| 【発明の名称】 |
配管除去方法と、当該方法に使用する開管機および縦切りカッター |
| 【発明者】 |
【氏名】吉村 正広
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| 【要約】 |
【課題】鋼管、ビニル管、鋳鉄管等の別なく、手間を要さず簡易に配管を取り除くことができる。
【解決手段】配線を収容した配管1の側壁の一箇所に配線確認用の円形穴11を開口させる工程と、円形穴11を通る長手方向線12に沿って縦切りカッターで配管1を切る工程と、衝合されて円柱形となった開管機3の半円柱形の一対の開き爪36,37を円形穴11内に挿入して、これら開き爪36,37を離間方向へ移動させることによって配管1を長手方向線12に沿って開く工程と、配管の開いた部分に開管機3の一対の開き板33,34を挿入してこれら開き板33,34を離間方向へ移動させることによって配管1を長手方向線12に沿ってさらに大きく開いて、配線を覆う配管1を取り除く工程とを具備している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 配線を収容した配管の側壁の一箇所に配線確認用の円形穴を開口させる工程と、前記円形穴を通る長手方向線に沿って縦切りカッターで前記配管を切る工程と、衝合されて円柱形となった開管機の半円柱形の一対の開き爪を前記円形穴内に挿入して、これら開き爪を離間方向へ移動させることによって前記配管を長手方向線に沿って開く工程と、配管の開いた部分に前記開管機の一対の開き板を挿入してこれら開き板を離間方向へ移動させることによって前記配管を前記長手方向線に沿ってさらに大きく開いて前記配線を覆う配管を取り除く工程とを具備する配管除去方法。 【請求項2】 請求項1に記載された配管除去方法に使用される開管機であって、前記一対の開き板の側面にそれぞれ前記開き爪を一体に形成し、前記開き板を近接させて重ね合わせた際に同時に前記一対の開き爪が衝合されることを特徴とする開管機。 【請求項3】 請求項1に記載された配管除去方法に使用される縦切りカッターであって、カッターケーシングの下面に、前記配管の側壁頂部上にこれを跨ぐように配設される断面逆U字形のガイド部材を設けたことを特徴とする縦切りカッター。 【請求項4】 前記ガイド部材の配管長手方向にある前端部を所定角度で上方へ傾斜させたことを特徴とする請求項3に記載の縦切りカッター。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電線あるいは電話線等の配線を内部に収納した、鋼管やビニル管、鋳鉄管等の配管を除去する方法等に関する。 【0002】 【従来の技術】新たにマンホール等を設けて既設の配管から配線を分岐する場合等には、配線を覆う配管を所定長で除去する必要があり、従来は以下の方法が採られている。例えば配管が鋼管の場合には、配管の側壁にドリル穴を空けて内部に配線が収納されているか否かを確認した後、上記所定長の両端で配管の側壁を輪切りカッターによって全周切断する。続いて、縦切りカッターで配管の側壁を長手方向へ切断し、その後、油圧開管機の開き板を挿入するために、さらに縦切りカッターで切断線の途中に四角穴を形成する。この四角穴内に開管機に設けた一対の開き板を入れ、これらを離間方向へ移動させることによって配管を大きく開いて、配線周囲を覆っていた配管を取り除く。配管が鋳鉄管の場合には、開管機の開き板を四角穴内に入れて管を開こうとすると四角穴のコーナ部から側壁の周方向へ向けて管が割れて、管を開くことができない。このため、内部の配線が取り出せる幅の平行線に沿って縦切りカッターで配管の側壁を二ヶ所で長手方向へ切断して管を取り除いていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方法では、縦切りカッターによる四角穴の形成や側壁の平行切断に多大の手間を要するという問題があった。 【0004】そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、鋼管、ビニル管、鋳鉄管等の別なく、手間を要さず簡易に配線を覆う配管を取り除くことができる配管除去方法と、当該方法に使用する開管機および縦切りカッターを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本第1発明の配管除去方法では、配線(W)を収容した配管(1)の側壁の一箇所に配線確認用の円形穴(11)を開口させる工程と、円形穴(11)を通る長手方向線(12)に沿って縦切りカッター(2)で配管(1)を切る工程と、衝合されて円柱形となった開管機(3)の半円柱形の一対の開き爪(36,37)を円形穴(11)内に挿入して、これら開き爪(36,37)を離間方向へ移動させることによって配管(1)を長手方向線(12)に沿って開く工程と、配管の開いた部分(14)に開管機(3)の一対の開き板(33,34)を挿入してこれら開き板(33,34)を離間方向へ移動させることによって配管(1)を長手方向線(12)に沿ってさらに大きく開いて、配線(W)を覆う配管(1)を取り除く工程とを具備している。 