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【発明の名称】 管継手
【発明者】 【氏名】石渡 一民

【要約】 【課題】接続状態の安全性を高めることができる管継手を得る。

【解決手段】前進して施錠子8を求心方向に押さえ後退して解放する操作スリーブ9を嵌合したソケット1と、係合溝41を形成したプラグ2とからなり、ソケット1には流体通路15の一部をなす弁体摺動孔4を形成し、弁体摺動孔4に前進して流体通路15を閉じ後退して開く筒状体のソケット側弁体18を嵌合し、その内部には後端がソケット1に固定されソケット1とプラグ2の接続時にプラグ側弁体21に当接して後退させる弁押杆28を挿通し、ソケット側弁体18は接続時にその先端面20がプラグ側弁体21の先端面22に面接触し後退するプラグ側弁体21に従ってその先端部外周がプラグ2の先端開口部19に嵌合するようにする。ソケット側弁体18の後端部にはピン34を突設し、このピン34の操作により、ソケット側弁体18を後退させ流体通路15を開くとともに操作スリーブ9の後退を阻止するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端部に施錠子を有し外周には前進して施錠子を求心方向に押さえ後退して施錠子を解放するロック用操作スリーブを設けたソケットと、先端部に前記施錠子が係合する係合溝を形成したプラグとからなり、前記ソケットとプラグにはそれぞれ前進して流体通路を閉じ後退して開く弁体を内蔵した管継手であって、前記ソケットにあっては、先端側に前記プラグ挿入孔とこれに連通した弁体摺動孔を有するソケット本体基部と、該ソケット本体基部の後端に連設されているソケット本体筒部とを備え、流体通路は一端を前記弁体摺動孔内壁に開口し他端を弁体摺動孔外の他壁に開口する連通孔と弁体摺動孔における前記連通孔の内壁に開口する開口部より前側の部分とで形成され、この流体通路を開閉するソケット側弁体は、先端部外周が前記プラグの先端開口部に摺動自在に嵌合し、且つその先端部がプラグ側弁体の先端部に当接可能なプラグ嵌合部を有する筒状体からなり、前記弁体摺動孔に摺動自在に嵌合し、前進して前記弁体摺動孔に開口する連通孔の開口部を閉じ後退して開くようになっていて、スプリングにより常に前進方向に付勢されており、そして、前記筒状体からなるソケット側弁体の内部には、その後端が前記ソケット本体筒部に固定され、前記ソケットとプラグの接続時にプラグ側弁体に当接して後退させる弁押杆がソケット側弁体と液密的に且つソケット側弁体が摺動可能に挿通され、更に、前記ソケット本体筒体と前記操作スリーブとには、軸方向にあけられたガイド孔とガイド孔の後端側から周方向にあけられたロック孔とからなるガイド兼ロック孔が連通して各々形成され、そして前記ソケット側弁体の後端部には前記ガイド兼ロック孔を貫通して弁摺動部材が設けられ、この弁摺動部材をガイド孔に従って後端側へ移動させることにより前記ソケット側弁体が後退し前記弁体摺動孔に開口する開口部を開き、ガイド孔の後端側に移動させた弁摺動部材を更にロック孔に従って移動させることによりソケット側弁体を後退位置に保持するとともに前記操作スリーブの後退を阻止するようになっていることを特徴とする管継手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端部に施錠子を有し外周には前進して施錠子を求心方向に押さえ後退して施錠子を解放するロック用操作スリーブを設けたソケットと、先端部に前記施錠子が係合する係合溝を形成したプラグとからなり、前記ソケットとプラグにはそれぞれ前進して流体通路を閉じ後退して開く弁体を内蔵した管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のこの種の管継手の縦断面図を示したものである。