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【発明の名称】 樹脂パイプ用継手
【発明者】 【氏名】阪谷 廣司

【氏名】高田 保

【氏名】松本 圭司

【要約】 【課題】狭小な現場でも容易かつ迅速に接続作業を行うことができ、樹脂パイプの抜止めが強固で、がたつきのない安定した接続状態を保持できると共に、樹脂パイプの取り外しも容易に行うことができる樹脂パイプ用継手を提供することを目的とする。

【解決手段】樹脂パイプ1内に挿入される外周面7にスパイラル突条部8を付設の差込内筒部5を有する継手本体2と、差込内筒部5を包囲するように継手本体2に外嵌されて樹脂パイプ1を締め付ける樹脂パイプ締付機構30と、を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹脂パイプ1内に挿入される外周面7にスパイラル突条部8を付設の差込内筒部5を有する継手本体2と、該差込内筒部5を包囲するように該継手本体2に外嵌されて上記樹脂パイプ1を締め付ける樹脂パイプ締付機構30と、を備えたことを特徴とする樹脂パイプ用継手。
【請求項2】 樹脂パイプ1内に挿入される外周面7にスパイラル突条部8を付設の差込内筒部5を有する継手本体2と;内周面に螺旋溝6を有すると共に該差込内筒部5を包囲するように該継手本体2に外嵌される外筒体3と;内端部4aを該外筒体3の内端側に止着され、かつ、中間部位が上記螺旋溝6に螺合し、さらに、外端部4bを該外筒体3の外端側に離脱可能に係止して、内径Ds が上記樹脂パイプ1の外径Dp よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された、自由状態では上記樹脂パイプ1の外径Dp よりも小さな内径Ds を有するコイルスプリング4と;から構成されたことを特徴とする樹脂パイプ用継手。
【請求項3】 樹脂パイプ1内に挿入される外周面7にスパイラル突条部8を付設の差込内筒部5を有する継手本体2と;内周面に螺旋溝6を有すると共に該差込内筒部5を包囲するように該継手本体2に外嵌される外筒体3と;該外筒体3の外端側に軸心廻りに回転可能に枢結される小筒体18と;内端部4aを上記外筒体3の内端側に止着され、かつ、中間部位が上記螺旋溝6に螺合し、さらに、外端部4bを上記小筒体18の外端側に止着されると共に、該小筒体18を上記外筒体3に回転係止切換可能となるよう係止して、内径Ds が上記樹脂パイプ1の外径Dp よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された、自由状態では上記樹脂パイプ1の外径Dp よりも小さな内径Ds を有するコイルスプリング4と;から構成されたことを特徴とする樹脂パイプ用継手。
【請求項4】 樹脂パイプ1内に挿入される外周面7にスパイラル突条部8を付設の差込内筒部5を有する継手本体2と;内周面に螺旋溝6を有すると共に該差込内筒部5を包囲するように該継手本体2に軸心廻りに回転可能に外嵌される外筒体3と;内端部4aを上記継手本体2に止着され、かつ、中間部位が上記螺旋溝6に螺合し、さらに、外端部4bを上記外筒体3の外端側に止着されると共に、該外筒体3を上記継手本体2に回転係止切換可能となるよう係止して、内径Ds が上記樹脂パイプ1の外径Dp よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された、自由状態では上記樹脂パイプ1の外径Dp よりも小さな内径Ds を有するコイルスプリング4と;から構成されたことを特徴とする樹脂パイプ用継手。