【0006】本第1発明によれば、従来より設けていた配線確認用の円形穴を利用してここに開管機の一対の開き爪を挿入し配管を開くようにしているから、従来のように四角穴を形成する必要がなく、作業の手間を要しない。特に鋳鉄管の場合には、上記円形穴から配管を開くようにすると、従来のように四角穴のコーナ部から側壁の周方向へ向けて配管が割れるということがないから縦切りカッターで配管の側壁を二ヶ所で長手方向へ切断するという煩雑な作業が不要となる。なお、本方法において、上記配管(1)の開いた部分(14)に楔形の閉まり防止部材(4A,4B)を挟んで、この状態で、配管の開いた部分(14)に開管機(3)の一対の開き板(33,34)を挿入するようにすると、さらに作業を円滑に行なうことができる。 【0007】本第2発明に係る、上記配管除去方法に使用される開管機(3)は、上記一対の開き板(33,34)の側面にそれぞれ上記開き爪(36,37)を一体に形成し、上記開き板(33,34)を近接させて重ね合わせた際に同時に上記一対の開き爪(36,37)が衝合されるものである。 【0008】本第2発明においては、開き板に一体に開き爪を形成したから、開管機の構造を簡易化することができる。 【0009】本第3発明に係る、上記配管除去方法に使用される縦切りカッター(2)は、カッターケーシング(22)の下面に、上記配管(1)の側壁頂部上にこれを跨ぐように配設される断面逆U字形のガイド部材(23)を設けたものである。 【0010】本第3発明においては、ガイド部材と配管表面との接触部が少ないため、特に鋼管を切る場合に、カッター切断時の熱でアスファルト系防錆材が軟化しても縦切りカッターのスムーズな移動が可能となる。 【0011】本第4発明に係る、上記配管除去方法に使用される縦切りカッター(2)は、上記ガイド部材(23)の配管長手方向にある前端部(232)を所定角度で上方へ傾斜させてある。 【0012】本第4発明においては、テーパ状に拡開するソケット部を端部に形成した鋼管やビニル管の直線部側壁を、上記ソケット部の開始点近くまで良好に切ることができるから、ソケット部の切断作業をスムーズに行なうことができる。 【0013】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の方法を工程順に説明する。図1に示すように、配管1の側壁の一箇所にドリル等で円形穴11を開けて配管1内に配線が有るか否かを確認する。配線が有る場合には、取り去るべき所定長の配管1の両端でその側壁を輪切りカッターによって全周切断し、この後、円形穴11を通る長手方向線12に沿って縦切りカッター2で配管1を切る。 【0015】縦切りカッター2は図2、図3に示すように、モータ24によって回転駆動(図2の矢印)される円形のダイヤモンドカッター刃21をケーシング22内に収納し、その外周下端はケーシング22の底面から所定量突出している。ケーシング22の下方にはガイド部材23が配設され、これに案内された状態で配管1の長手方向(図2の左右方向)へ縦切りカッター2を手押し移動させることにより、配管1の側壁を長手方向へ直線状に切る。なお、ダイヤモンドカッターに代えて、チップソーやメタルソーを使用することもできる。 【0016】ガイド部材23は下方へ向く逆U字断面(図3)に成形された、ケーシング22底面と略同一長さの長板体で(図2)、その前端がケーシング22の前端下面にヒンジ231で結合され、全体は配管1の頂部にこれを跨ぐように位置している。このようなガイド部材23は、配管頂部の円弧面に沿って湾曲する円弧断面とした従来のガイド部材に比して配管表面との接触部が少ないため、特に鋼管を切る場合に縦切りカッター2のスムーズな移動が可能である。すなわち、鋼管には表面にアスファルト系の防錆材が塗布してあり、カッター切断時の熱で防錆材が軟化して接触面積の大きい従来のガイド部材では縦切りカッターを移動させるのに難渋していたからである。 【0017】ガイド部材23の前端部232は図2に示すようにカッター刃21の外周近傍から前上方へ斜めに傾斜している。このようなガイド部材23を使用すると、図4に示すようなテーパ状に拡開するソケット部13を端部に有する鋼管やビニル管の直線部側壁を、ソケット部13の開始点近くまで良好に切ることができ、ソケット部13の切断作業をスムーズに行なうことができる。 【0018】配管が鋳鉄管であると、カッター刃21を配管1の側壁を僅かに残す程度の突出量に設定しておけば長手方向線12に沿って配管を割ることができるが、鋼管等の場合には側壁を完全に切断する必要があり、図2に示すようにカッター刃21の刃先(外周下端)は配管1内へ進入するような突出量に設定される。