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【発明の名称】 コネクター
【発明者】 【氏名】福島 一隆

【氏名】福谷 建一

【要約】 【課題】本発明は、漏洩防止を図ることができるコネクターのシール部材についてである。

【解決手段】本発明は、可とう管の外周面に螺旋状に形成の凹溝1aに嵌合可能に、シール部材15の内周面に凸状体15bを形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外周面に螺旋状の凹溝を形成の可とう管に使用し、筒状のニップルと袋ナットとでシール部材を挟着してなるコネクターであって、前記シール部材の内周面に、前記可とう管の外周に形成の凹溝に嵌合可能な凸状体を形成することを特徴とするコネクター。
【請求項2】 シール部材に開口可能な切断部を形成することを特徴とする請求項1のコネクター。
【請求項3】 シール部材の切断部に対向する位置の肉厚を薄く形成することを特徴とする請求項1又は請求項2のコネクター。
【請求項4】 シール部材をゴムで製作することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のコネクター。
【請求項5】 凸状体をシール部材の内周面の一部に形成することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項のコネクター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漏洩防止を図ることができるコネクターであり、より詳細にはシール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可とう管のコネクターを図5〜図7を参照して説明する。尚、図5はコネクターの締め付け前であり、制御箱の側板100に取り付けた状態の正面図と断面図、図6(A)はシール部材の正面図と正面断面図、(B)は側面図である。又、図7はコネクターを締め付けた後の断面図である。可とう管1は、よく知られているように、帯状の金属板2を、断面がS字状に重なり合いながら、その外側に押出成形機(図示略)を介して合成樹脂の弾性部材4を被覆して形成し、その外周面には凹溝1aが形成されると共に、内周部には螺旋溝3が形成される螺旋管である。
【0003】そして、この可とう管1を接続するコネクター10は、ロックナット11、Oリング12、ニップル13、可とう管の端末に被せるキャップ14、シール部材15、スリーブリング20、そして袋ナット21で構成する。又、前記シール部材15Eは、合成樹脂やゴム等で製作され、その外周の中央部には同心円状の凹溝15aが形成してあり、袋ナット21を締め付けると、シール部材15Eの凹溝15aの内周側が、凸状に変形することで内径が小さくなり、可とう管1の外周に密着してシールをなす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール部材15Eの凹溝15aの内周側は、締め付けられて凸状に変形しても、可とう管1の外周に形成の凹溝1aが傾斜状であるため、その凹溝1aの全周面に渡って嵌合しないので隙間15xが生じて、シールが不十分となる。そのため、可とう管1の外周面の凹溝1aは、螺旋状に連結形成されているので、漏洩液は、その凹溝1aを伝わって排出することになる(図7参照)。そこで、本発明は、かかる不都合を解消できるコネクターを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のコネクターは、可とう管の外周面に螺旋状に形成の凹溝に嵌合可能に、シール部材の内周面に凸状体を形成するものであり、この凸状体と凹溝が嵌合することによって良好なシールをなす。又、請求項2のコネクターは、シール部材に開口可能な切断部を形成することによって、その切断部を開けることによって、可とう管に容易に装着することができる。
【0006】請求項3のコネクターは、シール部材の切断部に対向する位置の肉厚を薄く形成することによって、硬い材質のシール部材であっても、切断部から容易に開けることができる。請求項4のコネクターは、シール部材をゴムで製作するものであり、安価に製作できるし、十分に嵌合密着し、良好なシールをすることができる。又、請求項5のコネクターは、シール部材の内周面の一部に凸状体が形成してあることによって、螺旋状に連結形成の凹溝は、凸状体で遮断されるので漏洩防止を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明のコネクターを図を参照して説明すると、図1はコネクターの締め付け前で、制御箱の側板100に取り付けた状態の正面図と正面断面図、図2(A)はシール部材15Aの正面図と正面断面図、(B)は側面図、図2(C)は他の形状のシール部材15Bの正面図と正面断面図、(D)は側面図、図3はコネクターを締め付けた後の断面図である。尚、従来と同じ部品には同じ符号を附す。
【0008】可とう管1は、よく知られているように、帯状の金属板2を、断面がS字状に重なり合いながら、その外側に押出成形機(図示略)を介して合成樹脂の弾性部材4を被覆して形成し、その外周面には凹溝1aが形成されると共に、内周部には螺旋溝3が形成される螺旋管である。尚、この螺旋管は、金属製の他に合成樹脂で製作したもの、又、前記帯状の金属板2を重なって形成したものの他に、外周面に連続凹凸を形成し、可撓可能な形状に形成したものも含む。そして、この可とう管1を接続するコネクター10は、ロックナット11、Oリング12、ニップル13、可とう管の端末に被せるキャップ14、シール部材15、スリーブリング20、そして袋ナット21で構成してある。
【0009】円筒状のニップル13に形成の突部13aの左側部には、Oリング溝13bが形成してあると共に、前記突部13aの左外周面にはロックナット11に螺合するネジ13cが、一方、反対側の外周面には袋ナット21に螺合するネジ13dが各々形成してある。尚、12は防水用のOリングであり、ロックナット11を介して、制御箱の側板100に密着するシール部材である。
