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【発明の名称】 ラッキングカバー
【発明者】 【氏名】唐川 和雄

【要約】 【課題】組付けおよび連結の作業効率が格段に向上し、連結されたカバー体同士の相対的な妄動もなく堅固で、強度的にも優れた特性に加えて、耐候性も高いラッキングカバーを提供する。

【解決手段】長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁2と他方に形成した接合雄縁3とを抜止め接合して管状に形成したカバー体1を長さ方向に多数連結して構成され各カバー体1における接合雌縁2に対する抜止めのために接合雄縁3に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条3Bから構成されたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方に形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する抜止めのために接合雄縁に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条から構成されたことを特徴とするラッキングカバー。
【請求項2】 長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方に形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する抜止めのために接合雄縁に形成される突部を不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成されたことを特徴とするラッキングカバー。
【請求項3】 長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方を1度折り返して形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する接合雄縁の抜止めのために接合雌縁に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条から構成されたことを特徴とするラッキングカバー。
【請求項4】 長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方を1度折り返して形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する接合雄縁の抜止めのために接合雌縁に形成される突部を不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成されたことを特徴とするラッキングカバー。
【請求項5】 前記カバー体における後部連結端部の接合雄縁にも傾斜切除部を形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のラッキングカバー。
【請求項6】 前記カバー体の少なくとも内周面に断熱塗料を塗布したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のラッキングカバー。
【請求項7】 前記接合雌縁における第2折返部を第1折返部より接合雄縁側に延出させてガイド部としたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のラッキングカバー。
【請求項8】 前記ガイド部をさらに折り返して保護縁を形成したことを特徴とする請求項7に記載のラッキングカバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道管やプラント配管等を保護するために断熱材とともに被覆されるラッキングカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】水道管やプラント配管等を風雪から保護するために断熱材や様々なカバー体によって被覆することが行われている。従来、寒冷地等においては水道管やプラント配管等に発泡ウレタン等の断熱材を被覆し、さらに断熱材の外周にビニールテープを螺旋状に巻き付けて固定してカバー体を構成していた。あるいは、水道管やプラント配管等に被覆された発泡ウレタン等の断熱材の外周に金属板やプラスチック板を管状に巻き付け、その接合縁に沿って半田付けしたり粘着テープあるいは接着剤にて接合してカバー体を構成していた。
【0003】ところが、これら従来のカバー体にあって、前者の、断熱材の外周にビニールテープを螺旋状に巻き付けるものでは、ビニールテープの巻付けに多大の時間と労力を要して、作業効率が劣る他、強度的に不充分であった。また、後者の、金属板やプラスチック板を管状に巻き付け、その接合縁に沿って半田付けしたり粘着テープあるいは接着剤にて接合するものでは、強度的には優れるが、現場での接合作業を要して、依然として作業効率が充分とは言い難かった。
【0004】そこで、先に本件出願人は、図8に示すようなラッキングカバーを提案した。これを説明すると、図8(A)に示すように、長尺金属板の両側縁の一方(図示のものの例えば左縁)を少なくとも2度折り返して形成(第1折返部22Aとさらに折り返した第2折返部22Bとから構成)した接合雌縁22と他方に形成した接合雄縁23とを抜止め接合して管状に形成したカバー体21、21を長さ方向に多数連結して構成される。前記カバー体21の後部連結端部33Aおける接合雌縁22と接合雄縁23とで構成される接合縁22、23に(第1折返部22Aによって形成される第1連結溝26と、第1折返部22Aと第2折返部22Bとによって形成される接合溝27に接合された接合雄縁23の内周側の第2連結溝28に)、隣接連結されるカバー体21における前部連結端部33Bの接合縁22、23に形成された傾斜切除部24、25を図8(A)の矢印N、P部に太矢印のように挿入連結することによりこれらカバー体21、21を相対回動不能に連結してラッキングカバーとする。