この管継手は、ソケット50とプラグ51とからなり、ソケット50にあってはその先端部に求遠心方向に出没自在なロックボール52を有し、外周には前進してロックボール52を求心方向に押さえ後退して解放するロック用操作スリーブ53を設け、また、内部に形成された流体通路54には、前進して弁座55に当接し流体通路54を閉じ後退して開く弁体56が内蔵されている。またプラグ51にあってはその先端部外周に前記ロックボール52が係合する係合溝57が形成され、また内部に形成された流体通路58には、前進して弁座59に当接し流体通路58を閉じ後退して開く弁体60が内蔵されている。そして、前記ソケット50とプラグ51の弁体56,60はそれぞれスプリング61,62で常に前進方向に付勢され、非接続時にはそれぞれの流体通路54,58を閉じた状態にあり、ソケット50とプラグ51の接続時にそれぞれの弁体56,60が互いに押し合い後退してそれぞれの流体通路54,58を開くようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の管継手によれば、ソケット50とプラグ51とが接続状態にあるとき、不用意な操作スリーブ53の操作でソケット50とプラグ51とが分離してしまうといったおそれがあり、使い方に注意しなければならない。また、図示のように、接続状態で突き合わせ状態にあるソケット50の弁体56及びプラグ51の弁体60とソケット50の弁座55及びプラグ51の弁座59との間に隙間Sが存在し、ソケット50とプラグ51の分離時に、この隙間Sにある流体はそれぞれの流体通路54,58内に戻らず外部に漏れるといった問題がある。
【0004】本発明の目的は、不用意なソケットとプラグの分離を防止するとともに、ソケットとプラグの分離時における流体の漏れを防止できる管継手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を達成するために、先端部に施錠子を有し外周には前進して施錠子を求心方向に押さえ後退して施錠子を解放するロック用操作スリーブを設けたソケットと、先端部に前記施錠子が係合する係合溝を形成したプラグとからなり、前記ソケットとプラグにはそれぞれ前進して流体通路を閉じ後退して開く弁体を内蔵した管継手であって、前記ソケットにあっては、先端側に前記プラグ挿入孔とこれに連通した弁体摺動孔を有するソケット本体基部と、該ソケット本体基部の後端に連設されているソケット本体筒部とを備え、流体通路は一端を前記弁体摺動孔内壁に開口し他端を弁体摺動孔外の他壁に開口する連通孔と弁体摺動孔における前記連通孔の内壁に開口する開口部より前側の部分とで形成され、この流体通路を開閉するソケット側弁体は、先端部外周が前記プラグの先端開口部に摺動自在に嵌合し、且つその先端部がプラグ側弁体の先端部に当接可能なプラグ嵌合部を有する筒状体からなり、前記弁体摺動孔に摺動自在に嵌合し、前進して前記弁体摺動孔に開口する連通孔の開口部を閉じ後退して開くようになっていて、スプリングにより常に前進方向に付勢されており、そして、前記筒状体からなるソケット側弁体の内部には、その後端が前記ソケット本体筒部に固定され、前記ソケットとプラグの接続時にプラグ側弁体に当接して後退させる弁押杆がソケット側弁体と液密的に且つソケット側弁体が摺動可能に挿通され、更に、前記ソケット本体筒体と前記操作スリーブとには、軸方向にあけられたガイド孔とガイド孔の後端側から周方向にあけられたロック孔とからなるガイド兼ロック孔が連通して各々形成され、そして前記ソケット側弁体の後端部には前記ガイド兼ロック孔を貫通して弁摺動部材が設けられ、この弁摺動部材をガイド孔に従って後端側へ移動させることにより前記ソケット側弁体が後退し前記弁体摺動孔に開口する開口部を開き、ガイド孔の後端側に移動させた弁摺動部材を更にロック孔に従って移動させることによりソケット側弁体を後退位置に保持するとともに前記操作スリーブの後退を阻止するようになっていることを特徴とする。
