| 【発明の名称】 |
小口径状到達立坑を用いた推進工法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金田 浩一
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| 【要約】 |
【課題】小口径推進工法を施工するための到達立坑の開設用地が狭い場合。
【解決手段】小口径推進工法を施工するため到達立坑2を開設しようとすると、その地所が狭いので小口径化し、その到達立坑2を公共ます5の埋設場所に利用する。そのため、取付管4を小口径推進工法によって布設し、その上流端を到達立坑2に臨ませ、次いで、到達立坑2から起点インバ−ト6を吊下し、この起点インバ−ト6の流出口13を、ロ−プ20を用いた牽引工法によって、取付管4の上流端と接続すると、狭い地所にも到達立坑2が開設できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発進立坑と到達立坑とを、小口径推進工法によって布設された鞘管で連通した後、該鞘管内に発進立坑から下水管を挿通する工法にあって、前記到達立坑を小口径状にして、該到達立坑で吊下した管体と前記下水管の先行側とを、該管体に簡易牽引工法を利用して、接続することを特徴とする小口径状到達立坑を用いた推進工法。 【請求項2】 前記下水管を取付管とし、前記管体を、起点インバ−トをもつ公共ますとした請求項1に記載の小口径状到達立坑を用いた推進工法。 【請求項3】 発進立坑と到達立坑とを、小口径推進工法によって布設された鞘管で連通した後、該鞘管内に発進立坑から取付管を挿通する工法にあって、前記到達立坑を人の出入の出来ない小口径状にして、該到達立坑において、下端に起点インバ−トを設けた点検筒を、前記取付管の勾配に応じた揺動中心を定めて揺動自在に吊下し、前記取付管の先行側に前記起点インバ−トの流出口を揺動させて接続することを特徴とする小口径状到達立坑を用いた推進工法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、小口径状到達立坑を用いた推進工法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に推進工法とは管の先端に刃口を取付け、発進立坑に設置した油圧ジャッキの推力で管を地中に押込みながら掘削し、管を布設する工法をいい、開削工法ができない幹線道路や鉄道・軌道や河川や用水路等を横切る横断工事に採用され、交通の障害にならないことや、騒音や振動などが少ないことや、経済的であること等の長所を有している。 【0003】そして、かかる推進工法では、発進側・到達側にそれぞれ立坑が設けられ、施工後は管理用マンホ−ルに利用されている。 【0004】特に、この発進立坑は発進または推進反力受けになり、また、作業者の出入や資機材の搬出入や掘削土砂の搬出等に用いられ、到達立坑は推進工事の終点に設けられ、掘削機等の回収に用いられている。 【0005】ところで、かかる推進工法には各種の工法が開発されているが、例えば牽引工法は、発進立坑と到達立坑との間を事前に水平ボ−リングを行い、牽引ワイヤ−を通して、立坑の牽引装置で管体を引張る工法である。 【0006】そして、かかる牽引工法を利用したパイプ・イン・パイプ法が提案されている(特開平6−81980号公報参照)。 【0007】また、かかる推進工法の他の例では、小口径推進工法を利用した鞘管と、該鞘管内に挿通した塩ビ製下水本管または取付管(以下、これらを代表して取付管という)との組合せたパイプ・イン・パイプ工法が知られている。 【0008】かかる鞘管と取付管との組合せたパイプ・イン・パイプ工法に関し、本出願人は次のような提案を行っている(特開平9−196232号公報)。 【0009】図4において、100は鞘管であって、発進立坑(1)(図1参照)の巾(例えば900mm)を小にして、しかも、小型の油圧ジャッキ(不図示)を用いるため、この鞘管100の1つは、管長を約700mmとした受口101をもつ鋼管で構成している。 