| 【発明の名称】 |
管継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】小野田 勝美
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| 【要約】 |
【課題】軽量化、耐薬品性の向上、組立部品点数の削減、流体の流れの円滑化を図ることができる。
【解決手段】流路となる金属製パイプ5は、両端開放部が角度を有し、中間部の方向変換部が湾曲するように形成する。パイプ5を被覆するように合成樹脂製のエルボ本体6を一体成形する。エルボ本体6はパイプ5におけるチューブ嵌合部の外周部において接続用筒状部11を一体に有する。チューブ2をチューブ嵌合部に嵌合するとともに、接続用筒状部11内に挿入し、接続手段によりシール状態で抜け止め状態に接続する。その一例として、チューブ2を挿通させてある袋状ナット4を接続用筒状部11の外面に形成した雄ねじ17に螺合することにより、接続用筒状部11と一体に設けたチューブ締め付け部14をチューブ2に押圧する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端開放部が角度を有し、流路となる金属製のパイプと、このパイプを被覆するように一体成形され、一端外周部において接続用筒状部を有する合成樹脂製のエルボ本体と、チューブを上記エルボ本体の接続用筒状部内に挿入し、上記パイプと連通させてシール状態で接続する接続手段とを備えた管継手。 【請求項2】 パイプがエルボ本体における接続用筒状部の内側に突出されるチューブ嵌合部を有し、チューブが上記接続用筒状部の内側に挿入されるとともに、上記チューブ嵌合部に嵌合された状態で接続手段により接続されるように構成された請求項1記載の管継手。 【請求項3】 パイプの端部がエルボ本体における接続用突出部の基部で開放され、チューブが上記接続用筒状部の内側に挿入され、このチューブがその端部開放部を上記パイプの端部開放部と対峙させた状態で接続手段により接続されるように構成された請求項1記載の管継手。 【請求項4】 接続手段が、パイプにおけるチューブ嵌合部の先端部外周に突出するように形成されたシール用突出部と、上記接続用筒状部の先端側に軸心方向に沿う割溝により形成されたチューブ締め付け部と、上記接続用筒状部の外面に形成された雄ねじと、チューブが挿入され、このチューブを上記チューブ嵌合部に嵌合するとともに、上記接続用筒状部に挿入した状態で、上記雄ねじに螺合することにより、上記チューブ締め付け部の先端部を押圧し、この先端部を軸心側へ弾性変形させ、上記チューブを上記チューブ嵌合部に対して締め付けさせる押圧面を有する袋状ナットとを備えた請求項2記載の管継手。 【請求項5】 接続手段が、チューブ締め付け部の基部外面と袋状ナットの先端部にチューブ締め付け部によるチューブ嵌合部に対するチューブの締め付け状態で、互いに係合し得る係合用突部と係合用凹部とを備えた請求項4記載の管継手。 【請求項6】 袋状ナットが合成樹脂製である請求項4または5記載の管継手。 【請求項7】 接続手段が、接続用筒状部の外面に形成された雄ねじと、チューブの外周に嵌合され、先端部外側に突部を有する合成樹脂製のチューブ締め付け用スリーブと、このチューブ締め付け用スリーブの外周に軸方向に移動可能に嵌合され、チューブをチューブ嵌合部に嵌合するとともに、上記接続用筒状部に挿入した状態で、上記雄ねじに螺合することにより、上記チューブ締め付け用スリーブの突出部を上記接続用筒状部との協力により押圧し、このチューブ締め付け用スリーブの先端部を軸心側へ弾性変形させ、上記チューブを上記チューブ嵌合部に対して締め付けさせる押圧面を有する袋状ナットとを備えた請求項2記載の管継手。 【請求項8】 接続手段が、エルボ本体における接続用筒状部の内側に設けられ、パイプにおけるチューブ嵌合部に嵌合されるとともに、上記接続用筒状部に挿入されるチューブの外周面に圧接してシールするリング状のシール材と、上記接続用筒状部の内側に取付けられ、内側面にチャック用の移動規制面を有する移動規制部材と、この移動規制部材の内側に設けられたチャックホルダと、軸心方向に沿う割溝により複数条のチャック片が弾性変形可能に形成され、各チャック片の先端部内側に内端側に至るに従い、次第に後方に傾斜される傾斜面を有し、内縁部を上記チューブの外面に食い込ませてこのチューブを抜け止め状態に保持することができるチャック部が形成され、上記チャックホルダに軸心方向に沿って移動可能に保持され、上記チャック部の基部が上記移動規制面により移動規制されるチャック部材と、上記チューブの外周に嵌合されるとともに、上記移動規制部材の内方に軸方向に沿って移動可能に挿入され、上記チャック部の傾斜面を後方へ押圧することにより、上記チャック部の上記チューブに対する食い込み状態を解除する解除部材とを備えた請求項2記載の管継手。 