| 【発明の名称】 |
管継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々 武也
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| 【要約】 |
【課題】流体圧の高さや管継手のサイズに影響されずに、内圧が加わっている場合でも容易に接続することができるとともに、設計の自由度を拡大できる管継手を提供する。
【解決手段】ソケット1とプラグ2の流体通路3,4に弁体5,6が内蔵され、非接続状態で弁体5,6が流体通路3,4を閉じ、接続時に弁体5,6が押し合い弁座7,8から離れて流体通路を開く管継手であって、プラグ2の弁体6に後端側を閉鎖した中心穴31を形成し、該中心穴31内と流体通路4とを連通する第1連通孔32を形成し、中心穴31内に補助弁体35を軸方向に移動自在に嵌合し、補助弁体35をスプリング36で先端方向に付勢し、弁体5と補助弁体35の間に、第1連通孔32の軸方向前後に一対のシールリング37,38を設け、補助弁体35が後退したとき第1連通孔32の前側にあるシールリング37によるシールが解かれ、弁体6と補助弁体35との間に形成された隙間45と第1連通孔32とが連通するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ソケットとプラグの流体通路に弁体がそれぞれ内蔵されており、非接続状態ではそれぞれの弁体が流体通路に設けた弁座にスプリングの弾発力で当接して流体通路を閉じ、接続時にそれぞれの弁体が互いに押し合い弁座から離反して流体通路を開く管継手であって、前記ソケットとプラグのいずれか一方の弁体には、その中央軸方向に先端側を開口し後端側を閉鎖した中心穴を形成するとともに、該中心穴内と前記流体通路とを連通する第1連通孔を形成し、前記中心穴内には軸方向に移動自在に嵌合した補助弁体と、該補助弁体を先端方向に付勢してその先端部を前記弁体の先端から突出させるスプリングとを設け、また、前記弁体の前方内周面と前記補助弁体前方外周面との間に隙間が形成され、更に、前記補助弁体の先端部が前記弁体の先端から突出した状態にあるとき前記弁体に形成した第1連通孔の軸方向前後に位置して弁体と補助弁体との間をそれぞれシールする一対のシールリングを設け、前記補助弁体が後退したとき一対のシールリングのうち前記第1連通孔の前側にあるシールリングによるシールが解かれ、弁体と補助弁体との間に形成した前記隙間と前記第1連通孔とが連通するように構成したことを特徴とする管継手。 【請求項2】 前記一方の弁体の先端部に、前記隙間を通って先端側に流れてくる流体を同弁体の内側から外側へ通す第2連通孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の管継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高圧流体を通す配管または高圧用ホースを接続するのに好適なプラグとソケットとを備える管継手に関し、特に、ソケットとプラグの流体通路に弁体がそれぞれ内蔵されており、非接続状態ではそれぞれの弁体が流体通路に設けた弁座にスプリングの弾発力で当接して流体通路を閉じ、接続時にそれぞれの弁体が互いに押し合い弁座から離反して流体通路を開く形成の管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の管継手として、例えば、特公昭59−32711号公報に開示されたものがある。この従来の管継手は、プラグ(同公報ではニップルと記載されている。)とソケット(同じくカプラーと記載されている。)とからなり、プラグには、弁座にスプリングの弾発力で当接して流体通路を閉じる第1弁体が内蔵されているとともに、第1弁体の軸心に形成した貫通孔内に小径弁体(同じくブリーダーと記載されている)が軸方向に移動自在に内蔵され、該小径弁体は、その前端が第1弁体の前端より突出した状態で貫通孔に設けた弁座に当接するようにスプリングで付勢されている。一方、ソケットには、弁座にスプリングの弾発力で当接して流体通路を閉じる第2弁体が内蔵されている。プラグとソケットを接続する際には、ソケットの第2弁体の前端でプラグの小径弁体の前端を押し、これによって小径弁体の周囲に、すなわち、第1弁体の貫通孔と小径弁体との間に流体通路ができ、この流体通路を通ってプラグ内に残存する流体が瞬時に抜けて内圧が低下する。このため、ソケットとプラグを接続する際に内圧が加わっている場合でも、人力でプラグとソケットを接続できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例では、小径弁体は中実部材となっており、小径弁体はスプリングの弾発力とプラグ内に残存する流体の圧力とを受けて弁座に押圧されている。そのため、その流体圧が高い程、小径弁体を弁座から離れる方へ押して前記流体通路を開くために大きな力が必要となる。