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【発明の名称】 ヒンジ付き保持具
【発明者】 【氏名】浅井 泰司

【要約】 【課題】ヒンジ部の薄肉化により折り曲げ易くするとともにヒンジ割れを防止することのできるヒンジ付き保持具を提供する。

【解決手段】ヒンジ付き保持具は、クランプ本体10と蓋体17とヒンジ部18とを備える。ヒンジ部18の内側面と当接可能でかつヒンジ部18の所定の曲率半径以下の折れ曲がりを規制するヒンジガイド部28を設ける。クランプ本体10に対する蓋体17の折り曲げ時には、ヒンジガイド部28がヒンジ部18の内側面と当接し、そのヒンジ部18の所定の曲率半径以下の折れ曲がりが規制される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二つの接続体と、その二つの接続体を折り曲げ可能に接続するヒンジ部とを備えたヒンジ付き保持具であって、前記ヒンジ部の内側面と当接可能でかつ前記ヒンジ部の所定の曲率半径以下の折れ曲がりを規制するヒンジガイド部を設けたことを特徴とするヒンジ付き保持具。
【請求項2】 ヒンジガイド部が一方の接続体とヒンジ部との接続部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジ付き保持具。
【請求項3】 ヒンジガイド部がヒンジ部の幅とほぼ等しい幅を有していることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジ付き保持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジ部を備えたヒンジ付き保持具に関する。保持具は、主として自動車のパイプ、チューブホース、ハーネス、ロッド等のパイプ部品を位置決め固定するパイプクランプ、あるいは内外装部品を位置決め固定するクリップ、ファスナーなどである。
【0002】
【従来の技術】ヒンジ付き保持具としてのパイプクランプの従来例を図14〜図17により述べる。図14に斜視図、図15に正面図で示すように、パイプクランプは、クランプ本体110および蓋体117を備える樹脂成形品からなる。クランプ本体110は、その上面に開口する複数個(例えば3個)の保持溝110a,110b,110cを有している。前記各保持溝110a,110b,110cは、図15に示すように、ほぼ円弧形状に形成されており、例えばフューエルパイプ、フューエルリターンパイプ等のパイプ部品141,142,143をそれぞれ嵌合可能である。
【0003】また、図14および図15において、前記クランプ本体110は、その下面にブラケット取り付け部112を有している。ブラケット取り付け部112は、図15に示すように、フューエルタンク130の外側面に溶着等によって固着されたほぼ板状のブラケット132に対して係着可能に形成されている。
【0004】また、図14および図15において、前記蓋体117は、前記クランプ本体110の保持溝110a,110b,110cを閉止可能(図15中、二点鎖線117参照)なほぼ帯板形状に形成されている。
【0005】前記クランプ本体110および前記蓋体117は、薄肉のヒンジ部118により左右に連設されており、そのヒンジ部118を介して折り曲げ可能に接続されている。すなわち、クランプ本体110に対し、蓋体117を二つ折り状に折り曲げることができる(図15中、二点鎖線117参照)。なお、ヒンジ部118の周辺部分が図16に正面図、図17に斜視図で示されている。
【0006】図14および図15に示すように、前記クランプ本体110と前記蓋体117との開放側の端部相互間には、相互に係合可能な第1のロック溝121と第1のロック片122とからなる第1の係合手段120が設けられている。また、前記クランプ本体110と前記蓋体117とのヒンジ側の端部相互間には、相互に係合可能な第2のロック溝125と第2のロック片126とからなる第2の係合手段124が設けられている(図16および図17参照)。
【0007】続いて、上記パイプクランプによりパイプ部品141,142,143を保持する場合の手順を述べる。まず、図15に示すように、フューエルタンク130に固着されたブラケット132にブラケット取り付け部112を係着することによって、フューエルタンク130にパイプクランプを取り付ける。次に、各パイプ部品141,142,143をクランプ本体110の各保持溝110a,110b,110cにそれぞれ嵌合する。そして、蓋体117をクランプ本体110に対しヒンジ部118を介して二つ折り状に折り曲げ、さらに第1の係合手段120および第2の係合手段124をそれぞれ係合することにより、蓋体117をクランプ本体110にロックする(図15中、二点鎖線117参照)。