【請求項9】 接続手段が、エルボ本体における接続用筒状部の内側に設けられ、上記接続用筒状部に挿入されるチューブの外周面に圧接してシールするリング状のシール材と、上記接続用筒状部の内側に取付けられ、内側面にチャック用の移動規制面を有する移動規制部材と、この移動規制部材の内側に設けられたチャックホルダと、軸心方向に沿う割溝により複数条のチャック片が弾性変形可能に形成され、各チャック片の先端部内側に内端側に至るに従い、次第に後方に傾斜される傾斜面を有し、内縁部を上記チューブの外面に食い込ませてこのチューブを抜け止め状態に保持することができるチャック部が形成され、上記チャックホルダに軸心方向に沿って移動可能に保持され、上記チャック部の基部が上記移動規制面により移動規制されるチャック部材と、上記チューブの外周に嵌合されるとともに、上記移動規制部材の内方に軸方向に沿って移動可能に挿入され、上記チャック部の傾斜面を後方へ押圧することにより、上記チャック部の上記チューブに対する食い込み状態を解除する解除部材とを備えた請求項3記載の管継手。 【請求項10】 解除部材が抜け止め状態に保持されている請求項8または9記載の管継手。 【請求項11】 金属製のパイプにおける合成樹脂製のエルボ本体により被覆された中間の方向変換部が湾曲されている請求項1ないし10のいずれかに記載の管継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、薬品、飲料水、生ビール等、各種の液体を注入してある容器の口部に装着したディスペンサの口部に接続して容器から液体を注出するためなどに用いるエルボ状の管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】本出願人は、先に、特願平10−175297号として、エルボ状の管継手を提案した。この管継手について概略説明すると、真鍮等の金属製の継手本体、真鍮等の金属製のチャック部材、合成樹脂製のナット等から構成される。継手本体には直角状に流路が形成され、継手本体の一側にチューブ挿入部に続いて内面に円弧状面を有する拡開状の支持部が形成され、この支持部の外周に雄ねじが形成されている。継手本体の一側に上記支持部の内側で上記流路に連続する円筒状部が形成され、この円筒状部の先端部にシール用突出部が形成されている。上記支持部の内側には上記円筒状部の外側でチャック部材が回動可能に挿入され、抜け止め部材により抜け止めされている。そして、ナットに挿通したチューブを上記円筒状部に嵌合するとともに、上記チューブ挿入部に挿入し、上記ナットを上記支持部の雄ねじに螺合することにより、ナットにより上記チャック部材を回動させ、このチャック部材の歯部を上記チューブに食い込ませるとともに、上記ナットにより上記チューブを上記シール用突出部に押圧するようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属製の継手は重く、取扱いに不便である。また、チューブのチャック部材、このチャック部材の抜け止め部材等、組立部品点数が多く、組立てに手数を要し、煩わしいばかりでなく、コストアップとなる。更には、真鍮等に切削加工を施して製作するため、流路が直角状に折れ曲がることになり、液体を円滑に流すことができない。これらの問題を解決するには、上記継手を合成樹脂により成形することも考えられるが、強度に劣るばかりでなく、耐薬品性が要求される用途では使用することができず、汎用性に劣る。 【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解決しようとするものであって、軽量化を図ることができて取扱いの便を図ることができ、また、強度に優れて信頼性を得ることができ、また、耐薬品性にも優れるので、汎用性を向上させることができるようにした管継手を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の管継手は、両端開放部が角度を有し、流路となる金属製のパイプと、このパイプを被覆するように一体成形され、一端外周部において接続用筒状部を有する合成樹脂製のエルボ本体と、チューブを上記エルボ本体の接続用筒状部内に挿入し、上記パイプと連通させてシール状態で接続する接続手段とを備えたものである。 