| 【発明の名称】 |
埋設管の漏洩検査方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】小森 光徳
【氏名】水上 清二
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| 【要約】 |
【課題】気密試験時においてもバイパス管などを設けることなくガスの供給を継続できるようにして需要家への不便を減じることが可能な埋設管の漏洩検査方法を提供する。
【解決手段】敷設方向での所定区間を密封状態に維持し、該所定区間を加圧した後の圧力変化を検知することによってガス配管系での漏洩を検査する埋設管1の漏洩検査方法において、上記埋設管1における上記所定区間近傍に開口部1Aを設け、該開口1Aから上記所定区間両端に位置させる膨縮可能なストッパ2,2’を挿入し、上記ストッパ2,2’を上記所定区間両端で膨張させて該所定区間内を密封するとともに、該ストッパ2,2’には上記埋設管内を流れるガスの流動方向において上記所定区間の上流側と下流側とを連通するガス供給部3と、上記ストッパ2,2’の膨張用気体の導入部4と上記所定区間内を加圧する気体を導入する試験用気体導入部5とを設け、上記所定区間で気密試験が実施されている間、上記ガス供給部3を介して下流側へのガスの供給を継続することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 敷設方向での所定区間を密封状態に維持し、該所定区間を加圧した後の圧力変化を検知することによってガス配管系での漏洩を検査する埋設管の漏洩検査方法において、上記埋設管における上記所定区間近傍に開口部を設け、該開口から上記所定区間両端に位置させる膨縮可能なストッパを挿入し、上記ストッパを上記所定区間両端で膨張させて該所定区間内を密封するとともに、該ストッパには上記埋設管内を流れるガスの流動方向において上記所定区間の上流側と下流側とを連通するガス供給部と該ガス供給部内に挿通されて上記ストッパを膨張させる膨張用気体導入部と上記所定区間内を加圧する気体を導入する試験用気体導入部とを設け、上記所定区間で気密試験が実施されている間、上記ガス供給部を介して下流側へのガスの供給を継続することを特徴とする埋設管の漏洩検査方法。 【請求項2】 上記ストッパは、内部に開口する膨張用ホースからの気体導入により膨張し、埋設管内周面全域に亘って圧接し、該内周面の凹凸に関係なく密着することが可能であることを特徴とする請求項1記載の埋設管の漏洩検査方法。 【請求項3】 上記試験用気体導入部は、上記ガス供給部内に挿通され、開口部が上記所定区間内に向けて指向されていることを特徴とする請求項1記載の埋設管の漏洩検査方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、埋設管の漏洩検査方法に関し、さらに詳しくはガスなどの流体が漏洩している位置を特定するために実施される気密試験方法に関する。 【0002】 【従来の技術】既設配管系の一つであるガス管においては、ガス中に含まれている有臭成分によってガス漏れが生じていることを推察することができる。一方、敷設管においては、漏洩検査を定期的に行うことが義務づけられている。そこで、ガス管などの既設配管系に漏洩が発生しているか否かを検査する手法として次のような方式が採用されている。すなわち、第1には既設配管の敷設方向に沿って複数箇所にパイロット孔を穿孔し、そのパイロット孔内に濃度センサを配置してパイロット孔内でのガス濃度を検出して漏洩位置を特定する方式がある。第2には、既設の埋設管内に所定間隔を設けて並設した密封栓を配置することで密封栓間の区間を密閉空間として形成し、その密封空間を加圧し、その圧力の変化によりガス漏れの有無を検出する気密試験方式がある。第2番目の方式では、第1番目の方式に比べて穿孔作業などを必要とせず、しかも精度が高い結果が得られるという利点がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方式においては、既設配管の一部を密封して密封空間を形成することが必要であるので、その一部を境にしてガスが遮断されてしまう。このため、その密封空間よりもガスの流動方向下流側へのガスの供給が行えなくなり、下流側での需要家に対して不便を強いることになる。そこで、ガス供給が中断されるのを避けるには、密封区間を対象としたバイパス管を設けることが考えられるが、このようなバイパス管を設ける場合には、開削作業や埋め戻し作業などの漏洩検査以外の作業が必要となり、漏洩検査に係る作業手順の増大化や作業時間の増大化を招く虞がある。 