| 【発明の名称】 |
管継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】水口 憲男
【氏名】笹山 貴司
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| 【要約】 |
【課題】パイプの接続を繰り返し行えるようにする。
【解決手段】管継手Saは継手本体10、締付部材25、締付リング32、テーパ面29を有する縮径手段22、シール部材23、シール部材23の収容空間16を備えて構成される。パイプPを継手本体10に挿入し、締付部材25を継手本体10に対して螺進させると、縮径手段22のテーパ面29により締付リング32が縮径してパイプPの外周を締め付け、パイプPが抜止め状態にロックされるとともに、収容空間16の容積減少によりシール部材23が縮径変形されてパイプPの外周に密着し、パイプPの外周がシールされる。締付リング32とシール部材23は、弾性材料からなるので、繰り返しの使用が可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外径一定のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材と、周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつつ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによる締め付けを可能とされた締付リングと、軸方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動する縮径手段と、無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより前記パイプの外周への密着を可能とされたシール部材と、このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール部材を縮径変形させる収容空間とを備えてなることを特徴とする管継手。 【請求項2】 外径一定のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材と、周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつつ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによる締め付けを可能とされた締付リングと、軸方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動する縮径手段とを備えてなることを特徴とする管継手。 【請求項3】 外径一定のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材と、無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより前記パイプの外周への密着を可能とされたシール部材と、このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール部材を縮径変形させる収容空間と、この収容空間の過度の容積減少を規制するストッパとを備えてなることを特徴とする管継手。 【請求項4】 前記収容空間を構成するとともに、前記締付部材の螺進に伴って前記継手本体に対して軸方向に変位することで前記収容空間の容積を減少させる中間リングを備え、前記継手本体の内周には、前記中間リングを軸方向に係止させることでその中間リングの前記継手本体からの離脱を規制可能な抜止め突部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の管継手。 【請求項5】 前記締付部材の内周には、前記テーパ面と、このテーパ面と軸方向に対応する抜止め突部とが形成され、前記テーパ面と前記抜止め突部との間には、前記締付けリングが、軸方向に変位しつつ前記テーパ面に摺接することで縮径変形し得るように配され、前記締付けリングが弾性的に拡径変形している状態では、その締付けリングが前記抜止め突部に対して軸方向に係止されることで前記継手本体からの離脱を規制される構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の管継手。 【請求項6】 前記収容空間には、軸方向に対して傾斜したテーパ状押圧面が形成され、前記シール部材の外周には、前記テーパ状押圧面に当接可能なテーパ状係合面が形成され、前記シール部材は、前記締付部材の螺進により前記テーパ状係合面を前記テーパ状押圧面に当接させるように軸方向へ押動されるようになっており、押動された前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前記テーパ状係合面の傾斜により縮径方向へ弾性的に変位して前記パイプの外周に密着する構成としたことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4のいずれかに記載の管継手。 【請求項7】 前記収容空間には、軸方向に対して傾斜したテーパ状押圧面が形成され、前記シール部材は金属材料からなり、その外周には前記テーパ状押圧面に当接可能なテーパ状係合面が形成され、前記シール部材は、前記締付部材の螺進により前記テーパ状係合面を前記テーパ状押圧面に当接させるように軸方向へ押動されるようになっており、押動された前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前記テーパ状係合面の傾斜により塑性変形しつつ縮径し、前記パイプの外周に対して軸方向の相対変位規制状態に食い込むとともに水密状に密着される構成としたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5のいずれかに記載の管継手。 【請求項8】 前記継手本体には、前記締付部材に対しその螺進方向先方に対応するように識別用傾斜面が形成され、この識別用傾斜面上には弾性的に拡径変形可能な識別リングが摺接可能に配され、前記締付部材の螺進動作が進むのに伴い、その締付部材が前記識別リングを軸方向に押して前記識別用傾斜面上で摺接させつつ拡径変形させる構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の管継手。 【請求項9】 前記継手本体内に区画された2つのパイプ挿入空間を連通可能な弁口と、前記締付部材がパイプ締付け方向に螺進するときにはその締付部材によって前記弁口を開口させる開弁位置へ押動され、且つ前記締付部材がパイプ緩め方向へ螺進したときには前記弁口を閉塞させる閉弁位置へ復動可能となる弁体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の管継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として空圧機器・油圧機器の配管に用いられる金属製パイプの管継手、その他には冷熱空調機等の冷媒ガス充填用に用いられる金属パイプや、住宅用の給水・給湯などの水回り設備の配管に用いられる合成樹脂パイプの管継手に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の管継手としては、JIS規格で圧縮管継手と呼ばれているものがある。これは、相手側のパイプが挿入される継手本体と、この継手本体にねじ込まれる締付部材と、継手本体と締付部材との間に介装される金属製の締付リングとを備えて構成される。締付リングは外周側に2つのテーパ面を有する台形断面とされ、この締付リングの2つのテーパ面が継手本体のテーパ面と締付部材のテーパ面とに対応している。継手本体内にパイプを挿入して締付部材を締め付けると、テーパ面同士の係合により締付リングが縮径変形してパイプの外周に対して食い付くように密着し、この締付リングの食い付きによりパイプが抜止め状態にロックされる。また、締付リングの内周面がパイプの外周に密着するとともに、締付リングのテーパ面が継手本体及び締付部材のテーパ面に密着することで、パイプの外周がシールされる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の管継手は、金属製の締付リングを塑性変形させることによって、パイプの抜止めと防水を図るようになっているが、一旦塑性変形させた締付リングは変形前の状態、特に表面の形状を復元することは難しい。そのため、再度使用しようとしても、シール面に隙間ができたり食い込みが不十分になる等の不具合が生じる。