【0006】上記構成において、パイプにエルボ本体における接続用筒状部の内側に突出するチューブ嵌合部を形成し、チューブを上記接続用筒状部の内側に挿入するとともに、上記チューブ嵌合部に嵌合した状態で接続手段により接続するように構成することができる。 【0007】またはパイプの端部をエルボ本体における接続用筒状部の基部で開放させ、チューブを上記接続用筒状部の内側に挿入し、このチューブをその開放端部が上記パイプの開放端部と対峙した状態で接続手段により接続するように構成することができる。 【0008】上記のようにパイプがチューブ嵌合部を有する構成において、接続手段として、パイプにおけるチューブ嵌合部の先端部外周に突出するように形成されたシール用突出部と、上記接続用筒状部の先端側に軸心方向に沿う割溝により形成されたチューブ締め付け部と、上記接続用筒状部の外面に形成された雄ねじと、チューブが挿入され、このチューブを上記チューブ嵌合部に嵌合するとともに、上記接続用筒状部に挿入した状態で、上記雄ねじに螺合することにより、上記チューブ締め付け部の先端部を押圧し、この先端部を軸心側へ弾性変形させて上記チューブを上記チューブ嵌合部に対して締め付けさせる押圧面を有する袋状ナットとを備えることができる。 【0009】更に、上記接続手段が、チューブ締め付け部の基部外面と袋状ナットの先端部にチューブ締め付け部によるチューブ嵌合部に対するチューブの締め付け状態で、互いに係合し得る係合用突部と係合用凹部とを備えることができ、上記袋状ナットを合成樹脂製により形成することができる。。 【0010】上記のようにパイプがチューブ嵌合部を有する構成において、他の接続手段として、接続用筒状部の外面に形成された雄ねじと、チューブの外周に嵌合され、先端部外側に突部を有する合成樹脂製のチューブ締め付け用スリーブと、このチューブ締め付け用スリーブの外周に軸方向に移動可能に嵌合され、チューブをチューブ嵌合部に嵌合するとともに、上記接続用筒状部に挿入した状態で、上記雄ねじに螺合することにより、上記チューブ締め付け用スリーブの突出部を上記接続用筒状部との協力により押圧し、このチューブ締め付け用スリーブの先端部を軸心側へ弾性変形させ、上記チューブを上記チューブ嵌合部に対して締め付けさせる押圧面を有する袋状ナットとを備えることができる。 【0011】上記のようにパイプがチューブ嵌合部を有する構成において、更に他の接続手段として、エルボ本体における接続用筒状部の内側に設けられ、パイプにおけるチューブ嵌合部に嵌合されるとともに、上記接続用筒状部に挿入されるチューブの外周面に圧接してシールするリング状のシール材と、上記接続用筒状部の内側に取付けられ、内側面にチャック用の移動規制面を有する移動規制部材と、この移動規制部材の内側に設けられたチャックホルダと、軸心方向に沿う割溝により複数条のチャック片が弾性変形可能に形成され、各チャック片の先端部内側に内端側に至るに従い、次第に後方に傾斜される傾斜面を有し、内縁部を上記チューブの外面に食い込ませてこのチューブを抜け止め状態に保持することができるチャック部が形成され、上記チャックホルダに軸心方向に沿って移動可能に保持され、上記チャック部の基部が上記移動規制面により移動規制されるチャック部材と、上記チューブの外周に嵌合されるとともに、上記移動規制部材の内方に軸方向に沿って移動可能に挿入され、上記チャック部の傾斜面を後方へ押圧することにより、上記チャック部の上記チューブに対する食い込み状態を解除する解除部材とを備えることができる。 