【0010】そして、多数の鋼管を油圧ジャッキにより受口101を先行側にして、発進立坑(1)から地山に順次打込み連結し、到達立坑(2)(図1参照)まで推進させて貫通すると、この鞘管100の布設が完了する。 【0011】次いで、この布設された鞘管100に内挿管、すなわち、呼び径150mmφの取付管102を順次挿入する。この取付管102は管の有効長を約600mmとした受口103付の塩ビ管で構成している。 【0012】この取付管102を鞘管100に挿入するには、前記の油圧ジャッキを用いて、受口103を先行側にして順次挿入し連結する。 【0013】そして、この取付管102には、鞘管100との間にスペ−サ104を介在させて所定の勾配を形成させるが、このスペ−サ104は、取付管102を挟む2つ割輪と、これらの2つ割輪の合せ部で立設した1対の柱105,105とで構成している。 【0014】このスペ−サ104の柱105の取付位置により取付管102に所定の勾配が得られると、鞘管100と取付管102との空間に充填剤を注入し、この勾配を固定する。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】ところが、かかるパイプ・イン・パイプ工法に限らず、いずれの推進工法でも、立坑は親坑横矢板工法や鋼矢板工法や柱列杭立工法やライナ−プレ−ト工法やケ−ソン工法等、いずれもその構築に相当の地所を必要とすることから、狭隘地では、かかる立坑を開設することが困難となる。 【0016】殊に、用水路を横断して取付管を布設するとき、発進立坑はともかく、到達立坑を私有地で開設することは、狭隘地に限らず、開設に制約があり、工事が難航する、という問題がある。 【0017】そこで本発明者らは、かかる問題を解決するため鋭意試行錯誤を試みたところ、到達立坑では、前記のように推進工法の作業の上では人の出入がなくてもよいことに着目し、しかも、到達立坑では掘削土砂の搬出を行わないタイプの小口径推進工法においては到達立坑を小口径化して、たとえ私有地に開設してもその影響が少ないことに気付き本発明が創作された。 【0018】 【課題を解決するための手段】かかる想着による本発明の要旨は、1)発進立坑と到達立坑とを、小口径推進工法によって布設された鞘管で連通した後、該鞘管内に発進立坑から下水管を挿通する工法にあって、前記到達立坑を小口径状にして、該到達立坑で吊下した管体と前記下水管の先行側とを、該管体に簡易牽引工法を利用して、接続することを特徴とする小口径状到達立坑を用いた推進工法にあり、また、2)前記下水管を取付管とし、前記管体を、起点インバ−トをもつ公共ますとした請求項1に記載の小口径状到達立坑を用いた推進工法にあり、また、3)発進立坑と到達立坑とを、小口径推進工法によって布設された鞘管で連通した後、該鞘管内に発進立坑から取付管を挿通する工法にあって、前記到達立坑を人の出入の出来ない小口径状にして、該到達立坑において、下端に起点インバ−トを設けた点検筒を、前記取付管の勾配に応じた揺動中心を定めて揺動自在に吊下し、前記取付管の先行側に前記起点インバ−トの流出口を揺動させて接続することを特徴とする小口径状到達立坑を用いた推進工法にある。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例の施工法を、添付図面の下水道施設にしたがって詳細に述べる。 【0020】図1は本発明の実施の形態例を適用する下水道施設の断面図、図2は図1の1つの施工法の説明図、図3は図1の要部図で、(A)は一部省略平面図、(B)は縦断面図、(C)は他の要部図であり、前記従来技術および図4に示す従来例と共通する部分は図示および説明を省略ないし簡略するので、補充する必要がある。 【0021】本発明の実施の形態例の施工法を適用する下水道施設は、下流側の発進立坑1と上流側の到達立坑2とを、到達立坑2で掘削土砂を搬出しないタイプの小口径推進工法により打込まれて連結した鞘管3によって連通し、該鞘管3内に下水管、すなわち、取付管4を布設するものであって、特に、到達立坑2を人の出入の出来ないような小口径(小開口ないし小口径状)に構成して、その開設スペ−ス(地所)を縮小し、当該施工法の完了後、公共ます5の埋設場所として利用するようにしている。 