本願発明は上記事情に鑑みて創案され、パイプの接続を繰り返し行えるようにすることを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外径一定のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材と、周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつつ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによる締め付けを可能とされた締付リングと、軸方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動する縮径手段と、無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより前記パイプの外周への密着を可能とされたシール部材と、このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール部材を縮径変形させる収容空間とを備えてなる構成とした。 【0005】請求項2の発明は、外径一定のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材と、周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつつ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによる締め付けを可能とされた締付リングと、軸方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動する縮径手段とを備えてなる構成とした。 【0006】請求項3の発明は、外径一定のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材と、無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより前記パイプの外周への密着を可能とされたシール部材と、このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール部材を縮径変形させる収容空間と、この収容空間の過度の容積減少を規制するストッパとを備えてなる構成とした。 【0007】請求項4の発明は、請求項1又は請求項3の発明において、前記収容空間を構成するとともに、前記締付部材の螺進に伴って前記継手本体に対して軸方向に変位することで前記収容空間の容積を減少させる中間リングを備え、前記継手本体の内周には、前記中間リングを軸方向に係止させることでその中間リングの前記継手本体からの離脱を規制可能な抜止め突部が形成されている構成とした。 請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記締付部材の内周には、前記テーパ面と、このテーパ面と軸方向に対応する抜止め突部とが形成され、前記テーパ面と前記抜止め突部との間には、前記締付けリングが、軸方向に変位しつつ前記テーパ面に摺接することで縮径変形し得るように配され、前記締付けリングが弾性的に拡径変形している状態では、その締付けリングが前記抜止め突部に対して軸方向に係止されることで前記継手本体からの離脱を規制される構成とした。 【0008】請求項6の発明は、請求項1、請求項3、請求項4のいずれかの発明において、前記収容空間には、軸方向に対して傾斜したテーパ状押圧面が形成され、前記シール部材の外周には、前記テーパ状押圧面に当接可能なテーパ状係合面が形成され、前記シール部材は、前記締付部材の螺進により前記テーパ状係合面を前記テーパ状押圧面に当接させるように軸方向へ押動されるようになっており、押動された前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前記テーパ状係合面の傾斜により縮径方向へ弾性的に変位して前記パイプの外周に密着する構成とした。 【0009】請求項7の発明は、請求項1、請求項2、請求項5のいずれかの発明において、前記収容空間には、軸方向に対して傾斜したテーパ状押圧面が形成され、前記シール部材は金属材料からなり、その外周には前記テーパ状押圧面に当接可能なテーパ状係合面が形成され、前記シール部材は、前記締付部材の螺進により前記テーパ状係合面を前記テーパ状押圧面に当接させるように軸方向へ押動されるようになっており、押動された前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前記テーパ状係合面の傾斜により塑性変形しつつ縮径し、前記パイプの外周に対して軸方向の相対変位規制状態に食い込むとともに水密状に密着される構成とした。 【0010】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかの発明において、前記継手本体には、前記締付部材に対しその螺進方向先方に対応するように識別用傾斜面が形成され、この識別用傾斜面上には弾性的に拡径変形可能な識別リングが摺接可能に配され、前記締付部材の螺進動作が進むのに伴い、その締付部材が前記識別リングを軸方向に押して前記識別用傾斜面上で摺接させつつ拡径変形させる構成とした。 【0011】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかの発明において、前記継手本体内に区画された2つのパイプ挿入空間を連通可能な弁口と、前記締付部材がパイプ締付け方向に螺進するときにはその締付部材によって前記弁口を開口させる開弁位置へ押動され、且つ前記締付部材がパイプ緩め方向へ螺進したときには前記弁口を閉塞させる閉弁位置へ復動可能となる弁体が設けられている構成とした。尚、弁体を閉弁位置へ復動させる手段としては、弁口を閉塞させる閉弁位置へ向けて締付部材による押動方向とは反対方向へ付勢する復帰バネを用いることができる。その他、流体圧によって弁体を復動させるようにしてもよく、また、弁体を継手本体の外部から間接的に手動操作するようにしてもよい。 【0012】 【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]パイプを継手本体に挿入し、締付部材を継手本体に対して螺進させると、縮径手段のテーパ面により締付リングが縮径してパイプの外周を締め付け、もってパイプが抜止め状態にロックされるとともに、収容空間の容積減少によりシール部材が縮径変形されてパイプの外周に密着し、もってパイプの外周がシールされる。締付リングとシール部材は、弾性材料からなるので、繰り返しの使用が可能である。 【0013】[請求項2の発明]パイプを継手本体に挿入し、締付部材を継手本体に対して螺進させると、縮径手段のテーパ面により締付リングが縮径してパイプの外周を締め付け、もってパイプが抜止め状態にロックされる。締付リングは、弾性材料からなるので、繰り返しの使用が可能である。 [請求項3の発明]パイプを継手本体に挿入し、締付部材を継手本体に対して螺進させると、収容空間の容積減少によりシール部材が縮径変形されてパイプの外周に密着し、もってパイプの外周がシールされる。シール部材は、弾性材料からなるので、繰り返しの使用が可能である。 【0014】[請求項4の発明]シール部材の収容空間を構成する中間リングは継手本体に対して軸方向に変位可能であるが、この中間リングと継手本体とはユニット化されているので、継手本体から締付部材を分離した状態でも継手本体と中間リングの取り扱いが容易である。 [請求項5の発明]締付けリングを抜止め突部によって締付部材からの離脱を規制することで、締付けリングと継手本体とがユニット化されているので、締付部材を継手本体から分離した状態でも締付部材と取りの取り扱いが容易である。 【0015】[請求項6の発明]テーパ状押圧面とテーパ状係合面の傾斜によってシール部材を縮径方向へ変位させることでシールするようにしているので、シール部材の変形だけを利用してシールする場合に比べると、シール部材が弾性撓みし難い材料でも、高いシール効果を得ることができる。 [請求項7の発明]シール部材はパイプに対してロック機能を発揮するので、その分、締付けリングに対する締付け度合いを軽減できる。 【0016】[請求項8の発明]締付部材の螺進時には識別リングを拡径変形させるようにしたので、識別リングの状態によって締付部材の螺進状態を判断することができる。 [請求項9の発明]締付部材をパイプ締付け方向へ螺進させてパイプを接続状態にロックするのに伴い、弁体が開弁位置に移動し、2つのパイプ挿入空間が連通状態となる。また、締付部材を緩めたときには、弁体が閉弁位置に復動することで、両パイプ挿入空間が非連通状態となる。 