| 【発明の名称】 |
電気融着時の施工データをアップロードする方法及び電気融着装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐野 圭二
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】電気融着装置3に光通信用の発光部9a及び受光部9bを設けて記憶手段7に記録された施工データを光通信によって施工管理コンピュータのホストコンピュータ4にアップロードする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】エレクトロフュージョン継手とプラスチック管とを電気融着する際に用いた電気融着装置の記憶手段に記録された作業管理情報、継手情報、融着装置情報、融着結果情報のうちの一種類以上を含む施工データを施工管理コンピュータに光又は電波によるワイヤレス通信手段を用いてアップロードすることを特徴とする電気融着時の施工データのアップロード方法。 【請求項2】エレクトロフュージョン継手とプラスチック管とを電気融着する際に用いる電気融着装置であって、エレクトロフュージョン継手に電気エネルギーを供給する出力電力部と、エレクトロフュージョン継手に所要の電気エネルギーが供給されるように電力部を制御する制御部と、電気融着に際して得られた作業管理情報、継手情報、融着装置情報、融着結果情報のうちの一種類以上を含む施工データを記録する記憶手段と、該記憶手段に記録された施工データを施工管理コンピュータへ光又は電波を利用してアップロードするワイヤレス通信手段を設けたことを特徴とする電気融着装置。 【請求項3】ワイヤレス通信手段が光通信用の発光部又は無線通信用の発信部を有し、該発光部又は発信部は筐体の内部において、しかも発光部は防塵又は防水性の窓の内側に設けられる請求項2記載の電気融着装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、ガス管、上下水道管、給湯管等の配管施工工事において、エレクトロフュージョン継手とプラスチック管とを電気融着するのに用いた電気融着装置から電気融着の施工状況を管理する施工管理コンピュータへ電気融着装置に蓄積された施工データをアップロードする方法及び該方法で用いられる電気融着装置に関する。 【0002】 【従来技術】プラスチック管を用いたガス管、上下水道管、給湯管等の配管施工工事では近年、プラスチック管を接続する継手にエレクトロフュージョン継手が用いられ、エレクトロフュージョン継手から得られた融着条件に基づいて電気融着装置よりエレクトロフュージョン継手に所要の電気エネルギーを付与して電気融着を行うようになっている。 【0003】こうした電気融着の施工状況を管理する方法としては、配管図に発注者、作業者、作業番号、施工場所、作業日時等の作業管理情報、継手のメーカ名、継手の種類、サイズ及び製造ロット、印加電圧、通電時間等の継手情報、メーカ名、点検検査日時等の融着装置情報、融着時の異常の有無、出力電圧や通電時間等の融着結果情報等よりなる施工データを直接手書きする方法、工事現場に管理用のコンピュータを持ち込んで、上記施工データをマニュアル操作によって入力し、記憶させる方法、作業ごとに電気融着装置に設けた記憶手段にマニュアル操作によって入力したり、センサーによって読取り或いは検出した上記施工データを自動的に記録する方法などがあり、記憶手段に記録され、蓄積されたデータは記憶手段の記憶容量が一杯になる前に或いは定期的に施工管理コンピュータへアップロードして集中管理させるようになっている。 【0004】アップロードする方法としては、記憶手段として取外し可能なメモリーカードを用い、アップロードする際に融着装置よりメモリーカードを取外し、施工管理コンピュータに繋がるカードリーダに挿入してメモリーカードに蓄積されたデータを吸い上げる方法、電気融着装置の接続部と施工管理コンピュータの接続部をケーブルで繋ぎ、電気融着装置の記憶手段に蓄積されたデータを施工管理コンピュータに吸い上げる方法等が用いられていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】作業管理情報、継手情報、融着装置情報、融着結果情報等よりなる施工データを電気融着装置に設けた記憶手段に記録させる方法では、施工データを容易に採取して確実に管理することができるが、記憶手段はメモリーカードを使用する場合、次のような問題がある。 【0006】(1)融着作業環境下では土砂や塵埃、水しぶき等があることから、電気融着装置のカード挿入口には防塵、防水用の開閉可能な蓋を設ける必要があり、コスト高となること、(2)メモリーカードを着脱する際、開けた蓋より土砂や塵埃、水しぶき等がカード挿入口より内部に入り込むおそれがあり、入り込むと故障するおそれがあること、(3)メモリーカードや融着装置のカード接触電極部に土砂や塵埃、水しぶき等が付着すると、カードへの書き込みやカードからの読み出しができなくなるおそれがあること、などである。 