| 【発明の名称】 |
温水回路接続用継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】村山 重忠
【氏名】小川 正博
【氏名】藤木 顕士
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| 【要約】 |
【課題】温水回路の途中に配設される一対の継手半体(13)(23)からなる温水回路接続用継手であり、継手半体(13)は、プラグ端子(15a)(15b)を具備する雄具(1a)とそれを被覆する雄ケース体(17)とからなり、継手半体(23)は、プラグ接続口(25a)(25b)を具備する雌具(1b)とそれを被覆する雌ケース体(27)とからなり、雄ケース体(17)と雌ケース体(27)とが係合可能なものにおいて、継手半体(13)(23)を確実に接続できるようにすると共に、意図的な操作でのみ前記係合を解除できるようにすること。
【解決手段】雄ケース体(17)の接続側端部又は雌ケース体(27)の接続側端部のどちらか一方に、他方を包囲し且係合孔(29)が貫通する包囲筒部(44)が設けられ、前記他方の端部には、係合孔(29)に係合する係合凸部(14)を有する弾性係合片(19)が設けられ、係合孔(29)に係合状態にある係合凸部(14)は包囲筒部(44)の最外面よりも凹んで位置するようにしたこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 往路復路からなる一対の温水回路の途中に配設される温水回路接続用継手であって、前記接続用継手は一対の継手半体からなり、前記継手半体の一方は、一端側に温水ホースが接続され且他端側に流路接続の為の一対の筒状のプラグ端子が突出する雄具と、前記雄具を被覆する雄ケース体とから構成され、前記継手半体の他方は、一端側に温水ホースが接続され且他端側に前記プラグ端子が各々着脱自在に接続される一対のプラグ接続口を具備する雌具と、前記雌具を被覆する雌ケース体とから構成され、前記2つの継手半体は、前記プラグ端子が前記プラグ接続口に接続した状態にて前記雄ケース体と前記雌ケース体とが抜止め状態に係合することにより連結される温水回路接続用継手において、前記雄ケース体の前記プラグ端子側の端部、又は前記雌ケース体の前記プラグ接続口側の端部のどちらか一方に、他方の前記端部を包囲する包囲筒部が設けられ、前記他方の端部には、先端に係合凸部を有する弾性係合片が設けられ、前記他方の端部を前記包囲筒部に最終差し込み位置にまで差し込んだ時に、前記係合凸部に対応する前記包囲筒部に、前記係合凸部が係合する係合孔が前記包囲筒部を貫通するように形成され、前記係合孔に係合状態にある前記係合凸部は前記包囲筒部の最外面よりも凹んで位置するように設定されていることを特徴とする温水回路接続用継手。 【請求項2】 請求項1に記載の温水回路接続用継手において、前記他方の端部には、前記包囲筒部に挿入される差込筒部が形成され、前記弾性係合片は、前記差込筒部の開放端縁から切り込まれた一対のスリットによって囲まれる部材とし、前記係合凸部の先端側は前記差込筒部の内方に向かって降下する傾斜面とした温水回路接続用継手。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の温水回路接続具において、前記弾性係合片及び前記係合孔は、前記一対のプラグ端子間、又は、前記一対のプラグ接続口間にそれぞれ対応する各位置に設けられている温水回路接続用継手。 【請求項4】 請求項1、2、又は3に記載の温水回路接続具において、前記弾性係合片の基端部に、前記係合凸部が係合孔に係合した状態で、前記包囲筒部の開放端縁が当接する環状の段部が設けられ、前記包囲筒部の開放端縁の肉厚を前記段部の高さに略一致させた温水回路接続用継手。 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の温水回路接続具において、プラグ端子の外表面には、前記プラグ端子を前記プラグ接続口に水密状態に接続するためのOリングが配設されている温水回路接続用継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は温水回路接続用継手、特に、熱源機と端末器具との間の循環回路の途中に配設させる温水回路接続用継手に関するものである。 【0002】 【従来の技術】室外側の熱源器(20)と、ファンヒータや床暖房器等としての室内側の放熱器(2) とは、図7に示すように、往路(11)(21)及び復路(12)(22)からなる温水循環回路によって接続されており、放熱器(2) の近傍の壁面(W) には、上記2回路の接続具(3) が設けられる。 