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【発明の名称】 分岐サドルの固定方法
【発明者】 【氏名】野中 俊秀

【氏名】中川 裕英

【要約】 【課題】本発明の目的は、縦管を交換する際に分岐サドルを壊すことなく縦管を交換することができる分岐サドルの固定方法を提供するものである。

【解決手段】縦管11a、11bの側面に流入用もしくは流出用枝管である分岐サドル10a、10bを縦管11a、11bの側面に固定する分岐サドル10a、10bの固定方法であって、該分岐サドル10a、10bを固定バンド12a、12bで締結して、更にシーリング剤13で縦管11a、11bと分岐サドル10a、10bの接続部を止水して、縦管11a、11bに分岐サドル10a、10bを接合していることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦管の側面に流入用もしくは流出用枝管である分岐サドルを縦管の側面に固定する分岐サドルの固定方法であって、該分岐サドルを固定バンドで前記縦管の側面に締結して、更にシーリング剤で縦管と分岐サドルの接続部を止水して、縦管に分岐サドルを接合していることを特徴とする分岐サドルの固定方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道用の高落差処理マンホール内に設置される縦管の側面に取り付けられる分岐サドルの固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水道用の高落差処理方法として、マンホール内に好適に用いられる管内に設けられた螺旋案内路付きの縦管が用いられている。縦管の高低差の大きい場合の下水の落下衝撃が螺旋案内路で緩和されている。上記縦管に下水を流入、流出する枝管との分岐部は予めT字状に成形された分岐管、もしくは枝管である分岐サドルを現場にて接着剤にて接着する方法が特願平9−278860号公報に記載されている。
【0003】上記公報では、直管状の縦管本体部内に螺旋案内路が設けられた縦管に、縦管の上部に流入管の接続すべき孔位置にあわせてその外周面に罫描線を描き、罫描線に沿って接続用孔をあけ、接続用孔に流入管を接続る工程を有することにより、縦管に流入管を接続する際に、施工現場にて、流入管の導入方向や高低差を調整しながら接続でき、流入管を本来接続すべき位置に正確に且つ施工性よく接続できるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の方法では縦管が大きくなって、分岐サドルが大きくなった場合に、接着剤を塗布する面積が大きくなり非常に手間がかかり、又、分岐サドルの重量も大きくなり接着剤の強度だけでは固定が難しくなると言った問題があった。更に、縦管を取り替える際、接着剤による固定では縦管と分岐サドルを分解することができず、縦管、分岐サドルのすべてを交換しなければならないと言った問題があった。
【0005】本発明は、上記のこのような問題点に着眼してなされたものであり、その目的は、縦管を交換する際に分岐サドルを壊すことなく縦管を交換することができる分岐サドルの固定方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の分岐サドルの固定方法は、縦管の側面に流入用もしくは流出用枝管である分岐サドルを縦管の側面に固定する分岐サドルの固定方法であって、該分岐サドルを固定バンドで前記縦管の側面に締結して、更にシーリング剤で縦管と分岐サドルの接続部を止水して、縦管に分岐サドルを接合しているものである。
【0007】
【作用】本発明の分岐サドルの固定方法は、該分岐サドルを固定バンドで前記縦管の側面に締結して、更にシーリング剤で縦管と分岐サドルの接続部を止水して、縦管に分岐サドルを接合しているので、縦管を交換する際、縦管と分岐サドルを分解することにより、分岐サドルを壊すことなく縦管を交換することができる。更に、上記分岐サドルと縦管の間にできる隙間をシーリング剤で止水するので、微妙なズレも簡単に、且つ繰返し調整することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1(イ)、図1(ロ)は本発明の分岐サドルの固定方法を示す側面図である。
【0009】本発明の分岐サドル10の固定方法は、図1(イ)に示す様に、縦管11の側面に流入用もしくは流出用枝管である分岐サドル10を縦管11の側面に固定して、該分岐サドル10の上下2箇所を固定バンド12で締結されている。更にシーリング剤13で縦管11と分岐サドル10の内面、外面の接続部を止水して、縦管11に分岐サドル10を接合しているものである。
【0010】この分岐サドル10の材質としてはFRP、塩化ビニール樹脂などが通常用いられるが特に限定されるものではない。又、固定バンド12に使う材質としては剛性が高く、腐食しにくいステンレス鋼が好んで用いられるが、その他FRP製、合成繊維製のものも用いられる。シーリング剤13としてはエポキシ系の充填剤やシリコン系のシーリング剤などが挙げられる。
【0011】図2(イ)、図2(ロ)、図3は本発明の分岐サドルの固定方法の第一の実施例を示している。図2(イ)は、流入管用もしくは流出管用の分岐サドルを縦管に締結する固定バンドを示す平面図、図2(ロ)は、流入管用もしくは流出管用の分岐サドルを縦管に締結する固定バンドを示す側面図、図3は、流入管用もしくは流出管用の分岐サドルの縦管への固定状況を示す側面図である。