そこでこの場合には、内部の配線Wを傷付けることがないように、ガイド部材23の下方に配線防護部材25を設けて、これを配管1内に位置させる。すなわち、配線防護部材25は断面が弧状に湾曲する長板体で(図2、図3)、その後端はガイド部材23の中間部に固定されて、配管1内へ突出したカッター刃21の下方にガイド部材と平行に支持されている。この配線防護部材25は、縦切りカッター2の進行に伴って、輪切り切断した配管1の端部から配管内へ進入して配線Wの外周頂部を押える。これにより、カッター刃21と配線Wが隔離され、カッター刃21の刃先が配線に触れることが防止される。 【0019】縦切りカッター2で配管1を長手方向線12に沿って切った後は、開管機を使用して配管1を上記長手方向線12に沿って開く。この時に使用する開管機3を図5に示す。開管機3は油圧ホース32が接続されたシリンダ31と、重ね合わされた一対の開き板33,34を有し、一方の開き板33はシリンダ31のケーシングに固定され、他方の開き板34はピストンロッド35に固定されている。したがって、開管機3のシリンダ31に圧油を供給してピストンロッド35を伸長させると開き板33に対して開き板34が離間方向へ移動する。各開き板33には側面の中央に開き爪36,37が突設されている。各開き爪36,37は半円形の柱体で、開き板33,34を重ねた状態では、開き爪35,36は互いの直線部で衝合されて円柱形の外観を呈している。そして、この円柱形の外径は配管1に設けた円形穴11(図1)の内径よりもやや小さくしてある。 【0020】長手方向線12に沿って配管1を開く場合には、図6に示すように、開管機3の開き板33,34が重ねられた状態で円柱形をなすように衝合された開き爪36,37を円形穴11内に挿入する。この状態で開管機3に油圧を供給して開き板33,34を離間させると、開き板34に一体形成された開き爪37が、開き板33に一体成形された開き爪36に対して離間する方向へ移動して両者の間隔が拡がり、これに伴って図7に示すように長手方向線12に沿って配管1が切り開かれる。 【0021】配管1をある程度切り開いたら、開いた部分14(図7)が再度閉まり方向へ戻ってしまうのを防止するためにその両端に図8に示すように閉まり防止部材4A,4Bを挟み込む。閉まり防止部材4A,4Bはそれぞれ図9に示すように、相対的に大きな楔角を有する楔板41と相対的に小さな楔角を有する楔板42とを十字形に接合した同一形状のもので、これら閉り防止部材4A,4Bは互いに紐体43で連結しされている。そして、配管1の開いた部分14(図8)の両端の開き角に応じて適当な楔板41,42を選択して使用する。なお、配管1の開いた部分14の必ずしも両端に閉まり防止部材4A,4Bを使用する必要はなく、いずれかの閉まり防止部材4A,4Bを上記開いた部分14の一端にのみ使用するようにしても良い。また、閉り方向への戻りがそれ程問題にならない場合には閉まり防止部材4A,4Bを使用する必要はない。 【0022】図8に示す状態から、続いて開管機3への油圧供給を切り換えて開き板33,34を再び重なった状態へ戻し、開管機3の姿勢を90度回転させて図10に示すように、配管1の開いた部分14に開き板33,34の一端縁を挿入し、その後、開き板33,34をその相対間隔が拡がるように移動させて配管1をさらに大きく開く。その後、閉まり防止部材4A,4Bの一方と開管機3を順次配管1の長手方向へ移動させつつ、開き板33,34の接近離間移動を繰り返して配管1を長手方向線12に沿って開いていく。内部の配線を取り出せるような幅に配管1を開き終わった状態を図11に示し、このようにして配線を覆う配管を取り除く。 【0023】 【発明の効果】以上のように、本発明の配管除去方法と、当該方法に使用する開管機および縦切りカッターによれば、鋼管、ビニル管、鋳鉄管等の別なく、手間を要さず簡易に配管を取り除くことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000213286 【氏名又は名称】シーキューブ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月28日(1999.10.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107700 【弁理士】 【氏名又は名称】守田 賢一
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| 【公開番号】 |
特開2001−124240(P2001−124240A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−306367 |
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