【0004】本発明の目的は、上記従来の気密試験方法における問題に鑑み、気密試験時においてもバイパス管などを設けることなくガスの供給を継続できるようにして需要家への不便を減じることが可能な埋設管の漏洩検査方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、敷設方向での所定区間を密封状態に維持し、該所定区間を加圧した後の圧力変化を検知することによってガス配管系での漏洩を検査する埋設管の漏洩検査方法において、上記埋設管における上記所定区間近傍に開口部を設け、該開口から上記所定区間両端に位置させる膨縮可能なストッパを挿入し、上記ストッパを上記所定区間両端で膨張させて該所定区間内を密封するとともに、該ストッパには上記埋設管内を流れるガスの流動方向において上記所定区間の上流側と下流側とを連通するガス供給部と該ガス供給部内に挿通されて上記ストッパを膨張させる膨張用気体導入部と上記所定区間内を加圧する気体を導入する試験用気体導入部とを設け、上記所定区間で気密試験が実施されている間、上記ガス供給部を介して下流側へのガスの供給を継続することを特徴としている。 【0006】請求項2記載の発明は、上記ストッパは、内部に開口する膨張用ホースからの気体導入により膨張し、埋設管内周面全域に亘って圧接し、該内周面の凹凸に関係なく密着することが可能であることを特徴としている。 【0007】請求項3記載の発明は、上記試験用気体導入部は、上記ガス供給部内に挿通され、開口部が上記所定区間内に向けて指向されていることを特徴している。 【0008】 【作用】請求項1記載の発明では、所定区間を密封するために用いられるストッパにガス供給部および試験用気体導入部が設けられているので、ストッパが既設管内面に密着した場合には所定区間内が密封されて気密試験が実施できるとともに所定区間を挟んでガス流動方向の下流側に向けてガスの供給が継続できるので、下流側での需要家へのガスの遮断を行わないですむ。 【0009】請求項2および3記載の発明では、既設管路内面へのストッパの密着性を高めることができるので、所定区間での機密性を確保できるとともに、その密閉空間への試験用気体の導入がガス供給とは独立して行われるので、ガス供給に支障を来すことがない。 【0010】 【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明する。図1は、本発明実施例による漏洩検査方法のシステム構成図であり、同図には、後述するストッパの膨張状態が示されている。漏洩検査対象となる埋設管1の区間の一部には開口1Aが形成されており、この開口1Aからは後述する2連式のストッパ2、2’が挿入できるようになっている。本実施例では、50A〜200Aの範囲の口径を有する埋設管1が検査対象とされている。 【0011】ストッパ2、2’は、ゴムなどの膨縮可能な材質を用いたバルーン状部材で構成されており、漏洩検査対象区間の長さに相当する所定間隔を以て配列された2連式構造とされている。ストッパ2、2’を2連式とするために、本実施例では互いのストッパ2の中央部に可撓性パイプあるいは初期状態が収縮状態にあって圧力が作用することで伸長可能なパイプからなるガス供給部材3が貫通させてあり、このガス供給部材3の長手方向において所定間隔、本実施例では最大間隔50m程度の位置にストッパ2が固定されている。 【0012】ガス供給部材3の長手方向両端はストッパ2から突出しており、埋設管1内でのガスの流動方向上流側および下流側に開口を位置させて上流側と下流側とを連通させている。ガス供給部材3は、図2に示す構成とされている。図2には、図1中、矢印で示すガスの流動方向上流側に位置するストッパ2の内部構造が示されており、同図においてガス供給部材3の内部にはストッパ2,2’の膨張用気体を導入するための膨張用パイプ4と、ストッパ2,2’により密封される所定区間内に向けて加圧用の気体を導入するための試験用気体導入部をなす導入用パイプ5とがまとめて配管されている。これら膨張用パイプ4および導入用パイプ5は、地上側に設置されているポンプ(図示されず)などの圧力発生源に接続されている。ガスの流動方向下流側に位置するストッパ2’内に挿通されているガス供給部材3には、上述した膨張用パイプ4のみが設けられている。 【0013】これら膨張用パイプ4および導入用パイプ5は、延長方向に伸縮可能な部材が用いられ、これらの断面積の合計がガス供給部材3の断面積よりも小さくなる外径を有しており、膨張用パイプ4はストッパ2,2’内に開口部を指向させ、また導入用パイプ5はストッパ2,2’で仕切られて密封された所定区間内に開口を指向させてある。