【0012】図2(イ)、(ロ)に示す様に、流入管用もしくは流出管用の分岐サドル10aの締め付けに用いる固定バンド12aには幅70ミリ、内径423ミリ、ステンレス鋼製の蝶番式を2本をもちいている。即ち、固定バンド12aは蝶番部121を支点にして図3に示す分岐サドル10aの上下端部に巻き付けて、締結孔122を利用してボルト接合することができる。縦管11aの上下落差8Mとなっている。シーリング剤13としては、エポキシ系接合剤であるエスロンドレンタイト(積水化学社製)が用いられている。
【0013】図3に示す様に、縦管11aには、管の材質として強度や剛性の点から強化プラスチックモルタル(以下FRPMという)からなる口径900ミリのFRPM管を使用している。分岐サドル10aには900ミリ×800ミリのサイズのものを用いている。
【0014】流入管用もしくは流出管用の分岐サドル10aの上下2箇所を固定バンド12a、12aで締め付けて縦管11aの側面に固定した。又、縦管11aと分岐サドル10aの縁を形成する接続部の隙間を縦管11aの内面と外面とをシーリング剤13のエスロンドレンタイトを用いて止水した。
【0015】このとき流入管もしくは流出管との高さ調整において、逆勾配にならないような微調整の繰返し可能な作業を簡単に行うことができた。又、縦管11aの故障により取替えの必要が生じた際、シーリング剤13をグラインダーで研磨して削りとり、固定バンド12aを外せば縦管11aだけを簡単に取り替えることができた。
【0016】(比較例)第一の実施例と同様に口径900ミリ×800ミリの分岐サドルに接着剤(積水化学社製のエスロンタイト)を接続部に塗布し、ずれ止めのため、分岐サドルの上下に番線で固定した。流入管との高さ調整は接着剤が固まるまでに行い、繰り返し調整することはできないため位置決めを一回で行うというのが困難であった。又、縦管の故障により取り替えの必要が生じたとき、縦管と分岐サドルは接着されているため分割することはできず、縦管と一緒に分岐サドルも交換した。
【0017】図4、図5は本発明の分岐サドルの固定方法の第二の実施例を示している。図4は点検用マンホールの分岐サドルを示す説明図、図5は点検用マンホールの分岐サドルの固定状況を示す説明図である。
【0018】縦管11bには口径1200ミリのFRPM管(管内面螺旋案内路付き)を用いている。図4に示す様に、点検用マンホールの分岐サドル10bには、口径1200ミリ×600ミリ角の管内点検用を用いている。点検用マンホールの分岐サドル10bを締め付ける固定バンド12bには、幅70ミリ、内径634ミリでステンレス製からなる蝶番式を2本用いている。縦管11bの管内落差は16Mである。シーリング剤13には、エポキシ系接合剤である積水化学社製エスロンドレンタイトを用いている。
【0019】図5に示す様に、点検用マンホールの分岐サドル10bは、内部に螺旋案内路が設けられた縦管11bに、固定バンド12bで締め付けて固定した。又縦管11bと分岐サドル10bの接続部の隙間を内面と外面とをシーリング剤13を用いて止水した。
【0020】この様に、本発明の分岐サドル10a、10bの固定方法は、縦管11a、11bと分岐サドル10a、10bを固定バンド12a、12bを用いて固定し、更に、縦管11a、11bとの接続部隙間をシーリング剤13で埋めて、止水することにより、分岐サドルが大きくなった場合にも確実に固定することができる。
【0021】又、仮に縦管11a、11bの取替えが生じた場合にも固定バンド12a、12bを外し、シーリング剤13をはつることにより分解し、簡単に取替えが可能となる。交換後も固定バンド12a、12bで固定しシーリング剤13を詰め直すため止水は確実に行うことができる。
【0022】分岐サドル10a、10bの上下2箇所を固定バンド12a、12bで締結して、更にシーリング剤13で縦管11a、11bと分岐サドル10a、10bの接続部を止水して、縦管11a、11bと分岐サドル10a、10bが接合されているので、異物が詰まって、縦管11a、11bを交換する際、分岐サドル10a、10bを壊すことなく縦管11a、11bを交換することができる。
【0023】更に、上記分岐サドルと縦管11a、11bの間にできる隙間をシーリング剤13で止水するので、微妙なズレも簡単に、且つ繰返し調整することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の分岐サドルの固定方法は、該分岐サドルを固定バンドで前記縦管の側面に締結して、更にシーリング剤で縦管と分岐サドルの接続部を止水して、縦管に分岐サドルを接合しているので、縦管を交換する際、縦管と分岐サドルを分解することにより、分岐サドルを壊すことなく縦管を交換することができる。更に、上記分岐サドルと縦管の間にできる隙間をシーリング剤で止水するので、微妙なズレも簡単に、且つ繰返し調整することができる。
【出願人】 【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
【出願日】 平成11年8月30日(1999.8.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−65770(P2001−65770A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−243785