【0022】そして、この到達立坑2は人の出入が不可に付き、起点インバ−トをもつ公共ます5と取付管4とを接続するため、該起点インバ−ト6を、簡易牽引工法(牽引装置を用いずに人手により牽引する工法をいう)を利用して、取付管4に接続する。この接続のとき、簡易牽引工法に合せて公共ます5の点検筒11の上端を地上から操作して助勢する。その結果、この取付管3は用水路7を横断して公共ます5と接続することができる。 【0023】次に、この施工法を下水道施設と共に詳細に述べる。発進立坑1は、小型の油圧ジャッキ(不図示)が収容できるスペ−ス、例えば到達立坑2の方向に約900mmの巾を有する軽量鋼矢板工法で構築したもので、用水路7の近傍で深さ約3mに構築しても、止水性を良好にしている。 【0024】到達立坑2は、地山の開設後、口径約500mmφの塩ビ管2Aを用いて構築している。 【0025】鞘管3は、前記従来例のように受口付鋼管(口径約300mmφ)を油圧ジャッキにより順次打込み連結して構成している。 【0026】取付管4は、口径約100mmφ〜150mmφの塩ビ管製の多数のゴム輪受口片受直管(SRM150)4A,4A…,で構成し、その取付管4の下流側をゴム輪受口自在管8およびゴム輪受口支管9を介して下水本管10に接続している。 【0027】前記発進立坑1と到達立坑2とは、用水路7を挟んで約4mの間隔で設けられている。 【0028】公共ます5は、塩ビ製等の合成樹脂製の起点インバ−ト6と点検筒11とから構成しており、この公共ます5は、建屋22にきわめて接近していて、到達立坑2を開設する充分なゆとりがない地所に埋設される。 【0029】また、点検筒11の開口上端には開閉自在の密閉蓋23が設けられ、この密閉蓋23は、不図示の鋳鉄製保護蓋で被覆されて路面荷重等から保護されている。この保護蓋の台は、塩ビ管2Aと点検筒11とのド−ナツ状部分に載置される。したがって、この台は塩ビ管2Aにガイドされ水平移動を防止している。 【0030】この起点インバ−ト6には、図3(A)(B)に示すようにインバ−ト12の面に沿って横向きに流出口13が一体に設けられ、また、点検筒11には宅内排水管(不図示)と接続する流入口(不図示)が設けられている。勿論、この宅内排水管は、前記塩ビ管2Aも横通している。 【0031】この起点インバ−ト6の詳細な構造は、図3(A)(B)に示すように、全体が合成樹脂製、特に塩ビ射出成形製で構成され、上方から点検筒11が単に挿入できる、上向きの点検筒用ゴム輪受口接続口14と、インバ−ト12の面に沿って横向きに設けた、例えば150mmφの差口13Aと、該差口13Aの外周に同心状に突設した案内筒15と、この起点インバ−ト6が載置されるます底板16と、から構成され、特に前記差口13Aと案内筒15とで形成されたド−ナツ状空間17には、前記ゴム輪受口片受直管4Aのゴム輪受口部(ゴム輪受口片受直管4Aの呼び径150mmφとするとゴム輪受口部18の外径は191mmφ)18が、摺動自在に挿入できるようになっている。 【0032】また、この挿入には、前記のように簡易牽引工法や点検筒11の揺動操作を利用することから、案内筒15の管長は差口13Aより若干長くし、その管端にベルマウス19を形成して挿入をガイドし容易にしている。 【0033】なお、この案内筒15は、既製の起点インバ−ト6にベルマウス19付の短管を溶接によって固着したり、ベルマウス19付の短管にスカ−トを設けて接合して設けている。 【0034】次に、簡易牽引工法について述べる。この簡易牽引工法を用いて地表から約3mの深さの所で、起点インバ−ト6の差口13Aを、取付管4の先行側にあるゴム輪受口片受直管4Aのゴム輪受口部18に挿入するには、次のように行う。 【0035】前記のように鞘管3内に、発進立坑1からゴム輪受口片受直管4Aを順次挿入して連結して取付管4を構成し、その先行側のゴム輪受口部18を到達立坑2に臨ませる。 【0036】次いで、到達立坑2から、点検筒11を接続した起点インバ−ト6を降ろし、起点インバ−ト6の案内筒15を前記ゴム輪受口部18と同心状に対面させる。