したがって、残存する流体の圧力が人力では押せない程に高くなると、小径弁体を押す力を小さくするために小径弁体の外径を小さくせざるを得ない。これによって、その外径を小さくした分だけ小径弁体の周囲にできる流体通路の通路断面積が小さくなり、人力で管継手を接続する際に内部に残存する流体が抜けるのに時間が長くかかる。そのため、管継手のサイズが大きくなる程、すなわち管継手が大径になる程、内部に残存する流体量が多くなるので、内部に残存する流体が通路断面積の小さい流体通路を通って抜けるのに要する時間が長くなり、人力で管継手を接続する際に作業者は長い時間力を加え続けなければならず、作業性が悪いという問題があった。したがって、上記従来例に係る管継手は、使用する流体の圧力が高くなる程、或いは、管継手のサイズが大きくなる程、適用するのが難しいという問題があった。本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、流体圧の高さや管継手のサイズに影響されずに、内圧が加わっている場合でも容易に接続することができるとともに、設計の自由度を拡大できる管継手を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため請求項1に係る発明は、ソケットとプラグの流体通路に弁体がそれぞれ内蔵されており、非接続状態ではそれぞれの弁体が流体通路に設けた弁座にスプリングの弾発力で当接して流体通路を閉じ、接続時にそれぞれの弁体が互いに押し合い弁座から離反して流体通路を開く管継手であって、ソケットとプラグのいずれか一方の弁体には、その中央軸方向に先端側を開口し後端側を閉鎖した中心穴を形成するとともに、該中心穴内と前記流体通路とを連通する第1連通孔を形成し、中心穴内には軸方向に移動自在に嵌合した補助弁体と、該補助弁体を先端方向に付勢してその先端部を前記弁体の先端から突出させるスプリングとを設け、また、弁体の前方内周面と前記補助弁体前方外周面との間に隙間が形成され、更に、補助弁体の先端部が弁体の先端から突出した状態にあるとき弁体に形成した第1連通孔の軸方向前後に位置して弁体と補助弁体との間をそれぞれシールする一対のシールリングを設け、補助弁体が後退したとき一対のシールリングのうち第1連通孔の前側にあるシールリングによるシールが解かれ、弁体と補助弁体との間に形成した隙間と第1連通孔とが連通するように構成したことを特徴とする。かかる構成により、ソケットとプラグを接続する際に、ソケットとプラグのいずれか一方の弁体の先端から突出した補助弁体の先端部を他方の弁体の先端で押して補助弁体を後退させることにより、前記弁体と補助弁体との間に設けた一対のシールリングのうち前側にあるシールリングによるシールが解かれ、弁体と補助弁体との間に形成した前記隙間と第1連通孔とが連通し、一方の弁体の流体通路に残存する流体が第1連通孔と前記隙間を通って他方の弁体内部へ流出する。これによって、前記一方の弁体を流体通路を閉じる方向へ押圧している流体の圧力が急速に低下する。このとき、補助弁体は、その周囲に設けた一対のシールリング間の空間が第1連通孔を介して流体通路と連通しているため、一対のシールリングが残存する流体により受ける互いに逆向きの軸方向の力、すなわち、一対のシールリングのシール径の差に応じた大きさの軸方向の力と、スプリングの弾発力との合力である一定の押付け力で先端方向に押されている。このため、補助弁体は、上記従来技術の小径弁体のように残存する流体の圧力(内圧)を受けて弁座側に押圧されていない。したがって、残存する流体の圧力が人力では押せない程に高い流体を使用する場合、或いは、管継手のサイズが大きい場合でも、上記従来技術の小径弁体のように、補助弁体を弁座側へ押す力を小さくするために補助弁体の外径を小さくする必要がなく、補助弁体の外径を、流体の圧力や管継手のサイズに影響されずに自由に決めることができる。また、管継手のサイズが大きい場合でも、補助弁体の外径を小さくする必要がないため、上記従来技術のように内部に残存する流体が抜けるのに要する時間が長くならず、人力で管継手を接続する際に作業者は長い時間力を加え続ける必要がなく、内圧が加わっている場合でも容易に接続することができ、作業性が良い。また、一対のシールリングのシール径を異ならせることにより、そのシール径の差に応じて補助弁体の開弁圧を任意の値に設定することができる。 【0005】請求項2に係る発明は、一方の弁体の先端部に、前記隙間を通って先端側に流れてくる流体を同弁体の内側から外側へ通す第2連通孔を設けたことを特徴とする。