【0005】図8(B)に示すように、前記各カバー体21、21における接合雌縁22に対する抜止めのために接合雄縁23には、打抜きプレス加工等によって長さ方向に所定間隔を置いて多数の突起23C(図8(C))が切り起こされる。このような構成によって、単純な折曲げ加工により形成された接合雌縁と打抜きプレス加工等により形成された抜止め突起との接合により、現場にてワンタッチにてカバー体を組み付けることができるとともに、カバー体21の後部連結端部33Aおける接合縁22、23に隣接連結されるカバー体21における前部連結端部33Bの傾斜切除部24、25を絶妙なガイド機能を発揮させつつ挿入連結することによりこれらカバー体21、21を相対回動不能に連結することができて、作業効率が格段に向上するとともに、連結されたカバー体同士の相対的な妄動もなく堅固で、強度的にも優れたラッキングカバーが提案された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、当該本件出願人による上記従来のラッキングカバーにあって、カバー体21における接合雌縁22に対する抜止めのために接合雄縁23に長さ方向に所定間隔を置いて切り起こされる多数の突起23Cは、打抜きプレス加工等によって形成されるため、打抜き孔が形成されてしまい、接合縁22、23からの雨雪の侵入によって錆が発生する虞れがあった。そこで、図8(A)に示すように、接合縁22、23に沿ってシール材30をコーキングする必要があり、コスト高と労力を要した。
【0007】そこで本発明は、本件出願人による上記提案のラッキングカバーをさらに改良して、組付けおよび連結の作業効率が格段に向上し、連結されたカバー体同士の相対的な妄動もなく堅固で、強度的にも優れた特性に加えて、耐候性も高いラッキングカバーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方に形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する抜止めのために接合雄縁に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条から構成されたことを特徴とするものである。また本発明は、長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方に形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する抜止めのために接合雄縁に形成される突部を不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成されたことを特徴とするものである。また本発明は、長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方を1度折り返して形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する接合雄縁の抜止めのために接合雌縁に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条から構成されたことを特徴とするものである。また本発明は、長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方を1度折り返して形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する接合雄縁の抜止めのために接合雌縁に形成される突部を不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成されたことを特徴とするものである。また本発明は、前記カバー体における後部連結端部の接合雄縁にも傾斜切除部を形成したことを特徴とするものである。また本発明は、前記カバー体の少なくとも内周面に断熱塗料を塗布したことを特徴とするものである。また本発明は、前記接合雌縁における第2折返部を第1折返部より接合雄縁側に延出させてガイド部としたことを特徴とするものである。また本発明は、前記ガイド部をさらに折り返して保護縁を形成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0009】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜3は本発明のラッキンングカバーの第1実施の形態を示すもので、図1(A)はカバー体の組付け接合前の斜視図、図1(B)は組付け接合後の管状のカバー体の斜視図、図1(C)は図1(B)のA部拡大図、図2は管状のカバー体同士を連結する状態の斜視図、図3は本発明のラッキンングカバーの使用状態を示す斜視図である。図3に示すように、本発明のラッキンングカバーを構成するカバー体1は、水道管やプラント配管9等を風雪から保護するために、これらの外周に被覆された発泡ウレタン等からなる断熱管10の外周にさらに被覆されて使用される。
【0010】図1(A)(C)に示すように、本発明のラッキングカバーは、長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成(第1折返部2Aとさらに折り返した第2折返部2Bとから構成)した接合雌縁2と他方に形成した接合雄縁3とを抜止め接合して管状に形成したカバー体1、1を長さ方向に多数連結して構成される。接合雌縁2における第1折返部2Aと第2折返部2Bとによって形成される接合溝7に、接合雄縁3における先端縁3Aを挿入係止して接合することにより、図1(B)に示すように管状にカバー体1を構成する。本実施の形態では、前記各カバー体1における接合雌縁2に対する抜止めのために接合雄縁3に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条3Bから構成されている。図1(C)に拡大して示されるように、接合雄縁3に形成される突条3Bは、接合雌縁2における第2折返部2Bをさらに折り返して形成された抜止部2Cによって抜け止めされる。
