| 【発明の名称】 |
配管用継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 直樹
【氏名】山中 敏彦
【氏名】加納 宜明
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| 【要約】 |
【課題】簡易な構成にて管の抜けに関する信頼性を向上することのできる配管用継手の提供。
【解決手段】円筒状の継手本体20と、継手本体の内周面26と継手本体内に挿入された管10の外周面との間に配設された環状のシール部材(Oリング30)と、継手本体内に挿入されかつ管の外周上に組付けられてシール部材及び管を継手本体内に保持する保持部材40とを備えた配管用継手であって、管を貫通させる環状の基部51と、基部から保持部材の脚部42に対応した周方向位置にてそれぞれ基部の軸線方向に延出された複数のアーム部52と、基部から延出され継手本体の外周上に係止可能な係止部53と、基部の軸線方向に延出された環状ガイド部58と、からなる着脱可能なガイド部材50を継手本体に装着した状態で、ガイド部材の環状ガイド部が継手本体の口元部内部に侵入するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円筒状の継手本体と、前記継手本体の内周面と前記継手本体内に挿入された管の外周面との間に配設された環状のシール部材と、前記継手本体内に挿入されかつ前記管の外周上に組付けられて前記シール部材及び前記管を前記継手本体内に保持する保持部材とを備えた配管用継手であって、前記継手本体の口元部から所定距離離れた位置に前記継手本体の周方向に沿って複数の貫通窓を形成し、前記保持部材は、前記継手本体の内径に略等しい外径を有しかつ前記管の外径に略等しい内径を有する環状部と、前記環状部から延設されるとともに中間部外側に突起した突起及び中間部内側にて切り欠いた切欠きを有する複数の脚部と、を有する形状に可撓性材料にて構成されており、前記保持部材を前記環状部側から前記継手本体内に挿入し前記脚部に設けた前記切欠きを前記管の外周上に形成した環状突起に嵌合させかつ前記脚部に設けた前記突起を前記貫通窓に嵌入させて前記管を前記継手本体内に保持するとともに前記環状部の先端面にて前記シール部材を前記継手本体内に保持するようにした配管用継手において、前記管を貫通させる環状の基部と、前記基部から前記保持部材の脚部に対応した周方向位置にてそれぞれ前記基部の軸線方向に延出された複数のアーム部と、前記基部から延出され前記継手本体の外周上に係止可能な係止部と、前記継手本体の口元部の内径に略等しい外径を有しかつ前記管の外径に略等しい内径を有し前記基部の軸線方向に延出された環状ガイド部と、からなるガイド部材を前記継手本体に着脱可能に配設し、前記保持部材の脚部が同脚部に設けた切欠きにて前記管の外周上に形成した環状突起に嵌合しかつ同脚部に設けた突起にて前記継手本体の貫通窓に嵌入した状態で、前記ガイド部材のアーム部を前記保持部材の脚部と対応しない回転位置にて前記継手本体に挿入したとき、前記ガイド部材の係止部が前記継手本体の外周上に係止されるとともに前記ガイド部材のアーム部の先端面が前記管の外周上に形成した環状突起に当接するように前記ガイド部材の係止部及び複数のアーム部を形成し、かつ、この状態で前記ガイド部材の環状ガイド部が前記継手本体の口元部内部に侵入するように前記ガイド部材の環状ガイド部を形成したことを特徴とする配管用継手。 【請求項2】 請求項1に記載の配管用継手において、前記ガイド部材の基部における前記環状ガイド部の延出方向と逆側端面の口元部角部の軸方向断面形状を、所定の半径を有する円弧形状としたことを特徴とする配管用継手。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の配管用継手において、前記ガイド部材のアーム部の先端部形状を、先端に向かうにつれて徐々に細くなる形状としたことを特徴とする配管用継手。 