【0008】なお、上記パイプクランプの他、例えば、実開昭59−152277号公報、実開昭59−195282号公報、特開平8−68479号公報、特開平9−9462号公報等で開示されるヒンジ付き保持具がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記パイプクランプによると、クランプ本体110に対して蓋体117をヒンジ部118を介して折り曲げた際に、ヒンジ部118が局部A(図16および図17参照)で小さく折れ曲がる。すなわち、ヒンジ部118が小さい曲率半径で折れ曲がる事により、前記局部Aに応力集中が発生する。このため、ヒンジ部118の局部Aが部分的に白色化し、ひいては破断いわゆる「ヒンジ割れ」を招くという問題があった。このようなヒンジ割れは、冬期や寒冷時等に起こり易い。なお、ヒンジ部118を厚肉化すると、折れ曲がりにくくなり、作業性の低下を招くだけでなく、ヒンジ部118で折損をきたすおそれがある。また逆に、ヒンジ部118を薄肉化すると、折り曲げ易さは得られるが、前に述べたように局部Aで不要に小さく折れ曲がるためにヒンジ割れが発生することになる。
【0010】本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ヒンジ部の薄肉化により折り曲げ易くするとともにヒンジ割れを防止することのできるヒンジ付き保持具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求項1の発明は、二つの接続体と、その二つの接続体を折り曲げ可能に接続するヒンジ部とを備えたヒンジ付き保持具であって、前記ヒンジ部の内側面と当接可能でかつ前記ヒンジ部の所定の曲率半径以下の折れ曲がりを規制するヒンジガイド部を設けたことを特徴とするヒンジ付き保持具である。このように構成すると、二つの接続体の折り曲げ時には、ヒンジガイド部がヒンジ部の内側面と当接し、そのヒンジ部の所定の曲率半径以下の折れ曲がりが規制される。これにより、ヒンジ部を薄肉化して折り曲げ易くした際に発生する局部的な折れ曲がりを防止し、応力集中を緩和することによって、ヒンジ部の薄肉化により折り曲げ易くするとともにヒンジ割れを防止することができる。
【0012】請求項2の発明は、ヒンジガイド部が一方の接続体とヒンジ部との接続部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジ付き保持具である。このように構成すると、ヒンジガイド部をヒンジ部の近傍にコンパクトに設けることができる。
【0013】請求項3の発明は、ヒンジガイド部がヒンジ部の幅とほぼ等しい幅を有していることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジ付き保持具である。このように構成すると、ヒンジガイド部がヒンジ部をそのほぼ全幅に亘ってガイドすることができ、折り曲げ方向を適正化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]実施の形態1について図1〜図9を参照して説明する。なお、本実施の形態では、ヒンジ付き保持具として、パイプクランプを例示することにする。図1に分解斜視図で示すように、パイプクランプは、クランプ本体10および蓋体17を備える樹脂成形品からなるものであり、フューエルタンク30に取り付けられ、そのフューエルタンク30にフューエルパイプ、フューエルリターンパイプ等のパイプ部品41,42,43,44,45を保持するものである。図2にパイプクランプの正面図、図3に同平面図、図4に同底面図が示されている。また、パイプクランプの樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン、ナイロン6、ポリエチレン、マトリックス樹脂、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等が使用される。
