| 【発明の名称】 |
配管フランジ取付具及び配管フランジ取付方法並びにこれを使用したFRPタンクの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】角本 純
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| 【要約】 |
【課題】タンクの壁面に精度良く配管フランジを接合させ、液漏れやメカニカルシールの寿命低下を防止する。
【解決手段】FRPタンク10の外側にはある外部フレーム20からシャフト18が延びている。シャフト18には固定治具28が取付けられている。固定治具28は、シャフト18の軸線に対して直角で、且つフランジ26の側面と面合わせされる円板部32を備えており、フランジ26を拘束する。このように、シャフト18を基準としフランジ26を拘束して、配管14にフランジ26を接合することで、フランジ26の取付精度が向上する。フランジ26に液漏れを防止するメカニカルシールを取付けたとき、フランジ26の側面と配管14を貫通するシャフト18とが直角になるので、メカニカルシールに偏荷重が作用して、メカニカルシールの液シール面から液漏れが生じることがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タンク等の壁面へ配管とフランジで構成された配管フランジを取付ける配管フランジ取付具において、前記壁面の外側に配置された外部フレームから延びる芯出し部材と、前記芯出し部材に取付けられ、芯出し部材の軸線に対して直角で、且つ前記フランジの側面と面合わせされる位置出し面を備え、フランジを拘束する固定治具と、を有することを特徴とする配管フランジ取付具。 【請求項2】 前記芯出し部材が、前記配管の軸芯部と前記固定治具の芯部に位置することを特徴とする請求項1に記載の配管フランジ取付具。 【請求項3】 タンク等の壁面へ配管とフランジで構成された配管フランジを取付ける配管フランジ取付方法において、前記壁面へ前記配管フランジを接合するとき、前記壁面の外側に配置された外部フレームから延びる芯出し部材に設けられた拘束手段で、前記フランジの側面が前記芯出し部材の軸線と直角となるようにフランジを拘束することを特徴とする配管フランジ取付方法。 【請求項4】 壁面へ配管とフランジで構成された配管フランジが設けられたFRPタンクの製造方法において、液流が発生する前記FRPタンクの液槽部とこの液槽部と連通する前記配管とを一次加工する工程と、前記配管に前記フランジを拘束して二次加工する工程と、を有することを特徴とするFRPタンクの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、FRPタンク等の壁面に配管フランジを取付ける配管フランジ取付具、配管フランジ取付方法、及びFRPタンクの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】図8及び図9に示すように、耐酸性を備えた繊維強化熱硬化性樹脂製(FRP)のタンク60に、配管フランジ62(配管62Aとフランジ62Bで構成されている)を設ける場合、側壁60Aに穴64を開け、この穴64へ配管62Aを接着剤で接合する方法が一般に採られている。 【0003】しかし、接着剤が硬化するまで安定した状態で配管フランジ62を固定しないと、FRPの積層条件、樹脂配合、硬化時間等の要因で配管フランジ62の取付精度が保証できない。 【0004】また、タンク60の中に満たされた酸72が搬送ロール70で攪拌されるような場合、穴64と配管64の接合面60B(二次加工面)が液流の影響を受けて浸食される場合がある。 【0005】さらに、フランジ62Bにシャフト18からの液漏れを防止するメカニカルシール66を取付ける場合、フランジ62Bの側面がシャフト18と直角でないと(取付精度が悪いと)、タンク60と配管フランジ62との接合面60Bが液流によって浸食され液漏れが発生し、さらに、メカニカルシール66に偏荷重が作用してメカニカルシール66の液シール面からも液漏れが発生する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考慮して、液流の影響を受けないようにタンクの壁面に、精度良く配管フランジを接合させ、液漏れやメカニカルシールの寿命低下を防止することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明では、タンク等の壁面へ配管とフランジで構成された配管フランジが取付けられる。タンクの壁面の外側には、外部フレームが設けられており、外部フレームからは、芯出し部材が延びている。 【0008】この芯出し部材には固定治具が取付けられている。固定治具は、芯出し部材の軸線に対して直角で、且つフランジの側面と面合わせされる位置出し面を備えており、フランジを拘束する。 【0009】このように、外部フレームから延びる芯出し部材を基準としフランジを拘束して、壁面に配管フランジを接合(接着又は溶接)することで、例えば、タンクがFRPの場合等は、積層条件、樹脂配合、硬化時間等に影響を受けることなく、配管フランジの取付精度が向上する。このため、例えば、フランジに液漏れを防止するメカニカルシールを取付けたとき、フランジの側面と配管フランジを貫通するシャフトとが直角になるので、接合面が液流によって浸食されて液漏れが発生することもなく、また、メカニカルシールに偏荷重が作用してメカニカルシールの液シール面から液漏れが発生することもない。 【0010】請求項2に記載の発明では、芯出し部材が、配管の軸芯部と固定治具の芯部に位置している。従って、芯出しされた固定治具の位置出し面にフランジを合わせることで、配管とフランジの芯出しが完了する。 【0011】請求項3に記載の発明では、タンク等の壁面へ配管フランジを接合するとき、壁面の外側に配置された外部フレームから延びる芯出し部材に設けられた拘束手段で、フランジの側面が芯出し部材の軸線と直角になるように、フランジを拘束する。これにより、フランジの取付精度が向上する。 【0012】請求項4に記載の発明では、液流が発生するFRPタンクの液槽部とこの液槽部と連通する配管とを一次加工する。