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の配管用継手において、前記ガイド部材のアーム部を前記保持部材の脚部と対応する回転位置にて前記継手本体内に挿入し前記ガイド部材のアーム部の先端部と前記保持部材の脚部の先端部とを当接させた状態にて、さらに前記ガイド部材のアーム部を前記継手本体内に向けて押圧したとき、前記ガイド部材のアーム部の先端部が前記保持部材の脚部の先端部の径外側又は径内側に侵入せず、前記ガイド部材のアーム部の先端部がその軸方向位置より深く挿入できないように、前記ガイド部材のアーム部の先端部及び前記保持部材の脚部の先端部を形成したことを特徴とする配管用継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに利用される各種配管に用いる配管用継手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば、実開平7−24716号公報に記載のように、円筒状の継手本体と、継手本体の内周面と継手本体内に挿入された管の外周面との間に配設された環状のシール部材と、継手本体内に挿入されかつ管の外周上に組付けられてシール部材及び管を継手本体内に保持する保持部材とを備えた配管用継手であって、継手本体の口元部から所定距離離れた位置に継手本体の周方向に沿って複数の貫通窓を形成し、保持部材は、継手本体の内径に略等しい外径を有しかつ管の外径に略等しい内径を有する環状部と、環状部から延設されるとともに中間部外側に突起した突起及び中間部内側にて切り欠いた切欠きを有する複数の脚部と、を有する形状に可撓性材料にて構成されており、保持部材を環状部側から継手本体内に挿入し脚部に設けた切欠きを管の外周上に形成した環状突起に嵌合させかつ脚部に設けた突起を貫通窓に嵌入させて管を継手本体内に保持するとともに環状部の先端面にてシール部材を継手本体内に保持するようにした配管用継手が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の配管用継手においては、環状のシール部材を、継手本体の内周面と継手本体内に挿入された管の外周面との間に配設する構成を採用している等の理由により、継手本体の口元部の内径を管の外径と略同一にすることができず、管の外径より若干大きくせざるを得ない。そのため、車両振動や車両の初期組み付けのばらつき等により管が継手本体に対して径方向に振れた場合に、管は継手本体の口元部を支点としては振れず、保持部材の脚部の先端部を支点として振れることになる。保持部材は、樹脂等の可撓性材料にて形成されているので、管が振れると、管の外径面が保持部材の脚部を押圧し、保持部材の脚部は径外方向へ撓むことになる。 【0004】ここで、保持部材の脚部が径外方向へ撓んだ状態が短期的に継続する程度であれば、樹脂材の弾性力により保持部材の脚部は元の形状に復元するが、長期的に保持部材の脚部が径外方向へ撓んだ状態が継続すれば、樹脂材等に見られるいわゆるクリープ現象により、保持部材の脚部が径外方向へ広がったまま元の形状に復元しなくなってしまう。 【0005】このように、保持部材の脚部が径外方向へ広がったままの状態になると、保持部材の脚部に設けた切欠きと管の外周上に形成した環状突起との嵌合が不完全となり、これは、管の保持部材からの引抜力低下を招来し、ひいては車両振動や管の内圧の増加等により管が保持部材から抜けてしまう可能性もあった。 【0006】本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、簡易な構成にて管の抜けに関する信頼性を向上することのできる配管用継手を提供することを課題とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、円筒状の継手本体と、前記継手本体の内周面と前記継手本体内に挿入された管の外周面との間に配設された環状のシール部材と、前記継手本体内に挿入されかつ前記管の外周上に組付けられて前記シール部材及び前記管を前記継手本体内に保持する保持部材とを備えた配管用継手であって、前記継手本体の口元部から所定距離離れた位置に前記継手本体の周方向に沿って複数の貫通窓を形成し、前記保持部材は、前記継手本体の内径に略等しい外径を有しかつ前記管の外径に略等しい内径を有する環状部と、前記環状部から延設されるとともに中間部外側に突起した突起及び中間部内側にて切り欠いた切欠きを有する複数の脚部と、を有する形状に可撓性材料にて構成されており、前記保持部材を前記環状部側から前記継手本体内に挿入し前記脚部に設けた前記切欠きを前記管の外周上に形成した環状突起に嵌合させかつ前記脚部に設けた前記突起を前記貫通窓に嵌入させて前記管を前記継手本体内に保持するとともに前記環状部の先端面にて前記シール部材を前記継手本体内に保持するようにした配管用継手において、前記管を貫通させる環状の基部と、前記基部から前記保持部材の脚部に対応した周方向位置にてそれぞれ前記基部の軸線方向に延出された複数のアーム部と、前記基部から延出され前記継手本体の外周上に係止可能な係止部と、前記継手本体の口元部の内径に略等しい外径を有しかつ前記管の外径に略等しい内径を有し前記基部の軸線方向に延出された環状ガイド部と、からなるガイド部材を前記継手本体に着脱可能に配設し、前記保持部材の脚部が同脚部に設けた切欠きにて前記管の外周上に形成した環状突起に嵌合しかつ同脚部に設けた突起にて前記継手本体の貫通窓に嵌入した状態で、前記ガイド部材のアーム部を前記保持部材の脚部と対応しない回転位置にて前記継手本体に挿入したとき、前記ガイド部材の係止部が前記継手本体の外周上に係止されるとともに前記ガイド部材のアーム部の先端面が前記管の外周上に形成した環状突起に当接するように前記ガイド部材の係止部及び複数のアーム部を形成し、かつ、この状態で前記ガイド部材の環状ガイド部が前記継手本体の口元部内部に侵入するように前記ガイド部材の環状ガイド部を形成したことを特徴とする配管用継手とした。 【0008】請求項1に記載の発明によれば、保持部材に管を装着し全構成部品の組み付けが完了した状態では、継手本体の口元部の内径に略等しい外径を有しかつ管の外径に略等しい内径を有するガイド部材の環状ガイド部が、継手本体の口元部内部に侵入しているので、継手本体に対する管の径方向の振れが抑制され、保持部材の脚部の先端部を支点として管が振れることはなくなる。よって、管が継手本体に対して径方向に振れても、管の外径面が保持部材の脚部を押圧し保持部材の脚部が径外方向へ撓むことがなくなり、管が継手本体に対して径方向に振れる状態が長期的に継続しても、樹脂材等の可撓性材料で形成されている保持部材の脚部がクリープ現象により径外方向へ広がったまま元の形状に復元しなくなるという事態が発生しなくなる。従って、車両振動や管の内圧の増加等に対する管の継手本体からの抜けに関する信頼性を向上させることができるものである。 【0009】また、請求項1に記載の発明によれば、保持部材の脚部が同脚部に設けた切欠きにて管の外周上に形成した環状突起に嵌合しかつ同脚部に設けた突起にて継手本体の貫通窓に嵌入した状態で、ガイド部材のアーム部を保持部材の脚部と対応しない回転位置にて継手本体に挿入したとき、ガイド部材の係止部が継手本体の外周上に係止されるとともにガイド部材のアーム部の先端面が管の外周上に形成した環状突起に当接するようにガイド部材の係止部及び複数のアーム部を形成しているので、配管作業における管の継手本体への侵入が不十分で保持部材の脚部の切欠きが管の外周上に形成した環状突起に嵌合していなければ、ガイド部材ののアーム部先端の継手本体内への侵入時に、ガイド部材の係止部が継手本体の外周上に係止される位置に達する前にガイド部材のアーム部の先端面が管の外周上に形成した環状突起に当接するので、ガイド部材の係止部が継手本体の外周上に係止される所定位置までガイド部材を侵入させることができない。よって、作業者は、ガイド部材の係止部が継手本体の外周上に係止される位置までガイド部材を挿入できるか否かにより、配管作業が正常に行われたか否かを容易に検査することができる。 【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ガイド部材の基部における前記環状ガイド部の延出方向と逆側端面の口元部角部の軸方向断面形状を、所定の半径を有する円弧形状としたことを特徴とする配管用継手としたものである。 【0011】請求項2に記載の発明によれば、管を貫通させる環状の基部を有するガイド部材が継手本体の口元部に配設されているので、管は、継手本体に対して径方向へ振れる際に、ガイド部材の基部における環状ガイド部の延出方向と逆側端面の口元部角部を支点として振れることになり、管は、当該支点と当接する部位において圧縮集中応力が働くことになるが、この支点となる基部の口元部角部を、所定の半径を有する円弧形状とすることにより、かかる圧縮集中応力を緩和することができる。これにより、車両振動等の外的環境下においても、管自体の耐久性・信頼性を向上させることができるものである。 【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記ガイド部材のアーム部の先端部形状を、先端に向かうにつれて徐々に細くなる形状としたことを特徴とする配管用継手とした。 【0013】請求項3に記載の発明によれば、ガイド部材のアーム部を継手本体に挿入していく際に、同アーム部の先端と保持部材の脚部の先端とが当接し挿入を妨げることがないように同アーム部を保持部材の脚部と対応しない正規回転位置にて挿入していく必要があるところ、同アーム部の先端部形状を先端に向かうにつれて徐々に細くなる形状とすることにより、同アーム部の回転方向位置が上記正規位置から若干ずれていても、同アーム部の先端部が保持部材の脚部の先端と当接しながら正規回転位置に自動的に補正されつつ挿入され、結果として正規回転位置にて組み付けられることになる。