【0003】接続具(3) は、壁面(W) に設置される、俗に温水コンセントと言われる接続具本体(3a)と、これに取り外し自在に接続されるプラグ(3b)とからなり、前記接続具本体(3a)と前記熱源器(20)とは往路(11)及び復路(12)で接続されており、放熱器(2) と前記プラグ(3b)とは、往路(21)及び復路(22)を介して接続されている。このものでは、前記接続具本体(3a)に対してプラグ(3b)を接続すると、往路(11)(21)及び、復路(12)(22)を介して熱源器(1) と放熱器(2) とが接続され、熱源器(20)と放熱器(2) との間で温水が循環することとなる。 【0004】尚、室外側の往路(11)及び復路(12)としては一般に鋼管が用いられ、室内側の往路(21)及び復路(22)としてはゴム管等の柔軟性のある温水ホース(10a)(10b)が採用されている。 【0005】このような循環回路を具備する放熱器(2) の設置場所の変更等に伴って、前記温水ホース(10a)(10b)が放熱器(2) まで届かなくなった場合、同図の二点鎖線で示すように、前記温水ホース(10a)(10b)に延長ホース(30a)(30b)を、温水回路接続用継手(31)を介して延長接続させる。 【0006】この種温水回路接続用継手として、特公昭62-12434号に開示のものがある。このものは、図8に示すように、着脱自在に接続可能な雄具(31a) と雌具(31b) とが、係脱自在に係合可能な雄ケース体(32a) 内及び雌ケース体(32b) 内にそれぞれ収容された構成となっている。 【0007】雄具(31a) には、一対のプラグ端子(図示せず)と一対の温水ホース接続口(33a)(33b)とがそれぞれ反対方向に突出するように設けられており、雌具(31b) には、前記プラグ端子が挿入される一対のプラグ接続用孔(図示せず)とその反対側から突出する一対の温水ホース接続口(34a)(34b)とが設けられている。そして、これら雄具(31a) 及び雌具(31b) をそれぞれ雄ケース体(32a) 内及び雌ケース体(32b) 内に収容させたとき、雄ケース体(32a) の両端からは前記プラグ端子と温水ホース接続口(33a)(33b)がそれぞれ突出し、雌ケース体(32b) の一端から温水ホース接続口(34a)(34b)が突出する構成となる。 【0008】前記プラグ端子が、前記プラグ接続孔に各々水密状態に挿入されると、雄具(31a) と雌具(31b) とが流路接続される。プラグ接続孔に続く流路、及び、プラグ端子内の流路には、これら流路を開閉する為の弁体(図示せず)が各々内蔵されており、プラグ端子がプラグ接続孔内に一定深さ以上深く挿入されると、弁体の各々が開弁し、雄具(31a) 内の流路と雌具(31b) 内の流路とが各々連通する。逆に、プラグ接続口からプラグ端子が引き抜かれると、雄具(31a) 及び雌具(31b) 内に前記弁体と共に設けられているバネの付勢力によって、前記弁体の各々が閉弁する。 【0009】前記プラグ端子の前記プラグ接続孔への接続と同時に、雄ケース体(32a) に設けたロックレバー(35)の凹部(36)が、雌ケース体(32b) 内に設けられている係合軸(37)に、ロックレバー(35)と共に設けられている反発スプリング(38)の付勢力によりワンウェイ係合する構成となっている。 【0010】又、雄ケース体(32a) の外部には、解除用ノブ(39)が突出しており、この解除用ノブ(39)にロックレバー(35)の端部(35a) を係止させることにより、解除用ノブ(39)はロックレバー(35)と連動する構成となっている。よって、解除用ノブ(39)を、雄具(31a) の接続方向と反対方向(図面では右側)にスライドさせると、ロックレバー(35)は、反発スプリング(38)の付勢力を抗して、回動軸(4) を中心に、係合軸(37)から凹部(36)が外れる方向へ回動し、ロックレバー(35)の係合軸(37)への係合は解除されることとなる。 【0011】この温水回路接続用継手(31)を介して前記温水ホース(10a)(10b)に延長ホース(30a)(30b)を延長接続させるには、まず、雄具(31a) の温水ホース接続口(33a)(33b)に、プラグ(3b)からの温水ホース(10a)(10b)を接続した後、雄具(31a) に雄ケース体(32a) を被覆させる。同様に、雌具(31b) の温水ホース接続口(34a)(34b)に前記延長ホース(30a)(30b)を接続させ、雌具(31b) に雌ケース体(32b) を被覆させる。延長ホース(30a)(30b)の他端は放熱器(2) のホース接続口に抜け止め状態に接続されるものとする。そして、前記プラグ端子を前記プラグ接続孔へ接続させると共に、ロックレバー(35)を係合軸(37)にワンウェイ係合させることにより、雄ケース体(32a) と雌ケース体(32b) とを接続させる。