| 【発明の名称】 |
断熱シート |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 政彦
【氏名】安達 譲治
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| 【要約】 |
【課題】切断使用時においても空気の出入がなく、断熱性、緩衝性が保持され、使用時におけるやせ細りもなく、剛直性が保持される断熱シートを提供する。【解決手段】 図1において、多数個の密封室4からなる多数個の密封室群8からなり、断熱シート1の周縁には閉止されたランド面10が形成されると共に密封室群8は縦、横の縦ランド面11や横ランド面12により画成される断熱シート1を縦横ランド面11,12の部分で切断して使用することによる。
【解決手段】図1において、多数個の密封室4からなる多数個の密封室群8からなり、断熱シート1の周縁には閉止されたランド面10が形成されると共に密封室群8は縦、横の縦ランド面11や横ランド面12により画成される断熱シート1を縦横ランド面11,12の部分で切断して使用することによる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 重合されて貼着される上下のシート材により膨出形成され、その内部に空気を封入してなる密封室を多数個配列してなるシートであって、該シートは、その周縁に前記上下のシート材が貼着された閉止部を形成すると共に、複数のランド面がシートの一方の端部から他方の端部に向かって直線状に連続して形成されていることを特徴とする断熱シート。 【請求項2】 ランド面が互いに平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱シート。 【請求項3】 ランド面がシートを縦断及び/又は横断していることを特徴とする請求項1に記載の断熱シート。 【請求項4】 前記シ―ト材の両面又は片面にアルミ箔、アルミ蒸着フィルム又は合成樹脂フィルムが貼着されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の断熱シート。 【請求項5】 前記上下のシート材の合わせ部にアルミ箔、アルミ蒸着フィルム又は合成樹脂フィルムを介設することを特徴とする請求項1乃至4に記載の断熱シート。 【請求項6】 前記シート材が、合成樹脂からなる請求項1乃至5に記載の断熱シート。 【請求項7】 前記密封室が気泡状のものである請求項1乃至6のいずれかに記載の断熱シート。 【請求項8】 前記密封室が円筒形からなる請求項1乃至6のいずれかに記載の断熱シート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、断熱材や緩衝材として使用されるシートに係り、特に、切断使用時においても密封室内の空気の洩れがなく、且つ空気の対流循環によって起る断熱効率の低下もない断熱機能に優れた断熱シートに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から一般に使用されている断熱シート1aを図9、図10に示す。なお、図10に示すように、この断熱シート1aはアルミ箔又はアルミ蒸着フィルム6aを両面に貼着したものが示されているが、勿論、このフィルム6aを貼着してないものも使用されている。即ち、合成樹脂等からなる上部シート2aと下部シート3aとは互いに重合して貼着されると共にその内部に気泡状の膨出した密封室4aが多数個形成される。この密閉室4aは所定の配列で形成され、内部に空気5が封入されている。なお、隣接する密封室4a,4a間は上部シート2aと下部シート3aとが互いに貼着し合う閉止部(ランド面13a)を形成する。なお、ランド面13aは密封室4aの成形時に熱融着することにより形成される。 【0003】以上の構造の断熱シート1aは密封室4a内に空気5を封入するため、密封室4a自体が適度の緩衝性を有し、クッション材として機能すると共に、内部の空気5によりこの断熱シート1aで物体を被包した場合等において断熱効果を発揮することができる。また、密封室4aのない平板状の単なる上下シートの重合シート体に較べて剛直性を有し、多目的な使用が可能になる。更に、アルミ箔6aを貼着することにより断熱性や剛直性の機能をより向上させることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、断熱シート1aは多くの利点を有し、各所において広く使用されているが、次のような問題点がある。即ち、この断熱シート材1aは通常はかなり広面積のものからなり、自動化された装置により多量生産されるものである。一方、この断熱シート1aの用途は様々であり、使用時には被包装材等の対象物の形状に合わせて切断して使用する場合が普通である。例えば、図10に示すように、E―E線で切断して使用する場合がある。図11は図10のE−E線で切断された切断気泡シート1aの詳細図である。図示のようにE−E線で切断された断熱シート1aは密封室4aの部分で切断される場合が多いため、この部分に開口部7が形成され、密封室4a内の空気5が外部に放出される。