| 【発明の名称】 |
ベロー構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】本山 潔
【氏名】桐山 達夫
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| 【要約】 |
【課題】ベローの曲がり量やバタつきそのものを抑制し、ベロー寿命を好適に向上させるベロー構造を提供すること。
【解決手段】ベロー5の両側のダクト側取合フランジ1に固定されるベロー側取合フランジ2に接合される立ち上がりフランジ3を設け、該立ち上がりフランジ3にベロー5を固定し、ベロー5の裏面に当接する押さえ金具11を一端部に設け、他端部に前記立ち上がりフランジ3に接合した突き出しサポート10を設ける。ベロー5が内側で押さえ金具11と突き出しサポート10が支持され、ベロー5が内側への動きを抑制することができる。ボイラの起動停止、ダクト内の圧力変動により起こる。ベロー5を裏面に折り返すような大きな振幅のバタつきが防止できることになり、ベロー5の繰り返し曲げによる疲労損傷を防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に高温ガス或いは空気を流すダクトの熱膨張あるいは地震時の相対変形を吸収する目的でダクト取合フランジ間に設置されるベロー構造において、両側のダクト側取合フランジに固定されるベロー側取合フランジと、該ベロー側取合フランジに接合される立ち上がりフランジと、該立ち上がりフランジに固定されるベローと、該ベローの裏面に当接する押さえ金具を一端部に設け、他端部に前記立ち上がりフランジに接合した突き出しサポートとからなることを特徴とするベロー構造。 【請求項2】 突き出しサポートの強度に内圧変化による抵抗力に対抗する剛性を持たせたことを特徴とする請求項1記載のベロー構造。 【請求項3】 突き出しサポートの押さえ金具取付部と両側の立ち上がりフランジのウェブ部又は前記立ち上がりフランジ側の突き出しサポートの基部とにそれぞれヒンジを介して取り付けられたリンク部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のベロー構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ベロー構造に関わり、ボイラ運転時のダクト間の熱膨張或いは地震時の相対変形により起こるベローの不要な折れ曲がりを防止するベロー構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図11に発電プラントの構成図を示す。発電プラントはボイラ14、ダクト15、エアヒータ16、ファン17、煙突18から構成される。2つのダクト15間またはダクト15とファン17等の機器との間における軸方向及びせん断方向の熱膨張による伸縮変位や地震時の相対変形の吸収及び各種ファンからの振動を遮断するために非金属からなるベローを設置する。非金属ベローの従来構造を図9、10に示す。ダクト側取合フランジ1、ベロー側取合フランジ2、立ち上がりフランジ3、押さえ板4、非金属ベロー5、取付ボルト6、インサイドスリーブ7、断熱材8及びスタッドボルト9から構成され、ベロー側取合ダクトフランジ2と立ち上がりフランジ3は溶接で固定されている。 【0003】立ち上がりフランジ3のフランジ部、押さえ板4及び非金属ベロー5に穴を開け、その穴に取付ボルト6を取付け、固定する。一般にベロー5はフッ素樹脂及びガラスクロスを組み合わせた非金属性材料を使用しており、耐熱温度は200℃である。ベロー5の取付は多少の膨らみを持たせている。石炭焚ボイラを用いるプラントの場合にはインサイドスリーブ7を取り付けなければならない。また使用部位が高温であるときは断熱材8を必要とする。非金属ベロー5は熱膨張するダクトやファン間に取り付けられるため、ボイラ14の運転時の熱膨張でベロー5はたるみ、また地震等でせん断方向の変形を伴うと、ベロー5に複数の折れ曲がりを生じる。またボイラ14の起動、停止の繰り返し、負荷変化によるダクト15内の急激な圧力変動によって急激に膨らんだり、裏面へ折り返すような大きな振幅のバタつきを生じ、ボイラ14の運転条件が毎日起動停止を繰り返すようなものであれば、バタつきの繰り返しによる疲労損傷が起こり、局部的にベロー5が破損する問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ベロー5の折れ曲がりやバタつきに対する配慮がなされておらず、ボイラ14の起動や停止、ダクト15内の圧力変動によるベロー5のバタつきにより局部的にベロー5が損傷し、寿命を早めてしまう問題があった。このような問題点を解決するための一つの対策として、特開平10−185071号公報記載の発明がなされている。この発明のベロー構造は急激な膨らみによる圧力変動で生じるバタつきには対応可能と言えるが、これを含め裏面へ折り返すような大きな振幅のバタつきそのものに対しては効果がない。 【0005】本発明の課題は、ベローの曲がり量やバタつきそのものを抑制し、ベロー寿命を好適に向上させるベロー構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、内部に高温ガス或いは空気を流す通風設備(ダクト)の熱膨張あるいは地震時の相対変形を吸収する目的でダクト取合フランジ間に設置されるベローにおいて、両側のダクト側取合フランジに固定されるベロー側取合フランジと、該ベロー側取合フランジに接合される立ち上がりフランジと、該立ち上がりフランジに固定されるベローと、該ベローの裏面に当接する押さえ金具を一端部に設け、他端部に前記立ち上がりフランジに接合した突き出しサポートとからなるベロー構造である。 【0007】前記突き出しサポートの強度に内圧変化による抵抗力に対抗する剛性を持たせることで、ベローを内側から支持することにより、ベローが内側に移動できないようベローの動きを抑制することができる。 