これにより、温水ホース(10a)(10b)に延長ホース(30a)(30b)を流路接続状態に延長接続させることができる。又、接続用継手(31)に設けられている解除用ノブ(39)を操作して、雄ケース体(32a) と雌ケース体(32b) との係合を解除すれば、雄具(31a) 及び雌具(31b) は、各々閉弁状態で離反させることができる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の温水回路接続用継手では、ロックレバー(35)の係合軸(37)への係合を解除する解除用ノブ(39)が、雄ケース体(32a) の外方へ突出する状態に設けられているから、この解除用ノブ(39)に、雄具(31a) の接続方向と反対方向の外的衝撃が加えられた場合、雄ケース体(32a) と雌ケース体(32b) との係合が容易に解除されてしまい、これに伴って、雄具(31a) と雌具(31b) との接続が不用意に解除されてしまうといった不都合がある。 【0013】又、前記外的衝撃が大きいと、前記解除用ノブ(39)は雄ケース体(32a) から突出しているため、破壊される等といった損傷を受け易く、解除用ノブ(39)が壊れてしまうと、雄ケース体(32a) と雌ケース体(32b) との係合解除を行うことができなくなるといった問題もある。 【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、『往路復路からなる一対の温水回路の途中に配設される温水回路接続用継手であって、前記接続用継手は一対の継手半体からなり、前記継手半体の一方は、一端側に温水ホースが接続され且他端側に流路接続の為の一対の筒状のプラグ端子が突出する雄具と、前記雄具を被覆する雄ケース体とから構成され、前記継手半体の他方は、一端側に温水ホースが接続され且他端側に前記プラグ端子が各々着脱自在に接続される一対のプラグ接続口を具備する雌具と、前記雌具を被覆する雌ケース体とから構成され、前記2つの継手半体は、前記プラグ端子が前記プラグ接続口に接続した状態にて前記雄ケース体と前記雌ケース体とが抜止め状態に係合することにより連結される温水回路接続用継手』において、前記一対の継手半体を確実に係合できるようにすると共に、両者は意図的な操作によってのみ、その係合を解除することができるようにすることをその課題とする。 <1項>【0015】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、『前記雄ケース体の前記プラグ端子側の端部、又は前記雌ケース体の前記プラグ接続口側の端部のどちらか一方に、他方の前記端部を包囲する包囲筒部が設けられ、前記他方の端部には、先端に係合凸部を有する弾性係合片が設けられ、前記他方の端部を前記包囲筒部に最終差し込み位置にまで差し込んだ時に、前記係合凸部に対応する前記包囲筒部に、前記係合凸部が係合する係合孔が前記包囲筒部を貫通するように形成され、前記係合孔に係合状態にある前記係合凸部は前記包囲筒部の最外面よりも凹んで位置するように設定されている』ことである。 【0016】上記技術的手段は次のように作用する。例えば、壁面に設けられる接続具のプラグに接続されている温水ホースの自由端に前記雄具又は雌具のどちらか一方が接続し、これと同様に、放熱器に接続されている他の温水ホースの自由端に他方が接続し、これら雄具及び雌具にそれぞれ雄ケース体及び雌ケース体を被覆させることにより、一方の温水ホースの自由端に継手半体の一方が取り付けられ、他方の温水ホースの自由端に継手半体の他方が取り付けられた構成となる。そして、前記雄具のプラグ端子と前記雌具のプラグ接続口とを接続させると同時に雄ケース体及び雌ケース体を抜止め状態に係合させることにより、両継手半体は連通接続され、前記プラグ側の温水ホースと前記放熱器側の温水ホースとは、前記継手半体を介して流路接続されることとなる。 【0017】雄ケース体及び雌ケース体とは、プラグ端子がプラグ接続口に接続すると同時に、一方の端部に設けられている包囲筒部に他方の端部が包囲されるように差し込まれて、前記他方の端部に形成されている係合凸部が、前記包囲筒部に設けられている係合孔に係合し、両者は抜止め状態に連結されることとなる。係合状態の前記係合凸部は、前記包囲筒部の最外面よりも凹んで位置するように設定されているから、前記包囲筒部に外的衝撃が与えられても、係合凸部は直接その影響を受けにくい。 【0018】又、前記包囲筒部の外側から係合孔内に指を入れて、係合凸部の頂部を係合孔の内方端縁よりも内方へ強制的に押し下げれば、係合凸部の係合孔への係合を解除でき、前記一対の係合凸部を同時に押し下げることにより、雄ケース体と雌ケース体の係合が解除され、それに伴って、雄具及び雌具内に内蔵されているスプリングの付勢力によってそれぞれの弁体が相互に押し合うことにより、プラグ端子はプラグ接続口から脱出することとなる。 