よって、目に見えない位置にて配管作業をする場合等においても作業効率を向上させることができるものである。 【0014】さらに請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項において、前記ガイド部材のアーム部を前記保持部材の脚部と対応する回転位置にて前記継手本体内に挿入し前記ガイド部材のアーム部の先端部と前記保持部材の脚部の先端部とを当接させた状態にて、さらに前記ガイド部材のアーム部を前記継手本体内に向けて押圧したとき、前記ガイド部材のアーム部の先端部が前記保持部材の脚部の先端部の径外側又は径内側に侵入せず、前記ガイド部材のアーム部の先端部がその軸方向位置より深く挿入できないように、前記ガイド部材のアーム部の先端部及び前記保持部材の脚部の先端部を形成したことを特徴とする配管用継手とした。 【0015】請求項4に記載の発明によれば、ガイド部材のアーム部を継手本体に挿入していく際に、同アーム部の先端と保持部材の脚部の先端とが当接し挿入を妨げることがないように同アーム部を保持部材の脚部と対応しない正規回転位置にて挿入していく必要があるところ、誤って同アーム部の回転方向位置を保持部材の脚部と対応する回転位置にて挿入しようとした場合において、同アーム部の先端部と保持部材の脚部の先端部とが当接した後は、さらに同アーム部を継手本体内に向けて押圧しても、同アーム部の先端部が保持部材の脚部の先端部の径外側又は径内側に侵入せず、同アーム部の先端部がその軸方向位置より深く挿入できない。よって、ガイド部材のアーム部が保持部材の脚部と対応する回転位置にて組み付くという誤組み付けを防止することができるものである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。 【0017】第1図は、本発明に係る配管用継手を軸方向断面図により示したものである。この配管用継手は、管10を収容する継手本体20と、継手本体20内に収容されたシール部材としてのOリング30,30と、継手本体20内に収容されて管10及びOリング30,30を継手本体20内に保持する保持部材40と、継手本体20に着脱可能に設けたガイド部材50とを主要構成部材としている。 【0018】管10は、第1図及び第3図に示すように、円筒状に形成され、先端にて傾斜をもって若干細くなるように形成された傾斜部11を有する。また、管10の外周上には、先端から所定距離隔てた位置に環状突起12が形成されており、かかる環状突起12は前側(図1において左側)にて緩やかな傾斜面12aを有するとともに、後側(図1において右側)にて外周面と垂直な垂直面12bを有する。 【0019】継手本体20は、管10の接続対象の一部分を形成するものであり、接続対象の材質に応じて合成樹脂又は金属で形成されており、口元部から所定距離隔てた位置に周方向に沿って図1において上下一対の円形の貫通窓21,21が形成されている。また、継手本体20の口元部の外周上にはフランジ23が形成されている。 【0020】継手本体20の内周面26,27は2段に形成され、内周面27の内径は管10の外径に略等しく設定されており、内周面26の内径は内周面27の内径より大きい。 【0021】Oリング30,30は第1図に示すように、継手本体20の内周面26上に組み付けられるもので、両Oリング30,30間にはサポートリング31が介装されるようになっている。 【0022】保持部材40はナイロン樹脂等の可撓性材料で一体形成され、第1図に示すように、環状部41と、同環状部41から延出された一対の脚部42,42とからなる。環状部41の外径は継手本体20の内周面26の内径に略等しく、かつ、同環状部41の内径は管10の外径に略等しく設定されている。各脚部42,42は断面U字形に形成され、それらの中間部外側に突起42a,42aを有するとともに、中間部内側に切欠き42b,42bを有する。 【0023】ガイド部材50もナイロン樹脂等の可撓性材料で一体成形され、第1図、第2図及び第4図〜第6図に示すように、環状の基部51と、同基部51から前方(第1図等において左側)へ延出された図2,図4及び図5において上下一対のアーム部52,52、上下一対の係止部53,53及び環状ガイド部58と、同基部51から後方(図1において右側)へ延出された上下一対の取っ手部54,54とからなる。 