【0017】 【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図3を参照して説明する。本実施形態の管継手Saは、主として空圧機器・油圧機器等の流体圧作動機器の配管に用いられる銅・ステンレスなどの金属製パイプを接続させるために用いられる。この他には、冷熱空調機等の冷媒ガス充填用に用いられる金属パイプや、住宅用の給水・給湯などの水回り設備の配管に用いられる合成樹脂パイプ等を接続させるためのものである。 【0018】ロック機能とシール機能を兼ね備えた金属部材を塑性変形させる構造の管継手ではその金属部材を繰り返し使用することができないのに対し、本実施形態の管継手Saは、パイプをロックする手段とシールする手段を弾性的に縮径変形させるようになっているので、そのロック手段とシール手段を繰り返し使用することができるという点で優れている。以下、その詳細を説明する。尚、以下の説明において、前後方向については図1の左側を前側ということにする。 【0019】本実施形態の接続対象であるパイプPは、外径が一定であり、金属製である。管継手Saは、継手本体10、締付部材25、締付リング32、テーパ面29を有する縮径手段22、シール部材23、シール部材23の収容空間16、中間リング21、スペーサ24を備えて構成される。継手本体10は、前後方向(軸方向)全域に亘って径寸法の相違はあっても全体として円筒形をなしている。継手本体10の外周においては、前端部(パイプPが挿入される側の端部)に締付部材25を螺合するための雄ネジ部11が形成され、軸方向中央位置には六角形断面の治具嵌合部12が形成され、後端部には図示しない管部材を接続するための雄ネジ部13が形成されている。尚、治具嵌合部12の前端面は、締付部材25の過剰な締付けを規制するための締付部材用ストッパ14とされている。継手本体10の内周においては、前端部に中間リング21を収容するための中間リング収容部15が形成され、この中間リング収容部15の後方には段差状に縮径した収容空間16が隣接して形成され、収容空間16の後方にはこの収容空間16に対して段差状に縮径したパイプ収容部17が隣接して形成され、このパイプ収容部17の後方は段差状に僅かに縮径して継手本体10の後端面に開口した挿通路18となっている。中間リング収容部15と収容空間16との間の段差部は、中間リング21の後方変位を規制するための中間リング用ストッパ19(本発明の構成要件であるストッパ)とされ、収容空間16とパイプ収容部との段差部は、パイプPの挿入を規制するためのパイプ用ストッパ20とされている。尚、パイプ収容部17の内径はパイプPの外径よりも僅かに大きい寸法に設定されている。 【0020】中間リング21は、内径がパイプPの外径よりも僅かに大きい寸法とされた円筒形をなす。中間リング21の後半の大径部21Lを中間リング収容部15に収容させているとともに、段差状に縮径した前半の小径部21Sが継手本体10の前端から前方へ突出されている。この中間リング21の小径部21Sの前端面21Fは、本発明の構成要件である縮径手段22を構成する。大径部21Lの外周における後半領域には僅かに拡径した係止突部21Tが形成され、この係止突部21Tが中間リング収容部15の前端内周に形成された抜止め突部15Tと係合することで、中間リング21は継手本体10に対して前方への抜けを規制されている。かかる中間リング21は、中間リング用ストッパ19と抜止め突部15Tとの間で軸方向に変位し得るようになっている。尚、中間リング21の係止突部21Tの外径と中間リング収容部15の内径との寸法差は、中間リング21の内径とパイプPの外径との寸法差より小さく設定されているので、中間リング21が径方向へ遊動しても中間リング21の内周がパイプPの挿抜経路に進出する虞はない。また、中間リング21の後端面は、収容空間16に面してその収容空間16の前面壁を構成する。 【0021】収容空間16内には、前後方向に順に、シール部材23、スペーサ24、シール部材23が並べて収容されている。シール部材23はゴムなどの柔軟な弾性材料からなり、無端状の円環形をなし、その自由状態における断面は真円形をなす。シール部材23の自由状態における外径は、収容空間16の内径とほぼ同じ寸法とされ、シール部材23の内径は、パイプPの外径よりも大きく、且つ中間リング21及びスペーサ24の内径よりも大径に設定されている。スペーサ24は金属などの剛性の高い材料からなり、シール部材23と同じく無端状の円環形をなし、その内径はパイプPの外径よりも僅かに大きい寸法とされているとともに、外径は収容空間16の内径よりも僅かに小さい寸法とされている。このパイプPとの寸法差は収容空間16との寸法差よりも大きく設定されているので、スペーサ24が径方向へ遊動してもスペーサ24の内周がパイプPの挿抜経路に進出する虞はない。 【0022】中間リング21が最も前方に位置した状態、即ち収容空間16の容積が最も増大した状態における収容空間16の軸方向の寸法は、2つのシール部材23の自由状態における軸方向の厚さとスペーサ24の軸方向の厚さを合わせた寸法と同じか、それよりも僅かに大きい寸法とされている。また、中間リング21が後退して収容空間16の容積が減少した状態では、収容空間16の軸方向の寸法が短くなるため、シール部材23が軸方向に潰されるように圧縮変形されるが、シール部材23の外周側への膨出変形は収容空間16の内周によって規制されているので、シール部材23は内周側へ向けて縮径変形するようになっている。 【0023】締付部材25は、全体として概ね円筒状をなし、外周には六角形断面の治具嵌合部26が形成されている。締付部材25の内周の後半部分には雌ネジ部27が形成され、この雌ネジ部27を継手本体10の前端側の雄ネジ部11に螺合することで、継手本体10に対して軸方向への螺進可能に取り付けられている。締付部材25の雌ネジ部27と継手本体10の雄ネジ部11の螺旋方向は、いわゆる右捻れ方向とされ、締付部材25を作業者から視て時計回り方向(右回り)に回転させることで、締付部材25が作業者の前方へ進出するものであり、作業者が図1及び図2において管継手Saの左側に位置して右回転させると、締付部材25が継手本体10に対して後方へ螺進することになる。以後の説明では、この締付部材25が継手本体10に対して後方へ螺進する向きを締め付け方向といい、逆に締付部材25が前方へ戻る向きを緩め方向ということにする。 【0024】かかる締付部材25の内周の前端部は、雌ネジ部27に対して段差状に縮径されており、その前端部の内径はパイプPの外径とほぼ同じ寸法とされている。尚、この締付部材25の内周の前端縁にはテーパ状のガイド斜面28が形成され、パイプPを挿入するとき引っ掛かり難くしている。さて、この前端部内周には、本発明の構成要件である縮径手段22を構成するテーパ面29が形成されている。このテーパ面29は、前方から後方に向かって拡径する向きに傾斜している。また、テーパ面29の後方には一定径で且つ軸方向長の短い締付リング保持面30が隣接して形成され、さらにこの締付リング保持面30の後方には、僅かに縮径した抜止め突部31が形成されている。尚、抜止め突部31の内径は、中間リング21の前端の小径部21Sの外径よりも大きく設定されている。 【0025】この締付部材25のテーパ面29、締付リング保持面30及び抜止め突部31によって囲まれた領域には、締付リング32が装着されている。締付リング32は、弾性を有する金属材料からなり、全体としてC字形、即ち有端の環形をなしている。締付リング32の自由状態における内径は、パイプの外径よりも僅かに大きい寸法とされ、締付リング32の自由状態における外径は、締付リング保持面30の内径とほぼ同じ寸法であり且つ抜止め突部31の内径よりも大きい寸法とされている。したがって、締付リング32は、テーパ面29、締付リング保持面30及び抜止め突部31で囲まれた空間から離脱する虞がない。 【0026】次に、本実施形態の作用を説明する。まず、締付部材25は緩め方向へ回転させて継手本体10に対して前方へ移動させたアンロック状態としておく。この状態では、図1に示すように、締付リング32が弾性変位しない自由状態となって、テーパ面29と中間リング21の前端面21Fとの間で軸方向に遊動し得るようになっているとともに、シール部材23もほぼ自由状態であって弾性変形は生じていない。 【0027】この状態で、パイプPを前方から挿入してその先端をパイプ用ストッパ20に突き当て、締付部材25を締付け方向に回転させる。すると、締付部材25が後方へ螺進して、テーパ面29が締付リング32に当たってこれを中間リング21の前端面21Fとの間で軸方向に挟み付け、この挟み付け状態で締付部材25、締付リング32及び中間リング21がほぼ一体となって後方移動する。