| 【発明の名称】 |
電熱マット |
| 【発明者】 |
【氏名】松野 純雄
【氏名】朝倉 啓介
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| 【要約】 |
【課題】分岐管継手のサドルの下面に一体的に融着される電熱マットにおいて、電熱線を張りを与えた状態で渦巻状に巻くことができるようにする。
【解決手段】略半円弧状に湾曲した合成樹脂製分岐サドルの裏面に一体的に融着される電熱マット1において、合成樹脂シートの略中央部に貫通孔21を設け、この貫通孔21の周囲に突起列22を放射状に配し、電熱線をこれら突起列22の各突起22a間に挿通されてシート表面に渦巻状に巻き、突起列22に加熱型を押し付け、溶融樹脂を各突起22a間に充填させて電熱線を固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 略半円弧状に湾曲した合成樹脂製分岐サドルの下面に一体的に融着される電熱マットであって、合成樹脂シートの略中央部に貫通孔が設けられ、この貫通孔の周囲に突起列が放射状に配され、電熱線がこれら突起列の各突起間に挿通されてシート表面に渦巻状に巻かれ、突起列に加熱型を押し付けて溶融した樹脂が各突起間に充填されて電熱線が固定された構成を有する電熱マット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気融着式分岐管継手をインジェクション成形する際に、略半円弧状に湾曲した分岐サドルの下面に一体的に融着される電熱マットに関する。 【0002】 【従来の技術】ポリエチレン製のガス管や給湯管などから分岐管を取り出す場合に、図5に示された電気融着式分岐管継手が使用されている。この分岐管継手5は、略半円弧状に湾曲した分岐サドル6の上面から枝管7が一体的に突出し、サドル6の下面に電熱線8が所定間隔で渦巻状に埋設され、電熱線8の両端がサドル6の上面に突出した端子ピン9に接続して形成されており、サドル6の下面を合成樹脂管10の外周面に押し付けながら電熱線8に通電し、発熱した電熱線8で接合面を融着接続して合成樹脂管10に接続されるようになっている。 【0003】このような分岐管継手5はインジェクションで一体成形されるが、インジェクション成形の際に電熱線8を装着した電熱マット11を金型内にセットし、分岐サドル6の下面に電熱マット11が一体的に融着される。この電熱マット11は、図6及び図7に示されているように、ポリエチレンなどからなる合成樹脂シート12の略中央部に貫通孔12aを設けるとともに、シート12の片面に貫通孔12aを中心とする渦巻状の溝12bを形成し、この溝に沿って電熱線8を挿入してからシート12の表面に貫通孔12aを中心として放射状に加熱型を押し付け、溶融樹脂で溝12bを部分的に閉塞して形成されていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来技術のものは、渦巻状に湾曲した溝12b内で電熱線8が緩んだり撓んだりした状態で挿入され易かった。そして、電熱線8に緩みや撓みがあると、電熱線8が発熱して熱膨張したときに、隣接する電熱線8と接触してショートを引き起こすことがあった。 【0005】本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、分岐管継手のサドルの下面に一体的に融着される電熱マットにおいて、電熱線を張りを与えた状態で渦巻状に巻くことができるようにすることを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明は、略半円弧状に湾曲した合成樹脂製分岐サドルの裏面に一体的に融着される電熱マットであって、合成樹脂シートの略中央部に貫通孔が設けられ、この貫通孔の周囲に突起列が放射状に配され、電熱線がこれら突起列の各突起間に挿通されてシート表面に渦巻状に巻かれ、突起列に加熱型を押し付けて溶融した樹脂が各突起間に充填されて電熱線が固定されていることを特徴とする。 【0007】これによれば、突起間隙に挿通した電熱線を突起に係合させて突起列間に架け渡し、緩ませたり撓ませたりせずに、テンションを保って多角形の渦巻状に巻回することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実例の電熱マットの概略平面図、図2は図1のII−II線の沿った部分断面図、図3は各突起間を溶融樹脂で閉塞して電熱線を固定した状態の電熱マットの概略平面図、図4は図3のIV−IV線に沿った部分断面図であり、図中、符号1は電熱マット、2はシート、3は電熱線、4は端子ピンである。 【0009】電熱マット1は、薄肉の合成樹脂シート2の表面に、両端に端子ピン4,4が接続された電熱線3を渦巻状に装着して形成されている。 【0010】シート2はポリエチレン、ポリブデンなどの合成樹脂を用い、肉厚が1〜4mmの薄肉に形成されている。シート2の略中央部には円形の貫通孔21が設けられ、その周囲には、貫通孔21の周縁部近傍からシート周縁に向けて突起22aを列設してなる8本の突起列22が、互いに貫通孔21の中心に対して45°の角度を開けて放射状に配されている。 【0011】各突起列の突起22aは、隣接する突起との間隙内に電熱線3を挿通し、これを係合可能なように形成され、図2に示されているように、シート表面2aからの突出高さHを電熱線3の線径よりも若干大きく設定し、隣接突起間隙の幅Dを電熱線3の線径とほぼ等しくなるように設定してある。突起22aの長さWは、渦巻状に巻回される電熱線3の線径などに応じて0.6〜5.0mmの範囲で設定することができる。 【0012】電熱線3は、線径が0.3〜1.5mmのニクロム線、銅ニッケル線などが用いられ、前記分岐サドル6が接続される合成樹脂管(被接続管)10の径サイズなどに応じて適宜に選定される。 【0013】電熱線3は、突起22aの間隙内に挿通しながら隣接突起列22間に架け渡し、シート2の中心側から外側へ又は外側から中心側に向かって八角形の渦巻状に巻回した後、各突起列22の上面に加熱型を押し付けて突起22aの上面部分を溶融させ、溶融樹脂が各突起間隙に充填され閉塞されることにより固定される。シート2に電熱線3を巻く際、突起22aの間隙内に挿通した電熱線3を突起22aに係合させて折り曲げ、隣接突起列22間に張りを与えて架け渡すことができるので、緩んだり撓んだりせずに、テンションを保って多角形に折り曲げてシート2に装着することができる。 【0014】なお、実施例ではシート2に8本の突起列22を設けたが、シート表面に突出させた突起によって電熱線3を支持し、且つ渦巻状に巻回可能であれば突起列22の数は問わない。 【0015】 【発明の効果】本発明の電熱マットは、電熱線がシート表面に設けた突起で支持され、緩ませたり撓ませたりせずに張りを与えた状態で渦巻状に巻かれ、加熱型で各突起の上面部を溶融させて固定されているので、電気融着式分岐管継手として電熱線が発熱して熱膨張してもショートを引き起こすこともなく、確実な融着接合が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006172 【氏名又は名称】三菱樹脂株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月16日(1999.9.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072084 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 三郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−82670(P2001−82670A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−261623 |
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