【請求項5】 外筒体3の内周面の螺旋溝6が、外方へ縮径するテーパ面部17を有する形状とした請求項2,3又は4記載の樹脂パイプ用継手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂パイプ用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被接続の樹脂パイプの端部にテーパ雄ネジ部を切削加工し、これに継手の雌ネジ部を螺着するものが広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この継手では、作業現場が狭小で、かつ、継手本体が大型であったりL字型等であったりすると、継手本体を回転させて樹脂パイプにねじ込むことができない場合があり不具合を生じていた。また、樹脂パイプの肉厚が薄い場合には、雄ネジ加工が困難乃至不可能であり、さらに、ねじ込み接続する際、樹脂パイプに力が掛かり、変形や破損する虞れがある。また、樹脂パイプの取り外しにも困難を要していた。
【0004】そこで、本発明は、狭小な現場でも容易かつ迅速に接続作業を行うことができ、樹脂パイプの抜止めが強固で、がたつきのない安定した接続状態を保持できると共に、樹脂パイプの取り外しも容易に行うことができる樹脂パイプ用継手を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、本発明に係る樹脂パイプ用継手は、樹脂パイプ内に挿入される外周面にスパイラル突条部を付設の差込内筒部を有する継手本体と、該差込内筒部を包囲するように該継手本体に外嵌されて上記樹脂パイプを締め付ける樹脂パイプ締付機構と、を備えたものである。
【0006】また、樹脂パイプ内に挿入される外周面にスパイラル突条部を付設の差込内筒部を有する継手本体と;内周面に螺旋溝を有すると共に該差込内筒部を包囲するように該継手本体に外嵌される外筒体と;内端部を該外筒体の内端側に止着され、かつ、中間部位が上記螺旋溝に螺合し、さらに、外端部を該外筒体の外端側に離脱可能に係止して、内径が上記樹脂パイプの外径よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された、自由状態では上記樹脂パイプの外径よりも小さな内径を有するコイルスプリングと;から構成されたものである。
【0007】また、樹脂パイプ内に挿入される外周面にスパイラル突条部を付設の差込内筒部を有する継手本体と;内周面に螺旋溝を有すると共に該差込内筒部を包囲するように該継手本体に外嵌される外筒体と;該外筒体の外端側に軸心廻りに回転可能に枢結される小筒体と;内端部を上記外筒体の内端側に止着され、かつ、中間部位が上記螺旋溝に螺合し、さらに、外端部を上記小筒体の外端側に止着されると共に、該小筒体を上記外筒体に回転係止切換可能となるよう係止して、内径が上記樹脂パイプの外径よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された、自由状態では上記樹脂パイプの外径よりも小さな内径を有するコイルスプリングと;から構成されたものである。
【0008】また、樹脂パイプ内に挿入される外周面にスパイラル突条部を付設の差込内筒部を有する継手本体と;内周面に螺旋溝を有すると共に該差込内筒部を包囲するように該継手本体に軸心廻りに回転可能に外嵌される外筒体と;内端部を上記継手本体に止着され、かつ、中間部位が上記螺旋溝に螺合し、さらに、外端部を上記外筒体の外端側に止着されると共に、該外筒体を上記継手本体に回転係止切換可能となるよう係止して、内径が上記樹脂パイプの外径よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された、自由状態では上記樹脂パイプの外径よりも小さな内径を有するコイルスプリングと;から構成されたものである。
【0009】また、外筒体の内周面の螺旋溝が、外方へ縮径するテーパ面部を有する形状としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0011】図1と図2は、本発明の樹脂パイプ用継手の実施の一形態を示し、この継手は、架橋ポリエチレンやポリエチレンやその他の樹脂から成る樹脂パイプ1を、接続するものであり、継手本体2と樹脂パイプ締付機構30を備え、樹脂パイプ締付機構30は、外筒体3とコイルスプリング4とを備えている。なお、樹脂パイプ1が挿入される開口側を外端側と定義する。
