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【発明の名称】 配管の接続ボックス
【発明者】 【氏名】加 瀬 薫

【要約】 【課題】地震などの振動によってシール部材が破損することがなく、長期間使用してもシール部材が剥離したり、接続ボックスが錆びて穴が開くことがなく、接続ボックス内の油が流出して地下水を汚染したり、接続ボックス内に地下水が流入して接続ボックス内を汚すことがない地下配管の接続ボックスを提供する。

【解決手段】地上に設けられた油取扱機器(1)と地下に埋設された貯油タンク(2)とを接続する配管(3、5)が地下に埋設され、配管(3、5)の接続部を収容する接続ボックス(4)において、接続ボックス(4)はガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂製で、接続ボックス(4)の壁面には複数の挿入孔(4a)が開けられ、各挿入孔(4a)には配管(3、5)を接続ボックス(4)に水密に取り付ける耐油性ゴム製のシール部材(8)が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地上に油取扱機器が設けられ、地下に貯油タンクが埋設され、油取扱機器と貯油タンクを接続する配管が地下に埋設され、この地下に埋設された配管の接続部を収容する配管の接続ボックスにおいて、前記接続ボックスはガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂製で、接続ボックスの壁面には複数の挿入孔が開けられ、各挿入孔には接続ボックスに配管を水密に取り付ける耐油性ゴム製のシール部材が設けられていることを特徴とする配管の接続ボックス。
【請求項2】 前記シール部材は、接続ボックスの壁面に当接する鍔状部と、鍔状部に連接された皿状部と、皿状部に連接された筒状部とを有するシール本体と、接続ボックスの壁面とシール本体の鍔部とを挟んむ2枚のワッシャと、ワッシャを介してシール本体を接続ボックスへ固定するボルト及びナットと、筒状部を配管へ締め付ける取付けバンドで構成されている請求項1に記載の配管の接続ボックス。
【請求項3】 前記接続ボックスは上面が開放された箱型で、上面には着脱自在の蓋が設けられる請求項1または2に記載の配管の接続ボックス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給油所などの油取扱所に設置される配管の接続ボックスで、特に地上の油取扱機器と地下の貯油タンクとを接続する地下に埋設された配管の接続部を収容する配管の接続ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は本発明の実施例を示す図であるが、本発明をよく理解するために、まずその従来部分について説明する。給油所などの油取扱所では、給油装置1A及びオイルチェンジャー1Bなどの油取扱機器1が地上に設けられ、給油装置1Aで自動車へ給油される燃料油用の貯油タンク2A及びオイルチェンジャー1Bで抜き取られた廃油用の貯油タンク2Bなどの貯油タンク2が地下に埋設されている。そして、油取扱機器1に接続された横引き配管3は接続ボックス4内へ導入され、貯油タンク2に接続された立ち上がり配管5も接続ボックス4内へ導入され、横引き配管3と立ち上がり配管5は接続ボックス4内で接続されている。なお、接続ボックス4には、液面計6等も設けられている。また、接続ボックス4には着脱自在の蓋7が設けられ、この蓋7を開いて、貯油タンク2Aへ燃料油の補給、及び貯油タンク2Bからの廃油の抜取り等が立ち上がり配管5を介して行われるようになっている。そして、燃料油の補給または廃油の抜取りのときに漏れた油は接続ボックス4内に溜り、外部に流出しないようになっている。また、貯油タンク2が満タンになったのを気付かずに油を送り続け、立ち上がり配管5から溢れ出た油も接続ボックス4内に溜り、外部に流出しないようになっている。
【0003】そして、従来の接続ボックス4は鋼板製で、横引き配管3及び立ち上がり配管5が接続ボックス4に挿入されている部分のシール部材8は溶接(例えば特開昭59ー142983号)、又はモルタル等で行っている。このために、地震などの振動でシール部材8が破損したり、長年の使用によりシール部材8が剥離したり、接続ボックス4が錆びて穴が開いたりすると、接続ボックス4内に溜まっていた油が流出して地下水を汚染するなどの公害を発生することがある。また、接続ボックス4内に地下水が流入して、接続ボックス4内を汚すこともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した様な従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、地震などの振動によってシール部材が破損することがなく、長期間使用してもシール部材が剥離したり、接続ボックスが錆びて穴が開くことがなく、接続ボックス内の油が流出して地下水を汚染したり、接続ボックス内に地下水が流入して接続ボックス内を汚すことがない地下配管の接続ボックスを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために本発明は、地上に油取扱機器が設けられ、地下に貯油タンクが埋設され、油取扱機器と貯油タンクを接続する配管が地下に埋設され、この地下に埋設された配管の接続部を収容する配管の接続ボックスにおいて、前記接続ボックスはガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂製で、接続ボックスの壁面には複数の挿入孔が開けられ、各挿入孔には接続ボックスに配管を水密に取り付ける耐油性ゴム製のシール部材が設けられている。このようにシール部材は耐油性ゴム製であるので、地震などの振動によってシール部材が破損することがなく、長期間使用してもシール部材が剥離することがない。また、接続ボックスはガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂製であるので、長期間使用しても錆びて穴が開くことがない。その結果、接続ボックス内の油が流出して地下水を汚染したり、接続ボックス内に地下水が流入して接続ボックス内を汚すことがなくなる。