【0006】かかる構成から、前記操作スリーブを後退させて施錠子を解放し、ソケットのプラグ挿入孔に前記プラグを挿入し、プラグの係合溝が前記施錠子の下方に達すると、施錠子が係合溝に係合し、この状態で前記後退させた操作スリーブを前進させて施錠子を求心方向に押さえることによりソケットとプラグとが接続される。
【0007】このソケットとプラグとの接続の過程でプラグ側弁体がソケットの弁押杆とソケット側弁体の先端部に有するプラグ嵌合部の先端面とに当接し、プラグ側弁体がソケットの弁押杆で押されて後退し、このプラグ側弁体の後退に伴いソケット側弁体のプラグ嵌合部がその先端面をプラグ側弁体の先端面に面接触した状態でプラグの先端開口部からプラグ内に挿入し、接続完了状態となる。この接続状態にあって前記ソケット側弁体のプラグ嵌合部がプラグ側弁体に当接した状態でプラグの先端開口部に嵌合しているので、ソケット側弁体とプラグ側弁体との間に隙間の無い状態で接続される。
【0008】この接続状態から、前記ソケット側弁体の後端部に設けた弁摺動部材スプリングの付勢力に抗してガイド兼ロック孔のガイド孔に従って後退させると前記ソケット側弁体が後退し弁体摺動孔に開口する連通孔の開口部を開く。これにより、ソケットの流体通路とプラグの流体通路が連通する。
【0009】更に、前記ガイド孔に従って後退させた弁摺動部材をロック孔に従って周方向に移動させると、弁摺動部材はソケット本体筒部側のロック孔により前進が阻止され、これにより前記ソケット側弁体の後退状態が保持されるとともに、前記前進位置にある操作スリーブは、操作スリーブ側のロック孔に位置する弁摺動部材によりその後退が阻止され施錠子の押さえ状態が保持される。
【0010】上記の状態からソケットとプラグを分離する場合、前記ロック孔に位置している弁摺動部材をガイド孔に従って移動させる。これによりロックを解かれたソケット側弁体はスプリングに付勢されて前進し、弁体摺動孔に開口する連通孔の開口部を閉じることによりソケット側の流体通路を閉じるとともに、その先端に有するプラグ嵌合部が前記プラグの先端開口部に嵌合しその先端部が後退しているプラグ側弁体の先端部に当接する。このプラグの先端開口部への前記プラグ嵌合部の嵌合により、ソケットの流体通路の先端側にあった流体がプラグの流体通路内に押し込まれた状態となる。
【0011】かかる状態で、前記弁摺動部材による後退阻止を解かれた操作スリーブを後退させることにより、プラグの係合溝に係合していた施錠子の求心方向への押さえが解かれ、ソケットとプラグとが分離できるが、この分離の過程で、前記プラグの先端開口部に嵌合していたソケット側弁体のプラグ嵌合部がプラグから抜け出し、これに伴い弁押杆による押圧から解かれたプラグ側弁体が前進してプラグの流体通路を閉じるので、ソケットとプラグの分離時に流体が漏れるおそれが無い。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図10は本発明に係る管継手の実施の形態の一例を示すもので、図1は本例の管継手の接続前の状態を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は本例の管継手の接続後の状態を示す平面図、図4は図3で操作ハンドルを除去した状態を示す平面図、図5は図3のB−B線断面図、図6は図5のC−C線断面図、図7は図3で操作ハンドルで弁摺動部材を後退させ周方向に移動させた状態を示す平面図、図8は図7で操作ハンドルを除去した状態を示す平面図、図9は図7のD−D線断面図、図10は図9のE−E線断面図である。
【0013】同図において、1はソケット、2はプラグである。前記ソケット1にあっては、先端側に前記プラグ2を挿入するプラグ挿入孔3とこれと連通した弁体摺動孔4とを有するソケット本体基部5と、該ソケット本体基部5の後端に連設されているソケット本体筒部6とを備えている。
【0014】前記ソケット1の内部にプラグ挿入孔3を形成する先端部には周方向に複数のテーパ貫通孔7が形成されており、このテーパ貫通孔7内には施錠子8が求心遠心方向に出没自在に嵌合している。本例では施錠子8としてロックボールが用いられている。