次いで、地上から点検筒11を操作して、案内筒15のみを、このゴム輪受口部18に挿入しておく。 【0037】続いて、到達立坑2の点検筒11から先端側に螺線体等可撓部のある弯曲可能のロッド棒(不図示)を吊下して押込むと、その可撓部が取付管4へ案内されて発進立坑1側へ貫通する。このロッド棒はいわゆる縫い針の機能を果たす。 【0038】次いで、ロッド棒を発進立坑1側から引抜くと、このロッド棒の基端にロ−プ20を連結しているので、ロ−プ20が到達立坑2の点検筒11から起点インバ−ト6を通り、取付管4を貫通する。 【0039】このロ−プ20の途中には、点検筒11では吊下できるが、起点インバ−ト6の差口13Aへは曲がり切れずに係止する係止片、例えば短管21を介在させているので、このロ−プ20を発進立坑1側の作業者がa矢印のように牽引すると、起点インバ−ト6もb矢印のように牽引され、案内筒15のベルマウス19にガイドされながらその差口13Aはゴム輪受口部18に、そのゴム輪の弾力に抗して挿入することができる。 【0040】したがって、公共ます5は取付管4と接続できるが、この挿入時に、他の作業者が地上より目視しながら点検筒11の上端を把持して、案内筒15とゴム輪受口部18との芯合せをすれば、その挿入は容易にできる。 【0041】勿論、この芯合せには前記スペ−サ104の勾配調節量と、ます底板16の厚みとにより予め決めることもできる。 【0042】そして、公共ます5と取付管4との接続後、ロッド棒を切り離したロ−プ20を到達立坑2側から引上げる。 【0043】なお、起点インバ−ト6は単なるエルボまたはベンド管でもよく、本明細書ではこれらを総称して管体としている。 【0044】また、公共ます5と取付管4との接続には、取付管4の勾配が一般に10‰以上必要である規定に着目し、すなわち、取付管4の先行端が上向きになっていることに着目し、しかも、鞘管3により取付管4の勾配や埋設深さが正確に判明することから、これらを基に、起点インバ−ト6付(ゴムバンドで固定して)点検筒11に、所定の深さの揺動中心を定めて該点検筒11の支点とし、点検筒11の上端をテコの原理を利用して強制的に揺動させると、起点インバ−ト6の差口13Aは円弧運動をし、その接線方向に固定している取付管4のゴム輪受口部18に差口13Aは、そのゴム輪の弾力に抗して挿入することができる。 【0045】したがって、取付管4の上向き傾斜角に対応する深さの位置に揺動中心形成部材(例えば、前記スペ−サを薄くしたもの)を到達立坑2の塩ビ管2A内面でセットすれば、その位置および運動は精緻となり、たとえ到達立坑2が深くて目視困難でもロ−プ等を用いずに公共ます5は取付管4に接続することができる。 【0046】 【発明の効果】本発明によると、小口径推進工法によって布設された鞘管と、下水管または取付管と、のパイプ・イン・パイプ工法であるので、特に上流側の到達立坑を小口径化でき、その開設地所を縮小化することができる。 【0047】その上、到達立坑に吊下した管体や起点インバ−トと、下水管や取付管との接続は、簡易牽引工法や、点検筒の強制揺動により行うので、到達立坑が小口径化しても管布設ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000505 【氏名又は名称】アロン化成株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月29日(1999.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082201 【弁理士】 【氏名又は名称】岡部 吉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−124239(P2001−124239A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願平11−309361 |
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