【0019】<2項>上記1項の発明において、『前記他方の端部には、前記包囲筒部に挿入される差込筒部が形成され、前記弾性係合片は、前記差込筒部の開放端縁から切り込まれた一対のスリットによって囲まれる部材とし、前記係合凸部の先端側は前記差込筒部の内方に向かって降下する傾斜面とした』ものでは、差込筒部を包囲筒部に差し込むと、係合凸部の傾斜面が前記包囲筒部の端縁に押され、それに応じて差込筒部の一部である前記弾性係合片が内方に曲がる。そして、係合凸部が前記係合孔に対応した時点で、弾性係合片が弾性復帰して係合凸部が前記係合孔に内方から係合する。又、係合状態にある係合凸部を係合孔の外方から押すと、前記弾性係合片が再度内方へ曲げられて、両者の係合は解除されることとなる。 【0020】<3項>上記各項の発明において、『前記弾性係合片及び前記係合孔は、前記一対のプラグ端子間、又は、前記一対のプラグ接続口間にそれぞれ対応する各位置に設けられている』ものでは、プラグ端子及びプラグ接続口は筒状である為、これらの間には空間が存在するため、前記弾性係合片が曲げられる時、この空間内へ入り込むこととなる。 【0021】<4項>上記各項の発明において、『前記弾性係合片の基端部に、前記係合凸部が係合孔に係合した状態で、前記包囲筒部の開放端縁が当接する環状の段部が設けられ、前記包囲筒部の開放端縁の肉厚を前記段部の高さに略一致させた』ものでは、一対の継手半体を接続させたとき、雄ケース体と雌ケース体との接続部分に隙間が生じることがなく、且、雄ケース体と雌ケース体の外表面相互は面一に連続する構成となる。 【0022】<5項>上記各項の発明において、『プラグ端子の外表面には、前記プラグ端子を前記プラグ接続口に水密状態に接続するためのOリングが配設されている』ものでは、前記係合凸部と係合孔との係合を解除すると、雄具及び雌具とは前記スプリングの付勢力によって、それぞれ閉弁されると同時に離反されるが、プラグ端子の外表面に設けられているOリングによって、プラグ端子の外表面とプラグ接続口の内表面との間には前記Oリングによる摩擦力が作用することとなり、プラグ端子はプラグ接続口から急に抜けることがない。 【0023】 【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。雄ケース体と雌ケース体の係合を解除する解除操作部として機能する係合凸部は、包囲筒部の外表面よりも所定深さ凹んで位置し、外的衝撃を直接受けにくいから、損傷しにくい。一旦接続させた継手半体は、係合凸部を内方へ押すという意図的な操作をしない限り外れることがないため、接続状態にある継手半体は使用中に不用意に外れることがない。尚、前記包囲筒部の表裏の対向する位置に、一対の係合孔を形成すると共に、これに係合する係合凸部も表裏の対向する位置に各々設ける構成としたものでは、一対の係合孔にそれぞれ係合している一対の係合凸部を同時に内方へ押し下げる操作をして初めて接続中の継手半体は離反されることとなるから、たとえ、係合凸部の一方にそれを内方へ押圧する力が加えられた場合であっても、継手半体の接続は解除されることはない。このように、係合凸部及び係合孔をそれぞれ一対ずつ設ける構成としたものでは、継手半体の接続状態を、より一層確実に維持することができる。 【0024】2項のものは、係合凸部の傾斜面とそれが形成されている弾性係合片の弾性を利用することにより、差込筒部を包囲筒部に挿入し易いという効果がある。3項のものは、前記弾性係合片が曲げられる際に支承となるものは何ら存在しないから、弾性係合片は差込筒部の内方へ揺動させ易く、係合凸部の係合孔への係合及びその解除がやり易いという効果がある。 【0025】4項のものは、一対の継手半体を接続させた状態の温水回路接続用継手の美観が良いという効果がある。5項のものは、係合凸部の係合孔への係合が解除されても、プラグ端子はプラグ接続口から急激に抜けることがないから、プラグ端子やプラグ接続口に溜っている流体が不用意に周囲に飛び散るといった不都合がない。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。この実施の形態のものは、従来のものと同様に、図7に示すように、熱源器(20)は、壁面(W) に設けられた接続具本体(3a)と鋼管製の往路(11)と復路(12)によって接続されるとともに、室内の放熱器(2) は、往路(21)及び復路(22)としてのゴム管製の2本の温水ホース(10a)(10b)によって、前記接続具本体(3a)に取り外し自在に接続されるプラグ(3b)に接続される構成とする。 