| 【発明の名称】 |
フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤沢 正造
【氏名】倉谷 純一
【氏名】柴渕 利夫
【氏名】中岡 幹夫
【氏名】雁木 和良
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| 【要約】 |
【課題】コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブ用のワンタッチ継手において、継手へのコルゲイト管の挿入が不十分な場合にこれを間違いなく確認できるようにする。
【解決手段】フレキシブルチューブ20は、複数の山部23と谷部24とを備えたコルゲイト管21が、止輪3の端部から、この止輪3と筒状本体2との内部に向けて挿通されることで、リテーナ4を押し広げてこのリテーナ4を通過しかつシール材5の内周部に入り込んで密接する。シール材5は、コルゲイト管21の先端の一山がリテーナ4を通過してこのシール材5の内部に入り込んだときにこのシール材5の内周とコルゲイト管21の外周との間をシールしない部位27を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部に装着されるとともに、その先端側に向かって拡径する内周テーパ面が形成された止輪と、前記筒状本体の内部に設けられた環状のシール材と、前記筒状本体の内部における止輪のテーパ面とシール材との間に配置された環状のリテーナとを具備し、前記フレキシブルチューブは、複数の山部と谷部とを備えたコルゲイト管が、止輪の端部から、この止輪と前記筒状本体との内部に向けて挿通されることで、前記リテーナを押し広げてこのリテーナを通過しかつ前記シール材の内周部に入り込んで密接するように構成され、前記シール材は、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過してこのシール材の内部に入り込んだときにこのシール材の内周とコルゲイト管の外周との間をシールしない部位を有することを特徴とするフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手。 【請求項2】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのためのワンタッチ継手に用いられる環状のシール材であって、前記ワンタッチ継手は、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部に装着されるとともに、その先端側に向かって拡径する内周テーパ面が形成された止輪と、前記筒状本体の内部に設けられた環状のシール材と、前記筒状本体の内部における止輪のテーパ面とシール材との間に配置された環状のリテーナとを具備し、前記フレキシブルチューブは、複数の山部と谷部とを備えたコルゲイト管が、止輪の端部から、この止輪と前記筒状本体との内部に向けて挿通されることで、前記リテーナを押し広げてこのリテーナを通過しかつ前記シール材の内周部に入り込んで密接するように構成され、前記シール材は、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過してこのシール材の内部に入り込んだときにこのシール材の内周とコルゲイト管の外周との間をシールしない部位を有することを特徴とするフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手のためのシール材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手に関する。 【0002】 【従来の技術】フレキシブルチューブを挿入するだけで接合できる、いわゆるワンタッチ継手として、たとえば特願平11−258152号には、図5に示す構成のものが記載されている。この図5に示すワンタッチ継手1は、金属製の筒状本体2と、先端部が筒状本体2の内部にねじ込まれる金属製の止輪3とを有し、筒状本体2の内部には、環状の金属製のリテーナ4と環状のゴム製のシール材5とが配置されている。止輪3の先端部には、その先端側に向かって拡径する内周テーパ面6が形成されている。シール材5は筒状本体11の内周に装着され、リテーナ4は、止輪3の内周テーパ面6とシール材5の端面7との間において弾性的に拡径自在かつ軸心方向に移動自在な状態で設けられている。リテーナ4とシール材5の端面7との間には、樹脂製のワッシャ8が介装されている。 【0003】図6および図7は、シール材5の全体構造を示す。このシール材5は、筒状本体2の奥側に位置する耐火部11と、この耐火部11よりも筒状本体2の開口側に位置する普通ゴム部12とが軸心方向に一体化された構成となっている。またシール材5において、耐火部11の外周には、先端側が小径となるテーパ面13が形成されている。また耐火部11の外周縁と普通ゴム部12の内周縁とには、それぞれアール部14、15が形成されている。アール部14、15に代えて、同等の大きさの面取り部を形成することもできる。シール材5の普通ゴム部12における奥側の部分、詳細には耐火部11と普通ゴム部12との境界またはその近傍におけるこの普通ゴム部12の部分に、内周突部16が一体に形成されている。この内周突部16は、図示のように普通ゴム部12の内周に沿った一定範囲に形成されている。 【0004】継手1に接続されるフレキシブルチューブ20は、薄肉の金属製のコルゲイト管21が樹脂製の被覆体22によって被覆された構成である。23はコルゲイト管21の山部、24はその谷部である。このようなものにおいて、継手を構成する場合には、まず、止輪3が装着されていない状態の筒状本体2にシール材5をはめ込む。