【0012】上記のようにパイプの端部を接続用筒状部の基部で開放させ、パイプがチューブ嵌合部を有しない構成において、接続手段が、エルボ本体における接続用筒状部の内側に設けられ、上記接続用筒状部に挿入されるチューブの外周面に圧接してシールするリング状のシール材と、上記接続用筒状部の内側に取付けられ、内側面にチャック用の移動規制面を有する移動規制部材と、この移動規制部材の内側に設けられたチャックホルダと、軸心方向に沿う割溝により複数条のチャック片が弾性変形可能に形成され、各チャック片の先端部内側に内端側に至るに従い、次第に後方に傾斜される傾斜面を有し、内縁部を上記チューブの外面に食い込ませてこのチューブを抜け止め状態に保持することができるチャック部が形成され、上記チャックホルダに軸心方向に沿って移動可能に保持され、上記チャック部の基部が上記移動規制面により移動規制されるチャック部材と、上記チューブの外周に嵌合されるとともに、上記移動規制部材の内方に軸方向に沿って移動可能に挿入され、上記チャック部の傾斜面を後方へ押圧することにより、上記チャック部の上記チューブに対する食い込み状態を解除する解除部材とを備えることができる。 【0013】そして、上記構成における解除部材を抜け止め状態に保持するのが好ましい。 【0014】また、上記各構成において、金属製パイプにおける合成樹脂製のエルボ本体により被覆された中間の方向変換部を湾曲させるのが好ましい。 【0015】上記のように構成された本発明によれば、流路となる金属製のパイプと、このパイプを被覆する合成樹脂製のエルボ本体とを一体成形しているので、軽量化を図ることができ、また、流路となり、チューブを嵌合する部分が金属製のパイプから成るので、強度に優れ、しかも、耐薬品製に優れる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1ないし図6は本発明の第1の実施形態に係る管継手を示し、図1はチューブを接続した状態の縦断面図、図2は分解した状態の側面図、図3は継手本体の平面図、図4は継手本体の正面図、図5、図6はチューブの接続動作説明用の縦断面図である。 【0017】図1ないし図4において、1は本実施形態の管継手、2は管継手1により生ビール樽の口金に装着したディスペンサにおける口部(図示省略)等に接続されるチューブである。本実施形態の管継手1は継手本体3と袋状ナット(ユニオンナット)4とから構成されている。継手本体3はパイプ5とエルボ本体6とスイベルナット7とガスケット8とから構成されている。パイプ5はステンレス等の金属製で、両端が直角方向に開放され、中間の方向変換部が湾曲されたエルボ状に形成され、液体の流路となる。パイプ5の一側部にはチューブ2を嵌合することができ、このチューブ嵌合部の先端部に外周に突出するシール用突出部9が形成されている。パイプ5の他端部にはスカート状の拡開部10が形成されている。エルボ本体6はポリアセタール、ポリプロピレン等の合成樹脂製で、パイプ5を被覆するように一体成形されている。 【0018】エルボ本体6の一側外周部には、接続用筒状部11が一体に設けられ、パイプ5におけるチューブ嵌合部が接続用筒状部11の内側にチューブ2を挿入し得る間隔を存して突出されている。接続用筒状部11の基部内周には段部12が形成されている。接続用筒状部11の先端側に軸心方向に沿う割溝13a、13bにより割型のチューブ締め付け部14が形成され、チューブ締め付け部14の先端部内面には歯部15が一体に設けられている。そして、チューブ締め付け部14はその先端側の傾斜面16が押圧されることにより軸心側へ向かって弾性変形し得るようになっている。接続用筒状部11の外面には雄ねじ17が形成され、接続用筒状部11の基部側外面には係合用突部18が形成されている。 【0019】エルボ本体6の他側において、中心部にはパイプ5を外部に開放する穴19が形成され、外周にフランジ部20が突設されている。エルボ本体6の穴19側の周囲端面にはニトリルゴム等から成るガスケット8が重ねられ、フランジ部20とガスケット8を挟むように金属等から成るスイベルナット7の基部内周の溝21が嵌合され、スイベルナット7が自由に軸心の回りで回転されるようになっている。 【0020】袋状ナット4はポリアセタールのような合成樹脂等から成り、基部側内側にチューブ2に嵌合し得る小径の嵌合穴22が形成され、その先方内側の大径のねじ穴23が形成され、嵌合穴22とねじ穴23との間にチューブ締め付け部14の傾斜面16を押圧するテーパ状の押圧面24が形成されている。ねじ穴23の先方内周に係合用凹部25が形成されている。そして、パイプ5におけるシール用突出部9がチューブ締め付け部14のやや先方に突出し、袋状ナット4のねじ穴23を雄ねじ17に螺合した状態で袋状ナット14の嵌合穴22がシール用突出部9の外周部に位置するように設定されている。 【0021】以上の構成について、以下、チューブ2の接続動作と共に更に説明する。