【0027】この放熱器(2) の設置場所を前記壁面(W) から前記温水ホース(10a)(10b)の長さ以上に離れた場所に移動させる際には、前記温水ホース(10a)(10b)に、回路接続用継手を介して延長ホース(30a)(30b)を継ぎ足すことができる。 【0028】前記回路接続用継手は、図1に示すように、一対の継手半体(13)(23)からなり、一端が前記プラグ(3b)に接続されている温水ホース(10a)(10b)の他端には、内部に雄具(1a)を具備する一方の継手半体(13)が、一端が放熱器(2) に接続される延長ホース(30a)(30b)の他端には、内部に雌具(1b)を具備する他方の継手半体(23)が装着される構成とする。 【0029】前記温水ホース(10a)(10b)及び延長ホース(30a)(30b)は、それぞれ一つに束ねられると共に柔軟性のある被覆管(40)内にまとめて収容される。被覆管(40)は、横に並べた2本の温水ホース(10a)(10b)及び延長ホース(30a)(30b)をそれぞれまとめて被覆可能な断面長円形の弾性合成樹脂製の蛇腹管からなり、プラグ(3b)の近傍から継手半体(13)までの間の温水ホース(10a)(10b)、及び、放熱器(2) における温水ホース接続部の近傍から継手半体(23)までの間の延長ホース(30a)(30b)に、それぞれ遊嵌状態に装着されるものとする。 【0030】まず、図2及び図3に基づいて、一方の継手半体(13)について説明する。継手半体(13)は、流路接続の為の一対の筒状のプラグ端子(15a)(15b)とこのプラグ端子(15a)(15b)と反対方向に突出するとともにこれにそれぞれ連通している一対の温水ホース接続口(16a)(16b)とを備えた雄具(1a)と、前記雄具(1a)全体を包囲するように収容する雄ケース体(17)とから構成されている。 【0031】プラグ端子(15a)(15b)内の流路には、各流路を開閉する為の弁体(5) が各々内蔵されており、各弁体(5) は、スプリング(51)によって、常時閉弁方向に付勢されている。又、プラグ端子(15a)(15b)の外周には、Oリング(52)が配設されている。 【0032】雄ケース体(17)は、合成樹脂製の一対のケース半体(17a)(17b)に分割可能に構成されており、ケース半体(17a)(17b)を組み付けることにより、一端側の開放部に前記被覆管(40)の一端の山部と山部との間に食い込んで被覆管(40)を抜け止め状態に係止する係止舌片(41)が形成されているケース本体部分(54)と、前記ケース本体部分(54)の他端側の端縁から段部(50)を介して延長し且前記ケース本体部分(54)よりも小径な差込筒部(24)とからなる扁平な楕円筒状の雄ケース体(17)が構成されることとなる。尚、差込筒部(24)はプラグ端子(15a)(15b)を全体的に包囲するように形成されているものとする。 【0033】前記差込筒部(24)の表裏各々の中央部分であって、内蔵している雄具(1a)の一対のプラグ端子(15a)(15b)の間の空間に対応する位置には、一対のスリット(S)が軸線方向に沿って前記段部(50)に至るまで形成されており、前記スリットの間に位置する部分が、差込筒部(24)の内方向に揺動可能な揺動片(19)となる。 【0034】揺動片(19)の上面の先端側には、前記揺動片(19)の両側の差込筒部(24)の構成壁の外表面よりも外方に突出する係合凸部(14)が形成されており、前記係合凸部(14)の先端側は、前記先端に向かって前記差込筒部(24)の構成壁の外表面よりも内方へ降下する傾斜面となっている。 【0035】尚、ケース半体(17a)(17b)の各々の内周面には、前記雄具(1a)の外表面に設けた凸条(P1)や隆起部(P2)が嵌め込まれる凹溝(G1)や凹部(G2)が形成されており、これら凸条(P1)や隆起部(P2)を凹溝(G1)や凹部(G2)に嵌め込むようにして、雄ケース体(17)内に雄具(1a)を収容させることにより、雄具(1a)は雄ケース体(17)内で位置決めされた状態となり、がたつくことがない。 【0036】又、雄ケース体(17)の全長は、雄具(1a)の全長よりも長く設定されており、雄ケース体(17)内に収容時の雄具(1a)におけるプラグ端子(15a)(15b)の先端や、温水ホース接続口(16a)(16b)の先端は、雄ケース体(17)の両端開放部から露出することはない。 【0037】さらに、雄ケース体(17)内のうち、前記係止舌片(41)側であって温水ホース接続口(16a)(16b)が収容される側には比較的広い空間が設けられて、止め具収容室(18)となっている。 