【0015】図1および図2に示すように、クランプ本体10は、その上面に開口する複数個(例えば5個)の保持溝10a,10b,10c,10d,10eを有している。前記各保持溝10a,10b,10c,10d,10eは、図2に示すように、ほぼ円弧形状に形成されており、前記パイプ部品41,42,43,44,45をそれぞれ嵌合可能にかつ弾性的に保持可能に形成されている。なお、左から3〜5番目の保持溝10c,10d,10eはほぼ等しい溝径で形成され、左から1番目の保持溝10aは左から3〜5番目の保持溝10c,10d,10eより大きい溝径で形成され、左から2番目の保持溝10bは左から3〜5番目の保持溝10c,10d,10eより小さい溝径で形成されている。また、左から1番目と3〜5番目の保持溝10a,10c,10d,10eはほぼ等しい幅W(図3参照)で形成されており、左から2番目の保持溝10bは他の保持溝10a,10c,10d,10eの幅Wより小さい幅W1で形成されている。
【0016】また、図1および図2において、前記クランプ本体10は、その左端部下面にブラケット取り付け部12を有している。ブラケット取り付け部12は、図3に示すように、フューエルタンク30の外側面に溶着等によって固着された金属板製のブラケット32に対して係着可能に形成されている。
【0017】前記ブラケット32は、図1に示すように、段付き状に折り曲げられており、一方(図1において左側)の板部32aはフューエルタンク30の外側面に接合されている。また、他方の板部(嵌合板部ともいう)32bは、フューエルタンク30の外側面と隙間Sを介してほぼ平行状をなしており、かつ、前後一対の係合孔34を有している。また、前記ブラケット取り付け部12は、図5に部分側面図、図6に図5のVI−VI線断面図で示すように、前記ブラケット32の嵌合板部32bを相対的に嵌入可能な嵌合凹部13を有している。
【0018】しかして、ブラケット取り付け部12の上板部12aには、図3に示すように、前後一対をなすほぼU字形状の溝部14の形成によって、前後の抜け止め片15が形成されている。この抜け止め片15の下面には、図6に示すように抜け止め爪15aが突出されている。
【0019】前記抜け止め片15は、ブラケット取り付け部12に対するブラケット32の嵌合板部32bの嵌入によって抜け止め爪15aが押し上げられるにともない撓み変形(図6中、二点鎖線15参照)し、その嵌合板部32bの係合孔34が抜け止め爪15aと対応することにより弾性復元し、抜け止め爪15aを係合孔34と係合させることによって、ブラケット32を相対的に抜け止めする。このようにして、ブラケット32に対してブラケット取り付け部12が係着可能に形成されている。
【0020】また、図1および図2において、前記蓋体17は、前記クランプ本体10の左から3〜5番目の保持溝10c,10d,10eを閉止可能(図2中、二点鎖線17参照)なほぼ帯板形状に形成されている。なお、前記クランプ本体10および前記蓋体17は本明細書でいう接続体に相当する。
【0021】前記クランプ本体10および前記蓋体17は、薄肉のヒンジ部18により左右に連設されており、そのヒンジ部18を介して折り曲げ可能に接続されている。すなわち、クランプ本体10に対し蓋体17を二つ折り状に折り曲げることができる(図2中、二点鎖線17参照)。ヒンジ部18は、前記保持溝10a,10c,10d,10eとほぼ等しい幅W(図3参照)で形成されている。なお、ヒンジ部18の周辺部分が図8に斜視図、図9に正面図で示されている。
【0022】図1および図2に示すように、前記クランプ本体10と前記蓋体17との開放側の端部相互間には、相互に係合可能な第1のロック溝21と第1のロック片22とからなる第1の係合手段20が設けられている。なお、第1の係合手段20の部分正面図が図7に示されている。
【0023】第1の係合手段20において、第1のロック溝21は、図1に示すように、クランプ本体10の左端部における左から2つ目の保持溝10bと3つ目の保持溝10cとの間に形成されている。第1のロック溝21における左側の溝壁21aと右側の溝壁21bには係止爪21cが形成されている。左右の係止爪21cは、溝壁21a,21b(図7参照)に対し位相をほぼ1/2ずつずらして形成されている(図1参照)。
【0024】また、第1のロック片22の左右の側面にはロック爪22aが形成されている。左右のロック爪22aは、そのロック片22の左右の側面に対し位相をほぼ1/2ずつずらして形成されている(図1参照)。そして、図7に示すように、第1のロック溝21に対し第1のロック片22を挿入することによって、そのロック溝21の溝壁21a,21bの弾性変形を利用して第1のロック片22の各ロック爪22aと第1のロック溝21の各係止爪21cとが係合される。