【0010】図2(A)(B)に示す、シール部材15(15A)は、弾性を有するゴム製等で製作し、前記ニップル13に嵌挿可能な筒体で、その外周の中央部には同心円状の凹溝15aが形成してある。又、このシール部材15Aの内周には、前記可とう管1の外周面に形成の凹溝1aの約一周に対応して嵌合可能な凸状体15bが形成してある。又、図2(C)(D)に示す、シール部材15(15B)は、シール部材15Aとは、内周に形成の凸状体15bの長さを異にし、その長さは、凹溝1aの一部に対応して嵌合可能な凸状体15bが形成してある。更に、前記シール部材15A、15Bには、中心に向けて、1箇所の切断部15cが形成してあり、その切断部15cで開口可能になっている。そのため、シール部材15A(15B)を可とう管1に装着するとき、切断部15cを開いて装着できるので、可とう管1の外周面に形成の凹溝1aに沿って凸状体15bを回転しながら装着するという煩わしさがない。
【0011】また、シール部材15(15A、15B)をゴムで製作すると、摩擦抵抗が大きくなって、円滑に回転できないので、この切断部15cを形成することによって、回転しなくても装着可能になるので好ましい。一方、切断部15cを形成しなくて、シール部材15の回転を円滑にするためには、可とう管1の外周面に形成の凹溝1aとの隙間を大きく形成しなければならないが、係る形状のシール部材15では、ニップル13と袋ナット21を締めつけたとき、シールが不十分になることは明らかである。尚、前記シール部材15の切断部15cの合わせ面の形状は、平面(直線)の他に、楕円型、波型、山型等の形状であってもよいし、その切断方向も中心の他に、傾斜状に形成してもよい。
【0012】14は、可とう管1の端末に被せるキャップであって、金属をU字状に曲折して、可とう管1の端末に装着可能になっている。又、20はスリーブリングであって、このスリーブリング20は、ニップル13と袋ナット21とでシール部材15をネジ締めするとき、シール部材15が供廻りしないために硬質材で製作してあり、シール部材15自体の捻れ防止を図っている。
【0013】次に、前記構成のコネクターの使用方法について説明すると、先ず、制御箱の側板100に穿設の孔に、Oリング12を装着のニップル13を挿入し、ロックナット11で締め付ける。次に、可とう管1の端部より、袋ナット21を外挿した後にスリーブリング20を外挿し、可とう管1の端部にキャップ14を被せて、下記のシール部材15を装着した後に、ニップル13に内挿する。そのシール部材15を可とう管1の外周面に装着するに当って、シール部材15に切断部15cが形成されていないときには、前記キャップ14を被せる前に、可とう管1の端部から、その外周面に形成の凹溝1aに沿って凸状体15bを回転しながら装着する必要がある。しかしながら、凸状体15bの形状は、可とう管1の外周面に形成の凹溝1aに気密を保持するように密着可能に形成してあるため、そのシール部材15を回転しながら装着することは、摩擦抵抗が大きくて困難を伴う。一方、シール部材15に切断部15cが形成してあると、その切断部15cを開いて、シール部材15の内周面に形成の凸状体15bが、可とう管1の外周面に形成の凹溝1aに合致するように装着する。
【0014】そして、スリーブリング20を装着の袋ナット21をニップル13に締め付けると、シール部材15(15A、15B)が捻れることなく、その外周の中央部に形成の凹溝15aの内周側が凸状に変形することで内径が小さくなって密着性が向上すると共に、シール部材15(15A、15B)の凸状体15bが可とう管1の凹溝1aに嵌合密着する。その結果、凸状体15bが凹溝1aの約一周に対応して形成のシール部材15Aであっても、凸状体15bが凹溝1aの部分に対応して形成のシール部材15Bであっても、螺旋状に形成の凹溝1aを伝わる漏洩液は、凸状体15bで停止されて漏洩防止が図られる。
【0015】次に、図4(A)(B)及び(C)(D)は、他の構成のシール部材15C、15Dの正面図と正面断面図及び側面図であり、シール部材15Cはシール部材15A、シール部材15Dはシール部材15Bとほぼ同じ構成であるが、内周面に、切断部15cに対向する位置に切欠溝15dを形成して厚みを薄くしてある点を異にする。この切欠溝15dは、シール部材15C、15Dの材質が硬くて、切断部15cから容易に開くことができないときであっても、この切欠溝15dで薄くなっているので、容易に湾曲して開くことを可能にする。尚、前記切欠溝15dを形成する位置は、切断部15cから開くときに容易に開くことができる位置であればよく、ほぼ切断部15cの対向(反対側)する位置であればよいことはいうまでもない。又、シール部材15は、前記シール部材15A、15B、15C、15Dにおける特徴を、適宜、目的に合わせて構成することはいうまでもないし、可とう管以外のコネクターに適用できることはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】請求項1のコネクターは、可とう管の外周に形成の凹溝とシール部材の内周面に凸状体が嵌合することによって良好なシールをなす。又、請求項2のコネクターは、シール部材に開口可能な切断部を形成してあるので可とう管に容易に装着することができる。請求項3のコネクターは、シール部材の切断部に対向する位置の肉厚を薄く形成してあるので、硬い材質のシール部材であっても、切断部から容易に開けることができる。請求項4のコネクターは、シール部材をゴムで製作するものであり、安価に製作できるし、十分に嵌合密着し、良好なシールをすることができる。又、請求項5のコネクターは、シール部材の内周面の一部に凸状体が形成してあることによって、螺旋状に連結形成の凹溝は凸状体で遮断されるので漏洩防止を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】390003953
【氏名又は名称】日本フレックス株式会社
【出願日】 平成11年9月14日(1999.9.14)
【代理人】 【識別番号】100095278
【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦
【公開番号】 特開2001−82646(P2001−82646A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−259847