かかる構成により、一方の弁体内に設けた補助弁体の先端が他方の弁体の先端で押されて両弁体同士が密着し、弁体と補助弁体との間に形成した隙間が閉塞された状態になっても、ソケットとプラグのいずれか一方に残存する流体圧が、第1連通路、前記隙間、および第2連通孔を通って前記一方の弁体の内側から外側へ流れるので、ソケットとプラグを接続する際に、内圧を確実に低下させることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る管継手の実施の形態の一例を示す図で、図3の一部を拡大した縦断面図、図2は非接続状態にある管継手を示す四半部縦断面図、図3は接続途中の状態にある管継手を示す四半部縦断面図、そして、図4は接続完了状態にある管継手を示す四半部縦断面図である。本例に係る管継手は、図2に示すように、先端に挿入口19を有する筒状のソケット1と、該ソケット1にその挿入口から挿入して接続される筒状のプラグ2とからなる。この管継手は、ソケット1とプラグ2の各流体通路3,4に弁体5,6が内蔵されており、非接続状態ではそれぞれの弁体5,6が流体通路3,4にそれぞれ設けた弁座7,8にスプリング9,10の弾発力で当接して流体通路3,4を閉じ、接続時にそれぞれの弁体5,6の先端同士が互いに押し合い弁座7,8から離反して流体通路3,4を開くものである。 【0007】ソケット1の後端側には、配管等とねじ結合される連結部11が形成されている。また、ソケット1の流体通路3の途中には、複数の流通孔12と弁体5の軸部13が摺動自在に嵌合する案内筒部14とを有するバルブ爪15が配置されている。このバルブ爪15はソケット1の内周面に設けたストップリング16により抜け止め固定されている。バルブ爪15と弁体5との間に、該弁体5を先端方向に付勢して弁座7に当接させるスプリング9が介装されている。また、ソケット1の挿入口1aの内周面には、該内周面とプラグ2の先端側外周面との間をシールするOリングとバックアップリングとからなるシール部材17が設けられている。 【0008】ソケット1の先端側外周には、ソケット1とプラグ2をロックするロック位置(図4に示す位置)と該ロックを解除するロック解除位置(図3に示す位置)との間で摺動自在にスリーブ18を嵌合させてある。すなわち、ソケット1の先端部に複数のロックボール嵌合孔19が周方向にほぼ等間隔に形成され、該各嵌合孔19にロックボール20が出没自在に嵌合している。 【0009】スリーブ18の先端部内周面にはロックボール20を求心方向に押圧する押圧部22と、ロックボール20の遠心方向への移動を許容する解放部23とが形成されている。また、スリーブ18は、押圧部22がロックボール20を求心方向に押圧するロック位置側にスプリング24により付勢されている。この位置では、スリーブ18の先端が抜け止めを兼ねたストッパ25に当接し先端方向への移動が規制されている。この状態から、スリーブ18を図2に示すロック位置からスプリング24の弾発力に抗して同図の左方へ移動させると、ロックボール20は押圧部22による押圧から解放され遠心方向へ移動可能になるので、ソケット1の先端挿入口1aにプラグ2を挿入していくと、ロックボール20がプラグ2の外周に形成されているロックボール係合溝21に係合し、ソケット1とプラグ2とが接続固定されるようになっている。 【0010】一方、プラグ2にあっては、その後端側に、配管等とねじ結合される連結部26が形成されている。また、プラグ2の流体通路4の途中には、複数の流通孔27と弁体6を案内する案内筒部28とを有するバルブ爪29が配置されている。このバルブ爪29はプラグ2の内周面に設けたストップリング30により抜け止め固定されている。バルブ爪29と弁体6との間に、該弁体6を先端方向に付勢して弁座8に当接させるスプリング10が介装されている。 【0011】プラグ2の弁体6には、図1に示すように、その中央軸方向に先端側を開口し後端側を閉鎖した中心穴31が形成されているとともに、該中心穴31内と流体通路4とを連通する第1連通孔32が形成されている。すなわち、本例では、弁体6は、軸心部に貫通孔を有し弁座8に当接する頭部33aと該頭部から後端側へ延びる筒部33bとが一体に形成された弁本体33と、閉鎖した底部を有する筒体34の2部材からなり、筒体34の開口端側を弁本体33の筒部内周に嵌合させ、該筒部をカシメて筒体34と一体化してある。この一体化はねじまたはロー付であってもよい。これによって、前記中心穴31が、弁本体33の貫通孔と、筒体34の穴とにより形成されている。また、弁本体33の筒部33bには前記第1連通孔32が形成されている。また、弁体6の筒体34をバルブ爪29の案内筒部28に摺動自在に嵌合させてある。これによって、弁体6がプラグ2内を軸方向真直に移動可能になっている。 【0012】弁体6の中心穴31内には、円筒状の補助弁体35を軸方向に移動自在に嵌合させてあるとともに、補助弁体35を先端方向に付勢してその先端部を図2に示すように弁体6の先端から突出させるスプリング36が設けられている。また、補助弁体35の外周には、補助弁体35の先端部が弁体6の先端から突出した状態にあるとき(図2参照)、弁体6に形成した第1連通孔32の軸方向前後に位置して弁体6と補助弁体35との間をそれぞれシールする一対のシールリング37,38が設けられている。