【0038】この継手半体(13)を一対の温水ホース(10a)(10b)の一端に取り付けるには、まず、前記温水ホース(10a)(10b)の自由端を雄具(1a)の温水ホース接続口(16a)(16b)にそれぞれ外嵌接続させるとともにその接続部分における温水ホース(10a)(10b)に外嵌するようにゴム管止め(53)を取り付ける。 【0039】ゴム管止め(53)は、温水ホース(10a)(10b)の前記接続部に外嵌して締め付ける締め付けバンド(53a) とこれの脱着を操作する板状の一対のつまみ部(53b) とからなる通常のゴム管止めが採用可能であり、締め付けバンド(53a) よりも外方に突出している前記つまみ部(53b) も、雄ケース体(17)の前記止め具収容室(18)内に収容可能となっている。 【0040】温水ホース(10a)(10b)を温水ホース接続口(16a)(16b)に接続させた雄具(1a)を、一方のケース半体(17b) に収容させる。このとき、雄具(1a)の凸条(P1)や隆起部(P2)をケース半体(17b) の凹溝(G1)や凹部(G2)に嵌め込むと共に、温水ホース(10a)(10b)に装着されている被覆管(40)の一端の山部(43)をケース半体(17b) 内に位置させる。そして、その状態で、他方のケース半体(17a) をケース半体(17b) に被冠させて両者を連結させる。これにより、雄具(1a)は雄ケース体(17)内に全体的に包囲された状態に収容されると共に、係止舌片(41)が、被覆管(40)の前記先端の山部(43)に続く谷部(45)に食い込むこととなり、被覆管(40)は継手半体(13)に一体的に連結されることとなる。 【0041】次に、図4及び図5に基づいて、他方の継手半体(23)について説明する。継手半体(23)は、放熱器(2) に接続される延長ホース(30a)(30b)の自由端に装着させるもので、延長ホース(30a)(30b)が接続する一対の温水ホース接続口(26a)(26b)と、温水ホース接続口(26a)(26b)と反対方向に突出し且前記雄具(1a)のプラグ端子(15a)(15b)が流路接続する一対のプラグ接続口(25a)(25b)とから雌具(1b)が構成されているとともに、前記雌具(1b)全体を包囲するように収容する雌ケース体(27)が設けられている。 【0042】プラグ接続口(25a)(25b)内には、各流路を開閉する為の弁体(55)が各々内蔵されており、各弁体(55)は、雄具(1a)の場合と同様なスプリング(51)によって、常時閉弁方向に付勢されている。 【0043】雌ケース体(27)は、合成樹脂製の一対のケース半体(27a)(27b)に分割可能に構成されており、ケース半体(27a)(27b)を組み合わせることにより、一端側の開放部に前記被覆管(40)の一端の山部と山部との間に食い込んで被覆管(40)を抜け止め状態に係止する係止舌片(42)が形成されているケース本体部分(45)と、ケース本体部分(45)の他端側の端縁から延長する包囲筒部(44)とからなる扁平な楕円筒状の雌ケース体(27)が構成されることとなる。前記包囲筒部(44)はプラグ接続口(25a)(25b)を全体的に包囲するように形成されている。 【0044】尚、ケース本体部分(45)の外表面と前記包囲筒部(44)の外表面とは連続する同一平面を構成すると共に、包囲筒部(44)の先端部の外周形状及びその大きさは、雄ケース体(17)のケース本体部分(54)の差込筒部(24)側の端縁である段部(50)のそれに一致するように形成されている。 【0045】ケース半体(27a)(27b)の各々の内周面には、前記雄具(1a)の場合と同様に、雌具(1b)の外表面に設けられた凸条(P1)や隆起部(P2)が嵌め込まれる凹溝(G1)や凹部(G2)が形成されており、これら凸条(P1)や隆起部(P2)を凹溝(G1)や凹部(G2)に嵌め込むと共に、延長ホース(30a)(30b)に装着させている被覆管(40)の一端の山部(43)をケース半体(27b) 内に位置させる。そして、その状態で、他方のケース半体(27a) をケース半体(27b) に被冠させて両者を連結させる。これにより、雌具(1b)は雌ケース体(27)内で位置決めされると共に全体的に包囲された状態に収容され、係止舌片(42)が、被覆管(40)の前記先端の山部(43)に続く谷部(45)に食い込むことにより、被覆管(40)は継手半体(23)に一体的に連結されることとなる。 【0046】雌ケース体(27)の全長は、雌具(1b)の全長よりも長く設定されており、雌ケース体(27)内に収容時の雌具(1b)におけるプラグ接続口(25a)(25b)の先端や、温水ホース接続口(26a)(26b)の先端は、雌ケース体(27)の両端開放部から露出することはない。 【0047】又、雌ケース体(27)内のうち、温水ホース接続口(26a)(26b)側の一端側には、前記雄ケース体(17)と同様に、止め具収容室(28)が設けられている。 