【0012】そして、継手本体2は、一方に、樹脂パイプ1内に挿入される差込内筒部5を有し、他方には、雄ネジを有するソケット型であったり、他方にも同様の構造を有するストレート型やエルボ型であったり、さらには、全体がT字型であって各々に後述の同じ構造を有するチーズ型であって、一般に金属から成る。具体的に述べると、差込内筒部5は、その外周面7にスパイラル突条部8を設け、さらに、外周面7に周方向の凹周溝9を軸心方向に複数個有している。そして、凹周溝9には、環状パッキン体10が挿入され、パッキン体10…とスパイラル突条部8にて、差込内筒部5に挿入される樹脂パイプ1の抜止めと、流体の外部への漏洩と、が防止される。
【0013】また、外筒体3は、内周面に螺旋溝6を有しており、差込内筒部5を包囲するように継手本体2に外嵌されている。具体的に説明すると、継手本体2の中間部位の外周面に取付溝部11が設けられ、外筒体3の内端側を外部からパンチ等の塑性変形にて形成された突部12…が、取付溝部11に嵌まり込み、外筒体3が継手本体2から抜け出ないように取り付けられる。なお、取付溝部11を小凹部として、外筒体3を継手本体2に回転しないように取り付けてもよい。
【0014】そして、コイルスプリング4は、内端部4aを外筒体3の内端側に止着され、かつ、中間部位が螺旋溝6に螺合し、さらに、外端部4bを外筒体3の外端側に離脱可能に係止して、内径Ds が樹脂パイプ1の外径Dp よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された樹脂パイプ接続待機状態にある。
【0015】具体的に説明すると、外筒体3の内端側に貫通孔13が設けられ、コイルスプリング4の内端部4aが、貫通孔13に内部から挿入状に止着されている。また、外筒体3の外端縁には、係止突部14が軸心方向外方に突設され、コイルスプリング4の外端部4bが、係止突部14に離脱可能となるよう係止している。さらに、内端部4aと外端部4bの間の中間部位が、外筒体3の螺旋溝6にルースに螺合している。なお、外筒体3の外端側に貫通孔を設け、その貫通孔に外端部4bを離脱可能となるよう係止するも好ましい。
【0016】そして、コイルスプリング4は、図3(イ)に示すように、自由状態では、樹脂パイプ1の外径Dp よりも小さな内径Ds を有しており、図3(ロ)に示すように、内径Ds が樹脂パイプ1の外径Dp よりも大きくなるよう弾発力に抗して拡径された状態で、上述の如く外筒体3に取り付けられる。また、図3(ロ)のように拡径されたコイルスプリング4の内端部4aから外端部4bまでの高さHは、図3(イ)に示した自由状態の高さHよりも大きくなっている。
【0017】このように、樹脂パイプ1の本継手への接続待機状態にあるコイルスプリング4は、弾発付勢しており、図1と図2に示すように、コイルスプリング4の外端部4bには、高さHが縮小しようとする引張力Fx と、内径Ds が縮小しようとする引張力Fy と、が働いた状態で、外端部4bが係止突部14に係止している。
【0018】その後、樹脂パイプ1を本継手に挿入して、樹脂パイプ1の接続を行う。すなわち、図2と図4に示すように、外端部4bの近傍で、かつ、外筒体3の係止突部14の根元近傍の外端縁に、窪部15が形成されている。そして、図4(イ)に示すように、(ピンやドライバー等の)治工具16を窪部15に挿入し、外端部4bの(高さHが縮小しようとする)引張力Fx に抗して、治工具16により外端部4bに力を加え、さらに、図4(ロ)に示すように、外端部4bが係止突部14を越えるように力を加えると、外端部4bが、(内径Ds が縮小しようとする)引張力Fy により、係止突部14を越え、図4(ハ)に示すように、外端部4bが係止突部14から離脱した状態となる。