【0007】電気融着装置と施工管理コンピュータをケーブルで繋いでデータを吸い上げる方法による場合も、(1)電気融着装置の接続部にも融着作業環境下での防塵、防水滴対策のため接続部を構成するコネクタに防塵、防水性を持たせるか、開閉或いは着脱可能な蓋による保護が必要となり、これらのためコスト高となること、(2)接続部のコネクタを外し、或いは保護用の蓋を取り外すと、接続部に土砂や塵埃、水しぶき等が付着して融着不良の原因となること、(3)アップロード時にケーブルの接続作業が必要で、作業が煩雑となり、ケーブルの扱いが乱雑になると、断線するおそれがあること、などの問題がある。 【0008】本発明は、電気融着装置の記憶手段に記録され、蓄積した施工データを施工管理コンピュータへ上記の問題を生ずることなくアップロードすることができる方法及び該方法で用いる電気融着装置を提供することを目的とする。 【0009】 【課題の解決手段】請求項1記載の発明は、エレクトロフュージョン継手とプラスチック管とを電気融着する際に用いた電気融着装置の記憶手段に記録された作業管理情報、継手情報、融着装置情報、融着結果情報のうちの一種類以上を含む施工データを施工管理コンピュータに光又は電波によるワイヤレス通信手段を用いてアップロードすることを特徴とし、請求項2記載の発明は、エレクトロフュージョン継手とプラスチック管とを電気融着する際に用いる電気融着装置であって、エレクトロフュージョン継手に電気エネルギーを供給する出力電力部と、エレクトロフュージョン継手に所要の電気エネルギーが供給されるように電力部を制御する制御部と、電気融着に際して得られた作業管理情報、継手情報、融着装置情報、融着結果情報のうちの一種類以上を含む施工データを記録する記憶手段と、該記憶手段に記録された施工データを施工管理コンピュータへ光又は電波を利用してアップロードするワイヤレス通信手段を設けたことを特徴とする。 【0010】本発明における作業管理情報とは、例えば作業の種類、発注番号、作業者名、施工場所、作業日時などであり、継手情報とは、例えば継手のメーカー名、継手の種類、サイズ及び製造ロット、印加電圧、通電時間等である。また融着装置情報とは、例えば装置のメーカー名、点検検査日時等であり、融着結果情報とは例えば異常の有無、出力電圧や通電時間の実測値等で、以上の情報の各項目のうち、数値で表示されないものはコード化されて記録される。 【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明における、ワイヤレス通信手段が光通信用の発光部又は無線通信用の発信部を有し、該発光部又は発信部は筐体の内部において、しかも発光部は防塵又は防水性の窓の内側に設けられ、好ましい発明では、施工管理コンピュータとの間でデータの送受信を行えるようにするため、光通信用の発光部と受光部が筐体内部の窓の内側に、また無線通信用の発信部と受信部が筐体内部に設けられる。電気融着装置と施工管理コンピュータとの間でデータの送受信が行えるようにすることにより、データの送受信の確認が行え、アップロードが確実に行えるようになる。 【0012】近年、市販のパソコンには周辺機器との送受信のため、光通信用の発光部と受光部を設けているものが多い。こうしたパソコンを施工管理コンピュータに或いは施工管理コンピュータの端末に利用すれば、ワイヤレス通信手段を有しない施工管理コンピュータにも電気融着装置よりアップロードを行うことが可能となる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面によって説明する。図1は、プラスチック管1とエレクトロフュージョン継手2を電気融着する際に用いる電気融着装置3と、電気融着に際して得られた施工データを集中管理する施工管理コンピュータとしてのホストコンピュータ4よりなる装置のブロック図を示すもので、電気融着装置3は、防塵又は防水性筐体の内部に設けられる、マイクロコンピュータからなる制御部5と、エレクトロフュージョン継手2に融着用の電気エネルギーを供給する出力電力部6と、施工データを記録する記憶手段7と、カレンダー時計機構8と、ワイヤレス通信手段を構成する発光部9a及び受光部9bと、筐体外部に設けられる、各種情報を表示する表示器11と、各種データを入力するキーボード12と、スタートスイッチ13と、アップロードスイッチ14と、バーコードリーダ15と、エレクトロフュージョン継手に接続される継手接続コネクター16と、元電源のコンセント(図示省略)に接続する電源プラグ17を有している。以下、これらについて順に詳述する。 【0014】出力電力部6は電圧変換器を有し、元電源の電圧を制御部5からの制御信号により所定の電圧に変換し、コネクター16を介してエレクトロフュージョン継手2に所要の電気エネルギーを供給する機能を有している。記憶手段7には、キーボード12より入力されたり、バーコードリーダ15で読み取った作業の種類、発注番号、作業者名、施工場所、作業日時等よりなる作業管理情報と、継手2のメーカー名、継手2の種類、サイズ及び製造ロット、印加電圧、通電時間等よりなる継手情報と、電気融着装置のメーカー名、点検検査日時等よりなる融着装置情報と、融着時の異常の有無、出力電圧及び通電時間の実測値等よりなる融着結果情報の各種データが記録され、記録された各種データはアップロードスイッチ14がON入力されたときの制御部5からの出力信号により発光部9aよりホストコンピュータ4にアップロードされる。 