【0006】そして、前記シール部材は、接続ボックスの壁面に当接する鍔状部と、鍔状部に連接された皿状部と、皿状部に連接された筒状部とを有するシール本体と、接続ボックスの壁面とシール本体の鍔部とを挟んむ2枚のワッシャと、ワッシャを介してシール本体を接続ボックスへ固定するボルト及びナットと、筒状部を配管へ締め付ける取付けバンドとで構成されているので、配管は接続ボックスに確実に水密に取り付けられ、接続ボックス内の油が流出して地下水を汚染したり、接続ボックス内に地下水が流入して接続ボックス内を汚すことがない。
【0007】さらに、前記接続ボックスは上面が開放された箱型で、上面には着脱自在の蓋が設けられるので、貯油タンクへの燃料油の補給、及び貯油タンクからの廃油の抜取りが容易に行え、配管の保守点検も容易にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照にして、本発明の実施の形態を説明する。図1において、従来例で説明したように、給油所などの油取扱所では、給油装置1A及びオイルチェンジャー1Bなどの油取扱機器1が地上に設けられ、給油装置1Aで自動車へ給油される燃料油用の貯油タンク2A及びオイルチェンジャー1Bで抜き取られた廃油用の貯油タンク2Bなどの貯油タンク2が地下に埋設されている。そして、油取扱機器1に接続された横引き配管3は地下に埋設されて接続ボックス4内へ導入され、貯油タンク2に接続された立ち上がり配管5も接続ボックス4内へ導入され、横引き配管3と立ち上がり配管5は接続ボックス4内で接続されている。この接続ボックス4はガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂で作られ、横引き配管3及び立ち上がり配管5が挿入されている部分はシール部材8により水密にシールされている。なお、接続ボックス4には液面計6等も設けられ、接続ボックス4には着脱自在の蓋7が設けられている。
【0009】このように接続ボックス4はガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂製であるので、長期間使用しても錆びたり腐ったりして穴が開くことがない。その結果、接続ボックス4内の油が流出して地下水を汚染したり、接続ボックス4内に地下水が流入して内部を汚すことがない。
【0010】図2に示すように、シール部材8は、耐油性ゴムのシール本体9と、2枚のワッシャ10、11と、ボルト12及びナット13と、取付けバンド14で構成されている。そして、シール本体9は、接続ボックス4の壁面に当接する鍔状部9aと、鍔状部9aに連接された皿状部9bと、皿状部9bに連接された筒状部9cとを有し、鍔状部9aにはボルト孔9dが開けられている。また、ワッシャ10、11はシール本体9の鍔状部9aと略同じ形で、ボルト孔10a、11aが開けられている。取付けバンド14はシール本体9の筒状部9cより少し大径で、ビス14aを回して締め上げられるようになっている。
【0011】図3に示すように、ワッシャ10を接続ボックス4の挿入孔4aの一面にあてがい、シール本体9の鍔状部9aを挿入孔4aの他面にあてがい、ワッシャ11を鍔状部9aにあてがい、ボルト12をボルト孔11a、9d、10aに通してナット13で固定する。そして、横引き配管3をシール本体9の筒状部9cに挿入し、取付けバンド14のビス14aを回して締め上げ、筒状部9cを横引き配管3に固定する。
【0012】このように接続ボックス4とシール本体9の鍔状部9aとを2枚のワッシャ10、11で挟んで固定しているので、別個のパッキン等が不用で、しかも水密性が確実である。そして、シール部材8のシール本体9は耐油性ゴム製であるので、地震などの振動によって破損することがなく、長期間使用しても剥離することがない。その結果、接続ボックス4内の油が流出して地下水を汚染したり、接続ボックス4内に地下水が流入して内部を汚すことがなくなる。
【0013】そして、接続ボックス4の蓋7を開いて、貯油タンク2Aへの燃料油の補給、及び貯油タンク2Bからの廃油の抜取り等を立ち上がり配管5の蓋5aを外して行うが、このときに漏れた油は接続ボックス4内に溜り、外部に流出することはない。また、貯油タンク2が満タンになったのを気付かずに油を送り続け、配管から溢れ出た油も接続ボックス4内に溜り、外部に流出することはない。
【0014】さらに、図4に示すように、横引き配管3を内側配管3aと外側配管3bの2重管とした場合は、接続ボックス4と外側配管3bに上述したシール部材8を設け、内側配管3aと外側配管3bにシール部材15を設けている。このシール部材15は両側に筒状部16a、16bが設けられた耐油性ゴム製のシール本体16と、取付けバンド17、18で構成されている。そして、筒状部16aに内側配管3aを挿入し、筒状部16bに外側配管3bを挿入し、取付けバンド17、18で固定している。
【0015】このシール部材15もシール部材8と同様に、耐油性ゴム製であるので、地震などの振動によってシール部材が破損することがなく、長期間使用してもシール部材が剥離することがない。
【0016】
【発明の効果】本発明は、地上に油取扱機器が設けられ、地下に貯油タンクが埋設され、油取扱機器と貯油タンクを接続する配管が地下に埋設され、この地下に埋設された配管の接続部を収容する配管の接続ボックスにおいて、前記接続ボックスはガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂製で、接続ボックスの壁面には複数の挿入孔が開けられ、各挿入孔には接続ボックスに配管を水密に取り付ける耐油性ゴム製のシール部材が設けられている。このようにシール部材は耐油性ゴム製であるので、地震などの振動によってシール部材が破損することがなく、長期間使用してもシール部材が剥離することがない。また、接続ボックスはガラス繊維強化樹脂又はポリエチレン樹脂製であるので、長期間使用しても錆びて穴が開くことがない。その結果、接続ボックス内の油が流出して地下水を汚染したり、接続ボックス内に地下水が流入して接続ボックス内を汚すことがなくなる。
【出願人】 【識別番号】000151346
【氏名又は名称】株式会社タツノ・メカトロニクス
【出願日】 平成11年9月7日(1999.9.7)
【代理人】 【識別番号】100071696
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 敏忠 (外1名)
【公開番号】 特開2001−74165(P2001−74165A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−252709