【0019】そして、図5に示すように、樹脂パイプ1の本継手への接続状態となる。具体的に説明すると、図3(ロ)に示す樹脂パイプ接続待機状態で、外端部4bを上述の如く離脱すると、図3(ハ)に示すように、コイルスプリング4が、樹脂パイプ1を締め付ける。この樹脂パイプ締付状態にあるコイルスプリング4の内径Ds は、自由状態(図3(イ))の内径Ds よりも大きく、また、樹脂パイプ締付状態にあるコイルスプリング4の高さHは、自由状態(図3(イ))の高さHよりも大きいため、コイルスプリング4は、弾発付勢した状態で、樹脂パイプ1を締め付けている。また、弾発付勢により、コイルスプリング4が、樹脂パイプ1に食い込み、締付状態のコイルスプリング4の内径Ds が、樹脂パイプ1の外径Dp よりも小さくなることもある。従って、樹脂パイプ1の抜止めが、一層強固なものとなる。
【0020】このように、接続状態にある樹脂パイプ1は、図5に示すように、コイルスプリング4の締付力と、パッキン体10…と、樹脂パイプ1に食い込むスパイラル突条部8と、にて、本継手に強固に取り付けられ、樹脂パイプ1の抜止めが強固となり、しかも、流体の外部への漏洩が防止される。
【0021】そして、外筒体3の内周面の螺旋溝6は、外方へ縮径するテーパ面部17を有する形状であり、図6(イ)に示すように、樹脂パイプ1に引抜力が掛かった場合、樹脂パイプ1を締め付けているコイルスプリング4が、樹脂パイプ1と共に、引抜方向(軸心方向)に移動し、図6(ロ)に示すように、コイルスプリング4が、螺旋溝6のテーパ面部17に押し当てられる。そして、(図5に示すように)外筒体3は、継手本体2に、軸心方向に移動しないように取り付けられているため、テーパ面部17は、コイルスプリング4を押圧し、コイルスプリング4の樹脂パイプ1への締付力を増大させる。従って、このようなクサビ状態により、樹脂パイプ1の引抜力が増大すると、締付力も一層増大する。
【0022】また、接続した樹脂パイプ1を本継手から引抜く際には、図7に示すように、コイルスプリング4を拡径させ、樹脂パイプ1(又は継手本体2)を軸心廻りに回転させて引抜くことができる。即ち、コイルスプリング4の締め付けでの食い込みにより生じた、樹脂パイプ1とスパイラル突条部8の螺合を、螺退作用により、相互に取り外すことができる。また、(スパイラル突条部8の食い込みにより生じた)樹脂パイプ1のスパイラル食込跡28を、スパイラル突条部8に、再度、螺合することができる。
【0023】従って、補修や接続作業の失敗等でやり直す際、樹脂パイプ1を切断せずに、樹脂パイプ1と継手本体2を相対的に回転させて取り外し(分離)でき、さらに、再度の樹脂パイプ1の接続が可能となる。しかも、樹脂パイプ1の長さが、やり直し毎に短くなる不都合がない。
【0024】次に、図8に本継手の別の実施の形態を示し、この継手は、継手本体2と外筒体3とコイルスプリング4と小筒体18を備えている。そして、継手本体2の中間部位の外周面に複数個の取付溝部19…が設けられ、外筒体3の内端側に貫通挿入孔20…が設けられ、(ビスやピン等の)係止具21を外部から押圧(螺進又は圧入等)して、貫通挿入孔20と取付溝部19に連結状に挿入し、外筒体3が継手本体2に固定状に取り付けられる。なお、取付溝部19を周溝として、外筒体3を継手本体2に相互に回転するよう取り付けてもよい。
【0025】そして、コイルスプリング4は、内端部4aを外筒体3の内端側に止着され、かつ、中間部位が螺旋溝6に螺合し、さらに、外端部4bを小筒体18の外端側に止着されている。そして、小筒体18は、外筒体3の外端側に軸心廻りに回転可能に枢結されており、小筒体18を外筒体3に回転方向に離脱可能(回転係止切換可能)となるよう係止して、(図3(ロ)に示すように)コイルスプリング4の内径Ds が樹脂パイプ1の外径Dp よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された樹脂パイプ接続待機状態となる。
【0026】具体的に説明すると、小筒体18は、外筒体3の外端側を包囲するように、軸心廻りに回転可能に取り付けられている。そして、コイルスプリング4の内端部4aを外筒体3に止着し、外端部4bを小筒体18に止着し、さらに、コイルスプリング4は、弾発力に抗して拡径されているため、外端部4bの(内径Ds が縮小しようとする)引張力Fy により、小筒体18は、外筒体3に対して、軸心廻りに回転しようとする。しかし、小筒体18の内端縁に設けられた複数個の係合突部22…が、外筒体3の外周面に(係合突部22…と対向するように)設けられた複数個の係合突部23…(又は係合凹部)に、係止しているため、小筒体18は、軸心廻りの回転力を付勢した状態を保持して、コイルスプリング4の(図3(ロ)に示すように)樹脂パイプ接続待機状態となる。