【0011】このようにして構成されたカバー体1同士を、図2に示すようにして連結してラッキングカバーとするものである。図示上部のカバー体1における後部連結端部13Aの雌雄の接合縁2、3に(図1を参照して、第1折返部2Aによって形成される第1連結溝6と、第1折返部2Aと第2折返部2Bとによって形成される接合溝7に接合された接合雄縁3の内周側の第2連結溝8に)、図示下部の隣接連結されるカバー体1における前部連結端部13Bの接合縁2、3に形成された傾斜切除部4、5を矢印B、C部に太矢印のように挿入連結することによりこれらカバー体1、1を相対回動不能に連結し、順次これを繰り返して多数のカバー体が連結されてラッキングカバーが構成される。
【0012】このような構成によって、単純な折曲げ加工により形成された接合雌縁2とローリング加工によって形成された接合雄縁3における長さ方向に延びる突条3Bとの接合により、現場にてワンタッチにてカバー体を抜止め接合により組み付けることができるとともに、カバー体1の後部連結端部13Aおける雌雄の接合縁2、3に隣接連結されるカバー体1における前部連結端部13Bの傾斜切除部4、5を絶妙なガイド機能を発揮させつつ挿入連結することによりこれらカバー体1、1を相対回動不能(傾斜切除部4が第1連結溝6によって規制されて図示時計方向の回動が阻止され、傾斜切除部5が第2連結溝8の奥の接合溝7によって規制されて図示反時計方向の回動が阻止される。)に連結することができて、作業効率が格段に向上するとともに、連結されたカバー体同士の相対的な妄動もなく堅固で、強度的にも優れたラッキングカバーが構成される。本実施の形態では、接合雌縁2に対する抜止め機能を有する接合雄縁3における突条3Bは、ローリング加工によって長さ方向に延設され、成形が容易で、雨雪の侵入による腐食の虞れのある穿孔等もなく、接合縁の長さ全体にわたって抜止め接合されて接合がより確実になされる。
【0013】図4は本発明のラッキングカバーの第2実施の形態を示すもので、本実施の形態のものは、各カバー体1における接合雌縁2に対する抜止めのために接合雄縁3に形成される突部を不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起3Cから構成されたことを特徴とするものである。図4(A)のD−D断面図である図4(B)に示すように、接合雄縁3に形成される多数の突起3Cは、穿孔されないプレス加工によって形成されるもので、接合雌縁2における抜止部2Cに係止される突起3Cの起立壁は後方へ角度θ傾斜して形成される。該角度θは好適には約2〜5°に選定される。この角度のときに抜止め効果が大きい。また、この傾斜角度θは前記第1実施の形態のものにおける突条3Bの起立壁にも適用される。このように構成したことにより、本実施の形態のものも、接合雌縁2に対する抜止め機能を有する接合雄縁3における突起3Cは、不穿孔プレス加工によって容易に成形され、雨雪の侵入による腐食の虞れのある穿孔等もなく、高い耐候性のもとに確実な接合がなされる。
【0014】図5は本発明のラッキングカバーの第3実施の形態を示すもので、本実施の形態のものは、前記カバー体1の少なくとも内周面に断熱塗料11を塗布したことを特徴とするもので、近年開発されたラテックス樹脂(ラテックス樹脂、残留モノマー、珪酸塩、エマルジョン樹脂等)を主成分とする断熱塗料11をカバー体1の内周面に塗布することで、厚み0.38mmの断熱塗料にて厚み50mmのグラスウールの断熱層に相当する断熱効果が得られる。これによって、発泡ウレタン等の断熱材を省略することができて、水道管やプラント配管の径に近接する小径のラッキングカバーで済んで低コストとなる。
【0015】図6は本発明のラッキングカバーの第4実施の形態を示すもので、本実施の形態のものは、前記各実施の形態のものとは異なり、接合雌縁2側に抜止め用の突部を形成したもので、前記各カバー体1における接合雌縁2に対する接合雄縁3の抜止めのために接合雌縁2に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条2Dから構成し、該突条2Dは、図6(A)のF部の拡大図である図6(C)に示すように、第2折返部2Bの端縁部近傍に突条2Dを形成し、これに対して1度折り返して抜止め用の折曲縁3Dを形成した接合雄縁3を係止するものである。このように構成されたカバー体1同士を連結する方法は前述した実施の形態のものと同様である。つまり、図6(A)に示すように、隣接するカバー体1の前部連結端部13Bにおける第1傾斜切除部4を矢印I部に、第2傾斜切除部5を矢印J部に挿入する。本実施の形態のものでは、接合雄縁3の構成は比較的簡素化される。
【0016】また、本実施の形態では、前記カバー体1における後部連結端部13Aの接合雄縁3にも第3傾斜切除部12が形成される。これによって、前記第2傾斜切除部5が矢印J部(第2連結溝8の奥の接合溝7(図6(C)参照))に確実に当接して隣接するカバー体1の反時計方向への回動を確実に阻止することが可能となる。図6(B)のG−GおよびH−H断面図である図6(D)および図6(E)によって接合雄縁3の断面が明確に示される。なお、本実施の形態のものにおける接合雌縁2側に形成される抜止め用の突条2Dに代えて、前記図4の第2実施の形態のもののように、突部として不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成してもよいことは言うまでもない。