まず、図5に示すように、合成樹脂製で軟質、若しくは半硬質のチューブ2を袋状ナット4に挿通させる。次に、チューブ2をパイプ5におけるチューブ嵌合部に強制的に嵌合するとともに、接続用筒状部11内に挿入し、チューブ2の端面を段部12に当接させる。次に、図6に示すように、袋状ナット4のねじ穴23を接続用筒状部11の雄ねじ17に螺合する。袋状ナット4の押圧面24がチューブ締め付け部14の傾斜面16に当接すると、袋状ナット4を更に接続用筒状部11の雄ねじ17に螺合させて前進させる。これに伴い、袋状ナット4の押圧面24によりチューブ締め付け部14の傾斜面16を押圧し、図1に示すように、チューブ締め付け部14を軸心方向へ弾性変形させて、その歯部15をチューブ2に食い込むような状態でパイプ5におけるチューブ嵌合部に対して締め付けるとともに、袋状ナット4の嵌合穴22によりチューブ2をシール用突出部9に対して押圧することにより、チューブ2を管継手1に対して確実なシール状態および抜け止め状態で接続することができる。この状態で、袋状ナット4の係合用凹部25を接続用筒状部11の基部外面の係合用突部18に、両者の弾性変形を利用して強制的に係合することにより、袋状ナット4の緩みを防止することができ、更に一層確実な接続状態に保持することができ、信頼性を向上させることができる。 【0022】そして、例えば、生ビール樽の口金に装着されたディスペンサの口部に管継手1のスイベルナット7を接続し、チューブ2を注出コック(図示省略)に接続する。したがって、注出コックの操作等により生ビール樽内の生ビールを管継手1のパイプ5、チューブ2等を介して注出コックからジョッキ等に注出することができる。このとき、パイプ5はその中間の方向変換部を湾曲させているので、生ビールを円滑に流すことができ、泡立たせる虞れがないので、品質低下を防止することができる。 【0023】また、袋状ナット4を接続用筒状部11の雄ねじ17から強制的に離脱させることにより、チューブ2のシール用突出部9に対する締め付けを解除し、チューブ2をパイプ5のチューブ嵌合部から外すことができる。 【0024】次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は本発明の第2の実施形態に係る管継手を示す縦断面図、図8は同管継手にチューブを接続した状態を示す縦断面図である。 【0025】本実施形態においては、上記第1の実施形態とはチューブ2の接続手段を異にし、その他の構成については上記第1の実施形態と同様であるので、同一部分については同一符号を付してその説明を省略し、主として構成の相違点について説明する。 【0026】本実施形態においては、図7、図8に示すように、金属製パイプ5におけるチューブ嵌合部はシール用突出部を有していない円筒状に形成されている。合成樹脂製のエルボ本体6の一側には、チューブ嵌合部の基部外周部において接続用筒状部11が一体に設けられ、この接続用筒状部11にはチューブ締め付け部は備えられていない。接続用筒状部11の先端内周は面取りされている。そして、チューブ締め付け部に替えてチューブ締め付け用スリーブ26が用いられている。このチューブ締め付け用スリーブ26はナイロン66等の合成樹脂から成り、先端部外周に突出部27が一体に設けられ、突出部27の後側外周に後端側に至るに従い、次第に小径となる急な傾斜面28が形成され、突出部27の前側外周に先端側に至るに従い、次第に小径となる緩やかな傾斜面29が形成され、後端部外周には、抜け止め用の係合用突出部30が形成されている。このチューブ締め付け用スリーブ26はその後端部側を袋状ナット4のねじ穴23側から嵌合穴22に圧入することにより、弾性変形の利用により係合用突出部30が嵌合穴22に通過される。したがって、チューブ締め付け用スリーブ26はその突出部27と係合用突出部30とが袋状ナット4の基部の両側に位置するので、袋状ナット4からの離脱が防止される。 【0027】以上の構成において、以下、チューブ2の接続動作について図8を参照しながら説明する。まず、袋状ナット4に挿通されているチューブ締め付け用スリーブ26にチューブ2を挿通させる。次に、チューブ2をパイプ5におけるチューブ嵌合部に嵌合するとともに、エルボ本体6における接続用筒状部11に挿入し、チューブ2の端面を段部12に当接させる。次に、袋状ナット4のねじ穴23を接続用筒状部11の雄ねじ17に螺合する。