【0015】9はソケット1の外周に摺動自在に嵌合した操作スリーブであり、前進して前記施錠子8を求心方向に押さえ、後退して施錠子8の押さえを解除するようになっている。10は操作スリーブ9の内周面に形成された施錠子押さえ部、11は操作スリーブ9を前進方向に付勢するスプリング、12は前進した操作スリーブ9の施錠子押さえ部10が施錠子8の上方に位置するように規制するとともに操作スリーブ9の抜け出しを防止するストッパである。
【0016】前記弁体摺動孔4は前記プラグ挿入孔3よりも小径に形成されている。この弁体摺動孔4を有するソケット本体基部5には、一端を弁体摺動孔4の内壁に開口し他端をソケット本体基部5の外周面に開口する連通孔13が形成されており、この連通孔13と、前記弁体摺動孔4における弁体摺動孔4の内壁に開口する連通孔13の開口部14より前の部分とでソケット1の流体通路15が形成されている。
【0017】前記ソケット本体基部5の外周面に開口する開口部16にはパイプ或いはホース等(図示せず)が接続されるようになっており、前記操作スリーブ9には、前記パイプ或いはホース等が貫通し且つ操作スリーブ9の前進、後退を可能にする長孔17が形成されている。
【0018】18は前記弁体摺動孔4に摺動自在に嵌合し、前記流体通路15を開閉する筒状体からなるソケット側弁体であり、前進位置にあるときその外周面で前記弁体摺動孔4の内壁に開口する開口部14を閉じ後退して開くようになっている。
【0019】このソケット側弁体18は、先端部が小径に形成されその外周が前記プラグ2の先端開口部19に摺動自在に嵌合し且つその先端面20がプラグ側弁体21の先端面22に面接蝕可能な形状に形成されたプラグ嵌合部23を有しており、ソケット側弁体18が前進位置にあるとき、プラグ嵌合部23が弁体摺動孔4からプラグ挿入孔3に突出した状態にある。
【0020】24はソケット側弁体18の後端部に設けられたフランジ部であり、前記ソケット本体筒部6内に移動自在に嵌合しており、このフランジ部に設けた後述する弁摺動部材が後述するガイド孔の一端部に当接してソケット側弁体18の前進位置を規制するようになっている。ただし、これに限定される必要はない。
【0021】25,26はソケット側弁体18が前進位置にあるとき前記開口部14の両側に位置して弁体摺動孔4の内壁とソケット側弁体18の外周面との間をシールするシールリングである。27は前記ソケット本体筒部6と前記フランジ部24との間に介装されソケット側弁体18を前進方向に付勢しているスプリングである。
【0022】28は前記筒状体からなるソケット側弁体18の内部に挿通された弁押杆であり、その後端が前記ソケット本体筒部6に固定されて、ソケット1とプラグ2の接続時にその先端が、スプリング29で前進方向に付勢されて先端開口部19を塞ぎ、流体通路30を閉じているプラグ側弁体21に当接して後退させ、プラグ2側の流体通路30を開くようになっている。
【0023】前記弁押杆28の先端はソケット側弁体18の先端より後退した位置で、ソケット1のプラグ挿入孔3にプラグ2を挿入したとき、少なくともソケット側弁体18の先端面20よりも先にプラグ1のプラグ側弁体20に当接しない位置にある。
【0024】31は弁押杆28の外周面とソケット側弁体18の内周面との間をシールするシールリングである。
【0025】32,33は前記ソケット本体筒部6と操作スリーブ9に連通するようにして形成されたガイド兼ロック孔であり、32はソケット本体筒部6側に形成されたガイド兼ロック孔、33は操作スリーブ9側に形成されたガイド兼ロック孔である。このガイド兼ロック孔32,33は軸方向にあけられたガイド孔32A,33Aとガイド孔32A,33Aの後端側から周方向にあけられたロック孔32B,33Bとからなる略L字形に構成されている。