逆に外部の湿気を帯びた空気が開口部7から断熱シート1a内に侵入する。また、端縁の部分に開口部7が形成されるとその部分の強度が弱くなり、開口部7の近傍の密封室4aの密封度に影響を与え易くなり、外部の空気が別の密封室4a側にも侵入し易くなる。この空気の対流現象により断熱シート1aの断熱性が低下するという問題点がある。更に、開口部7が形成されると断熱シート1aのシ一ト全体としての剛直性が低下するという問題点がある。また、商品価値も低下する。 【0005】本発明は、以上の問題点を解決するもので、対流効果や外部空気の侵入による断熱性の低下がなく、シートの全体としての剛直性を保有でき、長期間使用時におけるやせ細り現象がない断熱シートを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成からなる発明により上述した目的を達成した。 (1) 重合されて貼着される上下のシート材により膨出形成され、その内部に空気を封入してなる密封室を多数個配列してなるシートであって、該シートは、その周縁に前記上下のシート材が貼着された閉止部(以下「ランド面」という)を形成すると共に、複数のランド面がシートの一方の端部から他方の端部に向かって直線状に連続して形成されていることを特徴とする断熱シート。 (2) ランド面が互いに平行に形成されていることを特徴とする(1)項に記載の断熱シート。 (3) ランド面がシートを縦断及び/又は横断していることを特徴とする(1)項に記載の断熱シート。 (4) 前記シ―ト材の両面又は片面にアルミ箔、アルミ蒸着フィルム又は合成樹脂フィルムが貼着されていることを特徴とする(1)乃至(3)項に記載の断熱シート。 (5) 前記上下のシート材の合わせ部にアルミ箔、アルミ蒸着フィルム又は合成樹脂フィルムを介設することを特徴とする(1)乃至(4)項に記載の断熱シート。 (6) 前記シート材が、合成樹脂からなる(1)乃至(5)項に記載の断熱シート。 (7) 前記密封室が気泡状の形状からなる(1)乃至(6)項のいずれかに記載の断熱シート。 (8) 前記密封室が円筒形からなる(1)乃至(6)項のいずれかに記載の断熱シート。 【0007】本発明の断熱シートは、まず、その周縁にランド面が形成されているため、そのままの状態でも断熱性、剛直性を有し、緩衝材、断熱材として広い用途に使用される。また、使用目的に応じて切断使用する場合には、予め形成されているランド面に沿って断熱シートを切断するか又はランド面を成形するように加熱切断する。ランド面は閉止されているため、切断により従来技術のような開ロ部7が形成されない。即ち、切断された断熱シートはそれ自体として断熱性、剛直性を保有することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の断熱シートの実施の態様を図面に基づいて詳述する。図1は縦横に密封室群8を配列した断熱シート1からなり、図2は縦方向(又は横方向)にのみ密封室群8を配列した断熱シート1′を示す。なお、図3、図4は図1の断面A−A線及び図2の断面A′−A′線を夫々示すものである。図1、図2に示すように、密封室群8は多数個の気泡状の密封室4を適宜の配列で配置したものからなる。多数個とは特に限定されるものではないが例えば、面積100cm2当り10〜1000個程度である。気泡状とは形状が大雑把に言って気泡の形をしたものであって、球状、扁平な球状若しくは球の上部及び下部を切断した様な形状等をいう。なお、以下の説明では図1に示した断熱シート1についてのみ説明する。 【0009】本実施の形態における断熱シート1は、図3に示すように合成樹脂(例えば、ポリエチレン)の上部シート2と下部シート3とを重合し熱融着しながら密封室4を膨出形成してなるシート本体9と、上部シート2の上面に重合して配設されるアルミ箔又はアルミ蒸着フィルム6(以下「アルミ箔6」という)とポリエチレンフィルム(又はゴム)19及びポリエチレンフィルム20と、下部シート3の下面に貼着されるポリエチレンフィルム20と、上部シート2と下部シート3との合わせ部に介設されるポリエチレンフィルム21等とからなる。密封室4内にはシート本体9の形成時において空気5が封入される。 【0010】図1、図2に示すように断熱シート1の周縁にはランド面10が形成され、その内部には縦及び横に断熱シート1を縦断及び横断する縦ランド面11及び横ランド面12が夫々形成される。即ち、広い面積の断熱シート1は縦ランド面11と横ランド面12により縦横に画成される。この画成された部分が前記の密封室群8となる。即ち、密封室群8は多数個の密封室4を配列したものからなる。図示では密封室4は千鳥形状に配列されているが、勿論これに限定されるものではない。なお、図3は図1のA−A線切断面であり周縁のランド面10と縦ランド面11が示されている。図3、図5に示すように、隣接する密封室4,4間には夫々上部シート2と下部シート3とを重合貼着したランド面13が形成されると共に、周縁はランド面10により密封室群間8,8間は縦ランド面11により完全に閉止される。このため図9に示した従来の断熱シート1aに較べて全体の剛直性は優れる。 