そして、中間リング21が中間リング用ストッパ19に当接して移動規制された後は、締付部材25の螺進に伴って締付リング32がテーパ面29の傾斜にしたがって弾性的に縮径変形されられ、この縮径した締付リング32がパイプPの外周に対して食いつくように締め付け、その摩擦と食いつき作用によってパイプPが抜止め状態にロックされる。 【0028】一方、収容空間16内においては、締付部材25の螺進に伴って後方へ変位する中間リング21の後端面が、2つのシール部材23とスペーサ24を軸方向に押圧する。即ち、収容空間16の容積が減少していく。これにより、シール部材23は軸方向へ弾性的に圧縮変形させられるとともに、収容空間16の内周面による拡径変形規制により縮径変形を来たし、その結果、シール部材23の内周がパイプPの外周面に密着し、もってパイプPの外周がシール状態となる。 【0029】このあいだ、締付部材25の締め付けに伴って中間リング21は後方変位するが、この中間リング21の後方変位は中間リング用ストッパ19によって規制されるので、シール部材23が過剰に圧縮されることが防止されるとともに、締付リング32をテーパ面29との間で確実に挟み込んで縮径変形させることできる。尚、締付部材25の螺進に伴う中間リング21の後方変位の仕方(締付リング32の縮径とシール部材23の弾性変形の進み具合)は、締付リング32の弾性力とシール部材23の弾性力などの違いによって異なる。即ち、シール部材23の弾力が比較的弱い場合には、締付リング32がほとんど縮径されないうちにシール部材23の弾性変形が完了し、シール部材23の弾力が比較的強い場合には、締付リング32の縮径とシール部材23の弾性変形とがほぼ同時に進行するようになる。 【0030】さて、接続したパイプPを外す際には、締付部材25を上記と逆に緩め方向へ回転させる。すると、テーパ面29が中間リング21の前端面から離間し、それに伴って締付リング32がそれ自身の弾性復元力により拡径変形し、パイプPに対する食い込みを解除する。また、中間リング21が前方へ変位するのに伴って収容空間16の容積が増大するので、シール部材23が拡径方向に弾性復元してパイプPから離間する。この後は、パイプPを継手本体10から引き抜けばよい。 【0031】上述のように本実施形態においては、パイプPの抜止めとシールを行う手段として、弾性を有する締付リング32とシール部材23をその弾性限度の範囲内で弾性変形させるようにしているので、パイプPに対するロック及びシール状態と、そのロック及びシールを解除する状態との間で何度も繰り返して使用することができる。また、締付リング32の自由状態における内径寸法はパイプPの外径よりも大きい寸法に設定されているので、継手本体10に対するパイプPの挿抜の際には、締付リング32をその内径がパイプPの外径よりも大きい状態としておけば、パイプと締付リング32との干渉を回避し、挿抜動作を円滑に行うことができる。 【0032】また、シール部材23の自由状態における内径寸法はパイプPの外径よりも大きい寸法に設定されているので、継手本体10に対するパイプPの挿抜の際には、シール部材23をその内径がパイプPの外径よりも大きい状態としておけば、パイプPとシール部材23との干渉を回避し、挿抜動作を円滑に行うことができるとともに、パイプPによるシール部材23の傷つきを防止できる。また、パイプPを挿入した状態で、締付部材25を締付け方向(後方)に螺進させたときには、締付部材25に対する締付けトルクが小さくても、締付リング32が弾性的に縮径変形してパイプPの外周に食いつくように密着する。したがって、作業者が「手で」締付部材25を締め込んだだけで、パイプPを容易に抜けないように仮止め状態とすることができる。これにより、作業者は、締付部材25を治具を使って締め込む際に、パイプPを手で抜けないように押さえておく必要がなくなり、両手に把持した2つの締付け治具を継手本体10の治具嵌合部12と締付部材25の治具嵌合部26の双方に嵌めて締付けることができ、作業性に優れている。尚、この手でパイプPを仮止めできる効果は、後述する他の実施形態2〜24でも同様に発揮される。 【0033】[実施形態2]次に、本発明を具体化した実施形態2を図4及び図5を参照して説明する。上記実施形態1の管継手Saでは2つのシール部材23をスペーサ24を挟んで軸方向に並べて設けたが、本実施形態2の管継手Sbでは、シール部材23を1個だけにするとともにスペーサ24を設けない構成としている。これに伴い、収容空間16の軸方向の寸法も小さく設定している。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。 【0034】[実施形態3]次に、本発明を具体化した実施形態3を図6乃至図9を参照して説明する。本実施形態3の管継手Scでは、上記実施形態2において締付リングの構成を異ならせたものである。その他の構成については上記実施形態2と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。本実施形態3の締付リング40は、前後方向(軸方向)に視てC字形をなすとともに、その周方向両端の位置が軸方向にずれた螺旋状をなしていて、その断面は菱形をなしている。図8に示すように、締付リング40は、菱形断面の多重に螺旋巻きされた弾性金属材料を所定の長さ(1周に満たない長さ)に切断することによって得られたものである。その切断端面40Aは、締付リング40の周方向(螺旋方向)に対してほぼ直交する面とされている。 【0035】この締付リング40の両端は、締付部材25のテーパ面29及び中間リング21の前端面21Fに対して軸方向に当接する。そして、締付リング40が縮径変形しない状態では、テーパ面29に対する当接形態は、締付リング40の前側の端部の切断端面40Aの周縁の角部又は直線部が点接触又は線接触するようになり、一方、中間リング21の前端面に対する当接形態は、切断端面40Aの周縁の角部が当接するようになっている。 【0036】また、締付リング40の螺旋の向きについては、締付部材25の雌ネジ部27(継手本体10の前端の雄ネジ部11)の螺旋の向きに対して逆捻れの方向とされている。したがって、締付リング40を縮径変形させるべく締付部材25をねじ込んでいくと、その締付部材25のテーパ面29に対し、締付リング40がその前側の端部を相対的に引きずるような形態で摺接するので、テーパ面29と締付リング40の端部との間では周方向の引っ掛かりは発生せず、締付部材25の回転が円滑に行われる。そして、締付け状態において締付部材25に緩め方向の回転力が作用したときには、テーパ面29に対して締付リング40がその端部を相対的に食い込ませるような引っ掛かり状態となるので、締付部材25の緩み止めの機能が発揮される。 【0037】また、縮径された締付リング40は軸方向にも弾性変形させられているので、その弾性復元力により締付リング40の端部がテーパ面29と中間リング21の前端面21Fに対して軸方向に食い込むようになり、この食い込み作用によってテーパ面29と締付リング40との相対回転、及び締付リング40と中間リング21との相対回転が規制されている。これによっても、締付部材25の緩み止め効果が発揮されている。さらに、締付リング40は菱形断面なので、縮径してパイプPの外周を締め付けたときには、その内周側の角縁部がパイプPの外周に食い込み易く、パイプPの抜止め効果が高くなっている。 【0038】[実施形態4]次に、本発明を具体化した実施形態4を図10及び図11を参照して説明する。本実施形態4の管継手Sdは、上記実施形態1において締付リングの断面形状を菱形断面にするとともにその締付けリングを縮径変形させる手段に改良を加え、シール部材を1部材とし、さらに、締付けリングによるロックとシールが完了したことを標示する手段を設けたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。 【0039】本実施形態4の締付けリング50は、実施形態3とは異なり、螺旋状とされてはいない。また、その菱形の断面については、その4辺がいずれも、軸線方向(締付部材25の螺進方向)に対して45°傾いた角度とされている。一方、縮径手段22を構成するテーパ面29についても、軸線方向に対して45°の傾斜角度に設定されている。また、テーパ面29とそれよりも後方の締付けリング保持面30との間には、軸線方向に対する傾斜角度がテーパ面29よりも小さい角度(例えば10°程度)とされた誘導斜面51が形成されている。さらに、継手本体10の治具嵌合部12の前面は、後方(図10及び図11における右方)へ向けて拡径する識別用傾斜面52とされ、この識別用傾斜面52の途中には、前方へ突出する係止突部53が形成されているとともに、この係止突部53よりも後方には係止突部53よりも大径の係止凹部54が形成されている。そして、この識別用傾斜面52には、有端環状をなす識別リング55が嵌合されている。