1に示すように、埋設管20の軸線方向に間隔をおいて埋設管20に接続する上流側の立坑22と下流側の立坑24を作る。 【0049】一般に、埋設管20は、図1の仮想線で示すように、地上につながる2つの作業孔50を軸線方向に間隔をおいて有することから、上流側の立坑22と下流側の立坑24は作業孔50を改造して、すなわち作業孔50の一部をそのまま使用して、又は作業孔50を壊し、作業孔50より大きくして立坑を作ることが好ましい。作業孔50以外の所に立坑を作って置き換え工事をしたところで、その1つの工事区間は立坑から作業孔50までに限られるからである。 【0050】立坑22,24を作るのに先立って、作るのと並行して、又は作った後、図2に示すように、上流側の立坑22の上流にある埋設管20の部分52と下流側の立坑24の下流にある埋設管20の部分53とをバイパス管54で連結する。 【0051】図示のバイパス管50は2つの止水パッカー56を有し、汚水が立坑22,24に入るのを防いでいる。その結果、汚水は上流の汚水パッカー56の上流にある汚水ポンプ58によってバイパス管54に強制移送され、大形の汚水桝60を経て下流の汚水パッカー56の下流へ流れる。家庭や事業所からの汚水を受ける汚水桝26が立坑22,24間にあるとき、汚水桝26とバイパス管54とを汚水ポンプ62及び排水パイプ64で連結する。そして、汚水桝26と排水管28との間に遮蔽ふた66を配置して、汚水桝26から破砕すべき埋設管20に汚水が流入するのを防止する。 【0052】バイパス管54による連結が完了した後、上流側の立坑22及び下流側の立坑24の一方に、押し出し可能、引き抜き可能、かつ、回転可能な作動部32を有する推進機30を設置する。図3に示した実施例では、推進機30は下流側の立坑24に設置してある。 【0053】フィーダスクリュー34を推進機30の作動部32に連結して埋設管20内に差し込み、上流側の立坑22及び下流側の立坑24の他方に向けて押し出す。図3に示した実施例では、フィーダスクリュー34を上流側の立坑22に向けて押し出している。フィーダスクリュー34の全長が作動部32の1ストロークより長いとき、前述したように単位スクリューを連結しながら、押し出す。 【0054】図4に示すように、フィーダスクリュー34が上流側の立坑22に到達したとき、フィーダスクリュー34の押し出しを停止して、破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結し、新管40を破砕ヘッド36に連結する。 【0055】図4に示した実施例では、破砕ヘッド36が立坑22と比べて大きくなっている。この場合には、破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結し、破砕ヘッド36及びフィーダスクリュー34を回転しながらフィーダスクリュー34を引き抜き、破砕ヘッド36を埋設管20に向けて推進させる。立坑22内に新管40を入れる余地が生じたとき、フィーダスクリュー34の引き抜きを停止し、新管40を破砕ヘッド36に連結する。しかし、立坑22に十分な余裕があるとき、新管40を破砕ヘッド36に連結しておき、この状態で破砕ヘッド36をフィーダスクリュー34に連結することもできる。 【0056】その後、図5に示すように、破砕ヘッド36及びフィーダスクリュー34を回転しながらフィーダスクリュー34を引き抜いて破砕ヘッド36によって埋設管20を破砕すると共に、破砕した破砕片をフィーダスクリュー34と埋設管20とによって推進機30のある立坑24に導き、新管40を破砕された埋設管の部位に導く。推進機30の作動部32の1ストローク毎に単位スクリューの取り外しと、単位管の連結とを行い、フィーダスクリュー34の引き抜きを継続すると、図6に示すように、新管40が埋設管と置き換えられる。 【0057】図7に示すように、破砕ヘッド36が推進機30のある立坑に到達すると、新管40は立坑22から立坑24まで埋設されたこととなり、立坑22,24間にあった埋設管20は全て新管40と置き換えられたこととなる。そこで、破砕ヘッド36、フィーダスクリュー34及び推進機30を立坑24から撤去する。 【0058】撤去した状態では、図8に示すように、新管40は立坑22,24によって分断されており、またバイパス管54が残っている。そこで、排水管28と新管40とを接続し、立坑22,24を壊して作業孔70用のハウジング72を立坑22,24跡に作り、新管40とハウジング72とを接続する。さらに、バイパス管を撤去する。 【0059】前記方法の実施に使用する推進機30は、図10に示すようなそれ自体公知のものである。推進機30は、ベース80と、一対のジャッキ82とを備え、作動部32が一対のジャッキ82に支持され、ベース80上を移動可能である。一対のジャッキ82はそれぞれ液圧シリンダ装置からなり、液圧シリンダ装置のピストンロッド84がベース80から直立している反力受け部材86に枢着されている。作動部32は液圧シリンダ装置82のシリンダ88に係合し、液圧モータ90によって回転される。その結果、作動部32は一対のジャッキ82によって押し出され、また引き戻される。さらに、液圧モータ90によって回転される。 【0060】フィーダスクリュー34と作動部32とは、例えば、作動部32に設けた内ねじにフィーダスクリュー34の端部に設けた外ねじをねじ込み、外ねじと内ねじとに回り止めボルトをねじ込んで連結したり、作動部32に設けた角孔にフィーダスクリュー34の端部に設けた角筒を嵌め込み、抜け止めボルトを角筒にねじ込んで連結したりすることができる。 【0061】破砕ヘッド36は、図11に示すように、埋設管20に対面するように設けられたカッタ100と、新管40を連結する管継手102とを有する。 【0062】カッタ100は、二重筒部105と連結部106とを有するカッタハウジング104の二重筒部105に植え込まれている。カッタハウジング104は、連結部106を貫通しているシャフト108に設けた外ねじにナット110をねじ込んでシャフト108に固定されている。シャフト108は、フィーダスクリュー34に対面する端部に内ねじ111を有し、この内ねじ111をフィーダスクリュー34の端部に設けた外ねじ112にねじ込み、回り止めボルト113をねじ込んでフィーダスクリュー34に連結されている。 【0063】一方、管継手102は、シャフト108の延長部109にジャーナルベアリング114を介して回転可能に、かつ、ストッパ115及びボルト116によってシャフト108の軸線方向へ移動不可能に連結されている。管継手102は新管40の端部を受け入れる筒部103を有する。筒部103に内ねじを設け、新管40の端部に設けた外ねじを筒部103の内ねじにねじ込んで新管40は管継手102に連結される。 【0064】フィーダスクリュー34によってカッタハウジング104を回転しながら破砕ヘッド36を矢印Bに向けて移動するとき、管継手102の筒部103が地中に入ると、筒部103に摩擦力が働く。この摩擦力によって筒部103は回転できなくなるが、シャフト108と管継手102とがジャーナルベアリング114を介して連結されているため、シャフト108は回転状態を維持する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000214847 【氏名又は名称】長野油機株式会社 【識別番号】599151020 【氏名又は名称】株式会社ナガネ
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| 【出願日】 |
平成11年10月26日(1999.10.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070024 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 宣行
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| 【公開番号】 |
特開2001−124242(P2001−124242A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−304236 |
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