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【発明の名称】 管継手
【発明者】 【氏名】渡部 武彦

【氏名】西堀 洋史

【要約】 【課題】枝管に強い衝撃が加わっても、その衝撃を継手内で吸収して本管が損傷することを防止できる管継手を提供する。

【解決手段】本管1に装着した分岐サドル2に可撓性短管4を介して枝管3を接続する管継手であって、前記枝管3の先端に、前記分岐サドル2の内面に係止して枝管3の位置決めを行える強度で、かつ、枝管3に強い衝撃が加わったときに破損又は変形する強度の位置決め部となる周状突片53を有する支持短管5を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本管に装着した分岐サドルに可撓性短管を介して枝管を接続する管継手であって、前記枝管の先端に、前記分岐サドルの内面に係止して枝管の位置決めを行える強度で、かつ、枝管に強い衝撃が加わったときに破損又は変形する強度の位置決め部を有する支持短管を設けたことを特徴とする管継手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管継手に関し、詳しくは、本管から枝管を取り出すときに使用する分岐サドルタイプの管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道等の本管から枝管を取り出す際には、従来から分岐サドルと呼ばれる管継手が広く用いられており、枝管の先端を分岐サドルの受口に挿入して接着剤等により固着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構造では、外部から枝管に強い衝撃が加わると、枝管から分岐サドルを介して本管に衝撃が伝わり、衝撃の程度によっては、本管や枝管等に損傷を与えることがあった。
【0004】そこで本発明は、枝管に強い衝撃が加わっても、その衝撃を継手内で吸収して本管や枝管が損傷することを防止できる管継手を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の管継手は、本管に装着した分岐サドルに可撓性短管を介して枝管を接続する管継手であって、前記枝管の先端に、前記分岐サドルの内面に係止して枝管の位置決めを行える強度で、かつ、枝管に強い衝撃が加わったときに破損又は変形する強度の位置決め部を有する支持短管を設けたことを特徴とする管継手。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の管継手の第1形態例を示すもので、図1は施工時の状態を示す一部断面正面図、図2は枝管に強い衝撃が加わったときの状態を示す一部断面正面図である。
【0007】この管継手は、本管1に装着される分岐サドル2と、該分岐サドル2に一端が装着され、他端が枝管3に装着される可撓性短管4と、枝管3の先端に取付けられる支持短管5とを有している。
【0008】分岐サドル2は、本管1の外面に固着されるサドル部21と、本管1に設けた開口11に対応する径の受口22とを有する合成樹脂製のものであり、サドル部21は、接着剤等によって本管1に接合固着されている。
【0009】可撓性短管4は、分岐サドル2への取付部41と枝管3への取付部42との間に蛇腹部43を設けることにより、伸縮可能かつ屈曲可能として枝管3の接続角度を調整することもできるようにしたものであって、ゴム、エラストマー等の弾性体により形成されている。各取付部41,42の内面には周方向の小溝44が複数設けられており、外面には固定用のステンレス製バンド6を装着するためのバンド溝45がそれぞれ設けられている。
【0010】支持短管5は、分岐サドル2の受口22内に挿入され、先端51aの外径が受口奥部22aの内径より小径又は略同径に形成された差口部51と、枝管3の先端が挿入される受口部52と、中間部外周から突出した位置決め部となる周状突片53とを有している。この周状突片53は、受口22の先端面23に当接することにより、受口22に対する枝管3の位置決めを行うものであって、施工時における位置決めや角度調整の際に加わる力では破損せずに、地震の地盤変動等によって枝管3に強いスラスト荷重が加わり、枝管3から強い衝撃を受けたときに破損する強度で形成されている。
【0011】すなわち、周状突片53は、図1に示すように、通常の配管施工時に枝管3を受口22に向けて挿入する程度の力や、土圧等によるスラスト荷重程度の力では破損せずに位置決め用として機能し、図2に示すように、地震等で枝管3から強い衝撃を受けたときには自ら破損して支持短管5から分離し、支持短管5の差口部51が分岐サドル2の受口22に進入することにより、枝管3からの衝撃を吸収するように機能する。
【0012】これにより、分岐サドル2や本管1に加わる衝撃を緩和することができ、これらが破損することを防止できる。この周状突片53の形状は任意であり、全体として前記機能を発揮できればよく、肉厚等を適宜に設定することにより、前記強度範囲の位置決め片53とすることができる。
【0013】図3及び図4は、本発明の管継手の第2形態例を示すもので、図3は施工時の状態を示す一部断面正面図、図4は枝管に強い衝撃が加わったときの状態を示す一部断面正面図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0014】本形態例に示す管継手は、前記第1形態例における支持短管5の周状突片53に代えて、差口部51の先端51aに位置決め部としての機能を付与したものである。すなわち、差口部51の先端方向を外面が先細り状のテーパー面51bになるように延長し、施工時には、図3に示すように、テーパー面51bの先端部外面が、分岐サドル2の受口奥部22aの内面に当接することにより、前記同様に、受口22に対する枝管3の位置決めを行えるようにしている。
【0015】そして、枝管3から強い衝撃を受けたときには、図4に示すように、テーパー面51bが受口奥部22aの内面を滑り、先端51aが内方に縮むように変形しながら本管1の方向に移動することにより、枝管3からの衝撃を吸収するようにしている。
【0016】なお、テーパー面51b部分の肉厚や長さは、前記機能を発揮できれば適宜に設定することができ、また、先端51a部分に、複数の切込み51cを設けて対衝撃力を調節することもできる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の管継手によれば、本管に接続した枝管に強い衝撃が加わっても、本管に衝撃が加わることがないので、本管が破損して水漏れなどが発生することを防止できる。
【出願人】 【識別番号】000006172
【氏名又は名称】三菱樹脂株式会社
【出願日】 平成11年8月27日(1999.8.27)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦 (外1名)
【公開番号】 特開2001−65774(P2001−65774A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−242069