【0024】係止部53,53にはその先端に内側へ突出した突起53a,53aがそれぞれ形成されており、取っ手部54,54の内側への押圧操作により突起53a,53aが開き、かつ前記押圧の解除操作により突起53a,53aが基の位置に復帰するようになっている。また、この押圧操作の際の操作力を低減しガイド部材50の脱着性を向上させるため、ガイド部材50には、図4に示すように、上下一対の開口56,56を設けガイド部材50の撓みに対する復元力を低減している。この開口56,56を設けることにより、ガイド部材50を継手本体20に組み付けた状態において継手本体20とガイド部材50との間に侵入した水・泥等が落ちやすくもなっている。さらに、ガイド部材50には、図2及び図4に示すように、左右一対の台座57,57が設けられており、より一層脱着性が向上している。すなわち、ガイド部材50の上記押圧操作による係止部53,53及び取っ手部54,54の撓みは基部51を支点として行われるところ、かかる台座57,57を設けることにより、基部51の軸方向位置が後方(図2において右側)に移動することになるので、押圧操作の支点である基部51と作用点である係止部53,53の突起53a,53aとの距離が大きくなる。よって、取っ手部54,54の押圧操作に対する係止部53,53の突起53a,53aの移動量距離を大きく設定することができ、脱着性が向上する。 【0025】アーム部52,52の先端部は、図6に示すように先端に向かうにつれて徐々に細くなるテーパー形状をしている。 【0026】環状ガイド部58は、その外径が継手本体20の口元部の内径22に略等しく、かつその内径が管10の外径に略等しく設定されている。 【0027】基部51には、その後方(図1において右側)側端面の口元部角部に、所定の半径を有するアール55(円弧形状)を設けている。 【0028】次に、上記にような構成部品において、管10を継手本体20に組み付ける場合について説明する。 【0029】まず、Oリング30、サポートリング31、Oリング30をこの順に継手本体20内にその口元部から押し込んだ後、保持部材40をその環状部41側から継手本体20内に同様にして押し込んで、保持部材40の各脚部42,42の外側面の各突起42a,42aを継手本体20の各貫通窓21,21に嵌合させる。 【0030】かかる状態で、管10の先端をガイド部材50の基部51に貫通させるとともに、継手本体20の口元部側から管10を押し込む。かかる場合、管10の先端の傾斜部11が保持部材40の脚部42,42に形成した各切欠き42b,42bに嵌合した状態(第1図の状態)にて、管10の継手本体20に対する組み付けが完了する。 【0031】次に、ガイド部材50を、継手本体20の口元部側から押し込んで、係止部53,53の先端の突起53a,53aを継手本体20の口元部外周上のフランジ23に係止させることにより組み付ける。これにより、構成部品全ての組み付けが完了する。なお、かかるガイド部材50の組み付けは、上記管10の組み付けと同時に行ってもよい。その際には、ガイド部材50のアーム部52,52の先端を管10の環状突起12に当接させながら行うと、両者一体となって組み付けることができるので好ましい。 【0032】以上、全構成部品が組み付いた状態では、内部圧力、外力等により、管10を継手本体20の外部へ押し出すような引抜け力が働いても、突起12の垂直面12bが各切欠き42b,42bに堅固に係合すると同時に、各突起42a,42aが各貫通窓21,21の内側面に堅固に係合して、管10が継手本体20内に堅固に保持される。また、このとき、Oリング30,30が管10の外周面と継手本体20の内周面26との密閉性を保つので、内部の流体が継手本体20から漏れることはない。 【0033】また、全部品の組み付けが完了した状態では、継手本体20の口元部の内径22に略等しい外径を有しかつ管10の外径に略等しい内径を有するガイド部材50の環状ガイド部58が、継手本体20の口元部内部に侵入しているので(図1参照)、継手本体20に対する管10の径方向の振れが抑制され、保持部材40の脚部42,42の先端部を支点として管が振れることはなくなる。よって、管10が継手本体20に対して径方向に振れても、管10の外径面が保持部材40の脚部42,42を押圧し保持部材40の脚部42,42が径外方向へ撓むことがなくなる。従って、管10が継手本体20に対して径方向に振れる状態が長期的に継続しても、ナイロン樹脂等の可撓性材料で形成されている保持部材40の脚部42,42がクリープ現象により径外方向へ広がったまま元の形状に復元しなくなるという事態が発生しなくなる。