【0048】前記包囲筒部(44)は、雄ケース体(17)の差込筒部(24)が略密嵌状態に挿入可能な大きさに形成されており、差込筒部(24)を込終位置にまで包囲筒部(44)内に差し込むと、前記包囲筒部(44)の端面が差込筒部(24)の基端部に形成されている段部(50)に当接すると共に、この状態において、差込筒部(24)の先端に設けた前記係合凸部(14)が対応する包囲筒部(44)の表裏中央の各位置には、係合凸部(14)が内方からワンウェイ係合する係合孔(29)がそれぞれ開口されている。 【0049】この係合孔(29)は包囲筒部(44)の構成壁を貫通する長方形状の孔であって、包囲筒部(44)の内面側に開放する内方端縁(29a) が構成する長方形よりも、外面側に開放する外方端縁(29b) が構成する長方形の方が大きく設定されており、前記内方端縁(29a) が構成する長方形の各辺と、前記外方端縁(29b) が構成する長方形の各辺とは4つの傾斜側面によってそれぞれ連続する構成となっている。 【0050】そして、前記係合凸部(14)は前記内方端縁(29a) にのみ係合すると共に、係合時における係合凸部(14)の頂部は前記外方端縁(29b) よりも所定深さ凹んで位置するように係合凸部(14)の隆起高さが設定されているものとする。 【0051】この継手半体(23)を、放熱器(2) の接続口に接続されている一対の延長ホース(30a)(30b)の自由端に取り付けるには、まず、前記延長ホース(30a)(30b)の自由端を雌具(1b)の温水ホース接続口(26a)(26b)にそれぞれ外嵌接続するとともにその接続部分に、前記雄具(1a)の場合と同様に、ゴム管止め(53)を取り付ける。 【0052】この雌具(1b)を、前記した雄具(1a)の場合と同様に、凸条(P1)や隆起部(P2)をケース半体(27b) の凹溝(G1)や凹部(G2)に嵌め込むと共に、延長ホース(30a)(30b)に装着されている被覆管(40)の一端の山部(43)をケース半体(27b) 内に位置させる。そして、その状態で、他方のケース半体(27a) をケース半体(27b) に被冠させて両者を連結させる。これにより、雌具(1b)は雌ケース体(27)内に全体的に包囲された状態に収容されると共に、係止舌片(42)が、被覆管(40)の前記先端の山部(43)に続く谷部(45)に食い込むこととなり、被覆管(40)は継手半体(13)に一体的に連結されることとなる。 【0053】プラグ(3b)から延びる温水ホース(10a)(10b)の自由端に装着させた一方の継手半体(13)と、放熱器(2) から延びる延長ホース(30a)(30b)の自由端に装着させた他方の継手半体(23)とを接続するには、図6に示すように、雄ケース体(17)の差込筒部(24)を、雌ケース体(27)の包囲筒部(44)内に挿入すると、これと同時に、プラグ端子(15a)(15b)がプラグ接続口(25a)(25b)にそれぞれ挿入されることとなる。 【0054】差込筒部(24)が包囲筒部(44)に挿入されるに伴って、包囲筒部(44)の開放端部が係合凸部(14)の先端部分を構成している傾斜面上を滑ることとなり、それによって、係合凸部(14)が内方へ押され、揺動片(19)が内方に揺動する。揺動片(19)は、雄ケース体(17)に内蔵されている雄具(1a)の一対のプラグ端子(15a)(15b)の間の空間に入り込むように揺動されることとなり、差込筒部(24)の他の構成壁よりも外方に突出している係合凸部(14)も、雌ケース体(27)の包囲筒部(44)を通過することができる。そして、係合凸部(14)が、雌ケース体(27)の係合孔(29)に到達した時点で、揺動片(19)が弾性復帰し、係合凸部(14)が係合孔(29)内に内側からワンウェイ係合することとなり、雄ケース体(17)と雌ケース体(27)とは抜止め状態に接続されることとなる。 【0055】これと同時に、包囲筒部(44)の開放端が差込筒部(24)の基端部に形成されている段部(50)に当接すると共に、プラグ端子(15a)(15b)が温水ホース接続口(16a)(16b)内に所定深さ挿入されることとなり、雄具(1a)内の弁体(5) と、雌具(1b)内の弁体(55)とがそれぞれを内方側へ押し合って、弁体(5)(55) の各々が開弁し、継手半体(13)内の流路と継手半体(23)内の流路とが各々連通する。 【0056】これにより、温水ホース(10a)(10b)と延長ホース(30a)(30b)とが連通することとなり、壁面(W) に取り付けられている接続具本体(3a)に取り外し自在に接続されるプラグ(3b)と、放熱器(2) とは、温水ホース(10a)(10b)、継手半体(13)(23)からなる回路接続具継手、及び、延長ホース(30a)(30b)を介して接続されることとなる。 