この識別リング55は、弾性的に拡径変形することを可能とされており、常には、係止突部53に対して外周側から係止された状態に保持されている。尚、この識別リング55は、締付部材25や継手本体10と区別し易くするために、締付部材25や継手本体10とは異なる色としてもよい。 【0040】次に、本実施形態4の作用を説明する。まず、締付部材25は緩め方向へ回転させて継手本体10に対して前方へ移動させたアンロック状態としておく(図10を参照)。この状態では、締付リング50が弾性変位しない自由状態となって、テーパ面29と中間リング21の前端面21Fとの間で軸方向に遊動し得るようになっているとともに、シール部材56もほぼ自由状態であって弾性変形は生じていない。 【0041】この状態で、パイプPを挿入して締付部材25を締付け方向に回転させて後方へ螺進させると、中間リング21の前端面への当接によって後方変位を規制されている締付けリング50の角張った外周縁に対し、緩やかな誘導斜面51が摺動し、これによって、その締付けリング50が徐々に縮径変形していく。この縮径変形に伴って締付けリング50の角張った内周縁がパイプPの外周に食い込んでいき、これによってパイプPが抜け規制状態にロックされる。この間、中間リング21は、締付けリング50と誘導斜面51との摺動抵抗を受けて後方へ移動し、これに伴って、中間リング21の後端面がシール部材23を軸方向に弾性変形させ、シール部材23の内周がパイプPの外周面に密着し、パイプPの外周がシール状態となる。また、治具嵌合部12と締付部材25との間では、識別リング55が締付部材25によって後方へ押動されるが、このときに、誘導斜面52の傾斜にしたがって識別リング55は弾性的に拡径変形する。そして、締付部材25が充分に締め込まれて、締付けリング50によるロックとシール部材56によるシールが適正に完了した状態では、識別リング55が締付部材25の外周面とほぼ同じ面上に表れて、外部から目視し得る状態となる。尚、識別リング55が係止凹部54に嵌合すると、それ以上識別リング55を拡径させることができなくなるため、締付部材25の締め込み動作もこの状態で規制される。 【0042】上述のように本実施形態4では、締付けリング50を縮径変形させる手段として、軸方向(締付部材25による押動方向)に対する傾斜角度が小さい誘導斜面51を締付けリング50に摺接させるようにしたので、締付けリング50が軸方向に押される力のために締付部材25との接触点を支点として前方へ回動するように姿勢を変えてしまう、ということが防止され、締付けリング50の縮径変形を円滑に行うことができる。 【0043】また、締付部材25を締め込まない状態(締付けリング50によるロックとシール部材56によるシールが解除された状態)では識別リング55が締付部材25と治具嵌合部12との隙間の奥方に位置して外部から目視し難い状態とされ、シール部材56による締め込みが完了した状態では識別リング55が拡径変形させられて外部から目視し易い状態となるようにしている。したがって、識別リング55の状態によって、締付部材25の締め込み動作(ロック及びシール)が完了したかどうかを明確に判別することができる。 【0044】[実施形態5]次に、本発明を具体化した実施形態5を図12及び図13を参照して説明する。本実施形態5の管継手Seは、上記実施形態4において中間リング21の前端部の形状を変更したものである。その他の構成については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。中間リング21の前端部内周には、前方(締付けリング50側)へ向かって拡径するテーパ状逃がし斜面57が形成されている。このテーパ状逃がし斜面57は、締付部材25を締め込み操作して締付けリング50を縮径変形させたときに、その締付けリング50の外周後側の斜面に密着するように係合する。即ち、中間リング21の前端面21Fを締付けリング50の後側角縁に当接させる上記実施形態4と比較すると、テーパ状逃がし斜面57が締付けリング50に重なる分だけ締付部材25の軸方向の螺進量を大きく確保することが可能となっている。これは、誘導斜面52の傾斜角度を一定とした場合には、識別リング55の径方向の変位量を大きく確保できる、また、識別リング55の径方向の変位量を一定とした場合には、誘導斜面52の傾斜角度を緩やかにして、誘導斜面52に対して識別リング55が引っ掛かり難くできることを意味する。また、テーパ状逃がし斜面57は、締付けリング50に対して外周側から当接するので、締付けリング50がパイプPへの食い込みを解除する方向への拡径変位を規制する機能も発揮する。 【0045】[実施形態6]次に、本発明を具体化した実施形態6を図14を参照して説明する。本実施形態6の管継手Sfは、上記実施形態4において、識別リング55をなくし、締付けリングの断面形状を異ならせたものである。その他の構成については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。本実施形態6の締付けリング58は、外周面前半部分が前方に向かって縮径したテーパ面58Aとされ、外周面後半部分は一定外径とされ、内周面には、鋸歯状断面の食い込み部58Bとされている。かかる鋸歯状の食い込み部58Bを形成したことにより、パイプPへの食い込みが確実となり、ロックが確実となる。 【0046】[実施形態7]次に、本発明を具体化した実施形態7を図15を参照して説明する。本実施形態7の管継手Sgは、上記実施形態4において、識別リング55をなくし、さらに、締付部材25を締め込んでパイプPをロック及びシールした状態で、中間リング21の大径部21Lの前端面が締付部材25の受け面25Rに当接するとともに、締付部材25の後端面Mが治具嵌合部12の前端面12Mに当接するようにしたものである。その他の構成については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。かかる構造としたことにより、締付けリング50がパイプPへの食い込みを深くして縮径しつつ前方へ軸方向変位した場合でも、中間リング21は前方へ変位することが規制されるので、収容空間16が拡大することがなく、したがって、シール部材56によるシール機能が低下することが防止される。 【0047】[実施形態8]次に、本発明を具体化した実施形態8を図16を参照して説明する。本実施形態8の管継手Shは、上記実施形態4において、識別リング55をなくし、さらに、締付部材25を締め込んでパイプPをロック及びシールした状態で、締付部材25の後端面25Mが治具嵌合部12の前端面12Mに当接するようにするとともに、中間リング21の大径部21Lの前端面21Nと締付部材25の受け面25Rとの間に軸方向の間隙が空くようにし、この間隙に、弾性スペーサ59を介装したものである。この弾性スペーサ59は、金属製の波形ワッシャと称されるものであり、締付部材25の受け面25Rに対して中間リング21を相対的に常に後方へ押圧している。かかる弾性スペーサ59の付勢により、中間リング21は、中間リング用ストッパ19に当接する状態を保つので、シール部材56のシール機能も常に良好な状態に維持される。尚、その他の構成については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。 【0048】[実施形態9]次に、本発明を具体化した実施形態9を図17を参照して説明する。本実施形態9の管継手Siは、上記実施形態4において、識別リング55をなくし、さらに、締付部材25を締め込んでパイプPをロック及びシールした状態で、締付部材25の後端面25Mが治具嵌合部12の前端面12Mに当接するようにするとともに、中間リング21の大径部21Lの前端面21Nと締付部材25の受け面25Rとの間に軸方向の間隙が空くようにし、この間隙に、弾性スペーサ60を介装したものである。この弾性スペーサ60は、金属製の皿バネと称されるものであり、締付部材25の受け面25Rに対して中間リング21を相対的に常に後方へ押圧している。かかる弾性スペーサ60の付勢により、中間リング21は、中間リング用ストッパ19に当接する状態を保つので、シール部材56のシール機能も常に良好な状態に維持される。尚、その他の構成については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。 【0049】[実施形態10]次に、本発明を具体化した実施形態10を図18を参照して説明する。本実施形態10の管継手Sjは、上記実施形態4において、識別リング55をなくし、さらに、締付部材25を締め込んでパイプPをロック及びシールした状態で、締付部材25の後端面25Mと治具嵌合部12の前端面12Mとの間に間隙が空くようにするとともに、中間リング21の大径部21Lの前端面21Nが締付部材25の受け面25Rに当接するようにし、さらにまた、シール部材61を、テフロン(登録商標)などの弱い弾性を有する合成樹脂製としたものである。