【0008】突き出しサポートの押さえ金具取付部と両側の立ち上がりフランジのウェブ部又は該立ち上がりフランジ側の突き出しサポートの基部とにそれぞれヒンジを介して取り付けられたリンク部材を設けると、突き出しサポートはベロー部に作用する伸縮量に応じ、ベローの曲がり量を自動的に調整できる。 【0009】 【作用】主に非金属材料からなるベローはダクトが熱膨張した際、或いは地震等で変形した際に、ベローの両端の取付部が近づき、ベロー自体が湾曲することによって、ダクト間の変形を吸収する。このときベローはたるんだ状態となり、わずかの力で面外方向に動くことになる。また、ベローの内側に突き出しサポートを設置することにより、ベローの内側への動きは突き出しサポートの支持力により止められ、ベローの面外方向の動き量が抑制される。またこれによってボイラの起動停止、ダクト内の圧力変動などにより起こるベローを裏面に折り返すような大きな振幅のバタつきが防止できることになる。こうして、ベローの繰り返し曲げによる疲労損傷を防止することができる。また、突き出しサポート先端にベロー押さえ金具を取り付けることにより、突き出しサポート先端に接するベローに応力が集中するのを避ける働きをする。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明のベロー構造の実施の形態について図面を使って説明する。図1〜図3に示す実施の形態を、まず説明する。図1が高温で使用される場合、図2が低温で使用される場合のベロー構造の側面図、図3は図1の例の斜視図である。ベロー構造はダクト側取合フランジ1、ベロー側取合フランジ2、立ち上がりフランジ3、押さえ板4、非金属ベロー5、取付ボルト6、インサイドスリーブ7、断熱材8、スタッドボルト9、突き出しサポート10及びベロー押さえ金具11から構成される。 【0011】このベロー構造の取付は次のようにして行う。ベロー側取合フランジ2に立ち上がりフランジ3を溶接で固定し、ベロー側取合フランジ2に予め断熱材8を取り付けたスタッドボルト9を固定し、ベロー押さえ金具11を非金属ベロー5側の端部に取り付けた突き出しサポート10を一方の立ち上がりフランジ3のウェブ部に接合する。立ち上がりフランジ3のフランジ部、非金属ベロー5、押さえ板4に穴を開け、取付ボルト6によりそれぞれを固定する。このとき、非金属ベロー5の内側とベロー押さえ金具11が接触するよう取り付ける。このベロー構造を2つのダクト側取合フランジ1間に配置してベロー側取合フランジ2をダクト側取合フランジ1に取付ボルト6を用いて固定する。 【0012】また、このときベロー押さえ金具11の形状は図4、図5のように丸形或いは楕円形等の任意の形状にすることができる。 【0013】ボイラ14(図11)が起動、停止を繰り返し、またはボイラ14の負荷変化によりダクト15(図11)内に圧力変動を生じた場合、非金属ベロー5はダクト15の内側に移動し、バタつきを生じる。その非金属ベロー5のバタつきに対し、上記ベロー構造は、突き出しサポート10及びベロー押さえ金具11を取り付けているので、非金属ベロー5が内側に動くのを抑制し、膨らみを一定に保つ効果がある。 【0014】本発明の他の実施の形態を図6、図7及び図8に示す。本実施の形態のベロー構造は、突き出しサポート10にベロー5に作用する伸縮量に応じ、ベロー5の曲がり量を自動的に調整できるようにリンク式部品12、13を取り付けたことを特徴とする非金属ベロー構造である。 【0015】本実施の形態のベロー構造は、図1〜図3に示す例における一方の立ち上がりフランジ3のウェブ部に接続した突き出しサポート10の他に、さらにベロー押さえ金具11近傍の突き出しサポート10の部分にリンク接合により取り付けたヒンジ付サポートステー12を備えている。 【0016】また、サポートステー12端部に付属しているヒンジ13の一方はベロー押さえ金具11近傍の突き出しサポート10の部分に取り付けられている。また、サポートステー12に取り付けられたヒンジ13の他方はフランジ3のウェブ部又は突き出しサポート10の基部に設けられている。 【0017】ダクト15(図11)内の圧力変動により、ベロー構造が縮む方向に変位を生じた場合(図7)、リンク接合されたヒンジ付サポートステー12の変位に伴い、突き出しサポート10が図7で反時計方向に曲げられ、非金属ベロー5に近づき、非金属ベロー5と突き出しサポート10の隙間を最小に保つ働きをする。また、ダクト15内の圧力変動によりベロー構造の伸びる方向に変位を生じた場合(図8)、ヒンジ付サポートステー12の変位に伴い、突き出しサポート10が図8で時計方向に曲げられるが、この場合も、非金属ベロー5と突き出しサポート10の隙間を最小に保つ働きをする。 【0018】こうして、本実施の形態の効果は、非金属ベロー5と付き出しサポート10との隙間をダクト15の熱伸び及び相対変形を利用して好適に減少させることが挙げられる。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、突き出しサポートまたは突き出しサポートとヒンジ付サポートを設けることにより、ダクトに生じる圧力変動によるバタつき及び伸縮方向の変形に対し、ベローの不必要な変形を押さえ、ベロー寿命の長期化を図ることができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005441 【氏名又は名称】バブコック日立株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月2日(1999.9.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開2001−74189(P2001−74189A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−248690 |
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