| 【発明の名称】 |
脈動減衰装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本望 行雄
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| 【要約】 |
【課題】脈動減衰効率の高い脈動減衰装置を提供する。
【解決手段】脈動を持った流体を発生させる流体発生源3と、間欠的に流体を消費するワーク5との間に接続されて、流体発生源3からワーク5に流れる流体の脈動を減衰させる脈動減衰装置において、脈動減衰装置本体1が、流体が流れる流路11b内に並列に配置された複数のじゃま板13を備え、それぞれのじゃま板13が中央部に孔13aを備え、この孔13aから放射状に延びる所定長さの複数のスリット13bを備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流体の脈動を減衰させる脈動減衰装置本体を備えた脈動減衰装置において、脈動減衰装置本体が、流体が流れる流路内に流体の流れに沿って並列に配置された複数のじゃま板を備え、それぞれのじゃま板が流体の圧力に応じて流路面積を可変に構成されていることを特徴とする脈動減衰装置。 【請求項2】 それぞれのじゃま板が中央部に孔を備え、この孔から放射状に延びる所定長さの複数のスリットを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の脈動減衰装置。 【請求項3】 前記脈動減衰装置本体の入口側にじゃま板への衝突により生じる流体の高圧圧力を逃がす手段を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の脈動減衰装置。 【請求項4】 前記脈動減衰装置本体の出口側にワークの間欠的な流体の消費により生じる低圧圧力を補う手段を接続したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の脈動減衰装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば燃料噴射弁のような、間欠的に流体を消費するワークに接続されて好適な脈動減衰装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、脈動を持った流体を発生させる、例えば燃料圧送ポンプ等の流体発生源と、間欠的に流体を消費する、例えば燃料噴射弁等のワークとの間に接続されて、流体発生源からワークに流れる流体の脈動を減衰させる脈動減衰装置が知られている。この種のものでは、従来、流体発生源とワーク間に管体を接続し、この管体に、例えばアキュームレータを接続したものが提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の構成では、流体発生源からワークに流れる流体の脈動を十分に減衰させることができないという問題がある。 【0004】そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、脈動減衰効率の高い脈動減衰装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、流体の脈動を減衰させる脈動減衰装置本体を備えた脈動減衰装置において、脈動減衰装置本体が、流体が流れる流路内に流体の流れに沿って並列に配置された複数のじゃま板を備え、それぞれのじゃま板が流体の圧力に応じて流路面積を可変に構成されていることを特徴とする。 【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、それぞれのじゃま板が中央部に孔を備え、この孔から放射状に延びる所定長さの複数のスリットを備えて構成されていることを特徴とするものである。 【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、前記脈動減衰装置本体の入口側にじゃま板への衝突により生じる流体の高圧圧力を逃がす手段を接続したことを特徴とするものである。 【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載のものにおいて、前記脈動減衰装置本体の出口側にワークの間欠的な流体の消費により生じる低圧圧力を補う手段を接続したことを特徴とするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照して説明する。 【0010】図1において、符号1は脈動減衰装置本体を示している。この脈動減衰装置本体1は、脈動を持った流体(燃料)を発生させる流体発生源(例えば、燃料圧送ポンプ。)3と、所定時間間隔をあけて間欠的に流体(燃料)を消費するワーク(例えば、燃料噴射弁。)5との間に接続されて、流体発生源3からワーク5に流れる流体の脈動を減衰させるものである。これらは例えばガソリン内燃機関における筒内燃料噴射装置等に適用される。 【0011】この脈動減衰装置本体1は管体11を備えている。この管体11内には流体が流れる流路11aが形成され、この流路11a内には、当該流路11aを仕切るように、間隔規制用の環状のシム14を介して、複数のじゃま板13が流れ方向に沿ってほぼ等間隔に並列に配置されている。 【0012】それぞれのじゃま板13はステンレス製であって、その中央部には、図2a、bに示すように、孔13aが形成され、この孔13aの周縁部から円周を12等分して放射状に延びるように所定長さ(L)の12個のスリット13bが形成されている。これによれば、流体発生源3から供給される流路11a内の流量が増大し、流体の圧力が高まるにつれ、12個のスリット13bで仕切られた各片13Aが流体の流れ方向にたわみ、じゃま板13の開口面積が増大し、じゃま板13を抜けて下流に流れる流量が増す。 【0013】上記管体11の入口側の開口11bには入口プラグ15が接続され、この入口プラグ15には、流体発生源3からの管路3aが接続される第一通路15aと、この第一通路15aに直交する第二通路15bとが形成されている。 【0014】この第二通路15bには、第一通路15aを通じて導入され、最初のじゃま板13に衝突して、これにより発生する流体の高圧圧力を逃がすための、図3に示す構成からなる手段17が接続されている。 【0015】この手段17は、第二通路15bに連結される連結部19bを備えたハウジング19と、このハウジング19が連結部材20を介して連結されたシリンダ21とを備えている。上記ハウジング19の流路19a内には、図4aに示すように、複数のラッパ状の抵抗エレメント23(図4b)と、複数の間隔規制用のスリーブ24(図4c)とが交互に嵌合されている。