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【発明の名称】 プロテクタ付きホース及びプロテクタ
【発明者】 【氏名】清水 久廣

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸方向一端から他端に延びる可撓性ホースの外周に筒状のプロテクタを装着したプロテクタ付きホースにおいて、該筒状のプロテクタが弾性材料からなり、周方向の一部を残して形成された周方向に延びる切り溝穴を備え、該切り溝穴の周方向両端に弧状凹部が形成されていることを特徴とするプロテクタ付きホース。
【請求項2】 前記請求項1に記載の前記プロテクタ付きホースにおいて、前記切り溝穴が軸方向に距離を隔て複数形成されていることを特徴とするプロテクタ付きホース。
【請求項3】 前記請求項2に記載の前記プロテクタ付きホースにおいて、前記周方向の一部が、対称径の一方側に残して、あるいは対称径の一方側と他方側に互い違いに残して形成されていることを特徴とするプロテクタ付きホース。
【請求項4】 前記請求項2に記載の前記プロテクタ付きホースにおいて、複数の前記切り溝穴が軸方向に自在に間隔を隔てて且つ周方向に自在に形成されていることを特徴とするプロテクタ付きホース。
【請求項5】 前記可撓性ホースは、予め実質的に軸方向にストレートに延びて形成されていることを特徴とする、前記請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のプロテクタ付きホース。
【請求項6】 前記可撓性ホースは、予め曲がり部を有する曲管ホースであることを特徴とする、前記請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載のプロテクタ付きホース。
【請求項7】 前記プロテクタは、前記可撓性ホースと独立して予め実質的に軸方向にストレートに延びて形成されていることを特徴とする、前記請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6に記載のプロテクタ付きホース。
【請求項8】 前記周方向に延びる切り溝穴が略軸直角に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のプロテクタ付きホース。
【請求項9】 前記プロテクタ付きホースの前記可撓性ホースの外周に装着される前記プロテクタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホースの外周に弾性体材料からなる管状のプロテクタが被せられたプロテクタ付きホース及びこれに用いられるプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプロテクタ付きホースは、例えば、オイル系ホース、燃料系ホース、冷却系ホース、エアー系ホース等の自動車用に用いられ、ホースの外周に弾性体材料からなる管状のプロテクタが被せられ、プロテクタによりホースがエンジン等の他の部材と直接接触するのを防止し、ホースの耐久性を高めている。
【0003】ところで、この種のプロテクタ付きホースとして、特開平8−152096号に記載されたものが知られている。即ち、図6に示すように、エラストマーからなる弾性を有する直管20に、軸方向に対してほぼ直角に小幅の切り込み25を軸方向に間隔を隔てて互いに複数個を互い違いに設けたプロテクタ2が形成され、このプロテクタ2を曲り部11を有する曲管ゴム1の外周に装着してプロテクタ付きホースを構成したものが知られている。
【0004】しかしながら、かかる従来のプロテクタ付きホースは、切り込み25を容易に形成することができるが、プロテクタを曲管ホースに装着すると、図7に示すように、切り込み25の両端根本部25aから曲り部の外周側で切り込み25が扇状に開口するので、この両端根本部25aに集中応力が作用し、使っているうちに切り込み25の両端25aで亀裂が生じ、プロテクタの寿命を損なうという問題を有していた。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】本発明は、かかる事情に鑑み、プロテクタの耐久性を高めることができると共に曲がり性が良いプロテクタ付きホースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、一端から他端に延びる可撓性ホースの外周に筒状のプロテクタを装着したプロテクタ付きホースにおいて、該筒状のプロテクタが周方向の一部を残して形成された周方向に延びる切り溝穴を備え、該切り溝穴の周方向両端に弧状凹部が形成されていることを特徴とするプロテクタ付きホースを構成したものである。
【0007】
【作用及び発明の効果】本発明は上述したように、可撓性ホースの外周に筒状のプロテクタを装着したプロテクタ付きホースであって、周方向の一部を残して形成された周方向に延びる切り溝穴が、その周方向両端に弧状凹部が形成されているので、プロテクタが湾曲された時、プロテクタ自身を容易に曲げることができると共に、湾曲された時に、切り溝穴の周方向両端に作用する引張り力を分散することができ、切り溝穴の周方向両端に亀裂が生じるのを抑制でき、プロテクタの寿命を高めることができる。そして、該プロテクタ付きホースを曲げてもホースを滑らかに湾曲でき、流体をスムーズに流通することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施例)本発明のプロテクタ付きホース及びプロテクタを図面に基づてい詳しく説明する。図1は、プロテクタ付きホースの正面図であり、実質的に真っ直ぐ形成された管状の可撓性ホース1の、外周面に実質的に真っ直ぐ形成された筒状のプロテクタ2が装着されて、プロテクタ付きホースが構成されている。管状の可撓性ホース1は、中間に繊維等の補強層が埋設されたアクリル等のゴムから予め真っ直ぐ形成されている。また、筒状のプロテクタ2は、クロロプレン等のゴムから、予め真っ直ぐ形成され、可撓性ホース1の両端部を残して可撓性ホース1の外周面上に装着されている。そして、このプロテクタ2は互いに軸方向に距離を隔てて2個の切り溝穴22が施されている。この切り溝穴22は周方向の一部22aを残して周方向に延び、周方向両端部に切り溝穴22の幅に合致した半円弧状凹部21が形成されている。