このシール部材61は、外周面が後方へ向かって縮径するテーパ状係合面61Aとされ、断面形状は楔形をなす。一方、収容空間62は、その内周面がテーパ状係合面61Aに密着状に係合するテーパ状押圧面62Aとされている。締付部材25を締め込んでいくと、締付部材25の受け面25Rが中間リング21を後方へ押し、その中間リング21の後端面21Hがシール部材61の前端面61Bに当接するとともに、テーパ状係合面61Aがテーパ状押圧面62Aに密着当接し、このテーパ状係合面61Aとテーパ状押圧面62Aの傾斜により、シール部材61が僅かに弾性撓みしつつ縮径変形してパイプPの外周面に密着され、もってシール状態となる。このシール部材61は、締付部材25を緩めると弾性的に拡径復帰するので、繰り返しの使用が可能である。尚、その他の構成については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。 【0050】[実施形態11]次に、本発明を具体化した実施形態11を図19を参照して説明する。本実施形態11の管継手Skは、上記実施形態10において、シール部材を異ならせたものである。このシール部材63は、金属製であり、全体としては実施形態10のシール部材61と同じように楔形の断面形状をなすとともに、外周面が後方へ向かって縮径するテーパ状係合面63Aとされ、さらに、その先細りの後端部の内周には、周方向のエッジ部63Cが突成されている。締付部材25を締め込んでいくと、締付部材25の受け面25Rが中間リング21を後方へ押し、その中間リング21の後端面21Hがシール部材63の前端面62Bに当接するとともに、テーパ状係合面63Aがテーパ状押圧面62Aに密着当接し、このテーパ状係合面63Aとテーパ状押圧面62Aの傾斜により、シール部材63が塑性変形しつつ縮径してパイプPの外周面に対して水密状に密着され、もってシール状態となる。また、エッジ部63CがパイプPの外周面に対して軸方向の遊動を規制するように食い込むことにより、パイプPが抜け規制状態にロックされるようになっており、締付けリング50と協動して二重ロック状態となる。このようにシール部材63がロック部材としても機能するようになっているので、締付けリング50の締付け度合いを軽減できる。これにより、締付部材25の締め込みトルクを低減することが可能となる。尚、その他の構成については上記実施形態10と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。 【0051】[実施形態12]次に、本発明を具体化した実施形態12を図20を参照して説明する。本実施形態20の管継手Smは、上記実施形態4において、中間リング21と識別リング55をなくし、締付部材25を締め込んでパイプPをロックした状態で、締付部材25の後端面25Mが治具嵌合部12の前端面12Mに当接するようにしたものである。継手本体10の前端部には、実施形態4の中間リング21とほぼ同様の形状の押圧部64が一体形成されており、この押圧部64と継手本体10との連なり部分の内周にはシール溝65が形成されている。そして、このシール溝65にはOリング66が嵌装されている。締付部材25を締め込んでいくと、締付けリング50がテーパ面29と押圧部64の前端面64Fとの間で挟まれた状態でパイプPの外周に食い込む。一方、Oリング66は、パイプPを継手本体10に挿入した時点でパイプPの外周に密着してシール状態となる。 【0052】[実施形態13]次に、本発明を具体化した実施形態13を図21及び図22を参照して説明する。本実施形態13の管継手Snは、上記実施形態7のものにおいて締付部材25の緩み止め手段を設けたものである。緩み止め手段は、締付部材25の後端面25Sと継手本体10の治具嵌合部12の前端面12Sとの間に、締付部材25が正規の締付け位置まで後方へ螺進した状態においても軸方向(螺進方向に)所定の空間71が確保させるようにし、この空間71内に緩止めリング72を装着した構成になる。緩止めリング72は、図22に示すように、有端環形をなすいわゆるCリングと称されるものであり、全体として螺旋状をなすことで、周方向の一端72Aと他端72Bとが軸方向にずれた形態となっている。この緩止めリング72を上記空間71に収容して締付部材25を締付け方向(後方向)に螺進させると、緩止めリング72の両端72A,72Bが治具嵌合部12の前端面12Sと締付部材25の後端面25Sとの間に挟まれて弾性的に軸方向に潰れ変形させられる。すると、緩止めリング72の弾性復元力によって、その両端72A,72Bが、治具嵌合部12の前端面12Sと締付部材25の後端面25Sとに食い込み、この食い込みによって継手本体10に対する締付部材25の回転方向の遊動が規制され、締付部材25の緩みが確実に防止される。 【0053】尚、緩止めリングの変形例として、図23〜図26に示すものを使用することができる。図23の緩止めリング73は、無端円形のリング本体73Aの内周に複数の突起73Bを形成し、その各突起73Bを径方向線を中心として捻った形態であり、図24の緩止めリング74は、無端円形のリング本体74Aの外周に複数の突起74Bを形成し、その各突起74Bを径方向線を中心として捻った形態であり、図25の緩止めリング75は、無端円形のリング本体75Aの内周と外周の双方に複数の突起75B,75Cを形成し、その各突起75B,75Cを径方向線を中心として捻った形態である。これらの緩止めリング73,74,75は、治具嵌合部12の前端面12Sと締付部材25の後端面25Sとの間に挟まれて弾性的に軸方向に潰れ変形させられた各突起73B,74B,75B,75Cが、その弾性復元力により各端面12S,25Sに食い込み、もって、締付部材25を抜止め状態とする。また、図26の緩止めリング76は、無端円形の皿状をなすリング本体76Aの外周に複数の突起76Bを形成したものであり、治具嵌合部12の前端面12Sと締付部材25の後端面25Sのうちの一方にリング本体76Aの内周縁が食い込むとともに他方に突起76Bの先端が食い込むことで、締付部材25の緩みを防止する。 【0054】[実施形態14]次に、本発明を具体化した実施形態14を図27を参照して説明する。本実施形態14の管継手Soも、上記実施形態7において締付部材25の緩み止め手段を設けたものである。緩み止め手段は、締付部材25の後端面に、内周側に開放された周方向の係止溝77を形成し、この係止溝77に図23に示す内周に突起73Bが形成された緩止めリング73のリング本体73Aを嵌入させ、さらに、その緩止めリング73の突起73Bを、継手本体10の外周の雄ネジ部11のネジ山11Mの斜面に弾接させた構成になる。突起73Bがネジ山11Mの斜面に弾接することによる摩擦により、締付部材25の緩みが防止される。この緩み止め手段は、締付部材25を締め付けたときの継手本体10に対する締付部材25の軸方向の位置が決まらないもの(例えば、上記実施形態10のように金属製のシール部材を塑性変形させてシールするもの)に有効である。 【0055】[実施形態15]次に、本発明を具体化した実施形態15を図28を参照して説明する。本実施形態15の管継手Spは、上記実施形態7において締付部材25の緩み止め手段を設けたものである。緩み止め手段は、継手本体10の治具嵌合部12の前端面を外周側に向かって後退するテーパ面78とし、締付部材25の後端面に後方へ突出する周方向の突条79を形成した構成になり、締付部材25の締付け時には、突条79が、テーパ面78に対してその斜面に従って外周側への押圧力を受けつつ食い込み、これによって生じた摩擦により締付部材25の緩みが防止される。 【0056】[実施形態16]次に、本発明を具体化した実施形態16を図29及び図30を参照して説明する。本実施形態16の管継手Sqは、上記実施形態7においてパイプPを内側から補強する手段として、パイプPに対して後方から内嵌される補強筒80を設けたものである。補強筒80の外径はパイプPの内径とほぼ同じ寸法とされ、補強筒80はパイプP内に径方向のガタ付きなく嵌入されるようになっている。補強筒80の後端には、パイプPの厚さとほほ同じ寸法だけ拡径したフランジ81が形成され、このフランジ81をパイプPの後端面に当接させることで、補強筒80が過剰にパイプP内に押し込まれることが防止される。また、補強筒80の前端部には、前方に向かってテーパ状に縮径したガイド部82が形成されているので、補強筒80をパイプPに嵌入し易くなっている。また、補強筒80は、パイプPに嵌入するとともにそのパイプPを継手本体10に挿入したときに、締付リング50と対応する長さを有している。 