【0027】その後、樹脂パイプ1を本継手に挿入して、樹脂パイプ1の接続を行う。すなわち、小筒体18の係合突部22…を、外端部4bの(高さHが縮小しようとする)引張力Fx に抗して、外筒体3の係合突部23…から離脱させると、小筒体18は、(外端部4bと共に)軸心廻りを回転し、コイルスプリング4の(図3(ハ)に示すように)樹脂パイプ締付(接続)状態となる。なお、小筒体18は、外端部4bの引張力Fx により、外筒体3から、軸心方向外方へ抜けることはなく、しっかりしたものとなる。
【0028】また、接続した樹脂パイプ1を本継手から引抜く際には、コイルスプリング4の弾発力に抗して、小筒体18を軸心廻りに(外筒体3に対して)回転させ、小筒体18の係合突部22…を、外筒体3の係合突部23…に係止させて、コイルスプリング4の樹脂パイプ接続待機状態とし、樹脂パイプ1を引抜くことができる。従って、樹脂パイプ1の付け替えや作業のやり直し等が容易となる。
【0029】次に、図9に本継手の他の実施の形態を示し、この継手は、継手本体2と外筒体3とコイルスプリング4を備えている。そして、外筒体3は、差込内筒部5を包囲するように継手本体2に軸心廻りに回転可能に外嵌されている。さらに、コイルスプリング4は、内端部4aを継手本体2に止着され、かつ、中間部位が螺旋溝6に螺合し、さらに、外端部4bを外筒体3の外端側に止着されている。そして、外筒体3を継手本体2に回転方向に離脱可能(回転係止切換可能)となるよう係止して、(図3(ロ)に示すように)コイルスプリング4の内径Ds が樹脂パイプ1の外径Dp よりも大きくなるように弾発力に抗して拡径された樹脂パイプ接続待機状態となる。
【0030】具体的に説明すると、外筒体3は、差込内筒部5を包囲するように、継手本体2の中間部位に外嵌状に回転可能に取り付けられている。そして、コイルスプリング4の内端部4aを継手本体2に止着し、外端部4bを外筒体3に止着し、さらに、コイルスプリング4は、弾発力に抗して拡径されているため、外端部4bの(内径Ds が縮小しようとする)引張力Fy により、外筒体3は、継手本体2に対して、軸心廻りに回転しようとする。しかし、外筒体3の内端縁に設けられた複数個の係合突部24…が、継手本体2の中間部位の外周面に(係合突部24…と対向するように)設けられた複数個の係合突部25…(又は係合凹部)に、係止しているため、外筒体3は、軸心廻りの回転力を付勢した状態を保持して、コイルスプリング4の(図3(ロ)に示すように)樹脂パイプ接続待機状態となる。
【0031】その後、樹脂パイプ1を本継手に挿入して、樹脂パイプ1の接続を行う。すなわち、外筒体3の係合突部24…を、外端部4bの(高さHが縮小しようとする)引張力Fx に抗して、継手本体2の係合突部25…から離脱させると、外筒体3は、(外端部4bと共に)軸心廻りを回転し、コイルスプリング4の(図3(ハ)に示すように)樹脂パイプ締付(接続)状態となる。なお、外筒体3は、外端部4bの引張力Fx により、継手本体2から、軸心方向外方へ抜けることはなく、しっかりしたものとなる。
【0032】また、接続した樹脂パイプ1を本継手から引抜く際には、コイルスプリング4の弾発力に抗して、外筒体3を軸心廻りに(継手本体2に対して)回転させ、外筒体3の係合突部24…を、継手本体2の係合突部25…に係止させて、コイルスプリング4の樹脂パイプ接続待機状態とし、樹脂パイプ1を引抜くことができる。従って、樹脂パイプ1の付け替えや作業のやり直し等が容易となり、また、部品数の減少したものとなる。
【0033】なお、コイルスプリング4の横断面形状は、円形のみならず、楕円形でも、三角形や四角形等の多角形でも良い。また、図10(イ)に示すように、コイルスプリング4の外周面に複数個の突条部26…を設けたり、図10(ロ)に示すように、樹脂パイプ1との接触面にのみ突条部26…を設けたりして、樹脂パイプ1に突条部26…を食い込ませて、樹脂パイプ1の抜止めを強固なものとしてもよい。なお、突条部26は、断片状でも、連続状でもよい。