【0017】図7は本発明のラッキングカバーの第5実施の形態を示すもので、本実施の形態のものは、前記第4実施の形態のものと基本的な構成は同じであるが、前記各カバー体1における接合雌縁2に対する接合雄縁3の抜止めのために接合雌縁2に形成される突部として、ローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条2Dあるいは不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成されたものにおいて、第2折返部2Bを第1折返部2Aより接合雄縁3側に延出させてガイド部2Fとしたことを特徴とする。さらに、前記ガイド部2Fをさらに折り返して保護縁2Eを形成したことを特徴とするものである。このように構成したことにより、接合雌縁2に形成されたガイド部2Fの存在により、図7(B)の状態から接合雄縁3を接合雌縁2に挿入して接合させる際に、接合雄縁3の全長を接合雌縁2のガイド部2Fに一旦載置した状態から管状のカバー体に接合して組み付けることができるので、何ら熟練を要することなく安全に作業が行える。さらに、ガイド部2Fの端縁には保護縁2Eが形成されていることにより、組付けの際に端縁のエッジ部にて手指を損傷する虞れがない。
【0018】以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、カバー体の形状(円形断面に限ることなく方形や多角形断面でも可)、材質(ステンレス、鋼板、アルミニウム、銅、プラスチック等ロール加工や不穿孔プレス加工が可能なもの)、接合雌縁における折返し形態、接合雌縁あるいは接合雄縁における突部の形状、断熱塗料の組成および塗布方法、傾斜切除部の傾斜角度を含む形状、ガイド部の形状、保護縁の形状等は適宜選定できるものである。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、長尺金属板の両側縁の一方を少なくとも2度折り返して形成した接合雌縁と他方に形成した接合雄縁とを抜止め接合して管状に形成したカバー体を長さ方向に多数連結して構成されるラッキングカバーであって、前記カバー体の後部連結端部おける接合雌縁と接合雄縁とで構成される接合縁に、隣接連結されるカバー体における前部連結端部の接合縁に形成された傾斜切除部を挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結するラッキングカバーにおいて、前記各カバー体における接合雌縁に対する抜止めのために接合雄縁に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条から構成したので、単純な折曲げ加工により形成された接合雌縁とローリング加工によって形成された接合雄縁における長さ方向に延びる突条との接合により、現場にてワンタッチにてカバー体を抜止め接合により組み付けることができるとともに、カバー体の後部連結端部おける雌雄の接合縁に隣接連結されるカバー体における前部連結端部の傾斜切除部を絶妙なガイド機能を発揮させつつ挿入連結することによりこれらカバー体を相対回動不能に連結することができて、作業効率が格段に向上するとともに、連結されたカバー体同士の相対的な妄動もなく堅固で、強度的にも優れたラッキングカバーが構成される。しかも、接合雌縁に対する抜止め機能を有する接合雄縁における突条は、ローリング加工によって長さ方向に延設され、成形が容易で、雨雪の侵入による腐食の虞れのある穿孔等もなく、接合縁の長さ全体にわたって抜止め接合されて接合がより確実になされる。
【0020】また、カバー体における接合雌縁に対する抜止めのために接合雄縁に形成される突部を不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成した場合は、接合雄縁における突起は、不穿孔プレス加工によって容易に成形され、雨雪の侵入による腐食の虞れのある穿孔等もなく、高い耐候性のもとに確実な接合がなされる。さらに、カバー体における接合雌縁に対する接合雄縁の抜止めのために接合雌縁に形成される突部をローリング加工によって形成された長さ方向に延びる突条から構成した場合は、接合雌縁における突条はローリング加工によって長さ方向に延設され、成形が容易で、雨雪の侵入による腐食の虞れのある穿孔等もなく、接合縁の長さ全体にわたって抜止め接合されて接合がより確実になされるとともに、接合雄縁の構成は比較的簡素化される。さらにまた、カバー体における接合雌縁に対する接合雄縁の抜止めのために接合雌縁に形成される突部を不穿孔プレス加工によって形成された多数の突起から構成した場合は、これらの突起は不穿孔プレス加工によって容易に成形され、雨雪の侵入による腐食の虞れのある穿孔等もなく、高い耐候性のもとに確実な接合がなされるとともに、接合雄縁の構成は比較的簡素化される。
【0021】また、カバー体における後部連結端部の接合雄縁にも傾斜切除部を形成した場合は、隣接するカバー体の前部連結端部における傾斜切除部が連結溝の奥の接合溝に確実に当接して隣接するカバー体の回動を確実に阻止することができる。さらに、カバー体の少なくとも内周面に断熱塗料を塗布した場合は、発泡ウレタン等の断熱材を省略することができて、水道管やプラント配管の径に近接する小径のラッキングカバーで済んで低コストとなる。さらにまた、接合雌縁における第2折返部を第1折返部より接合雄縁側に延出させてガイド部とした場合は、接合雄縁を接合雌縁に挿入して接合させる際に、接合雄縁の全長を接合雌縁のガイド部に一旦載置した状態から管状のカバー体に接合して組み付けることができるので、何ら熟練を要することなく安全に作業が行える。また、前記ガイド部をさらに折り返して保護縁を形成した場合は、組付けの際に端縁のエッジ部にて手指を損傷する虞れがない。このように、本発明によれば、組付けおよび連結の作業効率が格段に向上し、連結されたカバー体同士の相対的な妄動もなく堅固で、強度的にも優れた特性に加えて、耐候性も高いラッキングカバーが提供される。
【出願人】 【識別番号】595024515
【氏名又は名称】ヤマト工業株式会社
【出願日】 平成11年9月6日(1999.9.6)
【代理人】 【識別番号】100102565
【弁理士】
【氏名又は名称】永嶋 和夫
【公開番号】 特開2001−74194(P2001−74194A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−251317