【0057】継手半体(13)と継手半体(23)とが接続された状態において、雄ケース体(17)と雌ケース体(27)とは隙間なく連結されると共に雄ケース体(17)の外表面と雌ケース体(27)の外表面とは全体的に面一となり、これにより、継手半体(13)と継手半体(23)を接続させてなる回路接続用継手は、美観の良い1つの筒体に構成されることとなり、継手半体(23)側の表裏にのみ、係合孔(29)を構成する4つの傾斜側面と、その奥底に係合している係合凸部(14)の頂部がそれぞれ確認できることとなる。 【0058】この継手半体(13)と継手半体(23)との接続を解除するには、前記表裏にある係合孔(29)各々に指を差し入れて、一対の係合凸部(14)を同時に内方へ押す。このとき、例えば、親指と中指を表裏の係合孔(29)各々に差し入れて操作することができるから、継手半体(13)と継手半体(23)との解除操作は片手で行うことができる。 【0059】これに伴って、各揺動片(19)は雄具(1a)の内方へ同時に揺動することとなり、係合凸部(14)と係合孔(29)との係合は外れる。係合凸部(14)と係合孔(29)との係合が外れると、雄具(1a)及び雌具(1b)内に内蔵されているスプリング(51)が弾性復帰し、その付勢力によってそれぞれの弁体(5)(55) が閉弁方向に押されて、プラグ端子(15a)(15b)はプラグ接続口(25a)(25b)から脱出することとなる。 【0060】このとき、プラグ端子(15a)(15b)の外周には、プラグ接続口(25a)(25b)との間をシールするためのOリング(52)が配設されているから、これの摩擦力が作用することとなり、プラグ端子(15a)(15b)は、プラグ接続口(25a)(25b)から勢いよく抜け出ることがなく、ゆっくりと抜けることとなる。よって、プラグ端子(15a)(15b) がプラグ接続口(25a)(25b)から抜ける際に、雄具(1a)及び雌具(1b)内に溜っていた温水等の液体が周囲に飛び散ったりする不都合がない。 【0061】又、一対の継手半体の接続を解除する為の解除レバーとしても機能する係合凸部(14)は、継手の外表面から奥まった位置に位置するように設定されているから、接続中の継手において、係合凸部(14)が直接外的衝撃を受けることがない。 【0062】又、継手半体の接続を解除するには、前記一対の係合凸部(14)を同時に内方へ押し下げる操作をしなければならず、万一、係合凸部(14)の一方のみが内方へ押し下げられても前記接続は解除されないから、継手半体(13)(23)は意図的な操作をしない限り不用意に外れることがない。 【0063】このように、温水ホース(10a)(10b)及び延長ホース(30a)(30b)の自由端に、それぞれ回路接続用の継手半体(13)(23)をそれぞれ装着させることにより、プラグ(3b)に接続されている温水ホース(10a)(10b)の長さを延長させることが可能となり、放熱器(2) の設置場所の変更が可能となる。 【0064】又、雄具(1a)及び雌具(1b)は、継手半体(13)(23)の接続状態においても、非接続状態においても、雄ケース体(17)及び雌ケース体(27)によって、全体的に包囲された状態に収容されていると共に、温水ホース(10a)(10b)及び延長ホース(30a)(30b)も、前記雄ケース体(17)及び雌ケース体(27)とこれに抜止め状態となるように一体的に連結された被覆管(40)とによって全域的に包囲された態様となっているから、雄具(1a)及び雌具(1b)、温水ホース(10a)(10b)及び延長ホース(30a)(30b)、さらには、これらの接続部分は外的衝撃から確実に保護される上に、高温の温水ホース(10a)(10b)及び延長ホース(30a)(30b)が外部に露出する危険性もない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151977 【氏名又は名称】株式会社藤井合金製作所
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| 【出願日】 |
平成11年10月19日(1999.10.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076912 【弁理士】 【氏名又は名称】坂上 好博 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−116179(P2001−116179A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−296416 |
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