| 【発明の名称】 |
口金具を具えるホース |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 茂
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| 【要約】 |
【課題】可撓性のホース本体の内面層に圧縮永久歪が生じても、ホース内輸送流体の洩出のおそれを十分に取り除く。
【解決手段】可撓性のホース本体1の内側へニップル3を挿入し、そのホース本体1を、スリーブ4によってニップル外周面に押圧するとともに、ニップル3の外周面にゴム製のO−リング9を配設してなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可撓性のホース本体と、ホース本体の端部分内側に挿入したニップルと、ホース本体をニップルの外周面に押圧するスリーブとを具えてなり、ニップルの外周面にゴム製のO−リングを配設したことを特徴とする口金具を具えるホース。 【請求項2】 前記O−リングを、ニップルの外周面に設けた突出部に対し、ニップル挿入方向の前方側および後方側の少なくとも一方に配設したことを特徴とする請求項1に記載の口金具を具えるホース。 【請求項3】 ホース本体の内面層を熱可塑性エラストマーで構成したことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の口金具を具えるホース。 【請求項4】 O−リングを、耐熱性および耐水性にすぐれたゴム材料で構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の口金具を具えるホース。 【請求項5】 熱水もしくは温水の送給に用いる請求項4に記載の口金具を具えるホース。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、湯沸器、温水器等からの熱水および温水の給水に用いられる、口金具を具えるホースに関し、可撓性のホース全体の内面層と、そこに挿入されるニップルとの間の液密性を長期間にわたって維持するものである。 【0002】 【従来の技術】洗面台や流台等において、湯沸器や温水器等から供給される熱水や水道水用の給水配管、なかでもとくに、配管誤差等の影響が最も大きくあらわれる、蛇口等の給水機器と配管との最終連結部分には、銅パイプや、ステンレス製の蛇腹管が従来から広く一般に使用されている。しかるに、これらの管はいずれもそれ自体が可撓性に乏しく、このことが、洗面台や流台等の設置時の配管工事の施工性を悪くしている。 【0003】これがため、内面層をポリオレフィン系材料等からなる、可撓性にすぐれた熱可塑性エラストマーにて形成し、その外周をステンレス線等で補強した可撓性のホース本体に口金具を加締締結したホースが提案されるに至っており、かかるホースによれば、ホース本体のすぐれた可撓性の下で、配管施工を十分容易ならしめることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、口金具を具える従来のホースは、外周面に鋸歯状の又は、環状の突出部を設けたニップルを、ホース本体の内側へ挿入するとともに、そのホース本体の外周に配置したスリーブを加締機をもってホース本体に加締固定することで、ホース本体に圧縮変形をもたらし、これによってホース本体の内周面をニップル外周面に液密に接触させるものであるため、とくに、熱水温度が高すぎる場合、ホース本体内面層の耐熱性が低すぎる場合などに、ホースへの繰返しの通水により、熱可塑性エラストマーからなるホース本体内面層の圧縮応力が、熱水等の有する熱によって徐々に緩和されて、比較的早期の圧縮永久歪を生じ、その内面層の、ニップル外周面への緊密な接触状態を維持できなくなり、この結果として、それらの両者間から熱水等が洩出するうれいがあった。 【0005】この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題として検討した結果なされたものであり、この発明の目的は、ニップル上で圧縮変形された、可撓性のホース本体の内面層に応力の緩和が生じても、熱水その他の輸送流体の洩出のおそれを十分に取除くことができる、口金具を具えるホースを提供するにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明の、口金具を具えるホースは、可撓性のホース本体の端部分内側に、好ましくは、外周面に複数の鋸歯状又は環状の突出部を有するニップルを挿入するとともに、このニップルの外周面にホース本体を押圧するスリーブを、ホース本体の外周側に設けたものであって、ニップルの外周面にゴム製のO−リングを配設したものである。ここで好ましくは、前記O−リングを耐熱性、耐水性にすぐれたゴム材料により構成する。 【0007】ところで、ニップルに対するO−リングの配設位置は、そのニップルの、ホース本体への挿入方向でみて、前記突出部に対する前方側もしくは後方側のいずれか一方側または両側とすることができ、また、O−リングの前後に突出部を設けても良く、O−リングの配設本数は、一本もしくは所要に応じた複数本とすることもできる。