【0057】[実施形態17]次に、本発明を具体化した実施形態17を図31を参照して説明する。本実施形態17の管継手Srは、上記実施形態7においてパイプPを内側から補強する手段として、パイプPを外嵌させるための補強用筒部83を継手本体10の内周に一体に形成したものである。この補強用筒部83は締付リング50と対応する長さを有している。また、補強用筒部83の前端部には、前方に向かってテーパ状に縮径したガイド部84が形成されているので、補強用筒部83にパイプPを外嵌させ易くなっている。尚、本実施形態17では補強用筒部83を継手本体10に一体に形成したが、補強用筒部を継手本体とは別部品としてもよい。 【0058】[実施形態18]次に、本発明を具体化した実施形態18を図32を参照して説明する。上記実施形態7においては、締付部材25,締付リング50、シール部材56等によるパイプPを締め付ける手段とパイプPとの間をシールする手段とが、継手本体10の前端側にのみ設けた構造になっているが、本実施形態の管継手Ssは、実施形態7のパイプ保持手段とシール手段を、前端側だけでなく後端側にも設けたものであり、さらに、全体として前後対称な形態としたものである。また、継手本体10の内周には、その前後方向における中央位置を内向きに突出させた周方向のセンタストッパ85が形成されており、このセンタストッパ85には継手本体10に前後両方から挿入されたパイプPの挿入端が当接されて位置決めされるようになっている。かかる管継手Ssによれば、その前後両側に同じ形状、寸法のパイプPを同じ作業で接続(連結)させることができる。 【0059】[実施形態19]次に、本発明を具体化した実施形態19を図33を参照して説明する。本実施形態19の管継手Stは、上記実施形態18において、継手本体10の内周からセンタストッパ85を除去し、その内周面を前端から後端に至る全長に亘って一定の内径寸法として面一状に連続するようにしたものである。かかる本実施形態20の管継手Stは、径方向(パイプPの軸線と交差する方向)には移動できるが軸方向(前後方向)には移動できないパイプP同士を連結する場合に有効である。即ち、一方のパイプに対して管継手Stを貫通するように嵌め込み、その後、他方のパイプPを一方のパイプPに対して同軸状に対向する位置まで径方向に移動させ、その後、管継手Stを他方のパイプP側へ戻し、管継手Stの前後両端部を双方のパイプPに外嵌させる、という手順で作業を行うことができる。 【0060】[実施形態20]次に、本発明を具体化した実施形態20を図34を参照して説明する。本実施形態20の管継手Suは、上記実施形態7を改良したものであって、配管路(図示せず)を構成するパイプPの端部に取り付けてその端部を封止状態とすることで配管路における流体の漏洩の有無を検査するためのテストプラグとして使用できるようなっており、そのための手段として継手本体10の後端部にテスト用バルブ86が設けられている。 【0061】テスト用バルブ86の構造は、次のようである。継手本体10の内周におけるパイプPの挿入領域よりも更に後方には、前方へ向かってテーパ状に縮径した弁座87が形成され、この弁座87の後方に周方向の弁室88が形成され、この弁室88の後方に、雌ネジ部89が形成されている。かかる継手本体10には、弁体90が、その外周の雄ネジ部91を後方から雌ネジ部89に螺合させることで取り付けられている。弁体90の前端部外周面92は前方に向かってテーパ状に縮径していて、そこに装着したOリング93が弁座87に対して当接又は離間し得るようになってる。弁体90には、その後端面のみに開口する流出孔94と、この流出孔94の前端部を弁室88に連通させる小径の連通孔95とが形成されている。さらに、弁体90の後端部には、拡径されているとともに外周に滑り止めが施された摘み部96が形成されている。 【0062】この管継手Suをテストプラグとして使用する際には、検査対象のパイプPの後端部に管継手Suを取付け、テスト用バルブ86を開弁した状態で、パイプPによって構成される配管路(図示せず)内に管継手Suとは反対側から水を供給する。供給された水は、継手本体10内に達し、弁座87と弁体90の前端部外周面92との間、弁室88、連通孔95及び流出室94を通って管継手Suの後方へ流れ出す。水が流れ出すようになったら、テスト用バルブ86を閉弁する。これにより、パイプPの後端部が封止されるから、配管路への給水を停止し、その配管路における漏水の有無を検査する。検査後は、摘み部96を操作してテスト用バルブ86を開弁し、配管路内の水を排出し、その後、管継手SuをパイプPから外す。 【0063】尚、本実施形態20の管継手Suは、上記のようなテストプラグとしてだけでなく、2本のパイプP同士を連結するための本来の管継手としての機能も当然兼ね備えている。即ち、弁体90を継手本体10から外した状態では、弁体90が螺合される雌ネジ部89には、後側から管継手Suに接続されるパイプ(図示せず)の雄ネジ部が螺合されるようになっており、また、継手本体10の内周における雌ネジ部89よりも後方にはシールリング96が装着されていて、このシールリング96が後側に接続されるパイプ(図示せず)の外周に密着されるようになっている。 【0064】[実施形態21]次に、本発明を具体化した実施形態21を図35及び図36を参照して説明する。本実施形態21の管継手Svは、上記実施形態7と同様の作用及び効果を奏するパイプ締付け手段とシール手段とを備えているとともに、開閉弁97を設けたものである。筒状の継手本体98の前端部には筒状の締付部材99が前後方向の螺進可能に取り付けられ、継手本体98の前端部内周には中間リング100が前後移動可能に設けられ、同じく継手本体98の内周における中間リング100よりも後方には弁体101が前後移動可能に設けられている。締付部材99の前端部内周のテーパ面102と、このテーパ面102に対応して設けた締付けリング103とによってパイプ締付け手段が構成されている。また、中間リング100の後端面と弁体101の前端面との間に構成された収容空間104内にゴム製のOリングからなるシール部材105を設けることでシール手段が構成されている。 【0065】次に、開閉弁97について説明する。弁体101は、隔壁部106の外周から前方に筒状部107を延出させた有底筒形をなす。弁体101の筒状部107の後端部外周(隔壁部の外周)には、前方へ向かって縮径するテーパ状当接面108が形成され、また、継手本体98の内周には、前方へ向かって縮径するテーパ状当接面109が形成され、この双方のテーパ状当接面108,109の間に弁口110が構成される。弁口110は、継手本体98内に区画された前後2つのパイプ挿入空間111F,111R同士を連通状態と非連通状態とにするためのものである。尚、弁体101のテーパ状当接面108には、継手本体98のテーパ状当接面109に密着するOリング112が装着されている。また、弁体101の筒状部107には、そのテーパ状当接面108よりも前方に位置するとともにその筒状部107の内外両面間に貫通する連通孔113が形成されている。 【0066】さらに、継手本体98の後端部には、内周に図示しない別のパイプを螺合させるための雌ネジ部114が形成されているバネ受け部材115が取り付けられており、このバネ受け部材115と、弁体101の後端面との間には圧縮コイルバネからなる復帰バネ116が装着されている。この復帰バネ116は、弁体101を、弁口110を閉塞させる閉弁位置へ向けて締付部材99による押動方向とは反対の前方へ付勢する。尚、バネ受け部材115の外周と継手本体98の後端部内周との間、及び弁体101の連通孔113よりも前方外周と継手本体98の前端部内周との間には、夫々、Oリング117が装着されている。 【0067】締付部材99を緩めて前方位置に待機させた状態では、図35に示すように、復帰バネ116の付勢により弁体101が前方の閉弁位置に保持され、テーパ状当接面108,109同士が密着して弁口110が閉塞されている。したがって、前後2つのパイプ挿入空間111F,111Rは、弁体101の隔壁106によって流体の流通を不能に隔絶されている。この状態から締付部材99を締め付けて後方(パイプ締付け方向)へ螺進させると、締付けリング103が、テーパ面102で押されてその傾斜により縮径変形させられることでパイプPの外周に食いつき、これによってパイプPが抜止め状態にロックされる。また、締付部材99の螺進に伴い、締付けリング103が中間リング100を後方へ押動して収容空間104内のシール部材105を弾縮させることで、このシール部材105がパイプPの外周に密着してシール状態となる。 【0068】さらに、締付部材99の螺進に伴い、図36に示すように、中間リング100が復帰バネ116の付勢に抗して弁体101を後方の開弁位置へ押動して弁口110を開口させるとともに、連通孔113がその開口した弁口110と対応するようになる。