これによって、非接続状態において補助弁体35は、その周囲に設けた一対のシールリング37,38間の空間47が第1連通孔32を介して流体通路4と連通しているため、両シールリング37,38が流体通路に残存する流体により受ける互いに逆向きの軸方向の力、すなわち、一対のシールリング37,38のシール径の差に応じた大きさの軸方向の力と、スプリングの弾発力との合力で先端方向に押されている。 【0013】そして、補助弁体35は、図2に示すようにその先端部が弁体6の先端から突出した閉弁位置と、この位置からスプリング36の弾発力に抗して後退した開弁位置(図1に示す位置)との間で、所定のストロークだけ移動可能である。すなわち、補助弁体35の中央部より先端側の部分は、弁本体33の貫通孔33aの先端側部分である小径孔部39に僅かな隙間45を持って嵌合する外径の小径筒部40に形成され、その中央部には、シールリング37の収容溝を形成する環状の突部41が形成され、また、この突部41より後端側の部分は、筒体34内を摺動自在に嵌合する筒部42に形成されている。 【0014】さらに、補助弁体35が図2に示す位置から図3に示す位置まで所定のストロークだけ後退したとき、一対のシールリング37,38のうち第1連通孔32の前側にあるシールリング37によるシールが解かれ、弁体6と補助弁体35との間に形成された隙間45と第1連通孔32とが連通するように構成されている(図1参照)。すなわち、本例では、補助弁体35が図2に示す閉弁位置にあるとき、シールリング37が小径孔部39より大径で弁本体33の貫通孔の後端側に形成した中径孔部43の内周面に密着するとともに、該中径孔部43と小径孔部39の段差部で環状の突部41が当接し、補助弁体35が位置決めされ、これによって、流体通路4内の流体が補助弁体35の外周を通って外部に流出しないようになっている。そして、補助弁体35が図2に示す閉弁位置から図1に示す開弁位置まで所定のストロークだけ後退すると、シールリング37が中径孔部43の内周面から外れ、該中径孔部43より大径で第1連通孔32と連通した大径孔部44内に位置し、これによって、弁体6と補助弁体35との間に形成された隙間45が連通し、流体通路4内の流体が第1連通孔32および補助弁体35の隙間45を通って先端側へ抜けるようになっている。 【0015】また、弁体6の先端部には、前記隙間45を通って流れてくる流体を弁体6の内側から外側へ通す第2連通孔46が設けられている。また、前記シール部材17は、補助弁体35が図1に示す位置まで後退して隙間45が連通する前に、ソケット1の先端部内周面とプラグ2の先端部外周面との間をシールする位置に配置されている。これによって、隙間45および第2連通孔46を通って流出する流体が外へ漏れないようになっている。そして、プラグ2の先端部をソケット1の先端挿入口1aに挿入していく際に、ソケット1側の弁体5によって押されて補助弁体35が後退して第1連通孔32と隙間45が連通するのとほぼ同時或いはその前に、ソケット1の弁体5が図1に示すように弁座7から離れて開弁するように構成されている。これによって、隙間45を通って第2連通孔46から流出する流体がソケット1の流体通路3側へ流れるようになっている。 【0016】上記構成を有する本例に係る管継手を接続する際に、スリーブ18を図2に示すロック位置からスプリング24の弾発力に抗して同図の左方へ移動させ、この状態でソケット1の先端挿入口1aにプラグ2の先端部を挿入していくと、プラグ2の弁体6の先端から突出した補助弁体35の先端部がソケット1の弁体5の先端で押され(図1,図3を参照)、図2に示す位置から図1に示す位置まで所定のストロークだけ後退し、補助弁体35の外周に設けた2個のシールリング37,38のうち前側にあるシールリング37によるシールが解かれ、弁体6と補助弁体35との間に形成した隙間45と第1連通孔32とが連通する。これによって、プラグ2の流体通路4に残存する流体が第1連通孔32、前記隙間45、および第2連通孔46を通って接続相手であるソケット1の流体通路3内へ流出していく。その結果、ソケット1とプラグ2を接続する際に加わっている内圧、すなわち、プラグ2の弁体6に流体通路4を閉じる方向に作用している流体の圧力が急速に低下し、弁体6も図4に示すように開弁位置に変位する。これによって、ソケット1とプラグ2の各流体通路3,4が連通するとともに、ロックボール20がプラグ2のロックボール係合溝21に係合した状態で、前記スリーブ18をスプリング24の付勢力により復帰させ、該ロックボール20がスリーブ18の押圧部22で押圧されて接続が完了する。 