なおここで、ホース本体の内面層は熱可塑性エラストマーで構成することが好ましい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態を示す軸線方向断面図である。図中1は可撓性のホース本体を、2は、ホース本体1の端部分に取付けた口金具をそれぞれ示し、ここに例示するホース本体1は、ポリオレフィン系の熱可塑性エラストマーにて構成した内面層1aと、この内面層1aの周りに編組みしたステンレス線よりなる補強層1bとを具える。 【0009】また、口金具2は、ホース本体1の端部分内側に挿入したニップル3と、ホース本体1の外周側に配置されて、そのホース本体1をニップル外周面に押圧するスリーブ4とを具える。なお、ここに示すこの口金具2は、上述したところに加え、それ自身、ひいては、口金具を具えるホースを、他の配管部品、給水機器等に連結するためのナット5をも具える。 【0010】ここで、ニップル3は、それのホース本体1への挿入部分に、断面形状がほぼ鋸歯状をなす複数条の突出部6を有する。そしてここでは、かかるニップル3の、突出部6より挿入方向前方側で、その周面に二本の環状溝8を設け、それらの各環状溝8に、ゴム製のO−リング9を位置決め配置する。なおこのニップル3の、ホース本体1から突出する大径端部分には、前記ナット5を抜止め状態で取付ける。 【0011】以上のように構成してなる口金具2の、ホース本体1の端部分への取付けは、加締め前のスリーブ4を、そのホース本体上に配置した状態で、ホース本体1の内側へ、ゴム製O−リング9を予め配置したニップル3を挿入し、その後、スリーブ4に加締加工を施してそれを図示のような縮径状態とすることにより行うことができる。 【0012】ここで、口金具2の取付け初期には、ホース本体1の端部分は、ニップル外表面とスリーブ4とで圧縮されて、そのニップル外表面に十分大きな力で押圧され、併せて、各O−リング9もまた大きく圧縮変形されるので、ホース本体1による熱水等の輸送に当ってすぐれたシール機能を発揮することができる。なおこの取付け初期には、ゴム製O−リング9の作用を俟つまでもなく、ホース本体それのみにて所要のシール機能を十分にもたらすことできる。 【0013】ところで、口金具2を取付けたホース本体1の継続使用によって、ホース本体1の内面層1aに圧縮永久歪が生じ、このことにて、その内面層1aの復元反力が低下した場合には、内面層1aとニップル3との接触面圧が低下することになり、ホース本体1の圧縮変形だけを利用したシールでは、それとニップル3との間からの輸送流体の洩出のうれいが生じるところ、この口金具2では、内面層1aにこのような圧縮永久歪が生じてもなお、耐圧縮永久歪にすぐれるゴム製のO−リング9が、それ本来の機能を継続して発揮するので、輸送流体の洩出のおそれを十分に取り除くことができる。 【0014】かかるゴム製O−リング9の構成材料としては、EPDMゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性、耐水性にすぐれたゴムを用いることがとくに好適であり、NBR,CR,SBR等の一般的なゴムを用いた場合でも所期した通りの機能を十分に発揮させることができる。 【0015】以上、図示の実施形態に基づいて説明したが、ニップルに対するO−リングの配設位置は、そのニップルの、ホース本体への挿入方向でみて、突出部に対する前方側もしくは後方側のいずれか一方側または両側とすることができるし、又、O−リングの前後に突出部を設けても良くまた、O−リングの配設本数は、一本もしくは所要に応じた複数本とすることができる。 【0016】 【発明の効果】かくして、この発明によれば、可撓性のホース本体の内面層に、圧縮永久歪の発生に起因する応力低下が生じることがあっても、耐圧縮永久歪にすぐれるゴム製のO−リングが、シール機能を長期間にわたって十分に発揮することができるので、ホース本体内面層とニップル表面との間からの輸送流体の洩出のおそれを効果的に除去することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005278 【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
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| 【出願日】 |
平成7年10月6日(1995.10.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059258 【弁理士】 【氏名又は名称】杉村 暁秀 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−65762(P2001−65762A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−236961(P2000−236961) |
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