これに伴い、チューブ締め付け用スリーブ26はその突出部27の傾斜面28が袋状ナット4の押圧面24により押圧されてチューブ2に沿って前進され、突出部27の傾斜面29が接続用筒状部11の内側に潜り込む。その結果、チューブ締め付け用スリーブ26の先端部内周面は傾斜面28と29が袋状ナット4の押圧面24と接続用筒状部11の先端内周部とで軸心方向へ縮小するように押圧されるので、チューブ2をチューブ締め付け用スリーブ26によりパイプ5におけるチューブ嵌合部に対して周方向から圧接するので、チューブを確実なシール状態および抜け止め状態で接続することができる。 【0028】また、袋状ナット4を接続用筒状部11の雄ねじ27から離脱させ、チューブ締め付け用スリーブ26を後退させることにより、チューブ2のチューブ嵌合部に対する締め付けを解除し、チューブ2をパイプ5のチューブ嵌合部から外すことができる。 【0029】次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図9は本発明の第3の実施形態に係る管継手を示す縦断面図、図10は同管継手にチューブを接続した状態を示す縦断面図である。 【0030】本実施形態においては、上記第1の実施形態とはチューブの接続手段を異にし、その他の構成については上記第1の実施形態と同様であるので、同一部分については同一符号を付してその説明を省略し、主として構成の相違点について説明する。 【0031】本実施形態においては、図9、図10に示すように、金属製パイプ5におけるチューブ嵌合部はシール用突出部を有していない円筒状に形成されている。そして、本実施形態においては、継手本体3のほかにリング状のシール材であるパッキン31、移動規制部材である移動規制スリーブ32、チャックホルダ33、チャック部材34、解除部材である解除スリーブ35等が用いられている。 【0032】合成樹脂製のエルボ本体6の一側には段部12の外周部に接続用筒状部36が一体に設けられ、この接続用筒状部36にはチューブ締め付け部は備えられてはおらず、基部側内周に段部37が形成され、先端部内周に係合用凹部38が形成されている。 【0033】パッキン31はゴム等の弾性材から成り、内周に端部から反対方向に向かってテーパ状のシール部39が一体に設けられ、接続用筒状部36の基部側内周に嵌合され、段部37に当接されるようになっている。移動規制スリーブ32は、金属等から成り、一端部内周に係合部40が突設され、他端部の外周と内周に係合部41と42が突設され、中間部外周に係合用突部43が突設され、中間部内周にはチャック用の移動規制面44が形成されている。移動規制面44は端部の係合部42側に至るに従い、次第に小径となるテーパ状に形成されている。この移動規制スリーブ32は、パッキン31の外方で接続用筒状部36の内側に嵌合され、係合用突部43が接続用筒状部36の係合用凹部38に係合されて抜け止め状態に取り付けられ、係合部41が接続用筒状部36の開放側端面に係合されるようになっている。 【0034】チャックホルダ33は、ポリアセタールのような合成樹脂等から成り、リング状部45の基部外周に係合部46が突設され、リング状部45の外周部先方に軸心方向に沿う割溝47により分割片48が周上複数条(例えば6条)均等割り位置に設けられ、各分割片48の先端部内側に係合部49が突設されている。各分割片48の先端面は内縁側に至るに従い、次第にリング状部45に傾斜する傾斜面50に形成されている。このチャックホルダ33は、移動規制スリーブ32の内側に軸心方向に沿って移動し得るように設けられ、係合部46が移動規制スリーブ32の係合部40に係合されることにより、内方への移動が規制され、分割片48の先端面が移動規制スリーブ32の係合部42に係合されることにより、外方への移動が規制されるように抜け止め状態に保持される。 【0035】チャック部材34は、ステンレス等の金属製で、基部がリング状に形成され、このリング状部51の基端部に基端側に至るに従い、次第に大径となる係合部52が形成され、リング状部51の先方に軸心方向に沿う割溝53によりチャック片54が周上に複数状(例えば6条)均等割り位置に設けられ、各チャック片54の先端部内側に湾曲部を介してチャック部55が設けられている。チャック部55は内縁側に至るに従い、次第に基部側に傾斜される傾斜面を有するように形成されている。各チャック部55はチャック部材34の軸心に対して比較的急な角度で傾斜されている。