【0025】さらに、図1および図2に示すように、前記クランプ本体10と前記蓋体17とのヒンジ側の端部相互間には、相互に係合可能な第2のロック溝25と第2のロック片26とからなる第2の係合手段24が設けられている。なお、第2の係合手段24を含むヒンジ部18の周辺部分の斜視図が図8に示され、その正面図が図9に示されている。
【0026】第2の係合手段24において、第2のロック溝25は、図1に示すように、クランプ本体10の右端部における保持溝10eとヒンジ部18との間に形成されている。第2のロック溝25における左側の溝壁25aには、係止爪25cが形成されている(図8および図9参照)。また、第2のロック片26の右側面にはロック爪26aが形成され、そのロック片26の左側面には突条26bが形成されている。そして、図8に示すように、第2のロック溝25に対し第2のロック片26を挿入することによって、そのロック溝25の溝壁25a,25bの弾性変形を利用して第2のロック片26のロック爪26aと第2のロック溝25の係止爪25cとが係合されるとともに、第2のロック片26の突条26bと第2のロック溝25における右側の溝壁25bとが当接する。
【0027】しかして、図8および図9に示すように、前記クランプ本体10と前記ヒンジ部18との接続部分すなわち第2のロック溝25における右側の溝壁25bの上端部には、ヒンジガイド部28が突出されている。図8において、ヒンジガイド部28は、その左側面を形成する垂直面28aと、その上面を形成する水平面28bと、その右側面を形成しかつヒンジ部18の当該接続端部とほぼ平行状に面する下向き傾斜状の斜面28cとを有する断面ほぼ台形状に形成されている。ヒンジガイド部28の垂直面28aと水平面28bと斜面28cとはなだらかに連続されている。また、ヒンジガイド部28は、図3に示すように、ヒンジ部18の幅Wとほぼ等しい幅を有している。
【0028】次に、上記パイプクランプによりパイプ部品41,42,43,44,45を保持する場合の手順を述べる。まず、図2に示すように、フューエルタンク30に固着されたブラケット32にブラケット取り付け部12の嵌合凹部13を嵌入することによって、フューエルタンク30にパイプクランプを取り付ける。すなわち、ブラケット取り付け部12の嵌合凹部13をブラケット32の嵌合板部32bに嵌入すると、前に述べたように嵌合板部32bの係合孔34に対しブラケット取り付け部12の抜け止め片15が弾性変形を利用して係合する(図6参照)ことにより、ブラケット32にブラケット取り付け部12が係着される。
【0029】次に、各パイプ部品41,42,43,44,45をクランプ本体10の各保持溝10a,10b,10c,10d,10eにそれぞれ嵌合することによって弾性的に保持させる。そして、蓋体17をクランプ本体10に対しヒンジ部18を介して二つ折り状に折り曲げ、さらに第1の係合手段20および第2の係合手段24をそれぞれ係合することにより、蓋体17をクランプ本体10にロックする(図2中、二点鎖線参照)。すなわち、第1の係合手段20においては、前に述べたように、第1のロック溝21に第1のロック片22を挿入することによって、そのロック溝21の溝壁21a,21bの弾性変形を利用して第1のロック片22の各ロック爪22aと第1のロック溝21の各係止爪21cとが係合する(図7参照)。
【0030】また、第2の係合手段24においては、前に述べたように、第2のロック溝25に第2のロック片26を挿入することによって、そのロック溝25の溝壁25a,25bの弾性変形を利用して第2のロック片26のロック爪26aと第2のロック溝25の係止爪25cとが係合する(図9中、二点鎖線参照)。このように、第1の係合手段20および第2の係合手段24がそれぞれ係合することにより、図2に二点鎖線17で示すように、蓋体17がクランプ本体10にロックされる。
【0031】上記したパイプクランプによると、クランプ本体10に対する蓋体17の折り曲げ時には、ヒンジガイド部28の各面28a,28b,28c(図8参照)、主に斜面28cおよび水平面28bがヒンジ部18の内側面と当接し、そのヒンジ部18の所定の曲率半径以下の折れ曲がりが規制される。これにより、ヒンジ部18を薄肉化して折り曲げ易くした際に発生する局部的な折れ曲がりを防止し、応力集中を緩和することによって、ヒンジ部18の薄肉化により折り曲げ易くするとともにヒンジ割れを防止することができる。