このとき、シール材5の先端にテーパ面13およびアール部14が形成されているため、容易にはめ込み作業を行うことができる。次にワッシャ8とリテーナ4とを筒状本体2の内部に挿入し、そのうえで止輪3を筒状本体2にねじ込んで装着する。 【0005】次に、コルゲイト管21の先端の数山について被覆体22を取り除いた状態のフレキシブルチューブ20を、止輪3の端部から、この止輪3とリテーナ4とシール材5との内部に向けて挿通させる。すると、まずコルゲイト管21の先端の山部23がリテーナ4に当たり、このリテーナ4をワッシャ8を介してシール材5の端面7に押圧させる。そしてさらにコルゲイト管21に挿入力を作用させると、このコルゲイト管21の先端の山部23がリテーナ4を弾性的に押し広げることでこのリテーナ4を通過し、この山部23はワッシャ8の内部を通ってシール材5の内部に入り込む。このとき、シール材5の内周にアール部15が形成されているため、このシール材5の内部への入り込みが容易に行われる。 【0006】このようにしてコルゲイト管21の複数の山部23がリテーナ4を通過すると、その先端の山部23がシール材の内周突部16に到達してこの内周突部16に当たる。これまでのコルゲイト管21の挿入作業は作業者の手作業によって行われるため、このように先端の山部23が内周突部16に当たると、作業者はそのときの手応えを受ける。その後さらに挿入力を付与すると、コルゲイト管21の先端の山部23は、内周突部16を弾性的に押しのけながらその内部を通過して、図4に示すように耐火部11の内周にはまり込む。これによって、上述の手応えがなくなり、コルゲイト管21が継手1における所要の位置まで挿入されたことが確認される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、コルゲイト管21をリテーナ4およびシール材5に挿入するときの挿入抵抗がある程度大きい場合には、図8に示すようにコルゲイト管21の最初の一山がリテーナ4を通過してシール材5の普通ゴム部12の端部に入り込んだだけの時点で、リテーナ4を通過するときの抵抗が無くなり、またシール材5とコルゲイト管21との間が適度にシールされるため、作業者が挿入作業を完了したと勘違いすることがあり得る。 【0008】ところが、その場合は、配管施工後に時間をおいてから図9に示すようにフレキシブルチユーブ20に継手1からの抜け出し力Fが作用すると、リテーナ4が止輪3の内周テーパ面6に達するまでの範囲で抜け出しが行われ、これによりシール材5とコルゲイト管21とのシール性が低下し、また図示のようにコルゲイト管21がシール材5から完全に離れる場合もあって、予期しないガスもれが発生するおそれがある。 【0009】そこで本発明は、このような問題点を解決して、コルゲイト管の挿入が不十分な場合にこれを間違いなく確認できるようにすることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明のフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手は、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部に装着されるとともに、その先端側に向かって拡径する内周テーパ面が形成された止輪と、前記筒状本体の内部に設けられた環状のシール材と、前記筒状本体の内部における止輪のテーパ面とシール材との間に配置された環状のリテーナとを具備し、前記フレキシブルチューブは、複数の山部と谷部とを備えたコルゲイト管が、止輪の端部から、この止輪と前記筒状本体との内部に向けて挿通されることで、前記リテーナを押し広げてこのリテーナを通過しかつ前記シール材の内周部に入り込んで密接するように構成され、前記シール材は、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過してこのシール材の内部に入り込んだときにこのシール材の内周とコルゲイト管の外周との間をシールしない部位を有するように構成したものである。 【0011】また、本発明のフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手のためのシール材は、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのためのワンタッチ継手に用いられる環状のシール材であって、前記ワンタッチ継手は、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部に装着されるとともに、その先端側に向かって拡径する内周テーパ面が形成された止輪と、前記筒状本体の内部に設けられた環状のシール材と、前記筒状本体の内部における止輪のテーパ面とシール材との間に配置された環状のリテーナとを具備し、前記フレキシブルチューブは、複数の山部と谷部とを備えたコルゲイト管が、止輪の端部から、この止輪と前記筒状本体との内部に向けて挿通されることで、前記リテーナを押し広げてこのリテーナを通過しかつ前記シール材の内周部に入り込んで密接するように構成され、前記シール材は、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過してこのシール材の内部に入り込んだときにこのシール材の内周とコルゲイト管の外周との間をシールしない部位を有するようにしたものである。 【0012】したがって本発明によれば、シール材が、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過してこのシール材の内部に入り込んだときに、このシール材の内周とコルゲイト管の外周との間をシールしない部位を有するため、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過しただけの段階では、このコルゲイト管の外周を完全にシールすることができない。