このチャック部材34は、そのリング状部51がチャックホルダ33のリング状部45の外周に嵌合され、係合部52がチャックホルダ33の係合部46に係合されることにより内方に対して抜け止めされ、各チャック部55が分割片48の中間部において割溝47内に配置され、各チャック部55の内周縁部がチャックホルダ33のリング状部45よりやや内方に突出するように設定されている。また、チャック部55の基部の湾曲部が移動規制スリーブ32の移動規制面44に押圧されることにより、急傾斜状態に起こされ、内縁部が軸心方向に移動されるように設定されている。 【0036】解除スリーブ35は、ポリアセタールのような合成樹脂等から成り、一端部外周に係合部56が突設され、他端部外周にフランジ部57が突設され、係合部56側の端部にはチャックホルダ33の傾斜面50およびチャック部55の傾斜面に対応するテーパ状の押圧面58が形成されている。この解除スリーブ35は移動規制スリーブ32およびチャックホルダ33の分割片48の内側に挿入され、押圧面58がチャック部材34のチャック部55に対峙された状態で係合部56がチャックホルダ33の係合部49に抜け止め状態に係合され、フランジ部57が外方に配置されるようになっている。この解除スリーブ35により、チャックホルダ33の分割片48が軸心側に変形しないように保持されている。 【0037】接続用筒状部36の基部内径、チャックホルダ33のリング状部45の内径および解除スリーブ35の内径がチューブ2の外径と同径、若しくはチューブ2の外径よりやや大径となり、チャック部材34のチャック部55の内縁部が接続用筒状部36の基部内周面、チャックホルダ33のリング状部45の内周面および解除スリーブ35の内周面より軸心側へやや突出するように設定されている。 【0038】以上の構成について、以下、チューブ2の接続動作と共に更に説明する。あらかじめ、上記のようにチャック部材34をチャックホルダ33に保持させた状態で、これらチャック部材34およびチャックホルダ33を移動規制スリーブ32の内側に軸方向に沿って移動可能に挿入し、更に解除スリーブ35を移動規制スリーブ32の係合部42側から挿入して係合部56をチャックホルダ33の分割片48の弾性変形の利用によりその先端の係合部49に係合して抜け止めする。このとき、解除スリーブ35の押圧面58がチャックホルダ33の傾斜面50と同じ方向に傾斜しているので、係合部56を係合部49に容易に乗り越えさせて係合することができる。そして、まず、パッキン31を接続用筒状部36の内側に挿入し、次いで、移動規制スリーブ32を接続用筒状部36の内側に強制的に挿入して係合用突部43を係合用溝38に係合して抜け止めする(なお、解除スリーブ35は後から挿入するようにしてもよい。)。 【0039】次に、図10に示すように、チューブ2をパイプ5におけるチューブ嵌合部に嵌合するとともに、接続用筒状部36の内方に解除スリーブ35の内側から強制的に挿入する。このとき、チューブ2の外周面によりチャック部材34のチャック部55をその傾斜方向に押圧し、続いてチューブ2の外周面によりパッキン31のシール部39をその傾斜方向に押圧することにより、チューブ2を容易に挿入することができる。そして、パッキン31のシール部39をその反撥弾性によりチューブ2の外周面に圧接させ、シール状態とすることができ、また、チャック部材34のチャック部55の反撥力によりその内縁部をチューブ2の外面に軽く食い込ませて接続することができる。この状態で、チューブ2が継手本体3に対する離脱方向に引張られることにより、このチューブ2の外周面との摩擦抵抗によりチャックホルダ33、チャック部材34等が外方へ移動される。ここで、チャック部材34のチャック部55における基部が移動規制スリーブ32の移動規制面44に当接して移動規制されることにより、チャック部材34が起こされた状態で軸心側に移動し、チャック部材34の内縁部をチューブ2の外面に深く食い込ませることができる。したがって、チューブ2を継手本体3に対して確実に抜け止めされた接続状態に保持することができる。なお、上記のようにチューブ2を挿入した後、少し後方へ引いて継手本体3に対して確実に抜け止め状態に接続し、チューブ2等を図10に示すように押し込んでおくこともできる。 