【0026】34は前記ソケット側弁体18の後端部に設けられたフランジ部24に突設したボルト34Aとカラー34Bとで構成された弁摺動部材であり、この弁摺動部材34は前記ガイド兼ロック孔32,33を貫通して外部へ突出している。そして、この弁摺動部材34をガイド孔32A,33Aに従って後退させると前記ソケット側弁体18が後退し弁体摺動孔4に開口する連通孔13の開口部16を開き、ガイド孔32A,33Aの後端側に移動させた弁摺動部材34をロック孔32B,33Bに従って移動させると、弁摺動部材34がソケット本体筒部6側のロック孔32Bにより前進が阻止され、これによりソケット側弁体18の後退状態が保持されるとともに、操作スリーブ9側のロック孔33Bに位置する弁摺動部材34により操作スリーブ9の後退が阻止されるようになっている。
【0027】35は前記弁摺動部材34を操作する操作ハンドルである。この操作ハンドル35は、前記操作スリーブ9の外周に軸方向に摺動及び周方向に回転自在に設けた筒部36と筒部36の後端に有する取手部37とで構成されており、筒部36に前記ガイド兼ロック孔32,33から突出している弁摺動部材34が固定され、取手部37を握り操作ハンドル35を操作して前記弁摺動部材34を移動操作するようになっている。
【0028】38は前記操作ハンドル35を操作するとき、ソケット1を押さえるためにソケット本体基部5に突設したグリップである。前記操作スリーブ9には、前記のグリップ38が貫通し且つ操作スリーブ9の前進、後退を可能にする長孔39が形成されている。40はソケット1のプラグ挿入口3の内周面と、プラグ挿入口3に挿入したプラグ2の外周面との間をシールするシールリングである。41はプラグ2の先端外周に形成した係合溝である。
【0029】次に、以上のように構成されたソケット1とプラグ2の接続と分離の動作について説明する。
【0030】先ず、接続前の状態では、ソケト1は、ソケット側弁体18がスプリング27により付勢されて前進位置にあって弁体摺動孔4に開口する連通孔13の開口部14を閉じた状態、即ち流体通路15を閉じた状態にあり、ソケット側弁体18の後端部に設けられたフランジ部24に突設した弁摺動部材34はソケット本体筒部6と操作スリーブ9に連通するようにして形成されたガイド兼ロック孔32,33のガイド孔32A,33Aの前端部側に位置しており、また操作スリーブ9はスプリング11により付勢されて前進位置にあり、施錠子8を求心方向に押さえた状態にある。一方、プラグ2にあっては、プラグ側弁体21がスプリング29により付勢されて前進し、プラグ2の先端開口部19を塞ぎ流体通路30を閉じた状態にある(図2)。
【0031】かかる状態から、前記操作スリーブ9を後退させて施錠子8を解放する。このときの操作スリーブ9の後退は、操作スリーブ9に形成された長孔17,39及びガイド兼ロック孔33により、前記ソケット本体基部5の外周面に開口する開口部16に接続されたパイプ或いはホース等(図示せず)やグリップ39や弁摺動部材34に妨げられることなく行える。
【0032】このようにして、施錠子8を解放したら、ソケット1のプラグ挿入孔3に前記プラグ2を挿入する。プラグ2の係合溝41が前記施錠子8の位置したところで後退させていた前記操作スリーブ9を解放すると、スプリング11の付勢で前進し施錠子8を求心方向に押さえることにより施錠子8が係合溝41に係合し、ソケット1とプラグ2とが接続される。
【0033】このソケット1とプラグ2との接続の過程でプラグ側弁体21がソケット1の弁押杆28とソケット側弁体18の先端部に有するプラグ嵌合部23の先端面20とに当接し、プラグ側弁体21がソケット1の弁押杆28で押されて後退するが、前記弁押杆28の先端はソケット側弁体18の先端より後退した位置で、ソケット1のプラグ挿入孔3にプラグ2を挿入したとき、少なくともソケット側弁体18の先端面20よりも先にプラグ1のプラグ側弁体20に当接しない位置にあるので、ソケット側弁体18のプラグ嵌合部23の先端面20がプラグ側弁体21の先端面22に確実に面接触し、前記プラグ側弁体21の後退に伴いソケット側弁体18のプラグ嵌合部23がその先端面20をプラグ側弁体21の先端面22に面接触した状態でプラグ1の先端開口部19からプラグ2内に嵌合し、接続完了状態となる。この接続状態にあって前記ソケット側弁体18のプラグ嵌合部23がプラグ側弁体21に面接触した状態でプラグ2の先端開口部19に嵌合しているので、ソケット側弁体18とプラグ側弁体21との間に隙間の無い状態で接続される(図5)。