このため、この段階でコルゲイト管の挿入作業を停止すると、その後にガスを通したときにただちにガス漏れが発生するため、コルゲイト管の挿入が不完全であることを、ただちに、しかも間違いなく、確認することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図1〜図4にもとづき、図5〜図9に示したものと同一の部材には同一の参照番号を付して、詳細に説明する。図1および図2に示すように、シール材5における普通ゴム部12の開口部の内周には、この普通ゴム部12の所定の内周部26よりも大径の大径部27が、軸心方向に沿った一定範囲に形成されている。大径部27の内径はコルゲイト管21の山部23の外径よりもやや大きく形成され、したがってこの大径部27においてはコルゲイト管21の外周をシールしないように構成されている。内周部26と大径部27とは、テーパ部28によって互いに接続されている。シール材5は、このように大径部27が形成されることで、図1に示すようにコルゲイト管21の先端の一つの山部23がリテーナ4を通過しただけの段階では、このコルゲイト管21の外周を完全にシールしないように構成されている。 【0014】このような構成によれば、上述のようにコルゲイト管21の先端の一つの山部23がリテーナ4を通過しただけの段階では、シール材5は大径部27を有するためにこのコルゲイト管21の外周を完全にはシールせず、したがって、この段階でコルゲイト管21の挿入が完了したと勘違いしてその挿入作業を停止すると、その後にガスを通したときにただちにガス漏れが発生する。このため、コルゲイト管21の挿入が不完全であることを、ただちに、しかも間違いなく、確認することができる。 【0015】コルゲイト管21をシール材5の内部に完全に挿入するためには、図1に示す状態からさらに挿入作業を継続する。すると、コルゲイト管21は、シール材5のテーパ部28に案内されてその内周部26の中に入り込み、さらに挿入されることで内周突部16を通過して耐火部11の内周に入り込む。すなわち、このように軸心方向に沿った一定範囲に大径部27が形成されているため、コルゲイト管21がある程度の山数以上リテーナ4を越えてシール材5の内部に入り込まない限り、このコルゲイト管21とシール材5との間が完全にシールされないことになる。その結果、コルゲイト管21がある程度の長さ以上シール材5の内部に入り込むことが担保され、したがって上述のように施工完了後に時間をおいた時点で予期しないガスもれが発生することを確実に防止できる。 【0016】なお、大径部27を形成せずに、テーパ部28のみによって大きな面取り部を形成しただけでも、同様にコルゲイト管21の先端の一つの山部23がリテーナ4を通過しただけの段階でガス漏れを発生させることができる。しかし、その場合は、シール材5の端面7の面積が小さくなり過ぎて、コルゲイト管21の挿入によってリテーナ4を押し広げるときのバックアップが不十分になってしまうことがあるので注意を要する。すなわち、このときには、リテーナ4に倒れが生じたり、極端な場合にはリテーナ4がワッシャ8とともにシール材5の内周部分に入り込んだりすることもある。 【0017】図3〜図4は、本発明の他の実施の形態を示す。ここでは、図1および図2の実施の形態のもののように全周に大径部27を形成するのではなしに、シール材5の周方向に沿った適当箇所のみにおけるこのシール材5の内面に、このシール材5の端面7にいたる軸心方向の切欠部29を形成している。この切欠部29が形成された部分では、シール材5の軸心方向に沿って、このシール材5と、その内部に挿入されたコルゲイト管21との間のシールが不十分になるように構成されている。 【0018】したがって、この切欠部29によっても、コルゲイト管21の先端の一つの山部23がリテーナ4を通過しただけの段階でガス漏れを発生させることができる。そして、このように周方向の適当箇所のみに切欠部29を形成したものであると、この切欠部29が形成されていない部分ではシール材5の端面7の面積を十分にとることができ、したがってリテーナ4を十分にバックアップすることができて、上述のリテーナ4の倒れやシール材5の内周部分へのリテーナ4の入り込みなどを確実に防止することができる。 【0019】 【発明の効果】以上のように本発明によると、シール材が、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過してこのシール材の内部に入り込んだときにこのシール材の内周とコルゲイト管の外周との間をシールしない部位を有するため、コルゲイト管の先端の一山がリテーナを通過しただけの段階では、このコルゲイト管の外周を完全にシールすることができない。このため、この段階でコルゲイト管の挿入作業を停止すると、その後にガスを通したときにただちにガス漏れが発生するため、コルゲイト管の挿入が不完全であることを、ただちに、しかも間違いなく、確認することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社 【識別番号】000191397 【氏名又は名称】新和産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月12日(1999.10.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2001−108172(P2001−108172A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−288917 |
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