【0032】また、ヒンジガイド部28がヒンジ部18を規定通りに折り曲げるガイドとして機能するため、第2のロック溝25の左側の溝壁25aに第2のロック片26が乗り上げるといった不具合を防止することができる。
【0033】また、ヒンジガイド部28がクランプ本体10とヒンジ部18との接続部分に形成されていることにより、ヒンジガイド部28をヒンジ部18の近傍にコンパクトに設けることができる。
【0034】また、ヒンジガイド部28がヒンジ部18の幅Wとほぼ等しい幅を有していることにより、ヒンジガイド部28がヒンジ部18をそのほぼ全幅に亘ってガイドすることができ、折り曲げ方向を適正化することができる。
【0035】また、ヒンジガイド部28がヒンジ部18の当該端部とほぼ平行状に面する下向き傾斜状の斜面28c(図8参照)を有していることにより、その斜面28cがヒンジ部18の曲率半径のほぼ接線方向に沿ってそのヒンジ部18の当該端部を保持することにより、ヒンジ部18の折れ曲げをスムーズに行なうことができる。
【0036】[実施の形態2]実施の形態2について図10〜図13を参照して説明する。実施の形態2は、実施の形態1の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、実施の形態1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。なお、図10はパイプクランプをパイプ部品41,42,43,44,45およびブラケット32とともに示す分解斜視図、図11はパイプクランプの正面図、図12はヒンジ部の周辺部分の斜視図、図13はヒンジ部18の周辺部分の正面図である。
【0037】実施の形態2のパイプクランプは、実施の形態1におけるヒンジガイド部28の断面形状に変更を加えたものである。すなわち、このヒンジガイド部(符号、29を付す)は、第2のロック溝25における右側の溝壁25bの上端部から左方に突出されているとともに、左右方向を長軸とする断面ほぼ楕円形状に形成されている(図12および図13参照)。ヒンジガイド部29の下面29aは、ヒンジ部18の当該端部とほぼ平行状に面している。
【0038】上記したパイプクランプによっても、実施の形態1とほぼ同様に、クランプ本体10に対する蓋体17の折り曲げ時には、ヒンジガイド部29の外周面がヒンジ部18の内側面と当接し、そのヒンジ部18の所定の曲率半径以下の折れ曲がりが規制される結果、ヒンジ部18を薄肉化して折り曲げ易くした際に発生する局部的な折れ曲がりを防止し、応力集中を緩和することによって、ヒンジ部18の薄肉化により折り曲げ易くするとともにヒンジ割れを防止することができる。また、実施の形態2においても、ヒンジガイド部29がヒンジ部18を規定通りに折り曲げるガイドとして機能するため、第2のロック溝25の左側の溝壁25aに第2のロック片26が乗り上げるといった不具合を防止することに有益である。
【0039】本発明は前記実施の形態1,2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明はパイプクランプに限らず、内外装部品を位置決め固定するためもので、ヒンジ付きのクリップ、ファスナー等にも適用することが可能である。また、ブラケット取り付け部12は、実施の形態1,2で開示したものに限定されるものではなく、例えばSセレクション型、錨型等に代えることができる。また、ヒンジガイド部28、29は、クランプ本体10とヒンジ部18との接続部分、および/または、蓋体17とヒンジ部18との接続部分に形成することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明のヒンジ付き保持具によれば、ヒンジ部を薄肉化して折り曲げ易くした際に発生する局部的な折れ曲がりを防止し、応力集中を緩和することによって、ヒンジ部の薄肉化により折り曲げ易くするとともにヒンジ割れを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000151597
【氏名又は名称】株式会社東郷製作所
【出願日】 平成11年10月4日(1999.10.4)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦 (外3名)
【公開番号】 特開2001−108151(P2001−108151A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−283378