従って、車両振動や管10の内圧の増加等に対する管10の継手本体20からの抜けに関する信頼性を向上させることができる。また、前述のごとく、ガイド部材50の基部51には、その後方(図1において右側)側端面の口元部角部に、所定の半径を有するアール55(円弧形状)を設けているので、管10が継手本体20に対して同角部を支点として径方向へ振れる際に、当該支点と当接する部位において管10に働く圧縮集中応力を緩和することができる。これにより、車両振動等の外的環境下においても、管自体の耐久性・信頼性を向上させることができる。 【0034】さらに、ガイド部材50は、管10が継手本体20内に確実に組み込まれているか否かの検査にも利用できる。すなわち、管10の挿入量が少なくて突起12が保持部材40の切欠き42b,42bに嵌合していない状態で、ガイド部材50を上述のようにして押し込むと、アーム部52,52の先端部端面が突起12に当接して、アーム部52,52が継手本体20の所定位置まで侵入することができず、係止部53,53の突起53a,53aが継手本体20のフランジ23に係止できない。これにより、配管作業時に管10の組み付けが確実に行われているか否かが容易に検査できる。また、かかる場合、保持部材40は確実に継手本体20に組み込まれ、管10の挿入量のみが単に不足している場合には、ガイド部材50をさらに押し込むことにより、アーム部52,52の各先端部端面が管10の突起12を押して管10を継手本体20内に押し込むように作用するので、この検査作業により、管10が継手本体20に組み付けられるようになる。なお、上記実施例では、ガイド部材50の基部51を環状に形成したが、この基部51を特に環状にする必要はなく、4角形、楕円等の他の形状にしてもよい。 【0035】また、ガイド部材50を継手本体20へ押し込む際に、ガイド部材50のアーム部52,52を保持部材40の脚部42,42と対応しない正規回転位置(図1においては、紙面上下方向にある保持部材40の脚部42,42に対して、90°位相をずらした紙面前後方向)にて挿入していく必要があるが、同アーム部52,52の先端部形状を前述のようにテーパー形状としているので、同アーム部52,52の回転方向位置が正規位置から若干ずれていても、同アーム部52,52の先端部が保持部材40の脚部42,42の先端と当接しながら正規回転位置に自動的に補正されつつ挿入され、結果として正規回転位置にて組み付けられることになる。よって、目に見えない位置にて配管作業をする場合等においても作業効率を向上させることができる。 【0036】さらに、ガイド部材50を継手本体20へ押し込む際に、誤って、ガイド部材50のアーム部52,52を保持部材40の脚部42,42と対応する回転位置(図7に示すように、紙面前後方向にある保持部材40の脚部42,42に対して、同位相である紙面前後方向)にて挿入しようとした場合においては、同アーム部52,52の先端部と保持部材40の脚部42,42の先端部とが当接した後は、さらに同アーム部52,52を継手本体20内に向けて押圧しても、同アーム部52,52の先端部が弾性変形により保持部材40の脚部42,42の先端部の径外側又は径内側に侵入しないように、同アーム部52,52の先端に突起52a,52aを設け、両先端部間の当接態様を調節してあるので、同アーム部52,52の先端部がその軸方向位置より深く挿入できない(図8に示す状態)。また、この軸方向位置では、ガイド部材50の係止部53,53の突起53a,53aが継手本体20の口元部外周上のフランジ23と係止されず、ガイド部材50は継手本体20に対し組み付かない。よって、ガイド部材50のアーム部52,52が保持部材40の脚部42,42と対応する回転位置にて組み付くという誤組み付けを防止することができる。 【0037】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、簡易な構成にて管の抜けに関する信頼性を向上することのできる配管用継手を提供することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月6日(1999.9.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−74185(P2001−74185A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−252107 |
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