【0017】上記構成を有する本例に係る管継手によれば、ソケット1とプラグ2を接続する際に、プラグ2の弁体6の先端から突出した補助弁体35の先端部をソケット1の弁体5の先端で押すことにより、補助弁体35を図2に示す位置から図1に示す位置まで所定のストロークだけ後退させると、補助弁体35の外周に設けた一対のシールリング37,38のうち前側にあるシールリング37によるシールが解かれ、弁体6と補助弁体35との間に形成した隙間45と第1連通孔32とが連通し、プラグ2の流体通路4に残存する流体が、第1連通孔32および前記隙間45を通って第2連通孔46から流出し、相手側の開弁している弁体5よりその流体通路3内部へ流れる。これによって、弁体6を流体通路4を閉じる方向へ押圧している流体の圧力が急速に低下する。このとき、補助弁体35は、その周囲に設けた一対のシールリング37,38間の空間47が第1連通孔32を介して流体通路4と連通しているため、一対のシールリング37,38が残存する流体により受ける互いに逆向きの軸方向の力、すなわち、一対のシールリング37,38のシール径の差に応じた大きさの軸方向の力(本例では、シールリング37の方がシールリング38よりシール径が大きく、その差に応じた大きさの先端方向へ押す力)とスプリング36の弾発力との合力で先端方向に押されている。このため、補助弁体35は、上記従来技術の小径弁体のように残存する流体の圧力(内圧)を径全体で受けて弁座側に押圧されていない。したがって、残存する流体の圧力が人力では押せない程に高い流体を使用する場合、或いは、管継手のサイズが大きい場合でも、上記従来技術の小径弁体のように、補助弁体35を弁座側へ押す力を小さくするために補助弁体35の外径を小さくする必要がなく、補助弁体35の外径を、流体の圧力や管継手のサイズに影響されず自由に決めることができる。また、管継手のサイズが大きい場合でも、補助弁体35の外径を小さくする必要がないため、上記従来技術のように内部に残存する流体が抜けるのに要する時間が長くならず、人力で管継手を接続する際に作業者は長い時間力を加え続ける必要がなく、内圧が加わっている場合でも容易に接続することができ、作業性が良い。また、一対のシールリング37,38のシール径を異ならせることにより、そのシール径の差に応じて補助弁体35の開弁圧を任意の値に設定することができる。 【0018】実際には、シールリング37のシール径をシールリング38のシール径より大きくしてある。これによって、補助弁体35は、一対のシールリング37,38のシール径の差に応じた大きさの軸方向先端側へ押す力と、スプリング36の弾発力との合力で先端側へ押されている。 【0019】さらに、本例に係る管継手によれば、プラグ2側にある補助弁体35の先端と弁体6の先端とがソケット1側にある弁体5の先端で押されて両弁体5,6の先端面が閉塞された状態(図1および図3に示す状態)でも、プラグ2の流体通路4に残存する流体が、第1連通孔32、補助弁体35の周囲にできる隙間45、および径方向に設けた第2連通孔46を通ってソケット1側の流体通路3に抜けるので、ソケット1とプラグ2を接続する際に、内圧を確実に低下させることができる。 【0020】また、本例によれば、補助弁体35を円筒状に形成したので、該弁体35が軸方向に移動する際に、弁体6に設けた中央穴31の体積変化を防止して補助弁体35の不作動を防止できる。 【0021】なお、上記一例に係る管継手では、プラグ2の弁体6に形成した中心穴31内に補助弁体35を設けたが、ソケット1側に内圧が残る場合は、ソケット1の弁体5に前記中心穴31と同様の中心穴を形成し、この中心穴内に補助弁体35と同様の弁体を設けることにより、上記一例と同様の作用効果が得られる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、流体圧の高さや管継手のサイズに影響されずに、内圧が加わっている場合でも容易に接続することができるとともに、設計の自由度を拡大することができる。 【0023】請求項2に係る発明によれば、ソケットとプラグを接続する際に、内圧を確実に低下させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000227386 【氏名又は名称】日東工器株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月3日(1999.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074181 【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 明博 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−74187(P2001−74187A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−249519 |
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