膨張用パイプ4は、ストッパ2の内部で分岐され、一方がストッパ2の内部に開口を指向させ、分岐された部分がガス供給部材3内を挿通されて他方のストッパ2’内に開口を指向させている。この場合には、当然のことであるが、分岐して他方のストッパ2’に向けて延長される膨張用パイプ4は、一方のストッパ2内に向けた開口を有するそれよりも内径を小さくされて膨張用気体の供給量の低下が防止されている。なお、膨張用パイプ4は、ストッパ2,2’のいずれかが先に膨張して埋設管1内面に密接する状態となるような内径に設定され、ストッパのいずれかを先に埋設管1内面に密接させた状態で他方のストッパの位置を所定区間の端部に相当する位置に移動させるのに連動させてガス供給部材3を伸長させるようにすることも可能である。また、上述した分岐構造とするのでなく、ストッパ2,2’毎を対象として膨張用パイプ4を複数設けることも可能である。 【0014】本実施例は上記の構成を用いて次の手順により漏洩検査が実行される。 (1)ストッパ2,2’およびガス供給部材3が埋設管1内に挿入される。この場合には、埋設管1に形成されている開口1Aから、収縮状態のストッパ2,2’およびガス供給部材3が挿入される。ガス供給部材3は挿入時には収縮しており、これに伴い膨張用パイプ4および導入用パイプ5も収縮状態となっている。このため、埋設管1の開口部1Aから容易に内部へ挿入することができ、しかも、埋設管1内での移動も円滑に行われるので、迅速に漏洩検査箇所に移動させることができる。 (2)ストッパ2,2’の膨張を行う。この場合には、地上側に設置されている圧力発生源から膨張用パイプ4に向けて空気が送られることによりストッパ2,2’が膨張し、埋設管1の内面に圧接する。ストッパ2,2’は、膨張することで埋設管1の内面に密着し、埋設管1内で不用意に動いたりすることなく両方のストッパ同士で仕切られた所定区間の範囲を気密的に密封することができる。一方、ストッパ2,2’のいずれかが膨張して埋設管1内に圧接して位置決めされると、他方のストッパが所定区間の範囲に相当する位置に移動させられ、その移動に連動してガス供給部材3が伸長し、ストッパ2,2’間を連通させる。 (3)ストッパ2,2’により密封された所定区間内に試験用気体を導入する。この場合には、導入用パイプ5を介して密封された所定区間内に試験用気体が導入され、所定区間内を所定圧力に加圧する。この手順において所定区間内の圧力が図示しない圧力計により検出され、ガス漏れの有無が検査が行われる。 【0015】上述した各手順は埋設管1内を流れるガスの供給が継続されたまま実行される。すなわち、ストッパ2,2’の膨張するまでの間はストッパ2,2’と埋設管1内面との隙間からガスが流れ、また、ストッパ2,2’が膨張して所定区間を密封した時点ではガス供給部材3を介してガスが流れる。従って、所定区間を密封した状態にあっても、ガスの流れる方向での下流側へのガスの供給が維持されることになるので、下流側の需要家へのガス供給を遮断しないままで漏洩検査のための気密試験が可能となる。 【0016】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、所定区間を密封するために用いられるストッパにガス供給部および試験用気体導入部が設けられているので、ストッパが既設管内面に密着した場合には所定区間内が密封されて気密試験が実施できるとともに所定区間を挟んでガス流動方向の下流側に向けてガスの供給が継続できるので、下流側での需要家へのガスの遮断を行わないですむ。 【0017】請求項2および3記載の発明では、既設管路内面へのストッパの密着性を高めることができるので、所定区間での機密性を確保できるとともに、その密閉空間への試験用気体の導入がガス供給とは独立して行われるので、ガス供給に支障を来すことがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月15日(1999.10.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
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| 【公開番号】 |
特開2001−116183(P2001−116183A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−294207 |
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