【0015】カレンダー時計機構8は、制御部5に日時や時刻を自動入力する機能を有している。発光部9aと受光部9bは防塵、防水滴対策のためシールされた窓10の内側に配置され、ホストコンピュータ4に設けた受光部19aと発光部19bとの間で光通信を行うためのものである。 【0016】表示器11には制御部5からの出力信号により、上述の各種情報が表示される。キーボード12からは、融着装置情報や設定変更がある場合、そのデータが制御部5に出力される。バーコードリーダ15は、接続部15aを電気融着装置3の接続部3aに差込むことにより電気融着装置3に接続され、伝票や配管図等に取付けられたバーコードよりコード化された作業の種類、発注番号、作業者名、施工場所等を読取り、また継手2に設けたバーコードより同じくコード化された継手のメーカー名、継手の種類、サイズ及びロッド、印加電圧、通電時間等を読み取って制御部5に出力するようになっている。 【0017】融着はスタートスイッチ13を押すことにより開始され、アップロードはアップロードスイッチ14を押すことにより開始される。次に上記装置による融着とアップロードの手順の一例を図2に基づいて説明する。先ずバーコードリーダ15により伝票や配管図等に取付けられたバーコードより作業の種類、発注番号、作業者名、施工場所等を読取り、これらを制御部5に一時的に記憶させると共に、キーボード12より融着装置情報と設定変更がある場合には、これらデータを制御部5に一時的に記憶させる(ステップS1)。ついで電気融着装置3に繋がるケーブル先端のコネクター16をエレクトロフュージョン継手2に接続し(ステップS2)、バーコードリーダ15で継手2に取付けたバーコードより継手のメーカー名、継手の種類、サイズ及び製造ロット、印加電圧、通電時間等を読取り(ステップS3)、制御部5に一時的に記憶させる。 【0018】次にスタートスイッチ13を押し、融着を開始する(ステップS4)。スタートスイッチ13を押すと、そのときの日時が制御部5に一時的に記憶されると共に、制御部5に記憶されていた上述の作業管理情報、融着装置情報、継手情報等のデータが記憶手段7に格納される(ステップS5)。継手2のバーコードより読み取った通電時間が経過すると(ステップS6)、通電を停止し(ステップS7)、そのときの日時が制御部5に出力され、制御部5は融着開始時の日時から通電時間を算出して融着中の異常の有無、出力電圧よりなる融着結果情報を記憶手段7に格納する(ステップ8)。 【0019】融着終了後、現場より持ち帰った電気融着装置3をホストコンピュータ4の側に置き、電気融着装置3の受発光部9a、9bをホストコンピュータ4の受発光部19a、19bに向ける。そしてホストコンピュータ4を操作し、受信可能の状態にセットする(ステップS9)。次に電気融着装置3のアップロードスイッチ14を押す(ステップS10)。すると、制御部5からの出力信号により記憶手段7に記録されたデータがホストコンピュータ4にアップロードされ(ステップS11)、ホストコンピュータ内のメモリー(図示しない)に格納される。 【0020】全てのデータの送信が終わると、制御部5は終了コードを送信し(ステップS12)、これを受信したホストコンピュータ4は通信終了と判断し、通信を終了する。 【0021】 【発明の効果】請求項1及び2記載の発明は、電気融着装置の記憶手段に記録された施工データを施工管理コンピュータにアップロードするのに、光又は電波を利用したワイヤレス通信で行うようにしたもので、送受信部はアップロード時に限らず、融着作業環境下に曝す必要がないため、防塵、防水滴対策のため防塵、防水性のあるコネクタを設けたり、開閉或いは着脱可能な蓋を設ける必要がないこと、そしてそのために防塵、防水滴対策が容易にでき、土砂や塵埃、水しぶき等が入り込んで送受信部に付着し、送受信ができなくなるおそれをなくすことができること、ケーブルによる接続作業を行う方法に比べ、アップロード作業が容易となること、等の効果を奏する。 【0022】請求項3記載の発明によると、光通信の場合には窓をシールするだけで送受信部の防塵及び防水滴対策が容易に行え、無線通信の場合には、通信手段を設けたことに伴う防塵、防水滴対策を不要にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005887 【氏名又は名称】三井化学株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月16日(1999.9.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079636 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 晃一
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| 【公開番号】 |
特開2001−82669(P2001−82669A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−261364 |
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