【0034】なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、例えば、コイルスプリング4は右巻きでも左巻きでもよく、また、コイルスプリング4の内端部4aを離脱可能となるように構成してもよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。さらに、樹脂パイプ締付機構30としては、図示の実施の形態以外にも、種々の構造のものとするも自由である。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以下に記載するような著大な効果を奏する。
【0036】(請求項1によれば)樹脂パイプ1を容易に挿入でき、狭小な現場でも容易かつ迅速に接続作業を行うことができる。また、補修や作業のやり直しを行う際、樹脂パイプ1を切断せずに、樹脂パイプ1を継手本体2から容易に取り外すことができ、かつ、再度の樹脂パイプ1の接続が可能となる。
【0037】(請求項2によれば)樹脂パイプ1を容易に挿入でき、さらに、コイルスプリング4の外端部4bを外筒体3から離脱させるだけで樹脂パイプ1を容易に接続でき、狭小な現場でも容易かつ迅速に接続作業を行うことができる。また、螺旋溝6に螺合したコイルスプリング4の弾発力にて接続しているため、樹脂パイプ1の抜止めが強固で、かつ、樹脂パイプ1の全周に均等な力が加わったがたつきのない安定した接続状態を保持できるものとなる。さらに、補修や作業のやり直しを行う際、樹脂パイプ1を切断せずに、樹脂パイプ1を継手本体2から容易に取り外すことができ、かつ、再度の樹脂パイプ1の接続が可能となる。
【0038】(請求項3によれば)樹脂パイプ1を容易に挿入でき、さらに、小筒体18を外筒体3から離脱させるだけで樹脂パイプ1を容易に接続でき、狭小な現場でも容易かつ迅速に接続作業を行うことができる。また、螺旋溝6に螺合したコイルスプリング4の弾発力にて接続しているため、樹脂パイプ1の抜止めが強固で、かつ、樹脂パイプ1の全周に均等な力が加わったがたつきのない安定した接続状態を保持できるものとなる。また、補修や作業のやり直しを行う際、樹脂パイプ1を切断せずに、小筒体18を軸心廻りに(外筒体3に対して)回転させて、樹脂パイプ1を継手本体2から容易に取り外すことができ、かつ、再度の樹脂パイプ1の接続が可能となる。
【0039】(請求項4によれば)樹脂パイプ1を容易に挿入でき、さらに、外筒体3を継手本体2から離脱させるだけで樹脂パイプ1を容易に接続でき、狭小な現場でも容易かつ迅速に接続作業を行うことができる。また、螺旋溝6に螺合したコイルスプリング4の弾発力にて接続しているため、樹脂パイプ1の抜止めが強固で、かつ、樹脂パイプ1の全周に均等な力が加わったがたつきのない安定した接続状態を保持できるものとなる。また、補修や作業のやり直しを行う際、樹脂パイプ1を切断せずに、外筒体3を軸心廻りに(継手本体2に対して)回転させて、樹脂パイプ1を継手本体2から容易に取り外すことができ、かつ、再度の樹脂パイプ1の接続が可能となる。また、部品数が減少し、組み立ての容易な、故障の少ない、コストの低いものとなる。
【0040】(請求項5によれば)樹脂パイプ1が引抜けようとすると、コイルスプリング4が、樹脂パイプ1を、一層締付けて、接続した樹脂パイプ1の抜止めが、一層強固なものとなる。
【出願人】 【識別番号】000221638
【氏名又は名称】東尾メック株式会社
【出願日】 平成11年8月25日(1999.8.25)
【代理人】 【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
【公開番号】 特開2001−65763(P2001−65763A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−237888