【0011】また、密封室4は比較的小面積の密封室群8内に形成されているためその密閉度は従来のものよりも高く、十分な断熱性や緩衝性を有するものからなる。また、図3、図5に示すように、シート本体9に貼着されたアルミ箔6も周縁のランド面10や縦ランド面11、横ランド面12においてシート本体9側と重合し貼着される。この場合、加熱圧着した場合にはアルミ箔はランド面と密着するが、逆に加熱圧着によりランド面を形成した後にアルミ箔をシート本体に貼着させた場合にはアルミ箔とランド面は密着することなく、空隙を形成し、アルミ箔はシート本体の他の凸部と貼着し、固定される場合もある。本発明においてシート材にアルミ箔を貼着するとは上述した二つの場合を含む。アルミ箔の代わりに合成樹脂フィルムを使用したした場合も同様である。 【0012】以上の構造の断熱シート1は実際の使用時においては、例えば、図3に示すC−C線で切断されて使用される。即ち、C−C線は縦ランド面11に相当する部分である。勿論、縦ランド面11で切断した後に、更に横ランド面12の位置で切断して使用する場合もある。図6は切断された断熱シート1の部分断熱シート1Aを示す。この部分断熱シート1Aは図11に示した従来技術のように開口部7がなく、ランド面10や縦ランド面11等により周辺が閉止され、密封室4内の空気の外部洩れが防止されると共に外部から湿った空気が密封室4内に侵入しない。そのため、密封室4の断熱性が保持され、その緩衝性も変化しない。また、長期間使用時におけるやせ細りも殆ど生じない。更に、切断された部分断熱シート1A自体もその周辺を閉止されているため剛直性を有し、所謂腰のあるシート材として使用される。 【0013】図4は図3のものとやや構造の異なる断熱シート100を示す。この断熱シート100は上部シート2と下部シート3との合わせ部にアルミ箔6が介設されると共にポリエチレンフィルム(又はゴム)19,19が介設されるものである。また、上部シート2の上面と下部シート3の下面にはポリエチレンフィルム20,20が貼着される。このタイプの断熱シート100も前記の断熱シート1とほぼ同様の効果を上げることができる。 【0014】更に、本発明の別の実施の態様を図7、図8に示す。この断熱シート1″は、図1等に示した断熱シート1,1′と密封室の形状が異なる。断熱シート1,1′の場合は密封室4は気泡状のもので形成されているが、断熱シート1″では図8に示したように密閉室14は円筒形状のものである。しかし、図7におけるランド面16,17等の位置で切断して使用することにより断熱シート1,1′とほぼ同様の効果を上げることができる。 【0015】以上の説明において、密封室の形状を密封室4や密封室14のような形状のものについて説明したが、勿論、これ等に限定するものではない。また、縦ランド面11,17、横ランド面12,18の幅寸法としては図示のように広幅のものでなく、細幅に形成されてもよい。また、以上の説明ではシート本体9として合成樹脂としてポリエチレンを用いたがこれに限定されるものでは勿論ない。合成樹脂としては、熱可塑性の樹脂が好ましい。例えばポリエチレン以外ではポリプロピレン、これらのコポリマー、ポリブテン−1、ポリ4−メチル−ペンテン−1等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂あるいはポリエステル系樹脂等が好ましい。これらの中ではポリオレフィン系樹脂が成形性、コスト等のバランスから特に好ましい。アルミ箔6としてアルミ箔やアルミ蒸着フィルムを用いたがこれ等に限定されるものではない。アルミ蒸着フィルムとはポリエチレン等の前述した合成樹脂フィルムの表面にアルミニウムを蒸着したものである。必要に応じて他の金属薄膜を使用することも可能である。【0016】 【発明の効果】本発明の断熱シートによれば、断熱シートを縦横のランド面を有するものから形成し、切断時にはランド面において切断して使用し得るようにしたため、切断時においても空気の出入がなく、断熱性が保持され、且つ緩衝性もあり、使用時におけるやせ細りも生じない。また、切断前後における切断気泡シートは夫々の剛直性を有し、多目的なシート材として広く使用することができる。また、ランド面は密封室の形成と同時形成されるためコスト高になることがなく、容易に形成される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591200450 【氏名又は名称】日祥株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月13日(1999.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091731 【弁理士】 【氏名又は名称】高木 千嘉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−82683(P2001−82683A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−258875 |
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