【0009】さらに詳しくは、真っ直ぐ延びる筒状のプロテクタ2は、押し出し成形された長尺の未加硫ゴムチューブをそのまま加硫して得られた加硫された長尺のゴムチューブを所定の長さに切断することにより得られたプロテクタ素材にかかる複数の切り溝穴22をプレスにより打ち抜くことにより形成されている。また、実質的に真っ直ぐ延びる管状のゴムホースは、押し出し成形された長尺の未加硫ゴムホースをそのまま加硫して得られた加硫された長尺のゴムホースを所定の長さに切断することにより形成されている。そして、かかる実質的に真っ直ぐ延びる管状のゴムホース1を実質的に真っ直ぐ延びる筒状のプロテクタ2の軸穴に挿通せしめて、両者間を接着剤で固定させ、プロテクタ付きホースが構成されている。
【0010】このように構成されたプロテクタ付きホースは、図2に示すように、一般的にゴムホース1を湾曲部11で湾曲させて用いられる。このように、可撓性ゴムホース1を湾曲させた際に、プロテクタ2は上記した複数の切り溝穴22が形成されているので、この場合、切り溝穴22の中央部を互いに接近させることができるので、可撓性ホースと一緒にプロテクタ2を容易に湾曲することができる。また図示されていないが、この使用方法とは逆に可撓性ホース1をプロテクタ2の切り溝穴22の箇所で、それぞれ切り溝穴22が外周側になるように、容易に湾曲させて用いることができる。この場合、切り溝穴22の中央部の切り溝穴幅を扇状に広げることできるので、プロテクタ2を容易に湾曲させそして、可撓性ホースと一緒に容易に湾曲することができる。いずれにしても、切り溝穴22の周方向両端に弧状凹部21が形成されているので、切り溝穴22の周方向両端に作用する圧縮力あるいは引張り力をこの弧状凹部21で分散することができ、プロテクタ2の寿命を高めることができる。
【0011】本発明のプロテクタ付きホースは他の形態で製造及び実施することができる。例えば、便宜上、上記した図1及び図2を用いて説明すると、先ずプロテクタ2は、一般的にゴム材料にて押し出し成形された長尺の未加硫チューブを、そのままあるいは半加硫して長尺チューブを形成した後、この長尺チューブ所定の長さに切断して、実質的に真っ直ぐ延びた所定長さの管状のプロテクタ素材を用意し、このプロテクタ素材に前記した切り溝穴22をプレスにより打ち抜くことにより未加硫または半加硫または加硫された筒状のプロテクタ2を得ることができる。可撓性ホース1は加硫または未加硫成形された長尺のゴムホースを所定の長さに切断して、実質的に真っ直ぐ延びた所定長さの管状の未加硫あるいは半加硫のゴムホース素材を得た後、この未加硫または半加硫されたホース素材を曲がりマンドレルの外周面にセットし、しかる後、前記した未加硫または半加硫または加硫された実質的に真っ直ぐ延びるプロテクタ素材をこの曲がりマンドレルの外周面にセットされた未加硫あるいは半加硫のゴムホース素材の外周部分の所定位置に配置し、しかる後、これ等を加硫缶を用いて一緒に加硫することにより、図2に示すような曲り部を有する可撓性ホース1の外周部分の所定位置にプロテクタ2を固定したプロテクタ付きホースを構成することができる。
【0012】この場合、プロテクタ素材に切り溝穴22が施されているので、実質的に真っ直ぐ延びたプロテクタ素材を実質的に真っ直ぐ延びた直管あるいは曲がり部を有するホース素材のいずれにも、容易に嵌挿でき、図2に示すように、可撓性ホース1をプロテクタ2の切り溝穴22の箇所で、それぞれ切り溝穴22が内周側になるように、あるいは外周側になるように配置させ、容易に湾曲させて用いることができる。即ち、切り溝穴22の中央部の切り溝22の幅を容易に接近あるいは扇状に広げることができるので、プロテクタ2を容易に湾曲させそして、ホース素材と一緒に容易に湾曲することができる。望ましくは、未加硫または半加硫のプロテクタ素材を用いれば、ホース素材と一緒に加硫する時に、切り溝穴22の周方向両端に作用する圧縮力あるいは引張り力を除去でき、さらにプロテクタ2の寿命を高めることができる。
【0013】さらに、本実発明の他の形態について説明する。前記実施例では切り溝穴22は、その弧状凹部21の径が溝幅と同一に形成されているが、これを図3に示すような弧状凹部23に形成しても良い。即ち、この弧状凹部23は切り溝穴22の幅よりも大きい径に形成されいる。また、切り溝22を切り溝24のように切り溝24の内方の幅を外方の幅よりも小さくした形状にすることもできる。図4に示すプロテクタ3は、径対象に周方向の一部32a,32a,33a,33aを一方側と他方側に互い違いに残して切り溝穴32,32,33,33を形成しても差し支えない。また、図5にプロテクタ4は、周方向に一部を残して形成された複数の切り溝穴42,43,44,45,46が軸方向に自在に間隔を隔てて且つ周方向に自在に形成されている。
【0014】さらに、本発明のプロテクタホースは、可撓性ホースとしては、ナイロン等の樹脂で構成されていても差支えない。また、予め湾曲されたホースに、実質的に真っ直ぐ延びる筒状のプロテクタを装着して構成することができる。また、上述した実施例を適宜組み合わせて実施できることは勿論のこと、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【出願人】 【識別番号】000219602
【氏名又は名称】東海ゴム工業株式会社
【出願日】 平成11年9月17日(1999.9.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−82679(P2001−82679A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−263024