【0034】この接続状態から、前記操作ハンドル35を操作してソケット側弁体18の後端部に設けたフランジ部24に突設した弁摺動部材34をガイド兼ロック孔32,33のガイド孔32A,33Aに従って後退させると、前記ソケット側弁体18がスプリング27の弾発力に抗して後退し弁体摺動孔4に開口する連通孔13の開口部14を開く。これにより、ソケット1の流体通路15とプラグ2の流体通路30が連通する(図10)。このとき、前記ソケット側弁体18とプラグ側弁体21との間に隙間が無いので連通したソケット1及びプラグ2の流体通路15,30を流れる流体への空気の混入は僅かである。
【0035】更に、前記ガイド孔32A,33Aに従って後退させた弁摺動部材34をロック孔32B,33Bに従って周方向に移動させると、弁摺動部材34はソケット本体筒部6側のロック孔32Bにより前進が阻止され、これにより前記ソケット側弁体18の後退状態が保持されるとともに、前記前進位置にある操作スリーブ9は、操作スリーブ9側のロック孔33Bに位置する弁摺動部材34によりその後退が阻止され施錠子8の押さえ状態が保持される(図7、図8、図9)。
【0036】上記の状態からソケット1とプラグ2を分離する場合、前記ロック孔32B,33Bに位置している弁摺動部材34をガイド孔32A,33Aに従って移動させる。これによりロックを解かれたソケット側弁体18はスプリング27により付勢されて前進し、弁体摺動孔4に開口する連通孔13の開口部14を閉じることによりソケット1側の流体通路15を閉じるとともに、その先端に有するプラグ嵌合部23が前記プラグ2の先端開口部19に嵌合しその先端面20が後退しているプラグ側弁体21の先端面22に面接触する(図5)。このプラグ2の先端開口部19への前記プラグ嵌合部23の嵌合により、ソケット1の流体通路15の先端側にあった流体がプラグ2の流体通路30内に押し込まれた状態となる。
【0037】かかる状態で、前記弁摺動部材34による後退阻止を解かれた操作スリーブ9を後退させることにより、プラグ2の係合溝41に係合していた施錠子8の求心方向への押さえが解かれ、ソケット1とプラグ2とが分離できるが、この分離の過程で、前記プラグ2の先端開口部19に嵌合していたソケット側弁体18のプラグ嵌合部23がプラグ2から抜け出し、これに伴い弁押杆28による押圧から解かれたプラグ側弁体21が前記プラグ嵌合部23と連動しながら前進してプラグ2の流体通路30を閉じるので、ソケット1とプラグ2の分離時に流体が漏れるおそれが無い。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる管継手によれば、不用意なソケットとプラグの分離を防止することができるとともに、ソケットとプラグの分離時における流体の漏れを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000227386
【氏名又は名称】日東工器株式会社
【出願日】 平成11年9月17日(1999.9.17)
【代理人】 【識別番号】100074181
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 明博 (外1名)
【公開番号】 特開2001−82659(P2001−82659A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−264255