【0040】また、解除リング35を内方へ押圧し、その押圧面58によりチャック部材34のチャック部55を倒すように押圧することにより、チャック部55の内縁部をチューブ2の外周面から離脱させてチューブ2の抜け止め状態を解除し、チューブ2をチューブ嵌合部から外すことができる。 【0041】次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図11は本発明の第4の実施形態に係る管継手を示す縦断面図、図12は同管継手にチューブを接続した状態を示す縦断面図である。 【0042】本実施形態においては、図11、図12に示すように、金属製パイプ5における端部を接続用筒状部36の基部で開放させ、パイプ5がチューブ嵌合部を有しない点で上記第3の実施形態とは異にし、その他の構成およびチューブ2の接続動作についてもチューブ2の端部をパイプ5のチューブ嵌合部に嵌合しない点を除き、上記第3の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。 【0043】本実施形態においてはチューブ2の端部をパイプ5のチューブ嵌合部には嵌合しないが、接続用筒状部36の基部側内側に嵌合されているチューブ2の外周面をパッキン31により均等に押圧するとともに、チャック部材34をチャックホルダ33に保持させ、各チャック部55によりチューブ2の外周面に周上の均等割り位置から食い込ませることにより、上記各実施形態と同様に、チューブ2をを確実なシール状態で、しかも、確実な抜け止め状態に接続することができる。 【0044】なお、本発明は、その接続手段については上記各実施形態に限定されたものではなく、種々の形式のものを採用することができる。また、他方のスイベルナット7等の接続手段についても、このほか、種々の形式のものを採用することができる。このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができる。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流路となる金属製パイプと、このパイプを被覆する合成樹脂製のエルボ本体とを一体成形しているので、軽量化を図ることができ、したがって、取扱いの便を図ることができる。また、流路となり、チューブを嵌合する部分が金属製のパイプから成り、強度に優れるので、信頼性を得ることができ、しかも、耐薬品製に優れるので、汎用性を向上させることができる。 【0046】また、接続手段として用いるチューブ締め付け部を合成樹脂製のエルボ本体と一体成形し、またはチューブ締め付け用スリーブを袋状ナット側で用いるようにすることにより、継手本体側における部品点数を減少させることができるので、取扱いの便を図ることができるとともに、コストの低下を図ることができる。 【0047】また、シール材、移動規制部材、チャックホルダ、チャック部材および解除部材を組み合わせて用いることにより、チューブの挿入作業を簡単に行うことができ、しかも、チャック部材をチャックホルダにより傾かないように保持することにより、チューブの外周面に食い込ませて確実に抜け止め状態に接続することができ、更に、解除部材を備えるようにすることにより、チューブの離脱作業も簡単に、かつ迅速に行うことができる。 【0048】また、流路となる金属製パイプの中間の方向変換部を湾曲させることにより、液体を円滑に流すことができるので、流体の品質に悪影響を及ぼさないようにすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593075418 【氏名又は名称】株式会社アオイ
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| 【出願日】 |
平成11年12月9日(1999.12.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100055641 【弁理士】 【氏名又は名称】井上 重三
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| 【公開番号】 |
特開2001−65775(P2001−65775A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−376397 |
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