それぞれのラッパ状の抵抗エレメント23はシリンダ21に向けて先細りの流路23aを備え、図4bに示すように、その先端の流路23bは急激に絞られている。そして、流体がシリンダ21に向けて流れる場合には、流路抵抗がそれほどかからず、その逆方向に流体が流れる場合には、大きな流路抵抗がかかるように構成されている。 【0016】上記ハウジング19の流路19aは、図3に示すように、シリンダ21に形成された、ピストン22で仕切られる一方の室21aに連通している。このピストン22で仕切られた他方の室21bには空気が充填され、この空気がピストン22の移動に伴って圧縮されるように、シリンダ21の開口端部には蓋体25が取り付けられている。26は圧力調整ねじである。 【0017】一方、図1に示すように、管体11の出口側開口11cには出口プラグ35が接続され、この出口プラグ35にはワーク5への管路5aが接続される第三通路35aと、この第三通路35aに直交する第四通路35bとが形成されている。 【0018】この第四通路35bには、第三通路35aを通じてワーク5に間欠的に排出される流体の、一時的に低下する低圧圧力を補うための、図5に示す構成からなる手段37が接続されている。 【0019】この手段37は、第三通路35bに連結される連結部39bを備えたハウジング39と、このハウジング39が連結部材40を介して連結されたシリンダ41とを備えている。上記ハウジング39の流路39a内には、図4bに示したものと略同様の形状をした複数のラッパ状の抵抗エレメント43が、上記の手段19の場合とは上下の向きを逆にして嵌合され、各抵抗エレメント43間には、間隔規制用のスリーブ44が嵌合されている。 【0020】それぞれのラッパ状の抵抗エレメント43はシリンダ41に向けて先広がりの流路43aを備え、その先端の流路43bは急激に絞られている。そして、流体がシリンダ41に向けて流れる場合には、大きな流路抵抗がかかり、その逆方向に流体が流れる場合には、流体はスムーズに流れ、それほど大きな流路抵抗はかからない構成である。 【0021】上記ハウジング39の流路39aは、シリンダ41に形成された、ピストン42で仕切られる一方の室41aに連通する。このピストン42で仕切られた他方の室41bには空気が充填され、この空気がピストン42の移動に伴って圧縮されるように、シリンダ41の開口端部には蓋体45が取り付けられている。46は圧力調整ねじである。 【0022】つぎに、この実施形態の動作を説明する。 【0023】この脈動減衰装置本体1の入口側には、流体発生源(例えば、燃料圧送装置。)3からの、脈動を持った流体(燃料)が導入される。この流体は最初のじゃま板13に衝突し、このじゃま板13の孔13aを通じて下流に流れ、次に位置するじゃま板13に達する。流路11a内の流量が増大すると、流体の圧力が高まり、それにつれて、最初のじゃま板13の、複数のスリット13bで仕切られた各片13Aの、流体の流れ方向へのたわみ量が変化し、じゃま板13の開口面積が増大し、じゃま板13を抜けて下流に流れる流量が増す。 【0024】流路11a内の流れは、複数のじゃま板13に抵抗を与えられながら流れ、その都度、流量変動が抑制されて脈動が減衰される。 【0025】また、脈動減衰装置本体1の入口側においては、流体が、最初のじゃま板13に衝突して、その流体の圧力が大きく上昇する。 【0026】これが上昇して高圧になった場合、その流体は、図3に示す構成の手段17のハウジング19に流入する。すると、この流体は、シリンダ21に向けて先細りの流路23aを備える、複数のラッパ状の抵抗エレメント23を経て、シリンダ21の一方の室21aに流入し、ピストン22を押し上げる。この構成では、脈動減衰装置本体1の入口側において、流体圧力が上昇した場合、その流体圧力が手段17側に逃がされるので、圧力変動が抑制される。 【0027】一方、脈動減衰装置本体1の出口側においては、第三通路35aを通じてワーク5に間欠的に流体が排出されるので、一時的に圧力が低下する。 【0028】この低圧が下がりすぎないように、そこでの圧力を略一定に維持するため、手段37内に封入されていた流体が、当該手段37から第四通路35bを通じて流出し、そこでの低圧圧力が補われる。 【0029】図5に示す手段37によると、複数のラッパ状の抵抗エレメント43が、図中下方に流体を流し易い構成になっている。従って、低圧圧力が発生した場合、その圧力が急激に補われ、圧力変動が抑制される。 【0030】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものでないことは明らかである。 【0031】上記の実施形態では、脈動減衰装置本体1の前後に脈動の原因となる機器(例えば、燃料圧送ポンプ3と燃料噴射弁5。)を接続したが、脈動減衰装置本体1の前後の内、少なくとも一方に脈動原因機器を接続した場合、この脈動減衰装置本体1は効果を発揮する。 【0032】 【発明の効果】これらの発明では、流路内の流れは、複数のじゃま板に抵抗を与えられながら流れ、その都度、流量変動が抑制されるので、効率よく脈動が減衰される。 【0033】また、脈動減衰装置本体の入口側においては、流体が、最初のじゃま板に衝突して、その流体の圧力が大きく上昇したとしても、その流体圧力が手段によって逃がされるので、圧力変動が抑制される。 【0034】更に、脈動減衰装置本体の出口側においては、ワークに間欠的に流体が排出されて、一時的に圧力が低下したとしても、この低圧が下がりすぎないように、手段によって低圧圧力が補われるので、圧力変動が抑制される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591160338 【氏名又は名称】株式会社技術開発総合研究所
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| 【出願日】 |
平成11年9月1日(1999.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091823 【弁理士】 【氏名又は名称】櫛渕 昌之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−65780(P2001−65780A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−246970 |
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