これにより、前後2つのパイプ挿入空間111F,111Rが弁口110を介して流体の流通可能な連通状態となる。 [実施形態22]次に、本発明を具体化した実施形態22を図37を参照して説明する。本実施形態22の管継手Swは、上記実施形態21におけるOリングのシール部材105に替えて、上記実施形態10と同じく金属製のくさび形をなすシール部材118を用いるとともに、中間リング100と弁体101における収容空間104を構成する形状をシール部材118に合わせて変更したものである。それ以外のパイプ締付け手段と開閉弁97については、実施形態21と同じであるので、説明は省略する。 【0069】[実施形態23]次に、本発明を具体化した実施形態23を図38及び図39を参照して説明する。本実施形態23の管継手Sxは、上記実施形態7と同様の作用及び効果を奏するパイプ締付け手段とシール手段とを備えているとともに、開閉弁120を設けたものである。筒状の継手本体121の前端部には筒状の締付部材122が前後方向の螺進可能に取り付けられ、継手本体121の前端部内周には中間リング123が前後移動可能に設けられ、同じく継手本体121の内周における中間リング123よりも後方には筒状の弁体124が前後移動可能に設けられている。締付部材122の前端部内周のテーパ面125と、このテーパ面125に対応して設けた締付けリング126とによってパイプ締付け手段が構成されている。また、中間リング123の後端面と弁体124の前端面との間に構成された収容空間127内にゴム製のOリングからなるシール部材128を設けることでシール手段が構成されている。 【0070】次に、開閉弁120について説明する。継手本体121内には、内周に図示しない別のパイプを螺合させるための雌ネジ部129が形成されているバネ受け部材130が取り付けられており、このバネ受け部材130の前端面からは、継手本体121と同心状の芯部131が突成されている。この芯部131の前端部外周には、前方へ向かって拡径するテーパ状当接面132が形成され、このテーパ状当接面132にはOリング133が装着されている。また、弁体124の内周には、前方へ向かって拡径するテーパ状当接面134が形成されており、この双方のテーパ状当接面132,134の間に弁口135が構成される。弁口135は、継手本体121内に区画された前後2つのパイプ挿入空間136F,136R同士を連通状態と非連通状態とにするためのものである。 【0071】さらに、弁体124とバネ受け部材130との間には圧縮コイルバネからなる復帰バネ137が装着されている。この復帰バネ137は、弁体124を、弁口135を閉塞させる閉弁位置へ向けて締付部材122による押動方向とは反対の前方へ付勢する。尚、バネ受け部材130の外周と継手本体121の後端部内周との間、及び弁体124の外周と継手本体121の内周との間には、夫々、Oリング138が装着されている。 【0072】締付部材122を緩めて前方位置に待機させた状態では、図38に示すように、復帰バネ137の付勢により弁体124が前方の閉弁位置に保持され、テーパ状当接面132,134同士が密着して弁口135が閉塞されている。したがって、前後2つのパイプ挿入空間136F,136Rは、弁体124によって流体の流通を不能に隔絶されている。この状態から締付部材122を締め付けて後方(パイプ締付け方向)へ螺進させると、締付けリング126が、テーパ面125で押されてその傾斜により縮径変形させられることでパイプPの外周に食いつき、これによってパイプPが抜止め状態にロックされる。また、締付部材122の螺進に伴い、締付けリング126が中間リング123を後方へ押動して収容空間127内のシール部材128を弾縮させることで、このシール部材128がパイプPの外周に密着してシール状態となる。 【0073】さらに、締付部材122の螺進に伴い、図39に示すように、中間リング123が復帰バネ137の付勢に抗して弁体124を後方の開弁位置へ押動して弁口135を開口させ、これにより、前後2つのパイプ挿入空間136F,136Rが弁口135を介して流体の流通が可能な連通状態となる。 [実施形態24]次に、本発明を具体化した実施形態24を図40を参照して説明する。本実施形態24の管継手Syは、上記実施形態23におけるOリングのシール部材128に替えて、上記実施形態10と同じく金属製のくさび形をなすシール部材139を用いるとともに、中間リング123と弁体124における収容空間140を構成する形状をシール部材139に合わせて変更したものである。それ以外のパイプ締付け手段と開閉弁120については、実施形態21と同じであるので、説明は省略する。 【0074】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態で締付リングをC字形としたが、本発明によれば、締付リングを1周以上巻かれた多重巻きの螺旋状としてもよい。 【0075】(2)上記実施形態では締付リングの断面形状を真円形または菱形としたが、本発明によれば、楕円形、長円形、三角形、五角以上の多角形等種々の形状とすることができる。 (3)上記実施形態では締付リングを縮径させるための手段として締付部材にテーパ面を設けたが、本発明によれば、テーパ面を締付部材と中間リングの双方に設けてもよく、中間リングのみに設けてもよい。 【0076】(4)上記実施形態では締付リングとシール部材との間に中間リングを介装したが、本発明によれば、中間リングを設けずに、締付リングとシール部材とを直接接触させるようにしてもよい。 (5)上記実施形態ではシール部材の収容空間を方形断面としてその収容空間を軸方向に縮めることでシール部材をパイプに密着させるようにしたが、本発明によれば、収容空間を内側に広がった三角形断面とし、その斜面同士を軸方向に接近させることでシール部材をパイプに密着させるようにしてもよい。 【0077】(6)上記実施形態1の二重シール構造は、実施形態4〜実施形態24にも適用することができる。 (7)上記実施形態2の締付けリングを螺旋状にする構造は、実施形態4〜実施形態24にも適用することができる。 (8)上記実施形態4及び実施形態5の識別リングの構造は、実施形態1〜実施形態4、実施形態8〜実施形態12、実施形態16〜24にも適用することができる。 【0078】(9)上記実施形態8及び実施形態9の弾性スペーサの構造は、実施形態1、実施形態2、実施形態4〜実施形態7、実施形態10及び実施形態11、実施形態13〜24にも適用することができる。 (10)上記実施形態10及び実施形態11の楔形断面のシール部材は、実施形態1〜実施形態9、実施形態16〜24にも適用することができる。 (11)上記実施形態では銅等の金属製パイプを接続対象としたが、本発明は、合成樹脂製のパイプを接続対象とする場合にも適用できる。 【0079】(12)上記実施形態13と実施形態15の緩み止め手段は、実施形態1〜3、実施形態6、実施形態8,実施形態9、実施形態16〜24にも適用することができる。 (13)上記実施形態14の緩み止め手段は、実施形態1〜3、実施形態6〜12、実施形態16〜24にも適用することができる。 (14)上記実施形態16及び実施形態17のパイプ補強手段は、実施形態1〜15、実施形態18〜24にも適用することができる。 【0080】(15)上記実施形態18及び実施形態19の前後対称にする構造は、実施形態1〜17、実施形態20〜24にも適用することができる。 (16)上記実施形態20のテスト用バルブは、実施形態1〜6、実施形態8〜実施形態19にも適用することができる。 (17)上記実施形態21と実施形態22の開閉弁は、実施形態1〜20にも適用することができる。 (18)上記実施形態23と実施形態24の開閉弁は、実施形態1〜20にも適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595105032 【氏名又は名称】ナスコフィッティング株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月4日(2000.8.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096840 【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−108170(P2001−108170A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願2000−237570(P2000−237570) |
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