そして、配管にフランジを拘束して二次加工することで、FRPタンクの壁面に配管フランジが取付けられる。このように、二次加工面を液槽部の液流の影響がない外側に持ってくることで、二次加工面(接合面)に液浸食による劣化が発生しない。 【0013】 【発明の実施の形態】図1には、本形態の配管フランジ取付具によりFRPフランジが接合されるFRPタンク10が示されている。 【0014】FRPタンク10は繊維強化樹脂で成形されており、硫酸や硝酸に対する耐酸性を備えている。このFRPタンク10は、木枠の中にFRPを積層していくことで、FRP液槽12とFRP配管14が一体成形される。 【0015】このFRP配管14には、処理液L(図6参照)の中に浸漬される搬送ロール16を支持するシャフト18が貫通している。シャフト18両端部は、FRPタンク10が載った外部フレーム20の側壁に取付けられた軸受け22に軸支されている。 【0016】そして、搬送ロール16はシャフト18と共に回転して処理液Lを攪拌するのであるが、FRP配管14から処理液Lが流出しないようにメカニカルシール24を施す必要がある(図6参照)。 【0017】ここで、メカニカルシール24を取付けるためのFRPフランジ26(450A相当のサイズ)を接合する方法を説明する。 【0018】図2に示すように、FRP配管14の端面を切削して二次加工面14Aとし、芯部に円孔26Aが貫通されたFRPフランジ26の側面を接合する。シャフト18には、シャフト18と同軸となるように金属製の固定治具28が挿通され、ボス部32に設けられた止めネジ34で、シャフト18の任意の位置で固定される。 【0019】この固定治具28の円板部32の側面は機械仕上げされ、必要とされる平面性が確保されている。この円板部32の側面は、固定治具28がシャフト18に取付けられたとき、シャフト18の軸線と直角となり、また、円板部32の中心をシャフト18が貫通する構成である。なお、シャフト18と固定治具28の嵌め合いは、シャフト18の任意の位置に固定したとき、JIS B0401で規定するすきまばめを満たす構成となっている。 【0020】また、円板部32の外径はFRPフランジ26の外径と略同一とされているので、固定治具28をシャフト18に対して位置出した後、外周部を精度良く合わせる方法でFRPフランジ26が円板部32から出っ張らないようにすることで、FRPフランジ26がシャフト18に対して高精度に芯出しされる。 【0021】次に、図2に示すように、FRPフランジ26を締め付け用のクリップ36で円板部32とFRPフランジ26を挟むようにして拘束する。次に、図3及び図4に示すように、FRPフランジ26とFRP配管14との接合面に接着剤を塗布して接着すると共に、FRPで接合面の外周部に余盛り部38を形成し、且つ補強の意味で、FRP液槽12の壁面との間にリブ40を設ける。 【0022】このように、FRPフランジ26を拘束した状態でFRP配管14に接合硬化することで、FRPの積層条件、樹脂配合、硬化時間等に影響を受けることなく、FRPフランジ26の取付精度が向上する。 【0023】すなわち、FRPは積層したときと仕上がったときでは、硬化収縮により全体が中心部に引っ張られてしまうため、位置がズレてしまう。このため、本形態では、固定治具28でFRPフランジ26を13日間拘束した。 【0024】ここで、2つのサンプルとしてのFRPフランジ26をそれぞれ固定治具28で拘束した状態で積層硬化させ、そのまま一日拘束して解除した後に、図5に示すように、固定治具28の円板部32に取付けたダイヤルゲージ42でFRPフランジ26の側面精度の経時変化を測定した結果を図7に示す。 【0025】図7に示すように、ダイヤルゲージ42で測定したFRPフランジ26の面精度は、1日〜13日経過しても、±0.1mm以下であり、FRPフランジ26を13日間拘束しなくても一応取付精度に問題が生じない。 【0026】このように、従来、FRPフランジの取付精度は±1mmが限度であると考えられていたものが、本形態の配管フランジ取付具を使用することで、精度が格段に向上する事が判る。 【0027】次に、図6を参照してメカニカルシール24について説明する。 【0028】FRPフランジ26には、ボルト80とナット82で取付フランジ44が固定される。また、シャフト18には、塩ビ系のブロック46が固定され、シャフト18と一体となって回転する。取付フランジ44とブロック46とは、ダイヤフラム48で連結され、ダイヤフラム48の端部に設けられたシールリング50がシャフト18又はブロック46に摺動可能に接触している。 【0029】このような構成により、液漏れが防止されるのであるが、取付フランジ44及びブロック46がシャフト18とが直角になっているので、メカニカルシール24に偏荷重が作用して、メカニカルシール24の液シール面から液漏れ等が生じるということがない。 【0030】また、二次加工面14Aが、搬送ロール16が起す液流の影響がない外側にあるので、液浸食による劣化が生じない。 【0031】なお、本形態では、FRP液槽12とFRP配管14を一体成形したFRPタンク10で説明したが、液流の影響がないタイプのタンクであれば、FRP配管とフランジが一体となった配管フランジを、タンクの側壁に接合するようにすれば、タンクの成形が容易になる。 【0032】また、本形態では、FRPを前提に説明したが、FRP以外の材質の樹脂製品でも適用でき、さらに、接着剤でなく溶接で接合するような場合でも、熱の影響による熱収縮をキャンセルできる。 【0033】 【発明の効果】本発明は上記構成としたので、液流の影響を受けないようにタンクの壁面に、精度良く配管フランジを接合させ、液漏れやメカニカルシールの寿命低下を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月14日(1999.10.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−108146(P2001−108146A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−292407 |
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